要望番号 ;Ⅱ-175 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児感染症学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 3 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬

Similar documents
未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

(別添様式)

(別添様式1)

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

(別添様式1)

会社名

(別添様式)

(別添様式)

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

13

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

DRAFT#9 2011

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

学会名 : 日本免疫不全症研究会 アンケート 1 1. アンケート 2 に回答する疾患名 (1) X 連鎖無 γ グロブリン血症 (2) 慢性肉芽腫症 2. 移行期医療に取り組むしくみあり :1 年に1 回の幹事会で 毎年 discussion している また 地区ごとの地方会で 内科の先生方にいか

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

に係る基準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 母体がトキソプラズマに感染した場合 胎児感染の危険がある

要望番号 ;Ⅱ-18 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項要望者学会 ( 該当するものにチェ ( 学会名 ; ) ックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 2 位 ( 全 2 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

備考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 医療上の必要性に係る基準 への該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) 1. 適応疾病の重篤性 ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

29

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

( 別添様式 ) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 募集対象 (3)) 1. 要望内容に関連する事項 会 社 名 大正製薬株式会社 要望された医薬品要望内容 要望番号 成分名 ( 一般名 ) 募集対象の 分類 ( 必ずいずれかにチェックする 複数に該当する場合は 最も適切な 1 つにチェ

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

DRAFT#9 2011

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

する ) ( 要望するについて記載する ) 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 7.5 mg 15 mg, 最大 30 mg まで 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 希少疾病用 医薬品の該 当性 ( 推定対 象患者数 推定 方法について も記載する ) 国内の承認 内容 ( 適応外 薬の

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ


緒言

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中谷夏織 論文審査担当者 主査神奈木真理副査鍔田武志 東田修二 論文題目 Cord blood transplantation is associated with rapid B-cell neogenesis compared with BM transpl

スライド 1

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

PT51_p69_77.indd

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について


ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

(別添様式)

スライド 1

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4


医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12


第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

TDMを活用した抗菌薬療法

TTP 治療ガイド ( 第二版 ) 作成厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班 ( 主任研究者村田満 ) 血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 緊急に治療を必要とする致死的疾患である

要望番号 ;Ⅱ-8 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 1 位 ( 全 1 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 4 アミノピリジン (Dalf

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

indd

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

Ⅲ-1-69 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児栄養消化器肝臓学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位第 1 位 ( 全要望中 ) 成 分 名 (

(別添様式)

Ⅲ-1-31 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児血液 がん学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 7 位 ( 全 9 要望中 ) 成 分 名 (

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

図表 1 1,000 万円以上高額レセプト上位 100 位 ( 平成 28 年度 ) 注 : 主傷病名欄の ( ) は調剤レセプト ( 単位 : 円 ) 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 順位月額医療費 主傷病名 1 106,941,690 フォンウィルブ

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

針刺し切創発生時の対応

減量・コース投与期間短縮の基準

< F2D C D838A8BDB92CA926D2E6A7464>

免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

Microsoft PowerPoint - 【参考資料4】安全性に関する論文Ver.6

の主要な治療薬として日本ならびに世界で広く使用されている MTX の使用により 関節リウマチの臨床症状の改善 関節破壊進行抑制 QOL 改善のみならず 生命予後の改善や心血管合併症リスクが軽減されることが示されており 現在の関節リウマチ治療においては必要不可欠な薬剤である 1990 年前後から MT

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

特殊病態下感染症における抗菌薬治験の手引き作成委員会報告書(案)

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

生後 1 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射生後 6 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射 2013 年 11 月 1 日 日本産科婦人科学会周産期委員会未承認薬検討小委員会担当委員日本周産期 新生児医学会副理事長 社保委員会副委員長久保隆彦

(別添様式1)

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

ロミプレート 患者用冊子 特発性血小板減少性紫斑病の治療を受ける患者さんへ

Sep :28:29

95_財団ニュース.indd

Transcription:

未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児感染症学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 3 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 (10%) 人免疫グロブリン G プリビジェン (Privigen) CSL ベーリング ( 選定理由 ) 要望内容 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望する効能 効果について記載する ) ( 要望するについて記載する ) 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 未承認薬適応外薬原発性免疫不全症候群 (PID) 通常 200-800mg/kg を 3-4 週間ごとに投与する 患者の状態に応じて適宜増減する 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 医療上の必要性に係る基準 への該当性 1. 適応疾病の重篤性ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 1

( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 原発性免疫不全症候群 (PID) は 免疫系の何らかの遺伝的異常によって生じる免疫機構の異常を特徴とする疾患群であり 120 以上の遺伝的背景が明らかになっている 易感染性 反復感染 感染症の重症化 遷延 日和見感染 発癌などを主な特徴とする 多くは単一遺伝子の異常によって生じ 2000 人 -100,000 人に 1 人の発症頻度であるとされる 本疾病では 呼吸器 消化器 皮膚の感染の頻度が高いとされ 乳幼児期に発症するものが多い 抗体不全を主徴とする免疫不全症は最も頻度が高い ( 原発性免疫不全症の約 45%) とされているが 血清中の人免疫グロブリン G 値は感染防御能と相関している これら免疫不全症の患者では常に感染防御能が低下している状態にある よって 日頃から感染予防策が十分に講じられていないと感染が重症化しやすく 場合によっては進行性の気管支拡張症を生じ呼吸不全で死亡することもあるとされる これらのことより適応疾病の重篤性として ア 生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) に該当するものと考える 2. 医療上の有用性ア既存の療法が国内にない イ欧米等の臨床試験において有効性 安全性等が既存の療法と比べて明らかに優れている ウ欧米等において標準的療法に位置づけられており 国内外の医療環境の違い等を踏まえても国内における有用性が期待できると考えられる ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 静注用人免疫グロブリン製剤は 抗体産生不全を伴う原発性免疫不全症 (PID) 患者にとって生命を守るのに必須の薬剤 (EML: Essential Medicines List) のひとつとして WHO より認定されている 要望薬は海外では既に幅広く使用されているものの 本邦では未承認の液状の 10% 濃度の静注用人免疫グロブリン製剤である FDA では 2007 年に承認されており 全世界では既に 42 カ国で承認されている (2011 年 7 月 ) しかしながら 現在本邦においては 5% 濃度の静注用人免疫グロブリンのみが使用されている 要望薬は従来から本邦で使用されている 5% 濃度の静注用人免疫グロブリン製剤に比べ濃度が高いため より少ない液量で必要とする免疫グロブリンを補充することが可能である また 海外における臨床試験の結果により 5% 濃度の静注用人免疫グロブリン製剤と同程度の速度で投与が可能であることが確認されている また高濃度であるため水分負荷の軽減も期待できる 従って 現在 6 時間もかかることがある薬剤投与時間の大幅な短縮が図れ 2

PID における定期的補充療法を受ける患者にとっては 精神的 肉体的負担が軽減され QOL が改善されることが期待される 要望薬は既に 42 カ国で承認されていることから 既に世界的には標準的療法に位置づけられていると考える このことより ウ欧米等において標準的療法に位置づけられており 国内外の医療環境の違い等を踏まえても国内における有用性が期待できる に該当するものと考える 備考 2. 要望内容に係る欧米での承認等の状況欧米等 6 か米国英国独国仏国加国豪州国での承認 欧米等 6 か国での承認内容 状況 ( 該当国にチェックし 該当国の承認内容を記載する ) 米国 欧米各国での承認内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 販売名 ( 企業名 ) Privigen (CSL Behring) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 2 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 1 通常 200-800mg/kg を 3-4 週間ごとに静脈内に投与する 2 通常 1 日 1g/kg を2 日間連続して静脈内に投与する 備考 英国 販売名 ( 企業名 ) Privigen (CSL Behring) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 2 多発性骨髄腫及び慢性リンパ性白血病における重篤な続発性低ガンマグロブリン血症 3 小児における後天性免疫不全症候群 4 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 5 ギランバレー症候群 6 川崎病 7 同種骨髄移植( 感染症の治療及び GVHD の予防 抗体産生不全 ) 1 通常 0.2-0.8g/kg を 2-4 週間ごとに投 3

与する 2 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 3 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 4 通常 1 日 0.8-1g/kg を2 日に分けて ( 可能であれば 3 日以内に ) 投与 又は 1 日 0.4g/ kgを 2-5 日間投与する 5 通常 0.4g/ kgを 3~7 日間投与する 6 通常 アスピリン併用のもと 1.6-2g/kg を 2-5 日間に分けて静脈内投与 又は 2g/kg を 1 回静脈内投与する 7 ( 感染症の治療及び GVHD の予防 )0.5g/ kgを移植後 3 カ月毎週投与する ( 抗体産生不全 )0.5g/ kgを血清値が正常となるまで毎月投与する 独国 備考販売名 ( 企業名 ) Privigen(CSL Behring) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 2 多発性骨髄腫及び慢性リンパ性白血病における重篤な続発性低ガンマグロブリン血症 3 小児における後天性免疫不全症候群 4 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 5 ギランバレー症候群 6 川崎病 7 同種骨髄移植( 感染症の治療及び GVHD の予防 抗体産生不全 ) 1 通常 0.2-0.8g/kg を 2-4 週間ごとに投与する 2 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 3 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 4 通常 1 日 0.8-1g/kg を2 日に分けて ( 可能であれば 3 日以内に ) 投与 又は 1 日 0.4g/ kgを 2-5 日間投与する 4

5 通常 0.4g/ kgを 3-7 日間投与する 6 通常 アスピリン併用のもと 1.6-2g/kg を 2 5 日間に分けて静脈内投与 又は 2g/kg を 1 回静脈内投与する 7 ( 感染症の治療及び GVHD の予防 )0.5g/ kgを移植後 3 カ月毎週投与する ( 抗体産生不全 )0.5g/ kgを血清値が正常となるまで毎月投与する 仏国 備考販売名 ( 企業名 ) Privigen(CSL Behring) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 2 多発性骨髄腫及び慢性リンパ性白血病における重篤な続発性低ガンマグロブリン血症 3 小児における後天性免疫不全症候群 4 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 5 ギランバレー症候群 6 川崎病 7 同種骨髄移植( 感染症の治療及び GVHD の予防 抗体産生不全 ) 1 通常 0.2-0.8g/kg を 2-4 週間ごとに投与する 2 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 3 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 4 通常 1 日 0.8-1g/kg を2 日に分けて ( 可能であれば 3 日以内に ) 投与 又は 1 日 0.4g/ kgを 2-5 日間投与する 5 通常 0.4g/ kgを 3-7 日間投与する 6 通常 アスピリン併用のもと 1.6-2g/kg を 2 5 日間に分けて静脈内投与 又は 2g/kg を 1 回静脈内投与する 7 ( 感染症の治療及び GVHD の予防 )0.5g/ kgを移植後 3 カ月毎週投与する ( 抗体産生不全 )0.5g/ kgを血清値が正常となるまで毎月投与する 5

加国 備考販売名 ( 企業名 ) Privigen(CSL Behring) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 及び続発性免疫不全症候群 (SID) 2 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 1 通常 200-800mg/kg を 3-4 週間ごとに静脈内に投与する 2 通常 1 日 1g/kg を2 日間連続して静脈内に投与する 豪国 備考販売名 ( 企業名 ) Privigen(CSL Biotherapies) 効能 効果 1 原発性免疫不全症候群(PID) 2 多発性骨髄腫及び慢性リンパ性白血病における重篤な続発性低ガンマグロブリン血症 3 小児における後天性免疫不全症候群 4 特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 5 ギランバレー症候群 6 川崎病 7 同種骨髄移植( 感染症の治療及び GVHD の予防 抗体産生不全 ) 1 通常 0.2-0.8g/kg を 2-4 週間ごとに投与する 2 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 3 通常 0.2-0.4g/ kgを 3-4 週間毎に投与する 4 通常 1 日 0.8-1g/kg を2 日に分けて ( 可能であれば 3 日以内に ) 投与 又は 1 日 0.4g/ kgを 2-5 日間投与する 5 通常 0.4g/ kgを 3-7 日間投与する 6 通常 アスピリン併用のもと 1.6-2g/kg を 2 5 日間に分けて静脈内投与 又は 2g/kg を 1 回静脈内投与する 7 ( 感染症の治療及び GVHD の予防 )0.5g/ 6

kgを移植後 3 カ月毎週投与する ( 抗体産生不全 )0.5g/ kgを血清値が正常とな るまで毎月投与する 備考 欧米等 6 か 国での標準 的使用状況 ( 欧米等 6 か国で要望内容に関する承認がない適応外薬についてのみ 該当国にチェックし 該当国の標準的使用内容を記載する ) 米国英国独国仏国加国豪州 欧米等 6 か国での標準的使用内容 米国 欧米各国での標準的使用内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) ガイドライン名効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文 備考 英国 ガイドライン名 効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考 独国 ガイドライン名 効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) 7

仏国 加国 ガイドラインの根拠論文備考ガイドライン名効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考ガイドライン名効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) 豪州 ガイドラインの根拠論文備考ガイドライン名効能 効果 ( または効能 効果に関連のある記載箇所 ) ( または用 8

法 用量に関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考 3. 要望内容に係る国内外の公表文献 成書等について (1) 無作為化比較試験 薬物動態試験等に係る公表文献としての報告状況 < 文献の検索方法 ( 検索式や検索時期等 ) 検索結果 文献 成書等の選定理由の概略等 > オランダのエルゼビアサービスが運営する EMBASE を用いて検索を行った EMBASE は米国の国立衛生研究所の文献データベース Pub Med もカバーしている 検索期間は 2011 年までのものとした 上記において 免疫グロブリン製剤の PID に対する効果について多数報告されているため それらについては既に公知であると考えた よって本要望書においては 特に要望薬に関する記載のある文献を中心に記載した < 海外における臨床試験等 > 1) 要望薬の有効性と安全性について示した文献を以下に記載する Stein M.R. et. al. Safety and efficacy of Privigen, a novel 10% liquid immunoglobulin preparation for intravenous use, in patients with primary immunodeficiencies. (Journal of Clinical Immunology 2009 29:1 (137-144)) 目的 : 原発性免疫不全症候群 (PID) において 10% 濃度の液状の静注用人免疫グロブリンである要望薬の有効性と安全性について評価した 方法 : 定期的に免疫グロブリンの補充療法を必要とする分類不能型低ガンマグロブリン血症 (CVID)(21 名の男性 ) 及びX 連鎖 ( ブルトン型 ) 無ガンマグロブリン血症 (XLA) (34 名の女性と 25 名の男性 ) の患者 80 名に対して 12 か月の期間にわたり 3-4 週間に一回要望薬を 200-888mg/ kg投与した プライマリーエンドポイントは年間の急性重症細菌性感染発生頻度とした 結果 :6 例の急性重症細菌性感染があったが 年間発生頻度は 0.08 であった 血清 IgG トラフ値は 8.84-10.27g/L であった またグロブリンの投与は 1,038 回行われ 最大投与速度は 8.0 mg / kg /min であった 投与後 72 時間以内の有害事象は 9% であった 結論 : 要望薬は PID における定期的なグロブリン補充療法に効果があることが示唆された 9

2) 要望薬の安定性について示した報告を以下に記載する Cramer M.et. al. Stability over 36 months of a new liquid 10% polyclonal immunoglobulin product (IgPro10, Privigen) stabilized with L-proline. (Vox Sanguinis 2009 96:3 (219-225)) 背景 : 要望薬は L-プロリンを添加剤とした静注用人免疫グロブリン製剤である その安定性を評価した 方法 : 要望薬を 25 で 36 ヶ月間のコンディションでコントロールし 物理学的 生物学的 免疫学的パラメータより評価した 結果 : 要望薬は 25 の条件下であり 36 ヶ月間安定性を維持した また IgG の純度も 98% と高かった さらに IgG の凝集体も確認されなかった 生物学的評価においても 抗体並びに FC 機能が失われることはなかった 結論 : 要望薬は 36 カ月間 25 でも安定性を保つことができた < 日本における臨床試験等 > 該当なし (2)Peer-reviewed journal の総説 メタ アナリシス等の報告状況原発性免疫不全症候群における静注用人免疫グロブリンの効果については既に公知であるため割愛した 以下に要望薬に関する記載のあるものを (1) で示した報告以外について記載した 1) Church J.A.et al. Efficacy and safety of privigen in children and adolescents with primary immunodeficiency. (Pediatric Asthma, Allergy and Immunology 2009 22:2 (53-61)) 要望薬は原発性免疫不全症 (PID) の患者に投与される L-プロリンを添加剤とした 10% 静注用人免疫グロブリン製剤である 3-11 歳 19 人と 12-15 歳 12 人において 要望薬 200-741 mg / kgを 12 ヶ月間 最大投与速度 8mg/kg/min で投与した ( 一部 13 人が extension study として 12mg/ kg /min で投与した ) Primary endpoint を Acute serious bacterial infections(asbis) の年間発生頻度とした 結果 asbis の年間発生率は 3-11 歳の群で 0.12% 12-15 歳の群で 0.10% であった 3 人の患者がそれぞれ 1 回 asbis を経験したが治療を継続した 学校の欠席日数 (3-11 歳の群で 11.5 日 12-15 歳の群で 4.8 日 ) 及び入院した日数 (3-11 歳の群で 0.53 日 12-15 歳の群で 0 日 ) も少なかった また 要望薬は投与速度の面からも有用であった 投与に起因する一時的な副作用の割合は 0.18 であった 1 名の患者が副作用により投与中止した これらにより 要望薬は asbis を含む感染症の発生率を下げることに寄与することを示唆した 10

2) Wasserman R.L.et. al. Pharmacokinetics of a new 10% intravenous immunoglobulin in patients receiving replacement therapy for primary immunodeficiency. (European Journal of Pharmaceutical Sciences 2009 37:3-4 (272-278)) 分類不能型低ガンマグロブリン血症 (CVID) 及びX 連鎖 ( ブルトン型 ) 無ガンマグロブリン血症 (XLA) の患者における 要望薬の薬物動態を評価した 患者は 4 カ月以上要望薬の投与 ( 中央値 444 mg / kg 3~4 週間に一度 ) を行った IgG 血清濃度は投与前の 10.2g/lから投与後の 23.2g/lと増加した また半減期は 36.6 日であった また IgG のサブクラスにおいては IgG1 で 33.2 日 IgG2 で 36.3 日 IgG3 で 25.9 日 IgG4 で 36.4 日であった また特異抗体 (CMV 破傷風等) の半減期は 22.3-30.5 日であった 要望薬の 3-4 週間に一度の投与は 十分に IgG IgG サブクラス及び特異抗体の血清濃度維持に寄与することを示唆している 3) Sleasman J.W. et. al. Tolerability of a new 10% liquid immunoglobulin for intravenous use, privigen, at different infusion rates. (Journal of Clinical Immunology 2010 30:3 (442-448)) 目的 : 要望薬はプロリンを安定化剤とした 10% 濃度の静注免疫グロブリンである その投与速度を評価するため 45 名の原発性免疫不全症候群 (PID) の患者において open-label single-arm で多施設研究を行った 方法 : 投与速度については prospective には割り付けず 8mg/kg/min の投与群と 12mg/kg/min の投与群とで評価を行った 結果 :23 名が 12mg/kg/min で投与を受けたが 8mg/kg/min の投与群と比較して投与に起因する一時的な副作用の割合は増加しなかった 副作用の発生した投与の割合は 12mg/kg/min 群で 0.079 97.5% confidence interval (CI) 0.114 に対して 8mg/kg/min 群で 0.211 97.5% (CI) 0.267 であった 副作用の多くは頭痛であった (3) 教科書等への標準的治療としての記載状況 < 海外における教科書等 > 免疫グロブリン製剤の標準的治療としての記載は多数ある Ochs et al.primary immunodeficiency diseases, 2nd Ed, 2006 中の Antibody Deficiencies の Administration of interavenous immunoglobulin に A few investigators have given high concentrations (9%-12% solutions) infused rapidly over a period of 20-40 minutes. This rapid rate can be tolerated by some but not all patients. との記載あり 11

< 日本における教科書等 > 免疫グロブリン製剤の標準的治療としての記載は多数ある 高濃度静注免疫グロブリンとしての記載はなし (4) 学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況 < 海外におけるガイドライン等 > 静注免疫グロブリン製剤は 抗体産生不全を伴う原発性免疫不全症患者にとって生命を守るのに必須の薬剤 (EML: Essential Medicines List) のひとつであると WHO により認定されている また 欧州免疫不全症学会によるガイドラインにおいても 原発性免疫不全症に対する静注免疫グロブリン補充療法は抗体産生不全症の必須治療とされている その他に代表的なものとして FDA のガイドラインを示す Safety, Efficacy, and Pharmacokinetic Studies to Support Marketing of Immune Globulin Intravenous (Human) as Replacement Therapy for Primary Humoral Immunodeficiency (U.S. Department of Health and Human Services Food and Drug Administration Center for Biologics Evaluation and Research June 2008) < 日本におけるガイドライン等 > 難病情報センター原発性免疫不全症候群診断 治療指針 中に以下の記載あり 1) 体液性免疫不全を主とする疾患治療 : 無または低ガンマグロブリン血症を呈するばあいは 静脈注射用人免疫グロブリン (IVIG) 製剤による補充療法が不可欠である 気管支拡張症などの肺合併症の進行を防ぐには 適正な抗菌薬治療に加え 血清の IgG トラフ値 500 mg/dl 程度に維持することが望ましく 3-4 週毎に 200-600 mg/kg ( 平均 400 mg/kg) を投与する IgG サブクラス欠損症などの一部では易感染性を伴う例があり 免疫グロブリン補充療法が必要となることがある 予後 :IVIG 製剤による免疫グロブリン大量投与が可能になり 予後は著しく改善された XLA では成人に達する例も次第に増加しているが X 連鎖高 IgM 症候群や CVID にみられる日和見感染 自己免疫様疾患や悪性腫瘍の高頻度の合併など問題も多い (5) 要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態 ( 上記 (1) 以外 ) について該当なし (6) 上記の (1) から (5) を踏まえた要望の妥当性について < 要望効能 効果について> 12

原発性免疫不全症候群 (PID) とした 現在本邦においては 低ならびに無ガンマグロブリン血症 の範疇に PID が含まれて適応を取得している 要望薬の承認国においては 原発性免疫不全症候群 (PID) で適応を取得していることから 本要望書においては承認国に合わせて記載した < 要望について> 通常 200-800mg/kg を 3~4 週間ごとに投与する 患者の状態に応じて適宜増減する とした 現在本邦においては 通常 1 回人免疫グロブリン G として 200-600mg/ kg体重を 3-4 週間間隔で投与する 患者の状態に応じて適宜増減する としている 要望薬の承認国においては 通常 200-800mg/kg( あるいは 0.2-0.8g/ kgとの記載する国もあり ) を 3-4 週間ごとに投与する で適応を取得していることから 本要望書においては承認国に合わせて記載した < 臨床的位置づけについて> 2011 年 7 月までに既に世界 42 カ国で承認されており標準的療法に位置づけられていることから 本邦においても標準的療法に位置づけられるものと考える 現在本邦で使用されている静注用人免疫グロブリン製剤の 2 倍の濃度であることから 薬剤投与時間の大幅な短縮が期待される 従って患者の負担も軽減され QOL の改善に大きく寄与するものであると考える 最終的な本邦での臨床的位置づけについては 日本人での使用経験を踏まえて判断すべきであると考える 4. 実施すべき試験の種類とその方法案世界 42 カ国で承認されており十分な安全性と効果の実績があり それらについては既に公知であるものと考える よって追加試験は不要だと思われる 5. 備考 <その他 > 1) 6. 参考文献一覧 3. 要望内容に係る国内外の公表文献 成書等について (1) 無作為化比較試験 薬物動態試験等に係る公表文献としての報告状況 < 海外における臨床試験等 > 13

1) Stein M.R. et. al. Safety and efficacy of Privigen, a novel 10% liquid immunoglobulin preparation for intravenous use, in patients with primary immunodeficiencies. (Journal of Clinical Immunology 2009 29:1 (137-144)) 2) Cramer M.et. al. Stability over 36 months of a new liquid 10% polyclonal immunoglobulin product (IgPro10, Privigen) stabilized with L-proline. (Vox Sanguinis 2009 96:3 (219-225)) (2)Peer-reviewed journal の総説 メタ アナリシス等の報告状況 1) Church J.A.et al. Efficacy and safety of privigen in children and adolescents with primary immunodeficiency. (Pediatric Asthma, Allergy and Immunology 2009 22:2 (53-61)) 2) Wasserman R.L.et. al. Pharmacokinetics of a new 10% intravenous immunoglobulin in patients receiving replacement therapy for primary immunodeficiency. (European Journal of Pharmaceutical Sciences 2009 37:3-4 (272-278)) 3) Sleasman J.W. et. al. Tolerability of a new 10% liquid immunoglobulin for intravenous use, privigen, at different infusion rates. (Journal of Clinical Immunology 2010 30:3 (442-448)) 4 < 海外におけるガイドライン> Safety, Efficacy, and Pharmacokinetic Studies to Support Marketing of Immune Globulin Intravenous (Human) as Replacement Therapy for Primary Humoral Immunodeficiency (U.S. Department of Health and Human Services Food and Drug Administration Center for Biologics Evaluation and Research June 2008) < 日本におけるガイドライン> 難病情報センター原発性免疫不全症候群診断 治療指針 http://www.nanbyou.or.jp/entry/254 14