“所有しない社会” と スマート社会の構想

Similar documents
Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

4. 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 特 例 の 延 長 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 以 下 の 特 例 措 置 の 適 用 期 限 ( 平 成 28 年 3 月 31 日 )を 延 長 する 1 登 録 免 許 税 の 特 例 ( 所 有 権 の 保 存 登 記 : 本 則 0.4%

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

文化政策情報システムの運用等

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

定款  変更

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

は し が き

<4D F736F F D D488A778CA48B8689C881468DB293A190E690B E682558AFA93C896D88E738D8297EE8ED E646F6378>

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

弁護士報酬規定(抜粋)

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

Microsoft Word - 資料3(用途)

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

●電力自由化推進法案

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

< BD90AC E E7392AC91BA96AF81453F3F3F3F14>

スライド 1

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

スライド 1

厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ

1_2013BS(0414)

連結計算書

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

公表表紙

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

Microsoft Word  要綱.doc

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

●幼児教育振興法案

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等




(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

加 古 川 市 市 街 化 調 整 区 域 における 地 区 計 画 制 度 の 運 用 基 準 ( 概 要 ) 第 1 章 総 則 運 用 基 準 の 目 的 地 区 計 画 制 度 の 運 用 により 良 好 な 居 住 環 境 の 維 持 及 び 育 成 を 目 的 とする ( 第 1 条 )

定款

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

財政再計算結果_色変更.indd

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

スライド 1

存 しておくべきこと (2) 知 事 の 承 認 を 受 けて 財 産 を 処 分 することにより 収 入 があった 場 には その 収 入 の 全 部 又 は 一 部 を 県 に 納 付 すべきこと (3) 補 助 事 業 により 取 得 し 又 は 効 用 の 増 加 した 財 産 については

M

スライド 1

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

第 2 節 関 連 計 画 1. 国 の 方 針 計 画 国 が 示 している 一 般 廃 棄 物 の 減 量 化 等 に 関 する 目 標 値 を 以 下 に 示 します (1) 廃 棄 物 の 減 量 その 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

Transcription:

Future Technology Management Forum 2012 Green Table 第 2 回 シェア 経 済 を 合 理 的 に 説 明 するために 国 際 大 学 GLOCOM 主 任 研 究 員 庄 司 昌 彦 (Masahiko SHOJI) shoji@glocom.ac.jp @mshouji FTM2012-Green2 1

FTMフォーラムの4つの 活 動 : 日 本 のスマート 社 会 を 構 想 する グリーンテーブル 所 有 しない 社 会 を いかに 構 想 するか? スマート 社 会 の 編 成 原 理 イノベーション ワークショップ スマート 社 会 で 活 躍 する 企 業 の 行 動 原 理 とは? モノの 寿 命 を 延 ばす 生 産 シェア 経 済 ワークシェアについて 議 論 を 深 める オープン 創 造 性 を 高 め イノベーションを 促 進 させる 組 織 作 りのための 理 論 と 方 法 を 共 に 学 び 考 える ラウンドテーブル 形 式 で コアメンバーを 中 心 に 議 論 を 行 い 提 言 を 作 成 する シェア スマート 社 会 持 続 可 能 性 +ゆたかさ イノベーション ワークショップ 形 式 で 知 識 共 有 を 図 り 実 践 に 向 けた 議 題 につ いて 議 論 する 成 果 は 提 言 に 反 映 させる レッドテーブル 日 本 を 改 革 する 技 術 戦 略 とは? 持 続 可 能 な 社 会 と 技 術 のあり 方 日 本 を 変 えるエネルギー 戦 略 について 議 論 を 深 める 人 間 ユーザー スマート 社 会 ワークショップ スマート 社 会 を 築 く 技 術 戦 略 とは? 日 本 のエネルギーとスマートシティ について 考 える FTM2012-Green2 2 スマート 社 会 を 支 えるテクノロジー

Green Table 2012 川 崎 裕 一 株 式 会 社 kamado 代 表 取 締 役 社 長 西 田 亮 介 立 命 館 大 学 大 学 院 先 端 総 合 学 術 研 究 科 特 別 招 聘 准 教 授 庄 司 昌 彦 GLOCOM 講 師 主 任 研 究 員 藤 代 裕 之 NTTレゾナント 株 式 会 社 新 規 ビジネス 開 発 担 当 玉 置 沙 由 里 MG(x)サロン 主 催 森 永 真 弓 株 式 会 社 博 報 堂 DYメディ アパートナー ズメディア 環 境 研 究 所 上 席 研 究 員 スマート 社 会 を 今 後 社 会 の 中 心 を 担 う 世 代 で 論 じる エネルギーや 資 源 の 利 用 そのガバナンスを 自 立 分 散 協 調 で 行 う 社 会 を 支 える 編 成 原 理 具 体 的 な 制 度 ビジネス アクションを 構 想 し 提 言 と 実 践 を 行 う FTM2012-Green2 3

所 有 しない 社 会 とスマート 社 会 の 構 想 前 回 のまとめ FTM2012-Green2 4

所 有 しない 社 会 とスマート 社 会 の 構 想 ( 庄 司 昌 彦 :2012 年 8 月 28 日 ) 情 報 社 会 論 の 先 駆 的 議 論 と 現 在 のスマート 社 会 論 の 近 さ 既 成 の 価 値 観 にとらわれず 共 同 体 志 向 のヒッピーやハッカーの 文 化 伝 統 は 現 在 の 情 報 社 会 論 や 近 年 の 社 会 運 動 にも 影 響 企 業 の 脱 所 有 化 サービスのオープン 化 低 価 格 化 により 企 業 の 小 規 模 化 が 可 能 に 企 業 が 人 材 不 動 産 などを 持 たなく なった 使 えれば 良 い 新 商 品 への 乗 換 えコストが 下 がる 物 の 所 有 は 場 所 をとる 等 無 駄 を 省 く 等 の 合 理 的 思 考 から 脱 所 有 を 目 指 すのではないか 脱 所 有 のあり 方 とその 価 値 ( 最 近 の2つの 考 え 方 ) Pub-lic-ness(パブリックネス) by ジェフ ジャービス 情 報 思 考 行 動 のシェアで 人 を 集 め アイデア 大 義 ニーズが 集 まることで パブリック が 形 成 コラボレーションプロセスのオープン 化 から 新 しい 倫 理 が 生 まれる 可 能 性 プライベートパブリック by 坂 口 恭 平 プライベートな 物 のパブリックへの 提 供 に 価 値 私 有 概 念 を 多 様 な 観 点 から 捉 え 直 す 持 たないことの 合 理 性 や 持 たないメリットが 現 状 を 上 回 るもの 最 適 な 所 有 の 仕 方 が 現 状 と 異 なるものを 具 体 的 に 明 らかにすることを 提 案 FTM2012-Green2 5

シェア 文 化 と 日 本 いつまでも 論 じられ 続 けるのは 日 本 が 拒 否 してきたためでは なぜ 受 容 されないのか シェアは 江 戸 時 代 の 日 本 に 存 在 外 来 への 適 応 より 日 本 のシェア 文 化 史 を 振 返 るべき 濃 厚 ではないシェア 既 存 共 同 体 に 根 付 いた 濃 厚 なシェアではなく 友 人 間 で 交 わされる 濃 くもドライでもない 中 間 的 な 新 しいシェアが 出 現 友 人 ネットワークでのシェアも 数 年 経 つとムラ 化 し 負 担 に そこそこドライなシェア 文 化 を 企 業 がサポートできないか 大 企 業 への 一 極 集 中 に 基 づいた 所 有 形 態 の 多 様 化 豊 富 なモノが 情 報 とつながり 自 己 所 有 せずいつでも 使 えることが 新 産 業 の 核 では 脱 所 有 とはいえ 権 利 放 棄 ではない 権 利 が 企 業 の 都 合 で 放 棄 される 危 険 性 ビッグブ ラザーの 危 険 性 や 絶 対 に 譲 れないものの 想 定 が 必 要 一 部 大 企 業 はますます 所 有 一 極 集 中 の 危 険 性 と ( 非 所 有 も 含 む) 選 択 肢 の 多 様 化 などのメリットが 同 居 メリットを 引 出 すための 議 論 所 有 と 分 散 の 中 間 の 模 索 が 必 要 今 後 の 議 論 の 論 点 何 を 捨 てる ことでより 快 適 になるかという 消 費 者 論 と 所 有 する 企 業 の 戦 略 論 所 有 する/しないという 対 立 概 念 そのものが 曖 昧 に シェアのビジネス 利 用 など 既 存 の 経 済 成 長 論 とは 異 なる 価 値 の 模 索 に 意 義 FTM2012-Green2 6

シェア 経 済 を 合 理 的 に 説 明 するために FTM2012-Green2 7

今 回 の 議 論 前 回 は 脱 所 有 という 現 象 を 提 示 し 論 点 化 一 過 性 ではない 中 長 期 的 な 変 化 ( 過 去 に 類 似 があった 可 能 性 ) 世 界 的 な 傾 向 であり 日 本 でも 起 きている 傾 向 共 通 点 と 差 異 はある その 現 状 動 向 をどう 理 解 し 社 会 やビジネスをより 望 ましい 方 向 へ 適 応 させ ていきたい 今 回 はその 現 象 として 顕 著 である シェア に 注 目 合 理 的 に 説 明 できる よう 分 解 し 理 解 する これまでの 類 似 の 議 論 を 参 照 し 現 在 の 現 象 への 適 用 異 同 検 討 具 体 的 な 事 例 としてLivlisおよび 提 供 者 としての 川 崎 さんについての 理 解 を 深 める 持 続 可 能 性 と 豊 かさ を 両 立 するうえで シェア 経 済 が 重 要 な 要 素 で あり その 目 標 にどう 貢 献 するのかを 明 らかにしていきたい 新 たなビジネス イノベーションや 社 会 制 度 改 革 につなげたい FTM2012-Green2 8

シェア 経 済 とは( 今 日 の 前 提 ) 豊 富 なモノの 融 通 活 用 を 高 度 化 する 情 報 サービスが 柱 となる どこに どのようなものが どれだけあるのか ということ と 人 のニーズとのマッチングが 高 度 化 し モノが 複 数 の 人 によってこれまで 以 上 に 活 用 される 個 人 向 けサービスを 想 定 ( 今 回 法 人 は 主 要 テーマにしない) 1. Livlis(ファッション パッケージ 型 コンテンツ 家 庭 用 品 ) 2. ルームシェア シェアハウス 3. カーシェア 4. (ソーシャルレンディング) FTM2012-Green2 9

ルームシェア/シェアハウス 自 主 運 営 型 のシェアは 暗 数 であり 把 握 が 困 難 メディアで 取 り 上 げられるのは 事 業 者 介 在 型 親 元 で 同 居 するか 無 理 して 一 人 暮 らしをするか 以 外 の 選 択 肢 としての シェア 現 代 的 共 同 生 活 はプライバシーと 共 同 性 の 間 のバランスの 模 索 に 特 徴 個 室 を 複 数 人 でシェアするルームシェアではなく リビングやキッチンを 共 同 維 持 する フラットシェアタイプが 優 勢 買 い 出 し 掃 除 当 番 等 は 最 低 限 ほどほどに 他 人 と 交 流 できる 管 理 人 がコモンスペースにコミット 賃 貸 物 件 であり 民 俗 社 会 のシェアとは 異 なる 欧 米 的 な 個 人 主 義 が 浸 透 した 後 に 利 他 的 な 精 神 が 加 わる 形 で できるかぎり 個 を 犯 さ ずに 共 有 協 働 していこうということ 参 照 : 久 保 田 裕 之 シェアハウジングが 拓 く 共 生 の 多 様 なあり 方 環 境 会 議 2011 年 秋 号 菅 豊 シェアする 暮 らしは 協 治 社 会 への 第 一 歩 環 境 会 議 2011 年 秋 号 FTM2012-Green2 10

ルームシェア/シェアハウス 出 典 :シェア 住 居 白 書 (ひつじ 不 動 産 ) 出 典 :シェア 住 居 白 書 (ひつじ 不 動 産 ) 出 典 :シェア 住 居 白 書 (ひつじ 不 動 産 ) FTM2012-Green2 11

カーシェア 事 例 Zipcar タイムズプラス(2,833ヶ 所 3,960 台 ) オリックスカーシェア( 1,025 ヶ 所 1641 台 ) カレコ( 三 井 物 産 系 )(438ヶ 所 511 台 ) トヨタも 本 格 参 入 (ラクモ) 全 国 1200 箇 所 で(2012 年 7 月 ) FTM2012-Green2 12 参 照 :http://www.car-share.net/compare.html http://www.matomedia.jp/carsharing/

これまでの 関 連 する 議 論 FTM2012-Green2 13

レイチェル ボッツマン/ルー ロジャース シェア コラボ 消 費 の 三 タイプ プロダクト=サービス システム(PSS) 所 有 より 利 用 カーシェア コインランドリー 修 理 サービス 再 分 配 市 場 ソーシャルネットワークなどを 通 して 必 要 とされていない 場 所 から 必 要 とされ るところ 人 に 配 りなおす 無 料 ポイント 交 換 現 金 購 入 など 形 態 は 様 々 コラボ 的 ライフスタイル 時 間 や 空 間 技 術 やお 金 など 目 に 見 えにくいものを 共 有 する コワーキング 地 域 通 貨 スキルのシェア ソーシャルレンディング コラボ 消 費 の4 大 原 則 クリティカルマスの 存 在 余 剰 キャパシティの 活 用 共 有 資 源 (コモンズ)の 尊 重 多 謝 との 信 頼 FTM2012-Green2 14

公 共 財 私 的 財 排 除 可 能 性 大 競 合 性 大 私 的 財 クラブ 財 ( 有 料 材 ) コモンプール 財 公 共 財 FTM2012-Green2 15

公 共 財 私 的 財 コモンプール 財 排 除 にコストが 掛 かるため 排 除 可 能 性 が 低 い 多 くの 人 が 使 うと 使 えない 人 が 出 るので 競 合 性 が 高 い シェアの 対 象 コモンプール 財 ではなく 私 的 財 ではないか ルームシェアは 課 金 で 排 除 可 能 性 が 高 く すぐ 一 杯 になるので 競 合 性 も 高 い カーシェアは 排 除 可 能 性 が 高 く 競 合 性 は 高 い Livlisの 取 引 商 品 は 排 除 可 能 性 が 高 く 競 合 性 が 高 い シェアをするためのネット 上 の 場 の 運 営 は 私 的 財 シェアをするためのネット 上 の 場 の 利 用 は 排 除 可 能 性 高 競 合 性 小 で 公 共 財? 電 気 ガス 水 道 事 業 等 に 類 似 FTM2012-Green2 16

コモンズ( 共 有 地 )の 悲 劇 コモンズ( 共 有 地 ) 誰 でも 自 由 に 利 用 できる(オープンアクセス) 状 態 にある 共 有 資 源 ( 出 入 り 自 由 な 放 牧 場 や 漁 場 など)が 管 理 がうまくいかないために 過 剰 に 摂 取 され 資 源 の 劣 化 が 起 ること ギャレット ハーディン(アメリカ 1915~)の 著 書 共 有 地 の 悲 劇 によって 提 唱 され 反 共 産 主 義 への 理 論 的 根 拠 ともされた 例 えば 共 同 牧 草 地 において 個 々の 農 家 はより 多 くの 利 益 を 求 めている そのため 他 の 農 家 より 一 頭 でも 多 くの 家 畜 を 放 牧 することをお 互 いにしてし まうため 過 剰 放 牧 がおこり すべての 農 家 が 結 果 的 に 共 倒 れしてしまうという 日 本 の 入 会 地 では 各 種 のタブーやアニミズム 思 想 がコモンズの 悲 劇 を 防 い だともいわれている 地 球 温 暖 化 やオゾン 層 の 破 壊 など 地 球 環 境 問 題 も 地 球 というグローバル コモンズにおける 共 有 地 の 悲 劇 であるとみなすことがで きる 出 典 :EICネット http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=636 FTM2012-Green2 17

エリノア オストロム 共 有 資 源 のガバナンスに 関 する 研 究 コモンズの 悲 劇 の 解 決 には 国 家 による 解 決 ( 管 理 ) か 市 場 による 解 決 ( 分 配 ) しかないとの 議 論 に 対 し 豊 富 な 事 例 分 析 に 基 づき 第 三 の 方 法 として 共 有 資 源 に 利 害 関 係 をもつ 当 事 者 が 自 主 的 に 適 切 なルール を 取 り 決 めて 保 全 管 理 をするという 自 主 統 治 の 可 能 性 を 提 示 共 有 地 の 自 治 管 理 がうまく 機 能 する 条 件 1. コモンズの 境 界 が 明 らかであること 2. コモンズの 利 用 と 維 持 管 理 のルールが 地 域 的 条 件 と 調 和 していること 3. 集 団 の 決 定 に 構 成 員 が 参 加 できること 4. ルール 遵 守 についての 監 視 がなされていること 5. 違 反 へのペナルティは 段 階 を 持 ってなされること 6. 紛 争 解 決 のメカニズムが 備 わっていること 7. コモンズを 組 織 する 主 体 に 権 利 が 承 認 されていること 8. コモンズの 組 織 が 入 れ 子 状 になっていること 平 成 24 年 版 図 で 見 る 環 境 循 環 型 社 会 生 物 多 様 性 白 書 を 参 照 FTM2012-Green2 18

共 産 主 義 生 産 手 段 とは( 略 ) 物 を 生 産 するための 原 料 (= 労 働 対 象 )と 工 場 機 械 など(= 労 働 手 段 )の ことです いまの 資 本 主 義 社 会 は これをごく 一 部 の 人 たちが 占 有 し もうけ 本 位 に 生 産 して おり これが 社 会 のゆがみや 環 境 破 壊 につながっています ( 略 ) 私 たちがめざす 次 の 段 階 が 資 本 主 義 を 乗 り 越 えた 未 来 ( 社 会 主 義 共 産 主 義 の 社 会 ) への 前 進 です ここでの 変 革 の 中 心 的 な 指 標 が 生 産 手 段 の 社 会 化 です ( 略 ) (1) 生 産 手 段 の 社 会 化 は 人 間 による 人 間 の 搾 取 を 廃 止 し 全 ての 人 間 の 生 活 を 向 上 させ 社 会 から 貧 困 をなくすとともに 労 働 時 間 の 抜 本 的 な 短 縮 を 可 能 にし 社 会 のすべての 構 成 員 の 人 間 的 発 達 を 保 障 する 土 台 をつくりだす (2) 生 産 手 段 の 社 会 化 は 生 産 と 経 済 の 推 進 力 を 資 本 の 利 潤 追 求 から 社 会 および 社 会 の 構 成 員 の 物 質 的 精 神 的 な 生 活 の 発 展 に 移 し 経 済 の 計 画 的 な 運 営 によって くりかえしの 不 況 を 取 り 除 き 環 境 破 壊 や 社 会 的 格 差 の 拡 大 などへの 有 効 な 規 制 を 可 能 にする (3) 生 産 手 段 の 社 会 化 は 経 済 を 利 潤 第 一 主 義 の 狭 い 枠 組 みから 解 放 することによって 人 間 社 会 を 支 える 物 質 的 生 産 力 の 新 たな 飛 躍 的 発 展 の 条 件 をつくりだす ( 略 ) 新 しい 綱 領 では (1) 生 産 手 段 の 社 会 化 は 多 様 な 形 態 をとるが どんな 場 合 でも 生 産 者 が 主 役 という 原 則 を 踏 み 外 してはならないこと(ソ 連 では( 略 ) 官 僚 主 役 の 経 済 体 制 ( 略 ))な ど 基 本 点 を 明 記 しています FTM2012-Green2 19 参 照 :しんぶん 赤 旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-04-08/2006040812_01faq_0.html

J.S.ミルの 定 常 状 態 ハーマン デイリー 持 続 可 能 な 発 展 論 人 口 と 物 理 的 な 資 本 ストックの 増 加 がゼロであるのに 技 術 と 倫 理 は 継 続 的 に 改 善 していくような 状 態 新 たなパラダイムは 有 限 な 世 界 複 雑 な 生 態 学 的 相 互 関 係 熱 力 学 の 法 則 といった 物 質 的 パラメータを 出 発 点 とする 量 的 な 成 長 ではなく 質 的 な 発 展 によって 調 整 を 図 るという 点 で 新 古 典 派 経 済 学 よりも 古 典 派 経 済 学 に 近 い ( 情 報 経 済 という 言 葉 が) 生 産 物 の 質 的 改 善 を つまり 生 産 物 をより 役 立 つもの より 寿 命 の 長 いもの より 修 理 しやすいもの より 見 栄 えのよいもの にする(Hawken 1983)ことを 意 味 する 場 合 われわれがすでに 発 展 と 呼 んだものを 得 ることになる 質 的 改 善 を より 多 くの 情 報 を 生 産 物 の 中 に 体 化 すること と 考 えることは 道 理 にかなったことだ (p60) シェアは 経 済 成 長 には 貢 献 するか? 経 済 発 展 には 貢 献 するか? FTM2012-Green2 20