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調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

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電通、「エネルギー自由化に関する生活者意識調査」を実施

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アンケートの概要 平成 23 年度 平成 24 年度及び平成 25 年度グループ補助金の東北地域の交付先 7,927 に対しアンケートを実施し 5,809(73.3%) から回答があった ( アンケート調査は第 1 次 ( 平成 23 年 8 月 )~ 第 10 次 ( 平成 26 年 3 月 )

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平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

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資料 6 平成 29 年度 荷主実態調査 報告書 ( 速報版 ) 平成 30 年 2 月 国土交通省東北運輸局

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

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年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

1) 建築家のイメージは 敷居が高い しかし実際建てた層では 要望を聞いてくれる もトップ建築家の建てる家のイメージは デザイン面 機能面など多方面で配慮がされた家 建築家のイメージでは 2 年以内に注文住宅を建てる検討 層のトップ 3 は 敷居が高い (35%) ユニークさにこだわる (12%)

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目次 アンケート回答者属性 企業向けアンケート 弁理士向けアンケートの回答者属性 P2 1. 標準化 1-1 企業 P3 1-2 弁理士 P7 2. データの取扱い 2-1 企業 P 弁理士 P14 本調査研究の請負先 : 株式会社サンビジネス 1

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「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

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スイッチングの状況 (2017 年 3 月時点 ) 本年 3 月末時点での新電力への契約先の切替え ( スイッチング ) 件数は約 4.7%( 約 295 万件 ) 大手電力 ( 旧一般電気事業者 ) の自社内の契約の切替件数 ( 規制 自由 ) は約 4.1% ( 約 258 万件 ) であり 合

Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

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目次 I. 調査概要 II. 調査票 調査目的調査期間調査対象調査方法サンプル数 III. 属性調査結果 性別年齢入院病棟入院日数当院を選んだ理由 IV. 満足度調査結果 1. 満足度ポイント一覧 2. 満足度構成比率総合満足度医療サービス施設 設備 情報提供師の接遇の接遇の接遇 V. ポートフォリ

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

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1 クレジットカードの利用意向 (1) クレジットカードを積極的に利用したいと思うか 問 1 あなたは, クレジットカードを積極的に利用したいと思いますか この中から 1 つだけお答えください そう思う( 小計 ) 39.8% そう思う 20.3% どちらかといえばそう思う 19.5% そう思わない

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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社会通信教育に関する実態調査 報告書

Transcription:

第 2 節 東北地域における電力小売市場の状況 本調査では 電力小売自由化の影響を把握するため 業務用需要に該当する施設を多く所有する自治体 大学 病院に絞った需要家の電力調達の状況及び電力自由化に関する認識についてアンケート調査を実施した また 電力自由化に関する需要家の認識を詳細に把握するために ヒアリング調査も合わせて実施した 以下には 上記のアンケート調査 ヒアリング調査の結果を示すとともに 他地域との比較のために 経済産業省が 2005 年 ( 平成 17 年 )12 月に実施した需要家アンケート ( 以下 需要家アンケート ) の結果との比較も示す なお 同アンケートは 特定規模需要の需要家に対して実施したものであり 産業用需要 業務用需要ともに含まれている 1. アンケート調査の概要 アンケート調査は 青森県 秋田県 岩手県 山形県 宮城県 福島県及び新潟県を対象地区とし 以下の自治体 大学及び病院を抽出して実施した アンケートの送付件数 回答数及び回答率を以下に示す 61

図表 74 アンケートの送付件数 回答数及び回答率 区 分 送付件数 回答数 回答率 備考 自治体 101 件 55 件 54.5% 全ての県及び市 大学 85 件 50 件 58.8% 全ての大学 病院 55 件 33 件 60.0% 主要病院 合 計 241 件 138 件 57.3% また アンケートに回答した需要家の属性は 以下の通りであり 特定規模需要の需要 家が約 7 割を占め そのうち約 9 割が高圧需要家である したがって 以下では 需要家 アンケートの結果のうち 高圧業務用需要家の結果と比較することとする 図表 75 アンケート回答者の属性 特定規模需要以外 25% 5% 特定規模需要 ( 特別高圧 ) 9% 特定規模需要 ( 高圧 ) 61% 2. アンケート結果 (1) 電力自由化に関する需要家の認識について 1 電力自由化の認知度 電力自由化によって 電力の購入先の選択肢が広がっていることをご存知ですか という質問に対して 87.7% の需要家が知っていると回答し 知らないと回答した需要家は 11.6% に留まった また 全国との比較では 東北地域の方が電力自由化の認知度について 約 5% 低いが 全国 東北ともに9 割前後の需要家が電力自由化を認識している 62

図表 76 電力自由化の認知度 ( 東北地域 ) 知っている 87.7% 知らない 11.6% 0.7% 図表 77 電力自由化の認知度 ( 全国 ) 知っている 92.8 知らない 6.4 0.8 0 20 40 60 80 100 2 料金規制の撤廃に関する認知度電力自由化以前 需要家の需要規模 需要形態により 各電力会社毎一律の認可料金が適用されていたが 電力自由化によって この料金規制が撤廃され 需要家は電力会社や PPS 事業者と料金交渉が可能になった 料金交渉が可能になったことをご存知でしたか という質問に対して 55.1% の需要家が知っていると回答したが 一方知らないと回答した需要家は 36.2% に達した 料金交渉が可能になったことの認知度は 電力自由化自体の認知度と比較すると 低いという結果となった 63

図表 78 料金規制の撤廃に関する認知度 ( 東北 ) 知っている 55.1% 知らない 36.2% 8.7% 3 電気事業者に関する情報等 電気事業者を選択する際に 地元の電力会社以外の電気事業者の情報はありますか という質問をしたところ 87.0% の需要家が 情報がないと回答した 図表 79 電気事業者に関する情報 ( 東北 ) 情報がある 11.6% 情報がない 87.0% 1.4% 地元の電力会社以外の電力会社から 電力購入に関して営業を受けたことはありま すか という質問に足しては 86.2% の需要家がないと回答した 図表 80 他の電気事業者の営業活動 ( 東北 ) ある 12.3% ない 86.2% 1.4% 64

4 電力自由化によるメリット 1で 知っている と回答した需要家に対して 電力自由化によってメリットがあったと思いますか という質問をしたところ メリットがあったと回答した需要家は 41.3% に達し デメリットがあったと回答した需要家はいなかった 全国との比較では 東北地域の方がメリットがあると回答した需要家が約 5% 少ないが 同じような傾向であった 図表 81 電力自由化によるメリットの有無 ( 東北 ) メリットがあった 41.3% どちらとも言えない 57.9% デメリットがあった 0.0% 0.8% 図表 82 電力自由化によるメリットの有無 ( 全国 ) メリットがあった 45.7% どちらとも言えない 50.7% デメリットがあった 0.5% 3.1% メリットがあったと回答した需要家に 具体的に どのようなメリットがあったか 質問したところ 電気料金の低下を挙げた需要家が 78.0% と最も多く 次いで料金メニューや契約条件等の多様化を挙げた需要家が 52.0% と多い 全国との比較では 購入先の選択肢の拡大 料金メニューや契約条件等の多様化を挙げた需要家が東北地域では大幅に少ないこと 料金以外のサービスの充実を挙げた需要家が東北地域では多かったことが特徴として挙げられる 65

図表 83 電力自由化によるメリットの内容 ( 複数回答可 )( 東北 ) 購入先の選択肢の拡大 32.0% 電気料金の低下 78.0% 料金メニューや契約条件等の多様化 52.0% 料金以外のサービスの充実 20.0% 電気の安定供給 6.0% 2.0% 図表 84 電力自由化によるメリットの内容 ( 複数回答可 )( 全国 ) 購入先の選択肢の拡大 11.6% 電気料金の低下 87.7% 料金メニューや契約条件等の多様化 41.8% 料金以外のサービスの充実 10.0% 電気の安定供給 3.0% 0.7% 66

(2) 電力調達の現状について 1 電力の調達先現在の電力の調達先について質問したところ 地元の電力会社 と回答した需要家が 88.4% と最も多く 次いで地元の電力会社と自家用発電設備と併用している需要家が 11.6% であった 図表 85 電力の調達先 ( 東北 ) 地元の電力会社 88.4% 地元以外の電力会社 0.0% PPS 事業者 ( 自家用発電設備と併用 ) 0.0% 自家用発電設備 ( 地元の電力会社と併用 ) 11.6% 0.0% 2 調達先選択の理由現在の調達先を選択している理由を質問したところ 他に電気事業者がいないため と回答した需要家が 61.6% と最も多く 逆に 価格 や 価格以外のサービス を重視して選択している需要家はそれぞれ 6.5% 5. 8% と少数に留まった 一方 全国では 価格の面 と回答した需要家が 87.4% と極めて高い また 東北では 電力供給の安定性の面 を考慮して選択していると回答した需要家が 31.9% と高い PPS 事業者等が供給する電力は安定性が低いと認識している需要家が多いという結果となった 67

図表 86 電力の調達先選択の理由 ( 複数回答可 )( 東北 ) 価格の面 6.5% 価格以外のサービスの面 5.8% 電力供給の安定性の面 31.9% 取引関係等の面 5.1% 他に電気事業者がいないため 61.6% 0.7% 図表 87 電力の調達先選択の理由 ( 複数回答可 )( 全国 ) 価格の面 87.4% 価格以外のサービスの面 23.8% 電力供給の安定性の面 82.3% 取引関係等の面 5.3% 0.6% 3 電力入札の実施状況現在の契約を締結する際に 電力入札を実施したか と質問したところ 今回のアンケートにおいて 実施した と回答した需要家はなかった ( 東北電力 管内における電力入札は実際行われている ) 一方全国で見ると 5.5% と少数ではあるが 電力入札を実施した需要家がいる 68

図表 88 電力入札の実施状況 ( 東北 ) 実施した 0.0% 実施していない 98.6% 1.4% 図表 89 電力入札の実施状況 ( 全国 ) 実施した 5.5% 実施していない 81.8% 12.7% 電力入札を実施していない理由について質問したところ 電気事業者に関する情報が不足しているから (75.0%) ( 十分な競争が働かず ) 効果が期待できないから (15.4%) と高い割合を占め 逆に 現在の契約に満足しているからという回答は少数に留まった また の回答として 地元企業を優先したいから 地元に事業所があり迅速な対応が期待できるから というものがあった 69

図表 90 電力入札を実施していない理由 ( 複数回答可 ) 電力入札の手続き煩雑なため 3.7% 他の電気事業者に関する情報が不足しているため 75.0% 入札による効果が期待できないため 現在の契約に満足しているため 11.8% 11.0% 15.4% 1.5% 4 現在の契約の満足度 現在の契約に満足しているか という質問をしたところ 満足しているという回答は 27.5% に留まった どちらとも言えない とする多くの需要家は 他の電気事業者がいないこと 他の電気事業者に関する情報が不足していること などが要因と考えられる 全国では 62.3% の需要家が 満足している と回答し 満足していない と回答した需要家は 6.0% と低いことから考えると 総じて東北地域の満足度は低いと言える 図表 91 現在の契約の満足度 ( 東北 ) 満足している 27.5% どちらとも言えない 60.9% 満足していない 10.9% 0.7% 70

図表 92 現在の契約の満足度 ( 全国 ) 満足している 62.3% どちらとも言えない 28.7% 満足していない 6.0% 1.8% 注 ) 電力会社から購入している需要家 現在の契約に満足していないと回答した需要家に対して その理由を上位から順に 3 つまで挙げてもらったところ 価格が高いこと 契約条件の多様性がないこと 価格以 外のサービスが十分でないことなどが上位を占めた 図表 93 現在の契約に満足していない理由 ( 複数回答可 )( 東北 ) 価格水準 73.3% 13.3% 契約条件の多様性 13.3% 40.0% 13.3% 料金以外の顧客サービス 6.7% 26.7% 20.0% 電力供給の安定性 6.7% 6.7% 6.7% 企業の信頼性 ブランド 取引関係等のつながり 環境への配慮 13.3% 6.7% 1 番目 2 番目 3 番目 71