次 にこれら 報 告 書 よりは 政 治 的 にも 経 済 的 にも 大 きな 影 響 を 与 えているものがブッシュ 大 統 領 の 一 般 教 書 である ブッシュ 大 統 領 は 昨 年 の 一 般 教 書 に 続 いて 今 年 の 一 般 教 書 でも 化 石 燃 料 である 石 油 への



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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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m07 北見工業大学 様式①

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

公表表紙

●電力自由化推進法案

タイトル

第 2 節 関 連 計 画 1. 国 の 方 針 計 画 国 が 示 している 一 般 廃 棄 物 の 減 量 化 等 に 関 する 目 標 値 を 以 下 に 示 します (1) 廃 棄 物 の 減 量 その 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な

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Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

スライド 1

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

再 生 可 能 エネルギー 等 導 入 推 進 基 金 事 業 計 画 書 ( 各 年 度 計 画 書 ) ( 事 業 計 画 の 概 要 ) 計 画 の 名 称 京 都 府 地 球 温 暖 化 対 策 等 推 進 基 金 計 画 の 期 間 交 付 対 象 京 都 府 府 内 市 町 村 民 間

18 国立高等専門学校機構

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

●幼児教育振興法案

Microsoft Word - Ⅲ-fin.doc

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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4. 農 業 所 得 減 少 の 要 因 農 産 物 生 産 量 の 減 少 米 の 消 費 量 減 少 輸 入 品 との 競 合 農 家 戸 数 の 減 少 高 齢 化 販 売 価 格 の 低 下 価 格 支 持 政 策 の 縮 小 廃 止 ウルグアイラウンド 輸 入 価 格 の 低 下 円 高

Microsoft Word - 目次.doc

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

定款  変更

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

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Microsoft Word - H27概要版

Microsoft Word 短信.doc

平成24年度 業務概況書

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

スライド 1

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

二 資本金の管理

< 目 次 > 1 軽 四 輪 車 等 に 係 る 税 率 引 上 げ Q1 1 軽 四 輪 車 等 についてなぜ 標 準 税 率 を 引 き 上 げることにしたのですか? 3 Q1 2 自 家 用 乗 用 車 については 税 率 を 1.5 倍 に 引 き 上 げ それ 以 外 ( 貨 物 用 営

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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も た ら そ う と す る 効 標 標 名 標 設 定 考 え 方 単 位 4 年 度 実 績 5 年 度 見 込 6 年 度 計 画 7 年 度 計 画 8 年 度 計 画 法 規 定 に 基 づく 選 挙 事 務 ため 標 というような は 困 難 である 事 業 実 施 妥 当 性 活 動

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申


Microsoft Word - H25年度の概要

新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

Taro-契約条項(全部)

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

〔自 衛 隊〕

官報掲載【セット版】

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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1 はじめに 財 政 の 役 割 資 源 配 分 ( 公 共 財 供 給 ) 所 得 再 分 配 経 済 安 定 化 ( 景 気 調 整 ) 地 方 自 治 体 の 役 割 は 資 源 配 分 ( 公 共 財 の 安 定 供 給 )とされる ( 所 得 再 分 配 や 経 済 安 定 化 は 国 の

2 政 策 目 的 達 成 時 期 我 が 国 皮 革 産 業 及 び 革 靴 産 業 が 構 造 改 善 を 行 い アジア 諸 国 からの 低 価 格 品 及 び 欧 州 からの 高 価 格 品 と 対 抗 しうる 国 際 競 争 力 が 備 わるまで 本 制 度 を 維 持 する 必 要 があ

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容


2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

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大学と学生第545号ビジネスモデルからみた卒業生就職支援の課題_関西学院大学(澤谷 敏行)-JASSO

1_2013BS(0414)

Transcription:

2007 3 2 国 産 バイオ 燃 料 の 本 格 的 導 入 に 向 けて 水 田 の 活 用 推 進 をー 東 京 農 業 大 学 客 員 教 授 白 岩 宏 {Ⅰ} 地 球 温 暖 化 加 速 と 国 際 世 論 の 変 化 アメリカの 気 象 学 者 の 最 高 権 威 といわれるNASAのジェームス ハンセン 氏 は 地 球 温 暖 化 による 壊 滅 的 な 事 態 を 避 けるのに 残 された 時 間 は10 年 だと 予 測 している 地 球 温 暖 化 ガス 放 出 を 抑 制 し 地 球 温 度 の 増 加 を 摂 氏 1 度 以 内 に 抑 える 努 力 をしなければ 温 度 は2-3 度 上 昇 し 地 球 は 異 なった 惑 星 になると 警 告 している これに 関 連 する 重 要 な 報 告 書 が 昨 年 から 続 いて 公 表 されている 1 スターン 報 告 書 2006 年 10 月 ブレア イギリス 首 相 の 委 託 によるスターン 報 告 書 で 世 界 経 済 への 影 響 度 をシミュレーション したものである 報 告 書 は 世 界 各 国 が 温 室 効 果 ガス(GHG) 削 減 のために 何 もしなければ 20 世 紀 前 半 に 起 こった 第 一 次 世 界 大 戦 や 大 恐 慌 に 匹 敵 する 規 模 の 経 済 的 ダメージが 起 こりうると している もし 対 策 に 失 敗 すると 次 の 世 紀 には 平 均 気 温 が 最 大 5 上 昇 し 今 後 200 年 間 に 最 低 で 世 界 総 生 産 (GDP)が5% 最 大 で20% 減 少 すると 予 測 している これを 避 けるには 2050 年 までに 各 国 がGDPの1% 相 当 額 を 温 暖 化 ガス 削 減 対 策 に 支 出 することで 最 小 化 が 可 能 として いる 具 体 的 には 低 二 酸 化 炭 素 ガス 排 出 経 済 に 移 行 し 政 府 は 課 税 システムや 諸 規 制 で 二 酸 化 炭 素 ガス 規 制 を 行 なわねばならない スターン 博 士 は 前 回 報 告 書 より 深 刻 化 した 理 由 とし て 科 学 が 変 わった 地 球 温 暖 化 のスピードが 想 定 をやるかに 上 回 って 進 行 していること が 判 明 前 報 告 書 は 気 候 変 動 のみに 焦 点 大 惨 事 の 可 能 性 を 排 除 した 2 IPCC 報 告 書 国 連 傘 下 の 機 関 であるIPCCが 発 表 した 報 告 書 で これまで 議 論 が 分 かれていた 二 酸 化 炭 素 などの 温 室 効 果 ガスと 人 間 活 動 の 関 連 性 を 90% 以 上 の 確 率 で 認 めたことにより 世 界 の 科 学 者 間 で 続 いた 論 争 に 事 実 上 の 終 止 符 を 打 ったと 考 えられている 温 暖 化 ガスの 影 響 は1957 年 以 降 特 に 顕 著 と 指 摘 1906 年 から2005 年 の 間 に 平 均 気 温 は0.74 上 昇 1961 年 から2 003 年 の 間 に 海 面 が 毎 年 1.8mm 上 昇 今 後 の 対 応 次 第 で 幾 つかのシナリオに 分 かれるが 今 世 紀 末 の 平 均 気 温 は1.1-6.4 上 昇 海 面 は18-59cm 上 昇 すると 予 測 している 3 ブッシュ 大 統 領 一 般 教 書

次 にこれら 報 告 書 よりは 政 治 的 にも 経 済 的 にも 大 きな 影 響 を 与 えているものがブッシュ 大 統 領 の 一 般 教 書 である ブッシュ 大 統 領 は 昨 年 の 一 般 教 書 に 続 いて 今 年 の 一 般 教 書 でも 化 石 燃 料 である 石 油 への 依 存 症 を 軽 減 して エネルギー 自 給 を 更 に 進 め クリーンな 再 生 可 能 燃 料 具 体 的 にはバイオ 燃 料 の 消 費 拡 大 を 提 案 した ガソリン 消 費 量 を2017 年 までに20% 削 減 し これを 再 生 可 能 燃 料 で 代 替 し 2017 年 の 使 用 基 準 数 量 を350 億 ガロンとして 義 務 化 する これは2012 年 の 使 用 基 準 数 量 で ある75 億 ガロンの 約 5 倍 の 数 量 である これにより エタノールを 中 心 とする 当 面 のバ イオ 燃 料 需 要 の 上 限 75 億 ガロンが 飛 躍 的 に 拡 大 することになる 車 の 燃 費 効 率 の 改 善 石 油 の 戦 略 備 蓄 数 量 を2 倍 に 増 やすことも 提 案 した 研 究 開 発 費 として27 億 ドルの 予 算 を 提 案 これは 前 年 度 比 153%の 増 加 昨 年 強 調 した 先 端 エネルギー 技 術 開 発 支 援 強 化 も 約 束 した 二 年 連 続 でクリーンエネルギー 拡 大 に 触 れたことは 極 めて 異 例 のことである 本 件 が 超 党 派 の 支 持 を 得 られる 唯 一 の 議 題 であ ったためかもしれない 同 時 に 温 暖 化 と 人 間 活 動 とのリンクを 科 学 的 根 拠 がないとして 退 けて きた 大 統 領 が 初 めて 再 生 可 能 燃 料 の 消 費 拡 大 が 地 球 環 境 保 全 に 貢 献 すると 示 唆 したことは 重 要 な 姿 勢 転 換 である これが 直 ちに 批 准 を 拒 否 した 京 都 議 定 書 路 線 への 復 帰 となるわけでは ないが 議 定 書 が 定 める 温 暖 化 ガス 削 減 実 施 期 間 が 終 わる2012 年 以 降 の 国 際 的 枠 組 作 りに リーダーシップを 発 揮 する 布 石 ではないかとも 見 られている 市 場 の 反 応 は 賞 賛 するグループ と 共 に 批 判 的 懐 疑 的 な 見 方 が 並 んでいる 1 受 益 者 はエタノールおよびその 他 代 替 燃 料 生 産 者 とコーン 生 産 者 2 目 標 達 成 は 厳 しく 温 暖 化 ガス 削 減 に 大 きな 効 果 はない 3 ガソリンと 食 料 品 価 格 が 上 昇 すると 石 油 精 製 業 者 と 畜 産 生 産 者 が 警 告 4 現 有 のエタノール 生 産 能 力 は55 億 ガロン 111 工 場 これに 建 設 増 設 工 事 中 のプラントが78 合 計 189 工 場 で110 億 ガロンの 生 産 が 可 能 にな る コーンベースのエタノール 生 産 は150 億 ~250 億 ガロン 程 度 ではないか 5 350 億 ガロンを 達 成 するには セルロース 系 原 料 をベースにした 技 術 革 新 が 前 提 になる まだ 商 業 化 の 目 処 がたっていないが 最 初 のウッドチップを 原 料 とするエタノール 工 場 がジ ョージア 州 に 建 設 されると 報 道 された 投 資 額 は225 百 万 ドル 生 産 規 模 は100 百 万 ガロン 6 燃 費 効 率 改 善 とエタノール 増 産 は 矛 盾 する エタノールのマイレージはガソリンより 少 ない {Ⅱ} 米 国 のバイオ 燃 料 産 業 の 発 展 と 現 況 1 月 に 米 国 上 院 の 公 聴 会 で 農 務 省 のキース コリンズ 氏 が バイオ 燃 料 の 現 状 と 将 来 展 望 に ついて 開 陳 した 2001 年 に16 億 ガロンだったバイオエタノール 生 産 が 今 年 は50 億 ガロンと6 年 間 で312%の 急 成 長 を 続 けている 2005 年 に 成 立 したエネルギー 政 策 法 により2012 年 のバイ オエタノール 使 用 基 準 数 量 が75 億 ガロンと 定 められたが ここ 数 年 以 内 に 前 倒 しでこの 基 準 値 を 超 える 予 想 になっている これに 伴 いエタノール 用 コーンの 全 消 費 量 に 占 める 割 合 は 2000

年 の6%から 今 年 は20%となり 来 年 は30%の 予 測 となっている お 陰 でコーン 主 産 地 の 農 村 経 済 は 活 況 を 呈 し 雇 用 増 加 によって 若 者 の 都 市 流 出 がスローダウンしていると 伝 えられてい る なぜ 米 国 でバイオエタノールがこれほど 急 増 したのだろうか その 理 由 として 次 の5 項 目 を 挙 げている 1 石 油 ガソリンの 高 価 格 2 コーン 価 格 の 低 迷 3 ガソリン 添 加 物 MTBEの 規 制 強 化 による 代 替 需 要 4 様 々な 補 助 金 5 2005 年 エネルギー 政 策 法 による 基 準 義 務 数 量 を 設 定 することにより 市 場 規 模 を 法 律 で 担 保 したことによる この 中 で 最 も 大 きな 支 援 材 料 になったものは 市 場 規 模 と 達 成 年 次 を 法 的 に 担 保 したことで あり 次 いで 補 助 金 税 制 優 遇 などの 支 援 策 およびガソリン 価 格 の 高 騰 だと 思 う また 地 球 温 暖 化 ガス 削 減 に 効 果 があるという 世 論 も 追 い 風 になった 将 来 展 望 についてはコーン 生 産 量 に は 限 界 があるので セルロース 系 エタノールの 開 発 に 期 待 が 寄 せられているが 多 くの 解 決 す べき 問 題 がある ( 注 ): バイオ 燃 料 とは バイオマスから 得 られる 液 状 ガス 状 燃 料 を 指 す 主 要 なバイオ 燃 料 は 二 種 類 あり エタノールとバイオディーゼルである エタノールの 主 要 生 産 国 は 米 国 ブラジル 次 いで EUがある 原 料 は 米 国 がコーン ブラジルは 砂 糖 キビである バイオディーゼルではドイツが 世 界 の 半 分 以 上 を 生 産 している(2005 年 現 在 ) 原 料 は 米 国 が 大 豆 EUが 菜 種 マレーシアとインドネシアではパーム 油 から 生 産 されている 現 在 の 製 造 技 術 は 第 一 世 代 で 農 作 物 から 生 産 されている 第 二 世 代 は 燃 料 用 に 栽 培 される 特 別 な 作 物 を 利 用 する それはセルロース 系 原 料 である セルロースから 糖 分 を 分 離 することが 困 難 なので 酵 素 を 利 用 する しかし 現 時 点 で 酵 素 によるプロセスにコストが 掛 かりすぎるので 第 一 世 代 技 術 を 競 争 できない エネルギー 転 換 に 優 れた 新 しい 非 食 料 作 物 が 今 後 開 発 される だろう その 候 補 として 木 屑 スイッチグラス 成 長 の 速 い 樹 木 Jatropha カスター 油 などが 挙 げられている {Ⅲ} 日 本 の 現 況 と 今 後 の 政 策 動 向 わが 国 ではようやくE3(エタノール3%)に 向 けて 市 場 環 境 整 備 と 国 内 生 産 輸 入 対 策 が 始 まろうとしている しかし 経 産 省 農 水 省 環 境 省 の3 省 縦 割 りのアプローチ 体 制 は 変 わってい ないし 2012 年 の 使 用 基 準 数 量 を 法 的 に 担 保 する 姿 も 見 えない 米 国 では 既 述 のように 市 場 の 創 出 を 法 的 に 保 証 し 必 要 な 支 援 を 行 なうことによって 市 場 は 急 成 長 している わが 国 は 僅 か 4%のエネルギー 自 給 率 を 少 しでも 改 善 し 温 暖 化 ガス 削 減 に 寄 与 し 外 貨 を 節 約 し 石 油 の 中 東 依 存 を 長 期 的 に 減 らす 総 合 的 な 安 全 保 障 戦 略 の 一 つとして(エネルギー 食 糧 環 境 ) 不 耕 作 水 田 を 活 用 した 国 産 バイオエタノール 供 給 態 勢 の 推 進 を 急 ぐべきである 1)バイオマス 総 合 戦 略 の 見 直 し: 2002 年 12 月 に 政 府 はバイオマス 総 合 戦 略 を 閣 議 決 定 した 数 値 目 標 としてバイオマス 輸 送 用 燃 料 導 入 を2010 年 に50 万 KL,バイオマス 熱 利 用 目 標 を2010 年 に308 万 KLとした しかし 現 状 は 前 者 が 実 質 ゼロ 後 者 は68 万 KL( 目 標 値 の22%)である

一 方 世 界 的 なバイオ 燃 料 熱 の 高 まりを 背 景 に 安 倍 首 相 は 昨 年 11 月 に 植 物 資 源 を 利 用 し た 国 産 バイ 燃 料 の 普 及 を 促 進 するよう 関 係 閣 僚 に 指 示 した 首 相 は 目 標 としてガソリンの 年 間 消 費 量 の10%である600 万 KLをバイオ 燃 料 で 代 替 する 方 針 首 相 は 地 球 環 境 地 域 活 性 化 農 業 の 活 力 の 観 点 から ガソリン 使 用 量 の 中 のバイオ 燃 料 比 率 を 引 き 上 げていくべく 政 府 とし て 取 り 組 んでいきたい と 述 べた 当 初 目 標 であった2010 年 に50 万 KLは 実 現 不 可 能 である ため 見 直 しを 図 り まず 現 実 的 な 目 標 からスタートすることになった そこで 政 府 は 積 極 的 に 輸 送 用 バイオ 燃 料 の 利 用 促 進 を 図 るため 1 環 境 整 備 具 体 的 には 燃 料 製 造 設 備 導 入 支 援 ( 補 助 融 資 等 )について 海 外 諸 国 の 動 向 を 踏 まえて 多 様 な 促 進 策 を 検 討 することにした 2 国 産 バイオ 燃 料 の 利 用 促 進 実 証 試 験 段 階 から 一 歩 進 めて 商 業 化 を 目 指 す イ 実 用 化 のモデルを 創 出 ロ 原 料 農 産 物 の 安 価 な 調 達 手 法 の 導 入 ハ 低 コスト 高 効 率 な 生 産 技 術 の 開 発 2) 課 題 1 ガソリン 価 格 との 競 争 力 を 持 たせるためにガソリン 税 (53.8 円 L)の 減 免 が 必 要 2 エタノール 販 売 先 の 確 保 のため 石 油 業 界 との 調 整 が 必 要 3 限 界 がはっきりしている 農 産 物 原 料 のほかに セルロース 系 原 料 ( 稲 わら 木 質 ) 利 用 が 必 要 そのための 技 術 開 発 の 促 進 4 制 度 面 でE10(10% 混 合 ) 対 応 の 品 確 法 の 改 正 E10 以 上 に 対 応 できるフレックスカーの 開 発 普 及 (ブラジル 欧 米 では 自 動 車 はすでに 開 発 され 販 売 されていて 日 本 メーカー も 参 入 しているので 問 題 はない ) 5 混 合 ガソリンの 法 令 による 義 務 化 3) 国 産 バイオ 燃 料 本 格 導 入 計 画 :( 農 水 省 ) 1 5 年 後 に5 万 KLバイオ 燃 料 生 産 使 用 を 目 指 す 2 そのために 原 料 供 給 から 製 造 販 売 までの 一 貫 した 大 規 模 実 証 を 実 3 平 成 19 年 度 予 算 概 算 決 定 109 億 円 本 格 導 入 支 援 85 億 円 原 料 として 副 産 物 規 格 外 農 産 物 余 剰 農 産 物 工 場 建 設 補 助 率 50% 工 場 オペレーション 費 用 を5 年 間 に 限 り100% 補 助 5 年 後 は 自 立 条 件 地 域 バイオマス 発 見 活 用 促 進 3 億 円 資 源 作 物 研 究 開 発 21 億 円 ゲノム 情 報 等 を 利 用 した 高 バイオ 農 産 物 の 育 成 低 コ スト 栽 培 法 の 開 発 資 源 作 物 を 将 来 は 導 入 4)バイオエタノール 生 産 コスト:( 農 水 省 資 料 ) 税 金 A 関 税 B 原 価 C 最 終 コストーD ガソリン 53.8 67.2 121 円 L

ブラジル 産 エタノール 53.8 18.2 76.4 148 円 L 規 格 外 小 麦 53.8 52+46 152 円 L 注 : ガソリン 2006 年 6 月 1 日 現 在 卸 売 価 格 ブラジルエタノール CIF 価 格 2006 年 3 月 関 税 23.8% 規 格 外 小 麦 十 勝 産 22 円 kg 原 料 52 円 製 造 費 46 円 5) 白 岩 提 案 : 1 農 業 農 村 の 活 性 化 の 必 要 性 先 進 国 農 業 はどの 国 でも 押 しなべて 長 期 に 亘 り 経 済 状 態 は 下 降 傾 向 にあり 農 地 の 統 合 農 村 人 口 の 減 少 によって 金 融 資 本 人 的 資 源 を 失 ってきた バイオ 燃 料 は 失 われた 二 つ の 資 源 を 引 き 戻 す 機 会 を 提 供 している 米 国 はバイオ 燃 料 をエネルギー 自 立 促 進 に 貢 献 すると 主 張 しているが EU, 日 本 など は 温 暖 化 ガス 削 減 目 標 達 成 の 一 手 段 だと 考 えている 環 境 保 護 派 は 同 様 の 理 由 でバイ オ 燃 料 を 支 持 している 農 業 生 産 者 にとってバイオ 燃 料 は 新 たな 市 場 であり リスクを 分 散 する 手 段 である 先 進 国 途 上 国 ともエネルギー 支 出 を 国 内 経 済 の 中 で 処 理 できる 機 会 だと 捉 えている 多 角 的 にみれば バイオ 燃 料 自 体 の 利 益 のほかに 食 料 供 給 保 障 経 済 的 環 境 的 持 続 性 にも 関 連 している 期 待 とコストを 天 秤 にかける 必 要 はある これらの 要 素 を 勘 案 した 上 で 農 業 生 産 者 にとって 水 田 作 物 を 活 用 した 国 産 バイオエタノール 産 業 の 育 成 には 次 のようなメリットがある 1 長 年 実 施 された 減 反 政 策 を 廃 止 して 余 剰 水 田 に 資 源 作 物 水 稲 を 作 付 けできる 水 稲 は 連 作 障 害 がないので 無 理 な 他 品 目 への 転 作 必 要 性 がなくなる 2 水 資 源 の 涵 養 水 田 は 自 然 のダムであり 水 害 防 止 対 策 としても 有 効 である 3 無 制 限 に 買 い 入 れ 可 能 なため 地 域 によっては 二 期 作 ( 年 2 回 幡 種 収 穫 )が 可 能 になり 土 地 利 用 率 が 飛 躍 的 に 改 善 する 4 原 料 価 格 を 年 間 契 約 方 式 で 決 定 して 安 定 価 格 とする 5 農 村 における 二 次 産 業 となり 新 規 雇 用 が 創 出 される 6 地 元 に 建 設 される 工 場 に 出 資 することで 投 資 利 益 が 期 待 されると 共 に 所 得 源 の 多 様 化 が 図 れる 7 不 耕 起 栽 培 直 播 など 低 コスト 農 法 の 開 発 が 進 む 8 ヘクタール 当 りエタノール 収 量 を 大 幅 に 改 善 するために 多 収 穫 品 種 開 発 澱 粉 質 中 心 の 品 種 開 発 あるいは 全 く 新 しい 資 源 作 物 の 開 発 が 進 む 9 将 来 必 要 な 場 合 主 食 用 コメ 栽 培 に 転 換 可 能 自 給 力 が 保 全 される 10 結 果 として 穀 物 自 給 率 が 飛 躍 的 に 改 善 する 不 毛 な 食 料 安 全 保 障 論 争 に 終 止 符 を 打 つ 11 WTOドーハラウンド 多 国 間 協 定 交 渉 で 関 税 の 大 幅 削 減 を 求 められているが 環 境 保 全 対

策 補 助 金 として 直 接 支 払 補 助 金 制 度 を 導 入 して 削 減 対 象 から 外 すことも 一 考 すべきで ある 環 境 保 全 用 公 共 財 として 認 定 されれば グリーンボックス 補 助 金 として 存 続 が 国 際 的 に 認 知 されるだろう このような 対 外 的 リスクを 軽 減 するためにも 米 国 型 の 原 料 生 産 エタ ノール 製 造 販 売 までの 仕 組 みをできるだけ 日 本 流 に 踏 襲 することが リスクの 軽 減 になる だろう 2 コメ 生 産 の 現 状 : 2003 2004 2005 2006 コメ 生 産 額 ( 億 円 ) 23427 19910 19650 生 産 規 模 ( 万 トン) 779 873 907 886 全 耕 作 地 ( 万 ヘクタール) 473 471 469 467 水 田 面 積 ( 万 ヘクタール) 259 257 255 254 作 付 面 積 ( 万 ヘクタール) 170 170 170 168 不 作 付 け( 万 ヘクタール) 89 87 85 86 水 田 減 反 率 (%) 34 34 34 34 耕 作 放 棄 農 地 ( 万 ヘクタール) 2000 年 2005 年 34 39 3 検 討 課 題 ミッション アグリエネジー 産 業 の 創 出 を 図 る 国 内 資 源 有 効 活 用 の 政 策 理 念 を 明 確 にする 内 外 のコメ 問 題 の 解 決 策 として 活 用 美 しい 国 を 実 現 する 最 高 の 手 段 具 体 的 課 題 バイオ 燃 料 新 法 : 消 費 義 務 化 年 次 目 標 を 設 定 品 質 管 理 と 課 税 方 式 ( 直 接 混 合 方 式 ) 農 業 サイドは 競 争 力 のある 資 源 作 物 の 研 究 開 発 普 及 に 努 める 投 資 家 を 呼 び 込 む 仕 組 み( 米 国 とは 異 なる 構 造 ) 4 国 民 の 意 識 改 革 が 重 要 国 民 を 納 得 させる 総 合 的 な 国 益 のシミュレーションを 提 示 する 必 要 がある アメリカの 経 済 効 果 (2005 年 ) GDP 貢 献 2 兆 1240 億 円 税 収 増 加 2000 億 円 貿 易 赤 字 削 減 1 兆 円 以 上