未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 グラクソ スミスクライン株式会社 要望番号 Ⅱ-24 成 分 名 アモキシシリン (AMPC) 水和物 クラブラン酸 ( 一般名 ) (CVA) カリウム オーグメンチン配合錠

Similar documents
要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

(別添様式)

(別添様式1)

会社名

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

(別添様式1)

(別添様式)

特殊病態下感染症における抗菌薬治験の手引き作成委員会報告書(案)

13

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

(別添様式)

Rinku General Medical Center

(別添様式)

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

THE JAPANESE JOURNAL OF ANTIBIOTICS 65 2 Apr NTT NTT

要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

(別添様式)

DRAFT#9 2011

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

( 別添様式 ) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 募集対象 (3)) 1. 要望内容に関連する事項 会 社 名 大正製薬株式会社 要望された医薬品要望内容 要望番号 成分名 ( 一般名 ) 募集対象の 分類 ( 必ずいずれかにチェックする 複数に該当する場合は 最も適切な 1 つにチェ

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

減量・コース投与期間短縮の基準

Ⅲ 章推奨 4 便秘 下剤は, がん患者の便秘を改善させるか? 関連する臨床疑問 9 1 浸透圧性下剤 ( 酸化マグネシウム, ラクツロース ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 2 大腸刺激性下剤 ( センナ, ピコスルファート ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 3 ルビプロス

がん化学(放射線)療法レジメン申請書

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 ヤンセンファーマ株式会社 要望番号 Ⅱ-286 成分名 ( 一般名 ) ロペラミド 販売名ロペミン 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 (

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

スライド 1

(別添様式)

医療薬学 Jpn. J. Pharm. Health Care Sci. 倫理審査の手続きに従い, 許可されたものであり, 対象患者の倫理性は確保されている. 図 1. ガイドラインで推奨されている FN 初期治療の抗菌剤選択について文献 4 を引用, 和訳して記載 図 2. 当院における経口抗菌剤

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

PowerPoint プレゼンテーション

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として


データの取り扱いについて (原則)

スライド 1


<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

PowerPoint プレゼンテーション

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

DRAFT#9 2011

に係る基準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 母体がトキソプラズマに感染した場合 胎児感染の危険がある

1 見出し1,12ポ,日本語ゴシック,英語Arial,段落後は6ポの設定です

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8

スライド 1

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 バイオジェン アイデック ジャパン株式会社 要望番号 II -8 成分名 ( 一般名 ) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 (

備考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 医療上の必要性に係る基準 への該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) 1. 適応疾病の重篤性 ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活

29

医師のためのTUE申請ガイドブック2013_本文.indd

(別添様式)


_HO_ジャーナル�__%25i%25V%1B%28B3.15%20ver2

要望番号 ;Ⅱ-18 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項要望者学会 ( 該当するものにチェ ( 学会名 ; ) ックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 2 位 ( 全 2 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

づけられますが 最大の特徴は 緒言の中の 基本姿勢 でも述べられていますように 欧米のガイドラインを踏襲したものでなく 日本の臨床現場に則して 活用しやすい実際的な勧告が行われていることにあります 特に予防抗菌薬の投与期間に関しては 細かい術式に分類し さらに宿主側の感染リスクも考慮した上で きめ細

第 3 章支持 緩和医療 3. 感染症対策 ; 予防接種 FN はじめに高齢者のがん診療においては治療法の選択 化学療法の強度の決定や期待通りの治療効果を得るために感染症対策は重要な因子となる 代表的な感染症である発熱性好中球減少症については臨床腫瘍学会の 発熱性好中球減少症 (FN) 診療ガイドラ

日経メディカルの和訳の図を見ても 以下の表を見ても CHA2DS2-VASc スコアが 2 点以上で 抗凝固療法が推奨され 1 点以上で抗凝固療法を考慮することになっている ( 参考文献 1 より引用 ) まあ 素直に CHA2DS2-VASc スコアに従ってもいいのだが 最も大事なのは脳梗塞リスク

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

Ⅲ-1-31 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児血液 がん学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 7 位 ( 全 9 要望中 ) 成 分 名 (

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

する ) ( 要望するについて記載する ) 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 7.5 mg 15 mg, 最大 30 mg まで 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 希少疾病用 医薬品の該 当性 ( 推定対 象患者数 推定 方法について も記載する ) 国内の承認 内容 ( 適応外 薬の

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

要望番号 ;Ⅱ-8 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 1 位 ( 全 1 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 4 アミノピリジン (Dalf

Microsoft Word _ASH2012 Data Press Release.docx

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

Microsoft Word - <原文>.doc

Sep :28:29

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

中医協総会の資料にも上記の 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス から一部が抜粋されていることからも ガイダンスの発表は時機を得たものであり 関連した8 学会が共同でまとめたという点も行政から高評価されたものと考えられます 抗菌薬の適正使用は 院内 と 外来 のいずれの抗菌薬処方におい

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

ROCKY NOTE 敗血症性ショックに対するステロイドの効果 :CORTICUS 他 (130904) 救急に興味のある学生と一緒に抄読会 敗血症性ショックに対するステロイドの有効性については議論のあるところ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

Minds_3章.indd

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

課題名

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

背景 ~ 抗菌薬使用の現状 ~ 近年 抗微生物薬の薬剤耐性菌に伴う感染症の増加が国際的にも大きな課題の一つに挙げられている 欧州及び日本における抗菌薬使用量の国際比較 我が国においては 他国と比較し 広範囲の細菌に効く経口のセファロスポリン系薬 キノロン系薬 マクロライド系薬が第一選択薬として広く使

資料 5-3 デシタビンの骨髄異形成症候群に対する開発について デシタビンの骨髄異形性症候群に対する開発については 米国で本剤が承認されたことを踏まえて 平成 18 年 10 月 27 日に開催された第 10 回未承認薬使用問題検討会議で検討され 早期に開発着手が必要な薬剤 と結論付けられた ( 別

Transcription:

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 グラクソ スミスクライン株式会社 要望番号 Ⅱ-24 成 分 名 アモキシシリン (AMPC) 水和物 クラブラン酸 ( 一般名 ) (CVA) カリウム オーグメンチン配合錠 125SS 販 売 名 (AMPC 125 mg/cva 62.5 mg) 同配合錠 250RS (AMPC 250 mg/cva 125 mg) 未承認薬 適応 未承認薬 適応外薬 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) ( 要望されたについて記載する ) ( 要望されたについて記載する ) 発熱性好中球減少症 1 日 2000 mg(ampc として ) まで経口投与 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 現在の国内の開発状況 現在開発中治験実施中現在開発していない 承認審査中 承認済み 国内開発中止 国内開発なし ( 特記事項等 ) 企業としての開発の意思 ありなし ( 開発が困難とする場合 その特段の理由 ) 国内外ともに 本剤 (1:2 製剤 [ オーグメンチン配合錠 125SS 同配合錠 250RS]) は 発熱性好中球減少症 での適応を取得していない 本邦で承認されている本剤のである AMPC 1000 mg/ 1

日を 発熱性好中球減少症 の適応で要望用量の AMPC 2000 mg/ 日に増量する科学的根拠は乏しいと考える また 本剤は CVA と AMPC の 1:2 製剤であり 本剤を AMPC 2000 mg/ 日で投与した際の CVA の投与量は 1000 mg/ 日となり CVA 投与時の安全性プロファイルにある 下痢 軟便 の発現頻度が高くなると想定される その結果 脱水を呈した場合には the Multinational Association for Supportive Care in Cancer risk index [MASCC index: 最高 26 点 ] に基づく発熱性好中球減少症患者のリスクは減点 3 となり 低リスク (21 点以上 ) から高リスク (20 点未満 ) へとなる可能性が高くなる IDSA(Infectious Diseases Society of America: 米国感染症学会 ) ガイドライン (2010 年改訂 ) では 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者には エンピリック治療として院内で最初に静注抗菌薬か経口抗菌薬を投与されるべきであり 特定の臨床基準を満たすならば 静注抗菌薬か経口抗菌薬を用いて外来治療に移行させてもよい 経口剤では ciprofloxacin [CPFX] と AMPC/CVA の併用が推奨される 他の経口抗菌薬 (CPFX または levofloxacin [LVFX] の単独 CPFX と clindamycin [CLDM] の併用 ) はデータが少ないものの 一般的に用いられる と記載されている (IDSA ガイドライン原文 ) Low-risk patients should receive initial oral or IV empirical antibiotic doses in a clinic or hospital setting; they may be transitioned to outpatient oral or IV treatment if they meet specific clinical criteria. Ciprofloxacin plus amoxicillin-clavulanate in combination is recommended for oral empirical treatment. Other oral regimens, including levofloxacin or ciprofloxacin monotherapy or ciprofloxacin plus clindamycin, are less well studied but are commonly used しかし ここで推奨されている AMPC/CVA は 本邦の製剤とは配合比率が異なる以下の製剤と考えられる ただし 海外でもこれらの製剤に 発熱性好中球減少症 の適応はない 1:4 製剤 (CVA 125 mg/ampc 500 mg) 1:7 製剤 (CVA 125 mg/ampc 875 mg) または 1:16 製剤 (CVA 62.5 mg/ampc 1000 mg) 2

国内のガイドラインでも 経口剤では CPFX または LVFX の単独 または AMPC/CVA の併用 が推奨されているが 推奨されている AMPC/CVA の配合比率は不明である ( 国内ガイドライン原文 ) 1. Oral therapy for low-risk patients Ciprofloxacin or levofloxacin with or without amoxicillin-clavulanate したがって 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者に対しては 下痢の副作用が心配される本剤の高用量がなくても CPFX および LVFX が本剤の代替薬となりうると考える 医療上の必要性に係る基準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 分類した根拠について記載する ) 以上のように 本邦での 発熱性好中球減少症 の治療法として本剤 ( オーグメンチン配合錠 125SS 同配合錠 250RS) の高用量を追加したとしても 本剤の増量による 下痢 軟便 の発現頻度が高くなる可能性を考慮すると 既存療法と比較して臨床上の優位性はないと考える 1. 適応疾病の重篤性ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患エ上記の基準に該当しない ( 上記に分類した根拠 ) 発熱性好中球減少症は 化学療法による副作用の中で 重篤かつ 致死的な副作用の一つであるため 2. 医療上の有用性ア既存の療法が国内にないイ欧米の臨床試験において有効性 安全性等が既存の療法と比べて明らかに優れている ウ欧米において標準的療法に位置づけられており 国内外の医療環境の違い等を踏まえても国内における有用性が期待できると考 エ上記の基準に該当しない ( 上記に分類した根拠 ) 既存の療法が国内にある ( 要望内容が承認されている他の薬剤がある ) こと および本剤は欧米等 6 か国で要望内容が承認されていないことから エに該当すると考える 国内外のガイドラインの推奨は 本剤の単剤使用ではなく CPFX または LVFX の単独 またはこれらの薬剤と本剤との併用 という位置づけであるため これらガイドラインを満たすためには CPFX または 3

LVFX と本剤の併用適応取得が前提となる 以下 タイトルが網かけされた項目は 学会等より提出された要望書又は見解に補足等がある場合にのみ記載 2. 要望内容に係る欧米での承認等の状況欧米等 6 か米国英国独国仏国加国豪州国での承認 欧米等 6 か国での承認内容 状況 ( 該当国にチェックし 該当国の承認内容を記載する ) 米国 欧米各国での承認内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 英国 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 独国 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 仏国 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 加国 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 豪国 販売名 ( 企業名 ) 承認なし 欧米等 6 か国での標準 的使用状況 ( 欧米等 6 か 米国英国独国仏国加国豪州 欧米等 6 か国での標準的使用内容 欧米各国での標準的使用内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 4

国で要望内容に関する承認がない適応外薬についてのみ 該当国にチェックし 該当国の標準的使用内容を記載する ) 米国 ガイドライン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) IDSA( 米国感染症学会 ) ガイドライン : Clinical Practice Guideline for the Use of Antimicrobial Agents in Neutropenic Patients with Cancer: 2010 Update by the Infectious Diseases Society of America febrile neutropenia ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン CID 2011:52(4):e56-e93 の根拠論文 英国 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン の根拠論文 独国 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン の根拠論文 仏国 ガイドライ ン名 5

加国 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文ガイドライン名 ( または効 能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) 豪州 ガイドラインの根拠論文ガイドライン名 ( または効 能 効果に関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文 6

3. 要望内容に係る国内外の公表文献 成書等について (1) 無作為化比較試験 薬物動態試験等に係る公表文献としての報告状況 < 文献の検索方法 ( 検索式や検索時期等 ) 検索結果 文献 成書等の選定理由の概略等 > 1) 2010 年改訂版の IDSA ガイドライン [IDSA Guideline, 2011] では 前版 (2002 年改訂版 [IDSA Guideline, 2002]) 以降に投稿された文献を検索していたため 以下にその検索方法を示す Database :PUBMED 検索時期 :2002 年から 2009 年 7 月 Keyword : ANTIBIOTICS, FEVER, NEUTROPENIA の組み合わせ 検索条件 : ヒトを対象とした試験 特徴的な試験デザイン または以下の種類の文献とした clinical trial, randomized clinical trial, meta-analysis, or practice guideline. 2) 1) に示す方法で検索した結果 2010 年改訂版の IDSA ガイドライン中には 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者を対象とした試験の報告は 検索時期外の 1999 年に報告された 2 試験が代表して記載されており 既に前版でも引用されている したがって これらの試験データが代表的かつ重要と判断されたものと考え < 海外における臨床試験等 >には 当該 2 試験の要約を示す 3) 日本での臨床試験については 以下の方法で検索し 7 件が該当した そのうち 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者に本剤を投与したランダム化比較試験が 1 件 CPFX の使用経験が 1 件該当した 残りは適切な報告ではなかった ( 例 : リスク評価の簡素化 総説 他剤の試験 ) ことから < 日本における臨床試験等 >には 当該 2 報告の要約を示す Database :Embase, MEDLINE 検索時期 :All Years Keyword : antibiotics, fever, neutropenia, japan, low-risk の組み合わせ < 海外における臨床試験等 > 7

1) Kern WV, Cometta A, De Bock R, et al. Oral versus intravenous empirical antimicrobial therapy for fever in patients with granulocytopenia who are receiving cancer chemotherapy. International Antimicrobial Therapy Cooperative Group of the European Organization for Research and Treatment of Cancer. N Engl J Med 1999; 341:312-8. (ISGA Guideline 2011 update の引用文献番号 26) 本試験は欧州 EORTC(the European Organization for Research and Treatment of Cancer) が実施した多施設共同 オープンラベル 層別化 ランダム化比較試験であり がん化学療法後に発熱性好中球減少症 (38 以上 好中球数 <1000/mm 3 ) を発現し入院させた低リスク患者 370 例に以下の薬剤を投与し 両投与が同程度 ( 成功率の差が 10% 以下 ) の効果を有するか検討した 経口投与*(Oral 群 ): CPFX(750 mg 2 回 12 時間毎 )+ AMPC 500 mg/cva 125 mg(625 mg 3 回 8 時間毎 ) * 40 kg 以下の小児には両剤ともに 15 mg/kg 点滴静注(30~45 分 IV 群 ): Ceftriaxone 2 g**+amikacin 20 mg/kg*** ** 25 kg 未満の小児には 80 mg/kg *** Amikacin の投与量は腎機能に基づいて調整 370 例中 ITT 解析対象を 353 例 ( Oral 群 177 例 IV 群 176 例 [ 年齢 :5-85 歳 ]) Per Protocol(PP) 解析対象を 312 例 (Oral 群 161 例 IV 群 151 例 ) とした 治療成功率 ( 主要評価項目 ) は Oral 群 80%(141/177) IV 群 77%(135/176) であり 両群で同程度であった 30 日目の生存率は両群ともに 95% で同程度であった 死亡は 17 例であり そのおもな原因は感染症 6 例 (Oral 群 2 例 IV 群 4 例 ) 基礎疾患関連 9 例 (Oral 群 5 例 IV 群 4 例 ) であった 各群の約 1/3 の患者に有害事象が発現し (Oral 群 36% IV 群 31%) 治療と関連する有害事象の発現率は両群で同程度であった (Oral 群 16% IV 群 15%) IV 群より Oral 群で発現例が多かった事象は 下痢または他の胃腸症状 (Oral 群 26 例 IV 群 4 例 ) であり 対照的に IV 群のみに発現した事象は 血管内カテーテルに関連する事象 11 例 腎毒性 4 例 低カリウム血症 4 例であった 治療と関連する肝毒性の発現はまれであり (Oral 群 2 例 IV 群 3 例 ) 関節炎の症状 徴候は認められなかった 2) Freifeld A, Marchigiani D, Walsh T, et al. A double-blind comparison of empirical oral and intravenous antibiotic therapy for low-risk febrile patients with neutropenia during cancer chemotherapy. N Engl J Med 1999; 341:305-11.(ISGA Guideline 2011 update の引用文献番号 23) 8

本試験は 2 施設 ダブルダミー ランダム化比較試験であり がん化学療法後に発熱性好中球減少症 (38 以上 好中球数 <1000/mm 3 ) を発現し入院させた低リスク患者 211 例に以下の薬剤を投与し 広域スペクトルを有する経口抗菌薬が非経口の抗菌薬の代替となりうるか検討した 経口投与(Oral 群 ): CPFX(30 mg/kg 3 回 8 時間毎 最大投与量 750 mg/ 回 ) + AMPC/CVA(AMPC 40 mg/kg [CVA 量は記載なし ] 3 回 8 時間毎 最大投与量 500 mg/ 回 ) (+ 点滴静注プラセボ ) 点滴静注(IV 群 ): CAZ(90 mg/kg 3 回 8 時間毎 最大投与量 2 g / 回 ) (+ 経口プラセボ ) 組み入れられた 211 例に発熱性好中球減少症が 284 回発現し 163 例 (Oral 群 84 例 IV 群 79 例 [ 年齢 :5-74 歳 ]) に施行された治療 232 回 ( 両群ともに 116 回 ) を解析対象とした 治療成功率 ( 調整済 ) は Oral 群 71%(82/116) IV 群 67%(78/116) であり 両群で同程度であった ( 群間差 = 3% 95%CI = -8% ~ 15% [P=0.48]) 治療失敗のうち 追加の抗菌薬使用率 ( 調整済み ) は Oral 群より IV 群で有意に高く (Oral 群 13% IV 群 32% [P<0.001]) 不忍容率( 調整済み ) は IV 群より Oral 群で高い傾向にあった (Oral 群 16% IV 群 8% [P=0.07]) 原因不明の発熱に対する治療成功率は Oral 群 85%(67/79) IV 群 90%(63/70) 感染症状が確認された発熱に対する治療成功率は Oral 群 41%(15/37) IV 群 33% (15/46) であった Oral 群の有害事象発現率は 29% であり 下痢がもっとも多く発現したが ほとんど治療中止に至ることはなかった 有害事象発現に伴う治療早期中止率は 9% でり おもな中止理由は悪心 嘔吐であった IV 群の有害事象発現率は 7% であったが 有害事象発現に伴う治療中止は 1 件 (1%) のみであった 小児 ( 平均年齢 12.8 歳 [ 範囲 5-18]) 患者に発現した 20 の有害事象のうち 13 の事象が関節に関連する事象であった (Oral 群 7 IV 群 6) 一時的な筋骨格痛( 肩 ) が IV 群で 2 件認められたが Oral 群では認められなかった < 日本における臨床試験等 > 1) Niho S, Ohe Y, Goto K, et al. Randomized Trial of Oral Versus Intravenous Antibiotics in Low-risk Febrile Neutropenic Patients with Lung Cancer. Jpn J Clin Oncol 2004;34(2):69-73. 9

本試験は国立がん研究センター東病院で実施されたランダム化比較試験であり がん化学療法後に発熱性好中球減少症 (37.5 以上 好中球数 <500/mm 3 ) を発現した低リスクの入院患者 36 例に以下の薬剤を投与し 静注治療の代替として経口治療が利用可能か検討した 経口投与(Oral 群 ): CPFX(200 mg 3 回 8 時間毎 )+ AMPC 250 mg/cva 125 mg(375 mg 3 回 8 時間毎 ) 点滴静注(IV 群 ): CAZ(1 g 2 回 12 時間毎 ) 36 例に発熱性好中球減少症が 42 回発現し 35 例に施行された治療 41 回 (Oral 群 22 回 IV 群 19 回 ) を解析対象とした 治療成功率は Oral 群 91%(20/22) IV 群 79%(15/19) であり 両群で同程度であった (P=0.39) 原因不明の発熱に対する治療は Oral 群 IV 群の全 26 回で成功したが 感染症状が確認された発熱に対する治療成功率は Oral 群 66%(4/6) IV 群 56%(5/9) であった 有害事象はほとんど認められず Oral 群 1 例に悪心が発現した 当該 1 例は IV 治療 (piperacillin) に変更した 2) Mizuno T, Katsumata N, Mukai H, et al. The outpatient management of low-risk febrile patients with neutropenia: risk assessment over the telephone. Support Care Cancer 2007; 15:287-91. 本試験は国立がん研究センター中央病院で実施されたレトロスペクティブ試験であり 乳がん化学療法の第 Ⅱ 相試験後に発熱性好中球減少症 (38 以上 好中球数 <500/mm 3 ) を発現した低リスクの外来患者 30 例に CPFX 1200 mg/day(400 mg 3 回 8 時間毎 ) を 3 日間投与し 電話によるリスク評価の可能性を検討した 治療成功率は 90%(27/30) であった 治療失敗は 3 例であり GCSF の追加投与 1 例 非経口治療への変更 2 例 (CAZ 1 例 Ceftriaxone 1 例 ) であった 以上のように CPFX と本剤との併用の有用性が報告されているものの 今回要望のあった本剤の高用量 (AMPC 2000 mg/cva 1000 mg) を投与した報告はなく CVA 1000 mg 投与時の安全性は確認されていない (2)Peer-reviewed journal の総説 メタ アナリシス等の報告状況 < 総説 メタ アナリシス検索結果 > 以下の方法で文献検索し 3 件該当したものの 1 件は本剤が評価対象となっておらず含まれていない したがって 本剤を評価対象に含めた残りの 2 件に 10

ついて以下に示す Database :Embase, MEDLINE 検索時期 :2000 年から現在 Keyword : ANTIBIOTICS, FEVER, NEUTROPENIA, LOW RISK の組み合わせ 検索条件 :Evidence Based Medicine から Meta Analysis Cochrane Review Systematic Review を選択 1) Vidal L, Ben dor I, Paul M, et al. Oral versus intravenous antibiotic treatment for febrile neutropenia in cancer patients. Cochrane Database Syst Rev 2004 Oct 18; (4):CD003992. がん化学療法後の発熱性好中球減少症患者の治療に際し 経口抗菌薬と静注抗菌薬を比較したランダム化試験を以下のデータベースから 18 試験抽出しメタ アナリシスを行った Cochrane Library(Issue 2, 2007) 上の比較試験 MEDLINE(1966~2007 年 ) EMBASE(1980~2007 年 ) LILACS(1982~2007 年 ) いくつかのデータベース上にある現在実施中の試験 ICAAC(Interscience Conference of Antimicrobial Agents and Chemotherapy) 会議の議事録 (1995~2007 年 ) 致死率 治療失敗率はともに 経口抗菌薬と静注抗菌薬で同程度であり 有害事象以外の有意な不均一は認められなかった 致死率[9 試験 1392 例 ]: 相対リスク = 0.95 [95%CI = 0.54-1.68] 中央値 0% [ 範囲 :0-8.8%] 治療失敗率[ 全 18 試験 ]: 相対リスク = 0.95 [95%CI = 0.85-1.07] 幅広い層の患者で有効であり キノロン系抗菌薬単独または他の薬剤との併用で同様の結果であった 経口抗菌薬で比較的多くみられた有害事象は胃腸症状であった 2) Carstensen M, Sørensen JB. Outpatient management of febrile neutropenia: Time to revise the present treatment strategy. Journal of Supportive Oncology 2008;6(5):199-208. 発熱性好中球減少症を発現した低リスクの固形がん成人患者を対象に外来治療を評価したすべての試験 ( 引用文献も利用 ) を PubMed から 10 試験抽出し 外来 11

治療と標準的な入院治療の有効性と安全性を精査した 治療失敗率や致死率は 外来治療と標準的な入院治療の間に有意な差は認められなかった 発熱タイプ別にサブグループ解析した結果 治療失敗率は原因不明の発熱と感染症状が確認された場合の発熱の間に有意な差は認められなかった 2 つの独立した試験をサブグループ解析した結果 好中球数が 100 cells/mm 3 未満の場合に 外来治療失敗が想定されると判明した (P<0.04) が 更なる試験で精査が必要である 発熱性好中球減少症を発現した低リスクの成人がん患者を外来治療でマネジメントすることは 標準的な入院治療と同様に安全かつ有効である 低リスク患者とは外来患者かつ血行動態が安定 つまり臓器不全がなく 経口治療が可能かつ急性白血病でない患者となる リスクの予測は MASCC(Multinational Association for Supportive Care in Cancer)index に基づいて判定する (3) 教科書等への標準的治療としての記載状況 < 海外における教科書等 > 1) サンフォード感染症治療ガイド発熱性好中球減少症 ( 38.3 の発熱が 1 回 または 38 の発熱が 1 時間以上継続 ) を発現した低リスクの成人患者に対し考えられる処方として CPFX 750 mg 経口 1 日 2 回 +AMPC 875 mg/cva 125 mg 経口 1 日 2 回 が推奨されている 2) Devita, Hellman & Rosenberg's Cancer: Principles & Practice of Oncology 8th edition 2008 専門家の中には 初期の静注抗菌薬投与を継続するかもしれないし 臨床的に安定した発熱性好中球減少症患者には CPFX+AMPC/CVA( 配合比率は未記載 ) の経口治療に切り替えることも可能かもしれない (Figure 62.1 では 最初の 24 時間は入院を考慮 との記載あり ) 成人では CPFX+AMPC/CVA( 配合比率は未記載 ) が推奨される ペニシリンアレルギーの患者には NCCN(National Comprehensive Cancer network) ガイドラインで CPFX+CLDM が推奨されている 外来治療マネジメントの重要な要素は 該当する患者の背景に精通した医療スタッフが適切に観察することである 患者は必要が生じた際に緊急処置 ( 点滴による救急蘇生 静注抗菌薬投与 ) が行える病院の近くに居住していなければならない 低リスク患者を外来治療で取り扱うのは 必要とされる設備 ( 経験あるスタッフが 24 時間病院にアクセスできる など ) を有する医療機関のみとするべきである < 日本における教科書等 > 1) がん診療レジデントマニュアル第 5 版医学書院 2010 年 低リスク( リスクに関する scoring index [MASCC index] が 21 点以上 ) に 12

おいては 経口抗菌薬が選択される 最も推奨されている経口抗菌薬は CPFX +AMPC/CVA である ペニシリンにアレルギーがある場合は AMPC/CVA の代わりに CLDM を投与する ただし 外来での治療は注意深く行うことが重要で 経験あるスタッフが常駐し 頻回のモニターが可能で患者からみて病院へのアクセスがよく 緊急処置を行うこと ( 輸液 静注抗菌薬投与 ) が可能な施設で行うべきである 設備が十分でない または高リスクの場合は 入院し静注で抗菌薬治療を行う < 推奨 > シプロキサン (200 mg)(cpfx) 6 錠分 3 経口オーグメンチン (375 mg)(ampc/cva) 6 錠分 3 経口 < 海外の推奨用量 > CPFX 750 mg 12 時間毎 + AMPC/CVA 625 mg* 8 時間毎 *1:4 製剤と予想される 2) レジデントのための感染症診療マニュアル第 2 版医学書院 2007 年 発熱性好中球減少症の治療の基本は 入院して静注による抗菌薬の投与 である 腫瘍の化学療法に精通した腫瘍専門医が 限定された非常に理解のある協力的な患者に対してのみ 経口抗菌薬による外来治療 を考慮すべきである < 処方例 > 1) 経口 :CPFX( シプロキサン ;100 200 mg)1,400 mg/ 日を分 2 経口 これに加えて AMPC/CVA( オーグメンチン 錠 :375 mg [AMPC 250 mg + CVA 125 mg]) 2 錠を 12 時間毎 3) エビデンスに基づいた癌化学療法ハンドブック 2009 FN( 発熱性好中球減少症 :febrile neutropenia) に対しては 血液培養などの起因菌を明らかにするための検査に引き続き 患者背景から推測されるリスク分類に基づいて 高リスクであれば広域静注抗菌薬を 低リスクであれば経口抗菌薬 (LVFX あるいは CPFX ± AMPC/CVA[ 配合比率は未記載 ]) あるいは単剤の広域静注抗菌薬による経験的な治療を直ちに開始する必要がある 以上のように 国内外の教科書等では 本剤の用量や配合比率は一定ではなく 未記載の場合もある (4) 学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況 < 海外におけるガイドライン等 > 1) Freifeld AG, Bow EJ, Sepkowitz KA, et al. IDSA Guideline: Clinical Practice Guideline for the Use of Antimicrobial Agents in Neutropenic Patients with Cancer: 2010 Update by the Infectious Diseases Society of America. CID 2011; 52(4):e56-e93. 13

発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者( 発症期間が 7 日間以内と予測されるか 合併症がないか ほとんどない患者を含む ) は エンピリック治療として経口治療の候補者になる 低リスク患者は MASCC スコアが 21 点以上であり 注意深く選定された低リスク患者には エンピリック治療として抗菌薬での経口治療か外来治療 ( またはは両方 ) の候補者になる可能性がある 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者には エンピリック治療として院内で最初に静注抗菌薬か経口抗菌薬を投与されるべきであり 特定の臨床基準を満たすならば 静注抗菌薬か経口抗菌薬を用いて外来治療に移行させてもよい 経口剤では CPFX と AMPC/CVA[ 配合比率は未記載 ] の併用 が推奨される 他の経口抗菌薬 (CPFX または LVFX の単独 CPFX と CLDM の併用 ) はデータが少ないものの 一般的に用いられる 院内で静注抗菌薬か経口抗菌薬で治療を開始した低リスク患者は 臨床的に安定ならば 治療アプローチが簡略化される可能性がある 通常 抗菌薬の予防投与は 発症期間が 7 日間以内と予測される低リスク患者には推奨しない 注意深く選定された低リスク患者には 最初に広域スペクトルを有する経口抗菌薬で治療される可能性がある 一般的に 経口抗菌薬の使用は 発熱性好中球減少症の発症期間中に 合併症が低リスクとなる明確な基準を満たした患者のみとすることを考慮した方がよい 2 つの大規模なプラセボ比較試験では 低リスク患者への CPFX+AMPC/CVA の経口抗菌薬による併用治療効果と静注抗菌薬の治療効果は同程度であった ただし 両試験ともに患者を院内で管理しており 外来での経口治療の実現可能性は検討されていない < 日本におけるガイドライン等 > 1) Masaoka T. Evidence-Based Recommendations for Antimicrobial Use in Febrile Neutropenia in Japan: Executive Summary. CID 2004; 39:S49-52. 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者には 経口剤では CPFX または LVFX の単独 または AMPC/CVA[ 配合比率は未記載 ] との併用 注射剤では CFPM CAZ または carbapenem の単独使用 が推奨される (5) 要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態 ( 上記 (1) 以外 ) について 1) < 要望内容に係る本邦での本剤の臨床試験 > 実施していない < 要望内容に係る本邦での本剤の臨床使用実態 > 14

本邦の臨床現場では IDSA ガイドライン [IDSA Guideline, 2011] や がん診療レジデントマニュアルに基づいて がん化学療法後に発現する可能性がある発熱性好中球減少症に対し 経口または注射の抗菌薬がリスクの程度に応じて選択されている現状にあると考える 発熱性好中球減少症は 時に重症となり 致死的な転帰を辿る場合もあり これら危機的状況を回避するためにも抗菌薬の使用は必須の事項と考える 経口抗菌薬に関しては 国内外のガイドラインや教科書等で複数のニューキノロン系抗菌薬と本剤とが推奨されているものの 本邦ではこれらの薬剤はいずれも発熱性好中球減少症の適応を有していない 処方箋データを用いて分析した結果 ( 対象期間 :2008 年 1 月から 2011 年 6 月まで 母数設定 :60 万人 ) 発熱性好中球減少症に対しオーグメンチンが 3 人に使用されていたことから推計実患者数 775 人となる 今回 要望に上げられたものの 実際に保険適応外で本剤が使用された患者数は 1000 人にも満たないものと考えられる 一方 本邦では以下の注射製剤 ( 静脈内注射または点滴静注 ) が 発熱性好中球減少症 の適応を取得し臨床使用されており 経口抗菌薬ではないものの本剤の代替薬は既に存在している セフェム系抗生物質製剤 注射用マキシピーム 0.5 g 1 g ( および後発品製剤 ) カルバペネム系抗生物質製剤 メロペン点滴用バイアル 0.25 g 0.5 g キット 0.5 g (6) 上記の (1) から (5) を踏まえた要望の妥当性について < 要望について> 1) IDSA ガイドラインでは 発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者には エンピリック治療として 院内で最初に静注抗菌薬か経口抗菌薬を投与されるべきであり 特定の臨床基準を満たすならば 静注抗菌薬か経口抗菌薬を用いて外来治療に移行させてもよい 経口剤では CPFX と AMPC/CVA の併用が推奨される 他の経口抗菌薬 (CPFX または LVFX の単独 CPFX と CLDM の併用 ) はデータが少ないものの 一般的に用いられる との記載がある [IDSA Guideline, 2011] また 国内のガイドラインでは 経口剤では CPFX または LVFX の単独 または AMPC/CVA との併用 注射剤では CFPM CAZ または carbapenem の単独使用 が推奨されている [Masaoka, 2004] 以上のように 国内外のガイドラインによれば 今回本剤に要望されたは妥当であると考える しかし 本邦で承認されている本剤は 海外で使用されている製剤と 15

CVA:AMPC 配合比率の点で異なる 本邦のオーグメンチン配合錠 125SS または同配合錠 250RS は CVA:AMPC 配合比率 1:2 製剤であるのに対し 海外ではおもに 1:4 1:7 あるいは 1:16 の成人用製剤である ただし 海外でもこれら配合比率の異なる製剤に 発熱性好中球減少症 の適応はない 現存の国内製剤では CVA の含有量が上がることにより下痢の発現リスクが高まることを考慮すると 要望されたをそのまま妥当と判断するには問題があると考える < 要望について> 1) 本邦での本剤承認用量は AMPC 1000 mg/ 日までであり 発熱性好中球減少症を発現した日本人の低リスク患者に本用量が有効であるか否かのエビデンスは確認できていない 国内では 発熱性好中球減少症患者を対象に CPFX 200 mg + AMPC/CVA 375 mg の 1 日 3 回経口投与と CAZ 1 g の 1 日 2 回点滴静注のランダム化比較試験を実施している [Niho, 2004] しかしながら 当該試験での目標症例数は各投与 63 例で算出 (α=0.05 検出力 80%) されているにもかかわらず両投与合わせて 41 例であり 検出力が低いことから エビデンスに乏しいと考えられる 2) 本剤は低リスク患者の 発熱性好中球減少症 に対し効果を有すると予想される一方 要望用量の AMPC 2000 mg/ 日で投与した場合 配合されている CVA は配合比率 (CVA:AMPC = 1:2) から 1000 mg/ 日の投与となる CVA 投与時の安全性プロファイルには 下痢 軟便の発現 があり 本剤の要望用量 ( 承認用量の 2 倍量 ) を投与した場合 その発現頻度が高くなると想定される その結果 脱水を呈した場合には MASCC index( 最高 26 点 ) に基づき減点 3 となり 患者のリスクは 低リスク (21 点以上 ) から高リスク (20 点未満 ) となる可能性が高くなる 以上 国内でがん化学療法後に発熱性好中球減少症を発現した低リスク患者に本剤を AMPC 2000 mg/ 日で投与した場合 本剤の有効性は期待できるものの 本剤投与により患者のリスクを増加させる可能性がある したがって 要望用量は妥当な用量ではないと考える < 臨床的位置づけについて> 1) 発熱性好中球減少症は 時に重症となり 致死的な転帰を辿る場合もあり これら危機的状況を回避するためにも抗菌薬の使用は必須の事項と考える しかしながら 本邦での 低リスクの発熱性好中球減少症 の治療法として本剤 ( オーグメンチン配合錠 125SS および 250RS) を追加したと 16

しても 本剤の増量による 下痢 軟便 の発現頻度が高くなる可能性を考慮すると 臨床上のベネフィットが得られるものではなく 既存療法よりも臨床的位置づけが高くなるとは言い難い 2) また 本邦では以下の注射製剤 ( 静脈内注射または点滴静注 ) が 発熱性好中球減少症 の適応を取得し臨床使用されている 経口剤ではないものの 本剤の代替薬は既に本邦に存在している セフェム系抗生物質製剤 注射用マキシピーム 0.5 g 1 g ( および後発品製剤 ) カルバペネム系抗生物質製剤 メロペン点滴用バイアル 0.25 g 0.5 g キット 0.5 g 4. 実施すべき試験の種類とその方法案 1) 該当しない 5. <その他 > 1) 国内外のガイドライン [IDSA Guideline, 2011; Masaoka, 2004] の推奨は 本剤の単剤使用ではなく CPFX または LVFX の単独 または本剤との併用 であるため これらガイドラインを満たすためには CPFX または LVFX と本剤の併用適応取得が前提となる 6. 参考文献一覧 1) Freifeld AG, Bow EJ, Sepkowitz KA, et al. IDSA Guideline: Clinical Practice Guideline for the Use of Antimicrobial Agents in Neutropenic Patients with Cancer: 2010 Update by the Infectious Diseases Society of America. CID 2011; 52(4):e56-e93. ( 要望 -1) 2) Hughes WT, Armstrong D, Bodey GP, et al. 2002 guidelines for the use of antimicrobial agents in neutropenic patients with cancer. Clin Infect Dis 2002; 34:730-51. ( 企業 -1) 3) Kern WV, Cometta A, De Bock R, et al. Oral versus intravenous empirical antimicrobial therapy for fever in patients with granulocytopenia who are receiving cancer chemotherapy. International Antimicrobial Therapy Cooperative Group of the European Organization for Research and Treatment of Cancer. N Engl J Med 1999; 341:312-8. ( 要望 -2) 17

4) Freifeld A, Marchigiani D, Walsh T, et al. A double-blind comparison of empirical oral and intravenous antibiotic therapy for low-risk febrile patients with neutropenia during cancer chemotherapy. N Engl J Med 1999; 341: 305-11. ( 要望 -3) 5) Niho S, Ohe Y, Goto K, et al. Randomized Trial of Oral Versus Intravenous Antibiotics in Low-risk Febrile Neutropenic Patients with Lung Cancer. Jpn J Clin Oncol 2004;34(2):69-73. ( 企業 -2) 6) Mizuno T, Katsumata N, Mukai H, et al. The outpatient management of low-risk febrile patients with neutropenia: risk assessment over the telephone. Support Care Cancer 2007; 152:87-91. ( 要望 -4) 7) Vidal L, Ben dor I, Paul M, et al. Oral versus intravenous antibiotic treatment for febrile neutropenia in cancer patients. Cochrane Database Syst Rev 2004 Oct 18; (4):CD003992. ( 要望 -5) 8) Carstensen M, Sørensen JB. Outpatient management of febrile neutropenia: Time to revise the present treatment strategy. Journal of Supportive Oncology 2008;6(5):199-208. ( 企業 -3) 9) サンフォード感染症治療ガイド 2010 ( 要望 -6) 10) Devita, Hellman & Rosenberg's Cancer: Principles & Practice of Oncology 8 th edition 2008 ( 要望 -7) 11) がん診療レジデントマニュアル第 5 版医学書院 2010 年 ( 要望 -8) 12) レジデントのための感染症診療マニュアル第 2 版医学書院 2007 年 ( 要望 -9) 13) エビデンスに基づいた癌化学療法ハンドブック 2009 ( 企業 -4) 14) Masaoka T. Evidence-Based Recommendations for Antimicrobial Use in Febrile Neutropenia in Japan: Executive Summary. CID 2004; 39:S49-52. ( 要望 -10) 18