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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

初期集中における 具体的な活動

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平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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点検項目点検事項点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味

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2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

1. 地域ケア会議の定義, 法的な位置づけ狛江市 ( 以下 市 ) では, 多様な生活課題を抱えている高齢者が, 地域で安心して自分らしく生活できる環境づくりを進めるため, 介護支援専門員 ( ケアマネジャー ) 等への個別支援や関係機関 団体等の連携体制の構築を通じて, 介護支援専門員等が包括的か

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2コアメンバー会議の開催時期コアメンバー会議は 事実確認調査で得られた情報や相談 通報内容に基づき 緊急性を判断し 緊急性が高いと判断される事例については 早急に開催します 3 協議内容 虐待の事実認定情報の内容により虐待の事実の有無の判断を行います 情報の内容虐待の事実の有無の判断 高齢者の権利を

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標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

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別添 地域包括支援センター事業点検調書項目 ( レイアウト 部変更 ) 大項目 : 基本的事項 事業計画 設置場所 職員の姿勢 地域との連携 * については どちらかに を記入して下さい 地域包括支援センター運営マニュアルの最新版について 職員全員が内容を知っている 帯広市地域包括支援センター事業実

居宅介護支援事業所に係る特定事業所集中減算の取り扱いについて

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Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地


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01 【北海道】

山梨県社会福祉士会地域包括支援委員会アンケート調査結果 (43 部回収 22 事業所 ) 問 1 あなたの性別を教えてください 1) 男性 2) 女性 問 2 あなたの現在のご年齢をお答え下さい 1)20 代 2)30 代 3)40 代 4)50 代 5)60 代

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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地域包括ケアシステム

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サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

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Transcription:

地域包括支援センターとチーム等の関係 医療 介護対応 地域インフォーマル 訪問看護 医師等 民生委員 区長等 介護支援専門員 認知症初期集中支援チーム 近隣 地域包括支援センター 障がい支援 権利擁護 障がい福祉サービス 障がい者相談支援専門員 日常生活自立支援事業 司法書士会等 認知症初期集中支援チーム活動スキーム 1) 訪問対象者の把握 2) 情報収集 3) アセスメント 4) 初回訪問の実施 初回訪問者の決定 5) チーム員会議 ~ 支援方針の決定 ~ 6) 集中支援の実施 受診勧奨 誘導 介護サービス利用勧奨 誘導 7) チーム員会議 ~ 中間 or 終了判断 ~ 1 職種の追加 2 包括の関与 3 ケア会議への変更 9) 集中支援終了 モニタリング 8) 追加支援の実施 1 追加支援内容の決定 2 モニタリング終了の決定 1

の概要 When: 必要なタイミングでマネージャー保健師が召集して開催する Where: 市民病院 or 市役所会議室 Who: マネージャー保健師 基幹的職員 市訪問看護職員 Why: 下記参照 What: 初回訪問者の決定 初期集中支援の実施 追加支援の実施 モニタリング時の判断 How: マネージャー保健師がコーディネータ のメリット 1. 機動力の確保 2. ノウハウの蓄積 3. 主体の明確化 チーム員会議を固定とすることによる硬直性の緩和 多職種が関わるためノウハウの蓄積を一元化する 人事異動を考慮し ハウハウの喪失を最小限にする 複数人が関わるため指示命令系統を整え組織化する 1) 対象者の把握 エントリーポイント マネージャー保健師 1 受動的把握 ( 地域包括支援センター等に情報が来るのを待つ ) 本人 家族 近隣住民 民生委員 介護支援専門員 医療機関 2 能動的把握 ( 実態把握等 ) 実態把握 サービスを利用していない者の選定 対象者の要件 140 歳以上 2 在宅生活 3 認知症が疑われる又は認知症の人ア. 医療サービス 介護サービス未利用 又は中断イ. 医療 介護利用中だが BPSD 顕著な困難ケース 2

2) 情報収集 情報収集の方法 マネージャー保健師と各担当包括により利用者基本情報シートを用いて情報収集する 情報源 いつの情報かは最低限明確にする 様式 3) アセスメント アセスメントツール 1.DASC 認知機能と BPSD 評価 IADL 評価 2. 認知症行動障害尺度 (DBD13) 行動障害を評価 DBD28 の短縮版 3.Zarit 介護負担尺度短縮版 (Zarit8) 介護負担 ( 身体的 心理的 経済的 ) 評価 4. 身体の様子チェック票 DASC DBD と同時に評価できる 初回相談時にアセスメントが行えないケース例 初回はまずは信頼関係づくりを優先させる必要がある場合 電話での相談のため 詳細が把握できない場合 面接時間が限られる場合 近隣住民等からの相談で情報が不明確な場合 同居していない家族からの相談で 情報が不足している場合 3

4) 初回訪問の実施 初回訪問の概要 When: 把握から 2 週間以内を目安とする Where: 本人の自宅を原則とする Who: 看護職 1 名必須 + 社会福祉士又は介護福祉士 Why: 信頼関係構築及び情報収集 What: ア ) チームの役割等の説明イ ) 認知症に関する情報提供ウ ) 医療 介護の利用のメリット説明エ ) 対象者及び家族の心理的サポート How: おおむね 2 時間以内 家族又はキーパーソン同席 初回訪問者 看護職候補 マネージャー保健師 基幹的配属保健師 市訪問看護 ST 看護師 介護職候補 基幹的配属社会福祉士 市民病院 MSW 市内事業所介護職 マネージャー保健師及び基幹的職員 訪看職員 担当包括によるにて決定 5) チーム員会議 ~ 支援方針の決定 ~ When: 毎月 1 回固定曜日の午後に最大 2 時間 Where: 市民病院 or 市役所会議室 Who: 嘱託医 マネージャー保健師 基幹的職員 包括職員 ( 推進員 ) PT OT 初回訪問者 Why: 多職種の多角的視点を支援計画に反映させる What: 支援計画原案を検討し 決定する How:1 ケース 20 分 マネージャー保健師 or 基幹的職員がコーディネータ 会議の流れ チーム員会議の概要 1. 事例紹介 初回訪問者から 3 分で発表 事例と計画のポイント解説 2. 意見交換 コーディネータの采配等でポイントに絡む専門職を中心に 3. 総評 4. 支援計画決定 嘱託医のコメントは適宜も可だが 総評コメントでしめる 修正があれば 修正点の確認 計画の決定を行う 4

6) 初期集中支援の実施 支援目標 (GOAL) 初期集中支援の内容 医療において適切な診断を受ける その後状況に応じて介護サービスにつなげる 1. 医療機関への受診に向け 動機づけ又は継続的な支援を行う 2. 介護サービス利用に向け 勧奨又は誘導等を行う 3. 認知症の重症度に応じた助言 4. 身体を整えるケア 5. 生活環境の改善 等々 初期集中支援の留意点 1. 基本的にはチーム員会議での支援方針の決定に基づき実施する 2. 中心的支援を行うスタッフは 初回訪問者を含むことが望ましい 3. 運用面の軽微な変更は 迅速性の確保の観点から随時を開始し 決定する 4. で変更できる項目は 1 職種の追加 2 包括の関与 3ケア会議への変更と する 5. 最も効率的に目標達成する方法を検討し により計画の更新も可能とする 6. 効率的とは GOAL 達成を義務的にとらえ そのための資源の投入はおしまないことを 優先事項とし その上で費用対効果を意識するものと定義する 6) 初期集中支援の実施 ~ 様式 ~ 様式については 介護予防支援のものを活用する 支援計画書チーム員会議録 初回訪問者が作成する チーム員会議に原案提出する 本人又は家族の同意を得る ケース毎に関わるスタッフが共有する 書き方は要検討 マネージャー保健師を中心に作成する ケース毎に 1 枚作成する ケース毎に関わるスタッフが共有する 書き方は要検討 5

7) チーム員会議 ~ 終了 or 中間評価 ~ チーム員会議の概要 When: 毎月 1 回固定曜日の午後に最大 2 時間 Where: 市民病院 or 市役所会議室 Who: 嘱託医 マネージャー保健師 基幹的職員 包括職員 ( 推進員 ) PT OT 初回訪問者 Why: 多職種の多角的視点を支援計画に反映させる What: 支援計画原案を検討し 決定する How:1 ケース 20 分 マネージャー保健師 or 基幹的職員がコーディネータ 会議の流れ 1. 事例紹介 主支援者から 5 分で発表 支援経過と課題のポイント解説 2. 意見交換 コーディネータの采配等でポイントに絡む専門職を中心に 3. 総評 4. 終了 or 追加決定 嘱託医のコメントは適宜も可だが 総評コメントでしめる 追加の有無 あれば内容 なければ終了の決定を行う 8) 追加支援の実施 支援目標 (GOAL) 追加支援の考え方 医療において適切な診断を受ける その後状況に応じて介護サービスにつなげる モデル事業の実績から 全体の 70% が 1 事例あたり 4 か月未満で終了していることから 1 事例の想定必要期間を 3~4 か月程度とする 全事例を 3~4 か月程度でチーム員会議に報告し 終了か継続かの判断を行う 70% の事例はこの段階で終了となる 30% の事例ではその後も継続支援が必要であることから その後の支援が必要な事例を 追加支援 と定義して継続することとする 追加支援は 事例によってあらゆる支援が想定される やチーム員会議によりどのような支援を行うか決定する 支援計画書の変更も必要に応じて行う 職種の追加や支援の見通し等もできるだけこの段階で見込んでおく ( 重要 ) ただし 原則として GOAL は変更しない 6

9) 支援終了 モニタリング 引継ぎ方法の例 対象者の自宅を同行訪問 ( チーム員と包括 ケアマネ等 ) チーム員会議へのケアマネの参加 チーム員によるケアプラン作成時の支援 チーム員がサービス担当者会議へ参加する 基本的に引継書を作成し 情報共有する モニタリングの概要 3 か月に 1 回以上の頻度で行う ( モデル事業は 2 か月間隔 ) 期間は 基本は 6 か月とし 最長 1 年までは必要に応じて継続する モニタリング終了又は継続の判断は で決定する 方法は 自宅訪問 電話 ケアマネからの聞取り 包括の実態把握依頼等で行う モニタリングの方法は 支援終了時のチーム員会議で決定する モニタリング中に新たな課題が発見される等あれば 再稼働又はケア会議を検討する 7