情 報 基 礎 実 習 第 3 回 2016 年 4 月 28 日 ( 木 ) 5 月 6 日 ( 金 ) 担 当 教 員 : 逸 村 裕 小 泉 公 乃 TA: 木 曜 松 山 麻 珠 中 田 周 育 前 田 仁 金 曜 鈴 木 啓 史 伊 川 真 以 榎 本 翔 1. 本 日 の 主 な 作 業 第 2 回 の 実 習 で 詳 しく 扱 ったように 現 代 社 会 はもはや 取 り 扱 うことのできない 程 の 膨 大 な 情 報 やデータで 溢 れている しかし データそのものから 何 かを 読 み 解 くのは 難 しいた め 集 計 加 工 して 情 報 に 昇 華 させる 必 要 がある 今 回 は データを 加 工 するためのツールである 表 計 算 ソフトウェアとして Microsoft Excel を 取 り 上 げその 使 い 方 を 学 ぶ Excel がある 程 度 使 いこなせるようになれば 今 後 様 々 な 分 析 を 行 うことが 可 能 となるだろう 表 形 式 を 用 いたデータの 表 現 方 法 を 理 解 する いくつかの 数 値 データを 使 って Excel の 仕 組 みを 理 解 する 表 形 式 のデータを 含 む Web ページと 規 則 的 なデータを Excel に 取 りこんで 加 工 する 大 体 の 仕 組 みを 理 解 したらテキスト p.9 の 出 席 課 題 を 行 う グラフを 作 成 する 今 回 の 実 習 は 共 通 科 目 情 報 ( 実 習 ) の 手 引 き 2016 年 度 ( 以 下 手 引 き)で 詳 し く 解 説 されている 第 3 回 の 授 業 では 手 引 きを 基 礎 に 構 成 されているので 忘 れずに 必 ず 持 参 すること 対 応 する 箇 所 についてはそのページ 番 号 を 示 したので 適 宜 参 照 せよ 2. 表 とは 表 とはデータを 並 べて 示 す 方 法 の 1 つで 行 ( 横 方 向 の 並 び row)と 列 ( 縦 方 向 の 並 び column)から 構 成 される( 図 1) 行 表 1. A 君 と S 君 の 身 長 体 重 身 長 (cm) 体 重 (kg) A 君 168 65 S 君 171 59 列 図 1. 行 列 1
表 形 式 の 特 長 はデータの 一 覧 性 が 高 いことである 例 えば 図 1 に 示 した 表 と 同 様 の 内 容 を 文 字 列 で 表 現 すると A 君 は 身 長 168cm 体 重 65kg S 君 は 身 長 171cm 体 重 59kg となる これが 2 人 ではなく 10 人 100 人 になると 字 面 から 対 応 関 係 を 読 み 取 る のは 非 常 に 困 難 となるだろう データは 表 として 整 理 することで 管 理 のしやすさが 向 上 す るだけでなく 他 者 が 理 解 しやすくもなる 3. 表 計 算 ソフトウェアとは 表 計 算 ソフトウェア(spread sheet)とは 表 形 式 でデータを 扱 うためのソフトウェアであ る 数 や 計 算 式 文 字 を 入 力 して 表 を 作 成 して 集 計 処 理 を 行 うほか グラフ 作 成 や 簡 単 なデ ータベース 構 築 もできる 有 名 なものに Microsoft Excel Numbers 三 四 郎 Lotus 1-2- 3 VisiCalc Multiplan などがある(あった) 表 計 算 において 特 に 重 要 な 3 つの 用 語 を 次 に 示 す これ 以 降 の 操 作 の 説 明 を 理 解 あ るいは 行 うためにまずはこれらを 覚 えること ワークシート: 表 のこと 縦 横 の 線 でマス 目 に 区 切 られている セル:マス 目 のこと セルの 位 置 は 行 の 数 字 と 列 のアルファベットで 指 定 する 例 えば A 列 1 行 目 のセルは A1 G 列 7 行 目 のセルは G7 と 表 す ブック: 複 数 のワークシートをまとめたもの(Microsoft Excel 2010 を 起 動 すると sheet1 sheet2 sheet3 からなる Book1 という 名 前 のブックが 生 成 される) 4. Excel の 起 動 と 終 了 ( 手 引 き p.288~289) Microsoft Excel 2010 を 起 動 するには デスクトップにある Microsoft Excel 2010 のシ ョートカットアイコンをダブルクリックする あるいは スタートボタンから すべてのプ ログラム Microsoft Office Microsoft Office Excel 2010 と 順 に 選 択 する 終 了 するには[ファイル]タブから[ 終 了 ]を 選 択 すればよい 5. 表 の 作 成 5.1 データの 入 力 修 正 削 除 ( 手 引 き p.293~) 数 式 やデータなどを 入 力 するには まず 目 的 のセルを 選 択 してアクティブセルにする 必 要 がある どのセルがアクティブセルか あるいはどの 範 囲 のセルを 選 択 しているかは 太 枠 で 囲 まれているかどうかなどで 見 分 けることが 可 能 である マウスを 使 ってアクティブセ ルを 変 更 する 場 合 は アクティブセルにしたいセルをクリックすればよい また カーソル キーを 使 うとアクティブセルの 移 動 ができる シート 全 体 を 選 択 するには 行 番 号 の 上 列 番 号 の 左 にある 左 上 隅 のボタン([すべて 選 択 ]ボタン)をクリックする 隣 り 合 う 複 数 のセル 行 列 を 選 択 するにはドラッグする 隣 り 合 っていない 場 合 は [Ctrl]キーを 押 しながらクリックまたはドラッグする あるセルにデータを 入 力 するには 目 的 のセルをアクティブにし キーボードからデータ を 入 力 する 入 力 が 終 わったら[Enter]キーを 押 して 入 力 データを 確 定 させる 2
あるセルの 内 容 を 修 正 するには まず 修 正 したいセルをアクティブにする するとそのセ ルの 内 容 が 数 式 バーに 表 示 されるので 数 式 バーの 中 で 修 正 する 新 しいデータでセルの 内 容 を 置 き 換 えたい 場 合 は 入 力 と 同 じ 要 領 で 新 しいデータを 入 力 する あるセルの 内 容 を 削 除 するには 削 除 したいセルをアクティブにして[Backspace]キーか [Delete]キーを 押 す 複 数 範 囲 のセルの 内 容 を 一 気 に 消 したい 場 合 は 上 記 方 法 で 複 数 のセ ルを 選 択 してから[Delete]キーを 押 す 5.2 セルの 書 式 ( 手 引 き p.294) 各 セルには 数 値 日 付 時 刻 文 字 列 などの 書 式 が 設 定 されている 書 式 が 違 うと 同 じ 0 という 入 力 に 対 しても それぞれ 0 1900/1/0 0:00:00 0 のように 表 示 が 変 わる ここで 数 値 と 文 字 列 は 同 じ 表 記 のように 見 えるが 内 部 では 明 確 に 区 別 されており デフォルトの 状 態 では 数 値 は 右 寄 せ 文 字 列 は 左 寄 せという 違 いがある 書 式 を 変 更 するには[ホーム]タブ 内 の 数 値 からドロップダウンメニューを 選 択 し 望 む 書 式 を 選 択 する( 図 2) 望 む 形 式 が 無 い 場 合 や 細 かい 設 定 をしたい 場 合 は[その 他 の 表 示 形 式 (M) ]を 選 択 する なお 先 頭 に 数 字 を 含 むデータを 入 力 するとたいていは 日 付 や 数 値 などの 書 式 が 内 部 で 自 動 的 に 選 択 されるが 明 示 的 に 文 字 列 としたい 場 合 ( 例 えば 学 籍 番 号 を 数 値 ではなく 文 字 列 として 入 力 したい 場 合 )はデータの 先 頭 に ' (アポストロフィー) を 入 れることで 必 ず 文 字 列 として 認 識 される 5.3 計 算 式 ( 手 引 き p.305~) = (イコール)で 始 まる 計 算 式 や 関 数 を 半 角 文 字 でセルに 入 力 すると 自 動 的 に 計 算 が 行 われ 入 力 したセルに 結 果 が 表 示 される また 計 算 式 がセルを 参 照 している 場 合 参 照 して いるセルのデータを 変 更 すると 計 算 結 果 やグラフにも 自 動 的 にその 変 更 が 反 映 される こ の 機 能 により 表 計 算 ソフトは 単 なるデータの 管 理 だけではなく 出 席 簿 管 理 や 家 計 簿 管 理 といった 発 展 的 な 要 求 の 効 率 化 を 可 能 にしている 3
図 2. 書 式 の 変 更 5.3.1 式 入 力 による 計 算 図 3 では 青 木 の 生 物 物 理 現 社 の 合 計 点 数 を 求 めている この 計 算 をするには ま ず 合 計 結 果 を 表 示 させたいセル(ここでは E2 だが 参 照 するセルと 隣 接 している 必 要 は ない)を 選 択 し 次 に =B2+C2+D2 という 計 算 式 を 入 力 して[Enter]キーを 押 す する と セルには 計 算 式 に 基 づいた 合 計 が 表 示 される ただし 内 部 的 には 入 力 した 数 式 =B2+C2+D2 が 格 納 されており( 図 4) 計 算 式 が 参 照 している C2 などのセルの 内 容 を 変 更 すると 計 算 結 果 も 自 動 的 に 変 更 される 図 3. 計 算 式 の 入 力 4
図 4. 計 算 が 終 了 した 状 態 5.3.2 関 数 絶 対 参 照 相 対 参 照 ( 手 引 き p.307~) Excel には 数 学 や 文 字 列 操 作 統 計 に 必 要 な 関 数 が 数 多 く 準 備 されている 図 3 で 表 し た 表 において SUM 関 数 を 利 用 し 青 木 の 合 計 点 を 求 めることを 考 える まず 計 算 結 果 を 表 示 させたいセル(ここでは E2)を 選 択 する SUM 関 数 を 使 ってセル B2 から D2 の 値 を 合 算 するには =SUM(B2:D2) と 入 力 し( 図 5) [Enter]キーを 押 せばよい セル 1:セル 2 のように : (コロン)を 使 って 2 つのセルを 記 述 することで その 2 つのセル 間 の 範 囲 を 表 すことができる 例 えば A1:A3 は A1 A2 A3 を A1:B2 は A1 A2 B1 B2 をそれぞれ 表 す 次 に 図 3 で 表 した 表 において 3 科 目 の 合 計 点 を 素 点 としたときの 青 木 の 順 位 を 求 める ことを 考 える そのためには 上 記 の 方 法 で 各 々の 合 計 点 を 計 算 してから RANK 関 数 を 利 用 すればよい ここではセル F2 に =RANK(E2,E2:E4) と 入 力 する( 図 6) 関 数 は[ 数 式 ]タブの[ 関 数 の 挿 入 ]を 使 って 入 力 できる また よく 使 われる 関 数 ならば = を 入 力 した 後 数 式 バーの 左 名 前 ボックスと 呼 ばれる 箇 所 ( 図 3, 5, 6 において SUM と 表 示 されている 部 分 )でも 関 数 を 選 択 することができる 図 5. SUM 関 数 を 用 いて 計 算 式 を 入 力 した 状 態 図 6. セル F2 への 式 の 入 力 5
代 表 的 な 関 数 を 表 1 に 示 す 各 関 数 の 詳 細 な 説 明 は[ 関 数 の 挿 入 ]で 関 数 を 選 択 した 後 この 関 数 のヘルプ をクリックすれば 読 むことができる 表 1. Excel での 代 表 的 な 関 数 関 数 名 目 的 書 式 例 SUM 合 計 を 求 める SUM( 値 もしくはセルの 参 照 の 並 び) SUM(A1:A5) AVERAGE 平 均 値 を 求 める AVERAGE( 値 もしくはセルの 参 照 の 並 AVERAGE(A1:A6) び) STDEV 標 準 偏 差 を 求 める STDEV( 値 またはセル 範 囲 の 参 照 の 並 び) STDEV(B1:B5) MAX 最 大 の 数 値 を 返 す MAX( 値 もしくはセル 参 照 の 並 び) MAX(A1:A5) 連 続 したセルの 参 照 には 前 述 の 通 りコロンを 使 うが B2 F2 G2 のように 不 連 続 なセル を 参 照 したい 場 合 は B2,F2,G2 とセル 番 号 を, (カンマ)で 区 切 って 入 力 する A1 や G2 のようにあるセルを 指 定 することを セル 参 照 という セル 参 照 には 相 対 参 照 と 絶 対 参 照 がある 相 対 参 照 は A1 のようなこれまでで 使 用 してきた 指 定 方 法 であり コピーしたときに 参 照 しているセル 番 号 が 自 動 的 に 変 更 される 例 えば 図 3 においてセル E2 =SUM(B2:D2) を E3 にコピーすると その 内 容 は =SUM(B3:D3) に 変 更 される 図 6 の RANK 関 数 における 順 位 計 算 に 用 いる 範 囲 のように コピーのときにセル 番 号 が 変 わっては 困 る 場 合 は 絶 対 参 照 を 用 いる 絶 対 参 照 にするには 行 または 列 の 頭 に $ 記 号 をつける 例 えばセル B5 を 絶 対 参 照 したい 場 合 は $B$5 のように 行 と 列 の 頭 に$ 記 号 をつける また 列 は 固 定 したいが 行 は 相 対 参 照 したい 場 合 は $B5 とすればよい 列 は 相 対 参 照 したいが 行 は 絶 対 参 照 したい 場 合 も 同 様 に B$5 とする 相 対 参 照 と 絶 対 参 照 を 使 いこなせるかどうかは 作 業 のスピードに 大 きく 影 響 するため 必 ずその 違 いを 理 解 し 必 要 に 応 じて 使 い 分 けられるようにせよ 5.4 コピー( 手 引 き p.299~301) セルに 格 納 されている 値 や 計 算 式 をコピーするには セルを 右 クリックしてメニューか ら[コピー]を 選 んだ 後 目 的 のセルにカーソルを 移 動 してまた 右 クリックをし 貼 り 付 け のオプション から[ 貼 り 付 け(P)]を 選 択 する コピーによって 計 算 式 内 にあるセルの 参 照 場 所 は 自 動 的 に 変 更 される 変 更 されて 困 る 場 合 は 前 述 のように 絶 対 参 照 を 使 用 せよ 計 算 式 や 関 数 が 入 っているセルは 計 算 対 象 のセルが 変 わることで 値 が 変 化 する 場 合 が ある 計 算 式 の( 現 在 の) 値 をコピーしたい 場 合 は 形 式 を 選 択 して 貼 り 付 け(S) を 選 び 値 の 貼 り 付 け の 中 から[ 値 (V)]をクリックする こうすれば あたかも 値 を 入 力 した かのように 扱 え 他 のセルの 内 容 には 一 切 影 響 されなくなる ただし Excel の 貼 り 付 けで は 常 にセルの 内 容 が 上 書 きされることに 注 意 せよ 列 全 体 をコピーするには 最 上 段 にある 列 番 号 (A B など)を 選 択 してからコピーする 行 についても 同 様 である コピーした 列 や 行 を 貼 り 付 けではなく 挿 入 する 際 は 目 的 のセル や 行 列 を 選 択 し 右 クリックして[コピーしたセルの 挿 入 (E)]を 選 ぶ なおセルや 行 列 6
をコピーして 貼 り 付 けや 挿 入 ができる 状 態 のときは コピーしたセルや 行 列 が 黒 い 太 枠 で はなく 破 線 で 表 される 6. 並 べ 替 え( 手 引 き p.315~317) 成 績 管 理 において 学 籍 番 号 順 や 成 績 順 に 並 べるというように ある 列 内 のセル 値 をもと に 行 の 並 び 替 えを 行 いたいときがある そのような 場 合 は 並 び 替 え 機 能 を 活 用 するとよい 並 べ 換 え 機 能 を 使 うには 次 の 操 作 を 行 う 1. 並 べ 替 えを 行 いたい 範 囲 を 選 択 し [データ]タブ 内 の 並 べ 替 えとフィルター から[ 並 べ 替 え]を 選 択 して 並 べ 替 えダイアログボックスを 表 示 させる( 図 7) 2. 右 上 の 先 頭 行 をデータの 見 出 しとして 使 用 する(H) チェックボックスで 選 択 した 範 囲 の 先 頭 行 を 見 出 し として 扱 う( 見 出 しのセルそのものは 並 べ 替 えられない)か データの 一 部 として 扱 う( 先 頭 行 も 並 び 替 えの 対 象 とする)かを 選 択 する 3. 並 び 替 えに 使 う キー ( 学 籍 番 号 順 であれば 学 籍 番 号 )と キーの 並 べ 替 え 順 序 ( 昇 順 または 降 順 )を 選 び[OK]ボタンを 押 す 最 優 先 されるキーが 同 じ 値 のセルが 複 数 行 存 在 する 場 合 などは [レベルの 追 加 (A)]をクリックすることで 次 に 優 先 されるキー が 設 定 可 能 である( 基 本 は 身 長 順 だが 身 長 が 同 じ 場 合 はその 中 で 体 重 順 にするなど) 図 7. 並 べ 替 えダイアログボックス 7. Web ページや 他 のデータの 読 み 込 み 情 報 基 礎 実 習 のページ(http://klis.tsukuba.ac.jp/jk16/)にある score.html というファ イルから 表 形 式 のデータを 含 む Web ページを Excel に 読 み 込 んで 加 工 しよう まず Internet Explorer を 起 動 してこのファイルを 表 示 させ どのようなデータかを 確 認 せよ 確 認 ができたら 情 報 基 礎 実 習 のページに 戻 り score.html というハイパーリンクを 右 クリックし [ 対 象 をファイルに 保 存 (A)...]を 選 び HTML ドキュメントとしてダウンロ ードする このような 表 形 式 のデータを 含 む HTML ドキュメント(ファイル 名 の 末 尾 は.html,あるいは.htm)を Excel で 開 くには [ファイル]タブから[ 開 く]で ファイル 名 (N) の 右 隣 にあるファイルの 種 類 を すべての Web ページ か すべてのファイル にす ることで 選 択 できるようになる さらに 開 いたファイルを[ファイル]タブの[ 名 前 を 付 け て 保 存 ]から Excel のファイル 形 式 として 例 えば score.xslx のように 保 存 すれば 以 後 は 7
Excel のブックとして 扱 える カンマ(,) で 区 切 られたテキストデータを CSV (Comma Separated Values)という カンマの 代 わりにタブを 使 ったものは TSV(Tab Separated Values) 半 角 スペースを 使 っ たものは SSV(Space Separated Values)というように 様 々なバリエーションがあるが これらを 総 称 したものも CSV(Character Separated Values)と 呼 ぶ ただし 単 に CSV という 場 合 は 前 者 のカンマで 区 切 られたテキストデータを 指 すことが 多 い 以 下 の 説 明 に おいて CSV とは Comma Separated Values を 指 す カラム 位 置 ( 左 から 何 文 字 目 か)が 決 まっているデータや CSV のように 規 則 性 のある データは 単 に[ファイル]タブから[ 開 く]とするか あるいは[データ]タブ 内 の 外 部 データ の 取 り 込 み から[テキストファイル]を 選 択 し 対 話 的 にデータの 構 造 を 指 定 することで 簡 単 に Excel で 読 み 込 むことができる ただし CSV はテキストファイルであるため [ 開 く]から CSV 形 式 のファイルを 選 択 したいときは ファイルを 開 く ウィンドウで すべ ての Excel ファイル となっている 右 下 の 箇 所 を テキストファイル あるいは すべての ファイル に 変 更 する 必 要 がある 人 には 同 様 に 単 なる 数 値 に 見 えても コンピュータ 上 のデータには 数 値 文 字 列 画 像 3 種 類 の 形 式 がありうる Excel で 計 算 やグラフ 作 成 に 使 えるのは 数 値 データ である Excel 上 で 数 値 を 文 字 列 に 変 換 することも 可 能 であるが その 場 合 は 画 像 同 様 合 算 や 平 均 値 の 計 算 などはできなくなるので 注 意 が 必 要 である また インターネット 上 では Excel ファイル( 例 えば abc.xls abc.xlsx など)がそのま ま 公 開 されていることがあるが コンピュータウイルスに 感 染 するなどの 可 能 性 があるた めむやみにダウンロードしないこと 本 実 習 では 扱 わないが Excel ではマクロと 呼 ばれる 機 能 ( 手 引 き p.357~)を 駆 使 することで 作 業 を 自 動 化 することが 可 能 である もちろん この 機 能 はコンピュータウイルスのように 悪 用 することも 可 能 である これらの 理 由 から 特 別 な 理 由 がない 限 り Excel ファイルをそのまま 公 開 するようなことはやめよう Windows では 拡 張 子 という 仕 組 みにより ファイルとそれを 扱 うソフトウェアを 関 連 付 けることができる Excel 2010 が 標 準 的 に 扱 う 拡 張 子 は.xlsx であり Excel 2003 以 前 が 扱 う 拡 張 子 は.xls である 一 般 に 新 しいバージョンのソフトで 作 られたファイルは 昔 の バージョンで 扱 うことができない(.xlsx は Excel 2003 以 前 では 扱 えない)ことが 多 い 注 意 が 必 要 である Windows においてアイコンはその 拡 張 子 に 関 連 づけられたソフトウェア( 既 定 のプログ ラム と 呼 ばれる)を 表 しており その 関 連 づけを 変 える ソフトウェアのバージョンが 違 うなどの 理 由 でアイコンも 変 わる 参 考 までに 全 学 計 算 機 システムの 初 期 状 態 におけるい くつかのアイコンを 図 8 に 示 す 全 学 計 算 機 システム 上 でもソフトウェアの 関 連 付 けを 変 えれば(.csv の 既 定 のプログラムをメモ 帳 にするなど)これらのアイコンも 変 わる 自 身 の パソコンを 持 つ 人 は これらのアイコンと 一 緒 かどうかを 確 認 してみよう 8
図 8. 全 学 計 算 機 システムのデフォルト 状 態 における XLSX ファイル HTML ファイル CSV ファイルのアイコン 演 習 1 http://klis.tsukuba.ac.jp/jk16/ にある 作 品 名 と 出 版 年 のデータである works.csv 1 をダウ ンロードし Excel で 色 々と 加 工 せよ 演 習 2 拡 張 子 csv の 既 定 のプログラムを 変 更 し アイコン 表 示 が 変 わることを 確 認 せよ 確 認 したら 既 定 のプログラムを 元 に 戻 してもよい 8. 印 刷 作 成 した 表 を 印 刷 する 場 合 は Word と 同 様 にまず[ファイル]タブから[ 印 刷 ]を 選 ぶ こ のとき 実 際 に 印 刷 する 前 の 印 刷 プレビューで 望 むような 印 刷 がされるかを 確 認 する デフ ォルトでは 拡 大 縮 小 されずに 印 刷 されるため 列 が 長 い 場 合 などは 思 わぬところで 分 割 さ れて 印 刷 されるため 注 意 すること 拡 大 縮 小 をしてシート 全 体 を 1 ページに 収 めたい 場 合 や 行 あるいは 列 のどちらかを 1 ページに 収 めたい 場 合 は 設 定 の 一 番 下 の[ 拡 大 縮 小 な し]をクリックし [シートを 1 ページに 印 刷 ]などに 変 える 表 の 一 部 だけを 印 刷 する 場 合 は 印 刷 したい 範 囲 をドラッグして[ページレイアウト]タ ブ 内 の ページ 設 定 から[ 印 刷 範 囲 ] [ 印 刷 範 囲 の 設 定 (S)]と 選 択 する 9. 本 日 の 出 席 課 題 ここまでの 内 容 を 理 解 したら 次 の 出 席 課 題 に 取 り 組 もう この 課 題 を 完 遂 するには Excel の 様 々な 機 能 を 使 いこなせるようになったことを 示 す 必 要 があるが ほとんどのやり 方 は ここまでのテキストに 書 いてある 既 によく 知 っていることは 読 み 飛 ばしても 良 いが 知 らないことはよく 読 み 色 々と 試 し て 順 に 習 得 せよ 目 先 の 課 題 を 早 く 終 わらせたいという 欲 求 に 惑 わされずに 体 系 的 に 学 習 を 進 めなければ 結 果 的 に 必 要 になる 時 間 は 多 くなる また 今 回 はレポートを 課 さないこともあり やや 難 しい 出 席 課 題 となっている 第 3 回 の 授 業 中 に 受 理 されなかった 場 合 は 授 業 時 間 外 に 取 り 組 み 次 回 授 業 日 に 提 出 せよ その 際 に 再 提 出 とならないよう よく 確 認 しておくこと 1 日 下 三 蔵 編. ホシヅル 図 書 館 年 代 順 リスト. 星 新 一 公 式 サイト. http://www.hoshishinichi.com/list/2.html, ( 参 照 2013-05-08). 9
出 席 課 題 1) 情 報 基 礎 実 習 のページ(http://klis.tsukuba.ac.jp/jk16/)から Lab2016-3.xlsx をダウン ロードせよ 2) Lab2016-3.xlsx の Sheet1 C 列 やりたいこと に 書 かれた 内 容 を 達 成 するにはどう すればよいかを D 列 どうすればよいか? に 入 力 せよ 背 景 色 が 黄 色 の 項 目 は 入 力 するのではなく 実 際 にその 操 作 を 行 うこと 25 行 26 行 目 の 背 景 色 が 水 色 の 部 分 には その 他 の C 列 の やりたいこと に は 記 載 されていない 機 能 操 作 などを 各 自 で 調 べ やりたいこと と どうすれ ばよいか? をそれぞれ 入 力 せよ 3) 2) が 全 てできたら 片 面 1 枚 ( 厳 守 )に 見 やすく 印 刷 し TA/TF に 提 出 せよ 正 しく できていない 場 合 は 再 提 出 となるので 何 度 も 印 刷 確 認 する 手 間 を 減 らすためにも 印 刷 前 提 出 前 にはよく 確 認 すること ヒント: ヘッダやフッタをつける( 挿 入 タブ あるいは 表 示 タブからページレイアウト) 印 刷 時 各 ページの 先 頭 に 見 出 し(タイトル 行 )としてシートの 第 1 行 目 を 表 示 する (ページレイアウトタブ) 別 の Book にあるシートのコピー( 両 方 の Book を 開 いておく) 10. グラフ( 手 引 き p.309~) グラフとは 数 値 データを 視 覚 的 に 表 現 することで 数 字 だけでは 見 えにくい 情 報 を 示 す ことができるようにしたものである 代 表 的 なグラフとしては 棒 グラフ( 複 数 の 項 目 の 量 を 比 較 する) 折 れ 線 グラフ( 量 の 変 化 を 示 す) 散 布 図 (データ 全 体 の 分 布 を 示 す)などがあ る グラフには 扱 うデータによって 向 き 不 向 きが 存 在 することに 留 意 せよ 10.1 グラフの 作 成 グラフを 作 成 するには 次 の 操 作 を 行 う 1. グラフにしたいセルの 範 囲 を 選 択 する シート 全 体 に 対 してグラフを 作 成 する 場 合 は [すべて 選 択 ]ボタンをクリックする 2. [ 挿 入 ]タブ 内 の グラフ から 挿 入 したいグラフの 種 類 を 選 ぶ 所 望 のものが 無 い 場 合 は[その 他 のグラフ]から 選 ぶ すると グラフが 表 示 される グラフを 修 正 する 場 合 は 左 クリックで 修 正 したい 領 域 を 選 択 してから 右 クリックして メニューを 出 し その 中 から 望 む 操 作 を 探 す 参 考 までに 図 9 にグラフの 各 部 名 称 を 示 す また グラフを 選 択 している 間 は グラフツール として[デザイン][レイアウト][ 書 式 ]というタブが 増 える これらのタブから いろいろと 設 定 を 変 更 することも 可 能 である ただし 折 れ 線 が1 本 だけのグラフの 凡 例 に 系 列 1 と 書 くような 無 意 味 ことは 行 わない 10
ようにせよ 一 般 にグラフはシンプルなほど 良 い(グラフは 作 成 者 の 説 明 なしでも 何 かが 伝 わるようなものが 望 ましいが 複 雑 なグラフではそれが 難 しい) なお グラフを 削 除 するには グラフを 選 択 して [BackSpace]あるいは[Delete]キーを 押 せばよい また グラフを 選 択 している 場 合 (タブにグラフツールが 追 加 されている 場 合 )は グラ フのみが 印 刷 されるため 注 意 が 必 要 である 演 習 3 表 2 のような 種 類 のデータを 適 当 に 用 意 し 図 10 に 示 すような 折 れ 線 グラフを 作 成 せよ また 数 値 データの 表 と A4 片 面 1 枚 にグラフとデータ 両 方 が 収 まるように 印 刷 も 行 え 表 には 罫 線 をつけ グラフにはデータマーカーもつけよ(マーカーがないとモノクロ 印 刷 時 に 系 列 の 判 別 が 困 難 あるいは 不 可 能 となる) 数 値 軸 (y 軸 ) グラフタイトル プロットエリア 得 点 表 グラフエリア 得 点 250 200 150 100 50 0 青 山 木 村 鈴 木 合 計 平 均 目 盛 線 凡 例 データマーカー 氏 名 軸 ラベル 項 目 軸 (x 軸 ) 図 9. グラフの 構 成 要 素 とその 名 称 11
茨 城 県 と 千 葉 県 の 人 口 の 推 移 西 暦 茨 城 県 ( 人 ) 千 葉 県 ( 人 ) 1950 2,039,418 2,139,037 1960 2,047,024 2,306,010 1970 2,143,551 3,366,624 1980 2,558,007 4,735,424 1990 2,845,382 5,555,429 2000 2,985,676 5,926,285 2010 2,967,665 6,217,119 7,000,000 6,000,000 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 茨 城 県 と 千 葉 県 の 人 口 の 推 移 茨 城 県 ( 人 ) 千 葉 県 ( 人 ) 1,000,000 0 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 図 10. 茨 城 県 と 千 葉 県 の 人 口 の 推 移 表 2. 茨 城 県 と 千 葉 県 の 人 口 推 移 西 暦 茨 城 県 ( 人 ) 千 葉 県 ( 人 ) 1950 1960 2,039,418 2,047,024 2,139,037 2,306,010 1970 1980 2,143,551 2,558,007 3,366,624 4,735,424 1990 2000 2,845,382 2,985,676 5,555,429 5,926,285 2010 2,967,665 6,217,119 12