知識の創造を目指した多分野連携によるフォーラム型授業の提案

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計画の今後の方向性

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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ライフプランニング学科ライフデザインコース 学科 専攻名ミッション ( 教育目標 ) 到達目標到達目標に対応する授業科目 年 年 3 年授業科目春春春春組織のミッション到達目標 ( 綱 ) 到達目標 ( 細 ) 科目区分 科目区分 科目区分 3 家庭を経営する専門的知識と能力を身につけている に関す

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目次 はじめに 1 Ⅰ. 調査の概要 1 Ⅱ. アンケート調査結果 ( 速報 ) 2 Ⅲ. 基礎集計 8 資料 アンケート調査票 11 アンケート依頼 15

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

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平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

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利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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第3章 指導・監査等の実施

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第○回 ランチョンセミナー登壇者用雛形

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区分

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

ファシリテーター

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

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平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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実習指導に携わる病棟看護師の思い ‐ クリニカルラダーのレベル別にみた語りの分析 ‐

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

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事業戦略の計画実践を支援する プロジェクト思考開発研修 リーダー研修概要 2004 年 本資料は以下の利用条件を十分ご確認の上ご利用ください 1. 本資料に関する著作権 商標権 意匠権を含む一切の知的財産権は株式会社スプリングフィールドに所属しています 2. 株式会社スプリングフィールドの事前の承諾

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医療系分野での多職種連携 PBL 授業 の実践と教育効果 課題 昭和大学歯学部片岡竜太 私立大学情報教育協会栄養学 薬学 医学 歯学 看護学グループ分野連携アクティブラーニング対話集会 2018 年 1 月 21 日帝京平成大学中野キャンパス

医療系分野での多職種連携 PBL 授業の実践と教育効果 課題 1. 多職種連携 PBL の実践 2. ICT の活用 3. 教育効果と課題

多職種連携 PBL 授業実践の背景 1. 厚生労働省の健康施策 : 臓器型 モデルから 全身健康管理型 モデルへの移行 2. 全身健康管理型モデルへの移行 : 医学と歯学 薬学 看護学 栄養学 体育学等が教育面から相互的な連携を深める チーム医療としての基礎を確立 3. 健康社会の実現に貢献 : 自職種の限界を知り 多職種の視点を組み合わせる中で最適な解決方法を合理的な思考を踏まえて考えるクリティカルシンキングを中心としたチーム学修が必要 4. 知識修得型の教育から転換 : 問題解決能力の修得を目的としたアクティブ ラーニングの推進

real patient paper patient

学生グループが作成したプロブレムマップ 学生約 600 名 72 グループファシリテーター 36 名 (4 学部 )

4 学部教員による教材 (PBL シナリオ ) 作成 1. 各学部 学科の当該年度学生の既習事項を確認 2. 教材に盛りこむ内容 ( 各学部 学科の優先順位 全体像 ( バランス 量 ) の協議 3. 各学部 学科の学生の出番を作る 福祉 生活支援 在宅サービス配食安心コール民生委員ふれあい訪問介護者支援 患者 家族背景 患者の生きがい 趣味 心理的背景家庭環境 経済的背景住宅環境 地域 住まい 高齢者住宅有料老人ホーム特別養護老人ホーム 予防 ( 健康と介護予防 ) 介護予防支援 医療 地域医療連携システム ( 地域医療連携パス ) 高齢者の在宅医療システム ( 在宅療養支援診療所 ) 医療 介護 福祉制度 地域の特色

学生オリエンテーションスライドから 学部連携 PBL の目的 1. 学部連携病棟実習の準備 paper patient real patient 2. 医療人として必要な問題解決能力を身につける アクティブラーニングクリティカルシンキング

アクティブラーニング 中央教育審議会 2012 年 予測困難な時代において生涯学び続け 主体的に考える力を育成する大学へ アクティブラーニング : 自ら問題を発見し 解決策を見出し実践できる力を養成する能動的学修 ( 答えのない問題に取り組むための学修 ) 自分の目標を自分で見出し 目標達成のために実践する力 生涯学修ができる医療人を養成するために必須

本 PBL で身につけること この問題解決の進め方を身につけることが目標

本 PBL で身につけること = 目標 知識の修得 アクティブラーニング クリティカルシンキング 学生が身につけるコンピテンシー 1. 自分の意見を分かりやすく他者に伝え 他者の意見を傾聴し 積極的で効果的なグループ討議ができる 2. 問題解決のために エビデンスの高い適切な情報を活用できる 3. 討議のプロセスとその結果について 分かりやすく発表し質疑に答えられる ある疾患をテーマとして 取り組み方を身につければ 他の疾患でも同じように取り組む事ができる

ファシリテータの役割 ファシリテータ 教師 ファシリテータ : 学生が学修方法や 有意義なディスカッション方法を自ら学びとれるように 自己主導型学修に必要な助言を行う 教師 : 学修課題 知識 技術を直接伝授する ファシリテータは知識を与えない ファシリテータは学生の自発的な思考や発言を妨げない

どのように PBL を行うのか?

学生用ガイド P.7

学生用ガイド P.7

学修成果のサマリー (word) 学修項目に対して学修した内容を整理してください A 区分 B 区分 ( 専門 ) B 区分 ( 非専門 ) について 1 人の学生が最低 3 つの学修項目を担当します A 区分 ( チーム全員で知っておくべき学修項目 ):1 項目ごとに最低 2 名が専門分野にかかわりなく担当します B 区分 ( 専門性が高い学修項目 ):1 項目ごとに最低 2 名が担当し 必ず専門の学生と非専門の学生を組み合わせてください すべての学修項目を A4 3 枚以内で 1 ファイル作成する 学修成果のサマリーは A4 3 枚以内で A 区分 B 区分 ( 専門 ) B 区分 ( 非専門 ) すべての学修項目 ( 最低 3 つ ) における自己主導型学修内容の要点を記述してください 学修項目ごとの区切りは 明確にわかるようにしてください

説明用ファイル (PowerPoint) 自己主導型学修で学修した内容をグループのメンバーに説明するために 説明用ファイル を作成します 写真や図などを活用してわかりやすく説明できるように工夫してください A 区分 ( チーム全員で知っておくべき学修項目 ) : どの分野の学生が担当してもかまいません B 区分 ( 専門性が高い学修項目 ): 専門の学生が担当します 全員 PBL 支援サイトに提出してください 一人必ず 1 つは担当すること 表紙を除いて 3 枚以内 ( 学修項目 1 つにつき 1 ファイル作成する ) 参考文献がある場合は記述すること 複数ある場合は説明用ファイル -1 説明用ファイル -2 とする

患者さんについての情報をグループで共有したプロダクト

どのように評価されるのか?

コアタイム 40 点 自己主導型学修 20 点 電子ポートフォリオ 20 点 発表会評価票 発表会 20 点 個人の評価 グループの評価

PBL の進行と PBL 支援システム (web)

対面ディスカッション Web 上のディスカッション PBL 支援サイト SGD スモールグループディスカッション ( 学部連携 PBL) 説明用ファイル (PPT)

電子ポートフォリオシステム開発の理由 ~ 優れた医療人の育成 ~

電子ポートフォリオシステムの全体像

電子ポートフォリオシステムの実例 授業別の電子ポートフォリオシステムでは 提出物やそれに対するコメント 学習履歴等が確認できる 教員側の画面では 担当授業の一覧が表示されるとともに 学生の提出物やそれに対するコメントが表示される

チーム医療教育の成果

ポートフォリオの質的検討から得られたカテゴリー関連図 ( 臨床シナリオ 学部連携 PBL)

超高齢社会に対応する教育プログラムの全体像

医科病棟チーム医療実習の電子ポートフォリオと解析結果 ( 第 4 段階 ) 方法 歯学部学生 87 名のポートフォリオの記述を テーマティック アナリシス法 で分析し カテゴリー関連図の各カテゴリーごとに 到達できた 学生数 (%) を算出した 1. 学部連携病棟実習の到達目標のうち達成できたもの できなかったものは何ですか? 以下の項目に分けて記載してください 1 グループ内でのコミュニケーション 2 自己主導型学習 3 担当患者さんの問題点の共有と解決策の提示 4 医療人としての将来の展望 2. グループとして患者さんやご家族に最善だと思う治療 ケアプランが提案できましたか? グループで決めた治療 ケアプランについてどのような点が満足 不満足と感じましたか? 3. 自分の専門領域について グループメンバーにどのような説明をして それが最終的な治療 ケアプランにどのように反映されましたか? 4. グループとして患者さんの問題を把握し 治療 ケアプランを作成する際に プロブレムマップをどのように活用しましたか? 5. 今の気持ち 感情 6. 今後に向けて さらに学習すべきことは何でしょうか?

医科病棟チーム医療実習の電子ポートフォリオと解析結果 ( 第 4 段階 ) 到達できた学生 学修への動機づけ 94 % 学部連携病棟実習の充実感 92 % 患者のニーズを考慮した治療 ケアプランの立案 85 % 患者の全体像の把握 97 % コミュニケーション 83 %

課題 アクティブラーニングの授業がまだ少ない ( 約 20%) 時間割 ( 試験前にPBL) ファシリテーター養成 学生評価 ( グループとしての評価と個人評価 ) 情報リテラシー教育