湘南工科大学附属高等学校令和二年度入学試験問題国語1HB又はBの鉛筆(シャープペンシルも可)を使って の中を正確に塗りつぶすこと 2答えを直すときは きれいに消して 消しくずを残さないこと 3決められた欄以外にマークしたり 記入したりしないこと 記述の解答は楷書で丁寧に書くこと 部分がマークシート方式 記述式により解答する解答欄です マーク上の注意事項
1 一次の文章を読んで 後の問に答えなさい (作問の都合上 本文の表記を改めたところがあります 句読点 括かつこ弧の類い等は一字に数えます )現A在の私たちの周りには 音声メディアを通した声が溢あふれています 外国の声や もっと遠く 宇宙に滞在している宇宙飛行士の声すら実況で聞くことができる時代です また録音技術のおかげで 過去の人の声を聞くこともできるようになりました 録音によって音が保存 再生できるようになったのは 一八七七年のトーマス エジソンの発明からでした また 不特定多数へ同時に音声情報を届けるラジオが生まれたのは一九〇六年のこと 世界初のラジオの公共放送は一九二〇年にアメリカで 日本では一九二五年に正式に始まりました それまでの不特定多数への情報伝達手段といえば 一八世紀の産業革命以降に創刊が続いた新聞でした 日本では毎日新聞の前身である東京日日新聞が一八七二年に 読売新聞が一八七四年に 朝日新聞が一八七九年に創刊されています 新聞に続くラジオの出現によって 多くの人が情報を同時に共有できるようになったのです マスコミュニケーション つまり大量伝達 大衆伝達の時代の幕開けです 一九二九年には英国放送協会(BBC)がテレビの実験放送を開始し その数年後には世界中で実験放送が行われました 一九五三年には日本でテレビが発売され NHKの放送が始まります 一般家庭への普及は一九五九年以降ですから 各家庭に映像マスメディアが置かれるようになってから まだ五〇年あまりしか経っていないのです ラジオの普及から数えても八〇年ほどにすぎません 何十万人もの人が同時に同じ映像を観る 同じ声を聞く その影響の大きさは活字メディアの比ではありません 断だんちょう腸亭てい日にち乗じょう を著した作家の永B井荷風は ラジオを嫌悪していました 隣家からラジオの音が聞こえてくると仕事も眠る
2 こともできなくなり 家を飛び出して公園などへ避難したそうです 普及期とあって音質も悪かったのでしょうが 自分が聞きたくもないのに体操やら天気予報やら浪曲やらが次から次へと耳に流れ込んでくるのが耐えられなかったのでしょう 幸いなことに荷風は テレビの普及を見ることなく一九五九年に亡くなりました 現在のテレビにしてもラジオにしても 音質は良くなりましたが 声や音の使い方は荷風の時代と大差なく 無頓着です むしろ民放のテレビとラジオの喧やかましさはひどくなっているように思います 必然性のない効果音 意味なく挿入される音楽の切れ端 わざとらしい拍手や笑い声など まるで静寂を恐れているかのように これでもかと音を盛り込んでいます このようなマCスメディアによる音の洪水は 無自覚にテレビやラジオに接している人々の脳をどのようにしていくでしょうか さて アメリカではラジオやテレビの普及とともに 政治家やビジネスリーダーの声に対する意識が急速に高まりました アメリカは声の研究の先進国です どんな声をどのように届ければ最大の効果を得られるかというリサーチが 音の脳への影響力という観点から盛んに進められたのです そして当然の成り行きですが それまでは目の前にいる人々に思いや情報を伝えるために使っていた声Dを 大衆を一気に動かす という目的で使うようになったのです 政治家は綿密にして周到なメディア戦略によって 大衆を思いどおりの方向にリードすることが可能になりました 現代のアメリカの政治家は 声こそがメディア戦略の要であり 勝敗のカギを握っていることを熟知しています 外見 つまり見た目は脳の視覚野で 言葉は言語野で意識的に処理されますが 述べてきたように声は無意識の領域で 良くも悪くも大きく印象を形成してしまい それこそが人の判断の決め手となるからです ラジオ放送が始まって間もなく すでに戦E略的にラジオを使った政治家がいました それは一九三三年から第三二代大統領を務めたフランクリン D ルーズベルトです ルーズベルトはニューヨーク州知事だった一九二九年に次のように述べています
3 国民が新聞を読んでも考えようとしなかった問題が ラジオによって耳に入り始めている 数多くの文明の発展のうちで ラジオこそが大衆と指導者を直接に結ぶものだ そしてラジオの向こうにいる国民に どっしりとした温かい声で話しかけたのです 一九二九年といえば ニューヨークのウォール街で株価が大暴落し 世界を大恐慌に巻き込んだ年でした 絶望や孤独に苛さいなまれる人々に ラジオを通して信頼できる友人であるかのように話しかけてくる落ち着いたその声は 救いを与えました ルーズベルトは一九三二年の大統領選に勝利し Fireside chats (炉辺談話) と名付けられた毎週のラジオ放送で国民へ語りかけ続け 高い人気を保ちました 一方で彼は原爆開発であるマンハッタン計画を推進し 日米開戦以降 日系人の仕事や財産を没収し強制収容する大統領令に署名した大統領でもあります 強い人種偏見を持ち日本人をことさらに嫌っていたルーズベルトが ラジオを通して伝え続けた主張 そこに含まれた反日感情は 現在の日米関係にも澱おりのように残っている気がしてなりません ともあれ 当時を知る作家は著作の中で ルーズベルトは親しみに満ちた説得から切れ味鋭い忠告まで ぞくぞくするほどラジオというメディアをうまく使いこなすことができた と書いています ルーズベルトは その後アメリカで加速する 声によるメディア戦略 のトップバッターであったのです (中略)二〇世紀は戦争の世紀といわれました 日露戦争 二つの世界大戦 スペイン内戦 朝鮮戦争 ベトナム戦争 イラン イラク戦争など 戦争や紛争による死者は一億六〇〇〇万人ほどともいわれています 中でも第二次世界大戦は五〇〇〇万人を超える犠牲者を出しました 一九世紀の戦争による死者が二〇〇〇万人弱であったことと比べると なんと悲惨な世紀だったのでしょう 兵器の強力化 大量破壊兵器の使用も多くの犠牲者を出した理由でしょう しかしこれほどの惨劇に突き進んで
4 いった背景には 新聞やラジオを中心とするマFスメディアの影響力がありました マスメディアは国威発揚の道具としてその力を発揮し どの国でも国民を煽あおり立てました 特に音声メディアの影響力は大きく 自国の危機が切迫していることを伝える声は 国民に考えたり状況判断したりする間を与えません 選挙とはまた別のメディア戦略が 戦争時の為政者には必要でした 第二次大戦時のイギリスでは 名演説家と言われた首相ウィンストン チャーチルが ナチス ドイツの影響を受けて 決して降伏しない と力ある演説でイギリス国民を鼓舞しました チャーチルは安定感のある低めの声で あまり明瞭ではない発音ながらも 話しながらゆっくりと情熱を高めていきます 演説の内容は攻撃的なのに どっしりとしたテンポで自国の防衛力の堅固さと守られる安心感をイメージとして国民に植えつけました 周到で少々狡こうかつ猾な性格がうかがわれる声です 王室が混乱のさなかにあった当時のイギリスにとって チャーチルは国民をまとめるために必要な人材だったのでしょう (中略)さて ここまでマスメディアによって増幅されることになった 近現代の政治家の声とその戦略性について見てきました 最後に マスメディアという声の増幅装置が起こした悲劇に触れておきたいと思います 中部アフリカのルワンダでは 一九九四年にジェノサイド(民族浄化)と呼ばれる大G虐殺が起こりました ルワンダにはおもに遊牧系のツチと農耕系のフツという民族が暮らしていましたが わずか一〇〇日間に フツ族が一〇〇万人とも一三〇万人ともいわれるツチ族を殺害したのです 世界を震しんかん撼させた事件でしたから 覚えている方も多いでしょう この凄惨な大虐殺にはラジオが大きな役割を果たしたと言われています ルワンダには新聞もありますが 識字率が低いためラジオが最大のメディアでした ラジオ局は識者や権力者 あるいは若者に人気のあるDJを起用して 殺害すべきツチ族
5 がどこにいるかをリアルタイムで教え またツチ族へのヘイトスピーチ フツ族の結束を促す歌を繰り返し流しました 同時にすべてのツチ族が反政府ゲリラであるかのような印象操作も行ったといわれています 現在では事件の背後にフランスやベルギー そしてアメリカの思惑も見え隠れし 単純な民族間紛争ではなかったことがわかっています そんな不幸な条件が重なったとはいえ くすぶっていた火種に一気に油を注ぎ 普通の市民までもが隣人や友人 ときには家族をも殺さつりく戮するという悪夢を現実にしたのは やはり間違いなくラジオというマスメディアの声の力でした ルワンダの悲劇のみならず 先に述べたアメリカのフランクリン D ルーズベルト そしてナチス ドイツのヒトラーもラジオを重用したことを改めて記しておきたいと思います ヒトラーは ラHジオという拡声器がなかったら我々はドイツを征服することはできなかっただろう と言いました 当時のラジオ事業をおさえていたのはナチス宣伝大臣で プロパガンダの天才 と呼ばれたヨーゼフ ゲッベルスでした マIスメディアは諸刃の剣です その使い方 使われ方次第で国をよくすることも 滅ぼすこともできます 為政者が自国の危機を煽り その声がマスメディアで頻繁に流されるようになったら要注意です 政府が報道に介入するようになったならば なお注意です いつの話? などと のんびりしてはいられません 世界の報道の自由度ランキングで 日本は六一位(二〇一五年度)から七二位(二〇一六年度 二〇一七年度)と順位を下げ G7では最下位となりました 先進国とは思えない順位です なおかつ二一世紀はインターネットの時代で 誰もが情報を発信でき その情報は瞬時に世界を巡ります 氾濫しているさまざまな声に対して 私たちは注意深く自覚的にリテラシーを持ち 流されないX を持って日々を送りたいものです (山﨑広子 声のサイエンスあの人の声は なぜ心を揺さぶるのか )注リテラシー 読み書きの能力 識字能力 特定分野の知識やそれを活用する能力 G7 フランス アメリカ イギリス ドイツ 日本 イタリア カナダの七つの先進国
6 問一傍線部A 現在の私たちの周りには 音声メディアを通した声が溢れています とありますが そのようになったのはなぜですか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1宇宙にいる宇宙飛行士のような遠くにいる人の声も聞くことができるようになり 耳を傾けなければならない情報の量が増えたから 2録音技術の発達により過去の人の声も聞くことができるようになり 過去と未来をつなげて情報を処理できるようになったから 3新聞とは異なり 脳に悪い影響を与える可能性があると知りながら ラジオやテレビを一日中つけっぱなしにしている人がいるから 4録音技術によって音が保存 再生できるようになり ラジオやテレビによって不特定多数への情報伝達が可能になったから 問二傍線部B 永井荷風は ラジオを嫌悪していました とありますが 筆者はその理由をどのように考えていますか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1ラジオの影響の大きさは活字メディアと比べるまでもないものだったから 2ラジオから聞こえてくる音質が納得のいくものではなかったから 3ラジオの音が自分の意に反して聞こえてくることが苦痛だったから 4当時ラジオは高価なものであり 隣の家のラジオがうらやましかったから
7 問三傍線部C マスメディアによる音の洪水 とありますが それはどのような状態ですか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1わざとらしい拍手や笑い声などによって大げさに音を使っている状態 2荷風の時代よりも無頓着になり いらいらをつのらせ脳に悪い影響を与えている状態 3昔と比べてはるかによくなった音質で人の耳に直接音が入り込んできている状態 4隣家にどのような人が住んでいるのかもかまわずに 大きな音を鳴らし続けている状態 問四傍線部D 声を 大衆を一気に動かす という目的で使うようになった とありますが なぜそのようなことが 声 によってできるのですか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1視覚野で処理される見た目と異なり 言葉は言語野で意識的に処理されるため 人は声の印象によって 物事を判断しようとするから 2外見や言葉が意識的に処理されるのに対して 音は無意識の領域で印象が作られ その印象を人は自分の判断基準とするから 3視覚野で処理される外見 言語野で処理される言葉と声は それぞれ異なる印象を持って判断の材料とされるから 4外見は視覚野で意識的に処理され 言葉と声は言語野で無意識のうちに処理されているが 人はものをその無意識の印象によって決めているから
8 問五傍線部E 戦略的にラジオを使った とありますが 具体的にどのようなことをしましたか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1大統領が 毎週国民にラジオで語りかけ 大統領としての人気を保ち 自らの地位を確立するとともに ラジオの普及に貢献した 2大統領が 原爆開発計画を推進して戦争を過熱化させるとともに 日米開戦以来 日本人を憎み続けるようにラジオで訴え続けた 3ニューヨークの州知事が 大恐慌に巻き込まれて 絶望や孤独に苛まれる人々にラジオを通して語りかけ 救いを与え 国民の支持を得て選挙で勝利した 4新聞を読んでも考えようとしなかった様々な問題を 政治家がラジオで取り上げさせることにより 国民の政治意識を高めた 問六傍線部F マスメディアの影響力 とありますが ここではどのようなことですか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1新聞やラジオが国威発揚の道具となり 政治家のずるさを隠すのにも用いられたこと 2自国の危機に際して 新聞やラジオが国民を煽り立て 国民に結束を促したこと 3自国の防衛の必要性を新聞やラジオが訴え 国防を義務として国民に植え付けたこと 4新聞やラジオが 政治家に利用されながらも 自分たちの情報の正しさを示したこと 問七傍線部G 大虐殺が起こりました とありますが なぜこのようなことが起こったのですか 理由としてふ さわしくない
9 も のを次の中から一つ選び マークしなさい 1ルワンダの人たちは識字率が低く ラジオが最大のメディアであったから 2ラジオ局が 識者や権力者 人気のDJを起用して フツ族が結束するように努めたから 3単なる民族紛争ではなく 西欧の他の国々の思惑も影響していたから 4農耕民族であったために フツ族はメディアに対する意識が低かったから 問八傍線部H ラジオという拡声器 とほぼ同じ意味で使われている語句を本文中より十五字で抜き出して記しなさい 問九傍線部I マスメディアは諸刃の剣です とありますが それはなぜですか 次の中から最も適するものを選び マークしなさい 1マスメディアによって多くの人が同時に情報を共有できるようになる一方で 政府が報道に介入すると 情報操作や印象操作によって 国民の行動をコントロールする力を持つから 2マスメディアは科学を発展させ人々の生活を豊かにすると同時に 政治家が戦争の道具に使おうとたくらんだ時に 国民の自由を奪ってしまう可能性を持っているから 3マスメディアは 情報を瞬時に発信し世界共通の認識を作り上げることのできる便利さと その情報を受けられない人との間に格差を作り社会を混乱させる可能性を持つから 4マスメディアの活躍によって 情報の自由度のランキングを上げる可能性もあれば 先進国とはいえない評価を受けてしまうこともありうるから
10 問十空欄X に入る語として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1普遍性2必然性3積極性4主体性問十一次の各文のうち 本文の内容に合うものには1を 合わないものには2を それぞれマークしなさい A以前は新聞が 不特定多数への情報伝達手段であったが ラジオ テレビが順に発明され 二十世紀に入ると それらのメデイアが一般家庭にも普及するようになった B隣家から流れてくるラジオの音の音質の悪さに耐えられなかった永井荷風は ラジオの音が聞こえ出すと 家を飛び出して公園などに避難していた Cラジオやテレビが普及すると アメリカでは声が人の脳に与える影響についての研究が盛んに進められるようになり 政治家はその研究成果をメディア戦略として利用するようになった D第二次世界大戦中にイギリスの首相 チャーチルは 決して降伏しない と演説し 国を一つにまとめるためにマスメディアを利用して国民を鼓舞した E世界の報道の自由度ランキングで 日本は先進国の中では決して上位ではないため 私たちは自覚的にリテラシーを持ち 氾濫している様々な声を聞き逃さないようにするべきだ 二次の文章を読んで 後の問に答えなさい (作問の都合上 本文を改めたところがあります 句読点 括かつこ弧の類い等は一字に数えます )中ごろ 片田舎に男ありけり 年ごろこころざし深くて相ひ具したりける妻 子を生みて後 重く煩aひければ 夫そひゐて
11 あつかひけり X なりける時 髪の暑げに乱れたりけるを 結ひ付けんとて かたはらに文ありけるを 片端を引き破りてなむ結bびたりける かくて 程なく息絶えにければ 泣く泣くとかくの沙汰などして はAかなく雲くもけぶ烟りとなしつ その後 跡の事ねんごろにいとなむにつけて なぐさむ方もなく恋しくわりなく 覚ゆる事尽きせず いBかで今一度ありしながらの姿を見ん と涙にむせびつつ明かし暮らす間に ある時 夜いたう更けて この女寝所へ来たりぬ Ⅰ かと思へど さすがにⅡ なり うれしさに先づ涙こぼれて さても 命つきて生を隔てつるにはあらずや いかにして来たり給へるぞ と問cふ しCかなり Ⅲ にてかやうに帰り来たる事は ことわりもなく 例も聞かず されど 今D一度見まほしく覚えたる志の深きによりて あEりがたき事をわりなくして来たれるなり と語dる その外の心の中 書eきつくすべからず 枕をかはす事 ありし世につゆかはらず 暁起きて 出でさまに物落としたるけしきにて 寝所をここかしこさぐり求むれど 何とも思ひ分かず 明けはてて後 跡を見るに 元もとゆひ結一つ落ちたり 取りて細かに見れば 限りなりし時 髪結ひたりし反ほご故の破れにつゆもかはらず この元結は さながら焼きはふりて きとあるべき故もなし いとあやしく覚えて あFりしやり残しの文のありけるにつぎて見るに いささかもたがはずその破れにてぞありける ( 発心集 )注元結 髪のもとどりを束ねるひも 糸のたぐい 反故 書画などを書き損じて不要になった紙
12 問一波線部a 煩ひけれ b 結びたりける c 問ふ d 語る e 書きつくすべからず の主語を次の中からそれぞれ選び マークしなさい 1男2妻3子4作者問二空欄X に入る語として最も適するものを本文中より二字で抜き出して答えなさい 問三傍線部A はかなく雲烟りとなしつ の解釈として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1空が涙でくもった 2火葬をして葬った 3かすかに雲が広がった 4あっという間に涙は枯れた 問四傍線部B いかで今一度ありしながらの姿を見ん の解釈として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1どうしてもう一度生まれた時の我が子に会えるだろうか いや 会えない 2どんな手段を使ってもいいからかつての夫婦の姿に戻ってみたい 3何としてももう一度だけ元気な娘の姿を見てみたい 4何とかしてもう一度生きていた時の妻の姿を見たい 問五傍線部C しかなり は そうです の意ですが どのようなことを受けていますか 最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1死んでこの世とは別の世界に行ったこと
13 2我が子のことが忘れられず手紙を書いたこと 3夫に再会できたうれしさに涙を流したこと 4この世で生き返る方法を知ることができたこと 問六傍線部D 今一度見まほしく覚えたる志 の解釈として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1もう一度会いたいと思われる気持ち2今すぐに見つけたいと思ってきた気持ち3今からでも会いに行きたいと思う気持ち4もうすぐ会えるだろうと期待する気持ち問七傍線部E ありがたき事をわりなくして の解釈として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1めったにないことを心から感謝して2ありえないことを無理にも実現させて3めったにないことなのでどうしてもと思って4もったいないことだと無理を押し通して
14 問八傍線部F ありしやり残しの文のありけるにつぎて見る という行為をした理由として最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1落ちていた手紙の返事を書けば妻に再会できると期待したから 2あらためて元結として妻の髪を結んであげたいと思ったから 3元結に使った文の切れ端であるかどうかを確かめたかったから 4残った手紙を破り捨てることで我が子のことを忘れようとしたから 問九空欄はⅢ にⅠ ~ 夢 現(うつつ) のいずれかが入ります その組み合わせとして最も適するものを次の中から選び マークしなさい 1Ⅰ現Ⅱ夢Ⅲ夢2Ⅰ現Ⅱ夢Ⅲ現3Ⅰ夢Ⅱ現Ⅲ夢4Ⅰ夢Ⅱ現Ⅲ現問十次の各文のうち 本文の内容に合うものには1を 合わないものには2を それぞれマークしなさい A深い愛情で結ばれていた妻との間に生まれた女の子は 生後すぐに亡くなった B死んだはずの女が ある晩の夜更けに 寝所にやってきた C我が子の臨終に際し 女は再会を願う手紙を書き それを子の髪に結んだ D寝所を出て行くときに女の落としたものを夫は探したが その時はそれを見つけることができなかった
15 三次の各問に答えなさい 問一次の敬語動詞の 敬意を含まない表現として最も適するものをそれぞれ後から選び マークしなさい a拝見するbいただくcうかがうdおっしゃるeいらっしゃる1いる2見る3聞く4言う5もらう問二次の各文の空欄に入る語として最も適当なものをそれぞれ後から選び マークしなさい a[]こちらへいらしてください b練習では[]失敗しても構わない c財布を落として[]お困りでしょう d彼は自分の責任だと[]考えていない e[]彼と彼女は仲良しなのか 1なぜ2ぜひ3いくら4さぞ5少しも
16 問三次の熟語の構成の説明として最も適するものをそれぞれ後から選び マークしなさい a雅俗b携帯c辛勝d捕球e不滅1上の字が下の字を修飾しているもの2反対や対になる意味の漢字を組み合わせたもの3下の字が上の字の目的語 補語になっているもの4上の字が下の字の意味を打ち消しているもの5同じような意味の漢字を組み合わせたもの問四次の意味の言葉は すべて 口が につながる慣用句です 正しい組み合わせとなる語をそれぞれ後から選び マークしなさい a仕事などに誘われる b秘密を簡単には口外しない性格である c同じことを何度も繰り返して言う d言ってはいけないことをうっかり言ってしまう e口が達者であれこれと負け惜しみや屁へ理り屈くつを言う 1堅い2減らない3かかる4酸すっぱくなる5すべる
17 問五次の文学作品の作者をそれぞれ後から選び マークしなさい a徒然草b風姿花伝c奥の細道d蒲団e細雪f一握の砂1石川啄木2兼好3谷崎潤一郎4田山花袋5世阿弥6松尾芭蕉問六次の古語の読み方をそれぞれ現代仮名遣い(ひらがな)で書きなさい aしうかbゐるcやうやうdにほひ問七次の各文の傍線部について カタカナを漢字に 漢字をひらがなに改めなさい a親コウコウする bシキュウの用事で外出する c石油のダイタイエネルギー dゲンコウ用紙に清書する eコクメイに調べた結果 f気体がボウチョウする g同窓会を催す h委員会に諮る