弓道の基礎 ~ 射法八節を学ぶ ~
この教材は弓道の基本である射法八節を学ぶ教材です 実際に弓を引くわけではありませんが基本ばかりなので必ず繰り返し学習して動きを覚えましょう 動作の流は前の動作が間違っていると 次の動作にも影響を与えるので動作 1つ 1つを正しく覚えよう 射法八節の動作の流れを覚え 教材の最後の段階では自分の力で射法八節を練習できるようになりましょう 導入編 射法八節とは射法 ( しゃほう ) とは 射を行う方法 である つまり 弓を引く方法のこと 後半の八節ってその射法を 8つに分けたモノを言う 弓道の独自の弓の引き方を射法八節により習得しよう! 射法八節を学ぶ前に 基本姿勢 図 1 まず基本姿勢を学びましょう 基本姿勢は次の動作につながる重要な姿勢である ここでしっかりできるようになっておこう まず背筋を伸ばしまっすぐ立ちます そして手を軽く握り腰骨の辺りに親指をかるく添える これだけですが この基本姿勢がすべての動作の始まりなので重要! < ポイント > 背筋をしっかり伸ばす さぁやってみよう! 次のページから射法八節を学んで行きます
1. 足踏み ( あしぶみ ) 足踏みとは 基本姿勢から足を踏み開く動作のこと 図 1.1 図 1.2 図 1.3 足の開き方 図 1.4 図 1.5 < 動作の説明 > 図 1.1 のように顔を左に向ける ( 的を見る ) 1. 図 1.2 のように左足を親指が的に向かうよう半歩踏み開く ( 図 1.4) 2. 視線を下に移す 3. 図 1.3 のように右足を左足と反対方向に半歩踏み開く ( 図 1.5) ポイント 足の開いた幅は自分の身長の約半分になるように開く 足の開く角度は 60 度になるように開く ( 図 1.6) 図 1.6 ポイントを意識しながら 実際に体を動かしてみよう
2. 胴造り ( どうづくり ) 胴造りとは重心を体の中心に定める動作のことである 図 2.1 < 動作の説明 > 1. ももの筋肉を緊張させて 両膝のさらを吊り上げて 尻の筋肉を締め 腰をすえる 2. 背骨と首筋をまっすぐにし 腹筋を緊張させて 上体を伸び伸びした状態にする ポイント 力み過ぎて 肩など余計なところにまで力が入らないようする 図 2.1 の赤い線ように 両肩の線 腰の線 足の線が平行になるようにしよう - 注意 - 胴造りの状態で 体を押されたりしてもグラグラしないように注意! 胴造りは見た目にはほとんど変わりはない しかし体の内部では すごい変化が起きている 胴造りは 大砲の土台のようなもの 固めていないと ぐらぐらして安定しない だからこの動作は 最後までずっとしてなければならない
3. 弓構え ( ゆがまえ ) 弓構えとは弓を構える動作のことである そこには 取懸け ( とりかけ ) 手の内 ( てのうち ) 物見 ( ものみ ) の 3つの動作が含まれている この教材では実際に弓を引かないのでそれほど重要では無いが 実際に弓を射る人には大変重要な動作になるので 注意しよう 取懸け 取懸けとは弓をしっかり膝の上に固定し 弦に右手を固定することをいう この教材では実際に行うことはない 手の内 手の内とは 左手で弓を持つ形を決めることをいう この動作もこの教材では実際に行なわない 物見 物見とは胴造りを意識しながら 両肘を水平にゆったり張り ものを抱くようなイメージで構え 右目で的を注視すること これを 物見を定める という この定められた物見は 最後の動作が終わるまで 絶対に戻してはいけない 図 3.1 図 3.2 ポイント 胴造りをサボらないようにする 物見をした後は頭を絶対に動かさないようにする ここまで教材を読み進めたら 実際に 足踏み ~ 弓構え まで行ってみましょう ポイントに注 意しながらやってみよう 胴造りの際 近くにいる人に背中を押してもらったりして 体制が崩れな いかチェックしてもらおう!
4. 打ち起こし 打起し ( うちおこし ) とは 矢を平行に保ちつつ頭の少し上あたり ( 約 45 度 ) まで上げる動作の ことである 図 4.1 図 4.2 < 動作の説明 > 1. 正面の構えからそのまま静かに肘を水平に保ちながら 打ち上げる あげる高さは上腕と 体のなす角度が 45 になるようにする < ポイント > 肘を水平に保つこと 肩に力を入れないこと 45 の角度に注意すること 打ち起こす際は円を描くように打ち上げる 動作は 1 つであるが ポイントが多いので丁寧に動作を行うようにしよう!
5. 引き分け ( ひきわけ ) 引分けは矢を水平に保ちつつ 弓を左右均等に引き分ける動作のことである 図 5.1 図 5.2 < 動作の説明 > 1. 打ち起こしの状態から左腕を伸ばしていく 図 5.1 のような状態になる この状態のことを 大三 という 2. 大三の状態から右腕は耳の後ろを通る感じで引いていき 左腕はそのまま下ろしていく < ポイント > 大三の動作の際は左腕の肘をちょっと張るぐらいまで伸ばす 引き分けは 両手が地面に対し平行になるように引いてくる 弓道の動作の中で一番難しい動作がこの引き分けです 引き分けを正しくできるようになることが 弓道上達の近道です
6. 会 ( かい ) 会とは 矢を放つまで引き分けた状態を数秒保つ動作のことである < 動作の説明 > 図 6.1 1. 引き分けの最後の状態をそのまま保つ < ポイント > 会の状態は 4~5 秒ほしい 会は一番イメージしにくい動作かもしれません 会というのは弓が元の状態に戻ろうとする力を抑えて 今の図 6.1 のような状態を保つといった 目にまったく見えない動作だからです 弓道をする人にとって一番苦しい状態が会です 今はこの動作を理解する必要はありません こういう動作もあるということだけ覚えていてください
7. 離れ ( はなれ ) 離れとは 矢を放つ動作のことです 図 7.1 図 7.2 < 動作の説明 > 1. 会の状態から 図 7.1 の赤い矢印のようなラインをイメージして右手を後ろに持っていく 図 7.2 のような状態になればよい < ポイント > ; この段階では特にありません 8. 残心 ( 身 )( ざんしん ) 残身とは 離れた後 的をじっとにらんでその状態を保つことである 残心は残身とも書きます 弓道の審査会の試験では どちらも聞かれるので両方覚えてください < 動作の説明 > 1. 図 7.2 のような状態を 3~4 秒キープする < ポイント > 特にありません ここまで進んだら 射法八節の流れをすべてやってみよう
お疲れ様でした これで射法八節すべてが終了しました 忘れないように何度も繰り返し学習していくようにしましょう この射法八節を完璧にマスターすれば 弓を持ち 的に矢を当てる日は近いです この教材は射法八節の流れを学ぶものです 学習者は流れをまず身につけましょう そして 弓道を指導できる人に 詳しいポイントなどを教えてもらうようにしましょう この教材が弓道初心者の方の役に立てば幸いです 作成者 岩淵直人
射法八節を学ぼう ~ 前提テスト ~ 氏名 : 点数 : /10 このテストは学習者が教材を使う資格があるかチェックするためのテストです 制限時間は 5 分です 深く考えずに答えていってください 1. あなたの年齢を教えてください ( 歳 ) 2. あなたは弓道に少しでも興味がありますか 自分の考えに一番近いものをチェックしてください ( あるあまりあるあまりないない ) 3. あなたは 10kg 程度の荷物を持つことができますか ( 持てる持てない ) 以上で終了です
射法八節を学ぼう ~ 事前テスト ~ 氏名 : 点数 : /10 このテストは 学習者が教材を学習する必要があるかどうかをチェックするテストです 制限時間は 5 分です まったくわからない場合はギブアップを宣言してください ( 各問 5 点 ) 問 1 射法八節とは何か説明してください 問 2 射法八節を実際に行ってみてください
射法八節を学ぼう ~ 事後テスト ~ 氏名 : 点数 : /12 このテストは 学習者が合格に達成したかどうかをチェックするテストです 制限時間は 5 分です 別紙のチェック項目の 12 項目のうち 10 項目以上で着ていれば合格です ではがんばってください 問 1 射法八節を実際に行ってみてください
経過時間記録用紙 学績番号 : 0312003016 氏名 : 岩淵直人 内容 予想時間 ( 分 ) 実際時間 ( 分 ) 問題点 前提テスト 5 事前テスト 5 教材 35 事後テスト 5 アンケート 5 合計 55 観察プラン教材のどの項目で詰まったか? 項目問題点 教材の山場 胴造り ( クリアしたできなかった ) どうして詰まったか?( ) その他問題点
射法八節を学ぼう ~ アンケート ~ 氏名 : 1. この教材を使ってみてよかったところはありますか? ( あるない ) 2. 1 をあると答えた人は その項目を教えてください 3. 1 をないと答えた人は その理由を教えてください 4. この教材を使ってみて弓道をやってみようと思いましたか ( あるない ) 5. 4 で答えた理由を教えてください 6. この教材に何か要望などがありましたら 教えてください 7. その他何か気づいたことがあったら教えてください