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1. 業務概要 CY または保税蔵置場等に蔵置されている貨物について 関税法第 40 条第 1 項にいう 改装 及び 仕 分け を行う場合に登録する これにより取扱場所へ貨物取扱情報が通知される また 他所蔵置場所に蔵置されている貨物については 本業務をもって 関税法第 36 条第 2 項にいう税

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スライド タイトルなし

民間管理資料について関税法第 34 条の2 保税地域( 保税工場及び保税展示場を除く ) において貨物を管理する者は その管理する外国貨物又は輸出しようとする貨物についての帳簿を設け 政令で定める事項を記載しなければならない において記帳義務が規定され 保税台帳を作成していただいていますが NACC

改正後

1. 業務概要 保税蔵置場に蔵置されている貨物に対して改装 仕分けまたはスプリット情報仕分け ( 以下 情報仕分 けという ) を行う 本業務を行った場合は 取扱保税蔵置場の管理者により 貨物取扱確認登録 ( 改装 仕分 )(CFS) 業 務が必要となる なお 他所蔵置場所に蔵置されている貨物に対し

Microsoft PowerPoint - H26_内部監査人研修

1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの

税品 という ) を含む ) については AWB 等単位での管理から在庫管理への移行及び積込手 続までシステムを使用して行うことができる (3) 外貨航空機部品外貨航空機部品については 貨物情報がシステムに登録されている期間において AWB 等単位での管理によるものとする ( 外国貨物のまま在庫管理

7029. 貨物情報照会 業務コード ICG (ICG0W) 業務名 貨物情報照会

保税工場

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1. 関税法違反等の状況覚醒剤の国内押収量全体に占める密輸押収量の割合 ( 平成 20~24 年累計 ) 関税法違反事件輸入事後調査実績 1,900kg 密輸押収量分 96% ( 注 )1. 密輸押収量には 税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他 警察等他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与した

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た指定地外貨物検査許可書を添付する 4. 指定地外貨物検査許可申請 業務 (AEC) が登録済みで 指定地外貨物検査許可手数料がMPN 納付済みの場合 (1) NACCSから配信された指定地外貨物検査許可申請控情報 2 通 ( 原本用 許可書用 ) に申請者印を押印の上 指定地外貨物検査許可手数料を

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( 別紙 1) 1. 取引形態図 繊維製品 インボイス輸入者 買手 B 社 ( 本邦 ) 貨物代金支払 輸出者 売手 S 社 (X 国 ) 運賃 HDS チャージ支払 船社 C 社 ( 本邦 ) 2. 取引概要 (1) 買手 ( 輸入者 )B 社 ( 以下 買手 という ) は 本邦所在の船社 C


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AEO 制度の目的 安全かつ適正なサプライチェーンの確保 1 法令遵守体制の整備 法令遵守体制の整備 総括管理部門を中心とした PDCA サイクルの構築など 2 セキュリティの確保 サプライチェーン全体の安全を確保 工場 商品保管基地 保管倉庫 輸送手段 各営業所などでの荷抜き すり替え 差し込みな

輸出許可一般的な輸出申告による輸出通関 搬出許可概 要 輸出通関における保税搬入原則の見直しが施行されました - お知らせ - 輸出通関における保税搬入原則の見直しについては 当該見直しを盛り込んだ関税改正法が平成 23 年 3 月 31 日に成立し 同年 10 月 1 日より施行されました これに

出力情報名 ( 出力情報コード ) 項番欄項目名 輸入指示情報 (SAS009/AAS139) 条件属繰繰桁性 1 2 コード 出力条件 / 形式 カンマ 編集仕様 非分表割示 1 出力共通項目 an 398 M 2 登録年月日 n 8 M 3 登録者 an 5 M 利用者コード 4 荷主リファレン

スライド 1

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積荷目録事前報告 税関システム障害の場合は 通常通りNACCS 業務を行って差し支えない ただし 税関において 貨物移動差止 ( 解除 ) 事故確認及び訂正保留解除の登録ができない場合は 後続の手続について 必要に応じて書面により行うこととなる ストレート貨物 障害発生前 障害発生 復旧後 備考 A

5501. 輸入マニフェスト通関申告 業務コード内容 MIC 輸入マニフェスト通関申告

指導事項 < 品質保証責任者の業務 > 省 81 省 82 省 83 省 84 施第 2-6(3) 品質管理業務を統括すること 品質管理業務が適正かつ円滑に行われていることを確認すること 必要な場合 総括に文書により報告すること 品質管理業務の実施に当たり 必要に応じ ( 回収 製造販売の停止等 )

「NACCS 貿易管理サブシステム」 平成29年度機能追加 変更内容説明(申請業務編)

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財営第   号

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Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

資料編 に委託して製造をする場合を含み 他から委託を受けて製 造する場合を含まない ) をし 又は輸入した化粧品を製造 販売のために出荷することをいう 製造販売業者 とは 会社の経営陣 ( 取締役等 ) を指します 薬事法施行規則第 92 条 (4) ロット とは 一の製造期間内に一連の製造工程によ

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1. 業務概要コンテナ船又は在来船 自動車船への輸出貨物の船積みに際し 船荷証券 (B/L) の作成に必要な情報 ( 以下 ACL 情報 という ) を 船積確認登録 (CCL) 業務に先立って ブッキング番号単位に登録及び通知を行う なお 本船への輸出貨物の船積みに際し 関税法第 16 条第 2

帳簿一覧 フローチャート 品質の確保に関するフローチャート 苦情処理フローチャート 不具合及び回収に関するフローチャート 設置管理医療機器の取扱に関するフローチャート 記録書式 管理者の継続的研修受講状況記録票 品質等点検表 苦情処理記録票 不具合等に関する報告書 回収処理記録票 教育訓練実施記録票

はじめに 輸入申告に必要な主な事項 1 誰が 輸入者 2 誰から 輸出者 3 何を 税番 4 どこから 原産国 5 いくつ 数量 6 いくらで 価格 品目分類 原産地規則 関税評価 輸入貨物には関税が課される 関税法第 3 条 = 関税額課税価格関税率 関税評価 品目分類 原産地規則 根拠規定 関税

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Microsoft Word - TU-S47k0100-s04-01~03( AEO更新).doc

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

1. 業務概要 貨物情報登録済の貨物に対して システムを介さずに行われた税関手続きについて 税関が許可 承認等 を行った旨を登録する また システムで行われた以下の税関手続き ( 以下 輸出申告等 という 貨物が搬入前 ( 本船 ふ中 扱い貨物の場合は 船舶 はしけ等への積込前 ) に行われた輸出申

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4510.HAWB 情報登録 ( 輸入 ) 業務コード HCH 業務名 HAWB 情報登録 ( 輸入 ) 呼出し HCH01 HAWB 情報登録 ( 輸入 )

派遣添付書類一覧(30年1月訂正)

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8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

年 11 月 12 日付財務大臣規定 2007 年第 138 号 (No.138/PMK.4/2007) 輸入業者 輸出業者 一時蔵置所業者 保税蔵置所業者 通関代行サービス業者 運送業者に 通関に関わる帳簿の実施を義務付けた 帳簿はアルファベット文字 アラビア数字 ルピア通貨 インド

NACCS(航空) 利用者研修資料 【通関編】

15 変更管理

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項目名 ( 入力画面 ) 変更識別コード ( 変更識別 * 欄 ) ( 注 ) 内容次の区分に応じたコードを必須入力する 区分コード船 ( 機 ) 名変更 S 数量等変更 N 変更理由コード変更理由を変更理由コード ( 輸出許可後訂正理由 )( 業務コー ( 変更理由* 欄) ド集 参照 ) で必須

該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

1. 業務概要 システムに登録した以下の申告手続き ( 以下 各申告という ) に係る通関関係書類を申告等番号ごとに添 付ファイルで登録する 申告手続き輸入申告等 (IDC/SWC) 輸入マニフェスト通関申告 (MIC) 機用品蔵入承認申請 (CTC) 輸石油製品等移出 ( 総保出 ) 輸入申告 (

統合公告とは 輸出入会社の便宜のために対外貿易法以外の他法令で規定した輸出入に関連する要件及び確認手続 事後管理に対して統合して規定したもので 輸出入会社は通関過程でこのような統合公告に抵触する物品であるかどうかを確認しなければならず 要件具備を必要とする物品に対してはその要件を満たさなければならな

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内部統制ガイドラインについて 資料

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

統合公告とは 輸出入会社の便宜のために対外貿易法以外の他法令で規定した輸出入に関連する要件および確認手続き 事後管理に対して統合して規定したもので 輸出入会社は通関過程でこのような統合公告に抵触する物品であるかどうかを確認しなければならず 要件具備を必要とする物品に対してはその要件を満たさなければな

改正後第 2 章通関業 第 1 節許可 新旧対照表 別紙 3 通関業法基本通達( 昭和 47 年 3 月 1 日蔵関第 105 号 ) ( 注 ) 下線を付した箇所が改正部分である 改正前第 2 章通関業第 1 節許可 3-8 削除 ( 譲渡 相続 合併又は分割の場合における通関業の許可の効果 )

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

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はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

氏名等の特定の個人を識別することができる情報は記載しないこと 4. 発生年月発生年月についてな場合は と記載すること 5. 発覚年月漏えい事案等の事故が発覚した年月を記載すること 6. 漏えい等した情報の内容漏えいした情報の種類 内容及びその数 ( 機微 ( センシティブ ) 情報を含む場合は その

7071. 申告添付訂正 業務コード MSY01 業務名 申告添付訂正

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

1. 船積確認事項登録 (ACL) 業務 の概要 (1) 船積確認事項登録 (ACL) 業務 とは何か 船積確認事項登録 (ACL) 業務 ( 以下 ACL 業務 という ) は 海運貨物取扱業者 ( 以下 海貨業者 という ) 通関業者及び NVOCC が 船会社又は NVOCC や貨物の搬入先

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文書管理番号

名古屋税関

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個人情報の保護に関する規程(案)

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【事務連絡】偽造医薬品省令Q&A

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個人情報保護規定

高圧ガス(第576号),P48-53

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この業務規程は 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律 ( 平成 2 年法律第 30 号 以下 法 という ) 第 39 条において準用する同法第 22 条第 1 項の規定に基づき 調査業務の実施に関し必要な事項を定めることを目的とする ( 調査業務実施の

関税法基本通達

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

K97 開庁時間外貨物積卸届 - K98 時間外執務要請届 ( 監視 ) KR010 K38 船卸許可申請撤回申出書提出 - 関法第 19 条関令第 17 条関法第 98 条第 1 項関令第 87 条第 3 項関法第 16 条第 3 項関令第 15 条の2 第 2 項関基 16-2(2) 16-3

上場会社監査事務所登録制度に係る規定要綱案

システム障害時における暫定取扱要領 民間利用者用 東京税関総務部 システム企画調整室 平成 29 年 10 月

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保健福祉局地域福祉課

                            技管第  号

監査委員意見書

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

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平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条

Transcription:

名古屋税関保税会保税事務研修会 ( 役員対象 ) 資料 保税蔵置場の管理について 平成 27 年 4 月 名古屋税関監視部保税検査第 1 部門

目次 1. 保税業務検査について 1~3 2. 平成 26 年保税業務検査状況 4~7 3. 記帳義務 4. 非違事例 5. 非違発生の原因 8 9~13 14 6. 非違対策 15~17

法令に定められた義務規定 許可条件の遵守状況及び履行状況 貨物管理に関する社内管理規定 (CP=Compliance- Program ) の履行状況 検証 根拠条文 : 関税法基本通達 34 の 2-3 関税法第 105 条 確認 保税行政の秩序維持 保税地域の健全な運営の確保 厳格な貨物管理の実現 国際物流の安全確保と円滑化の両立への寄与 1

1. 保税蔵置場に関連する主な義務規定 ( しなければならない ) (1) 他所蔵置許可 ( 関税法第 30 条第 1 項第 2 号 関税法施行令第 24 条 ) (2) 見本の一時持出 ( 関税法第 32 条 ) (3) 外国貨物の廃棄 ( 関税法第 34 条 ) (4) 記帳義務 ( 関税法第 34 条の 2) (5) 蔵入承認 ( 関税法第 43 条の 3 第 1 項 ) (6) 貨物の収容能力の増減等 ( 関税法第 44 条第 1 項 ) (7) 貨物が亡失した場合の届出 ( 関税法第 45 条第 3 項 ) (8) 休業又は廃業の届出 ( 関税法第 46 条 ) 2

1. 保税蔵置場の許可条件 ( 関税法施行令第 35 条第 3 項 関税法基本通達 42-11) (1) 蔵置貨物の種類の変更 あらかじめ税関長への届出 (2) 主要な従業者の変更 遅滞なく税関長への届出 (3) 蔵置貨物に関する帳簿 2 年間の保存 (6) 内部監査人による評価 監査 原則 毎年実施 その結果を税関に提出 3

2. 平成 26 年保税業務検査状況 -1 ( 名古屋税関管轄保税蔵置場 ) 非違あり 1% 税関から何らかの指摘 指導事項があったもの やや問題あり 18% 問題なし 81% 4

2. 平成 26 年保税業務検査状況 -2 ( 名古屋税関管轄保税蔵置場 ) その他 8% 指導 指摘事項内訳 内部監査未実施 結果未提出 7% 教育訓練未実施等 13% 誤記帳等 69% 5

2. 平成 26 年保税業務検査状況 -3 保税地域外蔵置 6% 収容能力増減等未届 11% 全国非違の態様 無承認長期蔵置 3% その他 1% 注 1 保税蔵置場等検査により発見された非違のほか 通関部門 倉主からの通報によるもの等を含む 注 2 記帳漏れ には 次のものを含む 次ページスライド参照 注 3 収容能力増減等 には 貨物の収容能力の増減等の届出を行っていなかったもの 記帳漏れ 79% 注 4 保税地域外蔵置 には 他所蔵置の許可を受けることなく外国貨物を保税地域外に蔵置したもの 注 5 無承認長期蔵置 には 蔵入承認を受けず 蔵置期間を超過していたもの 6

非違態様の詳細 ~ 記帳漏れ 記帳漏れ には 次のものを含む 保税台帳に記帳漏れがあったもの 見本持出確認登録 (MHO) 漏れがあったもの バンニング情報登録 (VAN) 漏れがあったもの 輸入許可未済貨物を許可済貨物と誤認して搬出したもの 保税台帳が未作成だったもの 電磁記録台帳において民間管理資料の取出し忘れ 7

3. 記帳義務 ( 関税法第 34 条の 2 関税法施行令第 29 条の 2) 第 1 項 ( 指定保税地域 保税蔵置場の帳簿記載事項 ) 第 1 号 ( 搬入 ) 1 記号 番号 品名及び数量 2 搬入年月日 3 積載船名及び入港年月日 4 保税運送承認番号 記帳 外国貨物 1 2 3 4 積戻し貨物 1 2 3 4 輸出貨物 1 2 第 2 号 ( 貨物の取扱い ) 第 7 号 ( 外国貨物の搬出 ) 1 貨物の取扱年月日 2 記号 番号 品名及び数量 3 行為の種類 内容 4 記号 番号 数量に変更があった場合は その変更の内容 1 記号 番号 品名及び数量 2 搬出年月日 3 搬出に必要な許可 ( 承認 ) 年月日及び許可 ( 承認 ) 書番号 4 輸出 ( 積戻し ) の場合は 積載船名及び出港年月日 記帳 記帳 4 写しを税関へ提出 1 2 3 4 2 3 1 2 3 4 2 3 4 1 2 3 4 2 3 4 第 4 項 ( 写しの保管 ) 第 1 項第 3 号 ~ 第 6 号までの記載については 許可 ( 承認 ) 書の写しを所要の事項を追記した上 保管することによって 代えることができる 搬出の際は 倉主が対査確認し 倉主印を押印 第 3 号 ( 蔵入承認 ) 第 4 号 ( 輸入許可 ) 第 5 号 ( 許可前引き取り ) 第 6 号 ( 見本の一時持出し ) 1 記号 番号 品名及び数量 2 許可 ( 承認 ) 年月日及び許可 ( 承認 ) 書番号 1 記号 番号 品名及び数量 2 許可にかかる期間 3 持ち出し先 4 一時持出しの年月日 1. 搬出の記帳を要するものは 外国貨物のまま搬出するもの OLT IM( 併せ運送 ) 輸出許可貨物 2. 第 4 項の 記載を写しの保管で代えることができる の部分で 許可 ( 承認 ) 書については 搬出記帳は省略できるが帳簿との関係を明確にする 8

4. 非違事例 ~ 隙間領域 ~ 工事届を提出することなく 保税蔵置場の工事を行った HW 必ず 事前に相談 提出 工事届未提出 関税法第 44 条第 1 項違反 老朽化した建屋の改修 構造物の設置 周囲フェンスの改修 冷凍倉庫の鉄扉の取換え 加工機械 防犯カメラ 太陽光発電用パネル等の設備の設置 軽微な工事と判断した 工事届を提出する業務の担当者が決まっていない 迷ったら 工事に着手する前 工事計画がある場合は 事前に保税担当部門に相談してください 9

隙間領域業務 ( 誰かがやるはず 誰かがやるだろう ) 専担業務 非違原因 専担業務 隙間領域 専担業務 専担業務 10

4. 非違事例 ~ 無知 ~ 保税蔵置場の一部を賃貸借契約を結び 他社に貸し付けていた A 社 HW 貨物の収容能力の減の届出 ( 減坪届 ) を未提出 関税法第 44 条第 1 項違反 賃貸借契約 B 社 貨物量も減って 本社からもスペースの効率的利用をするように言われている A 社と B 社との間で建物の一部を貸付ける賃貸者契約を締結 恒常的に貸し付け状態にあり 貨物の収容能力の届出をする必要があることの認識がなかった 11

4. 非違事例 ~ 対査確認未実施 ~ 輸入許可未済み貨物を許可済み貨物と誤認して搬出 輸入貨物 100DM 搬 入 HW 搬出 100DM 輸入未許可分 インボイス数量 99DR 1DM オーバー 輸入許可書数量 99DR 輸入許可情報と仕分け情報の対査確認 NACCS で仕分け処理オーバー分 1DM を滅却するため NACCS で仕分け処理 (SHS) 記帳担当者 輸入許可情報と現物との対査確認されていない さし札による蔵置管理が明確にされていない 12

4. 非違事例 ~ 保税蔵置場の認識 ~ 輸出貨物を保税台帳の未作成 通関業者 A 社 A 社 HW NACCS 不参加 マニュアル台帳 FAX 船積指図書 (S/O) 輸出許可書 内国貨物 外国貨物 製造者 B 社 電子メール 記帳担当者 出荷計画 出荷指示 恒常的に内国貨物として出荷されていたので まさか A 社蔵置場で輸出通関され外国貨物として出荷されるものとは認知していなかった 保税業務経験が浅く 保税知識不足であった 外国貨物の取扱い量の減少により 保税蔵置場としての認識が薄くなっていた 13

5. 非違発生の原因 無知 隙間領域 思い込み 引継ぎ ヒューマンエラー ( 人的要因 ) ~ 故意に行った非違はありません 想定できる非違は 必ず起こる 14

6. 非違対策 -1 教育が重要最大の財産は人材である保税業務の質の向上現場力の向上貨物管理手続きの基本動作が重要当たり前のことを当たり前にやる実行するのは人人の育成 15

教育は何をすれば良いのか 目的 : 厳格な貨物管理体制の継続的確保 誰に : 役員及び従業員 ( 受託企業も同様 ) 何を :1 社内管理規定の方針及び貨物管理手 続きの理解 各職務の把握 2 関税法等の理解 16

6. 非違対策 -2 評価 監査が重要 形骸化させない 目的は 社内管理規定の諸手続きが厳格に遵守され かつ 実施されていることを確認することです 1 年に 1 回 実施してください その結果を税関にすみやかに提出してください 保税業務を確実に遂行するための具体的措置 対策がなされているか確認してください 17

ご清聴ありがとうございました! クロイ 0120-461-961 密輸ダイヤルシロイ フリーダイヤル 24 時間受付許しません 白い粉通しません 黒い武器 名古屋税関ホームページアドレス http://www.customs.go.jp/nagoya/ END