彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

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できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

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授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

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20情報【授業】

解答類型

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

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第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています しかし 観察 実験などにおいて 予想したり 結果を考察し 自分の考えをまとめたりすること には苦手意識をもっています また 全国学力 学習状況調査の結果からも 我が国の児童における課題として 科学的根拠をもとに説明すること 実生活の場面に習得した知識や技能を活用することがあげられています そのため 小学校の理科の授業において 予想や仮説をたて 見通しをもった観察 実験 を展開することが大切です ここでは 問題解決の過程を通して 科学的な見方や考え方を養う理科の授業について紹介します 平成 25 年 3 月 1

1 問題解決の能力を育てること 児童が自然の事物 現象に親しむ中で興味 関心をもち そこから問題を見いだし 予想や仮説を基に観察 実験などを行い 結果を整理し 相互に話し合う中から結論として科学的な見方や考え方をもつようになる過程の中で 問題解決の能力が育成されます 自然に親しむ見通しをもつ 問題解決の過程 自然事象への働きかけ あれ? どうしてかな? 不思議だな? 興味 関心をもって自然の事物 現象とかかわることにより 問題を見いだし それ以降の学習活動へつなげる 問題の把握 設定 ~について調べてみよう ではなく 何が なぜ どのように ~するのか 対象となる自然の事物 現象から問題意識をいだくように 意図的な活動を工夫する 予想 仮説の設定 ~ならば ~であろう 問題に対する児童の考えを明らかする 検証計画の立案 ~について どのように調べるか 予想や仮説を自然の事物 現象で検証するための方法 計画をたてる 素朴な見方や考え方をもつ 観察 実験など ~について 観察 実験などで調べてみる 問題解決の中心となる活動である 課題を解決するための児童による意図的 計画的な活動となる 結果の整理 結果は ~である 一定の視点を基にした観察結果を出す 実験の装置や状況に影響されない客観的な実験結果を出す 考察 結果から言えることは ~である 観察 実験の結果を相互に話し合い検討する 予想や仮説と結果を比較する 結論 ~は~である ( 一般化 ) 児童による問題解決を通した科学的な見方や考え方を養う 科学的な見方や考え方にかわる 2

2 科学的な見方や考え方を養うこと 理科の学習は 児童の既にもっている自然についての素朴な見方や考え方を 観察 実験などの問題解決の活動を通して 少しずつ科学的な見方や考え方に変容させていく営みです 児童の科学的な見方や考え方を育てる観察 実験などの例 H24 小学校初任者研修資料 理科教育の現状と課題 指導上の工夫について より (1) 観察の指導のポイント ( 行田市立東小学校原口昌義先生作 ) 観察の指導をするときは 観察する部分をできるだけポイントをしぼって 具体的に示すことが大切です ただ漠然とながめさせるのではなく 視点をもって観察させることにより 子どもたちは 観察物の特徴をより具体的にとらえることができるようになります また 観察 記録のしかた する部分や時期を見逃さずに観察させることも大切です 場合によっては 観察したいものを飼育や栽培して 全員が観察できるようにしましょう 観察カード ( 教師の見本 ) 観察カード ( 児童 ) 教師が見本をみせることで 児童の書く技術が向上します 児童に身に付けさせ たい技能や視点を意識しながら作成します ( 例 ) 視点に基づき気付いたことすべてを書く 大きさ 数 触った感じなど数を 意識して客観的に書く 色を塗る など 3

(2) 実験の指導のポイント 実験の指導をするときは まず 予想 仮説などの見通しや実験結果を考察することが大切です 児童の考えを板書に示すことで 考え方の変容を視覚化することができます 予想する場面 考察する場面 まとめの場面 などにおける児童の考えを 自信度によって ぜったい たぶん もしかしたら の 3 段階に分けて 自分のネームプレートなどを貼っていきます 実験後 考えが変わった児童は プレートを動かすことで変容を確認できます 実験カード ( 児童 ) 実験を行うにあたっては 正確な記録をノートやワークシートなどに記入することが大切です 実験の記録の場合は 自分たちで計画した実験方法を記録する 場合と 共通の実験を行い その結果を記録するため のものと大別できます いずれの場合も できる限り子どもの考えを生かすことを主目的にし 見やすくポイントしぼって記録できるようにすることが大切です また 実験の手順や実験器具の取り扱いを指導する場合は 器具などのイラストとその操作時の注意点などをまじえながら 丁寧に分かりやすく手順を示すことが必要です ICT を活用した説明 4 実験後 結果について考察した自分の考えを発表し合い 科学的な見方や考え方になることが必要です 発表するときには 聞いているみんなに分かるような理由や考え を説明する言語力が求められています 電子黒板などのICTを活用し 観察 実験の結果を表やグラフにまとめたり 根拠となる資料 映像を提示して 情報交換を図ると分かりやすいです 児童は 理由を付けての自分なりの予想や実験結果の考察を発表することで 少しずつ科学的な見方や考え方に基づいて説明できるようになっていきます

(3) ものづくりの指導のポイント ものづくりは 科学的な原理や法則について実感を伴った理解を促すものとして効果的であり 学習内容と日常生活や社会との関連を図る上でも有効です また ものをつくる という活動の特質から 一つのものをつくり上げる喜び 興味 関心といった意欲や自主的な態度 最後まで物事をやり遂げる力なども育成することができます ものづくりは 学習内容と関連付けた上で指導計画の中に位置付けて行うことが大切です (4) ノート作りの指導のポイント 作成したものでゲームや大会などの活動をしたあと 勝利者インタビューを行い 説明する力を育成します ここでは, 空気でっぽうでどこまで飛ばせるか大会 の対戦で勝った児童がインタビューを受けています インタビューを設定することで あまり恥ずかしがらずに発表でき 空気の性質についての科学的な見方や考え方を育成します 理科のノートを書くことを通して 児童の思考力を高めます はじめは ノートに 問題 予想 観察 実験 結果 考察 など 項目立てて整理して書くと 問題解決の過程が見えてきます また 単元の最後に 内容をまとめたノートを作ると 自分の復習にもなり 学習事項が定着してきます まとめノートのポイント 1 見開き 2 ページで書く 2 大切な言葉 ( キーワードなど ) を全て入れる 3 図や表なども入れる 4 見やすくていねいに書く など 5 ポイントを強調して美しいノートを目指す など 5

3 観察 実験 Q&A Q&A どうすればいい? Q 科学的な見方や考え方はどうすればつくのですか? A 問題解決の能力や自然を愛する心情 自然の事物 現象についての理解を基にして 科学的な見方や考え方が構築されます 児童の既にもっている自然についての素朴な見方や考え方を 観察 実験などの問題解決の活動を通して 少しずつ科学的な見方や考え方に変容させていくことが大切です Q 見通しをもって観察 実験などを行うとはどういうことですか? A 見通しをもつ とは 児童が自然に親しむことによって見いだした問題に対して 予想や仮説をもち それらを基にして観察 実験などの計画や方法を工夫して考えることです 見通し は 児童自ら発想したものであるため 観察 実験が意欲的なものになることが考えられます Q 観察 実験を準備する時間がないのですが どうすればいいですか? A 同じ学年内で単元を統一すれば 協力して準備や予備実験ができます 一人で悩まず 教師同士で協力して観察 実験などを行えるような体制をつくることから始めましょう Q 実験器具の扱い方がよくわからないのですが どうすればいいですか? A 一緒に働いているベテランの教師や理科主任などにまずは聞いてみましょう 教科書 指導書など様々な資料をもとに自分で調べてみることも大切です また 実験をするときに予想される事故や危険性についても必ず把握しておきましょう Q 後片付けが大変なのですが どうすればいいですか? A 後片付けも含めて授業計画を立ててみてはいかがでしょうか 実験の準備や 後片付けも児童にやらせてみることは必要だと思います 他にもいろいろな課題がでてくるかもしれませんが 一人で悩まず みんなで 情報を共有し 協力しあう雰囲気が大切です 参考文献 引用文献 文部科学省 小学校学習指導要領解説理科編 ( 平成 20 年 8 月 ) 文部科学省 小学校理科の観察 実験の手引き ( 平成 23 年 3 月 ) 6