第3編 災害応急対策

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07佐渡

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

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02一般災害対策編-第3章.indd

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

傷病者の搬送及び受入れ に関する実施基準 平成 22 年 3 月策定平成 26 年 3 月改正平成 27 年 7 月改正平成 29 年 9 月改正

病院機構災害医療センター ( 以下 災害医療センター という ) に DMAT 事務局を設置する 都道府県は 通常時に DMAT 運用計画の策定 医療機関等との協定の締結等を行い 災害時に 計画に基づき DMAT を運用し 活動に必要な支援 ( 情報収集 連絡 調整 人員又は物資の提供等 ) を行う

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4

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山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

(6) 八丈町役場 青ヶ島村役場 八丈町災害対策本部 青ヶ島村災害対策本部の設置 7 訓練の様子 (1) 八丈町避難誘導訓練地震時における総合的な避難訓練と火山噴火時における避難訓練を併せて行い 八丈町及び防災関係機関並びに住民がとるべき防災処置を実践し 地震災害 火山噴火災害に対応した防災対策の習

2. 運用の基本方針 DMATの活動は 通常時に都道府県と医療機関との間で締結された協定及び厚生労働省 文部科学省 独立行政法人国立病院機構等により策定された防災計画等に基づくものである DMATの派遣は被災地域の都道府県の派遣要請に基づくものである ただし 厚生労働省は当分の間 被災地域の都道府県

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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PowerPoint プレゼンテーション

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

Microsoft PowerPoint - y519-中国四国地方会A5

災害拠点病院 災害拠点病院は 病院などの後方医療機関として 地域の医療機関を支援する機能を有する病院で 重症 重篤な傷病者を受入れるなど 災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置づけられています 厚生労働省の基準では 地域の災害拠点病院については 原則として 二次保健医療圏ごとに

1青森県防災ヘリコプター運航管理要綱

中間とりまとめ素案(公的賃貸住宅のあり方について)

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

【堀内分担研究添付資料2】医療機関(災害拠点病院以外)における災害対応のためのBCP作成指針

できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

2

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

目 次 Ⅰ 総則 1 1 目的 1 2 関係者等 1 3 適用災害 1 Ⅱ 医薬品の確保 供給について 2 1 基本的な考え方 2 2 県が備蓄する震災時用医薬品等 2 3 市町による医薬品の確保 2 4 医薬品等の調達及び供給パターン 3 5 医薬品等の調達 供給 (1) 医薬品等の供給に係る情報

一般会計負担の考え方

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

災害医療等のあり方に関する 検討会

第1編 地震災害応急対策

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

スライド 1

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第6章  特殊災害対策計画

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

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いの町災害時医療救護計画

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30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

本編表紙&目次.

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

Microsoft PowerPoint - 【参考配布】広域.pptx

広島県救急医療情報ネットワークシステム

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Microsoft PowerPoint - 第2回SGD結果.pptx

広域災害救急医療情報システム (EMIS) 入力マニュアル 本章のポイント このマニュアルは EMIS 機能のうち基本的な一部の項目のみ記載したものです 1

2

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体


2. 大規模津波防災総合訓練実行委員会設立準備会 日 場 時 : 平成 29 年 12 月 19 日 ( 火 ) 午後 1 時 30 分 ~ 午後 3 時 所 : 四日市市役所 6F 本部員会議室 準備会参加機関 : 中部管区警察局 陸上自衛隊第 10 師団海上自衛隊横須賀地方総監部 航空自衛隊中部

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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第2編第1章第1節から第3節

エコテックその他火災 ( 産業廃棄物 ) 概要 平成 29 年 6 月 14 日 ( 水 )17 時 00 分飯塚地区消防本部 下線部は 前回からの変更点 1 出火場所嘉麻市大隈 ( 有 ) エコテック代表者氏名代表取締役社長高山和仁 2 出火日時覚知平成 29 年 5 月 28 日 (

防災業務計画 株式会社ローソン

長野県消防防災ヘリコプター運航協議会会則

Microsoft Word - 目次

ヘリ搬送チームの活動

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人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

Microsoft Word - RIN11_第1章.doc

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H I T A C H I 課題を解決する方策 高梁 新見及び真庭における課題を解決する方策 (1) 課題 : 圏域面積が県の 32% を占める広い圏域であるが 救命救急センターや周産期母子医療センターがなく 中小規模 の病院が救急医療を担っている また 救急搬送では 圏域外搬送の割

目 次 1. 目的 1 2. 定義 1 3. 事業主体 事業実施主体および基地病院 準基地病院等 2 (1) 事業主体 (2) 事業実施主体 (3) 基地病院 準基地病院 (4) 搭乗人員 4. 出動待機時間および運航範囲等 2 (1) 出動待機時間 (2) 運航範囲 (3) 運航条件 5. 救急現

(3) 災害拠点病院災害拠点病院は, 災害による重篤患者の救命医療等の高度な診療機能を有し, 被災地からの患者の受入れ, 広域医療搬送に係る対応等を行います 本県では, 平成 29(2017) 年 4 月現在, 災害拠点病院として, 基幹災害拠点病院を1か所, 地域災害拠点病院を 17 か所指定して

大津市避難所運営マニュアル


3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

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H30雑踏事故防止通達(公表用)

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第 1 節消火 救助 救急活動 方針 町は 被災状況の早期把握と関係機関への情報伝達に努めるとともに 泉州南消防組合 泉佐野警察署 第五管区海上保安本部 ( 関西空港海上保安航空基地 岸和田海上保安署 ) 及び自衛隊は 相互に連携し 迅速かつ的確な救助 救急活動を実施する 計画 第 1 消火 救助 救急活動 1. 災害発生状況の把握町は 被災状況の早期把握に努め 消火 救助 救急活動に必要な情報を迅速かつ的確に収集し 関係機関への情報伝達に努める 2. 応急活動 (1) 消火活動ア防災関係機関は 初動体制を確立し 災害態様に応じた部隊配備を行い 道路状況 建物状況 燃焼状況等を勘案し 消火活動を実施する イ延焼動態から 避難者に火災危険が及ぶおそれのある場合は 延焼阻止線の設定など 効率的な消防活動を行い 火災の鎮圧に努める (2) 救助 救急活動ア泉佐野警察署及び第五管区海上保安本部 ( 関西空港海上保安航空基地 岸和田海上保安署 ) 並びに関係機関との密接な連携のもと 人命救助活動や行方不明者の捜索を実施するとともに 医療機関と連携した救急活動を実施する イ延焼火災及び救助 救急事案が同時に多発している場合は 延焼火災現場での人命救助活動を優先するなど 救命効果の高い活動を実施する 3. 相互応援 (1) 町及び泉州南消防組合単独では十分に消化 救助 救急活動が実施できない場合 負傷者を搬送するためヘリコプター等が必要な場合 または資機材が必要な場合は 府 大阪市消防局あるいは他の市町村などに応援を要請する (2) 町は 被災市町村からの要請または相互応援協定に基づき 速やかに応援を行う 被災市町村は 火災の状況 地理 水利の情報を町に対して提供する (3) 海水を利用した消火活動を実施する場合は 必要に応じ 第五管区海上保安本部 ( 関西空港海上保安航空基地 岸和田海上保安署 ) に応援を要請する 第 2 各機関による連絡会議の設置 町 府 泉州南消防組合 泉佐野警察署 第五管区海上保安本部 ( 関西空港海上保安航空基地 岸和田 - 111 -

海上保安署 ) 及び自衛隊は 相互に連携した救助 救急活動が実施できるよう 情報連絡を密に行うと ともに 活動区域や役割分担等の調整を図るため 必要に応じて被災地等に連絡会議を設置する 第 3 自主防災組織 地域住民による自主防災組織及び事業所の自衛消防組織等は 地域の被害状況を把握するとともに 自発的に初期消火 救助 救急活動に努めるものとする また 消防団 泉州南消防組合 泉佐野警察署など防災関係機関との連携に努める 第 4 惨事ストレス対策 る 救助 救急又は消火活動等を実施する各機関は 職員等の惨事ストレス対策の実施に努めるものとす - 112 -

第 2 節医療救護活動 方針 町 府 泉州南消防組合及び医療関係機関は 大阪府災害時医療救護活動マニュアル に基づき 災害の状況に応じ被災地域の内外を問わず 救命医療を最優先とする迅速かつ適切な医療救護活動 ( 助産を含む ) を実施するものとする 計画 第 1 医療情報の収集 提供活動 町は 泉佐野泉南医師会等の協力を得て 人的被害 医療機関被害状況 活動状況及び被災地医療ニーズについて把握し 速やかに府へ報告する また住民にも可能な限り医療機関情報を提供する なお 地域災害医療本部が設置された場合は 各情報を地域災害医療本部に集約し 地域災害医療本部と連携した情報の収集 提供活動を実施する 第 2 現地医療対策 1. 現地医療の確保 (1) 医療救護班の編成 派遣町は 災害の状況に応じ医療救護班を編成し 医療救護活動を実施するよう努める なお 町単独では十分対応できない程度の災害が発生した場合は 府及び赤十字社大阪府支部に医療救護班の派遣要請を行う また 地域災害医療本部が設置された場合は 地域災害医療本部を通じて医療救護班の派遣要請を行う 医療救護班編成数及び構成等 : 資料編 資料 6-1 (2) 医療救護班の搬送原則として 医療関係機関で所有する緊急車両等を活用し移動することとするが 医療関係機関が搬送手段を有しない場合は 町が搬送手段を確保し 搬送を行う (3) 救護所の設置 運営町は 必要に応じて応急救護所を設置する なお 設置場所については 各避難所やその他適当な安全な場所に設置する また 医療機関の開設者から承諾が得られた場合 医療機関を医療救護所として指定する なお 救護所の運営については 別途定めるものとする (4) 医療救護班の受け入れ 調整町は 医療救護班の受入れについて 府の支援 協力のもと救護所への被災状況に応じた配置調整を行う - 113 -

2. 現地医療活動 (1) 救護所における現地医療活動ア応急救護所における現場救急活動災害発生直後に編成 派遣された医療救護班等が 応急救護所で応急処置やトリアージ等の現場救急活動を行う イ医療救護所における臨時診療活動府 各医療関係機関等が派遣する主に診療科別医療班等が 医療救護所で軽症患者の医療や被災住民等の健康管理等を行う この場合 発災当初から外科系及び内科系診療 ( 必要に応じて小児科 精神科 歯科診療等 ) を考慮し 医療ニ一ズに応じた医療救護班で構成する医療チームで活動する (2) 医療救護班の業務ア患者に対する応急処置イ医療機関への搬送の要否及びトリアージウ搬送困難な患者及び軽症患者に対する医療エ助産救護オ被災住民等の健康管理カ死亡の確認キその他状況に応じた処置 第 3 後方医療対策 1. 後方医療活動救護所では対応できない患者や 病院等が被災したため継続して医療を受けることができない入院患者は 被災を免れた医療機関が重症度等に応じて受け入れ治療を行う (1) 受け入れ病院の選定と搬送町は 広域災害 救急医療情報システム (EMIS) 等で提供される患者受け入れ情報に基づき 特定の病院へ患者が集中しないよう振り分け調整し 関係機関が患者を搬送する なお 地域災害医療本部が設置された場合は 地域災害医療本部との連携を図る (2) 患者搬送手段の確保ア陸上搬送患者の陸上搬送は 原則として泉州南消防組合が所有する救急車で実施する 泉州南消防組合が救急車を確保できない場合は 町が搬送車両を確保する イ航空機搬送患者のドクターヘリ 消防防災ヘリ及び自衛隊機などの航空機等による搬送は 町長が必要に応じ 府または大阪市消防局等 関係機関に対し要請する 2. 災害医療機関の役割 (1) 災害拠点病院ア基幹災害拠点病院基幹災害拠点病院は下記の地域災害拠点病院の活動に加え 患者の広域搬送にかかる - 114 -

地域災害拠点病院間の調整を行う イ地域災害拠点病院地域災害拠点病院は次の活動を行う 24 時間緊急対応により 多発外傷 挫滅症侯群 広範囲熱傷等の災害時に多発する救急患者の受け入れと高度医療の提供 医療救護班の受け入れ 災害派遣医療チーム (DMAT) の派遣 患者及び医薬品等の広域搬送拠点としての活動及びこれに係る地域医療機関との調整 地域の医療機関への応急用医療資器材の貸出し等の支援 (2) 特定診療災害医療センター特定診療災害医療センターは 循環器疾患 消化器疾患 アレルギー疾患 小児医療 精神疾患など専門診療を必要とする特定の疾病対策の拠点として主に次の活動を行う ア疾病患者の受け入れと高度な専門医療の提供イ疾病患者に対応する医療機関間の調整ウ疾病患者に対応する医療機関等への支援エ疾病に関する情報の収集及び提供 (3) 町災害医療センター町災害医療センターは 次の活動を行う ア田尻町の医療拠点としての患者の受け入れイ災害拠点病院等と連携した患者受け入れに係る地域の医療機関間の調整 (4) 災害医療協力病院災害医療協力病院は災害拠点病院及び町災害医療センター等と協力し 率先して患者を受け入れる 各災害医療機関 : 資料編 資料 6-2 第 4 医薬品等の確保 供給活動 町は 地域の医療関係機関及び医薬品等関係団体の協力を得て 医療救護活動に必要な医薬品 医療 要資器材の調達 供給活動を実施する また 不足が生じた場合は 府に対して供給の要請を行う 第 5 個別疾病対策 町及び府は 専門医療が必要となる人工透析 難病 循環器疾患 消化器疾患 血液疾患 小児医療 周産期医療 感染症 アレルギー疾患 精神疾患 歯科疾患等の疾病に対する対策を講じ 特定診療災 害医療センター 各専門医会等関係機関と協力して それぞれ現地医療活動 後方医療活動等を行う - 115 -