プレスリリース                        2011年9月27日

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目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

第7回DIレポート

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 4 月から 2016 年 10 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 (2016 年 10 月現在 ) 対前回変動率が最も高かったのは 東京 の +3.4% 次いで 大阪

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( 公社 ) 近畿圏不動産流通機構市況レポート市況トレンド /1 年 7~9 月期の近畿圏市場 1. 中古マンション市場の動き 成約価格は前年比で 3 期連続上昇 1 年 7~9 月期の近畿レインズへの成約報告件数は,9 件と 前年同期比で 1.% 増加した (P1 図表 1) 新規登録件数は 15

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依然見通しは慎重 環境や海外への関心高まる-第7回不動産市況アンケート結果

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年 2 月期関西圏 中京圏 福岡県賃貸住宅指標 大阪府 京都府 兵庫県 愛知県 静岡県 福岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新

生活衛生関係営業の景気動向等調査 平成17年7~9月期

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平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

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平成 31 年地価公示動向 沖縄県 公益社団法人沖縄県不動産鑑定士協会 ニライカナイ アセッツ コンサルティング株式会社 髙平光一 1. 県内景気動向日本銀行那覇支店によると 県内景気は 全体として拡大している 個人消費は堅調に推移している 観光は好調に推移している 公共投資は底堅く推移している 設

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I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

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平成 22 年 11 月 12 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目

平成 24 年 5 月 1 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長長瀨裕太代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 24 年 3 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は

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調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

中古マンションの平均成約価格は 2,547 万円 前比 4. 下落 前年同比は 2 か連続下落 価格指数は で前比 5.3 ポイント低下 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格

中古マンション概況 首都圏における 214 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,993 件 ( 前年同期比 3.4% 増 ) で 1 期連続で前年同期を上回っています 都県 地域別に見ると埼玉県および横浜川崎地域を除く各都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

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中古マンションの平均成約価格は 2,783 万円 前年比 7.3 上昇し 4 年連続でプラス 価格指数は で前年比 9.5 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前年比 成約価格の登録価格比 成約価格 前年比 登録価格比 =( 成約価格 登録価格 -1

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中古マンションの平均成約価格は 2,661 万円 前比.4 上昇 前年同比は 5 か連続下落 価格指数は で前比.6 ポイント上昇 ( 詳細は 8~12 ページ ) 中古マンションの成約価格 前比 前年同比 成約価格の登録価格比 成約価格 前比 前年同比 登録価格比 東京 23 区 3,

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ここからは 更に 新宿区と渋谷区を取り上げて詳細検証を進めて見ましょう 1 人口動態 ( 年齢別 ) 人口割合 (40 代以下 ) 人口 平成 10 年 10 月現在 平成 23 年 10 月現在 新宿区 増加 61% 61% 30~40 代 /60 代以上増加が顕著 ( 別表 ) 渋谷区 増加 6

年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

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中古マンション概況 首都圏における 213 年 1~3 月の中古マンション成約は 9,663 件 ( 前年同期比 12.2% 増 ) で 6 期連続で前年同期を上回り 増加率は 2 ケタに拡大しています すべての都県 地域で前年同期を上回っています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で

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記者発表資料

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報道関係者各位 2019 年 3 月 26 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 当社不動産情報ネットワークにおける首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (2 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,478 万円 前月比 0.9% 上昇 前年同月比は 8 か月連続のプラス 東京 23 区は前月比

平成10年7月8日

1. 新築戸建登録価格 成約価格 新築戸建の登録価格は首都圏平均で1 戸あたり 3,4 万円 前年同比 1.3 上昇し 14 か連続のプラス 成約価格は同 3,44 万円 同 2.6 上昇し 14 か連続のプラス 平均価格は 3 かぶりに登録価格の平均を上回る 16 年 12 の首都圏の新築戸建登録

73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ

収益物件検索サイト 健美家のご紹介

中古マンション概況 212 における首都圏中古マンションの成約は 31,397 件 ( 前比 8.7% 増 ) 3 ぶりに前を上回り 過去最高のとなっています 都県 地域別に見ても すべての都県 地域で増加となっています の 1 m2当たり単価は首都圏平均で 万円 ( 前比 1.9% 下

1 地価公示の概要 平成 31 年地価公示 地価公示は 地価公示法に基づき 国 ( 国土交通省 ) が 1 月 1 日時点の調査地点 ( 標準地 ) の正常な価格 ( 公示価格 ) を判定し その結果を公表するもので 北海道においては 昭和 47 年以降 毎年実施されている 道内では 地価公示法に基

211 年 2 月 25 日発行 TVI( タス空室インデックス )( 過去 2 年推移 ) ポイント 全域 23 区市部神奈川県埼玉県千葉県 年月 東京都全域 23 区市部 神奈川県 埼玉県 千葉県 29 年 1 月

長期金利の上昇と商業用不動産価格の関連性

報道関係者各位 2019 年 2 月 1 日野村不動産アーバンネット株式会社 リリースカテゴリー 都市型コンパクトタウン 都市再生 地方創生グローバルへの取組み不動産テック 働き方改革健康 介護ニーズ社会課題定期報告 レポート 不動産情報サイト ノムコム 住宅購入に関する意識調査 ( 第 16 回

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2011年12月21日

◆JREI固定インフォ No25◆◆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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3 人口 10 万人以上の都市の動向 札幌市 住宅地は 5 年連続の上昇となっており 中央区の住宅価格の高騰から 相対的に割安感のある豊平区 白石区で高い上昇率となった 商業地も 5 年連続で上昇となったが 中央区は高いオフィス需要から引き続き高い上昇率となり 他区においても特に地下鉄駅周辺地域で高

令和元年長崎県地価調査結果の概要について 1. 調査目的等地価調査は 地価公示と併せて一般の土地取引の価格に対する指標及び公的土地評価の基準等となるものであり 毎年 1 回 7 月 1 日現在の県下の基準地価格を判定し 公表している 基準地数 :447 地点 ( 住宅地ほか :438 地点林地 :9

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平成 31 年地価公示の概要 1 根拠法令地価公示法 2 実施機関国土交通省土地鑑定委員会 3 目的土地鑑定委員会が毎年 1 回標準地の正常な価格を公示し 一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに 公共事業用地の取得価格算定の規準とされ また 国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地

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半年ごとの地価動向について 地価公示(1 月 1 日時点 ) と都道府県地価調査 (7 月 1 日時点 ) との共通の調査地点で見ると 三大都市圏の住宅地は平成 25 年の前半と後半がほぼ同率の上昇となり 商業地は平成 25 年後半に上昇率が拡大している また 地方圏の住宅地 商業地はともに下落した

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ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

インプライド・キャップレートの算出方法

報道関係者各位 2019 年 1 月 30 日 アットホーム株式会社 市場動向 - 首都圏の新築戸建 中古マンション価格 (12 月 )- 新築戸建の平均成約価格は 3,557 万円 前月比 1.1% 下落 前年同月比は 6 か月連続上昇 価格指数は で前月比 1.1 ポイント低下 (

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プレスリリース 2017 年 9 月 11 日 公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会 第 14 回大阪圏エリア別不動産利回り調査 ( 平成 29 年 7 月調査 ) ( 公社 ) 大阪府不動産鑑定士協会では 投資家に対し 大阪のオフィス レジデンスについて エリア別 の期待利回りをたずねるアンケート調査を行った 調査実施時期は平成 29 年 6 月 ~ 平成 29 年 7 月 調査結果概要 ( サマリー ) オフィス 調査対象の全地点で利回りが低下 ( 価格が上昇 ) 賃料 価格 = 利回り オフィス賃貸市場が好調で 賃料上昇への期待感があり 投資意欲は堅調 前回調査では下落幅がやや縮小傾向となっていたが 今回再度下落幅が拡大している レジデンス すべてのエリアで利回りが低下した ( 価格が上昇 ) 梅田 本町 京都エリアは 4% 台 期待利回りが狭いレンジ (4.9%~5.2%) に集中 ホテル ホテル利回り調査の結果は前回比約 0.2% 低下の 4.85% 1

オフィス オフィスの取引市場については 東京都心部での物件不足や取得利回りの低下を背景に 国内第 2 の都市である大阪の存在感が増しており 取引利回りは引き続き低下傾向 ( 取引価格は上昇 ) で推移した オフィス賃貸市場では 梅田エリアを中心に歴史的な空室率の低下を示しており 今後も新規供給が抑制的であることから 低空室時代が継続すると予測される こうした状況から オフィス賃料は今後も上昇トレンドが継続すると見られる エリア別の期待利回りの平均値は下表のとおりである 全ポイントで利回りが低下している 前回調査では下落幅がやや縮小傾向となっていたが 今回再度下落幅が拡大している 投資家の投資意欲は総じて堅調で 投資検討エリアが広がりを見せており エリア間の格差が縮小傾向で推移している 各エリアの順位は大きな変動はないが 9 新大阪 と 5 堺筋 の順位が逆転している 調査結果 ( 注 ) 期待利回りは平均値 朱塗 ( 利回り下落 ) は価格上昇を示し その反対に青塗 ( 利回り上昇 ) は価格下落を示す ( 以下 同様 ) 期待利回りの推移第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 ( 利回り 序列 ) 平成 27 年 7 月 平成 28 年 1 月 平成 28 年 7 月 平成 29 年 1 月 平成 29 年 7 月 1 御堂筋北 ( 本町 ) 5.18% 2 4.94% 2 4.93% 3 4.83% 2 4.62% 2 2 御堂筋南 ( 心斎橋 ) 5.28% 3 5.02% 3 4.90% 2 4.87% 3 4.69% 3 3 梅田 4.98% 1 4.72% 1 4.67% 1 4.50% 1 4.28% 1 4 四ツ橋筋 ( 肥後橋 ) 5.52% 4 5.39% 5 5.24% 6 5.20% 5 5.02% 5 5 堺筋 ( 北浜 ) 5.60% 5 5.35% 4 5.23% 5 5.26% 6 5.11% 7 6 谷町筋 ( 天満橋 ) 5.89% 8 5.72% 8 5.56% 8 5.58% 8 5.36% 8 7 京橋 (OBP) 6.05% 9 5.88% 9 5.95% 9 5.88% 9 5.53% 9 8 難波 5.65% 6 5.46% 6 5.22% 4 5.16% 4 4.98% 4 9 新大阪 5.79% 7 5.55% 7 5.44% 7 5.29% 7 5.05% 6 2

レジデンス 大阪圏の賃貸マンション市場では 都心回帰による人口の増加は安定的に続くと予測され 大阪市内中心部では 強い投資需要が見受けられる 売買市場においては 海外投資家による大型バルクセールが見られたものの 慢性的に優良物件が枯渇しており 投資適格物件の取引利回りは 平成 19 年頃のファンドバブル期をかなり下回る水準に低下している エリア別の期待利回りの平均値は下表の通りであり すべてのエリアにおいて期待利回りが低下 ( 価格は上昇 ) する結果となった 各エリアの序列について 1 梅田 3 本町 14 京都 2 天六 4 難波 の上位 5 地区は前回同様の顔ぶれとなっており 3 本町 及び 14 京都 は今回調査から 5% を切り 4% 台に足を踏み入れた また 1 梅田 10 阿倍野 12 高槻 13 西宮 を除くと 全ての地区の期待利回りが 4.9~5.2% の狭いレンジに収まっている 調査結果 回数 第 10 回 序列 第 11 回 序列 第 12 回 序列 第 13 回 序列 第 14 回 序列 時点 平成 27 年 7 月 平成 28 年 1 月 平成 28 年 7 月 平成 29 年 1 月 平成 29 年 7 月 1 梅田 5.24% 1 4.96% 1 5.09% 1 4.86% 1 4.69% 1 2 天神橋筋六丁目 5.64% 9 5.40% 4 5.38% 4 5.23% 4 5.05% 4 3 本町 5.49% 3 5.27% 2 5.30% 2 5.14% 2 4.96% 2 4 難波 5.65% 10 5.44% 5 5.41% 5 5.30% 5 5.11% 5 5 谷町四丁目 5.62% 7 5.53% 9 5.47% 9 5.33% 6 5.19% 10 6 京町堀 5.58% 6 5.51% 7 5.46% 8 5.36% 9 5.19% 10 7 新大阪 5.64% 9 5.58% 10 5.54% 11 5.35% 8 5.20% 11 8 福島 5.54% 4 5.49% 6 5.43% 7 5.33% 6 5.12% 7 9 堀江 5.55% 5 5.51% 7 5.41% 5 5.36% 9 5.12% 7 10 阿倍野 5.75% 12 5.64% 12 5.63% 12 5.61% 12 5.42% 12 11 江坂 5.66% 11 5.58% 10 5.51% 10 5.36% 9 5.18% 8 12 高槻 6.05% 14 5.96% 14 5.86% 14 5.83% 14 5.66% 14 13 西宮 5.83% 13 5.73% 13 5.71% 13 5.63% 13 5.47% 13 14 京都 5.43% 2 5.38% 3 5.33% 3 5.21% 3 4.98% 3 3

ホテル 2016 年の訪日外国人数は過去最高の2,404 万人 2017 年上半期も前年同期比 +17.4% 増の1,376 万人となっており 依然としてインバウンドの増加は続いている状況にある 一方 大阪のホテル稼働率は 新規開業や民泊施設の増加により一服感が認められるが 80% 台の安定した稼働率を維持していることから ホテル取得物件の取引利回りは低位にて推移している 調査結果においても下記のとおり5.09% から4.85% と約 0.2% の低下となっている 今後については 大阪ホテルマーケットでは新規開業ラッシュを迎え エリアによってはオペレーターの出店意欲に温度差がみられるものの 取引需要としては堅調に推移している 調査結果 ホテルのアンケート調査は第 12 回より実施 ( 出典 ) 国土交通省観光庁統計情報 宿泊旅行統計調査より 4

不動産需給動向アンケート ( 調査時点 : 平成 29 年 7 月 ) オフィス市場に対する景況感は 前回( 平成 29 年 1 月 ) の将来予測と比較すると 今回の景況感は かなり回復 が 2% 5% やや回復 が 35% 49% 横ばい が 51% 44% やや悪化 が 12% 2% となった かなり回復 と やや回復 を合わせると全体の 54% と前回の 37% から 17 ポイント増加しているのに対し 横ばい は前回から 7 ポイント減少 やや悪化 は 10 ポイント減少しており オフィス市場には楽観的な見方が増えている また 将来予測については 横ばい が 44% 63% と増加していることから 当面現況の景況感が続くとみていることがわかる レジデンス市場に対する景況感は 前回( 平成 29 年 1 月 ) の将来予測と比較すると かなり回復 が 0% 3% やや回復 が 10% 14% 横ばい が 64% 75% やや悪化 26% 8% となった かなり回復 と やや回復 の合計が 7 ポイント増加しているのに対し やや悪化 は 18 ポイント減少 また 横ばい は 75% に達していることから レジデンス市場については前回よりやや楽観的で 安定的な見方が広がっている ただし 将来予測については 横ばい が 80% を超えており オフィス以上に将来的なピーク感が広がっているものといえる 前回結果 ( 平成 29 年 1 月時点における将来予測 ) 市況景況感 (6 ヶ月前と比べ ) 景況感将来予測 5

参考 期待利回りと国債利回り (10 年 ) との関係について 利回りを求める方法の1つに 金融資産の利回りに不動産の個別性を加味して求める方法 がある 比較の対象となる金融資産の利回りとは 一般に10 年物国債の利回りが用いられる 不動産の個別性とは 1 投資対象としての危険性 2 非流動性 3 管理の困難性 4 資産としての安全性があり 当該個別性を数値化したものがリスクプレミアムと呼ばれるものである 期待利回りと国債利回り (10 年 ) との格差であるリスクプレミアムの推移は下記のとおりである 梅田オフィスでは 4.5% から 4.3% へ縮小しており 梅田住宅では 4.9% から 4.7% に縮小している 国債利回りがやや上昇し 不動産期待利回りが低下したことによって リスクプレミアムは縮小することとなった 本件に関するお問い合わせ先 公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会調査研究委員会第 3 小委員会 担当者池木 ( 勤務先 : 森井総合鑑定 ( 株 ) 06-6362-3303) 持田 ( 勤務先 : 谷澤総合鑑定所 ( 株 ) 06-6208-3344) 高橋 ( 勤務先 : かもめ不動産鑑定 06-6133-5615) 飛松 ( 勤務先 : さくら不動産鑑定 ( 株 ) 06-6228-5789) 野口 ( 勤務先 :( 株 ) 中央不動産鑑定所 06-6232-1350) 1. 期待利回りとは 投資家が期待する採算性にもとづく利回り を指す 利回りが低いほどリスクが低い= 投資対象として魅力的ということをあらわす 2. オフィスは 各駅徒歩圏内で築 3 年程度までの標準的なオフィスビルを想定 3. レジデンスは 各駅徒歩圏内で築 3 年程度までの1K タイプのマンションを想定 6