イノベーション ジャパン 技 術 戦 略 マップの 概 要 - ライフサイエンス 分 野 - 平 成 17 年 9 月 28 日 ( 水 ) NEDO 技 術 開 発 機 構 バイオテクノロジー 医 療 技 術 開 発 部
アジェンダ <ライフサイエンス 分 野 の 技 術 戦 略 マップについて> 15:50-16:00 全 体 概 要 < 個 別 分 野 毎 の 技 術 戦 略 マップについて> 16:00-16:10 創 薬 診 断 技 術 分 野 16:10-16:20 診 断 治 療 機 器 分 野 16:20-16:30 再 生 医 療 分 野 16:30-17:00 質 疑 応 答
技 術 戦 略 マップ 策 定 の 目 的 技 術 戦 略 マップ 及 びその 策 定 プロセスを 通 じて (1) 経 済 産 業 省 NEDO 技 術 開 発 機 構 の 研 究 開 発 投 資 に 関 し そ の 考 え 方 内 容 成 果 等 について 国 民 に 説 明 を 行 い 理 解 を 促 進 (2) 技 術 動 向 市 場 動 向 等 を 把 握 するとともに 重 要 技 術 の 絞 り 込 み 等 を 行 い 研 究 開 発 プロジェクトを 企 画 立 案 するための 羅 針 盤 (3) 専 門 化 する 技 術 多 様 化 する 市 場 ニーズ 社 会 ニーズに 対 応 するため 異 分 野 異 業 種 の 連 携 技 術 の 融 合 関 連 施 策 の 一 体 的 実 施 等 を 促 進 するとともに 産 学 官 の 総 合 力 を 結 集
技 術 戦 略 マップの 構 成 (1) 研 究 開 発 とともにその 成 果 を 製 品 サービス 等 として 社 会 国 民 に 提 供 していくために 取 り 組 むべき 関 連 施 策 を 含 めた 導 入 シナリオ P47 (2) 市 場 ニーズ 社 会 ニーズを 実 現 するために 必 要 な 技 術 的 課 題 要 素 技 術 求 められる 機 能 等 を 俯 瞰 するとともに その 中 で 重 要 技 術 を 選 定 した 技 術 マップ P48~49; 創 薬 診 断 P55; 診 断 治 療 機 器 P59~60; 再 生 医 療 (3) 研 究 開 発 への 取 り 組 みによる 要 素 技 術 求 められる 機 能 等 の 向 上 進 展 を 時 間 軸 上 にマイルストーンとして 示 した ロードマップ P50~54; 創 薬 診 断 P56~58; 診 断 治 療 機 器 P61~62; 再 生 医 療
情 報 通 信 分 野 半 導 体 ストレージ 不 揮 発 性 メモリ コンピュータ ネットワーク ユーザビリティ(ディスプレイ 等 ) ソフトウェア 策 定 分 野 環 境 エネルギー 分 野 CO2 固 定 化 有 効 利 用 脱 フロン 対 策 化 学 物 質 総 合 管 理 3R エネルギー ( 資 源 エネルギー 庁 において 策 定 中 ) ライフサイエンス 分 野 創 薬 診 断 診 断 治 療 機 器 再 生 医 療 製 造 産 業 分 野 ロボット 航 空 機 宇 宙 ナノテク 部 材 MEMS グリーンバイオ
特 徴 (1) 経 済 産 業 省 NEDO NEDOとしても 政 府 としても 初 めての 試 み (2) 内 容 面 での 大 きな 特 徴 は 以 下 のとおり 13 部 構 成 とし 研 究 開 発 の 成 果 が 世 の 中 へ 出 ていく 道 筋 を 階 層 的 に 提 示 2 必 要 となる 要 素 技 術 技 術 的 課 題 関 連 施 策 等 を 一 覧 化 3 各 分 野 の 重 要 技 術 の 考 え 方 を 提 示 し 重 要 技 術 の 絞 り 込 み 4 市 場 ニーズ 社 会 ニーズの 実 現 に 必 要 な 技 術 分 野 を 包 括 カバー (20 分 野 ) (3) 策 定 プロセスを 重 視 し タスクフォースの 作 業 に 産 学 官 関 係 者 総 勢 約 300 人 を 動 員 また 基 盤 技 術 技 術 融 合 横 断 的 課 題 等 を 議 論 できる 体 制 を 整 備
ライフサイエンス 分 野 問 題 意 識 健 康 寿 命 の 延 伸 生 活 の 質 (QOL QOL)の の 向 上 は 世 界 全 体 の 願 いであり 特 に 今 後 少 子 高 齢 化 が 他 国 に 先 駆 けて 進 行 す る 日 本 にとっては 喫 緊 の 課 題 また 増 大 する 国 民 医 療 費 を 如 何 に 削 減 していくか 技 術 開 発 + 事 業 環 境 整 備 技 術 マップ ロードマップ 導 入 シナリオ 1 疾 患 の 早 期 診 断 適 切 な 治 療 法 の 提 供 によって よ りよい 医 療 サービスの 提 供 2 予 防 医 療 による 健 康 維 持 増 進 によって 治 療 から 予 防 へと 転 換 し より 個 人 に 対 応 する 個 の 医 療 を 実 現
ライフサイエンス 分 野 創 薬 診 断 診 断 治 療 機 器 再 生 医 療 という 技 術 的 手 段 の 適 切 な 組 み 合 わせにより 目 標 の 実 現 を 目 指 す 創 薬 診 断 治 療 にあたっての 医 薬 品 開 発 疾 患 脳 早 期 発 見 及 び 個 人 の 遺 伝 情 報 に 会 わせた 医 薬 品 の 投 与 を 可 能 とする 技 術 診 断 治 療 機 器 日 常 生 活 でのモニタリングから 治 療 に 至 る 各 段 階 での 診 断 治 療 機 器 に 関 する 技 術 再 生 医 療 根 治 療 法 として 大 きな 可 能 性 を 持 つ 技 術
3 分 野 の 技 術 の 総 合 的 推 進 健 康 寿 命 の 延 伸 QOLの 向 上 産 業 競 争 力 強 化 健 康 維 持 増 進 の 実 現 疾 患 の 早 期 診 断 の 実 現 適 切 な 治 療 法 の 提 供 の 実 現 個 の 医 療 の 実 現 上 のニーズを 満 たすために 複 数 の 手 段 を 適 切 に 組 み 合 わせることが 重 要 再 生 医 療 診 断 治 療 機 器 創 薬 診 断 ポストゲノム 研 究 による 基 盤 的 知 見 技 術 の 充 実
20 年 後 のがん 医 療 のイメージ 目 標 全 てのがんでの5 年 生 存 率 : 20% 向 上 難 治 性 がん( 膵 がん 肝 がん 肺 がん 等 ) での5 年 生 存 率 の 向 上 Quality of Lifeの の 向 上 <2025 年 におけるがん 医 療 のイメージ> < 代 表 的 な 要 素 技 術 のロードマップ> 現 在 2015 2025 リスク 診 断 予 防 健 康 モニタリ ング 早 期 診 断 確 定 診 断 治 療 前 診 断 治 療 予 後 診 断 1 予 防 の 推 進 個 人 の 病 気 に 罹 るリスクの 認 識 や 健 康 モニタリングにより がんを 予 防 2 早 期 診 断 の 実 現 転 移 していない 早 期 ( 数 mmのがん) での 発 見 率 難 治 性 がん( 肺 がん 肝 がん 等 )の 発 見 率 を 飛 躍 的 に 向 上 3 治 療 効 果 の 向 上 局 所 を 正 確 に 治 療 し がんの 再 発 率 を 減 らすと 共 に 個 人 の 症 状 / 体 質 に 応 じた 抗 がん 剤 の 投 与 を 行 うことによ り 患 者 の 負 担 少 なく 早 期 に 社 会 復 帰 PET イ 分 メ 子 ー ジ ン グ 診 投 断 与 技 前 術 抗 が ん 剤 D D S 一 部 のがんについて 発 症 前 段 階 に おいて 遺 伝 子 等 を 診 断 することによ り 将 来 の 発 症 リスクが 認 識 可 能 ( 罹 患 リスク 診 断 の 開 始 ) これまでのCTやMRIによる 画 像 診 断 に 加 え 新 たな 分 子 イメージング 技 術 であるPETの 実 用 化 (ブドウ 糖 代 謝 の 診 断 薬 による 肺 や 食 道 等 のブドウ 糖 代 謝 の 高 くない 部 位 等 に おけるがんの 診 断 ) 癌 細 胞 の 分 子 メカニズムをピンポイ ントで 狙 う 分 子 標 的 薬 の 一 部 実 用 化 DDSの 薬 剤 キャリアについて 臨 床 試 験 中 複 数 の 癌 において 罹 患 リスク 診 断 が 実 用 化 日 々の 健 康 管 理 に 有 効 な 健 康 モニ ター 装 置 が 増 加 し 罹 患 リスク 診 断 結 果 を 考 慮 した 予 防 医 療 が 促 進 さ れる 難 治 性 がん 等 の 早 期 発 見 につなが るPET 用 の 細 胞 増 殖 や 低 酸 素 部 位 の 診 断 薬 その 他 の 診 断 機 器 の 造 影 剤 が 実 用 化 ( 分 子 イメージング: 組 織 形 状 だけでなく 分 子 細 胞 レベルでの 生 体 機 能 等 を 画 像 化 する 技 術 ) 遺 伝 情 報 の 診 断 による 患 者 の 体 質 診 断 に 応 じて 一 部 の 抗 がん 剤 で 薬 効 副 作 用 の 判 定 が 実 用 化 多 くの 抗 がん 剤 において 遺 伝 情 報 の 診 断 による 患 者 の 体 質 病 態 診 断 に 応 じて 薬 効 副 作 用 の 判 定 が 普 及 ( 複 数 の 抗 がん 剤 から 診 断 に より 投 与 する 薬 剤 を 選 択 ) がんに 対 する 治 療 効 果 の 高 い 抗 体 医 薬 がほぼ 提 供 されるようになる 油 脂 等 を 利 用 した 薬 剤 キャリア(リ ポソーム 型 )のDDSが 実 用 化 1つのバイオマーカーで 複 数 の 疾 患 に 関 する 罹 患 リスクの 把 握 が 可 能 になるなど バイオマーカーの 統 合 的 利 用 が 可 能 になる 診 断 薬 等 の 増 加 機 器 の 高 性 能 化 や 複 数 機 器 の 組 み 合 わせ(PET M RI 光 等 )によるがん 細 胞 の 複 数 の 機 能 情 報 の 取 得 を 通 じて 詳 細 か つ 早 期 の 診 断 を 実 現 1つのマーカーによる 患 者 の 体 質 病 態 診 断 に 応 じた 薬 剤 選 択 治 療 法 の 選 択 が 普 及 (1つのマーカー により 薬 剤 の 特 定 選 択 ) 抗 体 医 薬 の 低 コスト 化 安 価 である 低 分 子 の 分 子 標 的 薬 の 増 加 種 々の 外 部 刺 激 ( 熱 光 超 音 波 等 ) に 応 答 する 薬 剤 キャリア( 高 分 子 ミ セル 型 )を 使 用 したDDSの 実 用 化 (DDS: Drug Delivery System 薬 剤 とそれを 覆 うキャリアからなる 薬 剤 伝 達 システムであり 外 部 刺 激 に 応 答 するものもある )
ライフサイエンス 分 野 の 導 入 シナリオ 将 来 像 現 状 2010 年 2015 年 2025 年 健 康 維 持 増 進 ~ 疾 患 を 予 防 する ことが 幅 広 く 行 われ 病 気 になる 人 が 減 ると 共 に 健 康 産 業 が 拡 大 される ~ 疾 患 の 早 期 診 断 ~ 疾 患 の 早 期 診 断 により 早 期 段 階 の 治 療 が 行 え より 早 く 回 復 すると 共 に 医 療 費 増 大 が 抑 制 可 能 となる~ 将 来 像 適 切 な 治 療 法 の 提 供 ~ 治 療 がより 低 侵 襲 になり 回 復 が 早 くなるととともに 患 者 の 病 状 や 個 人 差 に 基 づき 適 切 な 治 療 法 が 選 択 できるようになり 治 療 効 果 の 向 上 Q OLの 向 上 が 図 られる~ がん 患 者 5 年 生 存 率 41% 60%(20% 向 上 ) 再 生 医 療 皮 膚 や 骨 等 の 組 織 の 再 生 が 可 能 に 心 筋 や 血 管 等 の 再 生 が 可 能 に 肝 臓 等 臓 器 の 機 能 の 再 生 が 可 能 に 産 業 変 化 創 薬 ベンチャーの 増 加 創 薬 開 発 プロセスの 分 業 化 の 進 展 異 業 種 参 入 の 進 展 健 康 管 理 と 医 療 の 連 携 による 健 康 サービス 産 業 の 創 出 健 康 産 業 の 拡 大 研 究 開 発 研 究 開 発 薬 物 設 計 薬 物 最 適 化 (in silicoスクリーニング 技 術 の 高 精 度 化 等 ) 創 薬 診 断 診 断 治 療 機 器 再 生 医 療 画 期 的 な 医 薬 品 を 生 み 出 す: 革 新 的 なシース 探 索 技 術 の 確 立 (ケ ノム,RNA,タンハ ク 質 等 のホ ストケ ノム 効 果 的 効 率 的 な 創 薬 ターケ ットの 絞 り 込 み 技 術 等 ) ターゲットバリデーション( 研 究 開 発 リスク 軽 減 のためのタンハ ク 質 相 互 作 用 ネットワーク 解 析 技 術 ケミカルジェネティクス 等 ) 前 臨 床 臨 床 (MRI PET 等 の 分 子 イメーシ ンク システムによる 薬 剤 効 果 を 検 証 しながらの 治 験 の 実 用 化 疾 患 モテ ル 細 胞 動 物 等 を 利 用 した 有 効 性 評 価 等 ) 製 造 (ハ イオフ ロセス 技 術 による 抗 体 医 薬 製 造 の 低 コスト 化 等 ) ファーマコケ ノミクス( 投 薬 前 診 断 ) 等 の 実 現 に 向 けた 技 術 の 開 発 ( 最 適 な 医 薬 品 投 与 のための 投 与 前 診 断 技 術 の 開 発 個 人 の 遺 伝 情 報 による 罹 患 リスク 診 断 技 術 の 開 発 等 ) モニタリンク 生 活 習 慣 指 導 ( 遺 伝 子 診 断 在 宅 健 康 測 定 機 器 医 療 情 報 IT 化 ) 早 期 診 断 の 精 密 化 ( 検 診 の 高 度 化 読 影 支 援 システム 確 定 診 断 の 精 密 化 PET MRI 分 子 イメーシ ンク ) 診 断 治 療 の 一 体 化 (CT MRI 分 子 イメーシ ンク 等 の 画 像 誘 導 下 手 術 内 視 鏡 DDS 放 射 線 治 療 等 ) 安 全 安 定 な 機 能 代 替 (インフ ラント 人 工 臓 器 等 ) 安 全 な 医 療 システム 等 の 構 築 ( 医 療 情 報 システムの 構 築 機 器 システム 間 のインターフェースの 容 易 化 診 断 機 器 の 小 型 化 等 の 救 急 救 命 医 療 の 高 度 化 ) 術 前 診 断 細 胞 および 組 織 の 調 達 入 手 細 胞 および 組 織 の 調 整 形 成 輸 送 保 存 移 植 治 療 健 康 フロンティア 戦 略 による
ライフサイエンス 分 野 の 導 入 シナリオ 薬 事 法 審 査 の 透 明 性 迅 速 化 医 療 機 器 ガイドラインの 作 成 改 訂 制 度 整 備 再 生 医 療 ガイドラインの 作 成 改 訂 ( 細 胞 治 療 効 果 安 全 性 等 の 品 質 評 価 基 準 等 ) 医 療 機 器 に 適 した 審 査 プロトコルの 検 討 医 療 機 器 適 正 使 用 のための 適 切 な 市 販 後 体 制 の 検 討 医 療 機 器 の 審 査 体 制 の 強 化 (( 独 ) 産 総 研 工 学 系 研 究 者 の( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 への 派 遣 治 験 等 の 臨 床 研 究 環 境 の 整 備 (~2005 年 ) 治 験 実 施 方 法 評 価 手 法 安 全 基 準 等 ( 全 国 治 験 活 性 化 3カ 年 計 画 ) 環 境 整 備 医 療 保 険 における 適 正 評 価 ( 画 期 的 な 医 薬 品 医 療 機 器 再 生 医 療 関 連 技 術 に 対 するインセンティブ 付 与 迅 速 導 入 ) 高 度 先 進 医 療 の 運 用 の 改 善 ( 医 薬 品 医 療 機 器 再 生 医 療 関 連 技 術 開 発 インセンティブの 付 与 ) ファーマコゲノミクス 等 実 現 のための 環 境 整 備 臨 床 試 験 におけるファーマコケ ノミクス 利 用 指 針 の 整 備 ( 治 験 実 施 方 法 評 価 方 法 安 全 基 準 倫 理 問 題 等 ) 個 人 遺 伝 情 報 の 保 護 バイオプロセス 利 用 による 有 用 物 質 生 産 に 係 る 環 境 整 備 工 業 原 料 利 用 目 的 の 植 物 生 産 に 係 る 環 境 整 備 (パブリックアクセプタンスの 推 進 等 ) 微 生 物 へのアクセス 推 進 特 定 細 胞 を 用 いた 臨 床 研 究 治 療 の 在 り 方 の 検 討 ヒト 組 織 幹 細 胞 等 ES 細 胞 海 外 審 査 との 相 互 承 認 の 推 進 標 準 化 知 的 基 盤 整 備 関 連 産 業 の 活 性 化 産 業 再 編 国 際 標 準 化 の 推 進 (バイオインフォマティクス インプラント 医 療 情 報 システム 再 生 医 療 関 連 の 評 価 基 準 等 ) 知 的 基 盤 整 備 ( 研 究 開 発 に 必 要 な 遺 伝 子 情 報 等 各 種 データベース 生 物 資 源 の 整 備 等 ) 先 端 技 術 に 係 る 特 許 対 象 拡 大 ( 医 療 機 器 再 生 医 療 関 連 機 器 の 原 理 の 特 許 化 等 )による 開 発 インセンティフ の 付 与 異 業 種 からの 参 入 支 援 ベンチャー 支 援 等 による 多 様 なプレイヤーの 参 画 促 進 産 業 活 力 再 生 特 別 措 置 法 等 の 活 用 による 産 業 再 編 支 援