都市づくりの目標 2 多彩な地域資源の有効活用と相乗効果による 人々の交流を育む都市 目標に向けた方針 1 恵まれた地域資源を大切にする都市づくり (1) 基本方針 豊かな自然環境の保全と活用菅平と美ヶ原の 2 つの高原をはじめ市域の約 7 割を覆う山林 千曲川やその支流の河川のほか ため池群や農地

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

7-1 上田中央地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 中心市街地に集積された都市機能 風格ある景観 潤いある近郊農地多彩な交流と活力がみなぎるまち ( 基本目標 ) 市の中心市街地にふさわしい多様な都市機能を備えた 市民や来訪者が行き 交う賑わいと交流にあふれる中核拠点づくりを目指します 上田城跡

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

7-7 丸子地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水辺 里山 人きらめき 産業活力が満ちた依田川流域のまち ( 基本目標 ) 製造業の集積が高い地域であることから 職住近接のゆとりある生活空間の創出をめざすとともに 地域内外の交流促進や日常生活のための道路交通環境整備を進めます 依田川 内村川周辺に

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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

2

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

中井町緑の基本計画(概要版)

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

上田市都市計画マスタープラン地域別構想 上田中央地域(案)

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

Microsoft Word - 09池町通り.doc

第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って


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( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,


筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

表面.ai

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

Microsoft Word - ■【滑川町総合振興計画】計画書_修正_ _NXPowe

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

2-1-5 屋外広告物の制限

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史


Microsoft Word - 03第3章(p37-45)

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計画書

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金沢都市計画地区計画の変更

Ⅰ 全体構想 1 都市づく りの将来 目標 都市づくりの目標 悠久の歴史が育む にぎわい 快適 まごころ創造都市 大和郡山 自然 歴史等の地域資源の保全と活用 自然 歴史等に触れ 親しみ 学べるような環境づくりをめざします また 県内各地の観光地とのネッ トワーク化を図り その拠点となることをめざし

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

4 市街地の整備状況 民間の宅地開発事業や土地区画整理事業が実施された区域があり 都市施設の整えられた良好な都市環境が形成されています 5 都市施設の整備状況主な道路としては 国道 356 号バイパス 主要地方道千葉竜ヶ崎線 主要地方道市川印西線 主要地方道千葉臼井印西線及び一般県道柏印西線が整備さ

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

神宮外苑地区計画

はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示する

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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圏央道スマートインターチェンジ周辺地域の土地利用方針 目次 1 策定の背景 目的 位置づけ 1 (1) 背景 1 (2) 目的 1 (3) 位置づけ 1 2 対象地域 2 (1) 対象地域の範囲 2 (2) 対象地域の特性 3 (3) 対象地域の特性と課題の整理 7 3 スマートインターチェンジ周辺

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

多摩ニュータウン地域再生ガイドライン|第4章 多摩ニュータウンが目指す将来像

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

第 2 章立地適正化計画の基本方針 第 2 章立地適正化計画の基本方針 1. 沼津市における立地適正化計画の導入について (1) 沼津市における立地適正化計画の活用方針 立地適正化計画は 本市を持続的に発展させるため 居住 と 交流 に一体的に取り組み 将来の目指すべき都市像 * を実現する計画とし

スライド 1

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

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上尾市都市計画_表紙_out

. あなたの 景観 への意識についてお伺いします 問 - あなたは景観 ( 風景 景色 眺め まちなみなど ) に関心がありますか? 大いに関心がある.% 9.% 0.0% 大いに関心がある まあまあ関心がある.0% 8 8.9%.% まあまあ関心がある 普通 8.9% 普通 あまり関心がない.%

(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)


参考資料 鳥取市都市計画マスタープラン 環境 文化 交流 拠点都市 とっとり ~ 個性ある新 生活交流都市 (( ハーモニーシティ )) をめざして ~ 概要版 平成 18 年 5 月 鳥取市

福知山市中心市街地活性化基本計画

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Microsoft Word 全体構想(最終用) doc


目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

c表紙

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立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

矢板都市計画区域における土地利用方針の策定について 策定の背景と目的本方針の対象区域となる 矢板都市計画区域 ( 以下 本区域 という ) は 高原山や八方ヶ原など緑豊かな自然環境に恵まれ 首都圏における農産物供給地としての機能を担ってきた区域です 首都圏整備法による指定区域の外に位置しており 急激

平成 24 年 3 月改訂 茅ヶ崎海岸グランドプラン 西浜駐車場跡地北側に位置する茅ヶ崎警察署職員公舎が取り壊され 平成 23 年 3 月には グランドプランで駐車場機能の確保として位置づけのあった県営茅ヶ崎西浜駐車場が閉鎖された これを受け 海岸利用者のための駐車場を維持し かつ国道 134 号南


目 次 序計画の位置づけ 1 Ⅰ 土地の利用に関する基本構想 2 1 土地利用の基本方針 2 2 利用区分別の土地利用の基本方向 10 3 地域類型別の土地利用の基本方向 14 Ⅱ 土地の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標及びその地域別の概要 17 1 土地の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

柏駅西口北地区まちづくり

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

第 6 章緑の基本計画を効果的に運用するにあたって 緑のまちづくりを効果的に推進するためには 戦略的 計画的な取り組みが重要となってきます 本章では 計画を推進するための方針や行動計画について整理します 1. 戦略的 計画的な緑のまちづくりの推進 (1) 緑の重点施策の推進計画の目標達成のため 緑の

スライド 1

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

Transcription:

都市づくりの目標 2 目標に向けた方針 1 恵まれた地域資源を大切にする都市づくり (1) 基本方針 豊かな自然環境の保全と活用菅平と美ヶ原の 2 つの高原をはじめ市域の約 7 割を覆う山林 千曲川やその支流の河川のほか ため池群や農地など市全体に広がる豊かな自然環境を市民の貴重な財産として 地球環境にやさしい低炭素社会の実現の観点から 将来にわたって大切に保全していきます 上田らしさと地域の個性を伝える景観の保全と育成上田市は 古くは奈良時代から政治 文化の中心地として栄え 戦国時代に形成された城下町の歴史的な家並みや文化財等が多く残っています このようなまちなみをはじめ 地域の歴史 文化的な資源の周辺では都市計画制度等の活用を進めながら保全していきます みんなで守り育てる自然と景観上田市のふるさとの魅力を高める美しい自然環境と風格ある都市景観について 上田市景観計画に基づき 市民と行政が一体となって守り育てていきます (2) 自然環境の保全と活用方針 緑地 森林環境の保全と活用 山間部から市街地部を含め全市域で 地球温暖化の要因となる CO2 排出対策など環境保全のために山林 緑地や森林環境を保全します 菅平高原 美ヶ原高原の 2 つの自然公園を保全し 自然と親しむ場として活用します 染屋台グリーンベルトは保全 活用事業などにより 市街地近郊の貴重な斜面樹林として市民協働で保全します 森林のもつ水源涵養など公益的機能を維持するため 除伐や間伐などの森林整備を推進します 里山や森林に親しむためのアクセス道路を確保し 森林レクリエーションなどの場づくりを進めます 市民参加型の植林活動や野外での森林体験教室等により 身近な里山の利活用を進めます 主な公園等は 緑の拠点 として交流の場を形成します 低炭素社会を目指して太陽光 太陽熱などの自然エネルギーの活用を推進します 水環境の保全と活用 上田市のシンボルである千曲川や 支流の河川を市の象徴として水辺環境の保全に努めます 千曲川には 上田道と川の駅 や河川緑地 依田川にはウォーキング道路が整備されており 今後とも河川と身近に触れ合える空間づくりに努めます 30

千曲川やそこに注ぎ込む河川は 市民や来訪者が親しめる水辺空間として保全を進めます 河川改修にあたっては 多自然型川づくり の考え方に留意し 生物の生息環境や多様な水辺空間の保全 創出に努めます 地域住民やNPO 各種団体との協働により 河川環境の保全活動を推進します 農地の保全と活用 市の特徴的な自然景観でもある農地について 農業振興地域整備計画に基づき 農地の保全と活用を図ります 優良農地は 農業振興地域整備計画に基づき 総合的かつ計画的に農業振興を図ります 稲倉の棚田など景観に恵まれた希少な中山間地域の農地を保全します 遊休農地等については 市民農園への利活用を図り 市民が農業に親しめる場を創出します 農山村留学やグリーンツーリズムの推進により 都市と農村の交流の場づくりへの活用を進めます (3) 都市景観の保全と形成方針 魅力ある地域景観の保全 創出 都市計画制度や景観ルールを活用して自然やまちなみの景観を保全します 田園 山並み 河川などの自然の風景を生かして 魅力ある地域景観の保全 創出を図ります 市街地や幹線道路沿道などでは 周辺環境と調和した都市景観形成を図ります 特に幹線道路など主要な道路は 歩道の緑化や電線類の地中化により 沿道景観の形成を誘導します 千曲川などの河川や太郎山などの山並みの眺望をはじめとする美しい自然景観や 落ち着きと風格のあるまちなみ景観と調和した景観形成を図ります 伝統的なまちなみ 山並みへの眺望景観などの阻害要因となり得る屋外広告物については 地域特性を踏まえた秩序ある屋外広告物の掲示に向けたルールの導入を検討します 新たな商業施設や住宅開発等に際しては 都市計画制度等の活用により 建築物のデザイン誘導や緑化のルールを定めるなど 周辺環境と調和した景観形成を図ります 塩田平をはじめとする田園やため池群がつくる農村景観を保全します 上田駅周辺や丸子地域の商店街では 魅力的な買い物空間の創出に向けた景観まちづくりについて商業関係者や地域住民等と協議します 歴史 文化を活かした景観形成 都市計画制度や景観ルールを活用し 歴史的な景観を保全します 城下町の形態を残す上田城跡と歴史的まちなみ 塩田平に広がる歴史的な建造物群や別所温泉などの歴史 文化的な資源については 都市づくりに活かしながら保全を図ります ( 柳町の街なみ環境整備事業など ) 上田城跡 信濃国分寺史跡 真田城跡群などの史跡周辺では 歴史的な景観を保全します 31

5-2-1 自然環境の保全 整備方針図 32

5-2-2 都市景観形成方針図 33

目標に向けた方針 2 人々が交流し 賑わいあふれる都市づくり (1) 基本方針 多彩な地域資源を持つ拠点の連携を強化し 市全体の魅力向上を図ります 多彩な地域資源が相乗効果を発揮する観光 交流空間の充実本市は城下町のなごり また 菅平や美ヶ原などの高原をはじめ 歴史的建物やため池群 温泉地など 豊かな地域資源に恵まれ 観光地として多彩な魅力を持っています 今後はこれら観光資源相互の連携をより一層深め 相乗効果により市全体の魅力へと高めていきます 上田市の発展を支える産業基盤の充実本市の産業において 製造業は市の経済を牽引する基幹産業となっています また 本市の製造品出荷額は県内トップクラスの位置を占め 輸送機器 電気機器 情報機器などを主力に多様な業種が集積しています 本市の産業が今後も安定的に発展していくためには 産業の基幹をなす製造業の支援 育成を行なっていく必要があります 企業の誘致や効率的な生産活動を支えるために 産業への支援や交通アクセスを整えます 拠点集約型都市構造の実現に向けた拠点 エリアの形成上田駅周辺を中心に栄えた商業 業務等の集積された既存ストックを活用しながら 市内及び周辺市町村における 都市機能集積拠点 として賑わいと交流を創出するとともに まちなか居住推進のための環境を充実します また 地域自治センター周辺における都市機能の充実を図り 生活複合拠点 として 地域住民の暮らしを支えます (2) 観光 産業 交流空間の整備方針 観光エリアの整備 別所温泉やその周辺 及び丸子温泉郷は 観光エリアとして充実を図ります 別所温泉 西塩田周辺は 国宝安楽寺八角三重塔をはじめとする歴史 文化的な史跡群や田園風景などによる観光エリアを形成します また 別所温泉から山王山公園にかけては観光のレクリエーションエリアとして地域資源の連携強化を図ります 丸子温泉郷は 鹿教湯温泉 霊泉寺温泉 大塩温泉がそれぞれの個性を出しながら 温泉街として統一ある景観形成や散策道の整備を進めます また 温泉医療施設の充実とともに 鹿教湯温泉交流センターの活用による観光振興を図ります 自然リゾートエリアの整備 菅平高原 美ヶ原高原は 自然リゾートエリアとして保全と整備を進めます 菅平高原周辺は 上信越高原国立公園の雄大な自然環境を守りながら 農業と調和した 四季を通じて多くの人が訪れるスポーツリゾート地としての環境の充実を目指した保全と道路環境などの整備を進めます 34

美ヶ原高原周辺は 美しい大自然と既存の観光スポットを活かした自然リゾートエリアとして 訪れる観光客の利便性の充実を目指した保全とアクセス道路などの整備を進めます 産業 研究エリアの整備 産業 研究エリアの機能充実を促進するとともに 既存の産業の支援育成や自然 住環境に配慮した工場立地などを誘導します 本市の産業 特に製造業の発展に向けて 既存の産業の支援 育成はもとより 新たな産業の誘致を進めるための交通環境整備などが必要です 新たな工場の立地については 長野県上田広域産業活性化基本計画を基本に 市全域の適正な土地利用の観点で検討し 周辺の自然 住環境に配慮しながら誘導します 上田リサーチパーク及び東塩田林間工業団地 大学 レクリエーション 公園などが集積する東山一帯については 都市環状道路の整備や ( 仮称 ) 上田トンネルの検討を進め 丸子地域の工業団地と連携した産業軸を充実させ 産業 研究エリアを形成します 多彩な地域資源の連携による観光都市づくり 地域資源を効果的に組み合わせる連携の仕組づくりを進めます 上田市の主な観光地の年間利用者数 ( ) としては 上田城跡公園には約 140 万人 菅平高原には約 109 万人 美ヶ原高原には約 28 万人 別所温泉には約 85 万人 丸子温泉郷には約 43 万人が訪れます また 別所温泉は四季を通じて平均的な利用がされています 訪れた皆様には一つの観光地だけでなく 市内を広く回遊していただき 上田全体の魅力を感じていただくことが大切です このため 市内の観光地や地域資源に連絡しやすい交通環境の整備や 上田市全体の魅力をアピールする取組を進めます 観光地や中心市街地など 魅力的な地域資源への連携を図るため 公共交通サービスの充実 標識や案内サインなど 歩行者にやさしい環境整備を進めます 観光エリアや観光施設間を結ぶ道路の整備を促進します 観光地はもとより 各拠点やエリアの商店街や企業 農業などが連携し 上田市全体の魅力を市内外にアピールしていきます このことにより来訪者の満足度を高め 市民にも愛され続ける観光都市の創出を目指します 平成 25 年観光地利用者統計調査 ( 長野県 ) より (3) 拠点集約型の拠点形成方針 都市機能集積拠点の整備 上田中心市街地を 都市機能集積拠点 として求心力を高め まちなか居住を推進します また 都市計画制度を活用し 景観や居住環境を大切に守ります 賑わいと交流の拠点と位置付け 土地区画整理事業による基盤整備をした天神三丁目地区と 既存商店街との連携 回遊策を整え 中心市街地全体の活性化に向けた施策を推進します なお 周辺道路である市道櫓下泉平線 市道上田橋中島線 都市計画道路北天神町古吉町線の整備を促進します 35

中心市街地の空洞化を抑制するため 土地利用の見直しや公共施設及び福祉施設の集積 また 高齢者が暮らしやすい歩道整備など市街地の環境を整え まちなか居住を推進します 多世代の人々が魅力を感じる都市機能の充実を図ります 特に 若者にとって多様な楽しみ方ができるまちを目指し 魅力的な商業空間 娯楽施設をはじめ さまざまな活動を行える施設や公園 広場などの充実を図ります 自然及び歴史 文化的な地域資源 商店街 観光施設などを巡る歴史的みちすじなどの回遊機能の強化を進めます 上田城跡公園一帯は歴史と観光の拠点として 多くの市民や来訪者が訪れ憩えるような景観に配慮した整備を進めます 上田市景観計画に基づき 城下町のなごりや旧北国街道沿いの歴史的まちなみ 上田城跡公園 太郎山系など山々の稜線などの景観を保全します 中心市街地の定住人口の増加に向けて 自然や歴史を身近に感じる景観 上田駅との近接性や商業 サービス機能等の集積など生活の快適性 利便性の魅力を活かして まちなか居住を促進します その実現に向けて より良い居住環境づくりに向けた用途地域の見直しを行います また 周辺環境と調和し さまざまなライフスタイルに合った住宅の提供を進めます 5-2-3 都市機能集積拠点整備方針図 上田城跡の遺産を活かした歴史と観光の拠点 住居系用途地域への見直しにより まちなか居住を誘導 都市機能集積拠点 ( 中心市街地 ) 駅周辺の商業機能と観光 交流空間との連携により賑わいを創出 交流 文化施設 商業施設と公園が一体となった賑わいと交流の拠点 36

生活複合拠点の整備 生活複合拠点では生活利便機能を高め 周辺農地への無秩序な開発を抑制して拠点集約型の都市づくりを目指します ( 丸子 塩田 真田 武石 ) 丸子生活複合拠点では地域自治センターをはじめ 商業 産業等の都市機能の集積を活かして職住近接の暮らしやすい生活環境の充実を図ります 上丸子商店街では商業機能を充実し 安全 快適に買い物できる歩行空間の形成や交通環境整備を進めます また 丸子ベルシティ ( カネボウ丸子工場跡地 ) は 商業 病院 老人福祉施設 保育園 図書館等 多様な機能が集積する世代を超えた交流と賑わいの拠点として位置付けます このほか 拠点を中心に工業のまちとして地域内企業の活力を高めるためのアクセス道路整備などを進めます 塩田生活複合拠点では地域自治センターをはじめ 商業 学校等の機能の集積を活かし 生活環境の充実を図ります また 周辺の田園風景を大切にし 農地の宅地化を抑制しながら自然や歴史と調和した住環境を保全していきます このほか 別所線 別所温泉や史跡などの地域内の多くの観光資源を大切に保全し 塩田平全体の魅力として高めていきます 真田生活複合拠点では地域自治センターをはじめ 公民館 スポーツ施設 老人福祉施設 図書館等 多様な機能の集積を活かし 生活利便機能の整った 市街地近郊の自然環境と調和した住環境を形成していきます また 国道 144 号沿いでは 日常生活に必要な商業施設や沿道サービス施設の充実を図ります このほか 菅平高原や真田氏史跡などの観光地への玄関口として 環境整備を進めます 武石生活複合拠点では地域自治センターをはじめ 公民館 老人福祉施設 保育園 温泉施設等 豊かな自然に囲まれた環境のなかで 行政 教育 スポーツなどの都市機能やレクリエーション機能の集積を活かし 生活利便機能と交流機能の共存による自然と調和した生活環境の充実を図ります また 拠点を中心に地域の特色である農業を活かした都市部との交流などを進め 地域の活性化を図ります このほか 国道 152 号沿道では 地域密着型の商業施設や沿道サービス施設の充実を図ります まちづくり活動エリアの整備 まちづくり活動エリアでは 地域のまちづくり活動や交流の拠点として 機能の充実を進めます ( 豊殿 川西 ) 豊殿及び川西のまちづくり活動エリアでは 地域自治センターをより良い地域づくりと地域コミュニティなど生活環境づくりに向けたまちづくり活動の場として有効活用を進めます 37