7 意見聴取の経緯及びパブリックコメントにおける意見の概要 (1) 意見聴取の経緯 第 1 次県立高等学校再編整備の後期実施計画の策定 ( 平成 18 年 2 月 ) 年度 実施内容 対象者 H17 第 1 次再編整備の前期実施計画に 当該高校の校長, 教諭, 学校評議員 係る実施状況調査 H18

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

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4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 学力検査の成績 による順位と 調査書の得点 による順位が, ともに次のパーセント以内にある者は, 入学許可候補者として内定する ( ア ) 受検者

H ( 木 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 金 ) H ( 土 ) H ( 月 ) H ( 月 ) H ( 木 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H30.6.2

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4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 下表のとおり合計点を算出する 学力検査 調査書 5 教科の 教科の学習の記録 出欠 行動 特別活動 部活動等 面接 得点合計 の記録 の記録 の記

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3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

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(4) 教員数 [ 表 3] 教員数 は 1,295 人で 前より 43 人減少しました そのうち 女性教員の占める比率は 95.9% となっています (5) 小学校第 1 学年児童数に対する幼稚園修了者数の比率 [ 表 4] 当該の奈良県内の小学校第 1 学年の児童数に対する その年の 3 月の県

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はじめに 福島県学校教育審議会では 平成 28 年 5 月に福島県教育委員会より 社会の変化に対応した今後の県立高等学校の在り方について 諮問を受け これまで県内各地区にある 7 つの高等学校を視察し 高等学校の現状を確認するとともに 審議会と部会をそれぞれ 3 回にわたり開催してきた その中で 県

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ウ実施期日等平成 28 年 3 月 8 日 ( 火 ) 時限教科検査時間 1 国語 9:00~ 9:50 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 2 数学 10:10~11:00 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 3 英語 11:20~12:10 ( 50 分 ) ( 昼食 ) 4 社会 13:00~13:5

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

(3) 面接 [300 点満点 ] 3 名の評価者が, 次の4つのごとに, 各に基づき,a( 優れている ) b( 標準である ) c( 標準をやや下まわる ) d( 標準を下まわる ) e( 問題がある ) の 5 段階で評価する aを25 点,b を20 点,c を15 点,d を5 点,e を

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15 県立村山産業高等学校 ( 全日制 ) 工業科 ( 機械科 電子情報科 ) 知徳体が調和した人間を目指し 誠実な行動ができる生徒 将来 地域の産業 社会の発展に貢献しようとする強い気持ちを持った生徒 将来のスペシャリストになるという明確な目的意識を持ち そのために必要な知識 技術及び技能を身につ

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22 県立米沢興譲館高等学校 ( 全日制 ) 理数科求める生徒像 出願要件 1 キャリア形成に係る要件 選抜規準 (A 調査書学習の記録 :B 調査書学習の記録以外 :C 面接 : D 作文 :E 基礎学力検査 ) 2 成績評定概況に係る要件 面接の評価の観点 評価の段階 推薦入学者選抜 3 特別活

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第 1 章高校教育を取り巻く現状と課題 2 高校教育を取り巻く現状と課題 (2) 県立高校の現状と課題 4 不登校生徒や中途退学者の状況 そのため, 高校と中学校 特別支援学校 地域の保健福祉部門等との連携を強化し, 教育相談体制を拡充するとともに, 生徒一人一人の自己肯定感の涵養や自己実現を積極的

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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受付番号 宮城県小牛田農林高等学校長殿 平成 年 月 日 志願する課程, 学科, コース 部 : 全日制課程農業技術科農業科学コース 次の 1,2 のうち, 満たしている条件の にチェックをすること 2 の場合 (1)~(3) のいずれか 1 1~3 年生の全教科の評定平均値が4.0 以上の者 2

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2.3.事前に調べておこう

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第5回 東大和市学校規模等あり方検討委員会会議録

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

34 県立鶴岡工業高等学校 ( 全日制 ) 工業科 ( 機械科 電気電子科 情報通信科 建築科 環境化学科 ) ものづくりに興味や関心があり 将来は工業に関する知識や技術を活かした分野で活躍することを強く望む者 評定合計が 27 以上の者 志望動機が明確であり 志望学科に関する学習やものづくりに強い

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

政策評価書3-3(4)

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7 意見聴取の経緯及びパブリックコメントにおける意見の概要 (1) 意見聴取の経緯 第 1 次県立高等学校再編整備の後期実施計画の策定 ( 平成 18 年 2 月 ) 年度 実施内容 対象者 H17 第 1 次再編整備の前期実施計画に 当該高校の校長, 教諭, 学校評議員 係る実施状況調査 H18 第 1 次再編整備の前期実施計画対象校に関するアンケート調査 当該高校の校長, 教諭, 生徒, 保護者, 学校評議員 茨城県高等学校審議会への諮問 ( 平成 19 年 8 月 ) 年度実施内容対象者 H19 H20 審議会における参考人意見聴取 ( 諮問事項 1 について )1 回 審議会における参考人意見聴取 ( 諮問事項 2 について ) 計 2 回 審議会における参考人意見聴取 ( 諮問事項 2 について ) 文書提出 有識者 ( 大学 ),PTA 関係者, 中 高校 教諭等 大学科 課程ごとの高校の校長 ( 普通, 農業, 工業, 商業, 総合, 定時制, 中高 一貫教育校 ), 中学校教諭 大学科ごとの高校の校長 ( 水産, 家庭, 看護, 福祉, 理数, 音楽, 美術, 国際 ) 諮問事項 1 生徒減少に対応した活力ある県立高等学校づくりを図るための適正規模 適正配置について諮問事項 2 産業構造等の社会の変化や生徒の多様化に対応した魅力ある学校 学科の在り方について 茨城県高等学校審議会の答申 ( 平成 20 年 4 月,12 月 ) 年度 実施内容 対象者等 H20 参考人意見聴取 有識者 ( 経済産業関係 ), 県庁内関係部局 H21 参考人意見聴取 県庁内全部局 H21 パブリックコメント実施 インターネットホームページ等において基本計画案を公表 第 2 次県立高等学校再編整備の基本計画の策定 ( 平成 21 年 7 月 )

(2) パブリックコメントにおける意見の概要アキャリア教育の推進 高校時代に将来の職業や勤労を視野に入れた学習や活動は必要 大学卒業後の自分を見すえた学習活動を1 年の時から推進し, その積み重ねが大学受験のモチベーションにもなる 学部 学科選択や職業選択にも寄与できる 普通科における最終の目的は, 進学実現と職業観の育成であると思う キャリア教育の重視には大賛成です 目的意識がなくただ受験のために勉強させるのでなく, 多面的な視点から生徒を伸ばしていただきたい 学業の先にある就労や望ましい人生について考えることは大切であるので, 普通科に限らず, 全学科において強化すべき なお, 大学や企業との連携を積極的に行ってほしい キャリア教育の推進に賛成である ただし, 女子生徒の活躍を視野に入れた人材育成を望みたい 産業界, 大学との連携は素晴らしい ただし, 外の力に頼った計画ではなく, 個々に魅力ある学校づくりを目指してほしい 進路決定の先送りの傾向から, キャリア教育の充実を図ることに賛成 イ職業教育に関する専門学科 ( 職業学科 ) 統合の機会を利用して, 農業, 水産をはじめ, 技能 技術の習得を徹底する学科を設置できるとよい 養殖技術の開発などに取り組めれば, 地元に新たな産業の種を蒔くこともでき, 県の活性化, ひいては志願生徒数減少の歯止めに寄与できる 職業人を育成する教育は大事だ ただし, 職業高校は数 定員が少なく, 家業を継ごうと思っても, 不合格になると夢を諦めることとなるので, 入試の方法を工夫するなど, 検討してほしい 職業学科を現実のニーズに合わせる意欲は買うが, 就職の厳しさを考えると, 職業学科は全て高等専門学校に転換するといった思い切った施策が必要 職業に関する学科は, 産業の変化に合わせて大胆に見直すことも必要 第 1 次産業, 第 2 次産業の人材育成, 特に農業, 工業にしっかりと目を向けてほしい いつの間にか頭でっかちなバランスの悪い社会にわが国はなってしまった 看護師, 理学療法士, 作業療法士など医療スタッフ数は全国最低水準なので, 看護関係の育成は喫緊の課題だ ウ職業学科以外の専門学科 単に時代の変化に対応するのではなく, 横浜サイエンスフロンティア高校のように強烈な目標をもった学校を作るとよい ただし, 目標が独りよがりにならないようにする必要はある 国際, 科学, 福祉, 教育, 医学などの分野でのスペシャリストを目指すための学習を高校時代に経験することは好ましい 医療 科学技術を担う人材の育成のために, 理数教育はぜひ推進してもらいたい 理工系や医系を予め前提とするのはかえって希望者の足を遠のかせることになるのではないか 理科は知恵として位置づけておいたほうがよい 理数, 国際, 情報, 体育, 芸術のそれぞれ単独設置する専門的な学校を作ってはどうか 医療, 音楽, 美術など専門的な学科は通学できる高校が限られてしまう 頑張っている地域の学校の学科数を増やせないのか

エ全日制課程の単位制高等学校 良い方向に進んでいると聞く ただし, 嫌な教科であっても人間性の育成から必要なものについては積極的に選択していくことを促すべきである 学年制との違いが前面に出てくるような単位制高校の工夫が求められる 単位制の導入によるメリットをもう少し明確にしてほしい オキャリア教育と基礎学力の定着に重点を置く学び直しのできる学校 今の高校の世代の若者は, 幼く, 目的意識や学習意欲が希薄で, 適応能力も乏しいのではないか そうした若者に対しては, 個々に寄り添った指導とカリキュラムが必要であると思う そこで, 面接の充実や体験実践型授業の活用を図られたい 全 5 地区に作り, 部活動に力を入れるとよい 多様な進路希望への対応の一つとして, 基礎学力の定着とキャリア教育に重点を置いた学び直しのできる学校を設置することは必要 カ中高一貫教育校 日立, 水戸, 鹿嶋, 古河などに作るとよい 小規模校は連携型を考えてはどうか 県西の古河地区に中高一貫教育校をぜひ設置してほしい 科学教育重視の中高一貫校設置に賛成 県北には中高一貫校が少ないので, ぜひ公立で作ってほしい 日立製作所や原研と連携でき, 地域の発展にもつながる 中高一貫教育校も増やすことに賛成 進学校を希望する子どもの多い地域では, 貴重な思春期をのびのびと人間らしく過ごすことができるのは魅力的 中高一貫校の未設置地域への設置に賛成 並木中等教育学校の志願状況から見ても, 地域の保護者 生徒からの期待の表れが見て取れる 安直に成果について述べられないが, 課題と成果を多面的に検討して, 設置を推進してほしい 緑岡の中高一貫教育校の計画はどうなったのか 公立の中高一貫教育校には期待を寄せたい 経済的に私立には通学させられないが, 教育には関心の高い家庭の子どもにとって, 大事な選択肢だ ただし, 水戸地区で緑岡の計画が延期となったことは残念でならない 財政上の問題があるなら, 高校の教室を減じるなど工夫もできるはず 小学生の子をもつ親として, 水戸地区にも並木のような公立で中等教育学校を早期に設置してもらいたい 私立もあるが, 学費等の面で通わせることは難しい これからを担う子ども達のことを考え, 環境の変化が少なく, より勉学に励める一貫校を選択肢として作ってほしい 緑岡の中高一貫教育校の設置については, その後どのようになったか 並木中等は順調に滑り出したようだ 水戸地区においても, 希望する保護者 生徒はいるのだから, 設置できれば, 再編整備にも厚みが出るのではないか 緑岡のように, 公表後の計画中止があると信頼が薄れると思う キ定時制課程 通信制課程 フレックススクールを県南, 県北に, 統合と合わせて作っていくとよい 生徒の多様化への対応として, 多部制の定時制単位制高校 ( フレックススクール ) を作っていくことはよい方向だと思う フレックススクールの設置については賛成 ただし, 交通の便が良く通学費のかからないところに, 他の定時制や定員割れした高校と共存できるように

通信制課程に, 普通科 被服科だけでなく, 農業関係の専修学校等と連携して, 農業科も設 置してはどうか ク生徒の実態に応じた柔軟な教育システムの活用 進路の決断の先送りが大きいならば, 総合選択制やくくり募集の活用を図るとよい くくり募集に賛成 2 年進級時が, 生徒自身の判断力や選択能力も考慮すると, 年齢的にも丁度いい時期だろうと思う その分,1 年で体験を多くとり入れてキャリア教育を実践するとよい 高校受験を終えて晴れ晴れとして将来について考え, 将来への考え方も具体性を増し, 進路選びにも真剣に取り組めると思う ケ学校の適正規模 適正配置 適正規模維持の必要性, 統合について 中卒者の減に伴って, 多様な人と触れ合う機会が減っていくことを考えると, 統合は致し方ないと思う 県内に幅広く学校を設置するのが望ましいであろうが, 中卒者の減少に伴い, 多様な人と触れ合うことで様々な刺激を受けることが出来るなどを考えると, ある一定数の生徒数は必要で, 統廃合は致し方ないと思う 卒業生は募集停止となれば悲しむだろうが, これからの入学生が喜ぶような魅力ある学校の編成を目指すことも考えていかなければならない 少子化の流れから, 統合は避けられない 学級数減だけでは対応できない また, 競争意識や切磋琢磨はこれからの時代ますます重要だ ただし, 統合は実施によるメリットが勝るべきである 少子高齢化により, 少なくなる県の人的 物的資源を分散せず特化 集中して投入し, 子どもの数に見合った適正な校数にして, 特色のある充実した教育が実践できるようにするべきである 過疎地以外の適正規模未満の学校は統合を受け入れざるを得ない 周辺に子どもの数が相当いるにもかかわらず大幅な欠員が生じているとすれば, それは地域における当該学校へのニーズが失われていると認めるしかない 感傷的に残したとしても, 少人数での教育になり, 切磋琢磨の機会を失わせたり部活動が十分にできないなど, 結局生徒のためにならない 費用対効果からすると, 小規模校に広く薄く資源を投じ続ければ, 県民全体の利益にもならない 中卒者数の減少には学校や学科を適正に配置することで対応し, 生徒の多様な希望に応じた教育課程編成の維持, 学校行事や部活動等での教育効果の維持, 生徒間における多様な個性の触れ合いや切磋琢磨する機会の確保に努めてほしい 触れ合いや切磋琢磨の機会を確保し, 学校の活力を維持するために, 一定以上の規模が必要で, 統合は進めざるをえないと思う 先生 生徒の一対一ではなく生徒間の切磋琢磨で教育の場は成立するので, 最低数の生徒数の維持は必須 ただし, 学校がなくなるとその地域への移転家族が減少するとさらなる生徒数減少が起こると考えられるため, 地域の活性化にも配慮すべき 高校は, 生徒の将来の様々な選択肢を担保しうる場所であるべきで, 適正規模が維持できないと, 様々な活動が制約され, 生徒が自らの適性に気づけない場合などもありえるので, 適正規模の維持は重要 ただし, より長期的に見ると, 規模の縮小等が今以上に進むと考えられるので, 各校の連携が必要 ( 例えば, 合同の文化祭など ) 客観的に統合を判断するために, あらかじめ基準を定めておくことには意味がある 子どもによると, ある程度の生徒数がいたほうが部活動や行事は活発に行われている 卒業生や関係者には寂しい話だが, これからの子どもたちにとって何がよいのかを考えて, 統合を検討したほうがよい

母校がなくなってしまうのは寂しいが, 少子化を考えると統合は必要と思う 専門科目の指導者の確保や部活動の確保などの点で, 適正規模が必要なので,( 出身校の名 が消えてしまうのは残念だが ) 統合は仕方がない 統合に当たっての配慮について 統合はやむを得ないが, 学校のタイプや所在地など地域内でのバランスを検討すべきである 不人気で生徒の集まらない学校が回復するのはほぼ不可能だと思われるので, 留保校はできるだけつくるべきではない 学校数を減らして浮いた分のお金を全県の高校の教育内容の充実に向けてもらいたい 統合はやむを得ないが, 統合留保校には, 中高一貫教育を導入すれば集団での活動が可能になるのではないか 中卒者数の減り具合からすると, 統合は必要だと理解できる ただし, 機械的に統合するのではなく, 過疎地への配慮などは必要だと思う 学校は残したほうがよいのだろうが, 財政状況などから, 地元の理解が得られれば統合も仕方ないだろう 小規模ではやりたい部活動がないため生徒が集まらないなどの悪循環に陥る 少子化など, さまざまな現状を考慮すると, 統合は妥当と思われる ただし, 実施の具体については早めに情報を公開してほしい 可住地面積全国 4 位であること, 景気の先行き不透明の状況などを考えると, 長距離通学をする生徒のために, スクールバスへの公的補助や定期代への補助などの支援策を検討していただきたい 小規模校への対応等について 統合は避けられぬ対応と思われる ただし, 小規模になった際には, 各校の担任以外の教員を中心に学校間で相互乗り入れできるような工夫ができないか 平地面積割合が高く人口が集約していない本県で学校などの維持は労力を要すると察する 人口減少等により, 統合は避けられない時流か ただし, ほかの生徒と共同で生活する場面を確保した上で通信技術を活用した体制が工夫できないか検討してほしい 小規模校のコストの高さは察するが, 統合だけでなく, 近隣学校との合同授業や単位交換, ネット活用などを工夫できないか 個々に応じたカリキュラムを備えるには, 人材や施設を近隣の学校で共有することを検討してはどうか 県立高だけでなく, 私立高も公立 私立の比率に応じた学級削減を行うべきだ また, 旧学区という広い範囲ではなく, 生活圏を考えた学校配置をすべきである そして, 学級の定員を 40 人のままでなく縮小すべきだ 計画を出す今回は, 生徒一人一人の顔の見える小さな学校を適正規模とし, そうした学校を作るチャンスである 学級定員を30 人にすることも考えてほしい 定員割れした高校では, 特別な教育的ニーズ の観点から, 教師の指導を充実させるため, 20 人学級としてはどうか 定員割れしているからこそ志願 入学できた生徒の居場所を奪うことになり, それは, 学習権 生存権を奪うことである 留保校という位置づけは貴重である 小規模校の信頼関係に基づいた丁寧な指導の下でしか生きられない生徒の行き先を考えてほしい

コその他 部活動のよい指導者を外部から今以上に招聘して活性化を図る学校があってもよい ゆとりが必要な子もいるし, もっと勉強ができるのに機会を奪われて力を伸ばせないでいる子もいると思うので, 子どもの多様化やニーズに対応する柔軟さが必要 策定に当たっては, 現場の学校の教員の意見をある程度吸い上げたほうがよい これまでの教育政策に関する総括を含んだ現状分析がほしい 生徒本人の理解がなければ再編の効果は得られないと思うので, 工夫が必要 高校生の実態や高校の現状に関する調査研究, 検討の時間を要するため, 前期実施計画においては, 統廃合に関する計画案を作るべきではない 定員割れを起こした学校について, なぜそうなったかの分析や, その学校の取組について触れるべきだ また, 生徒の現状や教員の取組などをもっと調査することが必要ではないか