第 1 章はじめに (1) 計画の目的西東京市耐震改修促進計画 ( 以下 本計画 という ) は 西東京市内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することにより 西東京市民の生命と財産を保護し 災害に強いまちづくりを実現することを目的とする (2) 計画の位置づけ本計画は 建築

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①法改正の趣旨と社会的背景

2-1 防災関連施設の現状 概ねすべての施設で耐震性能を有することを確認しているが 救急告示病院につい ては 耐震性能を確認している施設は 21 施設の内 13 施設である 区分 内容該当施設施設件数 耐震性能を有することが確認できている施設件数 防災拠点施設 医療機関 避難者滞留施設 災害拠点病院

PowerPoint プレゼンテーション

基本方針


条例解説6~11条

建築物等震災対策事業について

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

中央区耐震改修促進計画

Microsoft Word - 耐震改修促進計画【概要版】(第2期計画)(H28.3)施行

基本的事項

中央区耐震改修促進計画(資料編)

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

能代市耐震改修計画 目次能代市耐震改修計画 1 第 1 能代市で想定される地震の規模及び被害の状況 3 1 能代市で想定される地震 2 被害想定対象地区 3 被害想定結果 第 2 住宅 公共建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 4 1 住宅の耐震化の現状と目標設定 2 市所有特定建築物の耐

病院, 診療所 大西病院 対象外部分 ( 新耐震 ) 昭和 63 年以降増築 2,878 m2 5 階以下 (RC 造部分 ) 旭川市 4 条通 丁目 2230 番 ほか 病院 Is/Iso = 0.2 (.0 ) Z= 0.8, G=.0, U=.0 建替え C TU S D = 0.0 ( 0.

2 ヒューマックスパビリオン新宿アネックス ( 旧名地球会館 ) 歌舞伎町 -2-7 ホテル 5-6 一般財団法人日本建築防災協会による 既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 に定める 第 2 次診断法 及び 第 3 次診断法 (2009 年版 ) 非充腹材 Is/Iso.0 C TU S

駐車場 1 紅谷町立体駐車場平塚市紅谷町 18 番 4 15 号自動車車庫その他の自動車又は自転車の停留又は駐車のための施設で 一般公共の用に供されるもの 14 建築物の構造耐力上主要な部分が昭和 56 年 6 月 1 日以降におけるある時点の建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) 並

Microsoft Word - æ›‰æŁ°æŒŽ.docx

はじめに


三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

Microsoft Word - ★概要版(平成28年4月) doc

Microsoft Word - 男鹿市耐震改修促進計画.doc

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

法第 14 条第 1 号に規定する 多数の者が利用する建築物 ( 旧耐震基準建築物 ) 体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) 幼稚園 保育所 学校 小学校 中学校 中等教育学校の前期課程若しくは特別支援学校 上記以外の学校 用途 老人ホーム 老人短期入所施設 福祉ホーム その他これらに類するも

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伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 ( 素案 ) 伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例 ( 昭和 63 年伊勢原市条 例第 5 号 ) の一部を次のように改正する 別表第 1に次のように加える 横浜伊勢原線沿道地区 都市計画法第 20 条

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計画の概要

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Microsoft Word - ★資料編(H29改定)

要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果 平成 30 年 4 月 20 日 建築物の耐震改修の促進に関する法律附則第 3 条第 3 項において準用する同法第 9 条の規定に基づき 建築物の所有者から報告された耐震診断の結果を公表します 2 病院又は診療所 建築物の名称 建築物の位置 1 建築物の用途

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の


Microsoft Word - (概要版)永平寺町耐震改修促進計画.doc

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担


名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

1(確定)箱根町耐震改修促進計画(表紙-インデックス)

福井県耐震改修促進計画

第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

静岡市耐震改修促進計画

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

目次 I はじめに 1 耐震化の必要性と鳥羽市耐震改修促進計画の策定 耐震改修促進計画の位置づけ 耐震改修促進計画の目的等... 2 II 建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 1 想定される地震の規模と被害の状況 耐震化の現状 耐震

平方・中野久木物流施設地区

基本方針

平成25年度 耐震対策緊急促進事業について

計画書 阪神間都市計画防災街区整備地区計画の変更 ( 尼崎市決定 ) 都市計画今福 杭瀬寺島地区防災街区整備地区計画を次のように変更する 名称 位置 面積 地区計画の目標 区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設及び地区防災施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 その他当該区域の

目 次 はじめに 1 1. 計画の目的 計画の目的 計画の位置付け 計画の期間 対象建築物 3 2. 現状と課題 現状 課題 8 3. 計画の目標 民間の住宅及び多数の者が利用する建築物

目 次 第 1 章 はじめに 1 耐震化の必要性と耐震改修促進計画策定の背景 1 2 東日本大震災と耐震改修促進法の改正 4 3 南海トラフ巨大地震の規模と想定される被害の状況 5 第 2 章 耐震改修促進計画の目的等 1 目的 8 2 耐震改修促進計画の位置づけ 8 3 計画期間 9 4 耐震改修

湯沢市耐震改修促進計画 目 次 湯沢市耐震改修促進計画 1 第 1 湯沢市で想定される地震の規模及び被害の状況 2 1 湯沢市で想定される地震 2 2 被害想定結果 4 第 2 住宅 公共建築物の耐震診断及び耐震改修の実施に関する目標 6 1 住宅の耐震化の現状と目標設定 6 2 公共建築物の耐震化

資料 1 用語の定義 本計画で使用している用語の定義は下記の通りです 耐震診断耐震改修耐震改修等耐震化旧耐震基準新耐震基準耐震性を満たす 地震に対する安全性を評価すること 地震に対する安全性の向上を目的として 増築 改築 修繕若しくは模様替又は敷地の整備をすること 耐震改修 除却 建替えにより地震に

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

目次H 訂正版【確定版】会議用資料【案】H30公表資料

Microsoft Word - 富津市耐震促進計画PDF用.doc

目 次 第 1 章計画の目的 1 策定の背景 1 2 計画の位置づけ 目的 2 3 計画の期間 2 4 対象区域 対象建築物 3 5 市と市民 ( 所有者 管理者 ) の取り組み 9 第 2 章綾瀬市において被害が想定される地震の規模 被害状況 1 想定される地震 10 2 想定される被害 12 第

茂原市耐震改修促進計画 目次第 1 章はじめに 1. 茂原市耐震改修促進計画の位置付け 2. 茂原市耐震改修促進計画の目的 3. 対象区域及び対象建築物 4. 計画期間 第 2 章想定される地震の規模 被害の状況 1. 茂原市における想定地震と建物の被害想定 4 第 3 章建築物の耐

表 1 耐震改修促進計画で規定される建築物一覧 用途 指導 助言対象建築物の規模要件 指示対象建築物の規模要件 耐震診断義務付け対象建築物 の規模要件 耐震改修促進法第 14 条第 1 号 学校 小学校 中学校 中等教育学校の前期課程若しくは特別支援学校 階数 2 以上かつ1,000m2以上 屋内運

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

はじめに 1 計画策定の経緯 1 第 1 想定される地震の規模 想定される被害状況 1 想定される地震の規模 2 2 人的被害の想定 3 3 建物被害の想定 3 (1) 建物被害 (2) 地震被害 第 2 建築物の耐震化に係る目標 1 建築物の耐震化の現状 4 (1) 住宅の耐震化の現状 (2) 特

秋田県耐震改修促進計画(素案)

良好な操業環境の創出のために 船形地区では 土地区画整理事業により道路 公園等の都市基盤施設の整備を行い 周辺環境との調和に配慮した良好な工業地の形成を進めています そこで地区の特性に応じた 適切な土地利用の誘導を図り 国道 16 号の利便性を生かした良好な操業環境を創出していきたいと考えています

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

Microsoft Word - 下野市概要版.doc

新 市 用

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高浜町建築物耐震改修促進計画

目 次 第 1 章はじめに 1 第 2 章耐震化の現状 目標 6 1 想定する地震の規模 被害の状況 6 2 耐震化の現状 11 3 耐震化の目標 19 第 3 章耐震化の促進を図るための施策 22 1 基本的な取組方針 22 2 重点的に取り組むべき施策 24 第 4 章耐震化に係る総合的な施策の

国分寺市耐震改修促進計画(案)

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第3章 附置義務駐車場の台数                     

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

金沢都市計画地区計画の変更

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Microsoft Word - 高度地区技術基準(H _HP公開用).doc

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

目 次 1. 計画の概要 (1) 計画策定の趣旨... 2 (2) 計画の位置づけ... 3 (3) 計画期間 神戸市で今後発生が想定される地震規模 被害の状況 建築物の耐震化の現況と目標 3-1 住宅の耐震化 (1) 住宅全般の現況と目標... 7 (2) 市営住宅

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

< 千代田五丁目地区地区計画運用基準 > 1 建築物等に関する制限について 閑静な住宅地として良好な住環境の形成 保全及び向上を図るため 地区計画 で次のように定めています (1) 建築物の用途 地区計画で次のような建築物の用途の制限をしています 1 住宅地区 A 2 住宅地区 B 下記の建築物は

スライド 1


鹿角市耐震改修促進計画 平成 21 年 11 月 鹿角市

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耐震診断を応援します

地区計画とは 安全で快適な街並みの形成や良好な環境の保全などを目的に, 地区の特性にあったきめ細かな計画を都市計画として定めるものです 建築物等の計画については, 用途, 敷地の最低面積, 壁面の後退, 垣又はさくの構造のルールを定め, 健康で良好な市街地の形成を促し, 周辺の街並みと調和した市街地

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

北上市住宅・建築物耐震化促進計画

許可及び認定申請等

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

計画書

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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第 1 章はじめに (1) 計画の目的西東京市耐震改修促進計画 ( 以下 本計画 という ) は 西東京市内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することにより 西東京市民の生命と財産を保護し 災害に強いまちづくりを実現することを目的とする (2) 計画の位置づけ本計画は 建築物の耐震改修の促進に関する法律 ( 平成 7 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 6 条の規定に基づき策定するものである 1 建築物の耐震改修については 中央防災会議で決定された建築物の耐震化緊急対策方針 ( 平成 17 年 9 月 ) において 全国的に取り組むべき 社会全体の国家的な緊急課題 2 と位置づけられるとともに 東海 東南海 南海地震に関する地震防災戦略 ( 平成 17 年 3 月 ) において掲げられた 10 年後に死者数及び経済被害額を被害想定から半減させるという目標の達成ための最も重要な課題とされ 緊急かつ優先的に取り組むべきものである 図 1-1 本計画の構成 第 1 章はじめに計画の目的 位置づけ 対象区域 対象建築物 計画期間 第 2 章耐震化の現状 目標現状 住宅 83.4% 民間特定建築物 85.9% 公共建築物 93.2% 目標 住宅 95.0% 民間特定建築物 95.0% 公共建築物 100% 第 3 章耐震化の促進を図るための施策基本的な取組方針 重点的に取り組むべき施策 第 4 章耐震化に係る総合的な施策の展開普及啓発 支援策 関連安全対策の推進 関係機関との連携 今後の取り組み 1 中央防災会議災害対策基本法に基づいて設置された内閣総理大臣を長とし 内閣府に事務局を置く会議 防災基本計画の作成や防災に関する重要事項の審議等を行う 2 地震防災戦略被害が想定される大規模地震について その人的被害 経済被害の軽減に関する具体的な減災目標を掲げ 達成すべき数値目標 達成時期 対策の内容等を明示し 中央防災会議で決定されたもの 1

計画の策定にあたっては 西東京市第 2 次基本構想で掲げる やさしさとふれあいの 3 西東京に暮らし まちを楽しむ の実現を図るため 東京都耐震改修促進計画 ( 平成 28 年 3 月東京都 )( 以下 東京都計画 という ) や西東京市地域防災計画 ( 案 ) ( 平成 28 年 3 月西東京市 ) 西東京市都市計画マスタープラン( 平成 26 年 3 月西東京市 ) 西東京市住宅マスタープラン( 平成 26 年 3 月西東京市 ) 公共施設等マネジメント基本方針 ( 平成 27 年 12 月西東京市 ) 西東京市公共施設保全計画( 平成 21 年 3 月西東京市 ) 等 防災 住宅 公共施設関連の既定方針との整合を図るものとする 図 1-2 計画の位置づけ 西東京市第 2 次基本構想 基本計画 ( 平成 26 年度 ~35 年度 ) 災害対策基本法 西東京市都市計画マスタープラン ( まちづくりの全体方針 ) 西東京市 地域防災計画 ( 案 ) 東京都地域防災計画 東 京 西東京市住宅マスタープラン 西東京市 東京都 都 公共施設等マネジメント基本方針 ( 施設 インフラの適正配置等の全体方針 ) 耐震改修促進計画 ( 改定 ) 耐震改修促進計画 西東京市公共施設保全計画 建築物の耐震改修の促進に関する法律 平成 28 年度修正予定 3 東京都耐震改修促進計画法第 5 条第 1 項の規定により 地震により想定される被害の半減を目指し 都民の生命と財産を保護するため 都内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進し 災害に強い東京を実現することを目的に策定された計画 市町村における耐震改修促進計画の策定の指針となる 2

(3) 対象区域 対象建築物本計画の対象区域は 西東京市内全域とする 本計画の対象建築物は 原則として建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) における新 4 耐震基準 ( 昭和 56 年 6 月 1 日施行 ) 導入以前に建築された建築物のうち 次に掲げるものとする 表 1-1 対象建築物対象建築物の種類内容住宅 戸建住宅 ( 長屋建てを含む ) 共同住宅民間特定建築物 特定既存耐震不適格建築物 法第 14 条に定める特定既存耐震不適格建築物のうち 民間が所有する建築物 要緊急安全確認大規模建築物 法附則第 3 条第 1 項に定める建築物のうち 民間が所有する建築物緊急輸送道路沿道建築物 特定緊急輸送道路沿道建築物 特定緊急輸送道路に接する一定高さ以上の建築物 一般緊急輸送道路沿道建築物 特定緊急輸送道路以外の緊急輸送道路に接する一定高さ以上の建築物公共建築物 防災上重要な公共建築物 災害対策本部等 地域防災計画( 案 )( 平成 28 年 3 月西東京市 ) に位置付ける避難施設 福祉避難施設 一時滞在施設 消防団詰所 その他の公共建築物 防災上重要な公共建築物を除く 木造以外で延床面積 200m2を超える公共建築物 4 新耐震基準現行の耐震基準 ( 新耐震基準 ) は 昭和 56 年 6 月 1 日に導入された この新耐震基準は 建築基準法の最低限遵守すべき規律として 建築物の耐用年数中に何度か遭遇するような中規模の地震 ( 震度 5 強程度 ) に対しては構造体を無被害にとどめ 極めてまれに遭遇する大地震 ( 震度 6 強 ) に対しては人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じさせないことを目標としている 3

表 1-2 特定建築物一覧表 用途 学校 小学校 中学校 中等教育学校の前期課程 特別支援学校 特定既存耐震不適格建築物 規模要件 ( 法第 14 条 ) 1,000m2以上 上記以外の学校 1,000m2以上体育館 ( 一般公共の用に供されるもの ) 1,000m2以上ボーリング場 スケート場 水泳場その他これらに類する運動施設病院 診療所劇場 観覧場 映画館 演芸場集会場 公会堂展示場卸売市場 1,000m2以上百貨店 マーケットその他の物品販売業を営む店舗 ホテル 旅館賃貸住宅 ( 共同住宅に限る ) 寄宿舎 下宿事務所老人ホーム 老人短期入所施設 福祉ホームその他これらに類するもの 老人福祉センター 児童厚生施設 身体障害者福祉センターその他これらに類するもの 幼稚園 保育所 博物館 美術館 図書館遊技場公衆浴場飲食店 キャバレー 料理店 ナイトクラブ ダンスホール理髪店 質屋 貸衣裳屋 銀行その他これらに類するサービス業を営む店舗工場 ( 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物を除く ) 車両の停車場又は船舶もしくは航空機の発着場を構成する建築物で旅客の乗降又は待合の用に供するもの 自動車車庫その他の自動車又は自動車の停留又は駐車のための施設保健所 税務署その他これに類する公益上必要な建築物 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物 緊急輸送道路沿道建築物 1,000 m2以上 500 m2以上 1,000 m2以上 政令で定める数量以上の危険物を貯蔵 処理する全ての建築物 指示対象となる規模要件 ( 法第 15 条 ) 1,500 m2以上 750 m2以上 500 m2以上 耐震改修促進計画で指定する緊急輸送道路の沿道建築物であって 前面道路の幅員の 1/2 超の高さの建築物 ( 道路幅員が 12m 以下の場合は 6m 超 ) 要緊急安全確認大規模建築物 ( 法附則第 3 条 ) 3,000 m2以上 1,500 m2以上 ( 敷地境界線から一定距離以内に存する建築物に限る ) 4

特定既存耐震不適格建築物 ( 法第 14 条 ) 政令で定める一定規模以上の多数の者が利用する建築物で 所有者は耐震診断を行い その結果 地震に対する安全性の向上を図る必要があると認められるときは 当該建築物について耐震改修を行うよう努めなければならないとされているもの 指示対象となる特定既存耐震不適格建築物 ( 法第 15 条 ) 政令で定める一定規模以上の多数の者が利用する建築物で 所管行政庁が所有者に対し 耐震診断や耐震改修について必要な指導及び助言をすることができるもので 必要な耐震診断又は耐震改修が行われていないと認められるときは 所有者に対して必要な指示をすることができ 所有者が指示に従わなかったときはその旨を公表することができるもの 要緊急安全確認大規模建築物 ( 法附則第 3 条 ) 地震に対する安全性を緊急に確かめる必要がある大規模なものとして政令で定める一定規模以上の多数の者が利用する建築物で 所有者は耐震診断を行い その結果を平成 27 年 12 月 31 日までに所管行政庁に報告しなければならないもの (4) 計画期間本計画の計画期間は 東京都計画や市関連計画の整合を図り 平成 28 年度から平成 37 年度までの10 年間とする なお 社会経済情勢の変化や計画の進捗状況に適切に対応するため おおむね3 年を目途として定期的に検証を行い 必要に応じて内容を見直すなど計画の改定を行う 図 1-3 計画期間 平成 28 年度 平成 37 年度 西東京市耐震改修促進計画 ( 改定 ) 定期的な検証 必要に応じて内容の見直し 5