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送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

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3 避 難 状 況 避 難 指 示 避 難 勧 告 都 道 府 県 名 市 区 町 村 名 指 示 日 時 勧 告 日 時 青 森 県 岩 手 県 山 形 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 鰺 ヶ 沢 町 月 16 日 12 時 55 分 10 月 22 日 10 時 00 分


目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

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( の 復 旧 ) 3. 南 相 馬 市 エリアの 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 及 び 居 住 制 限 区 域 内 の 路 線 数 ( ) 10 路 線 うち 被 災 した 路 線 ( 工 区 ) 数 10 路 線 52 箇 所 うち 応 急 対 策 を 実 施 した 路 線 ( 工 区

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いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

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災 害 情 報 とラジオの 機 能 災 害 情 報 とラジオの 機 能 社 会 学 部 メディアコミュニケーション 学 科 教 授 島 崎 哲 彦 日 本 放 送 協 会 ラジオセンター 山 下 信 要 旨 本 稿 では 2011 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 時 に ラジオは 被 災 地 においてどの ような 機 能 を 果 したのか 同 時 に 首 都 圏 で 発 生 した 帰 宅 困 難 者 に 対 してどのような 機 能 を 果 したのかについて 調 査 結 果 を 分 析 して 明 らかにし 阪 神 淡 路 大 震 災 でも 言 われた 災 害 時 にお ける 情 報 メディアとしてのラジオの 有 用 性 を 検 証 しようと 試 みた その 結 果 被 災 地 では 被 害 の 甚 大 さと 停 電 通 信 網 の 切 断 のため ほとんどのメディアの 利 用 が 困 難 になるなか 他 メディアを 圧 倒 して ( 電 池 式 ) ラジオが 避 難 所 居 住 者 に 情 報 源 と して 利 用 されたことが 判 明 した また 余 震 の 可 能 性 や 規 模 の 見 通 し 水 道 ガス 電 気 電 話 の 復 旧 の 見 通 し 救 援 活 動 の 状 況 原 子 力 発 電 所 の 状 況 病 院 といった 情 報 につ いて ラジオの 有 用 性 が 評 価 されたことが 検 出 された したがって 災 害 時 の 情 報 伝 達 メディ アとしてのラジオの 有 用 性 は 東 日 本 大 震 災 においても 検 証 されたといえる キーワード ラジオの 機 能 災 害 情 報 東 日 本 大 震 災 避 難 所 居 住 者 帰 宅 困 難 者 目 次 1.はじめに 2. 災 害 情 報 とラジオの 機 能 3. 東 日 本 大 震 災 による 避 難 所 居 住 者 にとってのラジオ 4. 首 都 圏 の 帰 宅 困 難 者 にとってのラジオ 5. 被 災 地 3 県 でのラジオ 放 送 の 内 容 6.まとめ 19

1 はじめに 2011 年 3 月 11 日 ( 金 ) 午後 2 時 46 分に発生した東日本大震災は 岩手 宮城 福島の東 北 3 県を中心とする東日本に地震と津波による甚大な被害をもたらし 被災地で多くの避難 民を生じさせると同時に 首都圏においてもJR 私鉄の運行停止により多くの帰宅困難者 を生じさせた これら被災地の避難民も首都圏の帰宅困難者も 地震発生後さまざまな内容 の情報要求から 各種のメディアに接触を試みる情報行動を行っている では 避難民 帰 宅困難者に対して どのメディアがどのような機能を果したのか 1995 年の阪神 淡路大震災における芦屋市と宝塚市の調査結果 1) では 地震直後芦屋市 では 98.6% 宝塚市では 97.2% が停電し 復旧時間との関係もあろうが もっとも役に立っ た情報を得たメディアは 芦屋市では NHKラジオ 46.8% NHKテレビ 33.8% 大 阪の民間テレビ 25.9% 大阪の民間ラジオ 22.5% 宝塚市では NHKテレビ 60.4% 大 阪の民間テレビ 49.6% NHKラジオ 35.8% 大阪の民間ラジオ 23.0% であった こ のため 被災地の情報伝達にラジオの果す役割が大きいと言われてきた では 今回の東日本大震災では ラジオはどのような役割を果したのであろうか 本稿で は この点を明らかにしようと試みた 2 災害情報とラジオの機能 中村功は 災害に関連して必要とされる情報として 被害情報 職員の招集 安否情報 ライフライン情報といった防災組織にとって必要な情報と 避難関連情報 生活情報 安否 情報といった住民に必要な情報 さらには住民向けの事前啓発情報とさまざまな情報がある としている 2) 本論では 対象を災害発生時に住民が必要とする情報に限定するが それら の情報の伝達メディアとして 中村は表 1 に示すメディアをあげている 表 1 住民に必要な情報とメディア 㑊㞴㛵㐃 ሗ 㜵 ᨻ ( ሗ )ࠊ㹈 ࠊ ( ࢢ ᨺ )ࠊ ࢪ ࠊ㹁㸿㹒㹔ࠊࢥ 㹄㹋( 㹄㹋 ࢪ )ࠊࢧ ࠊ 㚝ࠊ 㢌ࠊ ᆅ㟈 ሗఏ㐩 ࠊᦠᖏ ࠊ㹁㹀㹑ࠊ ሗඹ ࢫ ά ሗ ᨻᗈሗ ࠊ ࢪࠊ᪂ ࠊ ࢥ ࠊ㹁㸿㹒㹔ࠊࢥ 㹄㹋ࠊ ( ࢢ ᨺ )ࠊ ࢪ Ᏻ ሗ ᅛᐃ㟁ヰࠊᦠᖏ㟁ヰࠊ(ᦠᖏ) ࠊ ᐖ ఏゝࢧ ࢫࠊ ࢫ(ᅜ య)ࠊ᪂ ๓ ሗ ࢨ ࠊ ࠊ ᯈࠊ ࠊ 㢌ࠊ ࢪࠊ ࠕ ᐖ ሗ ࢢ ࠊ ༤ ࢩ ࢬ ᐖ 7 ᐖ ሗㄽධ㛛 ᘯ ᇽࠊ2008 ᖺࠊ86 㡫 ࠊ 㒊 20

災 害 情 報 とラジオの 機 能 ここで 電 波 通 信 媒 体 に 絞 って 災 害 情 報 との 関 連 をみると 中 森 広 道 は 広 い 範 囲 の 多 くの 人 々に 同 時 に また 速 やかに 情 報 を 伝 えることができることから 同 時 性 や 速 報 性 に 長 けている 3) が 情 報 は 一 過 性 のもので 見 逃 したり 聞 き 逃 したり 聞 き 流 したりして しまう 4) という 短 所 も 指 摘 している では 電 波 通 信 メディアのなかでもラジオは 災 害 情 報 との 関 連 でどのように 位 置 付 け られているのか 宮 田 加 久 子 は 速 報 性 にもっとも 優 れており 浸 透 度 が 高 い 上 番 組 の 編 成 も 自 由 だが 聴 取 率 が 低 く 情 報 が 瞬 間 的 であるという 問 題 点 も 指 摘 している 5) なお ラジオの 放 送 現 場 からは 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 時 に 地 震 担 当 記 者 であった 大 牟 田 智 佐 子 が 当 時 のラジオの 報 道 内 容 は 1 記 者 やアナウンサーが 被 災 地 から 入 れる 中 継 あるいは 電 話 リポート ( 現 状 など ) 2 報 道 スタジオから 伝 えるニュース ( 被 害 情 報 や 政 府 行 政 の 動 きなど ) 3 生 活 情 報 ( ライフラインや 生 活 再 建 にかかわる 情 報 ) 4 災 害 対 策 本 部 などのやりとり ( 被 災 者 へのお 知 らせも 含 む ) 5リスナーからのFAXや 電 話 ( 現 在 な らメール ) 6 励 ましの 音 楽 の 要 素 で 構 成 されたものであったとしている 6) 3. 東 日 本 大 震 災 による 避 難 所 居 住 者 にとってのラジオ では 東 日 本 大 震 災 で 被 災 し 避 難 所 生 活 をしている 人 々は 被 災 直 後 の 数 日 間 でどのよ うな 情 報 要 求 の 下 にどのような 情 報 メディアを 利 用 したのか この 点 を 明 らかにするために ( 株 ) サーベイリサーチセンターが 宮 城 県 の 避 難 所 で 実 施 した 調 査 7) の 結 果 を 再 分 析 した 表 2 に 示 す 地 震 発 生 から 数 日 間 で 知 りたかった 情 報 では 家 族 知 人 の 安 否 (67.4%) が 最 も 多 く 地 震 や 津 波 の 被 害 状 況 水 食 料 や 生 活 物 資 今 後 の 余 震 の 可 能 性 や 規 模 の 見 通 し 水 道 ガス 電 気 電 話 の 復 旧 の 見 通 し 今 回 の 地 震 についての 震 源 地 規 模 など 行 方 不 明 者 の 救 出 や 捜 索 活 動 についての 情 報 に 対 する 要 求 が 多 い なお 原 子 力 発 電 所 の 状 況 については 福 島 の 原 発 から 離 れた 宮 城 県 での 調 査 であるためか それ 程 高 い 数 値 ではない 21

表 2 地 震 発 生 から 数 日 間 で 知 りたかった 情 報 451 67.4% 48.3 37.3 34.6 33.3 31.9 23.5 19.1 19.1 18.8 15.7 15.1 9.3 3.8 1.3 ()2011 5 6061 表 3 は 表 2 に 示 した 情 報 についての 主 な 情 報 源 と 最 も 役 に 立 った 情 報 源 を 示 し ている このうち 最 も 役 に 立 った 情 報 源 をみると ラジオ (50.8%) が 最 も 多 く 新 聞 口 コミ を 大 きく 引 き 離 している 流 出 や 停 電 避 難 所 に 専 用 テレビがないためか テレ ビ をあげるものは 少 なく 同 様 の 理 由 と 思 われるが パソコンやインターネットを 利 用 し たメディアをあげるものも 極 く 少 数 であった 22

災害情報とラジオの機能 表 3 地震発生から数日間の災害に関する主な情報源 最も役に立った情報源 ሗ ᙺ ࡗࡓ ሗ 451 451 ᶆᮏ ࢪ ( ᖖ㸿㹋 㹄㹋) 61.9% 50.8% ᪂ 31.0 12.6 ࢥ 29.0 11.1 ᦠᖏ㟁ヰ 13.7 2.9 13.5 4.0 13.3 8.6 3.1 0.9 ࡉ ࡀ 㹄㹋(ࢥ 㹄㹋) 1.8 0.4 㹑㹌㹑 0.4 㸫 ࢥ 2.9 1.6 ࡑ 6.4 6.4 0.7 0.7 ᙺᡤ ᐹ ᾘ㜵౧ ሗ ᅇ ( )ࢧ ࢧ ᐑᇛ ἢᓊ㒊 ࡅ ᆅ ࢣ ㄪᰝሗ 2011 ᖺ 5 ࠊ62㹼63 㡫 この両者の関係を明らかにするために 表 4 に示すクロス集計を行い 集計結果の度数を 用いてコレスポンデンス アナリシスを実施し 図 1 に示すように 2 次元上に両者の項目を 同時布置した この手法は 2 つの質問の関係 すなわち各項目に を付けたものが 他の どの項目に を付ける傾向が強いか あるいは どの項目に を付けない傾向が強いかを一 挙に解くものである 表4 地震発生から数日間で知りたかった情報 最も役立った情報源 ࠉ ࠉィ ࢪ ᖖ$0 )0 ᪂ ᦠᖏ㟁ヰ ࢥ ᙺᡤࠊ ᐹࠊᾘ㜵 ሗ ሗ ࡑ ㄪࠉ ᰝ ሗ㟈 ᅇ ᚋ つ ᆅ ᶍవ ᆅ 㟈 つ㟈 ぢ ᶍ ࡘ ࡋ ࡘ ᆅ ࡘ㟈 ὠ Ἴ ᐖ ἣ ᐙ ᪘ Ᏻ ࡘ ά᪉ ࡘ ᩆ ฟ ᤚ ᙺ ᑐᡤ άᐹ ᾘ ࡘ㜵 ヰỈ 㐨 ᪧ ࢫ ぢ 㟁 ࡋẼ ࡘ㟁 ࡘỈ 㣗 ά ㈨ 㝔 ࡘ ࡘཎ Ꮚ ຊ 㟁 ᡤ ἣ ᇦ ᵝ ᵝ Ꮚ ࡘࡋ ࡓ ᆅ ᩆ ά ἣ ࡘ ᆅ ᇦᵝ ᵝ Ꮚ ࡋ ࡘࡓ ᩆ ά ἣ ࡘ ሗ ࡑ ࠕᆅ㟈 㛫 ࡓ ࡗࡓ ሗ ࠊࠕ ࠕ ᅇ 㝖ࡃࠋ ࠕ ᙺ ࡗࡓ ሗ ࠊࠕ ࠕ ᅇ 㝖ࡃࠋࠕࡉ ࡀ 㹄㹋 ࠕ 㹑㹌㹑 ࠕ ࢥ ࠕࡑ ࠊࠕ ሗ ࡑ ࡃࡃࡗࡓࠋ ࠉ ࠉィ ࢪ ᖖ$0 )0 ᪂ ᦠᖏ㟁ヰ ࢥ ᙺᡤࠊ ᐹࠊᾘ㜵 ሗ ሗ ࡑ ㄪࠉ ᰝ ࡘ 㟈ᅇ ᚋ ሗ つ ᶍవ ᆅᆅ 㟈 㟈 ぢ つ ᶍࡘ ࡋ ἣᆅ 㟈 ࡘ ὠ Ἴ ᐖ ࡘᐙ ᪘ Ᏻ ᤚ ᪉ ά ࡘ ᩆ ฟ ᙺ ᡤ ᑐ ᐹ ά ᾘ 㜵 ࡘ 㟁Ỉ ࡘヰ㐨 ᪧࢫ ぢ㟁 Ẽ ࡋ Ỉ ࡘ 㣗 ά ㈨ ཎ ࡘᏊ ຊ 㟁 ᡤ ἣ 㝔 ࡘ ࠕᆅ㟈 㛫 ࡓ ࡗࡓ ሗ ࠊࠕ ࠕ ᅇ 㝖ࡃࠋ ࠕ ᙺ ࡗࡓ ሗ ࠊࠕ ࠕ ᅇ 㝖ࡃࠋࠕࡉ ࡀ 㹄㹋 ࠕ 㹑㹌㹑 ࠕ ࢥ ࠕࡑ ࠊࠕ ሗ ࡑ ࡃࡃࡗࡓࠋ 23 ࡑ

ᓥᓮ ᙪ䛂᪂ 䛾䛯䜑䛾䝬䞊䜿䝔䜱䞁䜾ㅮᗙ䠷㻥䠹ᮾ ᮏ 㟈 䛻䜘䜛㑊㞴ᡤᒃఫ 䛾 ሗせồ䛸 䛃䠄 䠅 ᮏ᪂ ༠ 䛄㻺㻿㻷 Ⴀ䝸䝫䞊䝖䛅䇻㻝㻝ኟ䠄㻺㼛㻘㻥䠅䜘䜚㻌 図 1 コレスポンデンス アナリシス 㻌 地震直後に知りたかったこと 知るのに役に立ったメディア 2 軸まで さらに 地震発生から数日間で知りたかった情報 と 最も役に立った情報源 の関係 を明確にするために コレスポンデンス アナリシスにおける各項目の布置位置を示す 1 軸 と 2 軸の数値を用いて クラスター分析 ( 階層法のうちワード法 ) を行った この結果をみ ると ラジオ ( 通常のAMやFM ) は 救援活動の状況 余震の可能性や規模の見通し 原子力発電所の状況 水道 ガス 電気 電話の復旧の見通し と結びつき さらに 情 報源その他 と 病院 のクラスターとも結びついている ラジオ は 最も役立った情 報源 としての評価が高かったことと考え合わせると クラスター分析で抽出された情報に ついて 役立つ情報を大いに提供したと言えよう 8) なお 1995 年の阪神 淡路大震災にお ける芦屋市と宝塚市の調査結果 9) と比べると 東日本大震災における宮城県調査のラジオの 役立ち評価度は 芦屋市の傾向と似通っている 24

災害情報とラジオの機能 ᓥᓮ ᙪ䛂᪂ 䛾䛯䜑䛾䝬䞊䜿䝔䜱䞁䜾ㅮᗙ䠷㻥䠹ᮾ ᮏ 㟈 䛻䜘䜛㑊㞴ᡤᒃఫ 䛾 ሗせồ䛸 䛃䠄 䠅 ᮏ᪂ ༠ 䛄㻺㻿㻷 Ⴀ䝸䝫䞊䝖䛅䇻㻝㻝ኟ䠄㻺㼛㻘㻥䠅䜘䜚㻌 図2 コレスポンデンス アナリシスのカテゴリースコアとサンプルスコア 2 軸まで を 用いたクラスター分析 ウォード法 4 首都圏の帰宅困難者にとってのラジオ 東日本大震災発生当日の 2011 年 3 月 11 日 首都圏でも大半の地域で震度 5 弱 5 強を観 測し JR 私鉄が運行を停止 特にJRは翌 12 日朝まで運行を再開しなかった 3 月 11 日は金曜日で 首都圏では多くの人々が就業などで外出しており 帰宅難民 と呼ばれる 帰宅困難者が多数発生した その数 都内だけでも 300 万人と言われている 10) この帰宅困 難者の情報要求とメディアの利用の関係を明らかにするために ( 株 ) サーベイリサーチセ ンターと 災害と情報研究会 が実施した調査 11) の結果を再分析した 調査結果から地震発生当時の調査対象者の置かれた状況をみると 勤務中で社内にいた 人が 50.4% 私用で屋内にいた 人が 18.1% 私用で屋外にいた 人が 11.7% 勤務中で 社外 ( 屋内 ) にいた 人が 8.2% 勤務中で社外 ( 屋外 ) にいた 人が 4.6% 私用で自動車 など乗り物に乗っていた 人が 4.5% 勤務中で自動車など乗り物に乗っていた 人が 2.3% であった 外出中の人の約 6 割が勤務中であったことになる 25

なお これらの 人 々のうち 当 日 帰 宅 できた 人 は 80.1% で 会 社 等 に 泊 まったものが 11.6% 会 社 以 外 の 場 所 に 泊 まったものが 6.3% 帰 宅 途 中 であきらめたものが 2.0% であった これらの 地 震 当 日 自 宅 外 にいた 人 々の 情 報 要 求 の 内 容 は 表 5 に 示 すとおりである その 内 容 は 今 回 の 地 震 についての 震 源 地 や 規 模 余 震 の 可 能 性 やその 規 模 まもなく 大 き な 地 震 が 来 る 前 ぶれかどうか といった 地 震 そのものについての 一 般 情 報 家 族 の 安 否 や 居 所 自 分 の 住 む 地 域 にどんな 被 害 が 起 こっているか 道 路 通 信 電 気 ガス 水 道 が 大 丈 夫 かどうか 自 分 や 家 族 が 避 難 すべきかどうか 市 町 村 や 消 防 の 応 急 措 置 の 内 容 や 指 示 連 絡 といった 家 族 自 宅 にかかわる 情 報 今 自 分 のいる 場 所 でどんな 被 害 が 起 こっ ているか 鉄 道 などの 公 共 交 通 機 関 が 復 旧 する 時 刻 会 社 に 戻 るべきかどうか といった 情 報 さらに 家 族 自 宅 にかかわる 情 報 とまたがって 道 路 通 信 電 気 ガス 水 道 が 大 丈 夫 かどうか 自 分 や 家 族 が 避 難 すべきかどうか といった 項 目 からなる 自 分 のこれか らの 行 動 にかかわる 情 報 に 分 類 できる それぞれの 情 報 内 容 に 対 する 比 率 の 高 低 すなわち 情 報 に 対 する 要 求 の 多 少 からは 地 震 そのものについての 一 般 的 情 報 への 要 求 が 多 いのは 当 然 としても 自 分 のこれからの 行 動 にかかわる 情 報 より 家 族 自 宅 にかかわる 情 報 特 に 家 族 の 安 否 と 自 宅 周 辺 の 状 況 に 関 する 情 報 への 要 求 が 多 い 傾 向 が 読 みとれる 表 5 地 震 直 後 に 知 りたかったこと 2,026 79.2 66.5 58.9 47.2 41.9 39.6 34.0 27.4 23.3 9.0 () 5.5 1.3 1.3 ()( )2011 4 http://www.surece.co.jp 他 方 情 報 を 得 るのに 役 立 ったメディアは 表 6 に 示 すとおり NHKと 民 放 のテレビ 次 いで インターネット ( ホームページ 等 ) 携 帯 電 話 メール 携 帯 電 話 携 帯 電 話 のワン セグ 機 能 民 放 とNHKのラジオの 順 である テレビやインターネットの 利 用 率 が 高 い 背 景 26

災 害 情 報 とラジオの 機 能 には 首 都 圏 で 停 電 地 域 が 少 なかったことがある 12) また 帰 宅 困 難 者 の 多 くは 携 帯 型 ラ ジオを 所 持 していなかったと 思 われる 表 6 地 震 直 後 に 知 りたかった 情 報 を 知 るために 役 立 ったもの 2,026 53.7 30.6 () 25.5 19.9 19.8 15.8 11.0 11.0 8.4 7.0 (i ) 5.8 4.1 1.1 2.8 7.8 ()( )2011 4 http://www.surece.co.jp この 両 者 の 関 係 を 明 らかにするために 避 難 所 居 住 者 における 同 様 の 解 析 に 用 いた 手 法 を 採 用 した 表 7 に 示 す 両 者 のクロス 集 計 の 度 数 を 用 いてコレスポンデンス アナリシスを 行 い 図 3 に 示 す 結 果 を 得 た 表 7 地 震 直 後 に 知 りたかったこと 知 るために 役 立 ったメディア 27

図 3 コレスポンデンス アナリシス 地震直後に知りたかったこと 知るのに役に立ったメディア 2 軸まで さらに コレスポンデンス アナリシスにおける各項目の布置位置を示す 2 軸までの値を 用いて クラスター分析 ( 階層法のうちワード法 ) を実施し 図 4 に示す解析結果を得た この結果をみると NHK ラジオ は NHK テレビ 民放テレビ と同じクラスター に属し それらのメディアと同様 震源地や規模などの情報 余震の可能性やその規模 自 分の住む地域にどんな被害が起こっているか といった情報の取得に役立ったと考えられる 他方 民放ラジオ は インターネットメール と同様 まもなく大きな地震が来る前ぶ れかどうか 道路 通信 電気 ガス 水道が大丈夫かどうか といった情報の取得に役立っ たと考えられる いずれにせよ ラジオは地震そのものについての一般的情報と 自宅にか かわる情報の一部 自分のこれからの行動にかかわる情報の一部に利用されたといえる な お 家族の安否や居所 鉄道などの公共交通機関が復旧する時刻 今自分のいる場所で どんな被害が起こっているか といった家族の安否情報と自分のこれからの行動にかかわる 情報の多くは 電話 携帯電話 携帯電話メール 携帯電話のインターネット機能 携 帯電話のワンセグ機能 インターネット といったパーソナル コミュニケーションのメディ 28

災 害 情 報 とラジオの 機 能 ア ( 端 末 ) と 結 びついており 外 出 者 が 会 社 に 戻 るべきかの 判 断 と 市 町 村 や 消 防 の 応 急 措 置 の 内 容 や 指 示 連 絡 は 市 町 村 の 防 災 無 線 市 町 村 の 広 報 車 と 結 びついている これらの 傾 向 から 帰 宅 困 難 者 が 必 要 とする 情 報 内 容 によってメディアを 使 い 分 けたこと がわかる 図 4 コレスポンデンス アナリシスのカテゴリースコアとサンプルスコア(2 軸 まで)を 用 いたクラスター 分 析 (ウォード 法 ) なお 家 族 知 人 との 連 絡 手 段 は 表 6 にみられるように 携 帯 電 話 ( メールを 含 む ) が 中 心 であったが 利 用 制 限 のため 表 8 に 示 すとおり 利 用 できなかったものも 多 数 発 生 して いる 携 帯 電 話 も 携 帯 メールもすぐにつながったものは 僅 かで 携 帯 電 話 で 通 話 を 試 みたも のを 母 数 にすると 約 3 分 の 2 が 利 用 できず 携 帯 メールで 通 信 を 試 みたものを 母 数 にすると 注 ) 約 3 割 が 利 用 できなかったことになる 災 害 用 伝 言 ダイヤルやサービスは 利 用 意 向 が 低 く 利 用 方 法 を 知 らないものも 他 メディアに 比 べて 多 い 装 置 がシステム サービス 提 供 各 社 に よって 異 なり 利 便 性 に 劣 り また 利 用 方 法 が 周 知 されていないといった 問 題 があると 考 え られる 29

表 8 家 族 知 人 への 連 絡 手 段 2,026 9.3 25.0 28.5 36.8 0.4 2,026 2.3 28.8 58.9 9.9 0.1 2,026 8.3 50.4 25.5 15.1 0.6 2,026 12.5 10.2 7.4 68.5 1.4 2,026 1.3 1.9 3.3 74.8 18.8 (171) 2,026 3.7 3.1 3.1 70.8 19.3 () 2,026 1.1 1.1 1.8 76.9 19.1 () ()( )2011 4 http://www.surece.co.jp また 帰 宅 困 難 者 が 帰 宅 検 討 時 に 利 用 しようとしたメディアは 表 9 の 利 用 できた と 利 用 しようとしたが 使 えなかった を 合 わせたものであり 携 帯 電 話 テレビ パソコン ラジオの 順 となるが 利 用 を 試 みたものが 利 用 できた 率 は 携 帯 電 話 が 4 割 強 と 低 く 他 のメ ディアは 7 ~ 8 割 程 度 となっている 30

災害情報とラジオの機能 表 9 帰宅検討時に利用したメディア ᶆ ᮏ ࡋ ࡍ ࡁ ࡓ ࡇ ࡗ ࡗ ࡋࡓ ࡓ ࡓ ࡀ 2,026 50.8 11.4 37.8 ࢪ 2,026 28.7 8.6 62.7 ᦠᖏ㟁ヰ 2,026 35.2 47.1 17.7 ࢥ 2,026 39.1 13.4 47.5 ࡑ 2,026 7.7 6.3 86.0 ( )ࢧ ࢧ 㸩ࠕ ᐖ ሗ ᮾ ᮏ 㟈 㛵ࡍ ㄪᰝ(ᖐᏯᅔ 㞴) 2011 ᖺ 4 ࠊhttp://www.surece.co.jp しかし 一旦帰宅のために居場所を離れた後は もっとも役に立つメディアは 電池式の ラジオである ラジオの利用を考えなかったものが多いのは 身近にラジオがなかったため であろう 東日本大震災直後 電器店などで電池と携帯型ラジオが品薄となったことがこれ を証明していると考えられる 5 被災地 3 県でのラジオ放送の内容 まず NHKのラジオ放送の対応を追ってみる NHKの全国放送では 東日本大震災発 生直後に 1 分弱の緊急地震速報の自動送出を行い その後 ラジオ スタジオから警戒を呼 びかけた その直後 大津波警報が発表され ラジオはテレビと同時放送に切り換えられ 緊急警報速報が開始された 地震発生から 44 分後までラジオ テレビ同時放送が続けられ た後 ラジオとテレビの放送は分離され ラジオ独自の放送はおよそ 60 時間 災害報道を 放送している 地震発生から 3 日後の 3 月 14 日月曜日の朝 5 時からは通常番組を復活させ その番組枠内で震災情報を放送している なお 安否情報については 途中からNHKFM 放送で全国向けに放送を行った 震災発生直後の全国放送は強制的な措置であり 多くの地方局は東京からのニュースをそ のまま放送したが 被災地の放送局はそれを区切り 独自の情報を放送している そこで 次に被災地の地方局である 盛岡放送局 仙台放送局 福島放送局のラジオ放送の状況を追っ てみる 31

盛 岡 放 送 局 では 3 月 11 日 14 時 49 分 に 全 国 放 送 を 打 ち 切 り 岩 手 県 域 での 余 震 津 波 の 警 戒 を 呼 びかけた 11 日 には 合 計 20 回 以 上 全 国 ニュースを 中 断 しながら 県 域 の 震 災 関 連 情 報 を 放 送 している 3 月 14 日 以 降 は 1 日 延 べ 10 時 間 安 否 情 報 やライフライン などの 生 活 情 報 を 中 心 に 放 送 を 行 い 3 月 21 日 以 降 は 9 時 10 時 13 時 15 時 17 時 の 全 国 ニュースの 後 に 55 分 間 1 日 あたり 延 べ 5 時 間 程 度 生 活 情 報 を 中 心 に 放 送 を 行 って いる 安 否 情 報 については NHKFM 放 送 で 全 国 向 けに 放 送 を 開 始 したため 盛 岡 放 送 局 は 対 応 していない 3 月 28 日 からは 生 活 情 報 を 中 心 に 11 時 13 時 14 時 の 全 国 ニュー スの 後 に 55 分 間 1 日 あたり 延 べ 3 時 間 程 度 の 地 域 独 自 の 放 送 に 変 更 している 仙 台 放 送 局 でも 地 震 発 生 直 後 は 東 京 からの 緊 急 警 報 速 報 などを 送 出 していたが 16 時 6 分 から 東 北 管 内 向 けの 放 送 を 開 始 し 地 震 と 津 波 に 対 する 警 戒 を 呼 びかけた 以 降 1 ヶ 月 間 は 東 京 からの 全 国 向 けニュースやニュース 系 の 番 組 をそのまま 放 送 しながら それ 以 外 に 1 日 あたり 10 時 間 にわたり 東 北 管 内 および 宮 城 県 域 向 けの 生 活 情 報 を 放 送 している 安 否 情 報 は 盛 岡 放 送 局 同 様 全 国 向 けのNHKFM 放 送 に 依 存 している 福 島 放 送 局 も 地 震 発 生 直 後 は 東 京 からの 全 国 放 送 である 緊 急 ニュースを 送 出 したが 盛 岡 仙 台 福 島 の 被 災 3 県 の 地 方 局 ではもっとも 早 く 3 月 11 日 15 時 20 分 過 ぎから 県 域 放 送 を 開 始 した 以 降 随 時 ライフラインをはじめとする 生 活 情 報 などの 地 域 情 報 を 放 送 し た なお 東 京 電 力 福 島 原 子 力 発 電 所 の 事 故 情 報 については この 件 に 関 する 情 報 が 一 元 的 に 集 約 されるはずのオフサイトセンターが 事 故 を 起 こした 原 発 の 10km 圏 内 にあって 機 能 し なかったため また 関 連 情 報 が 東 京 の 東 京 電 力 本 社 や 原 子 力 安 全 保 安 院 などの 発 表 に 限 られ たために 福 島 放 送 局 は 原 発 事 故 の 現 地 局 ではあったが 東 京 からの 情 報 に 委 ねざるを 得 な かった 震 災 関 連 の 県 域 放 送 は 地 震 発 生 1 週 間 後 には 毎 正 時 前 20 分 枠 でローカル ニュー スと 生 活 情 報 を 放 送 し 1 日 に 13 コマ 最 大 で 1 日 あたり 260 分 となっている その 放 送 は 4 月 下 旬 から 5 月 上 旬 の 連 休 前 までは 毎 正 時 前 20 分 枠 で 8 コマ その 後 5 月 末 までは 毎 正 時 前 20 分 枠 で 4 コマとなり 6 月 には 終 了 した 他 方 被 災 地 の 民 間 ラジオ 放 送 ( IBC 岩 手 放 送 東 北 放 送 ラジオ 福 島 ) では 地 震 発 生 直 後 から 5 日 間 程 度 24 時 間 の 特 番 放 送 を 行 っている その 内 容 は 避 難 所 やリスナー を 情 報 源 とした 安 否 情 報 やライフラインなどの 生 活 情 報 である 13) また IPサイ マルラジオ ラジコ ( 東 阪 13 局 参 加 ) では 4 月 13 日 夕 方 から 放 送 エリア 制 限 を 解 除 し 放 送 エリア 外 でも 聴 取 可 能 とする 措 置 をとった また FM 放 送 が 加 盟 する 全 国 FM 放 送 協 議 会 ( JFN ) では TOKYO FM と 東 北 FM 6 局 の 放 送 を 震 災 支 援 サイトに 配 信 し た 14) 32

災 害 情 報 とラジオの 機 能 6.まとめ 前 掲 の 避 難 所 における 調 査 15) では ラジオは 余 震 の 可 能 性 や 規 模 の 見 通 し 水 道 ガス 電 気 電 話 の 復 旧 の 見 通 し 救 援 活 動 の 状 況 原 子 力 発 電 所 の 状 況 病 院 の 情 報 を 提 供 した 点 で 避 難 所 住 民 (2011 年 4 月 中 旬 当 時 ) に 評 価 されている ただし もっとも 役 に 立 っ たメディア (50.8%) として 他 メディア ( いずれも 12.6% 以 下 ) を 圧 して 評 価 されているため 表 4 に 示 すように それ 以 外 の 情 報 についても 評 価 されているといえる この 調 査 は 宮 城 県 沿 岸 部 の 避 難 所 で 実 施 されたので NHK 仙 台 放 送 局 対 応 をみてみる 地 震 発 生 直 後 の 緊 急 地 震 速 報 大 津 波 警 報 ( 全 国 放 送 ) の 後 地 震 発 生 当 日 の 16 時 6 分 から 全 国 ニュースのほかに 相 当 の 時 間 を 割 いて 東 北 管 内 宮 城 県 域 向 けに 生 活 情 報 を 中 心 とし た 独 自 放 送 を 行 っている この 状 況 は 1 ヶ 月 間 続 いており 避 難 所 調 査 は 丁 度 地 震 発 生 から 1 ヶ 月 後 のこの 時 期 に 実 施 されている 同 時 期 民 放 の 東 北 放 送 も 避 難 所 やリスナーを 情 報 源 とした 生 活 情 報 を 放 送 している 16) したがって 避 難 所 調 査 におけるラジオに 対 する 高 い 評 価 はNHK 仙 台 放 送 局 や 東 北 放 送 のこのような 対 応 を 評 価 するものであるといえよう この 結 果 から 中 村 は 前 掲 のとおり ラジオを 災 害 時 における 避 難 関 連 情 報 と 生 活 情 報 の 伝 達 メディアとしてあげているが 17) 東 日 本 大 震 災 においても 阪 神 淡 路 大 震 災 と 同 様 このことが 検 証 されたといえる なお TBSラジオは 3 月 18 日 に 家 庭 で 使 用 していないラジオを 被 災 地 に 送 るキャンペー ンを 開 始 し FMラジオのJFNも 海 外 で 調 達 したラジオを 被 災 3 県 に 贈 ることを 始 めてい る 19) このような 運 動 も 今 回 の 災 害 におけるラジオの 社 会 的 機 能 の 達 成 を 支 えていると 評 価 できる 他 方 震 災 直 後 首 都 圏 で 発 生 した 帰 宅 困 難 者 が 要 求 した 情 報 は 地 震 そのものについて の 一 般 的 情 報 家 族 自 宅 にかかわる 情 報 自 分 のこれからの 行 動 にかかわる 情 報 に 大 別 される この 日 首 都 圏 では 停 電 がほとんど 発 生 しなかったためか それらの 情 報 取 得 の ためにテレビやインターネットのホームページの 利 用 率 が 高 く また 通 信 規 制 によって 困 難 な 状 況 下 ではあったが 電 話 携 帯 電 話 同 メールが 利 用 されており ラジオの 利 用 はNH K 民 放 とも 11% 程 度 の 利 用 であった 帰 宅 困 難 者 がラジオを 所 持 していなかったことも その 原 因 のひとつであろう それでも ラジオは 地 震 そのものについての 一 般 的 情 報 と 自 分 の 住 む 地 域 にどんな 被 害 が 起 きているか 道 路 通 信 電 気 ガス 水 道 が 大 丈 夫 か どうか といった 自 宅 にかかわる 情 報 や 自 分 のこれからの 行 動 にかかわる 情 報 の 一 部 には 役 立 ったといえる 18) 33

注 1) 東 京 大 学 社 会 情 報 研 究 所 (1995) 災 害 と 情 報 研 究 会 阪 神 淡 路 大 震 災 における 住 民 の 対 応 と 災 害 情 報 の 伝 達 に 関 する 調 査 - 兵 庫 県 芦 屋 市 宝 塚 市 - 2) 中 村 功 (2008) 災 害 情 報 メディアのマッピング 田 中 淳 吉 井 博 明 編 シリーズ 災 害 と 社 会 7 災 害 情 報 論 入 門 弘 文 堂 86 ~ 92 頁 3) 中 森 広 道 (2008) 被 災 地 住 民 向 けの 広 報 吉 井 博 明 田 中 淳 編 シリーズ 災 害 と 社 会 3 災 害 危 機 管 理 論 入 門 弘 文 堂 178 頁 4) 同 上 178 頁 5) 宮 田 加 久 子 (1986) 災 害 情 報 の 内 容 特 性 東 京 大 学 新 聞 研 究 所 災 害 と 情 報 東 京 大 学 出 版 会 186 ~ 224 頁 6) 大 牟 田 智 佐 子 (2008) ラジオと 災 害 報 道 田 中 淳 吉 井 博 明 編 シリーズ 災 害 と 社 会 7 災 害 情 報 論 入 門 弘 文 堂 184 頁 7) ( 株 ) サーベイリサーチセンター (2011) 宮 城 県 沿 岸 部 における 被 災 地 アンケート 調 査 報 告 書 < 調 査 概 要 >1 調 査 対 象 : 宮 城 県 沿 岸 部 の 南 三 陸 町 女 川 町 石 巻 市 多 賀 城 市 仙 台 市 若 林 区 名 取 市 亘 理 町 山 元 町 の 住 民 で 調 査 実 施 当 時 18 ヵ 所 の 避 難 所 に 避 難 中 の 20 歳 以 上 の 男 女 個 人 451 人 2 調 査 方 法 : 面 接 調 査 法 3 調 査 実 施 期 間 :2011 年 4 月 15 日 ~ 17 日 4 調 査 実 施 機 関 :( 株 ) サーベイリサーチセンター 8) 島 崎 哲 彦 (2011) 新 聞 社 のためのマーケティング 講 座 9 東 日 本 大 震 災 による 避 難 所 居 住 者 の 情 報 要 求 と 行 動 ( 社 ) 日 本 新 聞 協 会 NSK 経 営 リポート 11 夏 (No.9) 7 頁 9) 注 1) を 参 照 10) 朝 日 新 聞 (2011)4 月 9 日 付 夕 刊 1 面 11) ( 株 ) サーベイリサーチセンター+ 災 害 と 情 報 研 究 会 東 日 本 大 震 災 に 関 する 調 査 ( 帰 宅 困 難 ) http://www.surece.co.jp < 調 査 概 要 >1 調 査 地 域 : 首 都 圏 ( 東 京 都 神 奈 川 県 埼 玉 県 千 葉 県 ) 2 調 査 対 象 : 調 査 地 域 に 居 住 する 20 歳 以 上 の 男 女 個 人 のうち 地 震 発 生 時 に 首 都 圏 の 自 宅 外 にいた 人 3 調 査 方 法 :インターネット 調 査 ( モニターに 対 するクローズド 調 査 ) 4 回 収 標 本 数 :2,026 人 5 調 査 実 施 期 間 :2011 年 3 月 25 日 ~ 28 日 6 調 査 実 施 機 関 :( 株 ) サーベイリサーチセンター 12) 島 崎 哲 彦 (2011) 新 聞 社 のためのマーケティング 講 座 8 東 日 本 大 震 災 による 首 都 圏 の 帰 宅 難 民 の 情 報 行 動 ( 社 ) 日 本 新 聞 協 会 NSK 経 営 リポート 11 春 (No.8) 14 頁 13) ( 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 4 月 3 日 号 1 面 14) ( 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 3 月 23 日 号 15) 注 7) を 参 照 16) ( 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 4 月 3 日 号 1 面 34

災 害 情 報 とラジオの 機 能 17) 注 2) を 参 照 18) 注 1) を 参 照 19) ( 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 4 月 3 日 号 3 面 引 用 文 献 朝 日 新 聞 (2011)4 月 9 日 付 夕 刊 大 牟 田 智 佐 子 (2008) ラジオと 災 害 報 道 田 中 淳 吉 井 博 明 編 シリーズ 災 害 と 社 会 7 災 害 情 報 論 入 門 弘 文 堂 ( 株 ) サーベイリサーチセンター (2011) 宮 城 県 沿 岸 部 における 被 災 地 アンケート 調 査 報 告 書 ( 株 ) サーベイリサーチセンター+ 災 害 と 情 報 研 究 会 東 日 本 大 震 災 に 関 する 調 査 ( 帰 宅 困 難 ) http://www.surece.co.jp 島 崎 哲 彦 (2011) 新 聞 社 のためのマーケティング 講 座 8 東 日 本 大 震 災 による 首 都 圏 の 帰 宅 難 民 の 情 報 行 動 ( 社 ) 日 本 新 聞 協 会 NSK 経 営 リポート 11 春 (No.8) 島 崎 哲 彦 (2011) 新 聞 社 のためのマーケティング 講 座 9 東 日 本 大 震 災 による 避 難 所 居 住 者 の 情 報 要 求 と 行 動 ( 社 ) 日 本 新 聞 協 会 NSK 経 営 リポート 11 夏 (No.9) 東 京 大 学 社 会 情 報 研 究 所 (1995) 災 害 と 情 報 研 究 会 阪 神 淡 路 大 震 災 における 住 民 の 対 応 と 災 害 情 報 の 伝 達 に 関 する 調 査 - 兵 庫 県 芦 屋 市 宝 塚 市 - 中 村 功 (2008) 災 害 情 報 メディアのマッピング 田 中 淳 吉 井 博 明 編 シリーズ 災 害 と 社 会 7 災 害 情 報 論 入 門 弘 文 堂 中 森 広 道 (2008) 被 災 地 住 民 向 けの 広 報 吉 井 博 明 田 中 淳 編 シリーズ 災 害 と 社 会 3 災 害 危 機 管 理 論 入 門 弘 文 堂 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 3 月 23 日 号 ( 社 ) 日 本 民 間 放 送 連 盟 (2011) 民 間 放 送 4 月 3 日 号 宮 田 加 久 子 (1986) 災 害 情 報 の 内 容 特 性 東 京 大 学 新 聞 研 究 所 災 害 と 情 報 東 京 大 学 出 版 会 35

The Functions of Radio when the Great East Japan Earthquake SHIMAZAKI, Akihiko YAMASHITA, Makoto Summary What kind of functions did a radio serve in the disaster area when the Great East Japan Earthquake hit there on March 11, 2011? And what kind of role did it play toward the people who had difficulties returning home on that day? Analyzing the result of the survey, here we attempt to verify the usability of a radio as information media at the time of disaster, as was pointed out at the time of the Great Hanshin Earthquake. As a result, it was revealed that battery-operated radios were overwhelmingly used as an information source among the people in the evacuation centres while most other media became unavailable to use due to an enormous damage, blackout and disruption of communication networks. Also a radio received a favourable evaluation of its usability as an information source regarding the Forecast of the possibility of aftershocks and their sizes, the Forecast of restoration of water, gas, electricity supplies and telephone networks, the Relief activities condition, the Circumstances of the nuclear plant accident and the Hospital information. These results show the usability of a radio as information media is also verified in the time of the Great East Japan Earthquake. Keywords Disaster information The Great East Japan Earthquake The role of a radio The people in the evacuation centres The people who have difficulties returning home 36