2, 1, 1, 1, 1,2 1, 2 ( 万 人 ) 図 表 32-1 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 並 びに 訪 日 外 国 人 数 の 推 移 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 訪 日 外 国 人 数 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28



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ホテル レジャー 要 約 214 年 の 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 は 為 替 水 準 が 円 安 に 推 移 したことや 中 国 韓 国 向 けの 旅 行 を 控 える 動 きにより 前 年 比 1.3の 1,724 万 人 と 2 年 連 続 の 減 少 を 予 想 する 訪 日 外 国 人 については 引 き 続 き 堅 調 に 推 移 する 台 湾 韓 国 が 全 体 を 押 し 上 げることに 加 え 213 年 7 の 東 南 アジア 5 カ 国 向 けのビザ 発 給 要 件 緩 和 の 影 響 が 年 間 を 通 じて 寄 与 することにより 前 年 比 +16.2の 1,24 万 人 と 予 想 する 214 年 のホテル 客 室 稼 働 率 は 国 内 レジャー 需 要 の 高 まりや 訪 日 外 国 人 客 数 の 増 加 により 堅 調 に 推 移 すると 予 想 する 消 費 増 税 による 直 接 的 な 影 響 はほとん ど 生 じていない 様 子 であり 稼 働 率 ( 全 国 平 均 )は 前 年 を 1.2pt 上 回 る.3を 予 想 する 214 年 度 の 企 業 業 績 について ホテル 事 業 者 は 国 内 の 堅 調 なレジャー 需 要 に 加 え 訪 日 外 国 人 の 増 加 により 増 収 増 益 を 見 込 む 旅 行 取 扱 業 者 は 取 扱 高 の 多 い 中 国 韓 国 向 けが 減 少 する 等 海 外 旅 行 取 扱 額 が 減 少 するものの 国 内 旅 行 需 要 が 海 外 の 減 少 分 を 打 ち 消 し 増 収 増 益 を 見 込 む 外 資 系 ホテル 事 業 者 は ブランドの 構 築 やリスクを 最 小 限 に 抑 えることにより 世 界 各 地 に 展 開 してきた 日 系 ホテル 事 業 者 は 今 後 外 資 系 ホテル 事 業 者 と 伍 して いくためにも 外 資 系 トッププレイヤーの 取 ってきた 戦 略 を 参 考 に 内 外 双 方 で 事 業 を 展 開 することが 求 められよう Ⅰ. 産 業 の 動 き 1.214 年 の 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 は 減 少 を 見 込 むも 訪 日 外 国 人 は 大 幅 増 加 と 予 想 韓 国 中 国 向 け の 旅 行 者 数 が 減 少 したため 213 年 の 海 外 旅 行 者 数 は 減 少 214 年 も 大 口 先 の 韓 国 向 けの 減 少 が 顕 著 全 体 を 押 し 下 げ 2 年 連 続 で 減 少 見 込 213 年 の 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 は 国 内 の 景 況 感 回 復 や LCC( 格 安 航 空 会 社 ) の 国 際 線 便 数 増 加 等 需 要 増 加 要 因 はあったものの 212 年 と 比 較 し 為 替 水 準 が 円 安 で 推 移 したことや 中 国 韓 国 向 け 旅 行 の 減 少 を 背 景 に 4 年 振 りに 前 年 を 割 り 込 み 前 年 比 5.5の 1,747 万 人 となった( 図 表 32-1 2 ) 214 年 の 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 は 羽 田 空 港 の 国 際 線 発 着 枠 が 年 間 6 万 回 か ら 9 万 回 へ 増 加 したことや 冬 季 五 輪 サッカーW 杯 等 の 国 際 的 スポーツイベン トが 海 外 旅 行 需 要 を 下 支 えしようが 為 替 動 向 が 円 安 で 推 移 することが 見 込 ま れることや ゴールデンウィーク 等 の 休 日 の 日 並 びの 悪 さ 等 マイナス 要 因 が 大 きく 海 外 旅 行 者 数 を 下 押 しすることが 見 込 まれる 特 に 日 本 人 の 訪 問 先 とし て 最 も 多 い 韓 国 向 けの 旅 行 者 数 の 減 少 が 止 まらず(214 年 5 まで 21 カ 連 続 前 年 割 れ) 214 年 の 日 本 人 の 海 外 旅 行 者 数 は 過 去 最 高 を 記 録 した 212 年 の 1,849 万 人 を 約 6.8 下 回 る 水 準 の 1,724 万 人 と 2 年 連 続 の 減 少 (213 年 比 1.3)を 見 込 む 尚 214 年 4 以 降 の 消 費 税 増 税 の 影 響 による 直 接 的 な 影 響 はほとんど 生 じていない 模 様 281

2, 1, 1, 1, 1,2 1, 2 ( 万 人 ) 図 表 32-1 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 並 びに 訪 日 外 国 人 数 の 推 移 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 訪 日 外 国 人 数 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 (e) 2, 1, 1, 1, 1,2 1, 図 表 32-2 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 の 推 移 ( 次 ) ( 千 人 ) 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 図 表 32-3 訪 日 外 国 人 数 の 推 移 ( 次 ) ( 出 所 ) 図 表 32-1~3 全 て 日 本 政 府 観 光 局 (JNTO) 訪 日 外 客 数 出 国 日 本 人 数 より 作 成 ( 注 ) 図 表 32-1 214 年 は 推 計 1, 1,2 1, 2 ( 千 人 ) 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 213 年 訪 日 外 国 人 客 数 は 史 上 初 めて 1, 万 人 を 突 破 214 年 は 東 南 ア ジア 諸 国 向 けの ビザ 発 給 要 件 緩 和 が 通 年 で 寄 与 すること 等 により 2 年 連 続 で 増 加 23 年 に 開 始 したビジット ジャパン キャンペーンから 11 年 目 の 年 である 213 年 訪 日 外 国 人 客 数 は 漸 く 1, 万 人 を 突 破 した 日 中 関 係 の 悪 化 により 中 国 からの 観 光 需 要 は 伸 び 悩 んだが 7 以 降 にビザの 発 給 要 件 が 緩 和 された 東 南 アジア 5 カ 国 (タイ マレーシア フィリピン インドネシア ベトナム)からの 訪 日 客 数 が 急 増 した 一 つひとつの 国 ではインパクトは 小 さいが 5 カ 国 合 算 の 訪 日 客 は 約 万 人 に 達 し 米 国 香 港 を 凌 ぐ 大 きさとなった また 台 湾 か らは LCC の 新 規 就 航 に 伴 う 航 空 座 席 供 給 量 の 増 加 等 を 要 因 に 前 年 比 +.8 となり 全 体 を 牽 引 したほか 国 籍 別 訪 問 客 数 で 最 も 多 い 韓 国 からの 観 光 客 数 も ウォン 安 の 是 正 を 背 景 に+23.2 増 と 訪 日 客 数 増 加 を 後 押 しした 213 年 訪 日 外 国 人 は 対 前 年 比 +24.の 1,36 万 人 となった( 図 表 32-1 3 4 ) 214 年 を 展 望 すると 為 替 の 円 安 推 移 が 定 着 することや 東 南 アジア 向 けのビ ザ 発 給 要 件 緩 和 が 通 年 で 寄 与 すること 民 間 事 業 者 によるインバウンド 獲 得 に 向 けたプロモーション 活 動 の 積 極 的 な 取 組 等 により 訪 日 外 国 人 客 数 は 213 年 を 上 回 る 1,24 万 人 と 予 測 する 訪 日 外 国 人 客 数 は 214 年 3 に 単 で 過 去 最 高 となる 15 万 人 を 記 録 する と 翌 4 には 2 カ 連 続 で 最 高 記 録 を 更 新 する 123 万 人 となった 同 4 の 日 本 人 からの 海 外 旅 行 者 数 は 119 万 人 であり 史 上 初 めて 訪 日 外 国 人 客 数 が 日 本 人 による 海 外 旅 行 者 数 を 上 回 った となった 3 ( 千 人 ) 図 表 32-4 地 域 別 訪 日 外 国 人 数 の 推 移 < 地 域 別 訪 日 外 国 人 数 > < 東 南 アジア 5 カ 国 > ( 千 人 ) 2 2 1 台 湾 1 2 韓 国 1 ベトナム 中 国 12 インドネシア 1 ASEAN 欧 州 フィリピン マレーシア 米 国 タイ 香 港 2 11/5 11/11 12/5 12/11 13/5 13/11 14/5 12/1 12/5 12/9 13/1 13/5 13/9 14/1 14/5 212 年 :63.2 万 人 213 年 :96. 万 人 214 年 (1~5 ): 前 年 同 期 比 +54.9 増 ( 出 所 ) 日 本 政 府 観 光 局 (JNTO) 訪 日 外 客 数 出 国 日 本 人 数 より 作 成 ( 注 ) 左 図 : ASEAN タイ マレーシア インドネシア フィリピン ベトナム 欧 州 ドイツ イギリス フランス 282

2.ホテル 客 室 稼 働 率 は 国 内 レジャー 需 要 や 訪 日 外 国 人 数 が 堅 調 に 推 移 し 高 水 準 を 維 持 213 年 は 全 国 各 地 でイベント 開 催 等 があり 79.1と 高 稼 働 で 着 地 214 年 は 訪 日 外 国 人 需 要 の 増 加 を 背 景 に 213 年 を 超 える 稼 働 率 を 見 込 む 213 年 のホテル 客 室 稼 働 率 ( 全 国 平 均 )は 堅 調 な 個 人 消 費 を 背 景 とした 国 内 レジャー 需 要 の 回 復 や 訪 日 外 国 人 の 増 加 等 により 三 大 都 市 圏 を 中 心 に 全 国 的 に 改 善 した 記 念 イベントを 実 施 した 東 京 ディズニーランドを 始 め ユニバーサ ル スタジオ ジャパンやハウステンボス 等 のテーマパークの 来 場 者 数 が 増 加 した ことや 伊 勢 神 宮 の 式 年 遷 宮 世 界 遺 産 に 登 録 された 富 士 山 等 の 歴 史 的 文 化 遺 産 を 求 める 国 内 旅 行 需 要 が 増 加 した これらを 主 要 因 に 213 年 の 客 室 稼 働 率 ( 全 国 平 均 )は 前 年 比 5.2pt 改 善 し 79.1となった( 図 表 32-5 ) 214 年 は 足 許 まで 為 替 水 準 が 円 安 で 定 着 していることやゴールデンウィークの 休 日 の 日 並 びの 悪 さにより 長 期 休 暇 の 取 得 が 困 難 となることが 国 内 旅 行 需 要 を 底 上 げしており( 図 表 32-6 ) これらを 要 因 にホテル 稼 働 率 は 高 水 準 で 維 持 さ れている また ジャパン ホテル リート 投 資 法 人 が 発 表 した 国 内 の 旅 行 動 向 調 査 によると 夏 休 みのホテル 利 用 予 定 を 前 年 比 増 やす と 回 答 する 消 費 者 が 減 らす と 回 答 した 消 費 者 を 上 回 っており 夏 場 の 稼 働 率 も 堅 調 な 推 移 が 予 想 される 秋 口 以 降 も 国 内 旅 行 の 底 堅 い 需 要 が 見 込 まれ 同 様 のトレンドが 続 くこと を 予 想 し 214 年 ホテル 稼 働 率 ( 全 国 平 均 )は 前 年 比 1.2pt 上 昇 の.3を 予 想 する また 個 々のホテルにおいては 訪 日 外 国 人 の 増 加 に 伴 い 無 料 Wi-Fi の 整 備 や 多 言 語 対 応 を 進 めるホテルが 目 立 つようになり このような 取 組 が 高 稼 働 維 持 につながると 思 われる 図 表 32-5 全 国 及 び3 大 都 市 ( 東 名 阪 )のホテル 客 室 稼 働 率 の 推 移 ( 年 次 ) () 85 75 65 全 国 名 古 屋 東 京 大 阪 ( 出 所 ) オータパブリケーションズ 週 刊 ホテルレストラン より 作 成 ( 注 )214 年 は 推 計 図 表 32-6 国 内 旅 行 動 向 調 査 - 夏 季 休 暇 のホテル 利 用 について- 2 代 男 性 2 代 女 性 3 代 男 性 3 代 女 性 代 男 性 代 女 性 代 男 性 代 女 性 代 男 性 代 女 性 代 以 上 男 性 代 以 上 女 性 96 97 98 99 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14(E) (cy) 全 体 38.8 31.6 32.7 26.8 29.8 27.8 27.1 35.2. 34.7 46.3 44.6 42.6 283 59.2 57.9 63.9 61.7 63.3 61.5 55.9. 41.6.4.2 42.1 48.9 46.3 8.9 1. 11.6 13.8 4.9 1.5 7.1 8.5 9.3 8.5 8.9 11.4 2 前 年 比 増 やす 前 年 並 み 前 年 比 減 らす ( 出 所 ) ジャパン ホテル リート 投 資 法 人 国 内 の 旅 行 動 向 調 査 より 作 成

図 表 32-7 全 国 及 び 各 主 要 都 市 におけるホテル 客 室 稼 働 率 の 推 移 ( 次 ) ( 全 国 ) 211 年 212 年 213 年 214 年 ( 東 京 ) ( 大 阪 ) ( 名 古 屋 ) ( 浦 安 ) 3 2 1 ( 札 幌 ) ( 横 浜 ) ( 仙 台 ) 3 2 ( 京 都 ) ( 神 戸 ) ( 福 岡 ) ( 出 所 ) オータパブリケーションズ 週 刊 ホテルレストラン より 作 成 3. 海 外 旅 行 総 取 扱 高 は 微 減 を 予 想 するも 国 内 旅 行 は 堅 調 推 移 の 見 込 み ( 沖 縄 ) 213 年 の 旅 行 総 取 扱 額 は 国 内 需 要 が 下 支 え 213 年 の 旅 行 業 者 総 取 扱 額 は 海 外 旅 行 は 円 安 基 調 の 為 替 動 向 中 国 韓 国 向 け 旅 行 の 減 少 により 前 年 比 2.となった 一 方 の 国 内 旅 行 について は 全 国 各 地 のイベント 開 催 や 世 界 遺 産 に 登 録 された 富 士 山 見 学 を 目 的 とした 旅 行 商 品 が 需 要 を 喚 起 し 同 比 4.3 増 加 した また 各 社 主 催 旅 行 は 海 外 旅 行 は 取 扱 人 数 が 減 少 したものの 為 替 動 向 が 円 安 に 振 れたため 燃 油 サーチャージやホテル 料 金 の 単 価 上 昇 を 販 売 価 格 に 転 嫁 し 取 扱 高 は 微 減 に 留 まった 一 方 国 内 旅 行 は 堅 調 な 旅 行 需 要 を 背 景 に 旅 行 人 数 単 価 ともに 上 昇 した 284

214 年 の 旅 行 総 取 扱 額 は 底 堅 い 国 内 旅 行 需 要 を 受 けて 増 加 基 調 の 見 通 し 214 年 の 海 外 旅 行 取 扱 額 は ソチで 開 催 された 冬 季 五 輪 やブラジルで 開 催 さ れたサッカーW 杯 といった 国 際 的 なスポーツイベントがあったものの 海 外 旅 行 需 要 の 減 少 に 歯 止 めがかからず 1.5と 微 減 を 見 込 む 国 内 旅 行 につい ては 6 に 世 界 遺 産 に 登 録 された 富 岡 製 糸 場 や 7 に 新 エリアを 開 業 したユ ニバーサル スタジオ ジャパン 等 多 数 の 来 場 者 が 見 込 まれる 施 設 への 企 画 商 品 の 発 売 を 行 うことにより 国 内 旅 行 取 扱 額 は 堅 調 に 推 移 するとみられ 213 年 比 +5.3と 予 想 する 旅 行 業 者 の 総 取 扱 額 合 計 は 海 外 旅 行 の 減 少 分 を 国 内 旅 行 でカバーし 総 額 では 同 比 +2.9を 見 込 む( 図 表 32-8 9 ) 図 表 32-8 旅 行 総 取 扱 額 推 移 国 内 旅 行 海 外 旅 行 ( 兆 円 ) 対 前 年 比 対 前 年 比 8. 2. 図 表 32-9 主 催 旅 行 総 取 扱 額 推 移 (12 ヶ 移 動 平 均 前 年 比 ) ( 海 外 ) ( 国 内 ) 15. 7 6 5 4 3 2 1 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 (e) 3. 2. 1.. -1. -2. -3. 15. 1. 5.. -5. -1. -15. 11/4 11/7 11/1 12/1 12/4 12/7 12/1 13/1 13/4 13/7 13/1 14/1 14/4 1. 5. 取 扱 高. 人 数 単 価 -5. -1. -15. 11/4 11/7 11/1 12/1 12/4 12/7 12/1 13/1 13/4 13/7 13/1 14/1 14/4 取 扱 高 人 数 単 価 ( 出 所 ) 図 表 32-8 9 とも 観 光 庁 主 要 旅 行 業 社 の 旅 行 取 扱 状 況 より 作 成 Ⅱ. 企 業 業 績 1.ホテル 企 業 業 績 213 年 度 は 国 内 旅 行 訪 日 外 国 人 の 増 加 により 増 収 増 益 にて 着 地 214 年 度 も 堅 調 な 宿 泊 需 要 に 支 えられ 増 収 増 益 を 予 想 213 年 度 の 企 業 業 績 は 首 都 圏 のホテルではイベント 開 催 があった 東 京 ディ ズニーランドや 東 京 スカイツリー 目 的 の 宿 泊 需 要 拡 大 近 畿 圏 では 京 都 を 訪 問 する 外 国 人 観 光 客 の 増 加 や 開 業 年 以 来 となる 1, 万 人 超 の 来 場 者 を 記 録 したユニバーサル スタジオ ジャパン 人 気 の 影 響 により 客 室 稼 働 率 は 高 水 準 で 推 移 した また 客 室 稼 働 率 の 高 まりが 単 価 の 上 昇 にもつながり 各 社 の 好 決 算 に 結 び 付 いた 様 子 尚 宴 会 部 門 では 一 部 ホテルで 食 品 偽 装 問 題 の 影 響 を 受 けたが その 影 響 は 軽 微 であり 客 室 部 門 の 売 上 増 により 打 ち 消 した 大 手 5 社 の 売 上 高 は 前 年 度 比 +3.2 営 業 利 益 は 同 比 +25.の 増 収 増 益 で 着 地 した( 図 表 32-1 ) 214 年 度 は 堅 調 な 国 内 旅 行 需 要 や 訪 日 外 国 人 の 増 加 により 特 に 宿 泊 部 門 の 業 績 は 好 調 を 維 持 するものとみられ 対 前 年 度 比 売 上 高 +7.1 営 業 利 益 +9.1と 増 収 増 益 を 見 込 む( 図 表 32-1 ) 足 許 では 宿 泊 単 価 が 比 較 的 安 価 な 宿 泊 特 化 型 ホテルの 台 頭 により 都 心 部 を 中 心 に 競 争 環 境 の 激 化 は 継 続 しており 各 社 の 集 客 に 向 けた 工 夫 差 別 化 が 各 ホテルの 今 後 の 業 績 の 明 暗 を 分 けることとなるだろう 既 にハイクラスホテ ルでは 単 価 の 高 い 外 国 人 需 要 を 捕 捉 すべく 従 業 員 の 言 語 教 育 や 施 設 内 およびホームページの 多 言 語 化 を 進 めるとともに 宿 泊 部 門 のみならず 大 型 貸 会 議 室 や 宴 会 部 門 等 へ 好 影 響 を 与 える MICE( 国 際 会 議 等 )の 誘 致 に 注 力 するホテル 事 業 者 が 散 見 されるなど ホスピタリティの 向 上 や 需 要 の 創 出 に 向 けた 取 組 が 見 られる 285

図 表 32-1 上 場 4 社 の 業 績 見 通 し 実 額 売 上 高 営 業 利 益 12fy 13fy 14fy ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 見 込 ) 上 場 5 社 ( 億 円 ) 3,28 3,39 3,543 上 場 5 社 ( 億 円 ) 137.1 171.4 187. 増 減 率 売 上 高 () 営 業 利 益 () 2. 旅 行 会 社 業 績 12fy 13fy 14fy ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 見 込 ).7 + 3.2 + 7.1 + 83.4 + 25. + 9.1 ( 出 所 ) 各 社 決 算 資 料 より 作 成 ( 注 1) 大 手 5 社 :プリンスホテル 帝 国 ホテル ロイヤルホテル 藤 田 観 光 京 都 ホテル ( 注 2)214 年 度 は 予 測 213 年 度 は 円 安 傾 向 で 海 外 旅 行 は 不 振 も 国 内 旅 行 需 要 の 回 復 に より 増 収 増 益 214 年 度 も 堅 調 な 国 内 旅 行 需 要 が 企 業 業 績 を 押 し 上 げ 213 年 度 は 中 国 や 韓 国 向 け 旅 行 をはじめとした 海 外 旅 行 の 取 扱 高 減 少 や 中 韓 向 け 旅 行 の 減 少 を 補 うため 欧 米 向 けの 広 告 費 が 嵩 んだことが 利 益 圧 迫 要 因 となった しかしながら 底 堅 く 推 移 した 国 内 旅 行 の 需 要 増 や H.I.S 社 が 運 営 するハウステンボスの 好 調 な 業 績 により 213 年 度 の 旅 行 大 手 4 社 の 業 績 は 売 上 高 :4,752 億 円 ( 前 年 度 比 +4.8) 営 業 利 益 314 億 円 ( 同 比 +1.7)と 増 収 増 益 で 着 地 した( 図 表 32-11 ) 但 し ハウステンボスの 業 績 を 除 くと 営 業 利 益 は 前 年 比 6.1と 減 益 となっている 214 年 度 も 海 外 旅 行 需 要 については 取 扱 高 が 多 く 利 益 率 の 高 い 中 国 韓 国 向 け 旅 行 の 回 復 は 鈍 いが 欧 米 向 け 旅 行 は 堅 調 に 推 移 するとみられる ま た 前 年 に 引 き 続 き 国 内 旅 行 の 取 扱 が 堅 調 に 推 移 することが 見 込 まれる 他 好 調 な 業 績 が 見 込 まれるハウステンボスを 背 景 に 増 収 増 益 を 見 込 む( 図 表 32-11 ) 実 額 売 上 高 営 業 利 益 図 表 32-11 大 手 4 社 の 業 績 見 通 し 12fy 13fy 14fy ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 見 込 ) 大 手 4 社 ( 億 円 ) 4,534 4,752 4,942 大 手 4 社 ( 億 円 ) 38 314 339 増 減 率 12fy 13fy 14fy ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 見 込 ) 売 上 高 () + 12.3 + 4.8 + 4. 営 業 利 益 () + 1.3 + 1.7 + 8.2 ( 出 所 ) 各 社 決 算 資 料 より 作 成 ( 注 1) 大 手 4 社 :JTB 日 本 旅 行 KNT-CT ホールディングス H.I.S.で 前 2 社 は 非 上 場 であるが 決 算 プレスリリースを 実 施 売 上 高 は 集 計 方 法 が 各 社 異 なるため 推 計 値 ( 注 2)214 年 度 は 予 測 286

Ⅲ.トピックス グローバルリーディングカンパニーの 成 長 の 軌 跡 を 辿 る ~ホテル 産 業 ~ 213 年 以 降 東 京 に 外 資 系 ホテ ルが 続 々 進 出 予 定 足 許 日 本 のホテル 市 場 に 外 資 系 ホテルが 図 表 32-12 ホテル 戦 争 時 の 国 内 参 入 例 続 々と 参 入 している 213 年 12 のマリオ 第 一 次 ホテル 戦 争 開 業 年 ホテル 名 客 室 数 ット 東 京 の 開 業 を 皮 切 りに 214 年 6 に 虎 ノ 門 ヒルズにハイアット 系 のアンダーズがオ 1992 年 1 フォーシーズンズ 椿 山 荘 259 室 1994 年 7 パークハイアット 東 京 177 室 1994 年 1 ウェスティン 東 京 438 室 ープンしたほか 同 年 秋 にアマンリゾーツグ 第 二 次 ホテル 戦 争 開 業 年 ホテル 名 客 室 数 ループのアマン 東 京 の 国 内 参 入 が 決 まって おり 第 三 次 ホテル 戦 争 が 始 まったと 言 わ れている( 図 表 32-12 ) これで 東 京 には 25 年 7 27 年 3 コンラッド 東 京 ザ リッツ カールトン 東 京 2 室 248 室 25 年 12 27 年 9 マンダリンオリエンタル 東 京 ザ ペニンシュラ 東 京 179 室 314 室 29 年 3 シャングリ ラ ホテル 東 京 24 室 有 力 な 外 資 系 ホテルオペレータがほぼすべ 第 三 次 ホテル 戦 争 開 業 年 ( 予 定 ) ホテル 名 客 室 数 て 出 揃 うこととなり 競 争 環 境 はより 一 層 厳 し 213 年 12 東 京 マリオットホテル 249 室 214 年 6 アンダーズ 東 京 164 室 くなるとみられる ( 出 所 ) 各 種 公 開 情 報 より 作 成 214 年 秋 ( 予 ) アマン 東 京 室 以 内 外 資 系 ホテル 事 業 者 が 日 本 進 出 を 進 める 理 由 の 一 つとして 日 本 人 の 海 外 旅 行 者 数 の 多 さが 挙 げられる 213 年 に 初 めて 1, 万 人 を 突 破 したものの 訪 日 外 国 人 数 は 世 界 ランキング 27 位 に 留 まっている 一 方 で 海 外 旅 行 者 数 では 世 界 で 1 位 前 後 (211 年 は 1,664 万 人 で 世 界 第 11 位 )にランクしている 外 資 系 ホテル 事 業 者 は 日 本 でホテルを 運 営 することが 日 本 人 に 対 する 認 知 度 向 上 の 最 大 のプロモーションとなるとしており そこでブランドを 認 知 させること により 海 外 旅 行 に 行 く 日 本 人 による 自 社 ホテルの 利 用 増 加 に 繋 がることを 期 待 しているのである 足 許 では 政 策 の 後 押 しもあり 訪 日 外 国 人 が 増 加 して いることや 日 本 の 国 内 旅 行 需 要 が 好 調 に 推 移 していることもあり これまで 進 出 の 機 を 窺 っていた 外 資 系 ホテル 事 業 者 が 続 々と 日 本 への 進 出 を 加 速 させて いる 一 方 の 日 系 企 業 は 海 外 展 開 に 遅 れを 取 っている 外 資 系 ホテルの 日 本 参 入 が 続 く 一 方 で 日 系 ホテル 事 業 者 の 海 外 展 開 は 遅 れていることを 否 定 できない 本 拠 地 である 東 京 での 競 争 が 激 化 する 中 日 系 各 社 は 海 外 への 展 開 を 本 格 的 に 進 めるステージに 入 っているのではないだろ うか 本 稿 では 外 資 系 オペレータの 代 表 として 事 業 規 模 はインターコンチネ ンタルホテルズやスターウッドホテル&リゾートに 劣 るものの 同 じアジア 系 か つ 凄 まじい 成 長 を 遂 げているマンダリン オリエンタルホテルがとってきた 戦 略 を 事 例 に 挙 げ 国 内 プレーヤーの 海 外 進 出 可 能 性 について 考 察 する 図 表 32-13 有 力 ホテル 事 業 者 の 売 上 高 推 移 1 12 2 1993 年 度 1994 年 度 1995 年 度 1996 年 度 1997 年 度 1998 年 度 1999 年 度 2 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 29 年 度 21 年 度 211 年 度 212 年 度 213 年 度 Mandarin Oriental International Ltd InterContinental Hotels Group PLC Starwood Hotels & Resorts Worldwide Inc Hyatt Hotels Corp Imperial Hotel Ltd Marriott Vacations Worldwide Corp ( 出 所 ) 各 社 公 開 資 料 より 作 成 ( 注 )213 年 度 売 上 高 を とした 推 移 287

マンダリン オリエ ンタルは3つの 戦 略 を 軸 に 海 外 展 開 を 果 たしてきた マンダリン オリエンタルホテルは 1963 年 に 香 港 で マンダリン 香 港 の 開 業 とと もに 事 業 を 開 始 し 1974 年 世 界 的 に 有 名 なラグジュアリーホテル オリエンタ ル バンコク を 買 収 オリエンタル という 世 界 的 ブランドを 有 したことにより そのブランド 構 築 が 始 まった 同 ホテルが 本 格 的 に 成 長 を 遂 げたのは 19 年 に 入 ってからのことであり 世 界 各 国 の 有 力 都 市 への 展 開 を 果 たしている 日 本 へは 25 年 マンダリン オリエンタル 東 京 を 日 本 橋 三 井 タワー 内 に 構 え 現 在 では 25 カ 国 44 のホテル( 総 客 室 数 : 約 11, 室 )を 世 界 で 手 掛 けている 同 社 が 世 界 各 地 でホテル 事 業 を 展 開 した 手 法 として 大 きく 3 つの 戦 略 が 挙 げ られる 1 ブランド 力 の 構 築 前 述 の 通 り マンダリン オリエンタルホテルは 開 業 からわずか 1 年 あまり で ラグジュアリーブランドとして 世 界 的 に 有 名 なホテルを 買 収 することによ り オリエンタル というラグジュアリーホテルとしてのブランドを 獲 得 した 同 社 は 安 易 に 客 室 単 価 を 下 げることなく 一 貫 して 高 級 路 線 ラグジュアリー 向 けという 姿 勢 を 固 持 することにより そのブランド 力 を 確 固 たるものとし その 後 世 界 に 事 業 展 開 する 上 で 必 要 な 大 きな 足 掛 かりをこの 時 点 で 構 築 していたのである 2 ローカル 顧 客 重 視 マンダリン オリエンタルホテルには グローバル 展 開 先 の 顧 客 はその 土 地 の 人 が 中 心 であるべきだという 考 えが 根 付 いており その 地 にあったホテ ルを 作 ることに 注 力 している 同 社 が 海 外 進 出 時 に 想 定 している 売 上 高 に 占 める 外 国 人 比 率 は 約 35~であり マリオットの 超 ハイアット の 約 ~と 比 較 すると ローカル 客 が 占 める 比 率 を 高 めるようにして いることがわかる 例 えば 日 本 のマンダリン オリエンタル 東 京 は 日 本 橋 と いう 立 地 を 活 かし 単 なる 世 界 の 高 級 ホテルではなく 和 のテイストをふ んだんに 盛 り 込 み 日 本 人 も 利 用 しやすい 空 間 を 作 り 上 げている 3 リスクを 最 小 限 に 留 める 展 開 マンダリン オリエンタルホテルは 19 年 代 の 半 ばころより ホテルの 所 有 経 営 運 営 を 分 離 した 形 式 で 事 業 展 開 を 本 格 化 させ その 中 で も 運 営 のみを 行 う いわゆる MC 方 式 1 での 契 約 を 進 めている 外 資 系 ホ テル 事 業 者 は 不 動 産 投 資 を 行 わない 他 開 業 のための 準 備 資 金 や 運 転 資 金 保 有 資 産 に 関 する 諸 経 費 を 一 切 負 担 せず 経 営 リスクを 負 わな い 店 舗 展 開 を 主 流 としている 但 し MC 方 式 での 契 約 はこれまでの 実 績 やブランド 力 が 問 われることとなる 日 系 の 海 外 ホテ ル 事 業 はバブル 期 に 海 外 ホテル を 買 収 した 事 例 も あるが その 後 は 手 放 すことに 以 上 のように マンダリン オリエンタルホテルは 海 外 での 事 業 拡 張 を 実 現 して きたが 一 方 の 日 系 企 業 はグローバル 展 開 を 積 極 的 に 進 めてきた 事 例 は 数 少 ない バブル 最 盛 期 の 1987 年 青 木 建 設 ( 現 青 木 あすなろ 建 設 )がウェスティン を 翌 1988 年 にセゾングループがインターコンチネンタルホテルを 買 収 した 事 例 はあるものの 日 系 ホテル 事 業 者 が 外 資 系 ホテル 事 業 者 に 対 して M&A 等 1 Management Contract 契 約 :ホテルの 所 有 者 経 営 者 が 運 営 の 全 てをホテル 事 業 者 に 委 託 する 契 約 ホテル 事 業 者 には 運 営 委 託 料 が 支 払 われる 288

を 仕 掛 けた 事 例 はなく 前 述 の 事 例 も 本 業 とのシナジーを 見 出 し 難 かったこと や 本 業 の 経 営 難 により 青 木 建 設 は 1994 年 に セゾングループは 1998 年 に 手 放 している ブランド 力 強 化 こ そが 海 外 進 出 海 外 展 開 に 重 要 な 要 素 日 系 ホテルが 国 内 に 留 まっていた 背 景 には このような 過 去 の 苦 い 経 験 が 根 深 くあることのみならず 人 口 3, 万 人 以 上 かつ 訪 日 外 国 人 の 約 が 訪 れる 東 京 のマーケットは 日 系 ホテル 事 業 者 が 生 き 残 るには 十 分 なボリューム であったことが 挙 げられる また 既 に 海 外 に 進 出 しているホテル 事 業 者 も 日 本 人 の 海 外 旅 行 客 や 海 外 出 張 時 の 日 本 人 を 顧 客 ターゲットとしており 海 外 進 出 を 契 機 にグローバルカンパニーに 成 長 したとは 言 えないであろう 足 許 で は インバウンド 獲 得 に 向 けて 漸 く 海 外 に 目 を 向 けだした 企 業 も 出 始 めている が 進 出 形 態 は 営 業 所 や 事 務 所 の 設 立 が 目 立 ち インバウンド 戦 略 の 一 環 と して 海 外 でホテルを 運 営 するには 至 っていない 外 国 人 向 けのプロモーショ ンは 実 際 にホテルでの 体 験 を 提 供 することが 最 も 効 果 的 なのではないだろ うか 現 地 で 運 営 するホテルが 認 められれば 訪 日 外 国 人 のホテル 選 定 時 に 優 位 に 働 くことが 想 定 できる また 進 出 形 態 においても 外 資 ホテルのように MC 方 式 やリース 形 式 等 可 能 な 限 りリスクを 軽 減 させるような 手 法 を 取 り 入 れながら 海 外 での 店 舗 展 開 を 進 めることを 検 討 すべきだろう 日 系 ホテル 事 業 者 が MC 方 式 での 展 開 を 優 位 にするために まずブランド 力 強 化 を 目 的 に 有 力 外 資 ホテルを 買 収 することも 選 択 肢 の 一 つになり 得 るのではないだろうか 今 後 訪 日 外 国 人 2, 万 人 3, 万 人 時 代 を 迎 えるにあたり 国 内 ホテル マーケットで 外 資 系 ホテルに 伍 していくためにも 内 外 双 方 での 事 業 展 開 が 求 められよう ( 社 会 インフラチーム 中 村 朋 生 ) tomoki.nakamura@mizuho-bk.co.jp /46 214 No.3 平 成 26 年 8 21 日 発 行 214 株 式 会 社 みずほ 銀 行 本 資 料 は 情 報 提 供 のみを 目 的 として 作 成 されたものであり 取 引 の 勧 誘 を 目 的 としたものではありません 本 資 料 は 弊 行 が 信 頼 に 足 り 且 つ 正 確 であると 判 断 した 情 報 に 基 づき 作 成 されておりますが 弊 行 はその 正 確 性 確 実 性 を 保 証 するものではありません 本 資 料 のご 利 用 に 際 しては 貴 社 ご 自 身 の 判 断 にてなされま すよう また 必 要 な 場 合 は 弁 護 士 会 計 士 税 理 士 等 にご 相 談 のうえお 取 扱 い 下 さいますようお 願 い 申 し 上 げます 本 資 料 の 一 部 または 全 部 を 1 複 写 写 真 複 写 あるいはその 他 如 何 なる 手 段 において 複 製 すること 2 弊 行 の 書 面 による 許 可 なくして 再 配 布 することを 禁 じます 編 集 / 発 行 東 京 都 千 代 田 区 大 手 町 1-5-5 Tel. (3) 5222-75 289