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2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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小学校国語について

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

データ概要調査対象 : 留学ジャーナルから 7 月 ~9 月に短期留学 (1 週間 ~4 週間の留学を指す ) した大学生に任意で実施したアンケート調査の結果調査人数 :64 名調査期間 :2016 年 9 月 26 日 ~10 月 16 日 留学期間 1 週間以内 2 週間 3 週間 4 週間 合

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

最初に 女の子は皆子供のとき 恋愛に興味を持っている 私もいつも恋愛と関係あるアニメを見たり マンガや小説を読んだりしていた そしてその中の一つは日本のアニメやマンガだった 何年間もアニメやマンガを見て 日本人の恋愛について影響を与えられて 様々なイメージができた それに加え インターネットでも色々

総合的な探究の時間 は 何を 何のために学ぶ学習なのか? 総合的な探究の時間 は与えられたテーマから みなさんが自分で 課題 を見つけて調べる学習です 総合的な探究の時間 ( 総合的な学習の時間 ) には教科書がありません だから 自分で調べるべき課題を設定し 自分の力で探究学習 ( 調べ学習 )

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3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

アンケート集計結果 各表における割合については 全て小数点以下第 2 位を四捨五入し整理しており 各表における割合の和と合計欄の数値が異なる場合あり 参加者数 アンケート入力数 回収率 100.0% 81 名 81 枚 [1] 本日の講習会のことを最初になにで知りましたか? 伊藤ゼミ以外 ) 放送

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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< 受験生トレンド > 受験生に必須のアイテム 受験生の半数以上が勉強に SNS を活用 3 人に 1 人以上が活用している Twitter が第 1 位に 目的は モチベーションを上げたい 記録に残したい 共有して安心したい が上位に 勉強専門アカウントについては約 5 割が興味 約 2 割が活用

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

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4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 ポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひう 状況調査 等 結果 明 したも あ 各学年 領域 共通 内容 い た4ページ~5ページポイントをも 各領域 やそ 学習内容を整理した系統表を掲載しい 各

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自己紹介をしよう

Ⅲ アンケート結果に対する FD 委員会としての評価 <アンケート実施に関する評価 > 〇授業評価アンケートについては FD 作業部会委員及び教務課職員が連携 協力し 実施後できるだけ早く教員に還元することに努めている ただ 授業の終盤に実施している関係で 非常勤の教員でアンケート未実施のケースが若

問 1-1 現在の成人のつどいの内容等についてどう思いますか?(1 つ選択 ) 11.4% 19.0% 69.6% 現在のままでよい 213 名 分からない 58 名 変更したほうがよい 35 名 問 1-2 成人のつどいに参加又はお子様等が参加したことがありますか?(1 つ選択 ) 45.1% あ

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

質問項目 1 ICT 活用講座 の開催によって抽出された成果や課題について資料 今日の ICT 活用講座 での学習内容や経験を将来教員になった時に授業で生かしてみたいと思いますか? 6 5 について それは具体的にどのような場面ですか? 写真を拡大したり 隠したりするところ 1 イ IC

文章構成の在り方を実感できる「読むこと」の学習指導

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

第 中学校 平成 年 0 月 日 ( 土 )9 時 00 分 ~ 時 00 分 丁寧な指導ありがとうございました (0 歳 : 女性 ) 参加出来て良かったです ( 歳 : 女性 ) わかりやすい教え方でした (9 歳 : 男性 ) AEDが各家庭に一つもてる時代がくればと思いました 指導者の方はと

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている る やや当る あまり当て ら る計 % 14

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

4 ぐんま教育賞 松本有紀

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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第4回報告書 100人男子会×女子会!学生だけの本音ミーティングinとやま(平成27年11月7日)

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5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

イ ディベート ディスカッション Ⅱ 時事英語 エッセイライティング Ⅰ エッセイライティング Ⅱ 必履修科目は 総合英語 Ⅰ 及び ディベート ディスカッション Ⅰ 話すこと 書くこと における発信力の強化や 高校生の卒業後の進路の多 様化などに対応するため より高度で専門的な科目を新設し 計 7

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2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている 1よく当てはまる 当て 当ては まらな 5わから い % 5 6. 自

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

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平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

しかし児童生徒の多くは 税は 自分たちの生活に必要なもの とは思っていません まずはその否定的なイメージを払拭して 税は 自分たちのためにあり 自分たちで支えていくもの ということを理解してもらいましょう 税金の身近な使途 税金の使い道を 身近なところから知ってもらいましょう このほか 国際協力 や

(2) あなたは選挙権年齢が 18 歳以上 に引き下げられたことに 賛成ですか 反対ですか 年齢ごとにバラツキはあるものの概ね 4 割超の人は好意的に受け止めている ここでも 18 歳の選択率が最も高く 5 割を超えている (52.4%) ただ 全体の 1/3 は わからない と答えている 選択肢や

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裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 45

MELIC 講座参加者アンケート集計結果報告 講座名日時会場講師対象者参加者数使用データベース内容当日の様子 参加者の内訳 有価証券報告書 DB 活用セミナー 2011 年 12 月 8 日 ( 木 ) 16:30~18:00 メディアライブラリーセンター 2 階情報学習室 ( 株 ) プロネクサス

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

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生徒用プリント ( 裏 ) なぜ 2 人はケンカになってしまったのだろう? ( 詳細編 ) ユウコは アツコが学校を休んだので心配している 具合の確認と明日一緒に登校しようという誘いであった そのため ユウコはアツコからの いいよ を 明日は登校できるものと判断した 一方 アツコはユウコに対して 心

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1501 サポーツ 第4回報告書

け 分かりやすかったです 仕事 プライベート共に役立ちそうな内容でした 聞いていてとても楽しかったです 大変勉強になりました お客の立場になって研修を受けることで大変よく理解できた 区民の気持ちに寄り添い 心理のテクニック等も使って応対していこうと思った 日頃思っていることに等しい内容だったので自信

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

Transcription:

============================== < 第 6 章 > 高校生 大学生 社会人の反応 ============================== 本調査研究では 高校生が社会に出ていく上での実効性のある資質 能力の重要性が感じられ また 調査問題そのものについての興味 関心を持つことができるように かつ 教師にとっても指導法の検討材料にするためのデータを収集するために 高校生だけではなく 大学生 社会人への調査を行った 本調査研究で実施した評価テストについてについては その妥当性を確認するため 高校生 大学生 社会人の反応について 実施直後に定量及び定性アンケート調査を行った 問題ごとの興味関心や難易度などの結果をもとに 次の作問に生かすことで テストの妥当性を高めるとともに 育成指導に生かす問題の選定にも活用した 本章では 最も調査数の多い平成 26 年度の評価テスト実施後の定量アンケート調査の結果 および定性アンケート調査の結果からの代表的な声と 調査問題全体についての代表的な声を掲載した 111

平成 26 年度実施定量アンケート結果 ( 高校生 3,982 人 大学生 462 人 社会人 312 人 ) 112

定量アンケート結果 ( 続き ) 定性アンケート結果 ( 一部抜粋 ) 高校生 私たちが普段受験をするために解いている問題とは違ったものの見方ができて新鮮 普通のテストにない お堅い感じでなくて なぞなぞみたいなところが面白かった このようなテストはどれが正解であるとはっきり言えないけど だからこそ身近な人と問題を一緒に考えてお互いの意見や考えを伝え合ったら もっとお互いの理解を深められると思う ふつうのテストは勉強って感じだけれども このようなテストはただの勉強ではなく これから社会に出ていく上で必要となる力をテストしている テストを通して 自分のことを考えさせられた ( 答えが1つではないような問題では ) 選択肢から選ぶときに 自分の考えが別にあると思ったとき 自分の考え方が制限されている感じで少しいやだった 少しは大事だとは思うけど 大学受験とかでは必要ない 大学生 今まで多くの試験を受けてきたが このような思考力テストは初めてだった 学力以外に必要な思考論理力を測るのによいと思う 社会で役に立つと思う 普段から原因などを考えるクセをつけないと後から考える力をつけることは大変なように思えるから このテストはそういったクセをつけるためのいいキッカケになると思う 就職試験にも役立つ 社会人 単なる知識ではなく 論理的に思考する力やいろんな人と一緒に問題を解決する力はこれからのグローバル化社会で必須 その必要な力を測れるテストの存在は有益 頭の体繰のような問いが多かったので こうしたものに触れる時間は確実に必要 必要であるとは思うが 一義的に正解を1つにしぼってもよいのかどうか 選択肢の問題の中には 疑問に感じる設問もあった 出題者の意図や主張が見える設問については 慎重になる必要があるのではないか 113

平成 26 年度実施定量アンケート結果 ( 高校生 3,982 人 大学生 462 人 社会人 312 人 ) 114

定量アンケート結果 ( 続き ) 定性アンケート結果 ( 一部抜粋 ) 高校生 全体的におもしろい問題だった 将来役立つと思った 自分の表面になかった 自分の中にあった考えが出てきて楽しかった 様々な意見が書いてあり 自分と違う意見などを読み その気持ちもわかり 自分の立場だけではなく 別の人の立場に立って物事を考えることや それを踏まえた上でどうしたらよいか考えることの大切さを改めて知り そのことが今後 社会を生きていく中でとても重要だと思う 何を目的としているのかが あいまいな気がする 環境についてならもっと具体的にすると良いと思うし 言動に対して相手の立場で考えた時の意見ならテスト形式で測るには無理があるし 測る必要がないと思う 大学生 正しい論理展開や議論の進み方について考え また自分の意見も述べさせるのはとてもよいことだと思いました もっと教育の場でこういう問題について議論する場があるべきだと思います このような考えづらい題材をテストという形式で考えさせることは必要だと思う 高校生のときにこういう考えることに慣れさせるのは これからを生きていく上で重要 なるべく早く実施すべき それぞれの立場を考えたり 自分の意見を言う 考える という点では必要 ただ これがテストの形式で評価の対象であるということには疑問を感じた 上手なアフターケアをすればよいのだろうけど 文章だと伝わりにくいし 学校なら先生によって大きく左右されてしまう 社会人 立場によって主張 考え方が異なることはよくあるので 実生活でも活きると思う 人が生きていく上で ジレンマを感じつつ 考えなければいけないことを含んでいると思う ある問題に対して 他の人と話をするときに それが意見や主張のぶつけ合いに終わることなく ある一定の理解をお互いが得るためには この種のテストで測ることが可能な能力は必要であると思う 評価は慎重に行うべき テストを行うこと自体より 現場の教育に反映させることが重要だと思う 115

調査問題全体に関する代表的な声は 以下のようなものであった 高校生 勉強とは違う 生活に必要なことを知ることのできるよい機会だと思う 自分の本当の力を測れている気がした 自分の表面になかった 自分の中にあった考えが出てきて楽しかった 今まで考えてたことと違う考えが出た 1 年のときより解きやすかった 1 年間の生活の中で そうした力が身に付いたからかもしれない 特に力の育成を意識して生活していたわけではないが 自然と身に付くかも 将来役立つと思った 人の気持ちを考える問題とか 大学生 人と話してて 背景はきちんとあるのに 違うところで会話をしていて 本当に解決しなくてはいけないことを解決しないで表面的な会話をしていることがあるとわかった 勉強になった 因果関係と相関関係は違うということを聞いていたので いいと思った 認知心理学で聞いたことがある こうしたことを考えることは 社会に出て役に立ちそう グループなどで 価値観が違う4~5 人でプロジェクトを進めていく時に使えそう 目の前の問題だけみても根本を見ないと違う方向に進むことがあるので 本質を考えるからよいと思う うまく考えを合わせて 目線を合わせて 全員が同じ方向を向いているかを考えるのに必要になりそう いきなり社会に出てそんなことさせられても 困りそうなので いいと思う 大学に入って初めてちょっとやり出しているけど これまでやっていなかったのは何でなのか 高校までの勉強よりも プレゼンとかでうまく伝えられないとダメだと感じている 1:1だと言葉足らずでもくみ取ってもらえるが 大勢向けだったり 公的な時には伝えることが必要となる 小学校では発表とかやっていたのに 中高は何やっていたんだろうと思う 社会人 普段は業界の考えに縛られているので そうした考えをとっぱらって 自分の考えを構築するのが楽しかった 自分は金融なので 利益重視で考えてしまう でもウナギの問題のように 様々な角度の考えを知って その上で自分の考えを統合的に作るのがよかった 答えが気になり他の人と話してみたい問題 大人でも 試験後に話し合っている人たちがいた 実際にありそうだと思った 自分の考えを自由に書くところがよかった 普段 ニュースなどについて考えているようで あまり考えていなかったことに気づいた ウナギの問題も知っていたし 考えはしたけど あそこまで深くは考えていなかった いろんな角度から考えを統合する機会になるのでよかった 社会に出ると教科書通りにいかない いろんな人がいろんな考えで動いている 自分の考え以外の考えに触れるという経験が役立つと思う 今は家族とも話す機会が減っていると聞くので 異なる意見とぶつかることが少なくなっていると思う 今回のテストのように 身近 + いろんな意見 というものがよいと思う 116