平成 28 年度スマート工場実証事業成果報告会 スマート工場実証事業 実施報告 2017 年 5 月 30 日 ( 火 ) 株式会社今野製作所代表取締役今野浩好
目的 背景 実施事項 目的 実施事項 背景 自社単独ではできない加工技術を企業連携で対応 連携に内在する非効率性 コミュニケーション負荷の克服 顧客サービス向上につなげて新市場 新規顧客を開拓 以下の 3 つのシステムを構築し有効性を実証する 1 見積もり連携システム 2 工程進捗情報連携システム 3 顧客ポータルシステム : 受注獲得のための重要プロセスのボトルネック解消 : 納期の信頼性向上とリードタイム短縮 : 顧客との情報共有とコミュニケーションを効率化 3 社連携プロジェクト 東京町工場ものづくりのワ 2014~ IVI への参加 業務シナリオワーキンググループ活動の成果 2
1 引き合い ~ 見積もり連携システム 顧客からの引き合い情報を共有する 見積もり作成業務を連携する 3
引き合い案件の情報共有 ( 連携グループ企業間 ) 4
SNS 的な迅速なコミュニケーション Kintone 5
見積業務のシナリオ 1 見積もり案件を登録する 営業担当者 9 見積書を発行する 8 利益判断をする 2 構成ユニットを登録する 3 部品 材料を登録する 5 外部見積もりを依頼する 購買担当者 設計担当者 4 見積工程 工数を登録する ( 内製 外製 ) 6 外部見積もり回答を入力する ( 社内工賃 ) ( 購入部材費 外注費 ) 7 製造原価を積算する 管理担当者 6
見積もりシステム 1 案件の基本情報の登録 4 仕入れ先 外注先の見積もり回答の受領入力 管理 2 構成ユニットへの分解と工程の登録 工数見積もり 5 製造原価の集計結果の確認 3 材料 購入部品 外注の登録と見積もり依頼 6 売価検討 ( 利益判断 ) および見積書の発行 7
2 生産管理システムの工程進捗データ連携 AS-IS 8
現場での工程進捗入力 工程進捗管理画面 (KONNO) 共有 DB ( 工程進捗情報 ) 発注先の工程進捗状況 工程進捗管理画面 (AIS) 現場タッチパネル端末から着手 完了を入力 切断工程曲げ工程溶接工程成形工程
3 顧客用 Web ポータルサイトの開発 社内システムのデータを Web を通じてお客様に開示する ( 受注履歴 見積もり履歴 工程進捗情報 ) メールに代わる 問い合わせ メッセージ交換 データ類の受け渡しなどコミュニーケーション機能 10
メッセージ交換機能 11
情報閲覧機能 12
どこをつなげたか? 調査 サンプル技術情報 広義のものづくり 外部技術の調査 ( 開発調達 技術調査 ) 調査要求 外部技術 商品企画 設計要求 技術制約情報 製品設計 顧客ニーズ 不具合情報 マーケティング 顧客ニーズ アフターサービス 販売実績 クレーム 評価 アフターフォロー 使用状況の情報等 顧客の顧客 ( エンド ユー 調達取引先 EDI 納品 新しい材料 技術 調達 部品表情報 型 治工具の発注 所要量情報 納期情報 購買依頼 設計情報 生産設計 ( 生産技術 ) 製造仕様 作り安さ情報 QCD 実績 製造 ( 狭義のものづくり ) 生産計画 製造実行管理 (MES) 技術情報 技術情報 生産依頼 生産予定情報 販売実績サービス実績 営業活動 出荷履歴在庫情報 受注 出荷 生産進捗情報 品質情報 内示 予定情報 PR 引き合い EDI 納品 顧 客 ザー ) 顧客の顧客 ( エンド ユー 機器制御 (PLC) 2016.1.25 今野浩好 ザー ) 13
どこをつなげたか? 調査 サンプル技術情報 広義のものづくり 外部技術の調査 ( 開発調達 技術調査 ) 調査要求 外部技術 商品企画 設計要求 技術制約情報 製品設計 顧客ニーズ 不具合情報 マーケティング 顧客ニーズ アフターサービス 販売実績 クレーム 評価 アフターフォロー 使用状況の情報等 顧客の顧客 ( エンド ユー 調達取引先 新しい材料 技術 調達 型 治工具の発注 生産設計 ( 生産技術 ) 製造仕様 作り安さ情報 設計情報部品表情報 1 見積もり連携システム EDI 納品 所要量情報 納期情報 購買依頼 QCD 実績 製造 ( 狭義のものづくり ) 生産計画 製造実行管理 (MES) 技術情報 技術情報 生産依頼 生産予定情報 販売実績サービス実績 営業活動 出荷履歴在庫情報 受注 出荷 生産進捗情報 品質情報 内示 予定情報 PR 引き合い EDI 納品 顧 客 ザー ) 顧客の顧客 ( エンド ユー 機器制御 (PLC) 2016.1.25 今野浩好 ザー ) 14
どこをつなげたか? 調査 サンプル技術情報 広義のものづくり 外部技術の調査 ( 開発調達 技術調査 ) 調査要求 外部技術 商品企画 設計要求 技術制約情報 製品設計 顧客ニーズ 不具合情報 マーケティング 顧客ニーズ アフターサービス 販売実績 クレーム 評価 アフターフォロー 使用状況の情報等 顧客の顧客 ( エンド ユー 調達取引先 EDI 納品 新しい材料 技術 調達 部品表情報 型 治工具の発注 所要量情報 納期情報 購買依頼 設計情報 生産設計 ( 生産技術 ) 製造仕様 作り安さ情報 QCD 実績 製造 ( 狭義のものづくり ) 生産計画 製造実行管理 (MES) 技術情報 技術情報 生産依頼 生産予定情報 販売実績サービス実績 営業活動 出荷履歴在庫情報 2 工程情報連携システム 受注 出荷 生産進捗情報 品質情報 内示 予定情報 PR 引き合い EDI 納品 顧 客 ザー ) 顧客の顧客 ( エンド ユー 機器制御 (PLC) 2016.1.25 今野浩好 ザー ) 15
どこをつなげたか? 調査 サンプル技術情報 広義のものづくり 外部技術の調査 ( 開発調達 技術調査 ) 調査要求 外部技術 商品企画 設計要求 技術制約情報 製品設計 顧客ニーズ 不具合情報 マーケティング 顧客ニーズ アフターサービス 販売実績 クレーム 評価 アフターフォロー 使用状況の情報等 顧客の顧客 ( エンド ユー 調達取引先 EDI 納品 新しい材料 技術 調達 部品表情報 型 治工具の発注 所要量情報 納期情報 購買依頼 設計情報 生産設計 ( 生産技術 ) 製造仕様 作り安さ情報 QCD 実績 製造 ( 狭義のものづくり ) 生産計画 製造実行管理 (MES) 機器制御 (PLC) 技術情報 技術情報 生産依頼 生産予定情報 販売実績サービス実績 営業活動 出荷履歴在庫情報 受注 出荷 生産進捗情報 品質情報 2016.1.25 今野浩好 内示 予定情報 PR 引き合い EDI 納品 顧 客 3 顧客ポータルシステム ザー ) 顧客の顧客 ( エンド ユー ザー ) 16
実証事業の成果 専門家との二人三脚の取り組みで IT 人材が育った 現場改善と IT カイゼンを並行して取り組むことができた 受注獲得能力の強化 リードタイム短縮 生産性向上が期待できる 1. 受注獲得につながる営業力の強化 1 提供可能な技術サービス範囲の拡大 ( 連携効果 ) スマート化の成果提案見積工程進捗顧客ポータル 3 社間の技術的なディスカッションの迅速化 チエの双発 3 社の生産リソース ( 設備 ヒト ) の共有 〇 〇 2 見積もり回答レスポンスの向上 見積もり依頼 ~ 回答業務の効率化〇 〇 〇 過去履歴の活用〇 〇 2. 納期の信頼性向上 リードタイム短縮による顧客サービス向上 1 顧客への工程進捗情報の開示 〇 〇 2 提案時点での納期回答の迅速化 確度向上 〇 〇 3. リードタイム短縮による生産性向上 ( スループット向上 ) 1 工程進捗の見える化によるヒトのチームワーク向上 2 企業間の納期情報の信頼性向上による 予備日 の適正化 〇 〇 17
今後の課題 やりたいこと 1. 工程進捗管理の現場運用定着と IoT 活用への進化 1 2 3 4 現場での着手 完了入力の徹底負荷計画 山崩機能の追加 RFIDを活用したIoT 差立福島工場の設備稼働状況のIoTによる把握 2. 工程進捗実績データの蓄積とカイゼンへの活用 1 2 リードタイム実績 ( 受注 LT 工程 LT 調達 LT etc) 納期遵守率 3. 顧客ポータルサイトの実運用によるサービス向上とシステムのブラッシュアップ 4. 連携グループの技術情報共有システムの開発 18