Microsoft Word - 【確定】(冊子)2701_省令準耐火構造Q&A

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民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

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認定防火措置工法 国土交通大臣認定 国土交通大臣認定 PS060FL- PS060FL- PS060FL- 警告 防火措置部の上に乗る等 施工箇所を破壊する恐れのある行為を行わないで下さい 開口部が破壊して転落及び火災時に延焼の恐れがあります 再施工及び除去する場合はご相談下さい 火災時に延焼の恐れ

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第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

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設計製図 問題図 1 図 2に示されたマンション住戸の専有部分について 施主の要望 を理解して 提案者 ( あなた ) の判断で 実現可能なリフォーム計画案を作成し 3. リフォームの設計条件 4. 要求図面等 にしたがって答えなさい なお リフォーム費用については 今回の出題条件としません 1.

A 計算に使用したモデル ( 平面図 立面図 面積表 ) 自立循環型住宅設計ガイドライン設定モデル住宅 ( 一般モデル ) 木造 2 階建延床面積 m2 1~3 地域 4~7 地域 寒冷地モデル 温暖地モデル 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m] 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m

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省令準耐火構造 Q&A この Q&A は 省令準耐火構造の仕様に関して 問い合わせの多い 事項をまとめたものです 具体的な仕様基準については 住宅金融支援機構の フラット35 対応木造住宅工事仕様書 ( 平成 26 年版 ) 又は 枠組壁工法住宅工事仕様書 ( 平成 26 年版 ) でご確認ください なお フラット35サイト 省令準耐火構造の住宅とは にて 省令準耐火構造の仕様基準をご確認いただくことも可能です (http://www.flat35.com/tetsuduki/shinchiku/syourei.html)

省令準耐火構造 Q&A 目次 ( 全般 ) Q1 フラット35 ( フラット35 Sを含む ) を利用する場合には 必ず 省令準耐火構造としなればならないのでしょうか? Q2 1 階をRC 造 2 階を木造とする場合 省令準耐火構造とすることは可能ですか? Q3 省令準耐火構造の基準を知るには どうすればよいですか? Q4 今回建設する住宅が 省令準耐火構造である旨の証明書を出してもらうことは可能ですか? Q5 火災保険の取扱いに関連して 自宅が省令準耐火構造かどうかを調べたいのですが 機構の省令準耐火構造は いつからあったのですか? Q6 省令準耐火構造 は 建築基準法の準耐火構造 には 該当しないのですか? Q7 3 階建ての場合 省令準耐火構造の適用基準に違いはありますか? Q8 平成 26 年 10 月の省令準耐火構造の基準変更により それ以前の基準は利用できなくなるのでしょうか? ( 屋根 外壁 軒裏 ) Q9 省令準耐火構造には 軒裏は防火構造にする との基準がありますが 軒裏から換気を取る場合 防火ダンパー付きの換気部材を用いるなどの制限はありますか? Q10 軒裏に有孔ボードを設置することは可能ですか? Q11 オーバーハングした居室の張り出し部下面の仕様はどのようにするのですか? Q12 ルーフバルコニーの仕様はどのようにするのですか? Q13 外壁について どのような外装材を使えば 省令準耐火構造になるのですか? Q14 窓等の開口部には防火設備を設置しなければならないでしょうか? Q15 省令準耐火構造で外壁内に通気層を設ける構造とすることは可能ですか? Q16 屋外側と屋内側の仕様を併せて 防火構造の外壁として認定されているものとする場合 室内側の防火被覆はどのようにするのですか? Q17 玄関ポーチを支える柱の防火被覆はどのようにするのですか? Q18 屋外の独立柱で構造上重要なものについて どのような防火被覆が必要となりますか?

( 室内に面する部分の防火被覆材 留付等 ) Q19 壁や天井の防火被覆材として せっこうボードではなく 強化せっこうボードを使用することは可能ですか? Q20 押入れの壁 天井にも防火被覆が必要ですか? Q21 上階に床がない部分の天井 と 上階に床がある部分の天井 を区別する理由は何ですか? Q22 最上階の天井裏に小屋裏収納をつくります その場合の小屋裏収納直下の天井は 上階に床が ある / ない 部分の天井 のどちらを適用するのですか? Q23 床の仕上げに何か基準はありますか? Q24 各室毎に防火被覆で区画するとのことですが 各室の面積制限はありますか? Q25 火気を使用しない連続した2 室 ( 面積合計 10m2以下 ) の間の壁の防火被覆とファイヤーストップ材の施工はどうすればよいですか? Q26 室内に杉羽目板を使いたいのですが 規定のせっこうボードの上 ( 室内側 ) に当該素材を用いても良いですか? Q27 可動間仕切壁で室を仕切る場合 当該間仕切壁の上部の天井内にファイヤーストップ材は必要ですか? Q28 最下階の床と壁との取合い部に ファイヤーストップ材及び当て木は必要ですか? Q29 回り縁を設置することにより 天井の防火被覆材の裏面の当て木を省略することは可能ですか? Q30 ビルトインガレージを設ける場合のガレージと居室の間の壁などの防火被覆はどうなりますか? Q31 階段下に収納を設ける場合 当該収納の天井には防火被覆が必要でしょうか? Q32 室内天井に設ける天井点検口は どのようにすれば設置できますか? Q33 せっこうボードの目地処理やファイヤーストップのために ロックウールやグラスウール以外の断熱材 ( 例えばセルロースファイバーなど ) を使うことはできますか? Q34 機構の住宅工事仕様書には記載のない 不燃材料のボード によって 壁又は天井を防火被覆した場合は 省令準耐火構造の基準に適合しますか? Q35 内部建具 ( 引戸 ドア ) の防耐火性能について制約はありますか? Q36 天井 と 壁 の取り合い部に施工する防火被覆材のせっこうボードは天井勝ちに

できますか? Q37 階段のささら桁 側桁及び段板にも所定の防火被覆が必要ですか? Q38 階段において 壁のせっこうボードの一部を切り欠き ささら桁又は側桁を施工することはできますか? Q39 ユニットバスを設置する浴室の天井や壁にも防火被覆が必要ですか? Q40 壁の防火被覆の留め付け ( 釘の種類 留め付け間隔等 ) を省令準耐火構造で規定されている方法によらず 大臣認定を受けた耐力壁の留め付け方法によることはできますか? Q41 防火被覆材を貫通して設ける換気ダクトには防火ダンパーを設ける必要がありますか? Q42 機構の住宅工事仕様書には当て木の寸法が30mm 38mm又は35mm 35mmとありますが 他の断面寸法を利用することは可能ですか? 木造軸組工法特有のQ&A Q43 省令準耐火構造の住宅で柱や梁を現し ( 露出 ) にすることはできますか? Q44 木造軸組工法による省令準耐火構造の仕様 に規定されていない仕様( 部材 留付方法など ) を利用することはできますか? Q45 防火被覆材のせっこうボードを天井勝ちとする場合にも所定の位置にファイヤーストップ材を施工する必要がありますか? Q46 下地調整のため 室内の壁のせっこうボードと間柱や柱との間に横胴縁を設けることはできますか? Q47 制震装置を設置するために間柱を切り欠いた部分は 防火被覆材をビス等で留め付けることができませんがどうしたらよいですか? Q48 床勝ち仕様の壁において 制震装置を設置するために壁と床の取合い部に設ける当て木を設置できない場合はどのようにするのですか? Q49 天井の構成の基準が削除されたと聞きましたが 天井の防火被覆に目地の基準は適用されますか?

Q1 フラット 35 ( フラット 35 S を含む ) を利用する場合に は 必ず 省令準耐火構造としなければならないのでしょうか? フラット 35 を利用する場合 必ずしも省令準耐火構造の住宅にする 必要はありません 参考 フラット35 では 住宅の断熱性や耐久性等に関する技術基準を機構が定めています この技術基準の中で 住宅の構造は 耐火構造 準耐火構造 ( 省令準耐火構造も含みます ) 又は耐久性に関する基準のいずれかに適合する必要があります 住宅の構造 耐火構造 準耐火構造 ( 省令準耐火構造を含む ) 耐久性に関する基準

Q2 1 階を RC 造 2 階を木造とする場合 省令準耐火構造とするこ とは可能ですか? 可能です ただし 以下の2 点について適合することが必要です 12 階の木造部分は 省令準耐火構造の基準を満たすことが必要です 21 階の天井部分に鉄筋コンクリート造のスラブを設けない場合は 1 階の天井には上階への延焼を抑制する性能が必要となるため 上階に床がある部分の天井又は界床の仕様が適用されます

Q3 省令準耐火構造の基準を知るには どうすればよいですか? フラット 35 サイトの 省令準耐火構造の住宅とは にて 仕様基準をご確認いただくことができます > フラット 35 サイト 省令準耐火構造の住宅とは ( http://www.flat35.com/tetsuduki/shinchiku/syourei.html) また より詳しく省令準耐火構造の基準をお知りになりたい場合は 機構の住宅工事仕様書をご覧ください 仕様書の購入方法について 発行元のホームページをご覧ください > 株式会社井上書院ホームページ ( http://www.inoueshoin.co.jp/)

Q4 今回建設する住宅が 省令準耐火構造である旨の証明書を出してもら うことは可能ですか? 機構では 省令準耐火構造の証明書を発行しておりません なお フラット 35 に係る物件検査の中で 省令準耐火構造を含む構造区分 を検査することとなっています

Q5 火災保険の取扱いに関連して 自宅が省令準耐火構造かどうかを調 べたいのですが 機構の省令準耐火構造は いつからあったのですか? 枠組壁工法については 昭和 57 年に 簡易耐火構造に準ずる構造 として位置付けられ 枠組壁工法住宅工事仕様書に仕様が掲載されました ( その後 建築基準法改正により 簡易耐火構造 が 準耐火構造 となったこと ( 平成 5 年 ) に伴い 省令準耐火構造という名称になりました ) また 在来木造軸組工法については 当初 個別の承認手続が必要でしたが 平成 21 年から 個別の承認を必要としない基準を制定しました 木造住宅工事 仕様書へは 平成 22 年から仕様を掲載しています なお 火災保険における省令準耐火構造の住宅の取扱いについては 各保険 会社へお問合せください

Q6 省令準耐火構造 は 建築基準法の準耐火構造 には 該当しない のですか? 該当しません 省令準耐火構造の住宅は あくまでも 主要構造部を建築基準法で定める準耐火構造とした住宅等に 準ずる 耐火性能 を持つものとして定められたものであり フラット35 等においては準耐火構造の住宅として取り扱いますが 建築基準法の準耐火建築物には該当しません なお 省令準耐火構造の住宅の基準 ( 概要 ) は 以下のとおりです 1 屋根は不燃材料等 2 外壁 軒裏は防火構造 3 壁 天井の室内に面する部分が15 分耐火 ( 各室防火 ) 41~3に定めるもののほか 住宅の各部分が 防火上支障のない構造であること

Q7 3 階建ての場合 省令準耐火構造の適用基準に違いはありますか? 違いはありません 3 階建てになることで 基準が強化されることはありません 省令準耐火構造は 住宅の階数を問わず 同じ基準です

Q8 平成 26 年 10 月の省令準耐火構造の基準変更により それ以前の 基準は利用できなくなるのでしょうか? 平成 26 年 10 月の基準変更は 省令準耐火構造の仕様としてご利用いただける ものを追加したものであり 変更前の基準に基づく仕様も引き続き使用すること ができます 当該改正内容は一部抜粋です

Q9 省令準耐火構造には 軒裏は防火構造にする との基準がありま すが 軒裏から換気を取る場合 防火ダンパー付きの換気部材を用 いるなどの制限はありますか? 換気部材に 制限はありません ( 軒裏を防火構造とした上で 換気のために必要な換気口を空けて換気部材を 取りつけることについて 特に制限は無いという趣旨です ) ただし 法令上の制約があれば それに従ってください

Q10 軒裏に有孔ボードを設置することは可能ですか? 防火構造の国土交通大臣認定を取得した不燃系ボードに 小屋裏換気用の小さ な孔をあけた有孔ボードを設置することは可能です

Q11 オーバーハングした居室の張り出し部下面の仕様はどのようにす るのですか? 軒裏の仕様 (= 建築基準法に定める防火構造 ) としてください

Q12 ルーフバルコニーの仕様はどのようにするのですか? ルーフバルコニーは屋根として取り扱います 省令準耐火構造の仕様では 屋根は次のいずれかの仕様とします 1 不燃材料で造る又は葺く 2 準耐火構造の屋根 ( 屋外面を準不燃材料で造ったもの ) 3 耐火構造の屋根 ( 屋外面を準不燃材料で造ったもので 屋根勾配が30 以内のもの ) の屋外面に一定の断熱材 ( 厚さの合計 50mm) 及び防水材を張ったもの なお FRP 露出防水の仕様としたルーフバルコニーは FRP 露出防水が不燃材料を定めた告示に適合しないため 国土交通大臣の認定を取得したもの ( いわゆる 飛び火認定 を取得したもの ) 又は 露出ではなく保護モルタル等の不燃材料で覆う必要があります

Q13 外壁について どのような外装材を使えば 省令準耐火構造になるの ですか? 外壁は 建築基準法上の防火構造 ( 建築基準法第 2 条第 8 号に規定する構造又 は同規定に基づき国土交通大臣が認めるもの ) とする必要があるため 防火構造 の規定に適合する外装材を使用してください

Q14 窓等の開口部には防火設備を設置しなければならないでしょう か? 開口部に防火設備を設置する必要はありません ただし 法令上の制約 ( 延焼のおそれのある部分に防火設備を設置する等 ) が あればそれに従ってください

Q15 省令準耐火構造で外壁内に通気層を設ける構造とすることは可能 ですか? 可能です 省令準耐火構造の住宅の基準において 外壁は防火構造とすると定めていますが 外壁の屋外側に通気層を設けることについては制限を設けていません 他の法令等に抵触しなければ 外壁内に通気層を設けることは可能です

Q16 屋外側と屋内側の仕様を併せて 防火構造の外壁として認定され ているものとする場合 室内側の防火被覆はどのようにするのです か? 室内側の防火被覆は 省令準耐火構造における 外壁の室内側の防火被覆の仕 様 とする必要があります 参考 外壁を防火構造とする場合は 屋外側に加え 屋内側も一定の仕様とすることが必要となっています ( 例 : 屋内側に厚さ 9.5mm以上のせっこうボード張り等 ) 省令準耐火構造の住宅とする場合 壁の室内に面する部分については 15 分以上の耐火性能が必要となるため 外壁を防火構造としただけでは 省令準耐火構造における必要な 外壁の室内側の防火被覆の仕様 ( 例 : 厚さ 12 mm以上のせっこうボード張り等 ) を満たさない場合があるので注意が必要です 例えば 外壁を防火構造とする場合に 屋内側に厚さ9.5mmのせっこうボード張りが求められるときは 室内側の防火被覆を厚さ9.5mmのせっこうボードに替えて 厚さ12mmのせっこうボード等とする必要があります

Q17 玄関ポーチを支える柱の防火被覆はどのようにするのですか? 住宅を支える主要な構造部分ではない玄関ポーチ柱の場合は 防耐火性能が必 要とされている部分にはあたらないため 防火被覆については規定していません なお 玄関ポーチ柱であっても 住宅を支える主要な構造部分である場合には 外壁の被覆として規定どおりの防火被覆 ( 防火構造 ( 準耐火構造を含む )) を行 う必要があります

Q18 屋外の独立柱で構造上重要なものについて どのような防火被覆 が必要となりますか? 建築基準法に定める防火構造または準耐火構造とする必要があります

Q19 壁や天井の防火被覆材として せっこうボードではなく 強化せっこうボードを使用することは可能ですか? 可能です 強化せっこうボードは せっこうボードより高い耐火性能を有しているので 同じ大きさ 厚さの強化せっこうボードを使用することが可能です

Q20 押入れの壁 天井にも防火被覆が必要ですか? 必要です 居室の壁や天井をせっこうボードで覆っていても 押入れの壁や天井部分が防火被覆されていないと 直ちにこの部分から上階へ延焼が拡大してしまいます 従って 押入れの壁や天井にも規定どおりの防火被覆は必要です

Q21 上階に床がない部分の天井 と 上階に床がある部分の天井 を区別する理由は何ですか? 上階に床がある部分の天井 は 上階に床がない部分の天井 よりも火 災の拡大を遅延させる必要があります そのため 天井の区別を設け 上階 に床がある部分の天井 を強化しています

Q22 最上階の天井裏に小屋裏収納をつくります その場合の小屋裏収 納直下の天井は 上階に床が ある / ない 部分の天井 のどちら を適用するのですか? 建築基準法上 階とみなされる小屋裏収納の場合は 上階に床がある部分の天井 とし 階とみなされない小屋裏収納の場合は 上階に床がない部分の天井 とします なお 小屋裏収納部分の壁や天井にも 規定どおりの防火被覆は必要です

Q23 床の仕上げに何か基準はありますか? 界床以外の場合は 特に規定はありません 界床の場合は 下地材料及び構造を 1 時間準耐火構造の床または機構が定める 基準に適合する構造の床とする必要があります なお 共同住宅の場合は 防耐火性能の確保に加えて 所定の遮音性能を有す るものとする必要があります

Q24 各室毎に防火被覆で区画するとのことですが 各室の面積制限は ありますか? ありません ここでいう 室 とは 壁と天井 床によって囲まれる屋内空間のことです ただし 押入れ等の収納空間は 隣接する居室を含め1 室とみなすことができ 簡易間仕切 可動間仕切及び収納家具等によって仕切られている空間は それらをまとめて1 室と見なすことができます また 連続した2 以上の室の面積の合計が 10 m2以下の場合は 火気使用室が含まれる場合を除き それらをまとめて1 室と見なすことができます 例えば 浴室と洗面脱衣室が隣り合わせになっており 2 室の合計が 10 m2以下の場合 2 室の間にある壁にせっこうボードを張る必要はありません (2 室の間にある壁と横架材との間のファイヤーストップ材を設ける必要もありません ) ただし この場合の壁は 天井勝ちにする必要があります なお 階段室が廊下 ホール又は吹き抜け等に連続する場合は それらを合わ せて 1 室として区画します

Q25 火気を使用しない連続した 2 室 ( 面積合計 10 m2以下 ) の間の壁 の防火被覆とファイヤーストップ材の施工はどうすればよいで すか? 図 1 の通り 2 室の間の壁を 天井勝ち とする場合には 2 室の間の壁には所 定の防火被覆は不要です また 2 室の間の壁と横架材との間のファイヤースト ップ材の施工も不要です 図 2の通り2 室の間の壁を 壁勝ち とする場合には 2 室の間の壁に所定の防火被覆が必要ですが 当該壁と横架材との間のファイヤーストップ材の施工は不要です ただし 壁と天井との取合い部にファイヤーストップ材の施工は必要です 間仕切り壁と横架材との間にファイヤーストップ材の施工が必要となる のは 上記を除き上階に床がある部分の天井に限られます 所定の防火被覆材 ファイヤーストップ材 所定の防火被覆材 2 室の間の壁 (2 室の合計 10 m2以下 ) 図 1 壁の防火被覆不要 2 室の間の壁 (2 室の合計 10 m2以下 ) 図 2 壁の防火被覆必要

Q26 室内に杉羽目板を使いたいのですが 規定のせっこうボード の上 ( 室内側 ) に当該素材を用いても良いですか? 室内に面する壁や天井の規定の防火被覆の上に 他の材料を張ることは可能で す ただし 法令上の内装制限が適用される場合は規制がありますので それに 従ってください

Q27 可動間仕切壁で室を仕切る場合 当該間仕切壁の上部の天井内に ファイヤーストップ材は必要ですか? 不要です 省令準耐火構造における 室 とは 壁と天井 床によって囲まれる屋内空間 のことです 可動間仕切壁や収納家具等によって仕切られる空間は 当該空間を 含め 1 室とみなすことができます そのため 可動間仕切壁に防火被覆材は不要で 当該間仕切壁と壁との取合い 部や上部の天井内については ファイヤーストップ材は不要となります

Q28 最下階の床と壁との取合い部に ファイヤーストップ材及び当て 木は必要ですか? 不要です 参考 下図のように 地階を RC 造とし RC 造とした室の直上に RC 造スラブがない 場合には 1 階の床と壁との取合い部にも ファイヤーストップ材及び当て木 の設置が必要です

Q29 回り縁を設置することにより 天井の防火被覆材の裏面の当て木 を省略することは可能ですか? 省略はできません 天井と壁の防火被覆材は連続させた上で 当該取合い部の裏面に当て木を設置 してください 上記の仕様とした上で 回り縁を設置することは可能です

Q30 ビルトインガレージを設ける場合のガレージと居室の間の壁など の防火被覆はどうなりますか? 以下のいずれかに適合することが必要です 1ガレージを屋外部分とみなし ガレージの壁 天井は防火構造とします 2 入り口及びその他の開口部にシャッターが設置されており ガレージを屋内部分とみなすことができる場合は 天井及び壁の仕様は室内側の防火被覆の仕様とします

Q31 階段下に収納を設ける場合 当該収納の天井には防火被覆が必要 でしょうか? 階段の下を他の室又は収納空間とする場合は 階段の裏側を防火被覆材で被覆 してください その際 上階に床がある部分の天井 の仕様としてください

Q32 室内天井に設ける天井点検口は どのようにすれば設置できます か? 以下のいずれかに適合することが必要です 1 天井点検口自体を 不燃材料又は準不燃材料で造る 2 天井点検口の裏面を 不燃材料又は準不燃材料で覆う

Q33 せっこうボードの目地処理やファイヤーストップのために ロッ クウールやグラスウール以外の断熱材 ( 例えばセルロースファイバ ーなど ) を使うことはできますか? できません 省令準耐火構造の仕様の中で 断熱材を規定している箇所については 防火上の 措置であるため 所定の断熱材を使用してください

Q34 機構の住宅工事仕様書には記載のない 不燃材料のボード によ って 壁又は天井を防火被覆した場合は 省令準耐火構造の基準 に適合しますか? 基準には適合しません

Q35 内部建具 ( 引戸 ドア ) の防耐火性能について制約はありますか? 内部建具の防耐火性能に関する制約はありません

Q36 天井 と 壁 の取り合い部に施工する防火被覆材の せっこうボードは天井勝ちにできますか? できます ただし 天井と壁のせっこうボードを突きつけ その取り合い部に は あて木を設ける必要があります あて木 ( 断面寸法 30 38 mm以上又は 35 35 mm以上等 )

Q37 階段のささら桁 側桁及び段板にも所定の防火被覆が必要です か? 必要ありません 省令準耐火構造は各室毎 ( 階段室を含む ) に壁及び天井を防火被覆材で覆う必要がありますが 階段のささら桁 側桁及び段板についての基準はありません ただし 階段の下に部屋や収納を設ける場合には階段の裏側に防火被覆をする必要があります

Q38 階段において 壁のせっこうボードの一部を切り欠き ささら桁 又は側桁を施工することはできますか? せっこうボードを貫通する方向の寸法で 30 mm以上を確保した木製のささら桁又は側桁であれば施工することができます ただし ささら桁又は側桁とせっこうボードの目地には 30 mm 38 mm以上又は 35 mm 35 mm以上等の寸法の当て木を設置してください 貫通部分の目地 取合い部分には当て木を設ける ( 木製 ) ( 木製 ) せっこうボードを貫通する側げたの場合

Q39 ユニットバスを設置する浴室の天井や壁にも防火被覆が必要です か? 必要です

Q40 壁の防火被覆の留め付け ( 釘の種類 留め付け間隔等 ) を省令準 耐火構造で規定されている方法によらず 大臣認定を受けた耐力壁 の留め付け方法によることはできますか? 大臣認定を受けた耐力壁の留め付け方法とすることができます

Q41 防火被覆材を貫通して設ける換気ダクトには防火ダンパーを設け る必要がありますか? 図 1 のとおり換気ダクト全体を防火被覆又は不燃材料とすれば防火ダンパーを設 ける必要はありません なお 図 2 のとおり防火被覆又は不燃材料としない場合には 換気ダクトの両端部に防火ダンパーを設ける必要があります 換気ダクト ( 防火被覆又は不燃材料 ) 天井 室内 屋外 図 1 換気ダクト ( 防火被覆又は不燃材料でない ) 防火ダンパー 防火ダンパー 天井 室内 屋外 図 2

Q42 機構の住宅工事仕様書には当て木の寸法が 30 mm 38 mm又は 35 mm 35 mmとありますが 他の断面寸法を利用することは可能ですか? 可能です 当て木の断面寸法は 短辺が 30 mm以上 断面積が 1,140 mm 2 以上であれば使用する ことができます

Q43 木造軸組工法特有 省令準耐火構造の住宅で柱や梁を現し ( 露出 ) にすることはできますか? できません 省令準耐火構造の住宅の仕様基準では 壁や天井をせっこうボード等で防火被 覆し 柱や梁に容易に着火しないようにすることを求めています 従って 柱が露出する真壁構造や梁を現しにする仕様は想定していません ただし 規定の防火被覆材の上 ( 室内側 ) に 付け柱や付け鴨居等を施工する ことは可能です ( その場合 法令上の内装制限には注意してください )

Q44 木造軸組工法特有 木造軸組工法による省令準耐火構造の仕様 に規定されていない仕様 ( 部材 留付方法など ) を利用することは できますか? できません 木造軸組工法による省令準耐火構造の仕様 に規定されていない仕様とする場合は あらかじめ住宅金融支援機構の承認が必要になりますので 個別に機構までお問い合わせください ( CS 推進部住宅技術情報室技術支援グループ :03-5800-8163 )

Q45 木造軸組工法特有 防火被覆材のせっこうボードを天井勝ちとす る場合にも所定の位置にファイヤーストップ材を施工する必要があ りますか? あります 天井勝ちの場合には 壁内部から天井裏への火炎の貫通に対してせっこうボードがファイヤーストップ材となりますが ( 図中 1 ) 天井内部においても壁と横架材との間に火炎が貫通しないように所定のファイヤーストップ材を設ける必要があります ( 図中 2 ) ただし 上階に床がない天井の場合には 図中 2 のファイヤーストップ材を省略することもできます 天井勝ちの仕様例 ( 断面図 ) 図中 2 に示すファイヤーストップ材は 片側の設置でも構いません ファイヤーストップ材とは ( 以下のいずれか ) 厚さ 30mm以上の木材 厚さ50mm以上のロックウール( かさ比重 0.024 以上 ) 厚さ50 mm以上のグラスウール ( かさ比重 0.024 以上 ) 又は厚さ 100 mm以上のグラスウール ( かさ比重 0.01 以上 ) 厚さ 12mm以上のせっこうボード

間柱Q46 木造軸組工法特有 下地調整のため 室内の壁のせっこうボード と間柱や柱との間に横胴縁を設けることはできますか? できません 室内の壁のせっこうボードと間柱や柱との間に横胴縁を設けると せっこうボードと間柱等との間に空間が生じ火炎の通り道となってしまうため 横胴縁を設けることはできません 補足 省令準耐火構造の基準では 例えば壁の中に火炎が入ってしまった場合に 間柱や上下部のファイヤーストップ材により 壁体内の火炎の伝播を防ぐために必要な措置が定められています つまり せっこうボードと間柱との間に隙間があるとそこを火炎が通り抜けるため 横胴縁を設けることはできないこととしています 横胴縁 せっこうボード 空間 横胴縁 省令準耐火構造で利用できない仕様

Q47 木造軸組工法特有 制震装置を設置するために間柱を切り欠いた 部分は 防火被覆材をビス等で留め付けることができませんがどう したらよいですか? ビス等の増し打ちで対応してください 具体的には 制震装置を設置するために間柱を切り欠いた部分は 防火被覆材をビス等で留め付けできませんので 本来留め付けるべき本数分のビス等を上下近傍に留め付けてください なお 間柱等を切り欠いた部分にはファイヤーストップ材となる断熱材を充填してください 制震装置 増し打ち 増し打ち ファイヤーストップ材となる不燃系断熱材を充填する

Q48 木造軸組工法特有 床勝ち仕様の壁において 制震装置を設置す るために壁と床の取合い部に設ける当て木を設置できない場合は どのようにするのですか? ビス等の増し打ちで対応してください 具体的には 制震装置を設置するために当て木を設置できない部分は 防火被覆材をビス等で留め付けできませんので 本来留め付けるべき本数分のビス等を近傍に増し打ちして留め付けてください なお 当て木を省略した箇所は防火被覆材と床材の目地となることから ファイヤーストップ材に規定する断熱材を充填してください 当て木省略 制震装置 ファイヤーストップ材に規定する不燃系断熱材を充填する 増し打ち

Q49 木造軸組工法特有 天井の構成の基準が削除されたと聞きました が 天井の防火被覆に目地の基準は適用されますか? 天井の構成の基準は 野縁 野縁受け 吊り木の寸法 ピッチについては削除しましたが 上階に床がある部分の天井 における目地の基準 ( 当て木又は所定の不燃系断熱材により防火上支障のないよう処理 ) は引き続き適用しますのでご注意ください

省令準耐火構造 Q&A 禁無断転載 平成 27 年 4 月編集 発行 : 独立行政法人住宅金融支援機構 CS 推進部住宅技術情報室技術支援グループ :03-5800-8163