Microsoft Word - JTB札幌ビジネスセンター

Similar documents
< B83678E DD96E28D8096DA2E786C7378>

第41回雇用WG 資料

均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

スライド 1

スライド 1

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

Microsoft Word - 21教育訓練の考え方について(更新)_

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生にも使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P23) 等の相談のもと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計 )

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生に も使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職 務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P19) 等の相談の もと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計

ANNUAL REPORT

総合職一般職勤務場所総合職業務職 ( 新 ) 一般職勤務場所Ⅰ. 労働組合との交渉経過 民営化後の平成 21 年 4 月 頑張ったものが報われるメリハリのある人事 給与制度 とするための改正案を関係労働組合に提案 その後 郵政民営化法の見直しや成果主義重視に対する労組内の慎重論により交渉は長期間にわ

報酬改定(処遇改善加算・処遇改善特別加算)

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

日韓比較(10):非正規雇用-その4 なぜ雇用形態により人件費は異なるのか?―賃金水準や社会保険の適用率に差があるのが主な原因―

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

農業法人等における雇用に関する調査結果

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

2018年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果

Microsoft Word - ホテル日航熊本

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

Microsoft PowerPoint - ★291212訂正版【P.4~P.7】求人申込書記入例(更新)_ (更新)_

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ①(様式第1号)キャリアアップ計画書

ダイバーシティ100選目次.indd

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

図表 2 新規事業創造推進の主導 自社の新規事業創造の推進について 最も当てはまるものを 1 つお選びください % 図表 3 (1) 全体 現場主導 25.3 推進していない 19.1 新規事業創造推進の主体 経営主導 55.6 あなたは 自社における新規事業創造は 本来 誰が中心となって担うべきだ

8. 採用条件 1) 雇用形態正職員 2) 給与待遇月給 179,200 円 ( 平成 30 年 4 月実績 ) 昇給年 1 回賞与年 2 回 (H29 年度実績合計 ヵ月分 ) 手当通勤手当 住宅手当 扶養手当 寒冷地手当 時間外勤務手当など日本赤十字社給与要綱に基づき支給 人事院勧告

様式第1号 職場定着支援計画

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

社会福祉法人 奨禮会 人事制度改正案

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

多様な働き方 時代の賃金設計 図表 1: ランク型賃金表を用いた勤務地限定社員の取り扱い ( 例 ) 基本給表 役割責任 号数ランク月額 Ⅰ 等級 Ⅱ 等級 Ⅲ 等級 Ⅳ 等級 Ⅴ 等級 14 S=14 点 13 S=13 点 A=13 点 12 S=12 点 A=12 点 B=12 点 11 S=

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

(Microsoft Word - Weekly\223\307\216\322\203A\203\223\203P\201[\203g\222\262\215\270\214\213\211\312\203\214\203|\201[\203g_No.1_Ver.3.0.doc)

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

PowerPoint プレゼンテーション

Transcription:

事例 23 JTB 札幌ビジネスセンター 制度の導入により 主体的な業務取組意欲が増し 将来像 をイメージした働き方が実現 業種サービス業 ( 他に分類されないもの ) 本社所在地北海道正社員数約 85 名 ( 男性約 10 名 女性約 75 名 ) ( 平成 27 年 10 月 1 日現在 ) 非正規雇用労働者数契約社員 A 1 : 約 170 名 ( 男性約 20 名 女性約 150 名 ) ( 平成 27 年 10 月 1 日現契約社員 B 2 ( 短時間勤務 ): 約 15 名在 ) 非正規雇用労働者の主総務 経理 会計 精算 旅行関係商品への情報の入力等な仕事内容取組のポイント 試験の導入 将来像を描きつつ 非正社員からのキャリアアップが実現 各種人財育成と研修の実施 専門性を高め 主体的な業務取組意欲推進に寄与 JTB グループ全体の業務効率化を図ることを目的に 集約化 標準化された総務 経理等の業務を担うため 東京に本社を置く JTB の 100% 子会社として平成 24 年に設立 JTB グループの支店会計業務 給与計算関連 旅行情報部門の各種データ入力 加工業務を行っている 同社では 全従業員を企業の財産である 人財 と考え 人財は資産 人財への投資 を基本方針とし 将来企業を支える人財を積極的に育成している こ 1 勤務時間 9:15~18:00( 実働 7 時間 45 分 ) 給与は月給制 賞与を年 2 回支給 1 年間の有期契約 の対象 2 扶養の範囲内で個別の希望を反映した短時間の勤務時間 給与は時給制 賞与及びの対象外 1

れは JTB グループ各社の基本方針である 自律した行動にもとづき能力と個性 を発揮し 新たな価値を創造し続ける社員を育成しよう という考え ( 自律創造 型社員の実現 ) に基づいたものである 1. 取組の内容 主体的に企業を支える人財を育てるため 人財育成及びを積極的に推進するためのマニュアルを作成平成 24 年の設立に当たっては 約 1か月で 100 名以上の大量採用が必要であった 柔軟性をもった採用を目指し 当初は契約社員の採用を基本とすることとした 契約社員として採用した地元の人財に 主体的に SBC(JTB 札幌ビジネスセンターの略 ) の運営に携わってもらいたいという意図の下 全国各地の JTB 関係会社から管理職 指導的役割として出向者を集め 積極的な人財育成及びを推進することとした 平成 26 年度に初めて希望者を応募するに当たり 体系的に評価 人財育成を行った上でを図っていくことを目的として キャリアアップ 評価マニュアルを作成した キャリアアップ 評価マニュアルは 従業員一人ひとりが JTB グループの求める 自律創造型社員の実現 を目指すための指針となるものである 具体的な内容は 基礎知識編 と 実践編 に分かれており 基礎知識編 には人事評価の目的 評価基準 評価者 評価の反映 制度の仕組み 職群 ( 役職と登用基準 ) 等を記載している 実践編 では 評価システムの年間スケジュールを一目で理解できる表が載っており 目標設定 面接 評価の流れや目標の立て方 面接でのポイント等が具体的に明記されている また 評価される側だけでなく評価する側への指導も記載されており 双方へ開示することによって より透明性及び公平性が確保されている このマニュアルは 全正社員へ配布されているほか 契約社員も閲覧できる社内イントラネットに掲載されており 将来的に成長していくべき指針をいつでも確認できる環境が整っている 2

目標を個別に設定し やるべきことと達成率を把握できる人事評価の実施同社では 全社員 ( 契約社員及び正社員 ) を対象に 年 1 回の人事評価を行っている 人事評価は 年度初めに設定する年間目標を基準に 達成度をベースにした 業績評価 と 具体的に職務を進める上での個別の行動レベルを評価する 行動評価 の 2 本立てで行う 目標が記載された 業績評価シート 及び 行動評価基準 を使い 本人評価を提出した上長と面接を行う 上長 ( ライン役職者 ) が一次評価者 部門長 ( 部長クラス ) が二次評価者となって最終評価を決定する 複数の管理職が評価する仕組みにすることで 公平性と公正性の確保を図っている 面接は 2 回 目標設定面接と中間面接を実施し 人事評価結果のフィードバックとともに 当年度の目標達成度を確認するほか 翌年度の目標設定の方針についても話し合う 達成度や評価について 面接の場において直接確認できるほか 社内システムでの参照も可能なため 自分の評価を具体的に確認することができる 部門ごとの人事評価を基礎として部門間での相対化の作業を経て 処遇が決定する 査定結果については 必ず上長よりフィードバックを行っている 評価システムの年間スケジュール ( イメージ ) 2 月 : 事業運営計画の策定 人事評価 賞与査定 3 月 : 年間目標の設定目標設定面接 9 月 : 中間チェック中間面接 3 月 : 年間目標達成度の評価 人事評価面接 3

制度を導入し 契約更新時や説明会で登用機会を周知 平成 26 年度に制度を導入 平成 26 年度より制度を導入し 同年 12 月に試験を実施した の対象となるのは 登用時点 ( 翌年度 4 月 ) で契約社員としての勤務経験が原則満 3 年以上となる社員であるが 入社前に JTB グループ他社や社会人として 同様な業務経験があり部門長が推薦する場合は 勤務経験が 3 年未満でも応募可能である 平成 26 年度の試験では 本人からの申請を受け レポートの提出 前年度及び当年度上期の評価点 日頃の勤務態度を審査の上 社長と人事担当者の 2 名による面接によって選抜を行った レポートのテーマは 同社の中期計画の目標である SBC(JTB 札幌ビジネスセンターの略 ) があってよかった ( 社会への貢献 ) を実現するため 担当部署はどうあるべきか また個人が業務に具体的にどう取り組むべきかという内容である もともと同社では 登用対象者とそうでない者を問わず 理想の社員像は自分を律する創造型社員 であること スピード 正確 専門性を持ちグループ全体に貢献する意識を持つことを折に触れ積極的に発信している この理想の社員像と意識の持ち方を踏まえたの評価基準を整理して明示し ( 下表参照 ) 概ね 7 割以上の達成率を合格基準としている 平成 26 年度においては 選考審査の結果 55 名が合格し 平成 27 年度においても ほぼ同数の合格となった 各年度に合格定員の設定はないため 一定の基準以上となれば 全員登用の予定である の評価基準と評価項目評価基準評価項目 ( 例 ) 1. 経年評価点 ( 総合ランク ) これまでの総合評価ランク (2.5 年分 ) 2. 人事評価項目積極性 規律 責任感 組織性 専門性 3. レポート評価全体構成 体裁 論理性 積極性 4.SBC 社員の基本 あいさつ 整理整頓 美化 約束 ルール コミュニケーション 5. 面接明朗 俊敏 実直 真面目 努力 向上心 4

各雇用区分の関係 契約社員 A 有期雇用 月給制契約社員 B 有期雇用 時給制 本人の希望レポートこれまでの評価面接試験 正社員 社員 ( 又は 職群 Ⅲ) 無期雇用 月給制 契約更新時に評価を示し 試験への挑戦を促す 年 1 回の契約更新時に評価を行い 自身の達成度や評価が確実にフィードバックされているため 契約更新時に高評価を受けた対象者は 期待や自信を持って試験に応募するケースもあった また 登用試験のために作成したレポートについて同僚や先輩等と相談する過程でも 理想の社員像に近づくための具体的な行動を再確認できるようである 一方 平成 26 年度の試験では基準に達せず 不合格となる者も若干名いた 不合格者に対しては どのような点が合格に至らなかったかを丁寧に説明するなどフォローアップを重視することで 次年度以降の再チャレンジを促している 再受験については回数制限を設けていない 説明会にて合格の基準を開示し 公平性を保つ 優秀な人財を幅広く確実に確保したいとの考えから 登用対象者に対して試験の説明会を実施し 周知と募集を行っている この説明会では 試験の合格基準 ( 理想の社員像と意識の持ち方 ) についても説明を行っている 合格するためには どのような意識で業務に取り組むべきかが分かりやすく 透明性の高い仕組みとなっている 契約社員 正社員という雇用区分に関係なく閲覧ができる社内イントラネットにも制度についての説明を掲載し 誰もが制度に関する情報を目にす 5

る機会を増やしている 現在のところ 新卒採用時は契約社員としての採用が大半を占めるため 入社時の説明会でも制度の周知を図っている また 今後は 既存社員の定着率を高めることや入社時より保有能力と目標意識の高い人材を確保することでサービスの質を高める必要があると感じているため 正社員での採用も増やしていきたいと考えている 後 職群 Ⅲ に登用され 給与体系等も変わる 後 これまでの評価や経験により 職群 Ⅲ へ順次登用することとし ている 職群の定義と 役割成果給の設定幅については次表の通り 正社員の職群の定義 職群 Ⅰ 職群 Ⅱ 職群 Ⅲ 職群の定義組織運営に手腕を発揮し 全社規模で部署をまたぎ 大局的な組織運営を実践し 成果を求めることを期待される職群自部署あるいは担当職務の範囲でリーダーシップを発揮し 業務遂行を管理監督していくことを期待される職群担当職務に精通し かつ当該職務を確実に実行し 後輩社員の指導的立場で自ら率先垂範して成果を収め得ることを期待される職群 役割成果給の設定幅 80,000~420,000 円 30,000~320,000 円 3,000~180,000 円 試験で合格し 契約社員から正社員に登用された場合 業務に対する姿勢は 自律創造型社員としての役割と責任が求められる 給与体系は 本給 ( 標準年齢給 )+ 職群に基づく役割成果給の二本立てとなるほか 家族手当 ( 扶養家族がある場合 ) や 契約社員の時と同様に時間外勤務手当 通勤手当等が支給される 福利厚生では 契約社員の時と同様に社会保険 ( 健康 厚生年金 労災 6

雇用 ) の対象となっている 同社では 契約社員を含め有給休暇の取得率が 100% であり 働きやすい環境が整っている なお 役割成果給とは 各職群における職責 職務に対する役割期待度と発揮能力 ( 成果 ) の年度評価を反映するもので 年 1 回 (6 月 1 日付け ) 決定する 正社員 契約社員を問わず 業務に必要な幅広い研修を受講可能同社には 正社員 契約社員を問わず 幅広い研修機会が用意されている 同社の基本方針である 自律創造型社員の実現 を目指し グループワークを中心に社内研修の機会は多い 年間の教育計画は年度当初に全員に配布し 受講できる研修や受講が求められる職制教育等について周知し 積極的な参加を促している 契約社員に対しては 初年度にビジネスマナーと研修旅行を実施するほか 正社員に登用された社員には 今後の業務に必要となるマネジメントに関する研修について グループ本社主催の教育研修に参加させている 更に 全従業員を対象に 日常業務に生かせる通信教育受講及び資格取得についても積極的に支援しており 通信教育については 300 以上の講座を用意し 中でも推奨講座を所定期間で終了した場合には 受講料の全額又は半額を会社から支給している また 同社が認めた資格を取得した場合については 受験料の全額を会社から支給するなど 本人の意欲を引きだす一助として 会社としてもそれを後押ししている 2. 効果と課題 今後の運用方針 正社員に登用した社員の積極的な仕事ぶりが 職場に良い影響を生む が仕事への意欲向上につながり 職場で手本となる存在に 正社員に登用された社員の変化として 今携わっている仕事だけでなく 中期的な課題を意識するようになったという意見がある 基本的に毎年契約更改となる契約社員が多いものの 身分については不安を抱えながら働いてきたため 正社員になって将来を見据えた行動を意識するようになったという声が多く聞かれ そういった意識の変化が 職場での責任感へとつながっていると 社内でも高い評価を得ている 7

同社では 新卒入社の多くを契約社員の身分で採用してきた その後 登用を 経た正社員が課題意識を持って積極的に発言をしている様子を見て 若手社員が 自身の将来像をイメージできるようになったと感じている マネジメント力のある正社員を育て 中核的な存在へ 今後は 契約社員から正社員への登用だけでなく 登用した正社員を管理職として育成し 増やしていく方向で検討中である 地元の北海道で育った社員が中核を担っていくのが理想的な姿であると考えている 後の教育研修等により マネジメントについても学び 力を発揮できる社員を増やしていく取組を進めている 障害者雇用と連動した登用制度の運用障害者雇用に係る助成金を受けているため それを雇用に還元していきたいと考えている 平成 27 年 11 月現在 障害者 2 名が契約社員から正社員への登用に向けてチャレンジ中である また 地域 職種が実態として限られているため 限定正社員の導入について現在は取り組む予定がない 将来社員が増え出向等の可能性が出てくると 転居転勤ができる身分を設定するなど キャリアアップできる職制を設定することは考えられる 3. 活躍する従業員の声 年代 20 代 性別 女性 勤続年数 4 年 キャリアアップの過程 設立年度の 10 月に採用となり 平成 26 年度に試験に応募 平成 27 年度より正社員として活躍 入社以来 総務を担当 企画総務部布村理紗氏 による継続雇用が仕事への意識を高める 札幌市が主催する就職支援プログラムを経て 平成 24 年 10 月に新卒で入社し 8

た 採用時から制度があることは認識しており 入社当初から勤続満 3 年の条件を満たす平成 28 年度の応募を検討していたところ 初回は設立年度 10 月までの入社に対象者拡大になるとの周知があった 基礎的な業務がある程度身につき またキャリアアップを意識するタイミングでもあったため 当初の予定より一年早く 平成 27 年度に向けた応募を決めた 登用後は無期雇用となったことにより 自身の将来的なキャリアアップに対して更に積極的 具体的に考えるようになった 入社当初からの学びを生かし 正社員への合否基準は周知されていたが 実際に合格通知を受けとるまでは不安もあった 会社が求める正社員像については 折に触れ学ぶ機会が用意されていたため これまで契約社員として積み重ねた経験を踏まえて どうあるべきかイメージすることができ レポート作成と面接試験に生かすことができたと感じる 社員として やりがいを感じ よりスキルアップを目指す 社員として という心持ちで 会社に貢献できていることがやりがいとなっている 入社時からこれまで 総務 人事の業務を担当しており お客様はもちろん 特に社内の人間と関わる機会が多い 業務に当たっては コミュニケーションを大切に努めている 社員から頼られ 直接力になれたり感謝されることは一番やりがいを感じる瞬間である 様々な業務を扱う会社であるので 将来的には他の部署を経験しスキルアップを目指すことも可能であるが 今は引き続き現在の職務で生かせる資格の取得や JTB グループの研修参加等に取り組むことで 必要な能力を身につけ 専門的な業務を遂行できるよう よりスキルアップを目指していきたいと考えている 9