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Transcription:

Title 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 Author(s) 陳, 芳 ; 胡, 小 松 ; 楊, 斯 超 ; 曲, 明 椿 Citation GLOCOLブックレット. 10 P.105-P.115 Issue 2013-03-15 Date Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/11094/48355 DOI Rights Osaka University

経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 105 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 陳 芳 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 工 程 学 院 副 教 授 胡 小 松 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 工 程 学 院 教 授 楊 斯 超 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 工 程 学 院 博 士 前 期 課 程 曲 明 椿 中 国 農 業 大 学 食 品 科 学 栄 養 工 程 学 院 博 士 前 期 課 程 背 景 中 国 は 経 済 が 急 速 に 成 長 しつつある 人 口 世 界 一 を 誇 る 大 国 で あり 伝 統 的 な 農 業 農 村 社 会 から 現 代 的 な 工 業 化 社 会 へ 変 化 している 転 換 期 において 食 品 工 業 にも 変 化 の 波 が 押 し 寄 せ ている この 変 化 は まず 食 品 の 消 費 ( 形 態 )に 現 れている 1 消 費 構 造 の 変 化 2000 年 以 降 都 市 部 のエンゲル 係 数 は 32% 農 村 部 は 46%まで 低 下 している 2 食 品 需 要 の 変 化 米 麺 類 などに 比 べ 肉 類 乳 製 品 魚 と 野 菜 果 物 類 に 対 する 需 要 が 大 幅 に 増 加 している 3 食 品 全 体 における 工 業 食 品 の 占 める 割 合 が 急 速 に 高 くなっている 例 えば 2006 年 のインスタントラー メン 消 費 量 は 500 億 食 に 達 し そのうち 農 村 部 での 消 費 が 全 体 の70%を 占 める これらの 数 値 は 自 給 自 足 の 農 村 社 会 にも 工 業 食 品 の 浸 透 を 窺 わせる 4 食 料 供 給 の 核 ( 主 要 品 目 )が 変 化 し た 1955 年 ~ 1988 年 ま で 中 国 の 食 料 供 給 の 核 は 食 糧 であり 満 腹 になるまで 食 べられること それが 供 給 の 目 標 だった 中 国 で は 米 袋 工 程 ( 政 策 ) と 呼 ば れ 食 に お い て フ ー ド セ キ ュリ ティ 問 題 の 解 決 が 最 重 要 課 題 であった 1989 年 ~ 1999 年 まで 食 糧 供 給 の 核 は 食 糧 から 食 の 多 様 化 へと 変 化 した これを 中 国 では 菜 籃 子 工 程 ( Food Variety) と 呼 ぶ 食 糧 供 給 にとって 食 糧 に 加 え 肉 類 野 菜 類 など 食 の 多 様 性 への 供 給 と 維 持 が 重 要 性 を 増 した 1999 年 以 降 食 糧 供 給 の 核 は 便 利 衛 生 栄 養 豊

106 中 国 における 食 品 の 安 全 安 心 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 107 富 な 工 業 食 品 の 供 給 と 拡 大 となっ た これを 食 卓 工 程 (プロジェク ト ) と い う( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 1 を 参 照 ) しかし 工 業 食 品 の 普 及 によりフードセーフティ(Food Safety)の 問 題 が 注 目 さ れ る よ う に なった 中 国 の 経 済 成 長 に 伴 い 食 糧 食 品 の 供 給 システムも 大 きく 変 化 した 供 給 システムは 生 産 地 が 中 心 の 分 散 型 いわゆる 伝 統 的 な 供 給 モデル (パワーポイント 資 パワーポイント 資 料 1 料 2を 参 照 )か ら 生 産 地 と 消 費 地 が 離 れ 産 業 化 モデルへと 変 化 し 大 方 スーパーマーケットの 登 場 に より 物 流 が 促 進 され 生 産 者 と 同 時 に 消 費 者 という 形 態 から スー パーと 中 間 業 が 供 給 システムの 構 成 の 中 心 に な り( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 3を 参 照 ) 生 産 者 と 消 費 者 が 分 断 された また 中 国 の 国 情 ( 国 の 特 徴 ) を 反 映 し 小 売 業 が 急 速 に 増 え 供 給 システムの 巨 大 化 とともに 複 雑 化 が 進 行 した 供 給 が 中 心 的 なシステムから 消 費 が 中 心 のシステムへの 変 化 を 意 味 パワーポイント 資 料 2 しており これを 牽 引 したのがスー パーマーケットである スーパーマーケットの 売 り 上 げは 毎 年 5% 以 上 増 加 し て い る( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 4を 参 照 ) 中 国 の 消 費 市 場 の 変 容 を 考 察 する 上 で 外 資 系 スーパーマーケットの 存 在 は 無 視 できない カルフールは 1995 年 に 中 国 に 進 出 し 10 年 間 で100 店 舗 まで 拡 大 した 表 1は1990 年 代 以 降 中 国 に 進 出 し た 主 な 外 資 系 スーパーマーケットのリストである 中 国 の 食 品 工 業 は 経 済 成 長 を 後 ろ 盾 に 急 速 に 発 展 した(パ ワーポイント 資 料 5) 1980 年 ~ 2000 年 までの 食 品 工 業 の 成 長 率 は13.1%で 2000 年 の 総 売 り 上 げは 9000 億 元 に 達 し 農 業 パワーポイント 資 料 3 パワーポイント 資 料 4 表 1 中 国 における 外 資 系 企 業 Year Company Country Location of The First Outlet 1991 800 Buy Japan Shanghai 1992 7-11 Japan Shenzhen 1995 Carre Four France Shanghai 1996 METRO Germany Shanghai 1996 Walmart USA Shenzhen 1997 Lotus Supercenter Thailand Shanghai 1998 Ito Yokado Japan Beijing 1999 Auchan France Shanghai 総 収 入 の3 割 以 上 を 占 める 2000 年 ~ 2005 年 までの 成 長 率 は20% に 達 し 総 売 り 上 げは 2.6 万 億 元 農 業 総 収 入 の 6 割 を 占 めるように なった 中 国 の 巨 大 市 場 は 食 品 工 業 が 今 後 さらに 発 展 する 可 能 性 を 示 唆 すると 同 時 に 原 動 力 となっ ていると 考 えられる 中 国 の 食 品 安 全 問 題 につ いて 中 国 の 経 済 発 展 とともに 食 品 安 全 問 題 も 深 刻 化 してきた 2004 年 の 安 徽 省 岐 陽 市 で 発 覚 した( 大 頭 娃 娃 ) 粉 ミ ル ク 事 件 2006 年 の 紅 心 塩 漬 けアヒル 卵 事 件 2010 年 のメラミンによる 汚 染 事 故 など 人 々の 健 康 や 生 命 に 関 わる 汚 染 化 学 物 質 混 入 などの 事 件 が 多 発 生 し た 中 国 の 食 品 安 全 問 題 が 指 摘 され 国 内 外 における 消 費 者 の 信 頼 を 失 った 中 国 の 食 品 生 産 消 費 が 近 代 化 する 過 程 において い かに 基 準 を 確 立 し 遵 守 するのか また 消 費 者 の 健 康 と 命 を 保 護 し 消 費 者 の 信 頼 を 確 保 できるのかが 今 問 われている この 問 題 は 重 大 な 課 題 であるが 私 たちは 主 に 以 下 のテーマについて 述 べる 安 定 した 食 糧 供 給 2005 年 の 統 計 によると 中 国 人 の 一 人 当 たりの 耕 地 面 積 は0.1ha で あ る( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 6を 参

108 中 国 における 食 品 の 安 全 安 心 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 109 照 ) 世 界 一 の 人 口 を 誇 る 中 国 の 農 業 は 大 きな 課 題 を 抱 えている いかに 世 界 の 耕 地 面 積 7%の 土 地 で20%の 人 口 を 養 うかという 問 題 である これは 世 界 でも 例 を 見 な い 中 国 人 の 安 定 した 食 糧 供 給 を 実 現 するため 中 国 政 府 は 高 い 投 資 高 い 資 源 消 費 またかなり 環 境 を 犠 牲 にした 農 業 の 道 を 選 択 し た 中 国 は 農 業 科 学 技 術 のレベル が 高 いとは 言 えない 状 況 下 で 農 業 生 産 を 拡 大 するため 資 源 の 浪 費 パワーポイント 資 料 5 あるいは 環 境 破 壊 を 招 いてきた 農 産 物 の 生 産 拡 大 ( 例 えば 綿 花 や 油 肉 類 魚 介 類 など)に 伴 い 化 学 肥 料 農 薬 及 びエネルギー 資 源 の 消 費 も 急 速 に 増 加 し た( パ ワ ー ポ イ ント 資 料 7 を 参 照 ) 例 え ば 戦 後 まもなく 一 畝 (ム) 当 た り 使 用 された 化 学 肥 料 は10 数 kg だったが 20 世 紀 の 末 以 降 は 一 畝 ( ム ) 当 た り 400kg 以 上 に 上 った 中 国 の 農 業 生 産 規 模 拡 大 は 環 境 問 題 をもたらしただけでなく 地 域 間 の 供 給 格 差 を 拡 大 した 例 え ば 農 業 において 自 然 条 件 が 不 良 パワーポイント 資 料 6 な 西 部 地 域 では 食 糧 供 給 が 低 下 する 一 方 沿 海 中 部 地 域 では 生 産 規 模 が 急 速 に 拡 大 し 食 糧 生 産 地 となった 例 えば 河 北 省 山 東 省 河 南 省 だけで 中 国 食 糧 供 給 の36.22%を 占 め る( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 8を 参 照 ) 中 国 は 国 民 に 食 糧 を 安 定 的 に 提 供 するため 多 大 な 犠 牲 を 払 った と 言 える 中 国 が 食 糧 不 足 を 解 消 するとき 中 国 食 品 工 業 の 問 題 はいか に 中 国 人 に 栄 養 豊 富 な 美 味 な 食 品 を 提 供 するかである すでに 冒 頭 で 触 れたように 中 国 政 府 は 各 家 庭 の 食 卓 を 豊 かにするた め 1980 年 代 より 様 々な 対 策 を 講 じてきた 1988 年 中 国 政 府 は 良 質 な 品 種 と 国 民 が 年 間 を 通 し 新 鮮 な 野 菜 を 確 保 するため 国 家 所 属 の 肉 卵 牛 乳 魚 介 類 及 び 野 菜 類 の 生 産 拠 点 を 建 設 し た 1994 年 全 国 27 省 と 都 市 で は 複 合 型 食 糧 供 給 網 が 形 成 され 食 品 供 給 能 力 でいえば 肉 類 生 産 量 4499.3 万 t 鳥 卵 1479 万 t 水 産 物 2146.4 万 t 果 物 3499.1 万 t 野 菜 類 1.34 億 畝 ( ム )の 生 産 能 力 を 満 たし 消 費 者 の 多 様 な 食 品 需 要 への 対 応 を 試 みた 2001 年 パワーポイント 資 料 7 4 月 より 中 国 は 食 品 の 品 質 を 向 上 し 消 費 者 の 利 益 を 守 るため グ リーン 消 費 グリーン 市 場 グリー ン 流 通 という3つの 緑 のプロジェ クトを 全 国 的 に 展 開 した 20 世 紀 末 より 消 費 者 の 食 品 に 対 する 要 求 と 嗜 好 は 多 様 化 し 高 品 質 を 求 め るようになり 中 国 政 府 もこの 要 望 に 応 えるよう 年 間 を 通 し 新 鮮 な 青 果 が 入 手 できるよう 尽 力 してき た しかし 経 済 発 展 に 伴 い 人 々 の 生 活 水 準 は 同 レベルに 達 したと は 言 い 難 い そのひとつが 都 市 と パワーポイント 資 料 8 農 村 における 住 民 の 収 入 格 差 の 問 題 である 図 1は1978 年 ~2005 年 までの 間 の 中 国 の 都 市 部 と 農 村 部 の 個 人 収 入 の 変 化 を 表 して いる 収 入 の 格 差 は 消 費 にも 直 接 影 響 している つまり 都 市 農 村 部 の 住 民 の 選 択 および 栄 養 バランスは 異 なり 中 国 は 地 域 格 差 による 食 の 格 差 をいかに 解 消 するかが 課 題 となった 食 と 健 康 の 関 係 は 世 界 的 に 注 目 されている 問 題 である 経 済 状 況 が 良 くなり 生 活 水 準 が 向 上 したことにより たんぱく 質 や 高 脂 質 の 食 事 が 好 まれ 大 量 消 費 し アメリカなどの 欧 米 諸 国 を 中 心 に 食 事 による 不 健 康 肥 満 生 活 習 慣 病 が 増 加 した 例 えば アメリカの 肥 満 人 口 は 世 界 の 肥 満 人 口 の20% 以 上 を 占 め

110 中 国 における 食 品 の 安 全 安 心 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 111 る 中 国 の 肥 満 人 口 は10 ~ 20% に 達 し た( パ ワ ー ポ イ ン ト 資 料 9) また 食 事 による 不 健 康 状 態 は 貴 族 病 習 慣 病 例 えば 高 血 圧 心 臓 病 糖 尿 病 などが 人 々の 健 康 と 生 命 を 脅 かす 存 在 になりつつ ある 1958 年 と 比 較 すると 中 国 における 高 血 圧 の 人 口 は3 倍 に 増 加 し 心 臓 及 び 血 管 病 人 口 は 4 倍 に 増 加 した 特 に 血 管 病 は 中 国 人 の 死 亡 要 因 の 第 一 位 となって おり 毎 年 血 管 病 による 死 亡 者 は 260 万 人 に 達 する 年 間 総 死 亡 者 数 の36%を 占 める これらの 数 図 1: 中 国 の 都 市 部 と 農 村 部 における1 人 当 たりの 収 入 の 変 化 (1978 2005 年 ) 値 は 中 国 人 に 警 告 を 発 している 人 々に 科 学 的 健 康 に 関 する 知 識 及 び 健 康 的 食 事 のための 情 報 や 知 識 を 素 早 く 的 確 に 提 供 するため 厚 生 省 は 様 々な 分 野 の 専 門 家 に 呼 びかけ 中 国 政 府 の 依 頼 を 受 けて 中 国 栄 養 学 会 が1997 年 に 策 定 した 中 国 住 民 健 康 的 食 事 ガイド ラインを 大 幅 に 修 正 し 2007 年 新 健 康 的 食 事 ガイドラインを 公 表 した この 新 指 針 は 項 目 内 容 と もに 充 実 しており 人 々に 食 の 安 全 食 事 バランス 運 動 ス ポーツ 年 齢 層 による 栄 養 摂 取 偏 食 や パワーポイント 資 料 9 病 気 の 予 防 に 関 わるものまで 様 々 であり 指 導 及 び 教 育 の 指 針 的 役 割 を 果 たしている 食 の 安 全 問 題 食 品 安 全 問 題 を 解 決 するために まず 中 国 国 民 が 自 国 の 食 品 安 全 問 題 に 対 する 姿 勢 や 意 見 を 理 解 する 必 要 がある また 正 確 な 情 報 を 整 理 し 分 析 する 必 要 もある 中 国 では 最 初 に 大 パワーポイント 資 料 10 都 市 を 中 心 にとした 食 品 安 全 に 関 する 大 規 模 なアンケート 調 査 を 実 施 した アンケート 内 容 には 中 国 の 食 品 安 全 環 境 購 入 後 の 食 品 安 全 問 題 安 全 な 食 品 を 選 択 する 方 法 などが 含 まれている また どのような 分 野 で 食 品 安 全 問 題 が 発 生 するのか どこで 食 品 を 購 入 するのか 主 要 因 は 何 かな ども 含 まれる(パワーポイント 資 料 10 11 12を 参 照 ) 中 国 建 国 後 最 もシステマティックかつ 内 容 が 詳 細 で 大 規 模 なアンケート 調 査 に 基 づき 中 国 の 食 品 安 全 問 題 を 解 決 する 具 体 案 を 以 下 のように 考 え ている 食 品 中 毒 などに 対 する コントロール 食 品 中 毒 は 食 べ 物 の 体 内 摂 取 により 発 生 し 感 染 や 中 毒 的 症 状 を 引 き 起 こす 細 菌 病 原 菌 や 大 腸 菌 などにより 発 症 する 中 国 で は 食 品 中 毒 を 早 期 報 告 するシステ パワーポイント 資 料 11 ムが 存 在 するが 食 品 中 毒 を 監 視 測 定 するシステムは 不 充 分 で あり 食 中 毒 の 原 因 特 定 などがしばしば 遅 れている 中 国 の 食 品 中 毒 の 要 因 は 多 方 面 に 及 ぶ 経 済 開 発 などによる 環 境 の 変 化 食 品 生 産 加 工 過 程 の 衛 生 問 題 ライフスタイルの 変 化 貧 困 な ど 社 会 的 要 因 なども 考 えられる 食 中 毒 は 人 々の 健 康 生 活 の 脅 威 であるだけではない 近 年 中 国 の 食 中 毒 による 事 件 は 社 会 的 混 乱 や 何 千 万 元 もの 経 済 的 損 失 をもたらした 食 中 毒 事 件 の 発 生 は 食 品 加 工 供 給 システムや 政 府 への 信 用 を 失 う

112 中 国 における 食 品 の 安 全 安 心 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 113 食 品 供 給 システムにおける 有 害 物 質 のコントロール 農 地 から 食 卓 まで 食 品 の 生 産 加 工 運 送 消 費 保 存 など 各 段 階 において 食 品 安 全 を 脅 かす 問 題 の 発 生 が 危 険 視 される 中 国 政 府 は 食 品 供 給 システムの 品 質 及 び 安 全 性 を 確 保 するため 1989 年 より2008 年 までさまざまな 対 策 方 法 を 実 施 した いわゆる 農 地 から 食 卓 までの 食 品 品 質 安 パワーポイント 資 料 12 全 性 コントロールシステムである 1989 年 中 国 は 環 境 保 護 法 を 1993 年 にはグリーン 食 品 基 準 管 理 法 1995 年 に 有 機 食 品 基 準 管 理 規 定 及 び 食 品 衛 生 法 などを 施 行 した 2001 年 中 国 政 府 は 非 公 害 食 品 運 動 2002 年 に 三 緑 プ ロジェクト 2003 年 には 食 品 薬 品 安 心 プロジェクトを 実 施 した 2004 年 中 央 政 府 は 食 品 安 全 に まつわる 労 働 強 化 する 方 針 を 打 ち 出 し 2005 年 を 食 品 安 全 年 と 定 めた 2006 年 に 中 国 は 農 産 物 品 パワーポイント 資 料 13 質 安 全 法 2009 年 に 食 品 安 全 法 を 公 表 し 2010 年 には 中 西 部 で 初 となる 食 品 安 全 委 員 会 が 設 置 された(パワーポイント 資 料 13 14 15) 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 法 律 システムは 整 備 されつ つあるが 同 時 に 中 国 の 食 品 安 全 において 様 々な 課 題 が 存 在 す るとも 理 解 できる 食 品 事 件 のコントロール 企 業 は 利 益 を 追 求 し 産 地 偽 装 材 料 偽 装 場 合 によっては 身 体 に 有 害 な 材 料 使 用 など 様 々な 事 件 が 多 発 しているが 中 国 政 府 は 法 律 システムの 設 置 を 推 進 すると 同 時 に これらの 違 法 犯 罪 事 件 の 処 罰 及 び 防 止 に 力 を 入 れている 中 国 では 生 産 販 売 に おいて 品 質 を 満 たさない 食 品 を 消 費 者 に 提 供 する 場 合 民 事 責 任 行 政 責 任 場 合 によって 刑 事 責 任 が 問 われる 以 上 の3つの 責 任 追 及 により 違 法 事 件 の 防 止 に 大 き く 寄 与 している いかなる 事 件 どの 程 度 の 問 題 に 対 し 責 任 がい かに 問 われるか その 方 法 と 内 容 パワーポイント 資 料 14 には 法 律 規 定 はもちろん 様 々な 具 体 的 規 定 が 存 在 している それ は 食 品 に 関 する 違 法 事 件 が 消 費 者 の 健 康 や 生 活 を 害 するだけでな く 市 場 さらには 地 域 社 会 にも 大 きな 影 響 を 与 えることを 意 味 する しばしば 報 道 されるように 食 品 違 法 事 件 により 外 国 では 中 国 市 場 に 対 する 不 信 感 が 拡 大 し 国 家 の イメージにも 打 撃 を 与 えた 厳 格 な 違 法 事 件 取 り 締 まりは 食 品 安 全 管 理 において 非 常 に 意 義 があると 考 える パワーポイント 資 料 15 管 理 検 査 基 準 の 問 題 中 国 の 食 品 安 全 の 管 理 監 督 システムは 中 央 各 省 大 都 会 及 び 地 方 から 構 成 されている これらの 主 体 は 部 門 や 家 庭 な どに 分 かれ 細 かく 責 務 が 定 められている(パワーポイント 資 料 16) 具 体 的 には パワーポイント 資 料 17のように 形 態 を 示 すこ とができる 中 国 の 本 システムは 食 品 生 産 の 各 段 階 において 異 なる 部 門 が 監 督 管 理 責 任 を 分 担 し また 中 央 によって 統 合 され 機 能 している(パワーポイント 資 料 18) ま た 中 国 政 府 は 管 理 監 督 以 外 にも 食 品 に 関 する 基 準 生 産 者 流 通 に 関 係 する

114 中 国 における 食 品 の 安 全 安 心 経 済 成 長 下 における 中 国 の 食 品 安 全 に 関 する 現 状 115 企 業 及 び 小 売 業 者 に 対 し 消 費 者 の 利 益 を 守 るための 基 準 を 定 めてい る これらの 基 準 には 食 品 の 原 材 料 包 装 添 加 物 栄 養 強 化 剤 汚 染 物 質 残 留 農 薬 など 数 多 くの 具 体 的 内 容 が 定 められている 食 品 安 全 科 学 の 充 実 性 現 代 社 会 は 科 学 に 依 存 してい る 食 品 安 全 も 食 品 安 全 科 学 が あってこそ 維 持 される 存 在 であ パワーポイント 資 料 16 る 中 国 は 発 展 途 上 国 であるが 食 品 安 全 上 事 件 問 題 が 多 発 し 多 くの 課 題 を 抱 える 一 方 法 律 規 定 技 術 基 準 などを 策 定 し 食 品 安 全 システムを 遵 守 し 人 々の 生 活 を 改 善 する 上 で 大 きく 前 進 す る 側 面 もある 食 品 安 全 科 学 の 問 題 は 法 制 度 と 関 係 するが 同 時 に 食 品 安 全 科 学 技 術 者 の 育 成 や 技 術 研 究 能 力 の 促 進 とも 密 接 な 関 係 がある 中 国 の 食 中 毒 によ る 被 害 を 防 ぐため 食 品 安 全 科 学 の 立 場 より 検 査 技 術 的 管 理 様 々な 設 備 の 開 発 などの 業 務 を 促 パワーポイント 資 料 17 進 する 必 要 性 がある 特 に 農 薬 残 留 獣 薬 食 品 添 加 物 飼 料 添 加 物 バイオ 毒 素 食 中 毒 人 間 と 家 畜 が 共 に 感 染 する 病 原 菌 中 毒 などに 対 する 検 査 測 定 技 術 の 発 展 が 求 められる 改 革 開 放 以 来 中 国 の 食 品 安 全 科 学 は ある 程 度 の 発 展 をとげたと 言 える 例 えば HACCPシステムの 中 で 中 国 の 多 くの 食 品 生 産 加 工 業 者 に 食 品 安 全 検 索 網 や 観 測 シ ステムが 確 立 され 農 薬 獣 薬 生 物 バイオ 毒 素 食 品 汚 染 物 質 など 検 査 方 法 の 確 立 は 中 国 の 食 品 安 全 科 学 が 世 界 の 基 準 に 近 づいたことを 意 味 する 中 国 における 食 品 安 全 問 題 は 中 国 が 経 済 発 展 を 急 ぎ 膨 大 な 人 口 を 養 うために 選 択 した 歴 史 的 政 策 の 影 響 を 大 きく 受 けている しかし 今 後 は 様 々な 法 律 規 定 に 基 づき 管 理 監 督 業 務 を 徹 底 し また 食 品 安 全 科 学 技 術 の 発 展 を 促 進 し 政 府 企 業 消 費 者 が 一 体 化 して 取 り 組 む 必 要 があると 考 える 隣 国 の 日 本 は 世 界 的 に 見 ても 食 品 安 全 管 理 が 最 も 優 れた 国 だと 言 わ れている 中 国 では 日 本 アメ リカ ヨーロッパなどの 経 験 から 学 び さらに 交 流 対 話 を 通 じ 最 新 の 世 界 的 状 況 を 理 解 し 国 パワーポイント 資 料 18 際 交 流 と 協 力 の 中 で 食 品 安 全 問 題 及 び 食 品 安 全 科 学 の 発 展 の 問 題 を 促 進 することが 必 要 であり なおかつ 期 待 されている ( 思 沁 夫 岸 本 紗 也 加 訳 )