データ収集用 NIM/CAMAC モジュールマニュアル 2006/5/23 hiromi@tac.tsukuba.ac.jp 目次 クレート コントローラ CC/7700...2 NIM ADC 1821 (Seiko EG&G)...3 ADC インターフェイス U9201...4 デッドタイム カウンター NK-1000...5 AD811 8ch ADC (Ortec)...6 C011 4ch ADC ( 豊伸電子 )...7 2228A 8ch TDC (LeCroy)...8 KC3781B 8ch TDC (Kaizu)...9 C005 インプットレジスター ( 豊伸電子 )...10 KC3411 8bit 割り込みレジスター (Kaizu)...11 5408 8ch DAC (BiRa)...12 KC3220 16ch コインシデンス レジスター (Kaizu)...13 KC3122 12ch スケーラー (Kaizu)...14 2204 プリセットカウンター (BiRa)...15-1 -
クレート コントローラ CC/7700 CC/7700 は東陽テクニカ社製の CAMAC クレートコントローラで PC には専用のインター フェイスカードを挿入し その間をフラットケーブルで接続します 電源投入順序 1. ケーブルの接続を確認 2. PC の電源 ON 3. クレートの電源 ON REQ と G-IN を接続 常に ONLINE LED BUSY CAMAC にアクセス中 NO-X X 応答が 0 NO-Q Q 応答が 0 L-SUM LAM が出ている L-INT 自分が LAM を出している I Inhibit EI PC 割り込み可 PC に接続 - 2 -
NIM ADC 1821 (Seiko EG&G) 1821 は NIM 規格のウィルキンソン型 ADC です クロックは 211MHz 入力信号は 0 から +10V コンバージョンゲインは 256~8192( 最大変換時間 40 マイクロ秒 ) PHA モードでは入力信号のピークで AD 変換開始 SVA モードでは GATE モードが COIN なら GATE 入力の立ち下がりで GATE モードが ANTI なら GATE 入力の立ち上がりで AD 変換開始 ディスクリミネータ LLD ULD は 10mV 単位 データ収集に使用するためには 専用の CAMAC インターフェイス (U9201) とフラットケー ブルで接続して使用します ADC1821 の DATA に接続 ( ケーブルを外す場合はこちら側を外す ) CAMAC U9201 ( 筑波大仕様 ) デッドタイムカウンターに接続する場合は リアの BZOT(Busy Out) をカウンターの GATE IN に接続します ADC が複数台あって トータルのデッドタイムを計測する場合には BZOT を BZIN にチェーン接続し 最後の BZOT をカウンターの GATE IN に接続します 1821 背面 BZIN BZOT BZIN BZOT DeadTime Counter (CAMAC) - 3 -
ADC インターフェイス U9201 ADC1821 専用の CAMAC インターフェイスです F0 A0 データ読み出し F2 A0 データ読み出し LAM とバッファをクリア F8 A0 テスト LAM リクエスト LAM を出していたら Q=1 F9 A0 バッファクリア F10 A0 クリア LAM ステータス (F2 か F9 を先に実行しておく ) F24 A0 ADC 動作禁止 (Inhibit LED 点灯 ) F24 A13 LAM 出力禁止 F26 A0 ADC 動作可 F26 A13 LAM 出力可 F27 A0 テスト LAM ステータス LAM FF が立っていたら Q=1 ユーザーコード init: F24 A0 (1)ADC 動作禁止 F2 A0 (2)LAM とバッファをクリア F26 A13 (3)LAM 出力可 run: F26 A0 (1)ADC 動作可 stop: F24 A0 (1)ADC 動作禁止 F2 A0 (2)LAM とバッファをクリア LAMn: F2 A0 (1) データ読み出し LAM とバッファをクリア - 4 -
デッドタイム カウンター NK-1000 NK-1000 は加速器部門で作られた CAMAC モジュールです 16 ビットのタイマーカウンター A0 でアクセスするカウンターは True Time 用 A1 でアクセスするカウンターは Live Time 用 (LED でも表示 ) カウンターの単位は1 秒 ( デフォルト )( 最大 18 時間 ) か 10m 秒 ( 最大 10 分 ) に設定それ以上はオーバーフローを計数すること Live Time の計測は常に1マイクロ秒精度 GATE IN 入力は TTL(NIM 信号を入れないこと!) CAMAC の X 応答は常に 0 F0 A0 True Time データ読み出し F0 A1 Live Time データ読み出し F2 A0 データ読み出し カウンターをクリア F2 A1 データ読み出し カウンターをクリア F9 A0 クリアカウンター F9 A1 クリアカウンター F10 A15 クリア LAM F16 A0 カウンター値設定 F16 A1 カウンター値設定 F17 カウンター単位設定 (W0=1 なら 10m 秒 W0=0 なら 1 秒 ) F24 A15 LAM 禁止 F26 A15 LAM 可 F24 A0 カウント停止 F26 A0 カウント開始 (CLK LED 点灯 ) F27 A0 テストオーバーフロー F27 A1 テストオーバーフロー ユーザーコード run: F24 A0 (1) カウント停止 F9 A0 (2) クリアカウンター F9 A1 (3) クリアカウンター F26 A0 (4) カウント開始 stop: F24 A0 (1) カウント停止 stop() sadc-deadtime.c を参照 - 5 -
AD811 8ch ADC (Ortec) AD811 は CAMAC 規格の ADC です 入力信号はユニポーラかバイポーラで 0 から +2V コンバージョンゲインは 2048ch(11 ビット )(0 から 2047 が正常範囲で 2048 以上はオーバーフロー ) STROBE で 8ch のゲートが開く 信号の立ち下がりが入力信号のピークと一致していること CLEAR で AD 変換クリア 変換時間は 80 マイクロ秒 ( 信号の大きさに関係なく一定 ) F0 An (n=0~7) データ読み出し F2 An (n=0~6) データ読み出し F2 A7 7ch データ読み出し 全データクリア LAM クリア F8 A12 テスト LAM LAM 出力なら Q=1 F10 A12 クリア LAM F11 A12 全データクリア LAM クリア F24 A12 LAM 禁止 F25 An (n=0~7) 内部テスト ( オーバーフローする電圧が内部で接続される ) F26 A12 LAM 可 F27 A12 テスト busy AD 変換中なら Q=1 ユーザーコード init: F24 A12 (1)LAM 禁止 F11 A12 (2) 全データクリア LAM クリア run: F26 A12 (1)LAM 可 stop: F24 A12 (1)LAM 禁止 F11 A12 (2) 全データクリア LAM クリア - 6 -
C011 4ch ADC ( 豊伸電子 ) C011 は CAMAC 規格の ADC です 100MHz ウィルキンソン型 入力信号は 0 から +2.5V コンバージョンゲインは 4096ch(12 ビット ) ペデスタルは 50 カウント程度 変換時間は 100 マイクロ秒以下 HOLD 出力は入力を加算してディスクリミネータを通した出力 HOLD 出力を GATE に入れれば 自己トリガー可能 LAM 禁止命令が無いので 信号が入ると LAM が出てしまうので注意! F0 An (n=0~3) データ読み出し F2 An (n=0~3) データ読み出し F2 A4 ピークホールドリセット F8 テスト LAM F9 ピークホールドリセット クリア LAM F10 クリア LAM ユーザーコード init: F9 (1) クリア run: F9 (1) クリア stop: F9 (1) クリア LAMn: F0 A0 (1) データ読み出し ( 必要な ch) F0 A1 (2) データ読み出し ( 必要な ch) F0 A2 (3) データ読み出し ( 必要な ch) F0 A3 (4) データ読み出し ( 必要な ch) F9 (5) クリア - 7 -
2228A 8ch TDC (LeCroy) 2228A は CAMAC 規格の TDC です 20MHz クロック 11 ビット (2048ch) COM START から STOP または COM STOP までの時間を計測 変換時間は最大 100 マイクロ秒 フルスケールは 100 200 500 ナノ秒をスイッチで切り替え F0 An (n=0~7) データ読み出し F2 An (n=0~6) データ読み出し F2 A7 データ読み出し クリアモジュール F8 An (n=0~7) テスト LAM F9 An (n=0~7) クリアモジュール F10 An (n=0~7) クリア LAM F24 An (n=0~7)lam 禁止 F25 An (n=0~7) テストモジュール ( 内部で 80% のカウント ) F26 An (n=0~7)lam 可 - 8 -
KC3781B 8ch TDC (Kaizu) KC3781B は CAMAC 規格の TDC です 40MHz クロック 12 ビット (4096ch) 変換時間は最大 100 マイクロ秒 フルスケールは 200 400 1000 ナノ秒をスイッチで切り替え F0 An (n=0~7) データ読み出し F2 An (n=0~6) データ読み出し F2 A7 データ読み出し クリアモジュール F8 An (n=0~7) テスト LAM F9 An (n=0~7) クリアモジュール F10 An (n=0~7) クリア LAM F24 An (n=0~7)lam 禁止 F25 An (n=0~7) テストモジュール F26 An (n=0~7)lam 可 - 9 -
C005 インプットレジスター ( 豊伸電子 ) C005 は 16 ビットのインプットレジスターです 入力は LEVEL か GATE かが選択できる ビット単位で LAM のマスクが指定できる LAM の外部出力が可能 F0 A0 入力信号の直接読み出し ( 現在の状態 ) F0 A1 LEVEL の場合は一度 "1" になったのが保持され GATE の場合は GATE 入力と同期した入力が保持されている F1 A0 LAM マスクレジスターの読み出し F2 A0 F0 A0 と同じ F2 A1 F0 A1 と同じだが 読み出し後にクリア F8 A0 テスト LAM F9 A1 入力レジスタークリア F11 A0 LAM マスクレジスターをクリア ( 全てマスクされる ) F17 A0 LAM マスクレジスター設定 ( ビットが "1" で LAM 可 ) F24 A0 LAM 禁止 F24 A1 LAM 外部出力禁止 F26 A0 LAM 可 F26 A1 LAM 外部出力可 - 10 -
KC3411 8bit 割り込みレジスター (Kaizu) KC3411 は 8 ビットのインプットレジスターです 入力は LED で確認できる ビット単位で LAM のマスクが指定できる LAM の外部出力が可能 F0 A0 レジスター読み出し LAM 禁止 (LED は消えない ) F0 A1 レジスター読み出し (LED は消えない ) F1 A0 LAM マスクレジスターの読み出し F8 A0 テスト LAM F9 A0 レジスタークリア (LED も消える ) F11 A0 LAM マスクレジスターをクリア ( 全てマスクされる ) F17 A0 LAM マスクレジスター設定 ( ビットが "1" で LAM 禁止 ) F21 A0 LAM レジスターをクリア LAM 可 F24 A0 LAM 禁止 F24 A1 LAM 外部出力禁止 F26 A0 LAM 可 F26 A1 LAM 外部出力可 - 11 -
5408 8ch DAC (BiRa) 5408 は CAMAC 規格の DAC です 出力は ±10V 電源投入時に +10V が出てしまうことがあるので注意! 12 ビット分解能 ドライブ能力は 5mA F0 An (n=0~7) レジスター読み出し F16 An (n=0~7) レジスター書き込み データの値と出力電圧 0 = 10V 1024 = 5V 2048 = 0V 3072 = +5V 4095 = +10V - 12 -
KC3220 16ch コインシデンス レジスター (Kaizu) KC3220 は 16 ビットのレジスターですが LAM を発生する機能はありません F0 レジスター読み出し F2 レジスター読み出し クリア F9 レジスタークリア F25 テスト レジスターの全ビットを1にセットする - 13 -
KC3122 12ch スケーラー (Kaizu) KC3122 は 12 チャネルの 100MHz スケーラーです 入力信号が TTL の物もありますので注意して下さい 12 チャネル 1 チャネルは 24 ビット F0 An (n=0~11) カウンター読み出し F1 An (n=0~11) オーバーフロービット読み出し 入力 0 がビット 0 に対応し カウンターがオーバーフローしていたら 1 F2 An (n=0~10) カウンター読み出し F2 A11 カウンター読み出し 全カウンタークリア オーバーフロークリア F9 全カウンタークリア オーバーフロークリア F25 全カウンターを +1 する - 14 -
2204 プリセットカウンター (BiRa) 2204 はプリセット カウンターで レジスターにセットした値を入力信号でダウンカウントし ゼロになった時に LAM を発生させます 元々は 16 ビット 2 チャンネルですが 内部で直列接続してあり 32 ビットのレジスターとして使用できるようになっています A0 が下位 A1 が上位のレジスターです 入力信号は内部のジャンパーで切替えられますが 今は TTL にしてあります F0 An (n=0 1) カウンター読み出し F2 An (n=0 1) カウンター読み出してクリアし LAM もクリア F10 An (n=0 1) カウンタークリア LAM クリア F16 An (n=0 1) カウンター設定 (16 ビット ) F24 An (n=0 1)LAM 禁止 F25 An (n=0 1) カウンターを-1する F26 An (n=0 1)LAM 許可 F24 A9 両方の LAM 禁止 F25 A9 両方のカウンターを-1する 設定値が 65535 以下の場合は A0 の LAM を使用し 65535 以上なら A0 は LAM 禁 止にして A1 の LAM を使用するようにします あるいは A1 に +1 の値を設定すれば 常に A1 の LAM が使用可能です - 15 -