第 2 学年 1 組国語科学習指導案指導者飯島節子 1 単元名どうぶつのひみつをみんなでさぐろう教材文 ビーバーの大工事 2 単元を貫く言語活動とその特徴本単元を貫く言語活動として, 動物の秘密を本から見つけてクイズを作る ことを位置付けた 秘密クイズブックを作るために, 教科書から体の特徴 できること 生きるための知恵について内容を読み取り, ビーバーの秘密を調べていく そして, 自分が すごい と思った言葉や文が答えとなるクイズを作らせていく そのためには, 文章を正しく読み取り すごい と思うところを探して読むことが必要となる 本単元でねらう 時間的な順序や事柄の順序を考えながら内容の大体を読むこと ( C 読むことイ ), 自分の考えをまとめるために, 文章中の大事な言葉や文を書き抜くこと ( C 読むことエ ) の力を養うのにふさわしい言語活動であると考える 3 単元について (1) 児童観 ( 在籍 22 人 ) 教師から見た実態 A 十分満足できる B おおむね満足できる 時間の順序や様子とその理由付けの言葉に着目して文章を読み取る A 14 人 B 6 人 読み取ったことをもとに, 問いと答えの文を書くことができる A 13 人 B 5 人児童は,1 学期に説明文の たんぽぽ を学習した 実際に, たんぽぽを観察しながら読み進めることで, 興味をもって学習を行うことができた ここでは, 時間を表す言葉と順序, たんぽぽの様子に着目して, 花のしくみや仲間の増やし方を読み, たんぽぽのひみつクイズ を作った 答え にしたい大事な言葉や文を書き抜いたり, 問い と 答え というクイズの構成を学ぶことができた 多くの児童は, 大事な言葉や文を書き抜いたり, 問い と 答え が対応したクイズを作ることができたが, 大事な言葉や文を 答え として, それに合う 問い が作れない児童や, これは何でしょう のような単語で答える簡単なクイズ作りにとどまった児童もいた 時間の順序に沿って, たんぽぽの様子とその理由を読み取り, 大事な言葉や文を書き抜く力に課題が見られた (2) 教材観教材文 ビーバーの大工事 では, 体の特徴や生態, 生きるための知恵について, 大事な言葉や文に着目して読み取ることをねらいとして学習を進めていく 本教材は, ビーバーの家族が安全に暮らすために大変な苦労をしながら協力してダムを作り, そのダムの中に巣作りをする様子が分かりやすく書かれていて, 児童は驚きや感動をもって読み進めることができる そして, 他の動物についても調べてみたいという思いに駆られる教材である また, 文章は, たとえや具体的な数字, 擬態語や擬音語が使われていて, 構成も仕事の順をおって四つのまとまりに組み立てられているため, まとまりごとに順序に気を付けて内容を読み取っていくのに適している (3) 指導観本単元では, どうぶつのひみつクイズブック を作るために, まとまりごとにクイズを作る活動を取り入れて, 読みを深められるようにしていきたい 第 1 次では, 教師が作ったモデルを提示して, 動物の生態や体の特徴について興味や関心をもたせる そして, 動物の秘密を調べてクイズを作り本にまとめるという単元のゴールを示す 自分が調べたい動物の秘密クイズを作るためには, まず ビーバーの大工事 を読み, ビーバーの秘密を見付けることが必要であることを実感させる 第 2 次では, 事柄の順序に気を付けながら 体の特徴 できること 生きるための知恵 に着目して文章を読み, ビーバーのすごいと思うところについてクイズを作ることをねらいとしている 文章の構成が四つのまとまりに組み立てられていることから, 小見出しを付けながら読み進めていく 初めは全体でクイズ作りをし, 次に各自がクイズを作る 全体で確認しながら, クイズの作り方を身に付けることを通して, 大事な言葉や文を手がかりに正しく読み取ることができるようにしていく また, 並行読書を取り入れて, 動物の体の特徴や生態, 知恵がどのように書いてあるか, ビーバーと比較しながら読み進めていく 第 3 次では, ビーバーの大工事 で学んだ 書かれている事柄の順序に気をつけながら, 大事な言葉や文を書き抜く ことを活用して すごい と思ったことに着目させてクイズ作りをする クイズ作りを通して, 文章中から大事な言葉や文を選び書き抜く力を育てていく また, クイズを交流することで, 新たな知識を得たり, 答えを求めるために本を読んだりする学習を進め, 読書意欲も喚起させていく -1-
4 単元の目標 動物の生態や知恵に関心をもち, 進んで本を読んだりクイズを作ったりしようとする ( 国語への関心 意欲 態度 ) 大事な言葉を探しながら, 説明の順序に気を付けてまとまりごとに読み取ることができる ( 読むこと ) 主語と述語の関係に注意して読んだり書いたりすることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ) 5 単元の評価規準 国語への関心 意欲 態度 読む能力 言語についての知識 理解 技能 動物の生態や知恵に興味 クイズを作るために, 大事 主語と述語の関係に注意 をもち, 進んで読んで本 な言葉や説明の順序に気を をして, 内容を読んだり を読もうとしている 付けて, 正しく読み取って 文を書いたりしている いる 6 単元の指導計画 (13 時間扱い ) 第 1 次 どうぶつのひみつクイズブック を作ることを知り, 学習の見通しをもつ 3 時間 第 2 次 〇は本時 時 主な学習活動 主な評価 教材文を読み取り, まとまりごとにク イズを作る 4 木をかじって倒す様子を読み取り, ク 大事な言葉を捉えて, ビーバーが木を イズを作る 切って運ぶ様子を読み取っている 5 木を運ぶ様子を読み取り, クイズを作 ( 読む能力 ) る 6 好きな動物を選んで並行読書をする 興味をもった動物の本を選んで読もう としている ( 関心 意欲 態度 ) 7 ダム作りやダムの様子を読み取り, ク ビーバーがダムを作る様子を順序よく 8 イズを作る 読み取っている ( 読む能力 ) 9 巣作りの様子や巣の仕組みを読み取り, 安全な巣を作って暮らすビーバーの知クイズを作る 恵を読み取っている ( 読む能力 ) 第 3 次 どうぶつのひみつクイズブック を作り, 友達と交流する 4 時間 7 本時の学習 (1) 目標 ビーバーの巣作りの知恵について, 大事な言葉や文に気を付けて正しく読み取ることができる (2) 準備 資料挿絵ワークシート文章を拡大したもの ( 掲示用 ) (3) 展開 学習活動 内容 指導上の留意点 評価 1 前時の学習を振り返る 前時までにできたクイズを発表させ, ク 問い と 答え の作り方を確認す イズの構成を確かめる る 2 本時の学習課題を確認する クイズを作るために, 巣作りや巣の仕組 すを作るビーバーの すごい を みの すごい を見つけることを確認 つかって, クイズを作ろう してから, 各自音読をする P36 6 行目 ~P37 11 行目を音読する 3 巣作りや巣の仕組みから, ビーバーの知恵を読み取る (1) すごい と思うところを見つけ できること 生きるための知恵 に着 -2-
て, 教科書にサイドラインを引く 目して文章を読んでいくことを確認する (2) すごい と思ったところについ クイズの構成が正しくできているかを確 てクイズを書く 認しながら書かせる どんなところがすごいと思ったのか, 必 クイズの作り方 ず理由も書くことを確認する また, ク すごい と思うところが答えに イズには必ず主語と述語が入るように文 なっているか 型を確認する 問い の文には, しつもんことば ( いつ, どこ, 何, どんな, な レベル1 単語で答える問題 ぜ, どのようになど ) が書かれてい レベル2 文で答える問題 るか レベル3 文の順序に気を付けて答える 問い と 答え が合っているか 問題 主語と述語が入っているか レベル1のクイズや支援が必要な児童に クイズの例 は, サイドラインを引いた箇所に目を向 ビーバーは どこ にすを作るので けさせ, 挿絵を参考にしながら, 巣の場 しょうか 所や構造, 入り口の場所が答えとなる ど すは, どのようにして 作るので こ や 何 を使った言葉で書くことが しょうか できるように助言をする すの入り口は, なぜ 水の中にあ レベル2のクイズが作れる児童には, ど るのでしょうか のように なぜ を意識して問いの文 ビーバーがダムを作るのは, なぜ が作れるように声をかける でしょうか (3) ペアでクイズを読み合い, 正しく書 読みあうポイントを提示して, 正しく書 けているか教えあう けているかを確認し合うように指示をす 読み合いのポイント る 問い と 答え が合っているか 書き終わった児童から, クイズを交換し 主語と述語が入っているか て読み合い, 友達のアドバイスを受けて 推敲するように確認する (4) 全体交流をして, 巣作りをするビー 作ったクイズを発表するときは, ビーババーの知恵を確かめ合う ーのどのようなところがすごいと思ったのか, 理由をつけて発表させるようにす 巣の入り口が水の中にあるわけを考る える 発表の中から, 巣の入り口が水の中にあるわけやダムを作るわけについて取り上 ビーバーがダムを作るわけを考えげ, 安全な巣を作るためのビーバーの知る 恵であることを全体で確認する 内容を正しく読み取ることができるようにする その, それで, まるで~のよう の指示内容や比喩表現にも触れるようにする ( 評 ) 安全な巣を作って暮らすビーバーの知恵を読み取っている 4 振り返りを書く 本時のめあてに沿って, 巣作りや巣の仕 できるようになったこと 組みについてクイズを書くことができた わかったこと かを振り返る むずかしかったこと 友達のよいところ 5 次時の学習の見通しをもつ 次時は どうぶつのひみつクイズ を作るために, 本を読んで すごい を見つけることを伝え, 次時への興味を高め させるようにする -3-
どうぶつのひみつクイズブック を作ろう 名前()学しゅうすることめあて 文しょうを読んで すごいと すごい と思ったところを見つ1思ったことを書く けることができる クイズ作りのれんしゅうをす もんだい と すごいが答え 2る になるクイズの作り方が分かる しゅ語とじゅつ語に気をつけて作る 文しょうをまとまりごとに分書かれていることを 四つのまと3けて 見出しをきめる まりに分けることができる 木を切りたおすビーバー の文しょうの中から ビーバーの す4ようすを読んで クイズを作る ごい を見つけて クイズやせつ明の文しょうを書くことができる 木を川へはこぶビーバー の文しょうの中から ビーバーの す5ようすを読んで クイズを作る ごい を見つけて クイズやせつ明の文しょうを書くことができる すきなどうぶつをきめて 本好きなどうぶつの本をえらぶこと6をさがして読む ができる 7 ダムを作るビーバー のようす文しょうの中から ビーバーの す8を読んで クイズを作る ごい を見つけて クイズやせつ明の文しょうを書くことができる すを作るビーバー のようす文しょうの中から ビーバーの す9を読んで クイズを作る ごい を見つけて クイズやせつ明の文しょうを書くことができる 0しらべるどうぶつの本を読み 文しょうの中から 自分でえらん1分かったことをメモカードに書だどうぶつの すごい を見つけるく ことができる 1メモカードをもとに クイズ すごい をつかって クイズと1を作る せつ明する文しょうを書くことができる 2自分で作った どうぶつのひ文しょうを読んで 答えを見つけ1みつクイズ を出し合う ることができる 3学しゅうのふりかえりをする 自分ができるようになったことや1友だちのよいところを見つけることができる
ビーバーの大工事 めすを作るビーバーの すごい をつかってクイズを作ろう クイズを作るときは しつもんことばがある すごい ところが答えになる 問いと答えがあっている 主語と述語がある すを作るビーバー 教科書の文(拡大したもの)挿絵 すごい すの入り口が 水の中にある ダムを作る 生きるためのちえ ふ
もんだい( このクイズをえらんだわけ)もん目答えとせつ明名前
どうぶつのひみつクイズブックもんだい( ページ 本の名前)もん目作名前
えらんだわけ二年のひみつを見つけよう 名前(組)