広 報 用 資 料 2014 年 度 定 期 航 空 協 会 年 次 総 会 資 料 1 2013 年 度 事 業 報 告 P.1 2 2014 年 度 事 業 方 針 P.10 3 役 員 の 選 任 P.12 2014 年 5 月 23 日
1 2013 年 度 事 業 報 告 定 期 航 空 協 会 規 約 第 3 条 に 示 された 本 会 の 目 的 達 成 のため 2013 年 度 事 業 とし て 実 施 した 協 会 運 営 各 政 策 課 題 への 取 り 組 み 等 は 以 下 のとおりである Ⅰ. 協 会 主 催 の 会 議 1. 総 会 (1) 臨 時 総 会 開 催 日 2013 年 4 月 15 日 議 案 1 監 事 の 選 任 (2) 年 次 総 会 開 催 日 2013 年 5 月 20 日 議 案 12012 年 度 事 業 報 告 22012 年 度 収 支 決 算 32013 年 度 事 業 方 針 42013 年 度 収 支 予 算 5 役 員 の 選 任 2. 理 事 会 (1) 第 86 回 開 催 日 2013 年 4 月 8 日 議 案 1 監 事 候 補 者 の 推 薦 2 臨 時 総 会 の 開 催 3ANAホールディングス 株 式 会 社 の 入 会 4 常 任 委 員 会 委 員 の 交 代 (2) 第 87 回 開 催 日 2013 年 4 月 24 日 議 案 12012 年 度 事 業 報 告 22012 年 度 収 支 決 算 32013 年 度 事 業 方 針 42013 年 度 収 支 予 算 5 役 員 の 選 任 (3) 第 88 回 開 催 日 2014 年 4 月 10 日 議 案 1 株 式 会 社 ジェイエアの 入 会 2 常 任 委 員 会 委 員 の 交 代 -1-
Ⅱ. 各 政 策 課 題 への 対 応 1. 安 全 かつ 安 定 的 な 航 空 輸 送 サービスの 提 供 に 係 る 事 項 (1) 安 全 対 策 の 強 化 会 員 各 社 の 社 長 を 委 員 とする 安 全 委 員 会 を 開 催 し 東 日 本 大 震 災 の 経 験 を 踏 まえ 防 災 リスクマネジメントといったテーマについて 経 営 トップの 情 報 知 見 の 共 有 化 を 図 った (2) 危 険 物 輸 送 への 対 応 航 空 機 による 爆 発 物 等 の 輸 送 基 準 等 を 定 める 告 示 に 沿 った 運 用 につい て 国 土 交 通 省 航 空 局 国 内 定 期 航 空 保 安 協 議 会 航 空 保 安 事 業 センター を 中 心 とする 調 整 に 参 加 し 旅 客 への 周 知 においてもサポートを 実 施 した (3) 中 国 による 防 空 識 別 圏 設 定 空 域 を 航 行 する 際 の 対 応 2013 年 11 月 下 旬 の 中 国 当 局 による 防 空 識 別 圏 の 設 定 については 我 が 国 政 府 の 対 応 により 当 該 空 域 において 安 全 に 運 航 できることが 担 保 された ことから 当 協 会 として 政 府 方 針 及 び 協 力 要 請 のとおり 中 国 当 局 へ 飛 行 計 画 を 提 出 しないことを 決 め 会 員 会 社 に 周 知 した (4) 航 空 交 通 管 制 関 連 事 項 への 対 応 1 大 規 模 災 害 発 生 時 における 管 制 対 応 検 討 会 南 海 トラフ 地 震 や 首 都 圏 直 下 地 震 等 の 大 規 模 災 害 発 生 により 国 内 の 多 数 空 港 が 同 時 に 閉 鎖 した 場 合 を 想 定 し 航 行 中 の 航 空 機 が 安 全 に 着 陸 するための 管 制 運 用 について 検 討 する 国 土 交 通 省 航 空 局 主 催 の 大 規 模 災 害 発 生 時 における 管 制 対 応 検 討 会 に 参 画 し 当 該 事 態 発 生 時 の 管 制 運 用 に 対 する 留 意 点 等 について 意 見 を 述 べた 2 移 動 受 信 用 地 上 基 幹 放 送 等 に 係 る 制 度 整 備 ( 案 )に 対 する 意 見 募 集 総 務 省 による 移 動 受 信 用 地 上 基 幹 放 送 等 に 係 る 制 度 整 備 ( 案 )に 対 する 意 見 募 集 に 対 し 隣 接 周 波 数 帯 が 航 空 機 着 陸 時 の 精 密 進 入 に 使 用 されるILS 等 に 割 り 当 てられているため 当 該 運 用 において 混 信 等 が 発 生 しないよう 万 全 を 期 すことを 求 めるパブリックコメントを 提 出 した -2-
2. 利 用 者 利 便 の 向 上 に 係 る 事 項 (1) 空 域 航 空 路 再 編 への 対 応 1 CARATS 推 進 協 議 会 国 土 交 通 省 航 空 局 主 催 の 将 来 の 航 空 交 通 システムに 関 する 推 進 協 議 会 に 参 画 し ロードマップの 作 成 や 指 標 の 設 定 目 標 の 達 成 度 の 検 証 方 法 等 について 要 望 し 取 りまとめへの 反 映 を 行 った 2 東 京 国 際 空 港 の 航 空 機 船 舶 安 全 確 保 等 検 討 委 員 会 国 土 交 通 省 航 空 局 主 催 の 東 京 国 際 空 港 国 際 線 ネットワーク 拡 充 に 係 る 航 空 機 と 船 舶 の 安 全 確 保 等 検 討 委 員 会 に 参 画 し 東 京 湾 航 行 船 舶 に 伴 う 東 京 国 際 空 港 の 航 空 機 運 航 制 限 を 軽 減 させるための 運 用 方 式 に 関 し 国 土 交 通 省 航 空 局 等 の 関 係 者 と 意 見 交 換 を 行 った (2) 空 港 整 備 への 対 応 切 迫 性 の 高 い 地 震 に 対 して 津 波 による 浸 水 の 可 能 性 があると 考 えられ る 空 港 ( 仙 台 高 知 宮 崎 大 分 )を 対 象 とする 空 港 の 津 波 早 期 復 旧 対 策 検 討 委 員 会 に 委 員 として 参 加 した 津 波 被 害 を 受 けた 場 合 に 早 期 に 空 港 を 再 開 させるための 留 意 点 等 について 意 見 を 述 べ 4 空 港 における 津 波 早 期 復 旧 計 画 がとりまとめられた (3)インフルエンザ 等 対 策 特 別 措 置 法 への 対 応 新 型 インフル 特 措 法 において 指 定 公 共 機 関 が 作 成 すべきと 定 められて いる 業 務 計 画 を 策 定 するにあたり 民 間 事 業 者 としての 自 主 的 な 判 断 や 安 全 の 確 保 を 担 保 しながら 指 定 公 共 機 関 の 役 割 を 果 たすべく 国 土 交 通 省 航 空 局 や 大 臣 官 房 危 機 管 理 室 との 協 議 を 行 った (4) 電 子 機 器 の 使 用 制 限 見 直 しへの 対 応 安 全 阻 害 行 為 に 指 定 している 航 空 機 内 での 電 子 機 器 の 使 用 について 運 航 の 安 全 を 大 前 提 に 米 国 やEUにおけるルール 変 更 と 整 合 を 図 り 航 空 機 内 の 秩 序 を 乱 すことなく 航 空 機 内 における 電 子 機 器 の 使 用 拡 大 を 図 るた め 国 土 交 通 省 航 空 局 と 調 整 を 実 施 した -3-
3.わが 国 航 空 産 業 の 競 争 力 強 化 に 係 る 事 項 (1) 平 成 26 年 度 税 制 改 正 要 望 1 航 空 機 燃 料 税 軽 減 措 置 の 延 長 平 成 23 年 度 税 制 改 正 において 平 成 23~25 年 度 の 間 26,000 円 /キロリットル から18,000 円 /キロリットルへの 大 幅 な 軽 減 がはじめて 実 現 され 本 邦 航 空 会 社 の 自 己 改 革 とも 相 まって サービス 品 質 改 善 等 利 用 者 利 便 の 向 上 が 実 現 されてきているなど 本 邦 航 空 会 社 にとっては 欠 くことのできない 措 置 となってきた 本 税 の 創 設 趣 旨 である 空 港 整 備 等 の 財 源 としての 役 割 は 終 えている こと および 諸 外 国 では 極 めて 稀 な 税 制 であり 本 邦 航 空 会 社 の 国 際 競 争 力 を 高 める 上 での 大 きな 課 題 となっていることから 将 来 的 な 本 税 の 廃 止 または 大 幅 低 減 も 見 据 え 本 軽 減 措 置 の 延 長 について 主 張 し 協 会 要 望 が 実 現 されることとなった 国 内 路 線 ( 沖 縄 離 島 路 線 を 除 く): 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 まで1キロリットル 当 たり: 18,000 円 ( 本 則 :26,000 円 )< 継 続 > 沖 縄 路 線 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 まで1キロリットル 当 たり: 9,000 円 ( 本 則 :26,000 円 )< 継 続 > * 対 象 路 線 として 沖 縄 県 の 区 域 内 の 各 地 間 を 航 行 する 航 空 機 が 追 加 された < 拡 充 > 離 島 路 線 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 まで1キロリットル 当 たり: 13,500 円 ( 本 則 :26,000 円 )< 継 続 > 2 国 内 線 航 空 機 に 対 する 固 定 資 産 税 軽 減 措 置 の 延 長 国 際 線 離 島 運 航 航 空 機 に 対 しては 本 税 の 恒 久 措 置 として 軽 減 が 図 られており 主 にローカル 線 を 運 航 する 国 内 線 運 航 航 空 機 に 対 しても 暫 定 的 に 一 部 軽 減 が 図 られているところではあるが 航 空 機 に 固 定 資 産 税 を 課 している 国 は 稀 であり 本 邦 航 空 会 社 の 国 際 競 争 力 を 削 ぐ 要 因 と なっていることから 将 来 的 な 本 税 の 非 課 税 化 も 見 据 え 国 内 線 運 航 航 空 機 に 対 する 本 軽 減 措 置 の 延 長 について 主 張 し 協 会 要 望 が 実 現 された 国 内 線 就 航 機 : 最 大 離 陸 重 量 200t 以 上 または 地 方 就 航 時 間 割 合 2/3 未 満 の 航 空 機 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 新 たに 固 定 資 産 税 が 課 されることとなる 航 空 機 に 対 して 最 初 の3 年 度 の 課 税 標 準 を 本 則 の2/3に 軽 減 < 継 続 > -4-
最 大 離 陸 重 量 200t 未 満 かつ 地 方 路 線 時 間 割 合 2/3 以 上 の 航 空 機 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 新 たに 固 定 資 産 税 が 課 されることとなる 航 空 機 に 対 して 最 初 の5 年 度 の 課 税 標 準 を 本 則 の2/5に 軽 減 < 継 続 > 国 内 線 就 航 機 ( 最 大 離 陸 重 量 50t 未 満 かつ 羽 田 / 伊 丹 発 着 路 線 を 除 く 路 線 の 就 航 時 間 割 合 2/3 以 上 の 航 空 機 ): 最 大 離 陸 重 量 30t 以 上 50t 未 満 の 航 空 機 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 新 たに 固 定 資 産 税 が 課 されることとなる 航 空 機 に 対 して 最 初 の1 年 度 の 課 税 標 準 を 本 則 の3/8 その 後 の4 年 度 の 課 税 標 準 を 本 則 の2/5に 軽 減 < 拡 充 > 最 大 離 陸 重 量 30t 未 満 の 航 空 機 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 新 たに 固 定 資 産 税 が 課 されることとなる 航 空 機 に 対 して 最 初 の5 年 度 の 課 税 標 準 を 本 則 の1/4に 軽 減 < 拡 充 > 3 地 球 温 暖 化 対 策 税 還 付 措 置 の 延 長 国 内 線 航 空 機 燃 料 に 対 しては 暫 定 的 に 本 税 の 還 付 措 置 が 図 られてい るところではあるが 航 空 機 燃 料 には 代 替 物 が 存 在 せず 本 課 税 は 使 用 燃 料 削 減 のインセンティブとはなりえない また すでに 化 石 燃 料 課 税 として 航 空 機 燃 料 税 が 課 せられているほか 本 税 同 様 の 環 境 税 を 課 して いる 欧 州 諸 国 においては 航 空 輸 送 は 非 課 税 とされており 更 なる 負 担 は 国 際 競 争 力 の 阻 害 要 因 となることから 本 還 付 措 置 の 延 長 について 主 張 し 協 会 要 望 が 実 現 されることとなった 国 内 線 航 空 機 燃 料 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 まで: 還 付 < 継 続 ( 期 間 は3 年 間 となり 拡 充 )> * 国 際 線 航 空 機 燃 料 は 本 税 課 税 対 象 外 4 航 空 機 部 分 品 等 に 対 する 関 税 免 税 の 延 長 本 邦 で 使 用 されているほぼ 全 ての 航 空 機 は 外 国 製 であるため 航 空 機 の 整 備 修 理 に 使 用 する 部 分 品 等 についても 航 空 局 認 可 規 程 に 定 めら れた 外 国 からの 輸 入 品 の 使 用 が 求 められている 航 空 機 整 備 修 理 の 円 滑 な 実 施 と 航 空 機 の 安 全 性 確 保 のため 航 空 機 の 部 分 品 等 に 関 して 本 免 税 措 置 の 延 長 について 主 張 し 協 会 要 望 が 実 現 されることとなった 航 空 機 部 分 品 等 に 対 する 関 税 : 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 まで: 免 税 < 継 続 > -5-
5 航 空 券 連 帯 税 ( 仮 称 )の 導 入 反 対 国 際 連 帯 税 が 法 制 化 された 場 合 に 新 たな 課 税 として 検 討 されている 国 際 航 空 券 に 対 する 課 税 については わが 国 航 空 産 業 の 競 争 力 を 阻 害 する ものであり 国 土 交 通 省 航 空 局 とも 歩 調 を 合 わせ 関 係 者 一 体 となった 強 い 導 入 反 対 の 取 り 組 みの 結 果 平 成 26 年 度 における 導 入 は 見 送 られた (2) 着 陸 料 軽 減 措 置 に 係 る 対 応 2014 年 度 より 全 体 の 歳 入 規 模 は 維 持 しながら 国 内 線 着 陸 料 の 一 部 を 旅 客 数 連 動 とする 体 系 へ 移 行 されることに 対 し パブリックコメントを 提 出 し 今 後 低 需 要 時 の 航 空 会 社 による 固 定 費 負 担 リスクへの 対 応 に 留 ま らず 抜 本 的 な 利 用 者 負 担 軽 減 につながる 政 策 を 推 進 するよう 要 望 した (3) 那 覇 空 港 滑 走 路 増 設 事 業 の 予 算 措 置 2014 年 1 月 に 着 工 し 2019 年 末 までの 完 成 が 予 定 されている 那 覇 空 港 滑 走 路 増 設 事 業 に 要 する 経 費 への 予 算 措 置 につき 国 土 交 通 省 航 空 局 との 打 ち 合 わせやエアライン 連 絡 調 整 会 議 を 通 じて 情 報 収 集 や 意 見 交 換 を 行 っ てきたところ 2014 年 度 から2018 年 度 までの5 年 間 総 事 業 費 1993 億 円 に 対 し 国 費 330 億 円 ( 空 整 勘 定 150 億 円 一 般 会 計 180 億 円 )を 計 上 する 措 置 が 講 じられた (4) 国 管 理 空 港 等 における 空 港 経 営 改 革 推 進 への 対 応 民 活 空 港 運 営 法 の 成 立 を 受 け 基 本 方 針 が 策 定 されるにあたっては 国 土 交 通 省 航 空 局 との 協 議 やパブリックコメントを 通 じて 利 用 者 負 担 の 適 正 化 や 利 用 者 意 見 が 尊 重 される 制 度 を 要 望 し その 方 向 性 が 基 本 方 針 に 盛 り 込 まれた (5) 国 土 交 通 省 交 通 政 策 審 議 会 航 空 分 科 会 基 本 政 策 部 会 への 対 応 第 6 回 から 第 14 回 まで 合 計 9 回 開 催 された 基 本 政 策 部 会 に 関 して 国 土 交 通 省 航 空 局 との 情 報 共 有 等 を 通 じて 動 向 を 注 視 し 特 に 中 間 とりまとめに 向 けては 利 用 者 利 便 の 向 上 や 利 用 者 負 担 の 軽 減 について 協 議 を 重 ねた (6) 航 空 機 無 線 設 備 の 検 査 等 に 関 する 規 制 緩 和 への 対 応 総 務 省 航 空 機 局 の 定 期 検 査 等 に 関 する 評 価 会 における 作 業 チームの 構 成 員 として 航 空 機 無 線 設 備 の 検 査 等 に 係 る 規 制 見 直 しの 検 討 に 参 画 し 安 全 性 確 保 を 前 提 に 業 界 要 望 の 反 映 に 取 り 組 んだ -6-
4. 社 会 的 な 役 割 の 遂 行 に 係 る 事 項 (1) 環 境 対 策 1 地 球 温 暖 化 防 止 への 対 応 日 本 経 済 団 体 連 合 会 ( 以 下 経 団 連 ) 国 土 交 通 省 が 各 々 取 りまとめ を 行 っている 温 室 効 果 ガス 対 策 に 係 る 自 主 行 動 計 画 に 航 空 分 野 の 進 捗 状 況 を 反 映 させた 提 供 座 席 キロあたりCO2 排 出 量 は 2008~2012 年 度 の 平 均 で1990 年 度 比 16.7% 削 減 となり 目 標 の13.5% 削 減 を 達 成 す ることができた (*) 目 標 : 提 供 座 席 キロあたりCO2 排 出 量 を2008~2012 年 度 の 平 均 で1990 年 度 比 13.5% 削 減 : 2 循 環 型 社 会 形 成 への 対 応 経 団 連 が 取 りまとめを 行 っている 廃 棄 物 削 減 に 向 けた 自 主 行 動 計 画 に 航 空 分 野 の 進 捗 状 況 を 反 映 させた 2012 年 度 実 績 は179トンで あり 航 空 分 野 の 目 標 (*) 達 成 に 向 けて 順 調 に 推 移 している (*) 目 標 : 2015 年 における 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 量 を202トンまで 削 減 3 バイオジェット 燃 料 等 代 替 燃 料 への 対 応 バイオジェット 燃 料 等 代 替 燃 料 への 対 応 について 国 土 交 通 省 経 済 産 業 省 石 油 業 界 と 協 議 を 開 始 した 2020 年 にはバイオジェット 燃 料 を 本 格 導 入 できるよう 2015 年 度 から 官 民 一 体 となった 実 証 試 験 を 実 施 す るための 調 整 を 実 施 している 4 エコエアポート ガイドライン 改 訂 への 対 応 エコエアポート ガイドライン(*) 検 討 会 に 参 画 し 航 空 会 社 の 取 り 組 み 事 例 を 紹 介 するなかで バイオジェット 燃 料 等 代 替 燃 料 の 普 及 に 向 けた 取 り 組 み 強 化 の 重 要 性 を 紹 介 した (*)2003 年 策 定 2006 年 改 訂 5 ICAOへの 対 応 ( 国 際 航 空 分 野 における 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 対 策 ) 国 際 航 空 分 野 における 気 候 変 動 対 策 について 国 土 交 通 省 と 連 携 して 対 応 を 図 ってきたが 2013 年 のICAO 総 会 において 市 場 メカニズムを 活 用 した 世 界 的 な 排 出 削 減 制 度 (グローバルMBM)の 構 築 が 決 定 され 2020 年 から 実 施 するための 仕 組 みを2016 年 の 次 回 ICAO 総 会 に 提 案 されるこ ととなった また 2020 年 までの 間 に 地 域 的 なMBMを 実 施 する 場 合 は 領 空 内 であっても 関 係 国 の 相 互 合 意 の 取 り 付 けが 必 要 になることと 少 量 排 出 国 を 除 外 して 適 用 するとされた 引 き 続 き 国 土 交 通 省 と 連 携 し て 仕 組 みの 調 整 を 図 っている -7-
6 欧 州 排 出 権 取 引 (EU-ETS)への 対 応 2013 年 のICAO 総 会 を 受 けて 欧 州 委 員 会 から2014 年 から 範 囲 をEU 領 空 に 限 定 してEU-ETSを 導 入 するとともに 少 量 排 出 国 を 除 外 する 制 度 変 更 の 提 案 を 受 け 国 土 交 通 省 と 連 携 して 導 入 延 期 に 向 けた 対 応 を 図 った 結 果 2014 年 4 月 3 日 の 欧 州 会 議 において 2016 年 ICAO 総 会 でグローバルMBM が 提 案 されることを 前 提 として 2016 年 まではEU 域 外 とEU 域 内 を 結 ぶ 路 線 は 引 き 続 きEU-ETSの 対 象 から 除 外 されることが 決 議 された 7 低 炭 素 価 値 向 上 に 向 けた 社 会 システム 構 築 支 援 基 金 への 対 応 国 土 交 通 省 と 連 携 して 対 応 を 図 った 結 果 2014 年 度 から 空 港 内 特 殊 車 両 のエコ 化 等 航 空 分 野 の 低 炭 素 促 進 事 業 に 対 して 要 件 を 満 たすことで 費 用 の1/2の 補 助 が 認 められることとなった (2) 情 報 セキュリティ 対 策 強 化 への 対 応 国 の 重 要 インフラ 事 業 者 として 情 報 セキュリティ 対 策 の 強 化 が 求 めら れている 中 セプターカウンシルおよび 重 要 インフラ 専 門 委 員 会 に 参 加 し 各 種 ワーキンググループの 活 動 等 を 通 じて 関 連 情 報 の 収 集 や 業 界 横 断 的 な 情 報 共 有 体 制 の 構 築 を 進 めた また セプター 訓 練 分 野 横 断 的 演 習 ワークショップ にも 参 加 し 標 的 型 をはじめとするサイバー 攻 撃 への 対 応 力 向 上 を 図 った (3)バリアフリーへの 対 応 障 害 者 差 別 解 消 法 が 成 立 し 今 後 は 政 府 の 基 本 方 針 及 び 各 省 庁 の 対 応 要 領 が 策 定 されることを 踏 まえ 全 国 バリアフリーネットワーク 会 議 への 委 員 としての 出 席 や 国 土 交 通 省 航 空 局 との 情 報 共 有 を 通 じて 今 後 の 進 め 方 を 確 認 すると 同 時 に 会 員 各 社 における 障 害 者 対 応 の 実 態 等 を 把 握 する よう 努 めた (4) 消 費 税 増 税 への 対 応 2014 年 度 からの 消 費 税 増 税 に 先 立 ち 財 務 省 公 正 取 引 委 員 会 消 費 者 庁 より 講 師 を 招 き 消 費 税 転 嫁 対 策 特 別 措 置 法 の 趣 旨 運 用 上 の 留 意 点 等 に 関 する 会 員 各 社 担 当 者 に 対 する 説 明 会 を 実 施 したほか 適 宜 消 費 税 増 税 に 向 けての 情 報 提 供 を 行 った -8-
Ⅲ. 総 務 広 報 関 連 事 項 国 土 交 通 省 をはじめとした 関 係 省 庁 機 関 等 からの 通 達 連 絡 事 項 の 周 知 お よび 各 種 照 会 事 項 に 関 し 速 やかに 対 応 するとともに ホームページを 活 用 し た 情 報 公 開 に 努 め 会 員 サービスの 充 実 を 図 った Ⅳ. 役 員 及 び 会 員 会 社 の 現 況 (2013 年 度 末 現 在 ) 1. 役 員 会 長 理 事 植 木 義 晴 日 本 航 空 代 表 取 締 役 社 長 理 事 長 辻 岡 明 理 事 伊 東 信 一 郎 ANAホールディングス 代 表 取 締 役 社 長 監 事 坂 本 深 日 本 貨 物 航 空 代 表 取 締 役 社 長 監 事 齋 藤 貞 夫 AIRDO 代 表 取 締 役 社 長 2. 会 員 会 社 ( 全 12 社 ) 日 本 航 空 ANAホールディングス 全 日 本 空 輸 日 本 貨 物 航 空 日 本 トランスオーシャン 航 空 日 本 エアコミューター ジャルエクスプレス AIRDO エアージャパン スカイネットアジア 航 空 スターフライヤー ANAウイングス -9-
2 2014 年 度 事 業 方 針 定 期 航 空 協 会 規 約 第 3 条 に 示 された 本 会 の 目 的 達 成 のため 2014 年 度 事 業 とし て 予 定 している 政 策 課 題 協 会 運 営 への 取 り 組 み 等 は 以 下 のとおり Ⅰ. 航 空 を 取 り 巻 く 情 勢 と 基 本 方 針 わが 国 経 済 は 株 価 の 上 昇 上 向 きな 個 人 消 費 や 雇 用 環 境 などの 回 復 基 調 が 見 られる 一 方 消 費 税 率 の 引 き 上 げや 不 安 定 な 海 外 情 勢 などの 懸 念 要 素 もあり 企 業 の 景 況 感 や 国 民 の 生 活 実 感 にはばらつきが 見 られるなど 本 格 的 安 定 的 な 経 済 成 長 は 未 だ 見 通 しきれない 状 況 にある 航 空 業 界 においては わが 国 の 国 内 線 旅 客 貨 物 航 空 輸 送 量 は 回 復 傾 向 にあ り 昨 年 の 訪 日 外 国 人 旅 行 者 は 初 めて 1,000 万 人 を 超 えるなど 明 るい 兆 しも みられつつある また 世 界 の 需 要 予 測 では 特 にアジア 太 平 洋 地 域 における 大 幅 な 成 長 が 予 測 されているが オープンスカイの 進 展 や 海 外 LCCの 参 入 等 に よって グローバルな 競 争 環 境 は 早 いスピードで 変 化 し より 厳 しさを 増 して いる さらに 燃 油 価 格 の 高 止 まりと 円 安 基 調 の 継 続 は 本 邦 航 空 会 社 の 経 営 には 大 きな 課 題 となっている こうした 環 境 下 税 制 上 の 軽 減 措 置 が 軒 並 み 期 限 を 迎 えた 昨 年 度 は 会 員 会 社 の 協 力 のもと 関 係 各 所 への 精 力 的 な 働 きかけを 実 施 し 航 空 機 燃 料 税 に 対 する 3 年 間 の 軽 減 措 置 延 長 など 利 用 者 負 担 の 軽 減 に 向 けた 協 会 の 要 望 が 実 現 された わが 国 が 日 本 再 興 戦 略 に 掲 げられた 観 光 立 国 の 実 現 を 通 じて アジア をはじめとする 世 界 の 成 長 を 取 り 込 み 日 本 経 済 と 地 域 経 済 の 再 生 を 果 たすに は 首 都 圏 空 港 のさらなる 機 能 強 化 に 加 え 本 邦 航 空 会 社 の 一 層 の 競 争 力 強 化 が 必 要 である 本 邦 航 空 会 社 が よりグローバルかつ 厳 しいステージでの 戦 い に 臨 むにあたっての 環 境 整 備 として 今 年 度 においても 利 用 者 負 担 の 軽 減 を さらに 進 めるよう 積 極 的 な 取 り 組 みを 行 っていく 利 用 者 利 便 の 向 上 を 図 り 経 済 産 業 活 動 や 国 民 生 活 を 支 える 社 会 基 盤 として 航 空 を 取 り 巻 く 情 勢 に 迅 速 かつ 的 確 に 対 応 し 会 員 各 社 の 期 待 に 応 えるべく 以 下 の 重 点 課 題 に 取 り 組 む Ⅱ. 重 点 課 題 1. 安 全 かつ 安 定 的 な 航 空 輸 送 サービスの 提 供 に 係 る 事 項 公 共 交 通 機 関 の 重 要 な 責 務 である 安 全 な 航 空 輸 送 サービスを 提 供 するため 安 全 委 員 会 での 議 論 等 を 通 じ 業 界 全 体 の 安 全 文 化 の 醸 成 や 安 全 マネジメント システムの 充 実 に 取 り 組 むとともに 航 空 の 安 全 についての 啓 発 活 動 を 行 う -10-
2. 利 用 者 利 便 の 向 上 に 係 る 事 項 利 用 者 利 便 の 向 上 を 図 るために 会 員 会 社 共 通 の 課 題 を 解 決 すべく 積 極 的 且 つ 的 確 に 対 応 する 特 に 航 空 機 内 における 電 子 機 器 の 使 用 拡 大 については 安 全 阻 害 行 為 に 指 定 されていることもあり 安 全 を 大 前 提 に 米 国 や EUとルールの 整 合 を 図 るべく 積 極 的 且 つ 的 確 に 対 応 する あわせて 利 用 者 への 啓 発 活 動 や 対 策 を 適 宜 実 施 する 3.わが 国 航 空 産 業 の 競 争 力 強 化 に 係 る 事 項 日 本 経 済 および 地 域 経 済 再 生 のためには 航 空 ネットワークを 担 う 本 邦 航 空 会 社 の 国 際 競 争 力 強 化 という 視 点 が 必 須 である 国 土 交 通 省 交 通 政 策 審 議 会 航 空 分 科 会 基 本 政 策 部 会 での 議 論 を 踏 まえ 利 用 者 負 担 の 軽 減 を 図 るべく 空 港 使 用 料 をはじめとした 公 租 公 課 のあり 方 に 関 する 課 題 に 積 極 的 に 取 り 組 む 4. 社 会 的 な 役 割 の 遂 行 に 係 る 事 項 当 協 会 としては 引 き 続 き 社 会 経 済 を 支 える 基 本 インフラとしての 役 割 と 環 境 との 共 生 を 考 え 温 暖 化 対 策 への 議 論 に 積 極 的 に 参 加 するとともに 国 内 外 の 状 況 を 踏 まえ 意 見 発 信 を 行 う 特 に 国 際 航 空 分 野 におけるグローバル MBM やバイオジェット 燃 料 等 代 替 燃 料 については 2014 年 度 に 積 極 的 且 つ 的 確 な 対 応 が 求 められるため 国 土 交 通 省 と 密 に 連 携 を 図 っていく Ⅲ.その 他 1. 総 務 広 報 関 連 事 項 国 土 交 通 省 はじめ 関 係 省 庁 等 からの 通 知 意 見 照 会 各 課 題 の 検 討 に 際 し 会 員 各 社 とのコミュニケーションを 密 にし 情 報 の 周 知 や 意 見 反 映 等 の 充 実 を 図 る また 協 会 及 び 航 空 業 界 へのより 広 範 な 理 解 が 得 られるよう ホームペー ジ 等 を 活 用 した 情 報 発 信 を 促 進 する -11-
3 役 員 の 選 任 役 職 役 員 名 会 長 篠 辺 修 ( 全 日 本 空 輸 代 表 取 締 役 社 長 ) 理 事 長 辻 岡 明 理 監 監 事 事 事 植 木 義 晴 ( 日 本 航 空 代 表 取 締 役 社 長 ) 坂 本 深 ( 日 本 貨 物 航 空 代 表 取 締 役 社 長 ) 齋 藤 貞 夫 ( AIRDO 代 表 取 締 役 社 長 ) 以 上 -12-