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女子大学生における母親への依存と個人志向性との関連 B 班 A10CB040 A10CB105 A11CB049 A11CB063 A11CB080 問題近年の親と子をめぐる関係を表すものとして パラサイト シングルという言葉がある パラサイト シングルとは 学卒後もなお 親と同居し 基礎的生活条件を親に依存している未婚者 ( 山田,1999) である 近年増え続けているそれは性別問わず存在するが 山口 (2005) によると 女性はパラサイト シングル ノン パラサイトを問わず 親への愛着度 家族との情緒関係ともに高かったという 他にも 親と子の関係を表す言葉として マザコン という言葉が広く知られている マザコン ( マザーコンプレックス ) は日本のみ通じる和製英語である マザコン とは多くの場合 母親に依存する男性のことを指し さらに優柔不断 頼りないなど あまり良くないイメージが一般的に浸透している しかし近年 母親に依存する女性 もテレビなどで取り上げられるようになり マザコン= 母親に依存する男性 というイメージだけではなくなり マザコンの定義は広くなっていると考えられる さらに親と子の関係をみると 長崎 (2000) の研究では 男子青年より女子青年は 楽しい会話 悩みの開示 についてより多く母親と話していることが明らかとなった しかしその一方で 対等な会話 反抗 つまり母親へのいたわり 感謝の言葉や率直な意見 子ども扱いする母親への反抗は性差なくなされていることも明らかになった このように 大学生の親子関係の在り方は 性差がみられる親子関係と性差がみられない親子関係が混在することが示されたという パラサイト シングルの問題から 近年では 親への経済的な依存を脱却できない若者が増えていることがわかる しかし我々は マザコン という言葉から推測できるように 経済面だけでなく精神面でも親に依存している若者が増えているのではないかと考えた そして近年では 心理的自立が獲得できないままに 自分で考え自分で行動することができない主体性が弱い若者が増えていることが問題視されている 特に 末子や一人っ子は家族と密着しているというイメージが強いことから 優柔不断で甘えたがりという印象をもたれがちであり 逆に長子は 兄や姉として自立をしているという印象が現代の中で持たれがちである 高坂 戸田 (2005) によると 青年が心理的自立を獲得するためには 青年自身が家族内で自由なコミュニケーションが取れており 家族に対して肯定的な評価を持ち さらにまとまりがあるといったことが重要になるという また 長崎 (2000) によると 母親には 子供を自立させるために子供を信頼し干渉を控える意識的努力が必要であることが考えられるという ここから 子の親に対する依存もまた子の心理的自立を妨げ 主体性の弱い人物になるのではないかと考えられ さらに親からの干渉を早く脱却 することで 長子である青年は末子や一人っ子よりも依存度が低く自立していると考えた そこで 今回は近年話題になっている母娘関係と出生順位に焦点を当て 女子大学生の母への依存度を調べるとともに その依存度が近年増加しているといわれる主体性の弱さに関連があるかどうかを研究する この研究をすることで 母への依存度と主体性の弱さの関連を明らかにし 現代の若者についての理解を深められることが考えられる 目的本研究は母親に対する女子大学生の依存と個人志向性との関連を明らかにすることを目的とする さらに母親への依存と個人志向性に出生順位が影響を与えるかどうかを検討することを目的とする 仮説母親への依存傾向が高い人ほど親からの自立ができておらず個人志向性が低くなるという仮説をたてた さらに出生順位によって依存傾向と個人志向性が変わるのではないかという仮説をたてた 長子は依存傾向が低く 個人志向性が高くなりやすい傾向があり 末子 一人っ子は依存傾向が高く個人志向性が低いという仮説をたてた 方法 1 調査対象椙山女学園大学に通う女子大生 121 名に質問紙を配布し 有効回答数 95 名であり 有効回答率は 78.5% であった また 平均年齢は 18.6 歳であった 2 調査方法質問紙を講義中に配布し 集団法にて実施した 3 実施日時 2013 年 6 月 12 日 大学の講義時間中に行った 4 手続き今回作成した質問紙を大学生の母親への依存と名称した 今回この質問紙の中で取り上げる依存とは 心的援助や判断 生き方を母親の考えや指示などに従うことと定義した また 質問項目の下位尺度として憧れ因子 服従因子 親密性因子 愛情因子の 4 つを作成した 質問項目は全部で 30 項目である 今回の質問紙はすべて 5 件法で行った プロフィールには学年 年齢 長女 中間子 末子 一人っ子を判断するために ( ) 人きょうだいの ( ) 人目と記載しこれらについての解答を求めた

結果 1. 大学生の母親への依存の分析と α 係数 始めに 学生の母親への依存 30 項目の平均値 標準偏差を算出した 次に 仮定してい た 4 因子構造で主因子法 Promax 回転による因子分析を行った 固有値の変化と解釈可能 性を考慮した結果 4 因子 27 項目が抽出された 因子負荷量が.35 に満たなかった 3 項目 母と好みが一緒になる 母のような服装をしたくない 進路は母の言われた通りに してきた を除外した また 内的整合性を検討するため下位尺度の α 係数を算出したと ころ 親密 α=.89 依存 α=.86 服従 α=.56 α=.66 であった 親密 依存 は α=.80 以上であることから 十分な内的整合性があると判断された また 服従 は α=.80 に満たなかったが α=.56 α=.66 と α=.50 以 上であることから 比較的内的整合性があると判断された 4 因子で主因子法 Promax 回 転による因子分析を行った結果と α 係数を Table1 に示す table1 母親への依存尺度の因子分析結果 (Promax 回転後の因子パターン )* は逆転項目を示す 項目内容 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 親密 10. 母は自分のことが嫌いであると感じる *.816.007 -.304 -.023 10 項目 12. 母の話し方は嫌いだ *.802 -.137 -.118.118 α=.89 9. 母と仲良しと感じる.750.262 -.116 -.133 7. 母は自分のことを愛していると感じる.738.000.096 -.023 23. 母と一緒にいるといらいらする.687.030 -.159.126 6. 母とよくケンカをする *.634 -.292.046 -.005 13. 母が幸せだと自分も幸せだと感じる.574 -.021.365.148 2. 母のようになりたい.557.064.200.073 15. 母にあこがれてる.406.240.274 -.067 30. 母が病気にかかったら すごく心配する.382.016.372.212 依存 11. 母に友人について相談する -.258.972 -.214.256 11 項目 24. 母に将来のことについて相談する -.076.731.004.062 α=.86 21. 母には何も相談しない *.056.712 -.302 -.025 28. 母の意見を参考にする.157.629.043 -.086 18. 母と一緒にいないと不安になる -.177.624.330 -.093 3. 困った時は母に助けを求める.117.605.082 -.162 19. 母に恋愛について相談する -.134.515 -.043.058 5. 元気がないとき 母に励ましを求める.169.504.036.015 17. 母の言うことは正しいと思う.018.413.327.027 26. 母とよく一緒に出かける.335.396 -.035 -.268 8. 母に服を決めてもらう.045.369.050 -.263 服従 20. 母に頼まれたことは断れない -.051 -.069.714 -.090 3 項目 22. 母に恋人と別れろと言われたら従おうと思う.044 -.130.559 -.103 α=.56 1. 母の顔色をよくうかがっている -.458.063.503.059 27. 母からの愛情が重いと感じる *.036 -.127 -.128.606 3 項目 14. 母から離れたいと感じる *.153.138.050.583 α=.66 29. 母と似ているのが嫌だ *.350.084 -.011.491 累積寄与率 28.13 35.85 40.76 44.30 因子間相関 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ.612.353.296 Ⅱ.421.129 Ⅲ.077 Ⅳ 第 1 因子は 10 項目で構成されており 母と仲良しだと感じる 母のようになりたい 母は自分のことを愛していると感じる など 母親と親密な関係を求める項目が高い因 子負荷量を示していた そこで この因子を 親密 因子と命名した 次に第 2 因子は 11 項目から構成されており 母に将来のことについて相談する 母と よく一緒に出掛ける 母と一緒にいないと不安になる など 母親に強く依存しているこ とを示す項目が高い因子負荷量を示していた そこで この因子を 依存 因子と命名し た 次に第 3 因子は 3 項目からなり 母に頼まれたことは断れない 母の顔色をよくうか がっている など 母親の考えに従う項目が高い因子負荷量を示していた そこで この 因子を 服従 因子と命名した 次に第 4 因子は 3 項目から構成されており * 母から離れたいと感じる * 母からの 愛情を重く感じる * 母に似ているのが嫌だ など 母親との健康的な依存関係を示して いた そこで この因子を 因子と命名した 尚 逆転項目は項目に * を付 けた 2. 大学生の母親への依存の下位尺度の平均 SD 大学生の母親への依存尺度の 4 つの下位尺度に相当する項目の平均値を算出し 親密 因子下位尺度得点 ( 平均 3.70 SD=.76) 依存 因子下位尺度得点 ( 平均 3.26 SD=.74) 服従 因子下位尺度得点 ( 平均 2.46 SD=.82) 因子下位尺度得点 ( 平均 3.60 SD=.84) とした また 上記の大学生の母親への依存の下位尺度のそれぞれの平均 標準偏差 (SD) α 係数をまとめたものを Table2 に示す table2 母親への依存尺度下位因子ごとの平均 SD 平均 SD 親密 3.70.76 依存 3.26.74 服従 2.46.82 3.60.84 3. 個人志向性の分析 次に 個人志向性 8 項目の平均値 標準偏差 (SD) α 係数を算出したところ 平均値 3.08 SD=.65 α=.77 であった 4. 大学生の母親への依存の下位尺度の関連及び個人志向性との関連 大学生の母親への依存と個人志向性の相関関係を確認するため 4 つの下位尺度と 個 人志向性との相関関係を求めた その結果 4 つの下位尺度と個人志向性との間には相関 はみられなかった 大学生の母親への依存の下位尺度間において相関関係をみたところ 親密 と 依存

との間に r=.56 親密 と との間に r=.46 と中程度の相関がみられた また 依存 と との間に r=.21 と弱い相関がみられた 以上の結果を Table3 に示す table3 各因子と個人志向性との相関 個人志向性.06 -.11 -.17.04 親密.56**.05.46** 依存.15.21* 服従 -.07 **p<.05,*p<.01 5. 大学生の母親への依存の下位尺度と個人志向性の t 検定 大学生の母親への依存の 4 つの下位尺度 親密 依存 服従 のそ れぞれ高い群と低い群では個人志向性に差がみられるかについて t 検定を行った その結 果 どの下位尺度の高い群 低い群にも 個人志向性との間に有意差はみられなかった 6. 大学生の母親への依存の下位尺度及び個人志向性と出生順位 ( きょうだい ) との関連 本研究では 大学生の母親への依存及び個人志向性に出生順位 ( きょうだい ) が関連し ていると仮定し 調査において長女 末子 一人っ子 中間子の回答を求めた 大学生の 母親への依存及び個人志向性と出生順位 ( きょうだい ) の関連を調べるために 4 つの下 位尺度と個人志向性との相関に出生順位 ( きょうだい ) が関連しているかを求めた その 結果 4 つの下位尺度と個人志向性との相関に出生順位 ( きょうだい ) は関連がみられなか った 次に 出生順位 ( きょうだい ) ごとに 4 つの下位尺度と個人志向性との関連をみたとこ ろ 長女において 親密 と 依存 との間で r=.71 と強い相関がみられ 親密 と 健 康的依存 との間に r=.43 とやや強い相関がみられた その結果を Table4 に示す table4 長女における各因子と個人志向性の相関 個人志向性 -.20 -.13 -.04 -.24 親密.71**.13.43** 依存.28.23 服従.10 *p<.05,**p<.01 table5 末子における各因子と個人志向性の相関 個人志向性.21.04 -.29.32 親密.49**.03.55** 依存.10.15 服従 -.13 *p<.05,**p<.01 一人っ子においては 親密 と 依存 との間に r=.64 依存 と と の間に r=.72 と強い相関がみられた その結果を Table6 に示す table6 一人っ子における各因子と個人志向性の相関 個人志向性.40 -.10 -.15 -.21 親密.64* -.21.29 依存 -.28.72** 服従 -.46 *p<.05,**p<.01 中間子においては 親密 と との間に.r=.75 個人志向性 と 依存 との間に r=-.68 と強い相関がみられた その結果を Table7 に示す table7 中間子における各因子と個人志向性の相関 個人志向性.30 -.68* -.53.51 親密.14.45.75* 依存.54 -.32 服従.13 *p<.05,**p<.01 次に 1% 水準 5% 水準では相関がみられなかったため 10 パーセント水準で 4 つの下 位尺度 親密 依存 服従 は出生順位間に差があるのかを 多重比 較を行って調べた その結果 親密 依存 服従 では差はみられなかったが 健 康的依存 において 長女 末子と一人っ子との間に差がみられた つまり は一人っ子に比べ 長女 末子によくみられると考えられる この結果を Table8 に示す 末子においては 親密 と 依存 との間に r=.49 親密 と との間 に r=.55 とやや強い相関がみられた その結果を Table5 に示す

table8 拒絶因子でのきょうだい多重比較 きょうだいきょうだい 平均値の差 1 2.1410 3.5981* 4 -.2315 2 1 -.1410 3.4571 4 -.3725 3 1 -.5981 2 -.4571 4 -.3725 4 1.2315 2.3725 3.8296* 1. 長女 2. 末子 3. 一人っ子 4. 中間子 *p<.1 7. 大学生の母親への依存の下位尺度と個人志向性の度数分布 大学生の母親への依存と個人志向性 また 大学生の母親への依存及び個人志向性と出 生順位に相関がみられなかったため 今回の調査での偏りが考えられた そこで大学生の 母親への依存の 4 つの下位尺度と個人志向性の度数分布を求めた その結果 親密 と 依 存 において点数が高い方に大きな偏りがみられた このことから調査対象者である大学 生は 全体的に母親に密着的であると考えられた 考察 (1) 母親への依存と個人志向性の関連性 本研究では母親への依存傾向が高い人ほど親からの自立ができておらず個人志向性が低 くなるという仮説をたてた 母親への依存と個人志向性の相関係数の結果から期待してい た有意な傾向がみられなかった しかし 母親への依存尺度の因子間の一部で有意な傾向 が得られた また 被験者をきょうだい間で分け 分析も行ったが期待した結果は得られ なかった しかし 先ほどと同様に因子間の一部で有意な傾向が得られた このような結 果が生じた理由として 以下のことがあげられる 一つは今回の被験者が主に大学 1 年生であったためではないかと推測する シュプラン ガー (Spranger,1963) が 自我の発見 を青年期の主な心理的特徴の一つであると述べ ているように 青年期の子どもは自分とはなにものであるかを常に模索し 自分というも のを確立していく よって 今回の実験対象者はまだ大学に入学したばかりで 自己の形 成が未熟であり 自分自身の個性をはっきり理解しているとは考えにくい したがって 今回の実験で被験者の個人志向性の値が全体的に中間の どちらでもない に集中してい たために 母親への依存と関連がみられなかったのではないかと考察する もう一つは 作成した質問紙に問題があったのではないかと推測する 因子分析を行った際に逆転項目だけで構成された因子が抽出された これは 質問紙の項目作成において良い結果ではない また 今回の質問紙で私たちの考える母親への依存の度合いがうまく測定できなかったのではないかと考察する したがって 今回の実験で期待した結果が得られなかったのではないかと考察する (2) 因子同士の相関本研究では 青年期女子の母親への依存と個人志向性についての関連性について調べていたが 予想している結果が見られなかった しかし 相関分析をした際 母親への依存尺度の因子同士で有意な傾向が一部見られたので その結果から考察を行う (ⅰ) 親密因子と依存因子の間と親密因子と因子の間で 1% 水準における有意な傾向がみられた このような結果となった要因として 今回の対象者が女性だったからではないかと推測する 西平 久世 (1988) より心理的離乳のプロセスには男女差があり 男性に比べて女性の方が両親の甘えが強いといわれている したがって 母親との関係が良好を示す親密因子と 母親の存在に依存している依存因子に有意な傾向がみられたのではないかと考察する (ⅱ) 依存因子と因子の間で 5% 水準における有意な傾向がみられた このような結果が生じた理由として 2 つの似たような質問項目であった為ではないかと推測する 質問紙内容から 依存因子 因子ともに母親に対して依存しているかを問う質問内容であり どちらも母親に依存していることを示している したがって 似たような依存の関係であったために両因子内に有意傾向がみられたのではないかと考察する (3) きょうだい間で分類した上での母親への依存と個人志向性の関連性被験者を長女 末子 一人っ子 中間子で分類し 各グループで個人志向性と母親への依存の分析を行った 分析結果から 中間子で個人志向性と依存因子の間で 5% 水準でr= -.68 の負の相関がみられたが その他のグループでは有意な傾向がみられなかった しかし 各グループで因子同士の相関がみられた (Table4 から Table7 より ) 以下 このことについて考察していく Table4 より長女においては親密因子と依存因子の間で r=.71 親密因子との間で r=.43 の相関がみられた このような結果がみられたのは 長女は人から頼られることが多く 自分自身があまり頼ることができないからではないかと考えられる 長女は下にきょうだいがおり きょうだいから頼られる経験が多く 自分が誰かに頼ることが難しい環境にいる しかし 自分も誰かに頼りたいと気持ちも持っているので身近にいる頼れる同性である母親に頼ることが多くなるのではないかと考えられる よって 親密因子と依存因子の間で相関がみられたのではないかと推測した Table5 より末子においては親密因子と依存因子の間で r=.49 親密因子と因子の間で r=.55 の相関がみられた このような結果がみられたのは 末っ子が母親に頼ることに慣れているからではないかと考える 末っ子はきょうだいの一番下であるため き

ょうだいや家族からたくさん愛されやすくなるため 家族に頼ることが当たりまえであると感じていると考えられ 親密因子と依存因子の間で相関がみられたのではないかと推測した Table6 より一人っ子においては親密因子と依存因子の間で r=.64 依存との間で r=.72 の相関がみられた このような結果がみられたのは 一人っ子は母親からの愛情を自分ひとりで受けていて母親に依存しすぎる必要がないからではないかと考えた 母親に依存しなくても母親の愛情を得ることができるため 母親と健康的な依存関係が築くことができ 今回 依存因子と因子の間で高い相関がみられたのではないかと推測した Table7 より中間子においては個人志向性と依存因子の間に -.68 の負の相関がみられた また親密因子と因子の間で r=.75 の正の相関がみられた このような結果がみられたのは 中間子が親から独立しているからではないかと考えられる 長子は一番最初に生まれた為 母親から愛情を一人で受ける時期があり また末子は年下のきょうだいがいない分 母親の愛情を他の子にとられることはない しかし中間子は長子ほど きょうだいの一番上であるといった責任もなく 末子より母親から愛情を多くもらう時期が少ないので 親にあまり依存せず 独立しているのではないかと考えられる よってこのような相関がみられたのではないかと推測した しかし 中間子はサンプル数がほかのグループより少なかったので 今回の結果に信頼性があるとは考えにくい部分もある 今後の課題今回 青年期における母親への依存と個人志向性の関連を調べたが 期待した結果が得られなかった 今回の実験での被験者は大学 1 年生が多かったため 次回実験する際は 大学 1 年生から4 年生までを被験者にするなど 幅広い層で実施できるようにしたい また 質問項目に偏りが多かったため 質問紙の再検討が必要であると考えた 平岩賢二編著 2011 思春期 青年期のこころかかわりの中での発達北樹出版 山田昌弘 1999 パラサイト シングルの時代筑摩書房 引用文献高坂康雅, 戸田弘二 2005 青年期における心理的自立 (III) : 青年の心理的自立に及ぼす家族機能の影響北海道教育大学紀要. 教育科学編 55(2), p77-85, 北海道教育大学長崎千夏 2003 母親による子どもの自立の受容 : 青年期の子どもとのコミュニケーションをめぐって (5-3 親子関係と自立 ) 日本青年心理学会大会発表論文集 (8) p54-55 日本青年心理学会山口倫子 2005 愛着度と情緒関係からみたパラサイト シングルと親子関係甲子園大学紀要. B, 現代経営学部編 32, p155-168, 神戸忠夫編 1988 青年心理学ナカニシヤ出版 Spranger,E 1963 psychologic des Yugenalters.27 Aufl( シュプランガー,E 原田茂 [ 訳 ]1973 青年の心理共同出版 ) 西平直喜 久世敏雄 1988 青年心理学ハンドブック福村出版

図 1. 大学生の母親への依存尺度 1. 母の顔色をよくうかがっている 2. 母のようになりたい 3. 困った時は母に助けを求める 4. 母と好みが一緒である 5. 元気がないとき 母に励ましを求める 6. 母とよくケンカをする 7. 母は自分のことを愛していると感じる 8. 母に服を決めてもらう 9. 母と仲良しと感じる 10. 母は自分のことが嫌いであると感じる 11. 母に友人について相談する 12. 母の話し方は嫌いだ 13. 母が幸せだと自分も幸せだと感じる 14. 母から離れたいと感じる 15. 母にあこがれてる 16. 進路は母に言われた通りにしてきた 17. 母の言うことは正しいと思う 18. 母と一緒にいないと不安になる 19. 母に恋愛について相談する 20. 母に頼まれたことは断れない 21. 母には何も相談しない 22. 母に恋人と別れろと言われたら従おうと思う 23. 母と一緒にいるといらいらする 24. 母に将来のことについて相談する 25. 母のような服装をしたくない 26. 母とよく一緒に出かける 27. 母からの愛情が重いと感じる 28. 母の意見を参考にする 29. 母と似ているのが嫌だ 30. 母が病気にかかったら すごく心配する 図 2. 個人志向性尺度 1 自分の個性を活かそうと努めている 2 自分の心に正直に生きている 3 小さなことも自分ひとりでは決められない 4 自分の生きるべき道が見つからない 5 自分が満足していれば 人が何を言おうと気にしない 6 自分の信念に基づいて生きている 7 周りと反対でも自分が正しいと思うことは主張できる 8 自分が本当に何をやりたいのか分からない

Ⅰ. 以下それぞれの項目をよく読んで あなた自身に最もと思うところの数字に をつけてください 大学生の親子関係の意識調査 のお願い 他からどう見られているかではなく あなたが あなた自身をどのように思っているかを ありのままにお答えください 例 : 楽天的である よい回答 やや 本日は調査にご協力いただき ありがとうございます この調査は 大学生が日常生活を営む中でどのように考え 行動するかを調べるために行うものです 正しい答えや 間違った答えというものはありません 思った通りに答えてください この調査は 2 つのパートで構成されています また 表紙をあわせて 5 枚からなっていますので 乱丁 落丁がありましたら申し出てください 結果はすべて統計的に分析され プライバシーは守られますので 思ったままに率直にお答えください それぞれの質問をよく読み 全ての質問について答えてください 回答もれのないようにお願いします まず 以下の欄を記入してください 悪い回答 1. 母の顔色をよくうかがっている 2. 母のようになりたい 3. 困った時は母に助けを求める 4. 母と好みが一緒である やや 年齢歳学年 ( ) ( ) 人きょうだいの ( ) 番目 5. 元気がないとき 母に励ましを求める 6. 母とよくケンカをする 集計結果は授業担当教員 ( 安立奈歩 ) のホームページに公表予定です 興味をもたれた方はhttp://www.hs.sugiyama-u.ac.jp/~adachi/ にアクセスして 学生の論文 研究 をご覧ください 椙山女学園大学人間関係学部心理学科演習 Ⅰ B 班 7. 母は自分のことを愛していると感じる 8. 母に服を決めてもらう 9. 母と仲良しと感じる 10. 母は自分のことが嫌いであると感じる

11. 母に友人について相談する やや 28. 母の意見を参考にする 29. 母と似ているのが嫌だ やや 12. 母の話し方は嫌いだ 30. 母が病気にかかったら すごく心配する 13. 母が幸せだと自分も幸せだと感じる 14. 母から離れたいと感じる 15. 母にあこがれてる Ⅱ. 以下それぞれの項目をよく読んで あなた自身に最もと思うところの数字に をつけてください 16. 進路は母に言われた通りにしてきた 17. 母の言うことは正しいと思う 18. 母と一緒にいないと不安になる 19. 母に恋愛について相談する 20. 母に頼まれたことは断れない 1. 自分の個性を活かそうと努めている やや 21. 母には何も相談しない 2. 自分の心に正直に生きている 22. 母に恋人と別れろと言われたら従おうと思う 3. 小さなことも自分ひとりでは決められない 23. 母と一緒にいるといらいらする 4. 自分の生きるべき道が見つからない 24. 母に将来のことについて相談する 5. 自分が満足していれば 人が何を言おうと気にしない 25. 母のような服装をしたくない 6. 自分の信念に基づいて生きている 26. 母とよく一緒に出かける 7. 周りと反対でも自分が正しいと思うことは主張できる 27. 母からの愛情が重いと感じる 8. 自分が本当に何をやりたいのか分からない