2013.4.6 生物 A2 講座紹介 2013 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 ライフシステム部門生命情報工学大講座 http://www.bio.tokushima-u.ac.jp/a2/
H25 年度 A2 講座全体写真 ( 教員 2 名, 博士課程 1+4 名, 修士課程 11 名, 卒研生 10 名 )
酸化ストレスや免疫低下による種々の疾患とその予防 治療薬 LDL( 悪玉コレステロール ) の酸化が主な原因の 1 つ! LDL 抗酸化剤が必要! 動脈硬化 X 線 制御 発癌 血管新生阻害剤抗転移剤 抗癌剤 抗酸化物質 ( レドックス活性物質 ) 免疫賦活 ( 調節 ) 物質 免疫賦活剤 外科的 ( 切除 ) 治療 : 患者の負担が大きく再発の危険性高い ( 局所治療 ) 内科的 ( 抗癌剤 ) 治療 : 副作用が大きく耐性が生じる ( 全身治療 ) 放射線 ( 物理 ) 治療 : 患者の負担や副作用は小さい ( 局所治療 ) 血管から遠く酸素濃度が低い低酸素癌細胞は死滅しない ( 再発の危険性あり )! 放射線増感剤が必要!
発育鶏卵を用いた創薬研究 Angelica Vargas, et al., Advanced Drug Delivery Reviews, 59(11), 1162-1176, 2007. 発育鶏卵とは 孵卵状態 (20 日間 ) の受精鶏卵である 発生を温度でコントロールでき 世話の必要がない 閉鎖系の生物のために外部環境の影響を受けにくい 遺伝子の厳密な制御下で成長するため個体差が小さい 逃亡や暴れる危険性がないため 特別な動物実験施設が不要 抗体産生能が無いため 腫瘍細胞の移植が可能 接触によるアレルギー性が低い 非常に安価 (1 個 65 円 ) である
腫瘍移植鶏卵を用いた放射線増感剤 / 防護剤の開発 AcO AcO OAc O O OAc O N CH 3 N N NO 2 TX-2244 (2006 年 ) * * day 1 day 11 day 13 day 15 day 18 Incubation (37.6 ) Tumor inoculation (EMT6/KU cells) Drug administration Irradiation Evaluation *MBR-1520A-3 (150 kv X-rays, 4 Gy/min)
発育鶏卵を用いた抗酸化剤の開発 day 1 day 15 day 16 day 17 day 18 CAM blood vessel region was detected by candling Heart pulse of chick embryo were measured by Buddy (Avitronics, UK) Fertilized chicken egg was incubated in a humidified incubator at 37.6 for 15 days. CAM blood vessel region was cut off with a grinder Antioxidants and AAPH were administered i.v.
発育鶏卵を用いた血管新生阻害剤の開発 Fluorescence microscope system (Handmade) control UTX-93 (10 mg) Visualization by hoechst-dextrin Tumor angiogenesis
腫瘍移植鶏卵を用いた抗転移剤の開発 Day 10 (1 x 10 4 B16-F10 cells/egg, i.v.) Day 13 A B C D Day 17 brain lung heart liver Control compound 2 (500 µg/egg)
腫瘍移植鶏卵を用いた温熱 / 超音波増感剤の開発 Thermotron RF-8 (YAMAMOTO VINITA) Sonitron GTS (NEPA GENE) TTF-100A (NOVOCURE) ALA-PDD (SBI)
HlPT-1 HlPT-1 Humulone (a-acid) Lupulone (b-acid) Xanthohumol
! " # ボロントレースドラッグと NDT Neutron-induced $ %&'() *+,*- &. %- /0() prompt 1 0'// g-ray!-(23/40%. spectroscopy '() 4. ) 03/5$ (NIPS) 6789 Neutron $ %&'() * 分子追跡性と破壊力をもつ化学を超えた医薬品の工学的な先進創薬研究 #) Boron () */'(2. tracedrug %- (&= Fig.3 g-ray!-(23/ Stable isotope Tracer element! 10 " 8'2: ;%/,4) ') 0%/ #/ B <(2. %(/%;%1 %*' ボロントレースドラッグ (Boron-tracedrug) > Drug-scaffold (&=+4. 2? ) ;- / 50@2(1 2. ) ;) =,. 2;;3// (pharmacologically inert),*%('9/ A Whole @) ;%/- (&=/ drug 50@2(1 (pharmacologically 2. ) ;) =,. 2;;3/ active) 2. BC%9/ Human G+&' *)4- body 3O 1!"#$%&' ()*$+,%- *. n (Thermal neutron) 0 1 n 0 / Active 012$3)4- boron %- *),%' tracedrugs 0$3%+56)!789: (B-10)0' captured ;,+%$3)< with =,#) neutron) *$+,%- *.) Inactive boron tracedrugs >*' 012$)4- %- *),%' 0$3%+56) (B-10/11 uncaptured with neutron)!789:?99)+*0' ;,+%$3)< =,#) )*$+,%- *. Neutron dynamic F G$)!9@FH)I therapy $C.)) LFM )))H 9) *)!: @: AB)$C.) J=)!: @KF)I $C.)) : (NDT) 9: 7 D) 99 7)E NM!!: @FK)I $C.) ))F G$)!9@HK)I $C.)) )))) H J=)!9@: 9)I $C.) 中性子を捕捉した B-drug 分子だけが NDT 薬になる! 小野公二先生 増永慎一郎先生 ( 京都大原子炉 ) 増田開先生 ( 京都大エネ研 ) 今 くすりが進化する
血清糖タンパク質を用いたマクロファージ活性化による癌治療 < 治療の流れ > 1. 血液 (120mL) 採取して血清 GcMAF の調製と安全性試験 2. 原則 血清 GcMAF の 1 回 /1 週の筋肉注射 < 費用 > 1 クール 24 回 ~48 回 120~160 万円 < 治療実績 > 悪性新生物 : 約 400 例 (2011 年 5 月 ~2013 年 3 月 ) エイズ : 十数例 感染症 : 今後適用予定 Nature, 485(7400), 2012.
血清 GcMAF 療法の癌治療成績 (51 症例 ) 患者背景 : 平均 63 歳 (43-84 歳 ) 男性 18 名 女性 33 名癌のステージ :Ⅱ(4 名 ) Ⅲ(4 名 ) Ⅳ(43 名 ) 治療期間 : 平均 7.1ヶ月 (1.4-16.8ヶ月) 顕著な改善効果 :27.5%( がんマーカー減少 腫瘍縮小など ) 状態維持 不変 :66.5% 悪化 :2%(1 名 ) 生存率 :96% (1 名は肺炎で死亡 ) 生存期間 : 平均 11.1ヶ月 (1.9-18.5ヶ月) 副作用 : グレードⅠが3 例 ( 注射部発赤 食欲不振 / 吐き気 微熱 (37.1~38.0 )/ 倦怠感の持続 )
H25 A2 講座研究体制 堀均教授 宇都義浩 准教授 社会人博士 (D1) 乾利夫 ( 再生未来クリニック ) 口池大輔 ( 再生未来クリニック ) 島村義樹 ( ノボキュアジャパン ) 笈田将皇 ( 岡山大学医学部 ) 金子友子 ( 九州国際重粒子線がん治療センター ) 増感剤 / 制癌剤島千尋 (M2, 合成 ) 多田竜 (M2, 合成 ) 笠井亮平 (M2, 細胞 ) 芝一休 (M1, 合成 ) 松井千晶 (M1, 合成 ) 卒研生 (2 名 ) 金沢がん研, 京大原子炉, 京大エネ研, 大鵬薬品工業, インディアナ大, 科研費, 徳島大医脳外科 イソプレノミクス / 抗酸化剤 田中涼 (D3, 合成 ) 片岡あずさ (M2, 合成 ) 藤井敦 (M2, 活性 ) 卒研生 (2 名 ) 鳥取大医, 中村先生京大生存圏研究所, ポッカサッポロフード & ビバレッジ 免疫賦活剤 / がん免疫療法 河井智仁 (M1, 活性 ) 九十九咲 (M1, 活性 ) 卒研生 (3 名 ) 再生未来クリニック, 森田薬品工業, 長崎市民病院, 徳島大医脳外科, ユーグレナ 発育鶏卵評価系野口智帆 (M2, 放射線 ) 玉谷大 (M1, 超音波 ) 卒研生 (2 名 ) 再生未来クリニック, SBI ファーマ, イスクラ, 下村先生, 科研費 放射線増感剤の合成と評価 NDT 剤の合成と評価 抗転移剤の合成 サルブリナル誘導体の合成 ホウ素含有制癌剤の合成と評価 ナトリウムイオン検出試薬の合成 ニムフェオール類の合成と評価 ゲラニルウンベリフェロンの合成 コエンザイムQ10ラベル体の合成 血管新生阻害性ビタミンEの合成 血清 GcMAF の活性評価 免疫賦活血清タンパクの探索 免疫賦活健康食品の開発 GcMAF のラベル化と評価 放射線増感剤の活性評価 放射線防護剤の活性評価 超音波増感剤の合成と活性評価 血管新生阻害剤の活性評価 冠元顆粒の活性評価
博士 修士 学部 A2 講座卒業生の進路 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 自然免疫応用技研 ( 研究 ) ( 独 ) 産総研 神戸大 ( 株 )JITSUBO( 研究 ) ( 株 ) ファルマエイト ( 研究 ) テルモ ( 株 )( 研究 ) アサヒビール ( 株 )( 研究 ) NTTファイナンス ( 株 ) キシダ化学 ( 株 )( 研究 ) ロシュ ダイアグノスティックス ( 株 ) JSR( 株 )( 研究 ) アースバイオケミカル ( 株 ) キシダ化学 ( 株 )( 研究 ) シオノケミカル ( 株 ) 住化テクノサービス ( 株 ) ( 株 ) メディサイエンスプラニング みのる産業 ( 株 )( 研究 ) ( 株 ) アイピー ( 株 ) ナード研究所 ( 研究 ) 共栄フード ( 株 ) 博士課程進学 東和薬品 ( 株 ) ( 株 ) ナード研究所 ( 研究 ) 国税局 徳島県環境技術センター パレクセル インターナショナル ( 株 ) 博士課程進学 和歌山県庁 ( 株 ) みずほフィナンシャル 大鵬薬品工業 ( 株 )(MR) 大塚製薬 ( 株 )(MR) フジッコフーズ ( 株 ) 持田製薬 ( 株 )(MR) バイエル薬品 ( 株 )(MR) ( 財 ) 阪大微生物病研究会 大学院進学 (5 名 + 外 2 名 ) 大学院進学 (6 名 + 外 2 名 ) 大学院進学 (6 名 + 外 3 名 ) 大学院進学 (3 名 + 外 3 名 ) 平成 23 年度 平成 24 年度 博士 SBIファーマ ( 株 )( 研究 ) 森田薬品工業 ( 株 )( 研究 ) MICメディカル ( 臨床開発 ) キシダ化学 ( 株 )( 品質管理 ) デンカ生研 ( 研究 ) 修士 学部 サノフィ アベンティス ( 株 )(MR) ビタカイン製薬 (MR) ( 株 ) ケー エー シー ( 研究 ) ( 株 ) シーエーシー ( 臨床開発 ) サイトサポート インスティチュート ( 株 )( 臨床開発 ) 株式会社ユーグレナ ( 研究 ) あわしま堂 ( 営業 ) 不動産関係( 営業 ) 朝日肥糧( 品質管理 ) 大学院進学 (6 名 + 外 1 名 ) 大学院進学 (5 名 + 外 1 名 )
A2 研究室所在地 : 機械棟 8 階 M808 有機合成室 M812 生物実験 測定室 M821 堀教授室 M820 階段 EV M811 鶏卵 / 倉庫 宇都准教授室 M819 学生居室 吹き抜け M818 鶏卵実験室