第 10 次 3 カ年計画 ( 自 2019 年 4 月 1 日至 2022 年 3 月 31 日 ) 2019 年度事業計画 ( 自 2019 年 4 月 1 日至 2020 年 3 月 31 日 )
Ⅰ 第 10 次 3 カ年計画 (2019 年 4 月 ~2022 年 3 月 ) 1 計画策定の背景について J A F を取り巻く環境は テクノロジーの進化と社会の情報 デジタル化にともない コネクティビティやシェアード 自動運転といった自動車業界の変革や 個人のライフスタイルの多様化によって大きく変わろうとしております また 労働人口の減少や働き方の多様化を背景に 若手からベテラン職員まで全員が活躍できる 環境変化に強い組織づくりが急がれます このような中 E S G の実践を通じた健全なくるま社会への貢献を持続するとともに お客様のニーズに迅速に対応し 体験価値 ( ユーザーエクスペリエンス ) を最大化するために第 1 0 次 3 カ年計画を策定しました 本計画における長期ビジョンを 常に新しい かつ健全な くるま を通じたライフスタイルを創出し 近未来のモビリティ社会に価値を提供する J A F であり続ける としました 環境 社会 ガバナンス ( 企業統治 ) の頭文字 J A F の持続可能性を意識し ガバナンスを強 化するとともに 環境に貢献してくるま社会を良い方向へ導くという理念を持ちながら収益構造 改善を実践します 2 基本方針 J A F は ロードサービスはもとよりくるまの利用に関する諸サービスの分野に引き続き注力するとともに 保有するリソースを最大限に活用し多様な事業展開を推進して参ります 近未来のモビリティ社会に対応するために 自動車ユーザー団体として自動車税制への提言や交通安全 環境保全活動 自然災害時におけるくるまに関するリスク軽減および発生後のロードサービス特別支援活動といった社会貢献活動に取り組みます あわせて モータースポーツを通じたくるまを楽しむ機会を提供するとともに 急速に進化する自動運転 カーシェア テレマティクス コネクテッドサービスといったモビリティサービスの浸透に他業者とのアライアンスを組んで貢献して参ります 加えて 会員の皆様やアライアンスパートナーの変化し続けるニーズを常にキャッチし お客様に寄り添ったサービスを提供するためのプラットフォームを構築することで W e b サイトや公式アプリを中心としたデジタルコンテンツおよびロードサービスや会員優待サービ 2
ス利用といったリアルコンテンツの顧客体験価値の向上を推進して参ります さらに 今後ますます成長が見込まれる国内観光においては 全国の拠点展開という強みを活かして各地域のニーズに合わせた地域振興プロデュース活動に取り組みます 運営面では 会員サービスの充実 ITシステム開発への先行投資 消費税増税等 財務上の予断を許さない状況が続くことを想定しています それらに柔軟に対応する強い組織づくりをおこなうとともに 人手不足への対応や働き方改革のため ワークライフバランス ダイバーシティの推進に取り組みます 加えて さらなる生産性の向上およびコスト削減に努め 自動車ユーザーのニーズに合ったサービスや情報を提供するとともに くるま を利用した生活の楽しみ方を各事業分野の活動を通じて提案して参ります 3 重点施策 ( 1 ) くるまの急速な進化に対応し 健全なモビリティ社会の実現に貢献します ( 2 ) ニーズを先取りし デジタル社会における新しいライフスタイルの創出の一翼をにないます ( 3 ) つねに高い現場力に支えられた高品質かつ生産性の高いサービスを提供します (4) 内外の環境変化に強い組織体制 働き方への変革をおこないます Ⅱ 2019 年度事業計画 1 くるまの急速な進化に対応し 健全なモビリティ社会の実現に貢献します 社会貢献活動の展開 1 交通安全 環境保全活動の実施 2 現地活動および W e b S N S の活用を通じた自動車税制対策活動の実施 3 特別支援隊の活動をはじめとするロードサービス社会貢献活動の実施 4 増加するインバウンド 在日外国人のニーズへの対応 5 トップが光り底辺が拡大するモータースポーツ振興策の推進 6 アジア 太平洋地域モビリティへの貢献 7 E S G ( 環境 社会 ガバナンス ) の実践 3
2 ニーズを先取りし デジタル社会における新しいライフスタイルの創出の一翼をにないます ( 1 ) お客様の満足度 体験価値の向上 1 利便性 C S の向上 2 サービス利用数の拡大 ( 2 ) デジタル会員証登録の促進 JAFアプリ ( デジタル会員証 ) デジタルコンテンツの利用促進 ( 3 ) イノベーティブなビジネスモデルの構築 1 地域に密着したコト消費の促進による地方創生 2 アライアンス先とのデータ連携およびコンサルティングの実施 ( 4 ) デジタルコンテンツの強化 1 各種動画コンテンツの強化 2 リアルイベントとデジタルコンテンツの融合 3 つねに高い現場力に支えられた高品質かつ生産性の高いサービスを提供します ( 1 ) 生産性 効率性の向上 1 低コスト体質の実現 2 組織リソースの配分適正化 3 資産管理の徹底および C R E ( 不動産戦略 ) の整備 ( 2 ) 高品質なサービス提供 1 新ロードサービスシステムの活用とテクニカルサポートセンター運営の確立 2 BCP( 不測の事態における事業継続 ) 体制構築による つながるコールセンター の確立 ( 3 ) パートナーアライアンスの強化 1 多面的な事業を展開するためのパートナー連携の強化 2 メディアリレーションの強化 ( 4 ) 全社マーケティングの強化 1 ソリューション営業力強化およびチーム営業の推進 2 W e b サイト改修およびスマートフォンアプリ統合の推進 3 データ分析に基づいた施策の実行 評価の定着 ( 5 ) 在籍会員数および会費外収入の拡大 1 新規入会数の拡大 2 会員継続率の向上 3 経営資源を活用したアライアンスを推進することによる収入の拡大 4 既存業務の商品化による収入の拡大 5 通信販売の強化 4
( 6 ) 業務改善の推進 1 業務の全国標準化および 5 S 活動の徹底による効率化 2 業務マニュアルの改善とルーティン業務のシステム化 4 内外の環境変化に強い組織体制 働き方への変革をおこないます ( 1 ) 内部統制の強化 1 業務遂行における責任所在の明確化および達成状況のモニタリングの強化 2 有効性の高い全社的リスクマネジメント活動の運用 3 マネジメントスキルの強化 ( 2 ) 環境変化に柔軟に対応できる人員体制の構築 1 自己啓発 教育 研修 コンテストによる従業員の能力強化 2 タレントマネジメントシステムによる人材活用およびキャリア形成 3 働き方改革の推進によるワークライフバランスの向上 4 メンタルヘルス ハラスメント対策の徹底 5 インターンシップ リクルーターの活用による専門性 価値観を持った人材の確保 6 エキスパートの育成 ( 3 ) 環境変化に柔軟に対応できる組織体制の構築柔軟な組織間異動およびプロジェクト活動による組織課題への取り組み ( 4 ) 社内コミュニケーションの活性化 1 社内報 社内 S N S の活用 2 組織のフラット化 職場の活性化推進 ( 5 ) I C T ( 情報通信技術 ) の整備 1 データ H U B ( 顧客データを各システムから蓄積するデータベース ) の構築 2 お客様のためのプラットフォームの構築 3 次期統合システム更改に向けた活動の推進 ( 6 ) グループ全体のサービス力向上 1 事業展開におけるグループ会社との連携強化 2 グループ間の人材交流の活性化 以上 5