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Microsoft PowerPoint - ITS_J 0704 [互換モード]

見出しタイトル

ICT を活用した ITS の概要 1 ITS は内閣府 警察庁 総務省 経済産業省 国土交通省が連携して推進 道路交通情報 VICS (1996 年 ~) FM 多重放送 電波ビーコン 光ビーコンで情報配信 ( 約 5,100 万台 :2016 年 6 月末 ) プローブ情報 携帯電話ネットワーク

ITS とは 1 ITS の役割 ITS (Intelligent Transport Systemsys) 高度道路交通システム 人と道路と自動車の間で情報の受発信を行い 道路交通が抱える事故や渋滞 環境対策など 様々な課題を解決するためのシステムとして考えられました 常に最先端の情報通信や制御技

ニュースレター「SEI WORLD」2016年6月号

【生産性革命プロジェクト】 産業界における気象情報利活用

HDMI 機器を使う 本機にポータブルビデオなどの外部映像機器を接続すると その映像を本機の AV ソース (HDMI) として見ることができます 本機に外部映像機器を接続するには 別売の HDMI 入力ケーブルと市販の HDMIケーブルが必要です 映像入力の設定をする 1 を押し 設定 編集 -

03 【資料1】自動走行をめぐる最近の動向と今後の調査検討事項

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ダイナミックマップ車線毎の交通情報提供等の仕様に関する調査 概要版

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Microsoft Word 交通渋滞(有明アーバン)_181017

高速道路への完全自動運転導入によるリスク低減効果の分析 リスク工学専攻グループ演習 10 班 田村聡宮本智明鄭起宅 ( アドバイザー教員伊藤誠 )

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38 39

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

Ⅰ. はじめに P1 Ⅱ. 交通渋滞 環境問題と ITS P2 1. 交通渋滞と環境問題の概況 P2 2. 交通渋滞のメカニズムと交通渋滞対策 P2 3. 交通渋滞対策 環境問題においてITSが果たすべき役割 P3 Ⅲ. 交通安全と ITS P4 1. 交通事故の概況 P4 2. 交通安全対策の概要

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通

STAMP/STPA を用いた 自動運転システムのリスク分析 - 高速道路での合流 - 堀雅年 * 伊藤信行 梶克彦 * 内藤克浩 * 水野忠則 * 中條直也 * * 愛知工業大学 三菱電機エンジニアリング 1

ご使用の前に KENWOOD 製対応カーナビゲーション MDV-Z700W/MDV-Z700/MDV-R700/MDV-X500 MDV-X500 は Bluetooth に対応していないため Android スマートフォンは使用できません iphone はご使用になれます カーナビと接続するケーブ

本日の話題 年のITS 全体構想 2.ITS 研究の特質 3.ITSスポットサービスの展開 4. 次の20 年に向けて

ご使用の前に カーナビと接続するケーブルについて iphone で接続する場合 : 別売の KCA-iP102 または KCA-iP212 をご使用ください [ 商品購入 ] にタッチします 画面にしたがって操作してください iphone の場合 Android スマートフォンの場合 Android

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と案 目的地を探したら ルートを設定します ルートが設定されると案内がはじまりますので ルート案内にしたがって走行してください 検索した地点を確認 設定する 52 現在の条件でルートを探索する 52 ルートの確認や設定をする 52 検索した地点の位置を修正する 53 検索した地点をルート上に追加する

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資料 1 逆走事案のデータ分析結果 1. 逆走事案の発生状況 2. 逆走事案の詳細分析

SIP 自動走行システムの概要 1 < 実施体制 > 総合科学技術 イノベーション会議 (CSTI) ガバニングボード PD( プログラムディレクター ) ( 内閣府に課題ごとに置く ) 課題ごとに以下の体制を整備 推進委員会 PD( 議長 ) 担当有識者議員 内閣府 関係省庁 外部専門家 関係省庁

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

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資料 1-6 ITS に関するタスクフォース 報告書 平成 23 年 3 月

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1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

21m 車両の検証項目 ダブル連結トラック実験 高速道路 3 交通流への影響 4 道路構造への影響 合流部 : 本線 合流部 : ランプ 追越時 車線変更部 検証項目 分析視点 データ等 1 省人化 同一量輸送時のドライバー数 乗務記録表 環境負荷 同一量輸送時のCO2 排出量 2 走行 カーブ (

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事故及び渋滞対策の取り組み 福岡都市高速 北九州都市高速 福岡北九州高速道路公社

資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

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ダイナミックマップ 2.0 コンソーシアムが高精度道路地図仕様とクエリ言語仕様を公開 名古屋大学未来社会創造機構の高田広章教授を代表者として推進している産学連携の共同研究体 ダイナミックマップ 2.0 コンソーシアム ( 略称 :DM2.0 コンソ ) は その成果物の一部である高精度道路地図仕様と

ひっかけ問題 ( 緊急対策ゼミ ) ステップ A B C D 39.4% 学科試験パーフェクト分析から ひっかけ問題 に重点をおいた特別ゼミ! 2 段階 出題頻度 39.4% D ゼミ / 内容 *(2 段階 24.07%+ 安知 15.28%=39.4

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SAPジャパン、日立、ESRIジャパンが、社会インフラに関する将来予測を可能にするビッグデータ利活用システム基盤の開発・検証を実施

SIP 自動運転 _ 研究開発計画説明会 SIP 自動運転 ( システムとサービスの拡張 ) 研究開発計画について 平成 30 年 8 月 3 日 ( 金 ) 内閣府プログラムディレクター 葛巻清吾 1


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背景 ( 地理空間情報活用推進基本法 (H 施行 )) 基本理念 国土空間データ基盤の形成 ( 地理空間情報の整備 提供 地理情報システムや衛星測位の利用推進等による総合的 体系的な施策の実施 ) 地理空間情報の活用の推進に関する政策の相乗効果 工事完成図による道路基盤地図情報の活用

自動運転に関する世界の動向 2012 年頃より 各国で活発に議論が開始されている ITS WC Vienna ITS WC Tokyo ITS WC Detroit ITS EU Dublin TRA Paris ITS EU Helsinki WS#1 WG#1 WS

資料 2 主要渋滞箇所 ( 案 ) の抽出方針について ( 一般道 ) 平成 24 年 8 月 9 日

LEXUS Apps エージェント + マニュアル 2014/08/01 作成 2018/07/19 更新 1. エージェント + とは 基本的な使い方 お好み情報の学習 生活圏内 / 生活圏外について プライバシーモードについて

メイン表示 例 バーグラフ表示 例 平均燃費 1 一般道高速道平均燃費 1/ 移動平均燃費 1 燃料流量 1/ スロットル開度 1 燃費インジケーター 時計 スピード コンパス 2 標高 2 車両電圧 燃料流量インジケーター 瞬間燃費を表示 燃費インジケーター 今回燃費 瞬間燃費を表示 電源OFF毎

(2) 社会に浸透する ITS 1 カーナビゲーションと VICS(Vehicle Information and Communication System: 道路交通情報通信システム ) カーナビゲーションは交通関連情報の提供 目的地情報の提供を目的として GP S や移動体通信技術の進展により急

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( おさらい ) 自動運転とは レベルレベル1 レベル2 レベル3 レベル4 定義 加速 操舵 制動のいずれかの操作をシステムが行う 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度にシステムが行う ( 自動運転中であっても 運転責任はドライバーにある ) 加速 操舵 制動をすべてシステムが行い システムが要

PowerPoint Presentation

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

スマートICの事業費の基準について

(案)

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スマートフォン利用が 自動車運転に与える影響について

データ通信を設定する 179 情報を見る ETC E情 T報 C を見る : 車種 グレード オプションなどにより 装着の有無が異なります : ディーラーオプションです

目次

令和元年 7 月 10 日 東日本高速道路株式会社 北海道支社 お盆期間の高速道路における渋滞予測について 北海道版 ~ ピークは 8 月 12 日 ( 月 ) 13 日 ( 火 ) 分散利用で渋滞緩和にご協力ください ~ NEXCO 東日本北海道支社 ( 札幌市厚別区 ) は お盆期間 (8 月

1. エージェント + とは カーナビの目的地を設定していなくても ビッグデータから今後の行先と走行ルートを 予測し ルート上の交通情報や天候 路面情報をお知らせする 先読み情報案内 サービスです 例えば 通勤 通学でいつも通る道に 渋滞や規制が発生している場合には ドライバーが早めに その情報を察


県民を対象とした需要喚起方策の検討検討方針県民を対象とした需要喚起方策の検討では 今年度調査の主なターゲットのうち 都心部への自動車流入抑制 を対象とする まずは 都心部への自動車流入抑制に関する最新事例の整理を行う それを参考に 沖縄本島を対象としたケーススタディを行い 需要喚起効果及び課題を整理

【資料8】車両安全対策の事後効果評価rev4

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選定技術の テーマ Ⅰ ウェッジハンプ 舗装面にくさび型の非対称の段差 ( ウェッジハンプ ) を設置し 走行時の衝撃により逆走車両に注意喚起するもの 全景 設置イメージ図 逆走車両に衝撃で注意喚起を行い 順行車両には走行に支障の無い形状としている 段差部分には超高強度繊維補強コンクリートを使用し

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路面補修 切削オーバーレイ工 施工前 施工後 4車線化工事 白鳥IC 飛騨清見IC 対面通行区間の中央分離帯の改良 施工前 施工後 車線切替を実施しⅠ期線の改良を実施 左 Ⅰ期線 右 Ⅱ期線 左 Ⅱ期線 右 Ⅰ期線

図 1 運転者 ( 原付以上 ) の法令違反別事故件数 (2015 年 ) 出典 : 警察庁 平成 27 年度における交通事故発生状況 表 1 自動運転のレベル出典 : 自動走行ビジネス検討会資料を基に JAEF 作成 加速 ( アクセル ) の自動化 =クルーズコントロール ( アクセルペダルを踏

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2019 年 1 月 18 日 インド共和国アーメダバード市における 日本で規格化され世界標準規格でもある UHF 帯 V2X 通信技術を応用した緊急車両優先システムの実証実験 の実施について 株式会社ゼロ サム 株式会社トヨタ IT 開発センター 0. サマリー 〇株式会社ゼロ サムと株式会社トヨ

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

国土技術政策総合研究所 研究資料

高速道路における逆走対策の事例 逆走対策は 1 誤進入しにくくする 2 仮に誤進入した場合はすぐに気づかせる が重要 頻発箇所などで 標識や路面標示の工夫 障害物設置 更には IT も活用した対策を試行 全国的な対策事例 IC 合流部等での対策 高輝度矢印板 平面 Y 型 IC 交差部での対策 注意

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これらのご要望などを踏まえ 本技術を開発しました 本技術により渋滞予知の精度は大幅に向上し 渋滞があると予測した時間帯において 所要時間の誤差が30 分以上となる時間帯の割合が 従来の渋滞予報カレンダー 7 の8.2% に対して0.8% 20 分以上となる割合が26% に対して6.7% となり また

Transcription:

ITS を巡る最近の動向 平成 25 年 5 月 25 日 国土交通省道路局 道路交通管理課 ITS 推進室 垣原清次

ITS( 高度道路交通システム ) について 人と道路と車両とを一体のシステムとして構築し 交通渋滞 交通事故 環境悪化などの道路交通問題の解決を図る 渋滞時間損失 : 年間約 50 億時間 交通事故事故約 66 万件 死者約 4.4 千人 ( 平成 24 年 ) 環境悪化 CO2 排出量 :19.6% は運輸部門からの排出 ( 平成 23 年 ) 人 ITS の推進体制 内閣官房 内閣府 四省庁連絡会議 国土交通省 警察庁 総務省 経済産業省 車両 情報通信技術 道路 ITS 標準化委員会 ISO での国際標準化推進 特定非営利活動法人 ITS Japan 学識 民間等で構成され産学による ITSの推進 ITS(Intelligent Transport Systems) 1

ITS 推進に関する全体構想 (1996) の 9 分野 カーナビゲーション ETC 安全運転支援 この先渋滞追突注意 交通管制 道路管理 センター 応急対応車両 公共交通運行管理 管理カメラ センター バス運行状況の案内 商用車運行管理 歩行者支援 緊急車両管理 事故発生! 30 分休憩を センター センター 救急車 3:30 配達予定 2

これまでの取り組み 11973 年首都高速道路 21980 年路側ラジオ実験開始 31996 年 VICSサービス開始管制センター発足 41996 年自動運転 51997 年 ETC 運用開始 62000 年デモ2000 公道実験 ( 世界初 ) ( 路車協調公開実験 ) 参加企業 25 社 11 台が 11km を連続走行 参加企業 団体 34 社 デモ参加者 2400 人 3

カーナビの普及 1989 年に全国統一のデジタル道路地図が整備完了 提供 1990 年以降 デジタル道路地図搭載のカーナビが登場 カーナビ累積出荷台数は約 5,400 万台 ( 平成 24 年 12 月 ) を突破 出典 : ITS 新時代 ( 日経 BP 2007 年 ) 出典 : ITS 新時代 ( 日経 BP 2007 年 ) 91 年ルート案内機能 92 年音声案内機能 96 年 VICSサービス開始 ( 渋滞情報の把握 ) 97 年 DVDナビ 01 年 HDD ナビ 世界初のカーナビ 市販メーカー初の GPSカーナビ ( デジタル道路地図搭載 ) ホンダ エレクトロ ジャイロケータ (1981 年 ) パイオニア サテライトクルージング (1990 年 ) ( 万台 ) 6,000 5,428 5,031 5,000 4,497 3,988 4,000 3,480 3,065 3,000 2,613 2,206 2,000 1,809 1,446 1,146 905 1,000 710 0 01.3 02.3 03.3 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 12.12 カーナビ累積出荷台数 4

VICS の普及 VICSサービスは 1996 年 4 月に開始 カーナビを通して 渋滞や交通事故等のリアルタイム情報を提供 カーナビ累積出荷台数は3,600 万台 ( 平成 24 年 12 月 ) を突破 <VICSによる情報提供 > 渋滞情報 : 渋滞箇所 程度 規制情報 : 規制箇所 内容 所要時間 : 各区間毎の所要時間 駐車場 : 駐車場名 場所 利用状況 その他 : 緊急情報 警戒情報 VICS 対応カーナビのディスプレイ ( 赤線が渋滞を表示 ) カーナビでルート選択が可能 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 280 449 658 VICS 累積出荷台数 2,381 2,119 1,817 1,502 1,189 912 2,678 3,013 3,367 ( 万台 ) 3,653 VICS(Vehicle Information and Communication System): 道路交通情報通信システム 0 01.3 02.3 03.3 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 12.12 5

ETC の普及 路側アンテナ <ETC の効果 > 4,500 1,500 双方向無線通信 ( 万台 ) 1,477 4,052 有料道路におけるETC 利用率は約 87%( 新規セットアップ件数は約 4,000 万台 ) 全国の高速道路の料金所での渋滞が概ね解消し 地球温暖化の防止や大気環境の改善に寄与 利用率 85% 達成した場合で 料金所周辺のCO 2を約 21 万トン削減 ETC 導入による CO 2 削減効果 (ETC 利用率 87%) 4,000 3,763 ( 万 t-co2) 3,424 3,500 3,053 3,000 ETC 導入による 50 渋滞解消により 2,428 2,500 CO2 排出量が 1,909 年間約 21 万 t-co2 2,000 40 削減 1,000 500 0 4 22 74 252 576 1,028 01.3 02.3 03.33 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 12.12 30 20 10 ETC 普及状況 ETC 利用率 0% ETC 利用率 87% 6

ITS スポットサービスの展開 2011 年 全国の高速道路上を中心に ITS スポット約 1,600 箇所の整備が完了し サービス開始 道路に設置された ITSスポット と自動車に搭載された 対応カーナビ との高速 大容量通信を実現 ITS スポットサービスのイメージ ITS スポットの設置箇所 ITS スポット対応カーナビ ITS スポット 高速 大容量通信 凡例 100km 凡例 : ITS スポット 都市間高速道路については JCT( 約 90 箇所 ) の手前も含め おおむね 10~15km おきに設置 都市内高速道路については 約 4km おきに設置 7

ITS スポットサービスの概要 道路と自動車の間の高速 大容量通信により 道路交通情報や画像などが提供されるとともに 自動車からも情報のやりとりが可能となる これにより 決済 観光 物流などさまざまなサービスを実現 3つの基本サービス ダイナミックルートガイダンス 広範囲の渋滞データを受信しカーナビが賢くルート選択 安全運転支援 カーブ先の見えない渋滞など危険な状況を注意喚起 ETC ETCのサービスも実現 その他のサービスインターネット接続サービス SA/PA 道の駅で観光情報等を提供 観光地ドライブナビ 観光地を選択してください キャッシュレス決済 ドライブスルーの決済として民間が活用 プローブ情報の収集 道路交通情報提供 道路 交通の管理 8

ダイナミックルートガイダンス 首都圏の情報提供範囲 郊外から大都市圏へ入る地点のITS スポットで首都圏の高速道路全てのデータが入手でき 対応カーナビで最適ルートを判断 多数のルートの中から都心の渋滞を避けるルートが選択でき 道路ネットワーク全体の有効な活用が可能 最適ルートを選択するのは困難 カーナビが賢く最適ルートを選択 道路ネットワーク全体の有効活用が可能に 9

安全運転支援 ドライブ中のヒヤリを減らす事前の注意喚起 通常時は広域な道路交通情報を提供する ITS スポットで 各道路の交通安全上の課題に合わせて 緊急時に安全運転支援情報を提供 事故多発地点ではカーブ先の見えない渋滞など危険な状況を注意喚起 例えば首都高速では 道路延長の2% に全事故件数の約 20% が集中 そのような事故ワースト箇所で追突事故等を6 割削減 事故が発生しやすい以下のような箇所の手前で事前に注意喚起 ( 全国約 180 箇所 ) 5 日に1 件以上事故が発生している箇所 地域ブロックレベルで事故が多発している箇所 事故により通行止や長時間規制等の影響が大きい箇所 10

プローブ情報の収集 車両からのプローブ情報を収集することにより よりきめ細やかな高精度な道路交通情よりきめ細やかな高精度な道路交通情報の把握 提供が可能 道路交通情報提供 道路 交通の管理 プローブ情報 : 個々の自動車が実際に走行した位置や走行速度などの情報 さらに 道路サービスの水準を 精度よく 透明化 地域の交通の課題を的確に把握し 低コストで効率的な対策等にも活用 これまでの観測 ITSの活用による常時 高精度の観測 [ 速度 ] 断面での走行速度調査 [ 速度 ] 区間の実際の走行時間データを収集 [ 交通量 ] 人手による交通量調査 ~5 年に 1 度 道路センサス年に観測 ~ ( 秋季の 1 日に実施 ) [ 交通量 ] 365 日 24 時間の観測 ~ トラフィックカウンターの活用による ~ 11

キャッシュレス決済 ITS スポットサービスでは クレジットカードを活用したキャッシュレス決済レス決済 ( 車利用型 EMV 決済 ) が可能 (ETCのように通信でスマートな決済が可能) 公共駐車場におけるキャッシュレス決済実験 H21 年 11 月 ~H25 年 3 月に国総研が官民共同研究を実施 ドライブスルー商業施設( マクドナルド ) のキャッシュレス決済実験 H22 年 8 月から ( 財 ) 道路新産業開発機構が民間の共同研究を実施 民間サービスへも展民間サ開すべく マクドナルドのドライブスルーにおける実証実験をH24 年 3 月に実施 公共駐車場 NEXCO 東日本日比谷駐車場 ドライブスルー マクドナルドつくば研究学園店 課金処理が終了し ゲートがオープンした瞬間 右下は カーナビ画面表示 資料提供 ( 財 ) 道路新産業開発機構 12

オートパイロットシステム実現に向けたロードマップ ITS 世界会議 ( 東京 ) において オートパイロットシステムの実現時期の公表を目指す トシステムの実現時期の公表を目指す 2020 年代初頭頃のオートパイロットシステムの実現を目指す 路車協調制御により サグ部の渋滞を削減 13

サグ部における ACC 車両との路車間連携による渋滞対策 高速道路において 勾配の変化地点 ( サグ部 ) に起因する渋滞は 6 割 道路状況をセンサーにより把握し 情報提供アンテナより 最適速度 車間距離などの情報を発信 ACC 搭載車両は 受け取った情報をもとに 車間距離等を自動制御 公道基礎実験等を踏まえサービスコンセプトを確立 ACC(Adaptive ( Cruise Control): ) 自動で車速や車間制御を行う機能 情報提供アンテナ (ITS スポット ) センサー (ITV カメラ等 ) サグ底部 適切な車線距離の維持 空いた走行車線への車線変更 スムーズな加速 ACC 搭載車両の混入率 30% で約 5 割の渋滞量を削減 (2010 年 8 月 21 日 ( 土 ) の渋滞について ACC 車両の加減速挙動や車間時間などに一定の仮定をおき シミュレーションした結果 ) 14

道路構造データを活用した安全運転支援システムの開発推進 道路基盤地図情報の持つ道路構造データをカーナビ等に予め組み込み 道路構造や運転状況に応じた注意喚起等の安全運転支援を行う 道路端 区画線 道路端 H24 度末産官共同研究の開始 標識 検知 検知 受信 GPS 車載センサと 道路構造データとを使って自車位置を正確に把握し 車線逸脱防止等の安全運転支援を行う 車線逸脱の危険! ピピッ!( 警告音 ) 車線を逸脱しています 自車の制御へも反映 道路基盤地図情報の持つ道路構造データ : 道路中心線 車道 ( 道路端を含む ) 区画線 距離標など 道路基盤地図情報を組み込み 自車の位置をより正確に把握 15

日 米 欧の協力体制 日米欧の間で協力体制を構築し ITS 技術の研究開発 実用化 普及促進に向けた国際連携を推進 協 覚書 (2011.6) 日本国土交通省 協 覚書 (2010.10) 欧州委員会情報社会メディア総局 (DG-INFSO) 共同宣 (2009.11) 米国運輸省研究 革新技術庁 (RITA) 日 米 欧の三地域が連携して ITS の国際標準化を推進 日本の ETC は国際標準に準拠した 5.8GHzDSRC 方式を採用 16

ITS 世界会議 2013( 東京 ) について ITS を推進する世界の関係者が参加する年に一度の会議 産学官それぞれの立場における最新の研究 / 開発 / 導入などの成果発表を通じた交流や意見 情報の交換が実施される世界的な会合 ( これまで 19 回実施 昨年のウィーン会議では約 90 カ国 約 1 万人が参加 ) 今年のITS 世界会議は 名古屋での開催 (2004 年 ) から9 年ぶりの国内開催であり 日本の優れた ITS 技術を情報発信する絶好の機会 第 20 回 ITS 世界会議 2013( 東京 ) (1) 日程平成 25 年 10 月 14 日 ~18 日 (2) 会議登録者数 :4,000 人参加予定者数 :8,000 人以上 (3) 場所東京国際フォーラム (10 月 14 日 ) 開会式東京ビッグサイト (10 月 15 日 ~18 日 ) セッション 展示会 閉会式等 (4) 開催テーマ Open ITS to the Next (5) 主催日本組織委員会 (ITS Japan 東京都) ITS 世界会議の担当省庁は順番制となっており 今年の担当は警察庁 17