スライド 1 鳥取県小学校教育研究会社会部 第 31 回夏季研修会 第 4 学年部会 教材開発 ~ 我が国や地域の伝統 文化や営み等に触れ 我が国や地域に対する愛情を醸成する教材の開発 ~ 綿口和頼 鳥取市立用瀬小学校

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

Taro-4年 総合 指導案(最終)

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

自己紹介をしよう

解答類型

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

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くらしを支える電気 (10 時間 ) 生活の中に当たり前にある 電気 学校や家庭の中にある 電化製品を調べよう 身の回りにある電化製品を調べるとともに 生活との関連を考えるようにする 学校の施設の中を調査する活動も考えられる 食事冷蔵庫 電子レンジ 生活照明 洗濯機 情報テレビ パソコン 家の中を調

<小学校 生活科>

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あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

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気にはどんな力があるのでしょうか という課題を考えさせていった その課題を解決するために, 身近な電化製品の分類を, 全員で行った ( 画像 1) 具体的には, エアコン, 炊飯器, 冷蔵庫, 電子レンジ, トースター, ホットカーペットは電気の力を熱に変えて使っていること, 掃除機, 扇風機, 洗

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

「標準的な研修プログラム《

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

いろいろな衣装を知ろう

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

英語科学習指導案

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

国語科学習指導案

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Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

ICTを軸にした小中連携

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

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資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

が分かり 地域に親しみや愛着をもち 人々と適切に接することや安全に生活することができるようにすることを目指している 本校は 隣接する小学校が休校することになり 今年度非常に多くの転校生を迎えた それに伴い学区域が二校分の広さに広がり 2 年生にとっては新しくなった学区域の中には 知らない場所やまだ行

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

Microsoft Word ~33第3学年1組  社会科学習指導案1

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

[ 授業実践の詳細 ] 1 時限目 マラウイってどこの国だろう!? 1 担任が夏休みにマラウイという国に行くという話を聞く 2 地図帳を使ってマラウイの位置を確認する 3 マラウイといってもイメージが沸きにくいと思うのでアフリカと聞いてどんなイメージが沸くのか発表をする 4 今自分が思うことのアンケ

社会科学習指導案

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第4学年算数科学習指導案

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

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■「札幌市の人たちの昔のくらし《(8時間)

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

保健体育科学習指導案

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

千葉市科学館プラネタリウム活用てびき A-1 太陽の動きと星座の観察 ( 第 3 学年 ) この番組は 第 3 学年の内容に合わせて 方位 時刻を調べながら太陽の 1 日の動き を観察 について学習します プラネタリウムの特長を生かし 実際には観察しにくい 太陽の動きや季節の星座について学習する意欲

6年 ゆで卵を取り出そう

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第3学年 理科学習指導案

総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

1

誰 ( 何 ) から得た情報なのかを記録カードに記入させる なぜなら など理由をつけて発言できるよう指導する 聞き手は 発表のどこから伝えたいことが分かったのかを言えるようにする 6 単元構想表 個人テーマを設定する ( 2 時間 ) ウエービング ( 大豆についての知識を広げる ) 全員で出し合う

会話の中では感覚的にそれほど 違い を意識して使っているものではないと考え 今回は 同じ can を用いての表現として一連の学習として扱うことにした また 語 学習得において 自分の表現したいこと がはじめにあり それを何とか表現しよ うとする過程を通して初めて自分の言葉として言語を獲得できるという

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

北野中学校 30 周年第 1 学年共通道徳学習指導案 人はなぜ働くのか. 日 時 平成 18 年 11 月 24 日 生 徒 札幌市立北野中学校第 1 学年 指導者 教諭 筒井 久保村 石塚 川村 1. 主題名 人はなぜ働くのか 4-(5) 勤労と奉仕の精神 2. 主題設定の理由 人のためにならない

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

1 自己存在感児童の生活体験や生活環境の実態 興味 関心を把握し 他教科との関連を踏まえて 様々な視点から取り組めるように課題提示の工夫を行う 2 共感的人間関係話し合いや発表会のときには 相手を大切にした聞き方と発表の仕方ができるように意識させ 支持的雰囲気の中で学び合わせる また 自分との違いや

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

第4学年理科学習指導案

Transcription:

スライド 1 鳥取県小学校教育研究会社会部 第 31 回夏季研修会 2008.8.19 第 4 学年部会 教材開発 ~ 我が国や地域の伝統 文化や営み等に触れ 我が国や地域に対する愛情を醸成する教材の開発 ~ 綿口和頼 鳥取市立用瀬小学校

スライド 2

スライド 3 2. 地域 江戸時代には宿場町として栄え 伝統文化に流しびながあり 県の無形文化財に指定されている 地域の学校教育によせる期待は大きく 協力的である

スライド 4 3. 本単元の学習のねらい 今回の研究主題 : 自らの意思で未来を切り拓く子どもを育てる社会科学習 ~ 確かな知識 技能を身につけ その力を活用できる授業を目指して ~ 社会科学習のねらい : 新学習指導要領内容 (3) 飲料水 電気 ガス については それらの中から選択して取り上げ 節水や節電などの資源の有効な利用についても扱うこと 用瀬小学校の課題 : 児童の表現力が乏しい 本単元でつけたい力 自分で課題を持ち 外部と交渉して課題を解決していく力 調べてまとめ 表現し 身近なところに働きかける力 見学 調べ学習中国電力の方からの聞き取り

スライド 5 4. 教材の紹介 パイプの中を水が毎秒 20 トンの速さで流れている この中で発電機を使って発電をしている 中国電力用瀬発電所 1981 年に建てられた水力発電所 出力は 10,000kW 水は智頭から取水し 千代川の水を利用し落差 61.25m から水を落とし 発電に利用している これら 2 つの施設から成り立っている

スライド 6 5. 学習の前に ゴミの学習の最後に ゴミを減らすためにみんなでできることを話し合い それを実践する活動を行う 学習の前に社会科に関するアンケートを実施

スライド 7 6. 学習の流れ ( 全 11 時間 ) 自分で課題を持ち 外部と交渉して課題を解決していく力調べてまとめ 表現し 身近なところに働きかける力単元名 : なぞの建物のひみつをさぐれ! 第 1 時 : 疑問を持つ 第 2 時 : 一回目の見学に行ってみる ( 内部には入らずに外部から見学 ) 用瀬発電所の写真を提示 第 3 時 : 見学に行って気付いたことを発表し合おう 第 4 時 : 新しい疑問を調べてみよう 第 5 時 : 調べたことをまとめよう 第 6 時 : 調べたことを発表し合おう 発電所を管理しておられる中国電力さんにお世話になりながら内部の見学 第 7,8 時 : もう一度見学に行ってみよう 第 9 時 : まとめをしよう 第 10 時 : まとめたことを発表し合おう 第 11 時 : まとめを発表し合い 中原さん達のために自分達でできることを話し合い 挑戦しよう

スライド 8 7. 実践 第 1,2 時 発電所の写真を提示 児童の予想 水力発電所 ( 祖父に聞いたことがある ) 近くにあるダムから水を家庭に送る施設 用瀬発電所 ( 道路から見たことがある ) 調べ方を考えよう 実際に見に行く 管理人に聞く 第 1 回目の見学 ( 中には入れないので外部からの見学 ) 分かったこと 1 中国電力が管理していること 2 用瀬発電所という名前であること ( 水力発電かどうかは分からなかった ) 3この建物は無人であるということ

スライド 9 第 3 時 見学に行って分かったことや丌思議に思ったことを発表し合おう もっと知りたいと思ったこと 1 建物の中はどうなっている? 2 二つの施設 ( 発電施設と水をためる施設 ) は関係があるのか? 3 パイプは 2 本あるが何に使うのか? ( 建物に関わること ) 4 なぜこの場所に作ったのか? 5 いつ頃 何のために作ったのか? ( 地域に関わること ) 6 発電所はどんな仕事をするのか? 7 人がいないのになぜ機械が動いているのか? ( 人 仕事に関わること ) たくさんの疑問のうち 7 つを選択それを 3 つにグループ分けし 調べたいものを選択させ 調べ方も決めさせた インターネット 本で調べる 電話で聞いてみる

スライド 10 第 4 5 時 疑問に思ったことを調べてみよう それぞれのグループで調べ方を考えてみよう 本で調べるインターネット 資料 水力発電所の内部の用瀬町史 古い新聞記事様子を説明した資料 ポプラディア 電話で聞いてみる 中国電力鳥取電力センターに電話

スライド 11 第 6 時 分かったこと 1 建物の中はどうなっている? A 中にはプロペラがある? 2 二つの施設 ( 発電施設と水をためる施設 ) は関係があるのか? A 2 つだけでなく関連する 3 つめの施設がある 3 パイプは 2 本あるが何に使うのか? A 中には水が通っている 4 なぜこの場所に作ったのか? A 川の水を使うため 5 いつ頃 何のために作ったのか? A 1981 年 4 月に作られた 6 発電所はどんな仕事をするのか? A 電気を作る場所 7 人がいないのになぜ機械が動いているのか? A 倉吉で運転している 調べていくうちに 建物内部への関心が高まっていった

スライド 12 第 7,8 時 もう一度見学に行ってみよう 中国電力さんの協力の下 内部を見学 4 年生の推理 調べて分かったことであるが 証拠がないので推理ということにした 1 建物は水力発電所で 上の建物はダム ( 水槽 ) で もう一つの建物では電気が作られている 電気は 水から作られている 2 作られた電気は用瀬の家庭に送られている 見学で調べたいこと ( 調べてみて分かった新しい疑問 ) 1 近くにあるという 3 つめの施設は?( 川のそばにあった ) 2 発電に使われた水は最後はどうなる? 3 作られた電気はどうやって送られる? 4 電気はどうやって作られている? 水が変化する? 5 なぜわざわざ遠い倉吉から機械を運転している?

スライド 13 第 9 時 見学に行ったことを確かめよう 4 年生の推理 1 建物は水力発電所で 上の建物はダム ( 水槽 ) で もう一つの建物では電気が作られている 電気は 水から作られている A 建物の内部の仕組みは合っていたが 水から電気が作られるのではなく 高い場所から水を落とす勢いで水車を回し 発電に利用していることが分かった 2 作られた電気は用瀬の家庭に送られている A 作られた電気は 電線を伝って 用瀬だけでなく全国から作られる電気と一緒に日本全国へ送られていることが分かった

スライド 14 第 9 10 時 新しく分かったことをまとめよう 見学で調べたいこと ( 調べてみて分かった新しい疑問 ) 1 近くにあるという 3 つめの施設は?( 川のそばにあった ) 2 発電に使われた水は最後はどうなる? 3 作られた電気はどうやって送られる? 4 電気はどうやって作られている? 水が変化する? 5 なぜわざわざ遠い倉吉から機械を運転している? 見学で調べた結果 13 つめの施設は 川に水を捨てる排水施設だった 2 発電に使われた後は千代川に戻す 3 作られた電気は電線を通って用瀬だけでなく広く全国に送られている 4 水を高い所から落とす勢いで水車を回し その回転でモーターを動かし 発電している 水が変化するわけではない 5 人件費削減のため その分 緊急時にはどんな時でも駆けつけなければならないという中国電力の方の苦労が生まれた まとめを発表し合う

スライド 15 第 11 時 学習をふり返り 感じたことを伝えよう 感じたことを実践してみよう 川の水を取水する際に出たゴミは 発電所の方が取らなくてはならないので 川にゴミを捨てないようにしたい 電気はいつでも作れるものではないので 大切に使いたい みんなで節電にチャレンジ!

スライド 16 発展編 みんなで節電にチャレンジ! 1 週間毎日節電にチャレンジし 記録をさせた

スライド 17 8. 実践を終えて アンケートの結果 学習前 1. あなたは社会科が好きですか? 好き 5 ふつう 15 きらい 5 2. あなたは社会科で調べるのが好きですか? 好き 8 ふつう 11 きらい 6 3. どんな調べ方が好きですか? 人に聞く 1 本 5 行ってみる 4 電話で聞くインターネット 1 4. 社会科でどんなことを学習してみたいですか 地図 見学 町探検 学習後 1. あなたは社会科が好きですか? 好き 9 ふつう 14 きらい 2 2. あなたは社会科で調べるのが好きですか? 好き 15 ふつう 9 きらい 1 3. どんな調べ方が好きですか? 人に聞く 0 本 3 行ってみる 8 インターネット 5 4. 社会科でどんなことを学習してみたいですか 地図 見学 町探検 火力 原子力 風力 他の県の水力発電所を見学したい

スライド 18 9. 成果と課題 学習を終えての成果 成果 社会科が好きになった児童が増えた ( アンケートの結果より ) 地域で自分達の生活を支えるために工夫や努力をしている人達がいることが分かった 次の単元への意欲が増加した 課題 環境に関わる活動に結びつけることができなかった ( 水力発電は 水があれば発電できるので 環境問題につなげにくい ) 発電所に関わる資料が少なく 調べ活動が思うように進まなかった 調べ活動の際のグループの進行状況に差が出た