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Transcription:

JTB 広 報 室 140-8602 東 京 都 品 川 区 東 品 川 2-3-11 TEL.03-5796-5833 FAX.03-5796-5848 http://jtb.jp/ 2014 年 の 旅 行 動 向 見 通 し 経 済 政 策 の 実 感 が 良 くも 悪 くも 出 る 年 2013 年 第 117 号 (2013.12.20) メリハリ 消 費 も 進 む レジャー 旅 行 への 意 欲 は 持 続 訪 日 外 国 人 数 は 過 去 最 高 の 2013 年 を 上 回 る 見 込 み 国 内 旅 行 人 数 は 2 億 9,150 万 人 ( 前 年 比 +0.2%) 海 外 旅 行 人 数 は 1,780 万 人 ( 前 年 比 +2.1%) 訪 日 外 国 人 数 は 1,180 万 人 ( 前 年 比 +14.3%) JTBは 2014 年 の 旅 行 市 場 についての 見 通 し 調 査 の 結 果 をまとめました この 調 査 は 1 泊 以 上 の 日 本 人 の 旅 行 (ビジネス 帰 省 を 含 む)と 訪 日 外 国 人 について 各 種 経 済 動 向 予 測 旅 行 消 費 者 購 買 行 動 調 査 観 光 関 連 動 向 等 から 推 計 したもので 1981 年 の 調 査 開 始 以 来 34 回 目 となります 推 計 した 2014 年 の 旅 行 市 場 規 模 は 次 の 通 りです 2014 年 2013 年 2012 年 見 通 し 数 値 前 年 比 推 計 前 年 比 実 績 推 計 総 旅 行 人 数 ( 延 べ 人 数 ) 3 億 930 万 人 +0.3% 3 億 833 万 人 +1.3% 3 億 439 万 人 平 均 消 費 額 国 内 旅 行 人 数 2 億 9,150 万 人 +0.2% 2 億 9,090 万 人 +1.7% 2 億 8,590 万 人 海 外 旅 行 人 数 1,780 万 人 +2.1% 1,743 万 人 5.7% 1,849 万 人 国 内 旅 行 平 均 消 費 額 35,640 円 +5.0% 33,940 円 +3.5% 32,780 円 海 外 旅 行 平 均 消 費 額 273,600 円 +3.0% 265,600 円 +5.4% 251,900 円 旅 行 総 消 費 額 15 兆 2,600 億 円 +5.2% 14 兆 5,000 億 円 +3.3% 14 兆 300 億 円 国 内 旅 行 消 費 額 10 兆 3,900 億 円 +5.3% 9 兆 8,700 億 円 +5.3% 9 兆 3,700 億 円 海 外 旅 行 消 費 額 4 兆 8,700 億 円 +5.2% 4 兆 6,300 億 円 0.6% 4 兆 6,600 億 円 平 均 旅 行 回 数 2.44 回 +0.02 回 2.42 回 +0.03 回 2.39 回 訪 日 外 国 人 数 1,180 万 人 +14.3% 1,032 万 人 +23.4% 836 万 人 * 国 内 旅 行 消 費 額 は 自 宅 を 出 発 してから 帰 宅 するまでの 総 費 用 現 地 での 買 物 代 食 事 代 等 現 地 消 費 分 を 含 む 旅 行 前 後 の 消 費 ( 衣 類 など 携 行 品 の 購 入 費 用 など)は 含 まない * 海 外 旅 行 消 費 額 は 旅 行 費 用 のほか 現 地 での 買 物 代 食 事 代 等 現 地 消 費 分 を 含 む 旅 行 前 後 の 消 費 ( 衣 類 など 携 行 品 の 購 入 費 用 など)は 含 まない * 訪 日 外 国 人 旅 行 は 人 数 予 測 のみで 消 費 額 は 算 出 していない * 実 績 推 計 は 法 務 省 発 表 の 出 入 国 者 数 実 績 をもとに 昨 年 末 推 計 値 を 修 正 したもの -1-

2014 年 の 環 境 1. 経 済 政 策 の 実 感 が 出 る 年 に 前 半 の 駆 込 み 需 要 と 後 半 の 盛 り 返 しに 期 待 2012 年 末 から 始 まった 安 倍 内 閣 による 経 済 政 策 により 株 高 円 安 傾 向 となり 2013 年 は 景 況 感 が 好 転 した 年 であった 2014 年 は 経 済 政 策 の 効 果 が 実 感 を 伴 って 評 価 される 年 となるだろう 4 月 から は 消 費 税 が 5%から 8%に 引 き 上 げられるため 増 税 前 の 消 費 全 般 の 駆 込 み 需 要 が 期 待 される 消 費 増 税 後 には 一 旦 反 動 により 消 費 の 停 滞 期 が 来 る 可 能 性 が 高 いが 企 業 業 績 回 復 のすそ 野 が 広 がる ことに 伴 う 失 業 率 の 改 善 株 高 賞 与 増 など 後 半 の 盛 り 返 しが 期 待 される 円 は 緩 やかな 円 安 基 調 が 続 くと 予 想 され 日 本 の 輸 出 関 連 企 業 の 業 績 回 復 への 足 掛 かりに また 訪 日 外 国 人 数 の 増 加 への 後 押 しとなりそうだ 消 費 マインドとしては 消 費 増 税 や 原 油 原 材 料 高 による 物 価 上 昇 が 生 活 を 圧 迫 することへの 不 安 はあるものの 東 日 本 大 震 災 後 の 出 来 るときにやりたいことをしておきたい という 意 識 は 継 続 し 節 約 する 部 分 とお 金 をしっかりとかける 部 分 とのメリハリ 消 費 がさらに 進 むと 考 えられる ( 表 1) 年 末 の 為 替 相 場 ( 東 京 外 国 為 替 相 場 /T.T.S 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 調 べ) (2013.12.10) 2007 年 末 2008 年 末 2009 年 末 2010 年 末 2011 年 末 2012 年 末 2013 年 12 月 10 日 1 米 国 ドル 115.15 92.03 93.10 82.78 78.74 87.58 104.35 1 英 国 ポンド 231.90 135.83 150.53 130.55 123.81 143.52 173.71 1 ユーロ 168.16 129.46 133.50 110.57 102.21 116.21 143.46 100 韓 国 ウォン 12.36 7.47 8.09 7.49 6.95 8.30 10.03 1 香 港 ドル 15.05 12.18 12.31 10.95 10.43 11.60 13.76 2. 三 連 休 は 一 日 減 少 ゴールデンウィークは 前 半 と 後 半 に 分 かれる 2014 年 の 連 休 の 日 並 びに 関 しては GW 正 月 を 除 く 週 末 の 3 連 休 が 7 回 と 2013 年 より 1 回 少 な いものの 2012 年 に 対 しては 2 回 のプラスとなる GWは 4 月 30 日 ( 水 )から 5 月 2 日 ( 金 )まで 平 日 が 3 日 間 入 るため 前 半 3 連 休 と 後 半 4 連 休 に 分 かれ 2013 年 と 似 た 日 並 びである 前 半 のみ 後 半 のみで 比 較 的 近 場 で 動 く 人 が 多 いと 予 想 される 8 月 の 旧 盆 時 期 は 8 月 13 日 ( 水 )~8 月 15 日 ( 金 ) が 週 末 と 繋 がる 日 並 びであり 8 月 16 日 ( 土 ) 17 日 ( 日 )の 週 末 を 活 用 して 動 く 人 が 増 えそうだ ゴールデンウィークの 曜 日 (4~5 月 ) 8 月 中 旬 の 曜 日 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 4/20 21 22 23 24 25 26 8/9 27 28 29 30 5/1 2 3 10 11 12 13 14 15 16 4 5 6 17-2-

3. 消 費 増 税 の 影 響 が 懸 念 されるが シニアの 旅 行 意 欲 は 底 堅 い 4 月 からの 消 費 増 税 以 降 しばらくは 旅 行 者 数 および 旅 行 に 対 する 支 出 は 停 滞 する 可 能 性 が 高 い しかし 当 社 が 11 月 に 実 施 した 旅 行 動 向 アンケート 調 査 の 結 果 で 今 後 1 年 間 の 国 内 旅 行 回 数 旅 行 費 用 についての 意 向 を 年 代 別 にみると 40 代 では 回 数 は 増 える という 回 答 が 10.6%なのに 対 し 60 代 では 16.0%あった また 消 費 税 引 き 上 げの 影 響 については 影 響 はあるが 生 活 にさほど 違 いは ない という 回 答 が 60 代 では 37.1% 40 代 では 21.1% 一 方 で 税 率 引 き 上 げ 後 の 生 活 が 心 配 は 60 代 で 28.0% 40 代 は 38.8%となった 子 供 の 教 育 費 や 家 のローンなどを 抱 える 世 代 は 今 後 の 不 安 から 節 約 貯 蓄 への 意 向 が 強 まる 可 能 性 はあるが シニアの 消 費 や 旅 行 意 欲 はある 程 度 底 堅 いと 考 えられる また 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 推 計 によれば 2014 年 の 日 本 の 総 人 口 は 約 1 億 2,695 万 人 ( 前 年 比 約 30 万 人 減 )であるが 65 歳 以 上 は 約 3,313 万 人 と 前 年 比 119 万 人 の 増 加 と 予 測 され ている 人 数 が 多 く 消 費 や 旅 行 意 欲 も 底 堅 いシニアが 2014 年 の 総 旅 行 人 数 の 増 加 ( 前 年 比 + 0.3%) 平 均 旅 行 回 数 の 増 加 ( 前 年 比 +0.02 回 )に 寄 与 すると 考 えられる ( 図 2) 2014 年 の 国 内 旅 行 回 数 意 向 回 数 は 増 える 回 数 は 変 わらない 回 数 は 減 る 0% 20% 40% 60% 80% 100% 20 代 (71) 14.6% 60.9% 24.5% 30 代 (151) 10.1% 64.6% 25.3% 40 代 (198) 10.6% 62.1% 27.3% 50 代 (198) 12.4% 61.8% 25.8% 60 代 (206) 16.0% 58.7% 25.2% JTB 旅 行 動 向 アンケート 調 査 ( 戸 別 訪 問 調 査 ) ( 図 3) 消 費 増 税 の 影 響 今 でも 生 活 苦 しく 後 の 生 活 が 心 配 影 響 あるが 今 の 生 活 にさほど 違 いなし 50% 40% 30% 20% 24.6% 30.7% 31.2% 30.6% 38.8% 21.1% 28.9% 29.6% 28.0% 37.1% 10% 0% 20 代 (114) 30 代 (157) 40 代 (152) 50 代 (142) 60 代 (175) JTB 旅 行 動 向 アンケート 調 査 ( 戸 別 訪 問 調 査 ) -3-

4. 羽 田 空 港 の 発 着 回 数 増 や LCC を 含 めた 航 空 路 線 の 拡 充 で 空 がより 身 近 に 2014 年 3 月 には 羽 田 空 港 の 国 際 線 発 着 枠 が 年 間 6 万 回 から9 万 回 へ 増 加 低 コスト 航 空 会 社 ( 以 下 LCC)はピーチ アビエーション ジェットスター ジャパンに 加 え バニラ エア 春 秋 航 空 日 本 も 就 航 エアアジアも 再 上 陸 を 狙 っており 2014 年 には5 社 が 揃 う 見 込 み また スカイマークやエア ドゥ などの 中 堅 航 空 会 社 も 巻 き 返 しを 図 っており 路 線 の 増 加 と 共 にサービスの 向 上 やより 手 頃 な 価 格 設 定 など 利 用 者 にとって 空 の 移 動 がより 身 近 になりそうだ <2014 年 の 新 規 LCC 路 線 の 動 向 ( 2013 年 12 月 時 点 )> ピーチ アビエーション 関 西 - 台 湾 2014 年 1 月 18 日 就 航 関 西 - 松 山 2014 年 2 月 1 日 就 航 バニラ エア 成 田 - 新 千 歳 2014 年 1 月 29 日 就 航 成 田 -ソウル( 仁 川 ) 2014 年 3 月 1 日 就 航 ( 成 田 - 那 覇 成 田 - 台 北 ( 桃 園 )が 2013 年 12 月 20 日 就 航 ) 春 秋 航 空 日 本 成 田 - 広 島 2014 年 5 月 頃 就 航 成 田 - 高 松 2014 年 5 月 頃 就 航 成 田 - 佐 賀 2014 年 5 月 頃 就 航 5.モバイル 端 末 や SNS の 普 及 が 旅 の 楽 しみ 方 を 変 える ここ1 2 年 で 急 速 に 普 及 したスマートフォンやタブレットの 影 響 で 旅 行 に 関 する 情 報 は 旅 行 前 だけ でなく 旅 行 中 にも 積 極 的 に 収 集 するものに 変 わった スマートフォンの 次 の 技 術 として 注 目 される Google グラスなどのウェアラブル コンピューターによって 旅 行 中 の 情 報 収 集 や SNS を 通 した 情 報 発 信 がさらに 加 速 化 していくと 考 えられる 旅 行 者 にどのような 情 報 を 提 供 するかに 加 え 旅 行 者 にどう やって 情 報 発 信 をしてもらい 関 わりのある 人 々の 旅 への 関 心 を 高 めてもらうかが 旅 行 のすそ 野 を 広 げるために 重 要 だろう また 現 在 はスマートフォンでの 商 品 を 購 入 する 割 合 はまだ 低 いが 使 い 勝 手 が 向 上 すれば 商 品 の 予 約 や 買 い 方 にも 変 化 が 起 こると 考 えられる -4-

2014 年 の 見 通 し ( 国 内 旅 行 ) 2014 年 の 国 内 旅 行 人 数 は 2 億 9,150 万 人 (+0.2%) 国 内 旅 行 消 費 額 は 10 兆 3,900 億 円 (+5.3%)と 推 計 旅 行 人 数 消 費 額 共 に 2008 年 のリーマンショック 後 では 最 も 高 い 値 連 休 の 日 並 びをみると 週 末 3 連 休 の 回 数 が 前 年 より 1 回 減 少 GWは 前 半 と 後 半 の 間 に3 日 間 の 平 日 が 挟 まることから 比 較 的 近 場 で 動 くことが 予 想 される 消 費 増 税 後 の 落 ち 込 みは 懸 念 されるが LCC の 浸 透 や 素 泊 まりなど 旅 行 の 仕 方 の 選 択 肢 が 広 が っていることもあり LCC を 利 用 して 安 く 現 地 まで 行 き 豪 華 に 泊 まる ビジネスホテルや 素 泊 まりの 宿 を 利 用 し 高 級 料 亭 で 食 事 を 楽 しむ といったようにメリハリをつけた 旅 行 を 楽 しむ 動 きが 広 がりそう だ 平 均 消 費 額 は 消 費 増 税 や 円 安 原 油 高 などの 影 響 また 旅 行 意 欲 の 高 いシニアを 中 心 とした 安 いだけではなく 自 分 の 心 を 充 足 させられる 質 の 高 い 旅 行 を 求 める 動 きを 背 景 に 上 昇 する 見 込 み (35,640 円 +5.0%) 2020 年 に 向 けて 外 資 系 高 級 ホテルの 開 業 ラッシュが 始 まる ザ リッツカールトン( 京 都 ) アマンリゾーツ( 大 手 町 )など 外 資 系 高 級 ホテルの 開 業 が 予 定 されてお り ゆったりとした 時 間 を 豪 華 ホテルで という 過 ごし 方 も 話 題 となりそうだ 大 阪 の あべのハルカス 東 京 の 八 重 洲 地 区 や 虎 ノ 門 など 大 型 商 業 施 設 の 開 業 で 都 市 型 レジャ ーへも 注 目 地 上 300m 日 本 一 の 超 高 層 ビルとなる あべのハルカス が 来 年 3 月 に 開 業 する あべのハルカ ス はホテル 商 業 施 設 美 術 館 などを 備 え 新 しくユニバーサル スタジオ ジャパン に ハリー ポッ ターの 魔 法 の 世 界 がオープンすると 共 に 大 阪 への 注 目 度 を 高 めると 予 想 される 東 京 でも 再 開 発 が 進 む 日 本 橋 八 重 洲 地 区 の COREDO 室 町 2 3 の 開 業 虎 ノ 門 新 橋 地 区 の 虎 ノ 門 ヒルズの 開 業 足 立 区 千 住 近 辺 の 大 型 商 業 施 設 ポンテグランデ TOKYO の 開 業 などが 相 次 ぎ 都 市 部 への 旅 行 が 増 えると 見 込 まれる 昨 年 の サン プリンセス に 加 え 横 浜 を 拠 点 とした 大 型 クルーズ 船 ダイヤモンド プリンセス の 就 航 で 船 旅 の 機 会 が 増 える 昨 年 初 めて 日 本 発 着 のカジュアル クルーズが 実 施 され 話 題 を 呼 んだが 今 年 はより 大 型 の ダイ ヤモンド プリンセス を 利 用 したクルーズも 実 施 が 予 定 されており より 船 旅 の 選 択 肢 が 増 えるだろう 鉄 子 山 ガールに 続 くのは 宙 (そら)ガール? 星 空 への 関 心 も 高 まる スーパームーン 皆 既 日 食 流 星 群 彗 星 など ここ 数 年 は 天 文 の 当 たり 年 であったことから 天 文 へ の 関 心 が 高 まっている 2014 年 も しぶんぎ 座 流 星 群 (1 月 ) 火 星 の 接 近 (4 月 ) 皆 既 月 食 (10 月 ) ふたご 座 流 星 群 (12 月 )などが 話 題 となり 星 空 を 楽 しみに 旅 に 出 かける 人 も 少 なくなさそうだ 地 域 主 体 で 発 信 する 旅 行 商 品 の 増 加 が 新 しい 市 場 を 創 る 消 費 が 多 様 化 し 旅 の 楽 しみ 方 も 多 岐 に 渡 るなか 地 域 が 主 体 となってその 土 地 ならではの 文 化 や 伝 統 を 伝 える 着 地 型 旅 行 商 品 が 増 加 している 最 近 では 多 くの 中 小 製 造 業 が 集 積 する 地 域 の 町 -5-

工 場 群 ダムや 道 路 など 土 木 工 事 現 場 の 見 学 ツアーなど これまで 観 光 資 源 としては 捉 えられてこな かった 独 自 の 魅 力 を 積 極 的 に 発 信 し 人 気 を 集 める 事 例 も 出 てきている そういった 動 きの 背 景 としては インターネットの 後 押 しがある インターネットは 小 さな 市 場 を 顕 在 化 するのに 適 した 媒 体 魅 力 ある 観 光 資 源 であれば 数 は 少 なくても その 分 野 に 興 味 関 心 が 高 い 旅 行 者 が 確 実 に 足 を 運 ぶ 一 つ 一 つの 市 場 は 大 きくないが 全 体 としては 一 定 の 規 模 がある 今 後 は 地 域 の 様 々な 特 色 を 活 かした 観 光 資 源 へ 人 々が 集 まる 動 きが 広 がると 考 えられる ( 海 外 旅 行 ) 海 外 旅 行 人 数 は 1,780 万 人 (+2.1%) 海 外 旅 行 消 費 額 は 4 兆 8,700 億 円 (+5.2%)と 推 計 LCC を 含 めて 航 空 座 席 数 が 増 加 傾 向 にあること 近 隣 諸 国 との 関 係 が 昨 年 より 落 ち 着 きつつあるこ と シニアを 中 心 に 旅 行 意 欲 が 底 堅 いこと 等 から 2013 年 からの 回 復 を 見 込 む しかし 訪 日 外 国 人 数 の 増 加 が 引 続 き 見 込 まれ 座 席 供 給 量 のバランスを 考 えれば 増 加 幅 は 小 さいと 予 想 される 平 均 消 費 額 は ヨーロッパ 方 面 やハワイ 東 南 アジアなど 中 長 距 離 が 昨 年 に 引 き 続 き 人 気 と 見 込 まれること から 上 昇 するものと 予 測 する(273,600 円 +3.0%) 羽 田 空 港 の 国 際 線 発 着 枠 が 年 間 6 万 回 から9 万 回 へ LCC を 中 心 に 新 規 就 航 も 増 え 海 外 への 足 が 便 利 になる 2014 年 は 羽 田 空 港 の 国 際 線 発 着 枠 が 増 加 すると 共 に 首 都 圏 発 を 中 心 に LCC の 新 規 就 航 も 増 え 航 空 機 を 利 用 した 旅 の 選 択 肢 が 増 えることが 予 想 される 多 少 余 分 にお 金 を 支 払 っても 利 便 性 を 求 める 多 忙 な 有 職 者 層 にとって 羽 田 からの 足 が 増 えるこ とによって 海 外 旅 行 へ 出 かけるチャンスが 増 えることが 期 待 される 一 方 時 間 に 余 裕 はあるが 価 格 は 低 く 抑 えたい 層 は 成 田 から 新 規 就 航 する LCC を 利 用 するという 選 択 肢 もある 様 々な 利 用 の 仕 方 が 増 えることで 海 外 旅 行 のすそ 野 が 広 がるだろう ハワイや 東 南 アジアのリゾートでのんびり ゆったり 暮 らすように 過 ごす 旅 も 人 気 人 気 の 海 外 旅 行 先 をみると 定 番 であるハワイや 東 南 アジアのリゾートが 人 気 となっており ハワイで はオアフ 島 以 外 の 島 々でのんびりする 動 きがみられる また JTB 総 合 研 究 所 が 毎 年 実 施 している 海 外 旅 行 志 向 調 査 でも 年 々 暮 らすように 過 ごす 滞 在 型 旅 行 への 志 向 が 強 まっている 旅 行 者 は 旅 行 中 にスマートフォンを 活 用 して 情 報 収 集 発 信 を 行 っており 旅 行 先 の 宿 泊 施 設 で Wi-Fi が 利 用 できることを 重 視 する 旅 行 者 も 多 い 日 本 と 同 じように 生 活 を 楽 しむためには インターネットへの アクセス 環 境 も 重 要 となる 一 方 で スマートフォンやタブレットなどデジタル 機 器 の 浸 透 は SNS 疲 れ といった 言 葉 も 生 んだよ うにストレスを 増 大 させている 側 面 も 否 めない 旅 行 中 でも 誰 かと 繋 がっていたい 常 に 情 報 を 収 集 発 信 したい という 気 持 ちもある 一 方 で デジタルな 環 境 から 離 れ 自 然 の 中 で 自 分 を 取 り 戻 したいと いう 気 持 ちの 両 面 があるのだろう 2014 年 は 現 代 人 が 抱 える 様 々なストレスを 癒 すものとしても 旅 行 に 注 目 できるだろう -6-

( 訪 日 旅 行 ) 訪 日 外 国 人 数 は 1,180 万 人 (+14.3%)と 推 計 訪 日 旅 行 の 人 気 の 高 さ 緩 やかな 円 安 基 調 に 支 えられ 過 去 最 高 の 2013 年 から 更 なる 増 加 を 見 込 む 国 際 関 係 の 悪 化 により 2012 年 の 後 半 から 2013 年 は 中 国 からの 観 光 客 が 大 きく 減 少 していたが 2013 年 終 盤 には 回 復 の 兆 しが 見 え 始 めた 2014 年 は 円 安 傾 向 が 続 くことが 見 込 まれることに 加 え 富 士 山 や 和 食 が 世 界 遺 産 に 登 録 されるなど 日 本 への 関 心 が 高 まっていることから 引 き 続 き 回 復 傾 向 へと 向 かうことが 予 想 される 国 別 にみると 韓 国 からの 観 光 客 については 東 日 本 大 震 災 からの 回 復 が 遅 れていたものの 2013 年 には 大 震 災 前 のレベルまで 戻 っている また 台 湾 や タイ シンガポ ールなど 中 国 韓 国 以 外 のアジアからの 訪 問 者 数 は 順 調 な 伸 びを 見 せている 欧 米 からの 訪 日 も 経 済 の 回 復 と 共 に 増 加 してきている 2014 年 は 韓 国 は 前 年 並 みとなるものの 中 国 の 回 復 また 台 湾 香 港 などの 訪 日 が 伸 びると 予 測 する 東 南 アジアについても 昨 年 のビザ 免 除 緩 和 ほどではないものの 引 き 続 き 増 加 すると 予 測 し 年 間 を 通 じての 訪 日 外 国 人 数 は 1,180 万 人 (+14.3%) 程 度 と 予 測 する ( 図 4) 訪 日 外 国 人 数 の 前 年 同 月 比 の 推 移 120% 100% 80% 60% 40% 20% 0% -20% -40% -60% 2013 年 1 月 韓 国 中 国 台 湾 香 港 96.3% 73.2% 44.3% -6.9% 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 120% 100% 80% 60% 40% 20% 0% -20% -40% 2013 年 1 月 タイ マレーシア 米 国 フランス 111.2% 72.7% 12.0% 6.7% 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 資 料 : 日 本 政 府 観 光 局 (JNTO) 訪 日 外 客 数 出 国 日 本 人 数 より 作 成 -7-

2014 年 の 年 間 予 定 海 外 渡 航 自 由 化 50 周 年 日 本 スイス 国 交 樹 立 150 周 年 記 念 東 海 道 新 幹 線 開 業 50 周 年 ハローキティ 誕 生 40 周 年 東 京 駅 竣 工 100 周 年 四 国 霊 場 開 創 1200 年 舞 鶴 若 狭 自 動 車 道 全 面 開 通 1 月 1 日 ( 水 ) 31 日 ( 金 ) NISA( 少 額 投 資 非 課 税 制 度 )が 開 始 100 万 円 までは 非 課 税 に 旧 正 月 春 節 ( 休 日 期 間 は 1 月 30 日 ~2 月 5 日 ( 予 定 )) 2 月 7 日 ( 金 ) 7 日 ( 金 ) 23 日 ( 日 ) ロシア ソチで 冬 季 オリンピック 開 催 ザ リッツカールトン 京 都 開 業 東 京 マラソン 3 月 7 日 ( 金 ) 未 定 大 阪 市 に 日 本 一 の 超 高 層 複 合 ビル あべのハルカス 開 業 コートヤード バイ マリオット 東 京 ステーション 開 業 羽 田 空 港 の 国 際 線 発 着 枠 が 年 間 6 万 回 から9 万 回 へ 4 月 1 日 ( 火 ) 未 定 消 費 税 増 税 (5%から8%へ) 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 引 上 げ 原 油 石 油 製 品 は 2,290 円 2,540 円 /kl に プリンセス クルーズが 横 浜 を 拠 点 に 大 型 客 船 ダイヤモンド クルーズ の 日 本 発 着 クルーズを 実 施 岩 手 県 三 陸 鉄 道 が 全 面 復 旧 花 巻 ~ 釜 石 間 を 中 心 とする 東 北 エリアで 観 光 列 車 SL 銀 河 運 行 開 始 足 立 区 千 住 駅 周 辺 の 商 業 施 設 ポンテグランデ TOKYO 開 業 5 月 6 日 ( 火 ) 未 定 パリで 経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD) 閣 僚 理 事 会 開 催 日 本 が 32 年 ぶりに 議 長 国 へ 春 秋 航 空 日 本 (LCC)が 成 田 空 港 を 拠 点 に 国 内 線 3 路 線 の 運 航 開 始 日 本 初 のリージョナルLCC 航 空 会 社 リンクが 福 岡 北 九 州 空 港 を 拠 点 に 運 航 開 始 6 月 12 日 ( 木 ) FIFA ワールドカップ 2014 (ブラジル) 開 幕 (~7 月 13 日 ) 7 月 未 定 国 立 競 技 場 の 解 体 開 始 8 月 未 定 KDDI が 家 庭 用 光 回 線 を 上 回 る 高 速 通 信 が 可 能 なスマートフォンを 発 売 9 月 19 日 ( 金 ) 2014 年 アジア 競 技 大 会 開 催 (~10 月 4 日 韓 国 仁 川 ) 10 月 1 日 ( 水 ) 12 日 ( 日 ) 中 国 の 国 慶 節 ( 休 日 期 間 は 10 月 1 日 ~7 日 ( 予 定 )) 長 崎 がんばらんば 国 体 開 催 (~22 日 ) 11 月 15 日 ( 土 ) 未 定 20 か 国 地 域 (G20) 首 脳 会 議 開 催 (オーストラリア ブリスベーン) アジア 太 平 洋 経 済 協 力 会 議 (APEC) 首 脳 会 議 開 催 ( 中 国 北 京 ) 12 月 未 定 小 惑 星 探 査 機 はやぶさ2 打 ち 上 げ 他 2014 年 中 森 ビル 虎 の 門 ヒルズ 開 業 ハイアット ホテルズ アンダーズ 東 京 が 開 業 東 京 都 心 環 状 2 号 線 の 未 開 通 区 間 が 開 通 (マッカーサー 道 路 ) ユニバーサル スタジオ ジャパン に ハリー ポッターの 魔 法 の 世 界 がオープン Google がメガネ 型 端 末 グーグル グラス 発 売 アマンリゾーツグループが 日 本 第 一 号 のホテルを 東 京 大 手 町 にオープン -8-

2013 年 の 推 計 国 内 旅 行 国 内 旅 行 人 数 は2 億 9,090 万 人 ( 前 年 比 +1.7%) 平 均 消 費 額 は 33,940 円 ( 前 年 比 +3.5%)と 推 計 2013 年 は 安 倍 政 権 の 経 済 政 策 への 期 待 から 大 きく 円 高 緩 和 になるとともに 株 価 も 上 昇 に 転 じた 6 月 には 成 長 戦 略 である 日 本 再 興 戦 略 が 発 表 され 多 くの 施 策 や 規 制 緩 和 が 進 み 景 気 は 総 じて 緩 やかに 回 復 に 向 かっている こうした 足 元 の 景 況 感 の 改 善 を 背 景 に GW 夏 休 み 年 末 年 始 とい ったピークシーズンは 全 て 過 去 最 高 の 旅 行 者 数 であった また 韓 国 など 近 場 の 海 外 旅 行 をしてい た 人 の 国 内 旅 行 へのシフトや 週 末 3 連 休 の 回 数 の 増 加 (2012 年 から+3 回 )もあり ピークシーズン 以 外 の 旅 行 者 数 も 増 加 したものと 見 込 まれる 2012 年 に 引 き 続 きLCCの 路 線 が 増 加 したことで 国 内 の 旅 行 方 面 の 選 択 肢 を 増 やし 飛 行 機 の 利 用 者 増 の 効 果 もあった 具 体 的 な 旅 行 方 面 としては NHK 朝 の 連 続 ドラマ あまちゃん の 舞 台 となっ た 三 陸 や NHK 大 河 ドラマ 八 重 の 桜 の 舞 台 となった 会 津 遷 宮 が 行 われた 伊 勢 神 宮 や 出 雲 大 社 東 京 ディズニーリゾート 30 周 年 や 東 京 スカイツリーの 人 気 が 継 続 している 東 京 が 増 加 した こうした 状 況 から 国 内 旅 行 者 数 は 前 年 比 +1.7%の2 億 9,090 万 人 程 度 平 均 消 費 額 は 前 年 比 +3.5%の 33,940 円 程 度 になると 推 計 する 海 外 旅 行 海 外 旅 行 人 数 は 1,743 万 人 ( 前 年 比 5.7%) 平 均 消 費 額 は 265,600 円 ( 前 年 比 +5.4%)と 推 計 2013 年 は アジアの 中 でも 比 較 的 遠 距 離 にある タイやマレーシア シンガポールなどの 東 南 アジ アへの 訪 問 者 が 増 加 している また シニアを 中 心 に ヨーロッパなど 遠 距 離 への 旅 行 者 も 堅 調 に 増 加 している しかし 中 国 韓 国 については 2012 年 秋 以 降 の 国 際 関 係 の 影 響 が 継 続 し 両 国 への 出 国 者 数 は 全 体 的 に 減 少 している 中 国 は 秋 以 降 回 復 のきざしが 見 えはじめているが 韓 国 は 日 本 経 済 の 回 復 傾 向 に 伴 う 円 高 緩 和 ウォン 高 による 影 響 もあり 減 少 が 続 いている こうした 状 況 から 2013 年 の 海 外 旅 行 者 数 は 1,743 万 人 程 度 に 減 少 ( 史 上 最 高 であった 2012 年 の 1,849 万 人 から 5.7% マイナス)する 一 方 平 均 消 費 額 は 近 場 への 旅 行 者 の 減 少 により 増 加 し 265,600 円 程 度 ( 前 年 比 +5.4%)になると 推 計 する 訪 日 外 国 人 数 訪 日 外 国 人 数 は 史 上 初 の 1,000 万 人 を 突 破 し 1,032 万 人 ( 前 年 比 +23.4%)と 推 計 2013 年 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 による 訪 日 意 欲 の 低 下 から 回 復 するとともに 日 本 経 済 の 回 復 傾 向 に 伴 う 円 高 緩 和 により 訪 日 外 国 人 数 は 前 年 を 大 きく 上 回 って 推 移 している 7 月 には 東 南 アジア5 ヵ 国 (タイ マレーシア ベトナム フィリピン インドネシア)について 査 証 (ビザ)の 免 除 緩 和 が 行 われ たことも 追 い 風 となり 東 南 アジアの 国 々からの 訪 日 数 は 増 加 している また 台 湾 は2 月 ~11 月 の 10 カ 月 連 続 で 過 去 最 高 を 記 録 し 大 幅 に 訪 日 数 が 増 加 している 韓 国 からの 訪 日 数 は 総 数 では 前 年 を 上 回 っているが 秋 以 降 前 年 を 下 回 る 月 が 続 いている 一 方 中 国 からの 訪 日 数 は 昨 年 の 日 中 関 係 の 悪 化 以 降 今 年 も 前 年 同 月 を 下 回 る 月 が 続 いていたが 9 月 以 降 前 年 同 月 比 がプラスに 転 じ 回 復 傾 向 をみせている こうした 状 況 から 2013 年 の 訪 日 外 国 人 数 は 史 上 初 の 1,000 万 人 を 突 破 し 1,032 万 人 程 度 ( 前 年 比 +23.4%)になると 推 計 する -9-

2000 年 ~2013 年 の 推 計 2014 年 の 見 通 し 数 値 年 総 旅 行 人 数 ( 延 べ 人 数 )( 万 人 ) 国 内 旅 行 海 外 旅 行 旅 行 総 消 費 額 ( 億 円 ) 平 均 訪 日 2000 国 内 旅 行 海 外 旅 行 平 均 平 均 国 内 旅 行 海 外 旅 行 旅 行 外 国 人 人 数 人 数 消 費 額 消 費 額 消 費 額 消 費 額 回 数 数 ( 万 人 ) ( 万 人 ) ( 円 ) ( 円 ) ( 億 円 ) ( 億 円 ) ( 回 ) ( 万 人 ) 34,326 32,544 1,782 36,940 312,300 175,900 120,200 55,700 2.70 476 +2.1% +1.8% +8.9% 1.2% 8.7% +0.2% +0.6% 0.5% +0.05 +7.2% 2001 33,840 32,218 1,622 36,500 293,000 165,100 117,600 47,500 2.66 477 1.4% 1.0% 9.0% 1.2% 6.2% 6.1% 2.2% 14.7% 0.05 +0.2% 2002 34,042 32,390 1,652 35,550 293,800 163,600 115,100 48,500 2.67 524 +0.6% +0.5% +1.8% 2.6% +0.3% 0.9% 2.1% +2.1% +0.01 +9.9% 2003 33,781 32,451 1,330 35,590 300,800 155,500 115,500 40,000 2.64 521 0.8% +0.2% 19.5% +0.1% +2.4% 5.0% +0.3% 17.5% 0.03 0.6% 2004 33,036 31,353 1,683 35,660 292,600 161,000 111,800 49,200 2.64 614 2.2% 3.4% +26.5% +0.2% 2.7% +3.5% 3.2% +23.0% +0.00 +17.9% 2005 32,256 30,516 1,740 35,600 294,500 159,900 108,600 51,300 2.62 673 2.4% 2.7% +3.4% 0.2% +0.6% 0.7% 2.9% +4.3% 0.02 +9.6% 2006 31,794 30,041 1,753 34,310 297,200 155,200 103,100 52,100 2.60 733 1.4% 1.6% +0.7% 3.6% +0.9% 2.9% 5.1% +1.6% 0.02 +8.9% 2007 31,710 29,981 1,729 34,170 305,600 155,200 102,400 52,800 2.60 835 0.3% 0.2% 1.4% 0.4% +2.8% +0.0% 0.7% +1.3% +0.00 +13.9% 2008 31,251 29,651 1,600 33,760 286,300 145,900 100,100 45,800 2.51 835 1.4% 1.1% 7.5% 1.2% 6.3% 6.0% 2.2% 13.3% 0.09 +0.0% 2009 30,455 28,910 1,545 31,940 253,400 131,500 92,300 39,200 2.25 679 2.5% 2.5% 3.4% 5.4% 11.5% 9.9% 7.8% 14.4% 0.26 18.7% 2010 30,808 29,144 1,664 32,020 251,900 135,200 93,300 41,900 2.29 861 +1.2% +0.8% +7.7% +0.3% 0.6% +2.8% +1.1% +6.9% +0.04 +26.8% 2011 29,969 28,270 1,699 33,100 256,000 137,100 93,600 43,500 2.35 622 2.7% 3.0% +2.1% +3.4% +1.6% +1.4% +0.3% +3.8% + 0.06 27.8% 2012 30,439 28,590 1,849 32,780 251,900 140,300 93,700 46,600 2.39 836 +1.6% +1.1% +8.8% 1.0% 1.6% +2.3% +0.1% +7.1% +0.04 +34.4% 2013 30,833 29,090 1,743 33,940 265,600 145,000 98,700 46,300 2.42 1,032 +1.3% +1.7% 5.7% +3.5% +5.4% +3.3% +5.3% 0.6% +0.03 +23.4% 2014 30,930 29,150 1,780 35,640 273,600 152,600 103,900 48,700 2.44 1,180 +0.3% +0.2% +2.1% +5.0% +3.0% +5.2% +5.3% +5.2% +0.02 +14.3% < 報 道 関 係 の 方 からの 問 い 合 わせ 先 > JTB 広 報 室 03-5796-5833-10-