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届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

別紙

重度認知症加算 2. 重度認知症加算は 今改定において 入院した日から起算して3 月以内の期間に限り, 重度認知症加算として, 日につき 00 点を所定点数に加算する から 入院した日から起算して 月以内の期間に限り 重度認知症加算として 日につき 300 点を所定点数に加算する へ変更となったが

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

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場合であること この場合 保険薬局において 加入の保険及び被用者保険の被保険者等にあっては事業所名 国民健康保険の被保険者及び後期高齢者医療制度の被保険者にあっては住所を確認するとともに 調剤録に記載しておくこと 2 保険医療機関の記載がない場合処方せんの交付を受けた場所を患者に確認すること なお

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Q: 療養病棟が 2 病棟 (60 床 +60 床 ) あり 人員配置が共に施設基準をクリアしている場合には 2 病棟合計の 120 床に対して医療区分 2 3 の割合が 8 割以上となればよいのでしょうか 1 病棟 (60 床 ) 毎に 8 割以上でなければならないのでしょうか A: 療養病棟入院

お問い合わせは、病院所在地の厚生(支)局又は都道府県事務所あてにお願いします

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

3. 入退院登録 API( 入院登録 ) リクエスト番号 項目名 内容 必須 / 任意 例 備考 1 Save_Request リクエスト保持区分 ( 日レセにリクエストの情報を保持するか否かを指定 ) 任意 1 未設定時初期値 [0] 0: 残さない 1: 残す 2 Request_Number

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概要

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

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Taro-【新旧】医療観察診療報酬告

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2018 年 3 月 15 日 株式会社千早ティー スリー 代表取締役谷口仁志 平成 30 年度診療報酬改定における重症度 医療 看護必要度関連の変更について 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます さて 平成 30 年度診療報酬改定における施設基準等が 3 月 5 日に公開され 重症度

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

2. 療養型病院 (1) 機能性の状況 療養型病院 施設数 ( 施設 ) 470 病床数 ( 床 ) 利用率 90.3 在院日数 ( 日 ) 92.7 入院外来比 0.52 新患率 日平均患者数 ( 人 ) 入院 外来 床当たり医業収益 ( 千円 )

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

H まで経過措置注意喚起

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平成30 年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて(保険局医療課:H )

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

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看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

参考資料

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

診調組 D DPC/PDPS の包括範囲について 1. 包括評価の基本的考え方 (DPC 制度 (DPC/PDPS) の概要と基本的な考え方より抜粋 ) 2 包括評価の対象とする診療報酬項目 ( 包括範囲 ) 包括評価の対象として設定されている出来高診療報酬項目は 入院基本料

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

第 8 部 精神科専門療法 通則 1 精神科専門療法の費用は 第 1 節の各区分の所定点数により算定する ただし 精神科専門 療法に当たって薬剤を使用したときは 第 1 節及び第 2 節の各区分の所定点数を合算した点数 により算定する ぼう 2 精神科専門療法料は 特に規定する場合を除き 精神科を標

1

起 案 書

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

加算・減算一覧【HPアップ用】(修正あり)

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上記 1 よる場合以外については 下記 (2) により 診療報酬等の請求 を行うものとすること (2) 概算請求を行う場合の取扱いについて 1 概算による請求を選択する保険医療機関等については やむを得ない事情がある場合を除き 平成 30 年 7 月 14 日までに概算による請求を選択する旨 各審査

平成28年度診療報酬改定説明会(H )質疑応答集について

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11. 通所リハビリテーション 改定事項 基本報酬 1 医師の指示の明確化等 2リハビリテーション会議への参加方法の見直し等 3リハビリテーション計画書等のデータ提出等に対する評価 4 介護予防通所リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算の創設 5 社会参加支援加算の要件の明確化

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別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

基本診療料の施設基準等第一届出の通則一保険医療機関(健康保険法(大正十一年法律第七十号)第六十三条第三項第一号に規定する保険医療機関をいう 以下同じ )は 第二から第十までに規定する施設基準に従い 適正に届出を行わなければならないこと 二保険医療機関は 届出を行った後に 当該届出に係る内容と異なる事

1 届出 施設基準に 病院の一般病棟又は療養病棟の病棟 ( 病室 ) 単位で行うもの とあるが 一般病棟入院基本料や療養病棟入院基本料からの移行のみでなく障害可能である 者施設等入院基本料や亜急性期入院医療管理料 回復期リハビリテーション病棟入院料からの移行は可能か? 2 届出 当院は一般 10 対

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

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DPCはやわかり2018年版_本文_DIC183.indd

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

Excel表の活用及び入院料等の届出に関して良くある質問(FAQ)

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制度 後期高齢者医療制度とは 3 資格 被保険者 4 被保険者証 保険証 5 保険料の算定 6 保険料の納付方法 7 保険料の軽減と納付相談 8 お医者さんにかかるときの自己負担割合 10 療養費 12 接骨院 整骨院 柔道整復 のかかり方 13 訪問看護療養費 移送費 13 高額療養費 14 特定

WIC-1

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

緊急に措置すべき事項

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180429届出Q&A 最終版.xls

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【熊本案1】平成28年熊本地震に伴う保険診療の特例措置の期間延長等について

別表第 17( 第 21 条関係 ) 種類支給される職員の範囲支給額 1 放射線業務手当 2 病棟指導手当 3 死後処置手当 4 夜間看護等手当 循環器 呼吸器病センター及びがんセンターに所属する職員 ( 放月額 7,000 円射線科医師及び診療放射線技術者を除く ) がエックス線の照射補助作業に従

Taro-医01 答申書(初・再診料)

報酬改定(就労系サービス)

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

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病床規模は 300 床未満の病院が全体で 82.5% と中小規模の病院が大半を占め 一般病院で 81.7% 療養型病院で 93.4% 精神科病院で 64.0% だった ( 図表 3) 平成 28 年医療施設 ( 動態 ) 調査によると 299 床以下の病院の割合は全体の 82.1% であることから

じよくそう 看護ステーションの緩和ケア又は褥瘡ケア に係る専門の研修を受けた看護師が 他の訪問看護ステーションの看護師等又は当該利用者の在宅療養を担う保険医療機関の看護師等と共同して同一日に指定訪問看護を行った場合に 当該利用者 1 人について それぞれ月 主治医から交付を受けた訪問看護指示書及び訪

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点検項目 605 認知症対応型共同生活介護費 点検事項 点検結果 夜勤減算介護従業者の数が共同生活住居ごとに1 以上 満たさない身体的拘束等を行う場合 態様 時間 心身の状況 緊急や身体拘束廃止未実施減算 未実施むを得ない理由を記録 夜間支援体制加算 (Ⅰ) 夜間支援体制加算 (Ⅱ) 身体的拘束等の

日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)」結果報告(2008年8月6日)

MC-2 3

2014年4月改定対応-画像診断

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06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

( 参考 ) 身体拘束廃止未実施減算の適用について 1 身体拘束禁止規定について サービスの提供にあたっては 当該入所者 ( 利用者 ) 又は他の入所者 ( 利用者 ) 等の生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き 身体的拘束その他入所者 ( 利用者 ) の行動を制限する行為を行ってはな

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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Transcription:

入院基本料について 1

入院基本料の評価の変遷 医学的管理に関する費用 看護師等の数に応じた評価 入院の際に行われる基本的な医学管理 看護 療養環境の提供を含む一連の費用を評価したもの 療養環境の提供の評価 平成 11 年度以前平成 12 年度以降 2 2

基本的な入院医療の評価の変遷について 給食 入院環境料 看護料 医学管理 ( 室料 ) 入院時基本診療料 昭和 33 年時点給食した場寝具設備の合の加算加算 看護の加算 包括 昭和 45 年時点 昭和 47 年時点 平成 6 年時点 平成 11 年 平成 12 年時点 給食した場合の加算 入院時基本診療料 寝具設備の加算 入院時医学管理料 看護の加算 医療制度改革の基本方針 ( 平成 9 年 4 月 7 日与党医療保険制度改革協議 会 ) を基本とし より合理的な診療報酬 給食料 室料 看護料 入院時体系のあり方について 医療保険福医学管理料祉審議会制度企画部会診療報酬見直し検討会 において総合的に検討 病院の機能区分に応じた評価体系と しては 入院という組織的な医療提供入院時食事入院時入院環境料看護料の体制を総合的に評価し その効率的療養費 医学管理料な医療サービスの提供を誘導できる新 たな仕組み ( ホスピタルフィーの体系 ) を検討する 入院時食事入院基本料具体的には 現在の入院環境料 看護料 入院時医学管理料などを基本と療養費 ( 入院環境料 ) ( 看護料 ) ( 医学管理料 ) して医療機関がその機能を十分に果た機能を しているかという点を加味して総合評価 する 入院基本料 ( 仮称 ) という仕組み 入院時食事療養費は H6 に療養の給付であった基準給食を入院時食事療養費に改変し 適切な評価を行うほか 多様なメニューの提供や入院時の栄養食事指導の評価 食堂における良好な食事環境等を評価することにした 3

昭和 58 年 ( 甲表 ) 入院初日 703 点 250 点 入院料の評価の変遷 入院時医学管理料 160 点 120 点 99 点 2 週間 1 ヶ月 看護料 348 点 1 室料 105 点 3ヶ月 患者対看護要員 =2.5 対 1 室料の加算であった基準寝具設備加算を包括 1 看護要員の 8 割以上が看護職員で 看護要員の半数以上が看護師でなければ算定できない 615 点 405 点入院時医学管理料 230 点 150 点 121 点看護 (A) 加算 2 254 点看護 (A) 加算 2 254 点入院初日新看護料 1530 点 496 点新看護料 484 点患者対看護職員 =2 2 対 1 入院環境料 165 点 平成 10 年 2 週間 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 30 日 2 看護職員の 7 割以上が看護師でなければ算定できない 平成 12 年 入院初日 1668 点 一般病棟入院基本料 Ⅰ 群入院基本料 1 2 1,216 点 平成 12 年入院環境料 新看護料 入院時医学管理料を統合 簡素化し 入院基本料として評価 452 点 207 点 ー 50 点 14 日 30 日 180 日 患者対看護職員 =2 対 1 4 4

基本診療料の施設基準等に関する告示 第一第二第三第四第五 入院基本料の施設基準 届出の通則施設基準の通則初 再診料の施設基準等入院診療計画 院内感染防止対策 医療安全管理体制及び褥瘡対策及び栄養管理体制の基準病院の入院基本料の施設基準等一通則 (1) 病院であること (2) 一般病棟 療養病棟 結核病棟又は精神病棟をそれぞれ単位 ( 特定入院料に係る入院医療を病棟単位で行う場合には 当該病棟を 除く ) として看護を行うものであること (3) 看護又は看護補助は 当該保険医療機関の看護職員又は当該保険医療機関の主治医若しくは看護師の指示を受けた看護補助者が行うものであること (4) 次に掲げる施設基準等のうち平均在院日数に関する基準については 病棟の種別ごとに 保険診療に係る入院患者 ( 別表第二に掲げる患者を除く ) を基礎に計算するものであること (5) 次に掲げる看護職員及び看護補助者の数に関する基準については 病棟 ( 別表第三に掲げる治療室 病室及び専用施設を除く ) の種別ごとに計算するものであること (6) 夜勤を行う看護職員 ( 病棟単位で特別入院基本料を算定する場合の看護職員を除く ) 又は療養病棟の看護職員及び看護補助者 ( 以 下 看護要員 という )( 療養病棟入院基本料 1の施設基準に係る届出を行った病棟 第十一の八に規定する病棟及び特別入院基本料を算定する病棟の看護要員を除く ) の一人当たりの月平均夜勤時間数が七十二時間以下であること等 看護職員及び看護補助者の労働時間が適切なものであること (7) 七対一入院基本料 十対一入院基本料又は十三対一入院基本料を算定する病棟における夜勤については 看護師一を含む二以上の数の看護職員が行うこと (8) 現に看護を行っている病棟ごとの看護職員の数と当該病棟の入院患者の数との割合を当該病棟の見やすい場所に掲示していること 二一般病棟入院基本料の施設基準等 (1) 一般病棟入院基本料の注 1に規定する入院基本料の施設基準イ七対一入院基本料の施設基準 1 当該病棟において 一日に看護を行う看護職員の数は 常時 当該病棟の入院患者の数が七又はその端数を増すごとに一以上であ当該病棟の入院患者の数が七又はその端数を増すごとにること ただし 当該病棟において 一日に看護を行う看護職員の数が本文に規定する数に相当する数以上である場合には 各病棟における夜勤を行う看護職員の数は 本文の規定にかかわらず 二以上であることとする 2 当該病棟において 看護職員の最小必要数の七割以上が看護師であること 3 当該病棟の入院患者の平均在院日数が十八日以内であること 4 看護必要度の基準を満たす患者を一割五分以上入院させる病棟であること ( 救命救急入院料を算定する治療室を有している保険医る保険医 療機関の病棟を除く ) 5 常勤の医師の員数が 当該病棟の入院患者数に百分の十を乗じて得た数以上であること ロ十対一入院基本料の施設基準三療養病棟入院基本料の施設基準等 5

施設基準告示の通則に定められている事項 ( 病院の入院基本料の施設基準等 ) H12 H14 H16 病設れ病院であること 院基ての準病棟種別をそれぞれ単位として看護を行うものであること い入の看護は 当該保険医療機関の看護要員が行うこと 院通る基則定数超過 医療法人員標準未満保険医療機関に該当していな主 H14 以降 施設基準の通則に移行いこと 本にな料規平均在院日数は 病棟種別毎に保険診療の患者を基礎に計算すること の定事施さ項看護職員 補助者は病棟種別毎に計算すること 特別入院入院基本料の約 45~75% 基本料 通則以外 算定告示等 施一設看護職員配置般病棟入平均在院日数 ( 一部 ) 院基算看護師比率 ( 約 2~10%) 減算有り本料基準通知入院診療計画 院内感染防止対策 入院診療計画未実施減算 ( 入院中 1 回 350 点 ) 院内感染防止対策未実施減算 (1 日に 5 点 ) 正看比率 定告示看護師比率 ( 約 2 10%) 減算有り 医療安全管理体制 褥瘡対策 医療安全管理体制未整備減算 (1 日 10 点 ) 褥瘡対策未実施減算 (1 日 5 点 ) 褥瘡患者管理加算 ( 入院中 1 回 20 点 ) H10 は入院診療計画加算 院内感染防止対策加算 6

等褥瘡患者管理加算 ( 入院中 1 回 20 点 ) H18 以降 入院基本料等加算入院基本料に包括一基準通知入院基本料病通院則のに入規院定基さ 本れ料てのい施る設主基な 準の 事項 特別入院基本料 告外通示 則算以定 施設基準告示の通則に定められている事項 ( 病院の入院基本料の施設基準等 ) H18 H20 H22 H24 病院であること 病棟種別をそれぞれ単位として看護を行うものであること 看護は 当該保険医療機関の看護要員が行うこと 平均在院日数は 病棟種別毎に保険診療の患者を基礎に計算すること 看護職員 補助者は病棟種別毎に計算すること 夜勤を行う看護職員の 1 人当たりの月平均夜勤時間数 72 時間以下であること 7 対 1 10 対 1 13 対 1 は 2 人以上の看護職員で夜勤をすること ( うち 1 人以上看護師であること ) 看護職員数と患者数の割合を病棟に掲示すること 入院基本料の約 37~60% 入院診療計画 院内感染防止対策 医療安全管理体制 褥瘡対策 7 対 1 及び 10 対 1 において月平均夜勤時間 72 時間要件のみ満たさない場合は入院基本料の 80% 般病棟施設正看比率病看護職員配置 正看比率 平均在院日数 ( すべて ) 患者比率 ( 看護必要度 )(7 対 1 のみ ) 医師配置 (7 対 1 のみ ) H20.4.1~22.3.31 まで医師配置のみ満たせない場合 準 7 対 1 入院基本料が算定できた 7

平成 22 年度診療報酬改定特別入院基本料を算定するまでの激変緩和について 看護師不足によって月平均夜勤時間 72 時間以内の要件のみ満たせない場合 特別入院基本料を算定するまでの激変緩和措置を創設 7 対 1 及び 10 対 1 特別入院基本料の新設 ( 入院基本料の 80% の点数設定 ) 新一般病棟入院基本料 7 対 1 特別入院基本料 1,244 点 新 一般病棟入院基本料 10 対 1 特別入院基本料 1,040 点 新 結核病棟入院基本料 7 対 1 特別入院基本料 1,158 点 新結核病棟入院基本料 10 対 1 特別入院基本料 954 点 新 精神病棟入院基本料 10 対 1 特別入院基本料 992 点 [ 施設基準 ] 一般病棟入院基本料 7 対 1 及び 10 対 1 入院基本料を算定している医療機関であって 夜勤を行う看護職員の一人当たりの月平均夜勤時間数が72 時間以下の要件のみを満たせない医療機関算定期間 :3 か月間 ( 当該入院基本料を最後に当該点数算定期間中は 特定の看護算定した月から起算して1 年以内は算定できない ) 職員に夜勤時間が偏重することがないように配慮すること 算定要件 : 毎月看護職員採用活動状況報告 8

一般病棟入院基本料 7 対 1 特別入院基本料の場合 (H22 改定時の点数の場合 ) 7 対 1 入院基本料を算定している医療機関が特別入院基本料算定医療機関になると 1 日当たりの入院基本料が 980 点減点となる (1555 点 575 点 ) 注. 入院早期 14 日以内の加算も減点となる (450 点 300 点 ) 月平均夜勤時間 72 時間のみを満たせない場合 7 対 1 特別入院基本料として 入院基本料の約 80% を 3 か月間算定可能となった 1555 点 1555 点 7 対 1 入院基本料 980 点 1244 点 (1555 点の 80%) 7 対 1 入院基本料 311 点 7 対 1 特別入院基本料 669 点 3 か月間算定可 575 点 (1555 点の 37%) 特別入院基本料の点数 特別入院基本料 H20~ H22~ 9

一般病棟入院基本料 10 対 1 特別入院基本料の場合 (H22 改定時の点数の場合 ) 10 対 1 入院基本料を算定している医療機関が特別入院基本料算定医療機関になると 1 日当たりの入院基本料が725 点減点となる (1300 点 575 点 ) 注. 入院早期 14 日以内の加算も減点となる (450 点 300 点 ) 月平均夜勤時間 72 時間のみを満たせない場合 10 対 1 特別入院基本料として 入院基本料の約 80% を3か月間算定可能となった 1300 点 1300 点 10 対 1 入院基本料 10 対 1 入院基本料 260 点 3か月間算定可 725 点 1040 点 (1300 点の80%) 10 対 1 特別入院基本料 465 点特別入院基 本料の点数 575 点 (1300 点の 44%) 特別入院基本料 H20~ H22~ 10

一般病棟入院基本料 13 対 1 及び 15 対 1 特別入院基本料の場合 13 対 1 入院基本料を算定している医療機関が特別入院基本料算定医療機関になると 1 日当たりの入院基本料が 517 点減点となる (1092 点 575 点 ) 15 対 1 入院基本料を算定している医療機関が特別入院基本料算定医療機関になると 1 日当たりの入院基本料が 359 点減点となる (934 点 575 点 ) 注. 入院早期 14 日以内の加算も減点となる (450 点 300 点 ) 1092 点 13 対 1 入院基本料 517 点 934 点 15 対 1 入院基本料 359 点 575 点 575 点 (1092 点の 53%) 特別入院基本料 (934 点の 62%) 特別入院基本料 H22~ H22~ 11

入院基本料について 現状 入院医療の評価については 入院という組織的な医療提供の体制を総合的に評価するという観点から 入院環境料 看護料 入院時医学管理料等が平成 12 年度以降入院基本料として一体評価されてきた 平成 18 年度以降 入院基本料の施設基準の通則に複数夜勤配置や月平均夜勤時間が規定され 従前から通則に規定されている要件に加え これらについても満たさなければ入院基本料が算定できなくなり その場合 特別入院基本料を算定することとなった この特別入院基本料は 575 点であることから 一般病棟 7 対 1 入院基本料であれば 当該入院基本料の37% と著しい減額となり 医療機関の経営上のダメージが大きいとの指摘があり 平成 22 年改定では 7 対 1 及び10 対 1 入院基本料については 月平均夜勤時間 72 時間が満たせない場合については 入院基本料の 80% となる7 対 1 及び10 対 1 特別入院基本料を新設した 今後 特別入院基本料を算定する際の減額幅や7 対 1 及び10 対 1 特別入院基本料と同様の緩和措置を13 対 1 及び15 対 1 入院基本料へ拡大することについて検討する必要があるのではないか 12