臨床検査基準値一覧 北里病院臨床試験センター 病院 Ver.4 ( 2016. 09.01 作成 )
血液学的検査 血算一式 (Complete Blood Cell Count) 白血球数 (WBC) 4.0 ~ 9.0 10 3 /μl 赤血球数 (RBC) 4.20 ~ 5.60 3.80 ~ 5.00 10 6 /μl シースフロー DC 検出法 血色素量 (Hb) 12.5 ~ 17.0 11.5 ~ 15.0 g/dl SLSヘモグロビン法 (Sodium Lauryl Susfate) ヘマトクリット (Hct) 39.0 ~ 50.0 33.0 ~ 45.0 シースフロー DC 検出法 平均赤血球容積 (MCV) 85.0 ~ 95.0 fl 平均赤血球血色素量 (MCH) 28.0 ~ 33.0 pg 平均赤血球血色素濃度 (MCHC) 32.0 ~ 36.0 血小板数 (PLT) 15.0 ~ 35.0 10 4 /μl シースフロー DC 検出法 白血球分類好中球 (Neutrophil) 43.0 ~ 71.0 好酸球 (Eosinophil) 2.0 ~ 6.0 リンパ球 (Lymphocyte) 30.0 ~ 41.0 単球 (Monocyte) 3.0 ~ 6.0 好塩基球 (Basophil) 0.0 ~ 2.0 好中球数 (Neutrophil) 1720 ~ 6390 /μl 総リンパ球数 (Lymphocyte) 1200 ~ 3690 /μl 網赤血球数 (Reticulocyte) 0.5 ~ 1.9 血漿プロトロンビン時間 (PT) 時間 (PT) 11.0 ~ 14.0 sec 散乱光度法活性 (PT) 70 ~ 130 散乱光度法 国際標準比 (PTINR) 活性部分トロンボプラスチン時間 (APTT) 時間 (APTT) 24.0 ~ 39.0 sec 散乱光度法 フィブリノーゲン (FIB) 200 ~ 400 mg/dl 散乱光度法 ヘパプラスチンテスト (HT) 70 ~ 130 凝固時間法 SRL *1 FDP < 5.0 μg/ml ラテックス凝集反応法 Dダイマー < 1.0 μg/ml ラテックス凝集反応法 ATⅢ 80 ~ 130 吸光度法 赤沈 (ESR) 2 ~ 10 3 ~ 15 mm/h ウェスターグレン法 白血球目視分類 骨髄芽球 (Myeloblast) 0.0 前骨髄球 (Promyelocyte) 0.0 骨髄球 (Myelocyte) 0.0 後骨髄球 (Metamyelocyte) 0.0 好中球桿状核 (Band form / Stab cell) 0.0 ~ 12.0 好中球分葉核 (Segment form) 43.0 ~ 59.0 好酸球 (Eosinophil) 2.0 ~ 6.0 リンパ球 (Lymphocyte) 30.0 ~ 41.0 単球 (Monocyte) 3.0 ~ 6.0 好塩基球 (Basophil) 0.0 ~ 2.0 異形リンパ球 (ALYMP) 0.0 赤芽球 (EBL) (*) () /100WBC (*) () の場合 項目 ( 赤芽球 ) 非表示 血液ガス検査 動脈血 ph 7.350 7.450 電極法 動脈血二酸化炭素分圧 (PCO 2 ) 35.0 ~ 45.0 Torr 電極法 動脈血酸素分圧 (PO 2 ) 80.0 Torr 電極法 血漿重炭酸イオン (HCO 3 ) 21.0 ~ 27.0 mmol/l B E(Base Excess) 2.3 ~ +2.3 mmol/l 2/7
血液生化学的検査 総蛋白 (TP) 6.5 ~ 8.1 g/dl ビウレット法 アルブミン (Alb) 3.8 ~ 5.2 g/dl 改良 BCP 法 総ビリルビン (TBIL) 0.2 ~ 1.0 mg/dl バナジン酸酸化法 直接ビリルビン (DBIL) 0.0 ~ 0.3 mg/dl バナジン酸酸化法 AST(GOT) 10 ~ 35 U/L JSCC 標準化対応法 ALT(GPT) 5 ~ 40 U/L JSCC 標準化対応法 アルカリフォスファターゼ (ALP) 115 ~ 359 U/L JSCC 標準化対応法 γgtp 12 ~ 70 9 ~ 28 U/L JSCC 標準化対応法 血清コリンエステラーゼ (SCHE) 168 ~ 470 U/L JSCC 標準化対応法 LDH(LD 乳酸脱水素酵素) 119 ~ 229 U/L JSCC 標準化対応法 CPK(CK クレアチンホスホキナーゼ) 60 ~ 247 44 ~ 170 U/L JSCC 標準化対応法 アミラーゼ (AMY) 37 ~ 125 U/L JSCC 標準化対応法 血糖 ( グルコース ) 70 ~ 109 mg/dl GOD 固定化酵素電極法 グリコヘモグロビン (HbA1c) NGSP 4.6 ~ 6.2 HPLC 法 トリグリセライド (TG 中性脂肪) 30 ~ 150 mg/dl FG 消去酵素法 総コレステロール (TCho) 130 ~ 240 mg/dl コレステロール酸化酵素法 HDLコレステロール (HDLC) 40 ~ 77 40 ~ 84 mg/dl 選択的抑制法 LDLコレステロール (LDLC) 70 ~ 139 mg/dl 選択的可溶化法 尿素窒素 (UN) 8.0 ~ 22.0 mg/dl ウレアーゼ法 (icdhによる消去法) クレアチニン (CRE) 0.60 ~ 1.10 0.40 ~ 0.80 mg/dl POD 酵素法 egfr(18 歳以上 ) 60 ml/min/1.73m 2 日本腎臓病学会 (2008) 発表の 尿酸 (UA) 3.8 ~ 7.0 2.4 ~ 7.0 mg/dl ウリカーゼPOD 法 浸透圧 (OSMO) 282 ~ 297 mosm/kg H 2 O 氷点降下法 ナトリウム (Na) 135 ~ 146 meq/l 希釈式電極法 カリウム (K) 3.4 ~ 4.8 meq/l 希釈式電極法 クロール (CL) 98 ~ 108 meq/l 希釈式電極法 カルシウム (Ca) 8.8 ~ 10.2 mg/dl MXB 法 無機リン (IP) 2.5 ~ 4.7 mg/dl PNP XDH 法 血清鉄 (FE) 44 ~ 192 29 ~ 164 μg/dl バソフェナントロリン直接法 総鉄結合能 (TIBC) 250 ~ 380 250 ~ 450 μg/dl バソフェナントロリン直接法 ( 計算法 ) 内分泌学的検査 TSH( 甲状腺刺激ホルモン ) 0.27 ~ 4.20 μiu/ml ECLIA *2 FT3( 遊離トリヨードサイロニン ) 2.30 ~ 4.00 pg/ml ECLIA *2 FT4( 遊離サイロキシン ) 1.00 ~ 1.80 ng/dl ECLIA *2 3/7
感染症 ウイルス検査 HBs 抗原 (B 型肝炎ウィルス表面抗原 ) () 0.0 ~ 0.7 HBs 抗体 (B 型肝炎ウィルス表面抗体 ) () 0 ~ 9 miu/ml HBc 抗体 (B 型肝炎ウィルスコア抗体 ) () 0.0 ~ 0.7 HCV 抗体 Ⅲ(C 型肝炎ウィルス抗体 ) () 0.0 ~ 0.9 HIV 抗原抗体 ( 法 ) () 0.0 ~ 0.9 TPLA( 梅毒検査 ) () ラテックス免疫比濁法 *3 0 ~ 9 U/mL ラテックス免疫比濁法 *3 RPR( 梅毒検査 ) () ラテックス免疫比濁法 0.0 ~ 0.9 R.U. ラテックス免疫比濁法 免疫学的検査 CRP 定量 0.30 mg/dl ラテックス比濁法 尿一般検査 基準値男性女性 単位 定性一式比重 1.005 ~ 1.030 ph 5.0 ~ 7.5 蛋白 (PRO) () 糖 (GLU) () 潜血 (BLD) () ウロビリノーゲン (URO) (+) ビリルビン (BIL) () ケトン体 (KET) () 亜硝酸塩 (NIT) () 沈渣赤血球 白血球 扁平上皮 尿路上皮 尿細管上皮 卵円形脂肪体 (OFB) 細胞質封入体細胞 その他上皮 円柱 /LPF 細菌 結晶 その他 測定方法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法試験紙法 取扱い機関 4/7
尿生化学的検査 ( 任意尿 ) 蛋白定量 (PQT) mg/dl ピロガロールレッド法 アミラーゼ (AMY) U/L JSCC 標準化対応法 尿素窒素 (UN) mg/dl ウレアーゼ法 (icdhによる消去法) クレアチニン (CRE) mg/dl POD 酵素法 尿酸 (UA) mg/dl ウリカーゼPOD 法 浸透圧 (OSMO) mosm/kg H 2 O 氷点降下法 ナトリウム (Na) meq/l 希釈式電極法 カリウム (K) meq/l 希釈式電極法 クロール (CL) meq/l 希釈式電極法 カルシウム (Ca) mg/dl MXB 法 無機リン (IP) mg/dl PNP XDH 法 尿生化学的検査 ( 蓄尿 ) 蛋白定量 (PQT) mg/dl ピロガロールレッド法 アミラーゼ (AMY) U/L JSCC 標準化対応法 尿素窒素 (UN) mg/dl ウレアーゼ法 (icdhによる消去法) クレアチニン (CRE) mg/dl POD 酵素法 尿酸 (UA) mg/dl ウリカーゼPOD 法 浸透圧 (OSMO) 590 ~ 1010 mosm/kg H 2 O 氷点降下法 ナトリウム (Na) meq/l 希釈式電極法 カリウム (K) meq/l 希釈式電極法 クロール (CL) meq/l 希釈式電極法 カルシウム (Ca) mg/dl MXB 法 無機リン (IP) mg/dl PNP XDH 法 便検査 便潜血 ( 免疫法 ) 基準値単位測定方法男性女性 0 () ~ 100 ng/ml ラテックス比濁法ラテックス比濁法 取扱い機関 その他の検査 クレアチニン クリアランス 24 時間 CCR 69.0 ~ 175.0 L/day 24 時間 1 回計算法尿中 HCG 定性 ( ヒト胎盤絨毛性ゴナドトロピン ) () 金コロイド免疫クロマト法 *1 測定方法誤記変更 *2 取扱機関変更 *3 測定方法変更 取扱い機関 : 北里病院臨床検査部 2520380 神奈川県相模原市南区麻溝台 211 TEL 042(748)9111( 内線 2300) FAX 042(748)5492 : 北里病院臨床検査部 2520375 神奈川県相模原市南区北里 1151 TEL 042(778)9209 FAX 042(778)9575 SRL: 株式会社エスアールエル八王子ラボ 1928535 京都八王子市小宮 51 TEL 042(646)5911 FAX 042(648)4058 5/7
付録 1( コメント ) 検体検査コメント B 内容変更有 SM 採取法ミス BM 血液混入 T 再検済み C 報告書参照 TB 混濁 変更 CI 凝固 U 尿 1L 当り D 別紙報告 V 機器トラフ ル E 検査省略 W 検体不足 F 不鮮明 X 陰性対照陽性 G 検査不可 Z 計算不能 I 測定不能 H 溶血 J 不能 HJ 非特異 K 検体希釈 HY 非特異 =< 以上 KT 便混入 >= 以下 M 保留 L 測定限界 WH WBC 補正後 N 検査中止 EC 目視カウント CR 凝固参考値 > 未満 KC 検査中 < より大きい SC 再検中 O 旧法または旧単位 JS 実施済 Y 再検量不足 MI 混合比不適 CH 治験 NF フィフ リン析出 A 経過観察 NS 検体なし LS 長期保存 P 前処置ミス NW DNA 量不足 PI 患者来ず OC 指定外容器 Q 別紙添付 * CD 毒素 : 抗菌薬の影響 交差反応の可能性あり SB 黄疸軽度 UI HIVの存在否定できず MB 黄疸中等度 UB HBVの存在否定できず HB 黄疸高度 UC HCVの存在否定できず SH 溶血軽度 IN PCR 阻害あり MH 溶血中等度 OS 指定外材料 HH 溶血高度 HI 非特異蛍光が認められます R 参考値 MR MRCNSなど
付録 2( 尿検査報告 ) 尿検査結果報告方法 基準値 報告形式 尿定性 比重 ph 蛋白 1.005~1.030 5.0~7.5 () () (+) (1+) (2+) (3+) (4+) 糖 () () (1+) (2+) (3+) (4+) 潜血 () () (+) (1+) (2+) (3+) ウロヒ リノーケ ン (+) (+) (1+) (2+) (3+) (4+) ヒ リルヒ ン () () (1+) (2+) (3+) ケトン体 () () (1+) (2+) (3+) 亜硝酸塩 () () (+) 尿沈渣 赤血球 白血球 扁平上皮 尿路上皮 尿細管上皮 卵円形脂肪体 (OFB) 細胞質封入体細胞 その他上皮 円柱 基準値 () () () () () () () () (/LPF) <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 <1 14 59 1019 2029 3049 5099 報告形式 * 以下に報告例 (() 内 : 院内オンライン報告形式 ) を示す 尚 全て (1+)~(4+) で報告する 硝子円柱 ( 硝子 ) 顆粒円柱 ( 顆粒 ) 上皮円柱 ( 上皮 ) ろう様円柱 ( 蝋様 ) 脂肪円柱 ( 脂肪 ) 赤血球円柱 (RBC) 白血球円柱 (WBC) 幅広円柱 ( 幅広 ) 空砲円柱 ( 空胞 ) 塩類円柱 ( 塩類 ) 細菌 () (+) (1+) (2+) (3+) * 以下に報告例 (() 内 : 院内オンライン報告名 ) を示す 結晶 無晶性塩 ( 無晶性塩 ) シュウ酸カルシウム ( シュウ CA) 尿酸結晶 ( 尿酸 ) リン酸アンモニウム MG( リン酸アン Mg) リン酸カルシウム ( リン酸 Ca) シスチン結晶 ( シスチン ) 尿酸アンモニウム MG( 尿酸アンモ ) 炭酸カルシウム ( 炭酸 CA) ビリルビン ( ビリルビン ) 不明結晶 ( 不明 ) 2.8 ジヒドロキシアデニン結晶 (2.8DHA) その他 * 以下に報告例 (() 内 : 院内オンライン報告名 ) を示す 混濁 ( コンダク ) 血尿 ( ケツニョウ ) 脂肪球 ( 脂肪球 ) トリコモナス ( トリコモナス ) 精子 ( 精子 ) 変形赤血球 ( 変形 RBC) 分泌物 ( 分泌物 ) デンプン ( デンプン ) 腸上皮 ( 腸上皮 ) N: 封入体 (N: 封入体 ) ヘモジデリン ( ヘモジデリン ) N/C 大 (N/C 大 ) 異型細胞 ( 異型細胞 ) 核小体大 ( 核小体大 ) 円柱上皮 ( 円柱上皮 ) ウイルス感染 ( ウイルス感染 ) 要精査 ( 要精査 ) クロマチン増 ( クロマチン増 ) 真菌 ( 真菌 ) ( ) ( ) 真菌が認められた場合は 真菌 (+) 真菌 (1+) 真菌 (2+) 真菌 (3+) で報告され 真菌 () の場合は表示されない