自立活動学習指導案 授業者 1 単元名 のチャレンジ大作戦! 2 単元の目標 (1) 正しい口形や発音, 声の大きさを意識して話すことができる [6コミュニケーション(2)(3)][4 環境の把握 (3)] (2) 自分の障害を理解し, 自分の成長を確認することができる [1 健康の保持 (2)][2 心理的な安定 (3)][4 環境の把握 (3)] (3) 経験や語彙を増やし, 進んで話したり関わったりできる [6コミュニケーション(2)][2 心理的な安定 (3)] (4) 友達との交流を深め, コミュニケーション能力を高めることができる [3 人間関係の形成 (2)][2 心理的な安定 (2)][6 コミュニケーション (5)] [4 環境の把握 (4)] 3 単元と児童について (1) 児童について ( 省略 ) (2) 単元について自立活動では, のチャレンジ大作戦! とし,6つの活動を年間を通して1 単位時間で行ったり, 帯時間で組み合わせたりして行っていく 正しく発音, 正しく音読 の活動では, 口の体操や発音練習を取り入れ, 長い文章を音読できるように, 家庭でも練習している国語教材の音読発表を取り入れたり, 声の大きさを意識して話せるように声だし練習を行ったりする 語彙の獲得, 発音練習も兼ねて, 実際に買い物の場面を設定した スーパーでお買い物 の活動をする 献立作成, 買い物リスト作成, 予算, おつりなど, 昨年度行った スーパーをひらこう の活動をより生活場面に近づけた形で展開していく ともだちいっぱい の活動では, 聾学校の友達との手紙の交換や市内の特別支援学級の友達となかよし交流会で交流したり, 校内外の特別支援学級の友達とお誕生会などをしたりして交流を深める 更に本人の希望である指文字や手話を覚えてどんな人とも友達になれるように支援していく EnjoyEnglish の活動は, 外国語活動の単語の発音や簡単な言い方の事前指導, 反復指導を行うことで, 安心して交流できるようにする チャレンジ! の活動では, 交流授業で苦手な所を補足したり, 進度が遅れている所の作業時間を確保したりして, 自信をもって学校生活を送れるようにする 自分を知ろう の活動では, サテライト教室と連携を図りながら自分の障害のことを知り将来のことを考える手立てとしたり, 新聞やアルバム作りを通して成長の足跡を残していく また, 安心して親元を離れて宿泊し同学年の児童と仲良く過ごせるように自然教室の事前指導を行い, 参加時の不安を少しでも取り除き, いざと言うときに適切な行動が取れるようにする (3) 指導について児童は, 自分を知ろう の活動で, 友達は自分のことをどう思っているのか, もっと友達と仲良くなりたいと思っているが言い方が分からなかったり恥ずかしかったりしてどうしていいか分からないという悩みを教えてくれた また 友達いっぱい の活動では, なかよし交流会で自分が話しかけたことがきっかけで さんと仲良くなり, もっと仲良しになりたいと思っている
これらのことから, 自信がもてない, 恥ずかしい, 言い方が分からないという悩みを少しでも解決し, 友達になった さんともっと仲良しになれるよう 友達いっぱい の活動を展開していく 本時は, 写真から楽しかったなかよし交流会で さんと仲良くなったきっかけが, 勇気を出して話しかけたことであることを思い出せる さんとの交流学習が決まったことを知らせ意欲付けを図る 児童が今一番知りたいと思っている 友達がどう思っているのか を知らせるために, さんのいいところともっと頑張ってほしい所についてインタビューしたビデオを見せる このことで, 児童の自己肯定感を高めると同時に, 普段の生活で笑顔でいることやもっと話しかけて欲しいという友達の願いを知らせる 更に, 同じ悩みをもっていた難聴学級の友達の体験についても知らせ, 自信をもたせる 実際に さんに会った時にたくさん会話ができるように, 国語のインタビュー活動を想起させお話メモを作成し会話の練習をする 教師の口元がよく見えるように配慮して, 対面して授業を進めていくように配慮する
4 単元計画 (74 時間 ) 健康の保持心理的な安定人間関係の形成環境の把握身体の動きコミュニケーション 病気の状態 状況の理解と変化の対応 他者の意図 感覚の補助及び代行手段 言語の受容と表出に関す の理解と生 に関すること や感情の理 の活用 ること 活管理に関 障害による学習又は生活 解に関する 感覚を総合的に活用した 言語の形成と活用に関す すること 上の困難を改善 克服す こと 周囲の状況の把握に関す ること る意欲に関すること ること 状況に応じたコミュニケーションに関すること できるだけ正しく発音で 買い物をする物の名前を 聾学校の友達や市内の特 教科の苦手部分を繰り返 外国語活動の事前指導, 補聴器の扱いに留意し, きるようにする 覚え, 言えるようにす 別支援学級の友達や校内 すことで, 理解を深める 復習を通じて, 単語や発 快適な状態を保つことが 時や場面, 相手に応じた る の特別支援学級の友達と とともに, 自信をもって 音を知り話すことがで できる 適切な話し方ができるよ 買い物をする物の値段を 手紙や交流で関わること 学校生活を送ることがで きる 自分の障害を知り, 適切 うにする 言えるようにする ができる きる な行動を取ることができ 場面に応じた適切な話し 簡単な指文字や手話がで る 方ができるようにする きる 自分の成長を振り返ることができる 口の体操や舌の体操, スーハ ーの看板作りや 聾学校の友達と手紙や写 交流学習の教科におい 事前に英語の単語と発音 補聴器を清潔に保った 発音練習をする時間を設 品物の準備をすること 真で学校生活の様子を教 て, 苦手な所を補足した の仕方を知らせる り, 電池をチェックした 定する で, 意欲を高める える機会をもつ り進度が遅れている所の 機会をとらえて, 学習し りする時間を確保す 国語教材の音読や経験し 料理の本や家庭で食べた 市なかよし交流会で楽し 作業時間を確保したりす たことを繰り返し指導 る たこと, 思ったこと, 考え ことのある料理から夕食 く参加できるように, 事 る する サテライト教室と連携を たことを話す場面を設定 の献立を立て, 必要な物 前指導を行う 図り, 自分の障害につい する を買う場面を設定する 校内外の特別支援学級の て知らせたり, 悩みを聞 ホ イスルーラーで声の 品物と名前を, 値段を繰 友達とお誕生会やお楽し いたりする 大きさを確認させたり, り返し言わせる場を設 みで交流の機会をもつ 宿泊自然教室の事前指導 動画で自分の様子を振り 定する 生活と関連させて, 指文 をし, 安心して参加でき 返させたりする 買い物体験を通じて, 字や手話について知らせ るようにする 場に合った話し方を経験 る 写真や吹き出しを使った させる 新聞やアルハ ム作りを通して, 自分の成長を振 り返らせる
5 本時の実際 ( 本時 友達いっぱい 10/15 時間 ) (1) ねらい 友達との会話ができなという不安を軽減することで, さんと進んで会話をしようとする意欲をもつことができる (2) 学習過程 ( 課題 評価 ) 時間 学習活動 教師の支援と評価 資料 10 1 本時のめあてと学習の流れを確認す 本時は 友達いっぱい の活動で る あることを確認する なかよし交流会での栗ひろいの様写真 子を写真でふり返り, さんとな かよしになったいきさつを想起さ せる これまでの活動を振り返り, もっ となかよしになるためには会話が さんともっと会話ができるように 必要であるが, 会話は児童が苦手 練習して, 楽しい交流にしよう としていることから本時のめあて につなげる 本時の学習の流れを知らせ, 安心 して活動できるようにする 30 2 友達の話を聞き, 思ったことを話す 友達の思いをVTRで知らせ, 自 VTR 分のいいところがたくさんあることに気づかせ自己肯定感を高める 友達のアドバイスから, 児童にとって声の大きさや笑顔の必要性にも気付かせる 小学生の頃同じ悩みをもっていた中学生の さんと さんの担任の先生の話から, 補聴器をしていても他の人と同じように生活できていることを知らせると同時に, そのために, 努力していることを知らせる 友達の話から考えたこと, 思ったことを自分の言葉で話させるように促す 3 さんと再会した時に話したいこと 考えたことを整理するために, 国インタビューをまとめ, 練習する 語のインタビューメモを思い出さメモせ, 聞きたいことや話したいことをメモにまとめさせる
5 4 本時を振り返る 考えがまとまらない時には, 一緒に考えるようにし, 安心させる お話メモをもとに, 教師と練習する 教師の口元が見られるように, 対面して練習をする さんともっとなかよしになるために, たくさん会話をしようとする気持ちをもつことがきでる ( 発表 ) さんと交流する時には, 勇気を出して, たくさん会話ができることをみんなが応援していることを知らせ実践への意欲につなげる