九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 事 業 に 関 する 事 後 評 価 報 告 書 平 成 28 年 3 月 独 立 行 政 法 人 鉄 道 運 輸 機 構
はじめに 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートは 昭 和 47 年 6 月 基 本 計 画 の 決 定 翌 年 11 月 整 備 計 画 の 決 定 以 来 国 鉄 改 革 や 整 備 新 幹 線 の 一 時 凍 結 など 紆 余 曲 折 を 経 て 平 成 16 年 3 月 に 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 が 部 分 開 業 し 平 成 23 年 3 月 博 多 新 八 代 間 の 開 業 によって 博 多 鹿 児 島 中 央 間 ( 総 延 長 257 キロ)の 全 線 が 基 本 計 画 決 定 以 来 38 年 の 歳 月 をかけて 完 成 した この 間 社 会 経 済 情 勢 が 大 きく 変 化 する 中 財 源 スキームや 整 備 方 法 (フル 規 格 スー パー 特 急 )などが 議 論 され 新 幹 線 の 整 備 主 体 も 国 鉄 鉄 道 建 設 公 団 鉄 道 運 輸 機 構 と 変 遷 するなど 幾 多 の 困 難 を 乗 り 越 えての 全 線 開 業 であり 九 州 地 方 の 基 幹 的 な 高 速 交 通 体 系 が 確 立 された また 博 多 新 八 代 間 の 開 業 により 北 は 青 森 から 南 は 鹿 児 島 までの 間 が 新 幹 線 で 結 ばれ 日 本 の 高 速 交 通 ネットワークの 大 きな 骨 格 が 完 成 した 今 回 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 事 業 は 開 業 から 5 年 が 経 過 するため 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 事 後 評 価 実 施 要 領 に 基 づき 事 後 評 価 を 実 施 するものである なお 評 価 に 際 しては 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 事 後 評 価 実 施 細 目 及 び 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニュアル 2012 改 訂 版 を 参 照 し 実 施 する 本 事 後 評 価 にあたっては 単 に 事 業 の 効 果 や 問 題 点 反 省 点 を 整 理 するだけではなく その 結 果 を 今 後 の 整 備 新 幹 線 事 業 に 向 けて より 効 果 的 効 率 的 な 事 業 に 展 開 できるよう 最 大 限 に 活 かしていくというスタンスで 評 価 を 行 う 特 に 沿 線 自 治 体 営 業 主 体 及 びそ の 他 組 織 の 取 り 組 みとその 効 果 影 響 については 現 地 でヒアリングしながらまとめたも のであり 新 幹 線 の 全 線 開 業 による 相 乗 効 果 でどのような 変 化 があったのか 分 析 している なお 本 報 告 については 機 構 の 責 任 においてまとめたものであるが その 妥 当 性 公 明 性 を 担 保 するために 学 識 者 による 事 業 評 価 監 視 委 員 会 で 内 容 について 確 認 を 行 った 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートの 全 線 開 業 の 前 日 には 東 日 本 大 震 災 が 発 生 し 開 業 記 念 式 典 が すべて 中 止 されるなか 静 かに 開 業 を 迎 えることになったが 利 用 者 数 は 順 調 に 伸 び 平 成 26 年 度 の 博 多 熊 本 間 の 輸 送 人 員 は 開 業 前 に 比 べ 1.5 倍 増 加 し 熊 本 鹿 児 島 中 央 間 の 輸 送 人 員 も 開 業 前 に 比 べ 1.6 倍 に 増 加 している 特 に 九 州 内 の 時 間 短 縮 に 加 え 山 陽 新 幹 線 との 直 通 運 転 が 図 られたことから 関 西 方 面 からの 利 用 客 が 大 幅 に 増 加 しているこ とで 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートは 九 州 地 方 の 大 動 脈 としての 役 割 が 増 し 地 域 の 産 業 経 済 観 光 等 の 発 展 や 活 性 化 に 大 きく 寄 与 しているものと 考 えている 本 事 業 は 国 県 地 域 の 皆 様 鉄 道 事 業 者 のご 支 援 ご 協 力 を 得 て 鉄 道 運 輸 機 構 が 総 力 を 結 集 して 建 設 したものである 現 在 機 構 は 九 州 新 幹 線 ( 武 雄 温 泉 長 崎 間 )を 建 設 中 であるが 更 なる 高 速 交 通 ネットワークの 整 備 が 九 州 全 体 の 発 展 に 大 きく 寄 与 する ことを 期 待 したい
九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 事 業 に 関 する 事 後 評 価 報 告 書 目 次 1. 事 業 の 概 要... 1-1 1-1 事 業 の 目 的... 1-1 1-2 事 業 の 概 要... 1-1 1-3 事 業 の 経 緯... 1-3 2. 事 業 をとりまく 社 会 の 状 況... 2-1 2-1 経 済 成 長 率 の 変 化... 2-1 2-2 人 口 動 態 の 変 化... 2-2 (1) 人 口 の 推 移... 2-2 (2) 人 口 構 造 の 推 移... 2-3 2-3 沿 線 人 口 の 状 況... 2-4 2-4 幹 線 旅 客 流 動 の 変 化... 2-5 2-5 新 幹 線 の 速 度 向 上... 2-6 2-6 高 速 交 通 施 設 の 整 備 状 況 の 変 化... 2-8 (1) 空 港 施 設 の 整 備 状 況... 2-8 (2) 高 速 道 路 の 整 備 状 況... 2-9 2-7 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 の 変 化... 2-10 (1) 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 の 推 移... 2-10 (2)ジャパン レール パスの 売 上 枚 数... 2-11 2-8 事 業 手 続 きの 変 化... 2-12 3. 事 業 に 関 する 基 本 的 事 項 の 分 析... 3-1 3-1 分 析 の 考 え 方... 3-1 (1) 分 析 の 対 象 とする 基 礎 要 因... 3-1 (2) 想 定 値 の 考 え 方... 3-1 3-2 事 業 費... 3-2 3-3 工 期... 3-3 3-4 輸 送 の 状 況... 3-4 (1) 開 業 前 後 の 輸 送 人 員... 3-4 (2) 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 ( 輸 送 密 度 )... 3-5 (3) 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 (OD)... 3-6 (4) 実 績 値 と 想 定 値 の 差 異 の 要 因 分 析... 3-8 1 人 口... 3-8
2 経 済 成 長 率... 3-10 3 交 通 サービス 水 準 の 変 化... 3-11 4 感 度 分 析... 3-13 5 要 因 分 析 まとめ... 3-16 4. 事 業 効 率... 4-1 4-1 費 用 便 益 分 析 における 便 益 の 計 測 手 法... 4-1 4-2 費 用 便 益 分 析 に 関 する 前 提 条 件... 4-1 4-3 費 用 便 益 分 析 に 用 いた 需 要... 4-2 4-4 費 用 便 益 分 析 結 果... 4-2 5. 事 業 による 効 果 影 響 の 発 現 状 況... 5-1 5-1 輸 送 交 通 の 変 化... 5-1 (1) 交 通 機 関 の 輸 送 量 分 担 率 等 の 変 化... 5-1 1 鉄 道 の 輸 送 量 の 変 化... 5-1 2その 他 公 共 交 通 機 関 の 輸 送 量 の 変 化... 5-5 3 高 速 道 路 の 交 通 量 の 変 化... 5-7 4 交 通 機 関 分 担 率 の 変 化... 5-8 5 利 用 交 通 手 段 の 変 化... 5-10 (2) 交 通 ネットワークの 変 化... 5-11 1 運 行 本 数 の 変 化... 5-11 2 航 空 高 速 バスの 交 通 ネットワーク 変 化... 5-14 (3) 利 用 者 への 効 果 影 響... 5-16 1 時 間 短 縮 効 果... 5-16 2 滞 在 可 能 時 間 の 増 加... 5-18 3 交 通 費 の 変 化... 5-22 4 時 間 到 達 圏 の 変 化... 5-25 5 通 勤 通 学 への 影 響... 5-28 6 新 たな 旅 行 需 要 の 創 出... 5-29 (4) 並 行 在 来 線 の 状 況... 5-30 1 輸 送 の 状 況... 5-30 2サービス 変 化... 5-31 5-2 沿 線 地 域 の 取 り 組 みと 事 業 が 与 えた 効 果 影 響... 5-33 (1) 九 州 の 観 光 資 源... 5-33 (2) 沿 線 自 治 体 の 取 り 組 みとその 効 果 影 響... 5-35 1 観 光 面 での 地 域 の 取 り 組 み... 5-35
2 企 業 誘 致 の 取 り 組 み... 5-46 (3) 営 業 主 体 の 取 り 組 みとその 効 果 影 響... 5-48 1 駅 ビルの 整 備... 5-48 2 割 引 きっぷ... 5-50 3 観 光 列 車... 5-51 4シニア 層 に 向 けた 取 り 組 み... 5-52 5 外 国 人 旅 行 者 に 向 けた 取 り 組 み... 5-53 6 九 州 新 幹 線 全 線 開 業 プロモーション... 5-54 (4)その 他 組 織 の 取 り 組 みとその 効 果 影 響... 5-55 1 九 州 観 光 推 進 機 構... 5-55 2 指 宿 市 観 光 協 会... 5-57 3 熊 本 商 工 会 議 所... 5-58 (5) 事 業 が 与 えた 効 果 影 響... 5-59 1 人 的 交 流 の 活 発 化... 5-59 2 商 業 ビジネス 活 動 への 効 果 影 響... 5-61 3 経 済 波 及 効 果... 5-65 4 観 光 への 効 果 影 響... 5-66 5 地 域 イメージへの 影 響... 5-71 6 駅 周 辺 整 備 状 況 の 変 化... 5-72 5-3 事 業 に 関 わる 技 術 的 な 取 り 組 み... 5-82 (1) 災 害 対 策 の 取 り 組 み... 5-82 1 列 車 の 脱 線 防 止 対 策... 5-82 2 早 期 地 震 検 知 システムの 充 実 等... 5-83 (2) 安 全 への 効 果 影 響... 5-84 (3) 環 境 への 効 果 影 響... 5-85 1 新 幹 線 開 業 による 環 境 負 荷 低 減 効 果... 5-85 2 周 辺 環 境 への 影 響... 5-86 (4) 景 観 を 考 慮 したデザイン... 5-87 1 新 鳥 栖 駅... 5-87 2 大 野 川 橋 りょう... 5-89 (5) 技 術 開 発 受 賞... 5-90 1 主 な 受 賞... 5-90 2 松 原 線 路 橋... 5-91 3 筑 紫 トンネル... 5-92 4 熊 本 総 合 車 両 基 地... 5-93 (6)コスト 縮 減... 5-94
1 桁 式 高 架 橋 をラーメン 式 高 架 橋 に 変 更... 5-94 2 防 音 壁 基 礎 構 造 の 見 直 し... 5-94 3 熊 本 駅 付 近 連 続 立 体 交 差 事 業 との 同 時 施 工... 5-95 4ハイブリッド 構 造 駅 の 採 用... 5-96 5 軌 道 スラブの 改 良... 5-97 6 新 幹 線 用 ルーフデルタ 結 線 変 圧 器 の 開 発 と 実 用 化... 5-98 6. 評 価 項 目 のまとめ 総 括... 6-1 7. 事 業 から 得 られた 種 々の 教 訓... 7-1 8. 今 後 の 事 後 評 価 と 同 種 事 業 の 計 画 調 査 のあり 方 や 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 必 要 性... 8-1
1. 事 業 の 概 要 1-1 事 業 の 目 的 本 事 業 は 全 国 新 幹 線 鉄 道 整 備 法 に 基 づき 新 幹 線 鉄 道 による 全 国 的 な 鉄 道 網 の 整 備 を 図 り もって 国 民 経 済 の 発 展 と 国 民 生 活 領 域 の 拡 大 並 びに 地 域 の 振 興 に 資 することを 目 的 とするものである 1-2 事 業 の 概 要 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルート( 博 多 新 八 代 間 )は 福 岡 県 福 岡 市 から 熊 本 県 八 代 市 に 至 る 工 事 延 長 約 121km の 路 線 である 本 事 業 の 完 成 によって 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 所 要 時 間 は 2 時 間 12 分 から 1 時 間 17 分 となり 55 分 短 縮 されている また 本 事 業 は 沿 線 地 域 の 生 活 圏 の 拡 大 観 光 レクリエーションの 振 興 や 経 済 活 動 の 活 性 化 に 寄 与 するものである 図 1-1 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 概 要 図 1-1
表 1-1 事 業 の 概 要 規 格 標 準 軌 新 線 (フル 規 格 ) 線 路 延 長 130.0km 停 車 場 の 位 置 福 岡 県 : 博 多 駅 ( 既 設 ) 久 留 米 駅 ( 併 設 ) 新 大 牟 田 駅 ( 新 設 ) 筑 後 船 小 屋 駅 ( 新 設 ) 佐 賀 県 : 新 鳥 栖 駅 ( 新 設 ) 熊 本 県 : 新 玉 名 駅 ( 新 設 ) 熊 本 駅 ( 併 設 ) 新 八 代 駅 ( 既 設 ) 建 設 基 準 最 高 設 計 速 度 :260km/h 最 小 曲 線 半 径 : 基 本 4,000m 最 急 勾 配 :35 軌 道 中 心 間 隔 :4.3m 電 車 線 の 電 気 方 式 :25,000V( 交 流 ) 構 造 物 の 工 事 延 長 121.1km 路 盤 : 6.3km( 5%) 種 類 と 延 長 橋 りょう:16.9km(14%) 高 架 橋 :61.1km(51%) トンネル:36.8km(30%) 図 1-2 線 路 平 面 概 略 図 図 1-3 線 路 縦 断 概 略 図 1-2
1-3 事 業 の 経 緯 九 州 新 幹 線 ( 福 岡 市 鹿 児 島 市 間 )の 整 備 計 画 は 当 初 標 準 軌 新 線 ( 以 下 フル 規 格 と する)で 計 画 されていたが 財 源 問 題 により フル 規 格 での 全 線 整 備 は 極 めて 困 難 な 状 況 であった そのため 昭 和 63 年 5 月 の 着 工 優 先 順 位 専 門 検 討 委 員 会 では 建 設 費 を 圧 縮 するため 部 分 区 間 の 着 工 に 絞 り 込 んで 検 討 してゆく 方 向 が 確 認 された その 結 果 着 工 区 間 については 単 線 区 間 が 多 く 線 形 の 悪 いこと 時 間 短 縮 効 果 も 大 き いこと 等 により 南 側 の 区 間 を 先 行 して 整 備 することとなり 昭 和 63 年 8 月 政 府 与 党 申 合 せにより 新 幹 線 鉄 道 規 格 新 線 ( 以 下 スーパー 特 急 とする) 方 式 とする 運 輸 省 案 が 示 さ れ 平 成 2 年 12 月 政 府 与 党 申 合 せより この 案 を 前 提 に 八 代 西 鹿 児 島 ( 現 : 鹿 児 島 中 央 ) 間 の 着 工 が 決 定 され これを 受 けて 平 成 3 年 8 月 に 工 事 実 施 計 画 が 認 可 された その 後 平 成 10 年 3 月 に 船 小 屋 ( 現 : 筑 後 船 小 屋 ) 新 八 代 間 がスーパー 特 急 方 式 によ り 認 可 された 後 平 成 12 年 12 月 の 政 府 与 党 申 合 せにおいて 新 八 代 西 鹿 児 島 間 博 多 新 八 代 間 のフル 規 格 化 が 示 され これを 受 けて 平 成 13 年 4 月 にフル 規 格 での 工 事 実 施 計 画 が 認 可 された これらの 認 可 を 受 けて 平 成 16 年 3 月 13 日 には 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 が 開 業 した 今 回 の 事 後 評 価 の 対 象 となる 博 多 新 八 代 間 は 平 成 23 年 3 月 12 日 に 開 業 し これを 受 けて 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートは 全 線 開 業 となった 標 準 軌 新 線 (フル 規 格 ) 新 幹 線 鉄 道 規 格 新 線 (スーパー 特 急 ) 新 幹 線 規 格 の 路 盤 を 新 設 標 準 軌 を 敷 設 して 新 幹 線 が 走 行 新 幹 線 規 格 の 路 盤 を 新 設 ( 将 来 標 準 軌 の 敷 設 可 ) 当 面 狭 軌 を 敷 設 して 高 速 車 両 が 走 行 図 1-4 標 準 軌 新 線 新 幹 線 鉄 道 規 格 新 線 の 比 較 資 料 : 政 府 与 党 申 合 せ( 昭 和 63 年 8 月 )より 作 成 1-3
表 1-2 事 業 の 経 緯 年 月 内 容 昭 和 47 年 6 月 昭 和 48 年 11 月 昭 和 57 年 9 月 基 本 計 画 ( 九 州 新 幹 線 : 福 岡 市 鹿 児 島 市 )の 決 定 整 備 計 画 ( 九 州 新 幹 線 : 福 岡 市 鹿 児 島 市 )の 決 定 及 び 建 設 の 指 示 臨 時 行 政 調 査 会 答 申 を 受 け 整 備 新 幹 線 計 画 は 当 面 見 合 せ 閣 議 決 定 昭 和 59 年 3 月 昭 和 59 年 10 月 昭 和 61 年 8 月 昭 和 62 年 1 月 昭 和 63 年 1 月 昭 和 63 年 8 月 平 成 2 年 12 月 平 成 3 年 8 月 環 境 影 響 評 価 実 施 のための 駅 ルート 概 要 公 表 環 境 影 響 報 告 書 案 の 公 表 九 州 新 幹 線 ( 博 多 西 鹿 児 島 間 ) 工 事 実 施 計 画 認 可 申 請 昭 和 57 年 9 月 の 閣 議 決 定 を 変 更 着 工 凍 結 解 除 整 備 新 幹 線 建 設 促 進 検 討 委 員 会 の 設 置 整 備 3 新 幹 線 5 区 間 の 着 工 順 位 の 決 定 政 府 与 党 申 合 せ 九 州 新 幹 線 ( 八 代 西 鹿 児 島 間 ) 着 工 の 決 定 政 府 与 党 申 合 せ 九 州 新 幹 線 ( 博 多 西 鹿 児 島 間 ) 暫 定 整 備 計 画 の 決 定 及 び 建 設 の 指 示 九 州 新 幹 線 ( 八 代 西 鹿 児 島 間 ) 工 事 実 施 計 画 の 認 可 申 請 認 可 九 州 新 幹 線 ( 八 代 西 鹿 児 島 間 ) 工 事 着 手 平 成 10 年 2 月 九 州 新 幹 線 ( 船 小 屋 新 八 代 間 ) 暫 定 整 備 計 画 の 決 定 及 び 建 設 の 指 示 (スーパー 特 急 ) 平 成 10 年 3 月 九 州 新 幹 線 ( 船 小 屋 新 八 代 間 ) 工 事 実 施 計 画 (その1)の 認 可 (スーパー 特 急 ) 九 州 新 幹 線 ( 船 小 屋 新 八 代 間 ) 工 事 着 手 平 成 11 年 5 月 九 州 新 幹 線 ( 船 小 屋 新 八 代 間 ) 工 事 実 施 計 画 (その2)の 認 可 ( 熊 本 車 両 基 地 の 追 加 ) 平 成 12 年 12 月 九 州 新 幹 線 ( 博 多 船 小 屋 間 ) 着 工 の 決 定 九 州 新 幹 線 ( 船 小 屋 西 鹿 児 島 間 )のフル 規 格 化 政 府 与 党 申 合 せ 平 成 13 年 4 月 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 西 鹿 児 島 間 ) 工 事 実 施 計 画 の 追 加 申 請 認 可 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 工 事 実 施 計 画 (その1)の 認 可 (スーパー 特 急 からフル 規 格 へ 変 更 ) 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 西 鹿 児 島 間 ) ( 博 多 新 八 代 間 ) 工 事 着 手 平 成 16 年 3 月 平 成 17 年 12 月 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 ) 開 業 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 工 事 実 施 計 画 (その2)の 認 可 ( 駅 設 備 電 気 設 備 の 追 加 ) 平 成 23 年 3 月 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 開 業 コラム 主 にその1は 土 木 設 備 関 係 その2は 開 業 設 備 関 係 の 認 可 申 請 となる 整 備 新 幹 線 は 工 事 期 間 が 長 期 に 渡 るため 土 木 工 事 完 了 後 の 開 業 設 備 関 係 工 事 については その 間 の 設 備 機 器 等 の 技 術 革 新 が 著 しいことから 分 割 して 認 可 申 請 を 行 う 1-4
2. 事 業 をとりまく 社 会 の 状 況 2-1 経 済 成 長 率 の 変 化 九 州 新 幹 線 ( 八 代 西 鹿 児 島 間 )の 着 工 の 決 定 した 平 成 2 年 は 昭 和 61 年 12 月 から 平 成 3 年 2 月 までの 51 ヶ 月 続 いた バブル 景 気 の 時 期 であった バブル 崩 壊 により 銀 行 証 券 会 社 などの 大 手 金 融 機 関 の 破 綻 が 金 融 不 安 を 引 き 起 こすなど 平 成 3 年 3 月 から 平 成 14 年 1 月 まで 続 いた 複 合 不 況 は 当 時 失 われた 10 年 と 呼 ばれた 小 泉 構 造 改 革 やゼロ 金 利 政 策 に 代 表 される 金 融 緩 和 により 平 成 14 年 2 月 からは 景 気 の 拡 大 が 平 成 20 年 2 月 まで 続 く いざなみ 景 気 であったが 労 働 者 の 賃 金 は 伸 びず 豊 かさを 感 じない 景 気 で あった 平 成 19 年 にはサブプライムローン 問 題 を 背 景 にアメリカの 住 宅 バブルが 崩 壊 し 平 成 20 年 9 月 のリーマンショックに 端 を 発 して 世 界 的 な 不 況 となった この 1990 年 代 2000 年 代 を 失 われた 20 年 と 呼 ばれた 平 成 21 年 9 月 のギリシャの 財 政 問 題 に 端 を 発 した 欧 州 金 融 危 機 の 影 響 など 現 在 まで 実 質 経 済 成 長 率 1% 程 度 と 低 い 水 準 の 成 長 が 続 いている 8 バブル 景 気 複 合 不 況 いざなみ 景 気 世 界 融 不 況 実 質 6 4 H9.4 消 費 税 5% H13 泉 構 造 改 H20.9 リーマンショック 経 済 2 成 0 率 ( % 2 ) 4 6 H2.12 代 児 島 間 着 の 決 定 H12.12 博 多 児 島 間 フル 規 格 化 H16.3 新 代 児 島 中 央 間 開 業 H23.3 博 多 新 代 間 開 業 東 本 震 災 図 2-1 経 済 成 長 率 資 料 :H7~H25 年 度 は 内 閣 府 平 成 25 年 度 国 民 経 済 計 算 確 報 S61~H6 年 度 は 内 閣 府 平 成 21 年 度 国 民 経 済 計 算 確 報 を 基 に 作 成 2-1
2-2 人 口 動 態 の 変 化 (1) 人 口 の 推 移 人 口 の 推 移 をみると 首 都 圏 近 畿 圏 福 岡 県 と 佐 賀 県 熊 本 県 鹿 児 島 県 で 傾 向 が 異 なる 首 都 圏 近 畿 圏 福 岡 県 については 平 成 22~27 年 まで 増 加 傾 向 が 続 いており 昭 和 60 年 と 比 べ 平 成 27 年 では 首 都 圏 で 約 560 万 人 (19 ポイント) 福 岡 県 で 約 30 万 人 (7 ポイント)と 全 国 よりも 高 い 増 加 率 となっており その 後 は 減 少 傾 向 となる 見 込 みである 一 方 佐 賀 県 熊 本 県 鹿 児 島 県 においては 昭 和 60 年 から 平 成 12 年 ごろまで 横 ばい 傾 向 その 後 減 少 傾 向 となっている 表 2-1 人 口 の 推 移 全 国 首 都 圏 近 畿 圏 福 岡 県 佐 賀 県 熊 本 県 鹿 児 島 県 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 人 口 ( 千 人 ) 121,049 123,611 125,570 126,926 127,768 128,057 126,597 124,100 120,659 116,618 112,124 107,276 指 標 100 102 104 105 106 106 105 103 100 96 93 89 人 口 ( 千 人 ) 30,273 31,796 32,577 33,418 34,479 35,618 35,895 35,692 35,167 34,392 33,424 32,314 指 標 100 105 108 110 114 118 119 118 116 114 110 107 人 口 ( 千 人 ) 17,838 18,117 18,260 18,443 18,477 18,490 18,324 17,968 17,458 16,847 16,168 15,448 指 標 100 102 102 103 104 104 103 101 98 94 91 87 人 口 ( 千 人 ) 4,719 4,811 4,933 5,016 5,050 5,072 5,046 4,968 4,856 4,718 4,559 4,379 指 標 100 102 105 106 107 107 107 105 103 100 97 93 人 口 ( 千 人 ) 880 878 884 877 866 850 828 803 775 745 714 680 指 標 100 100 100 100 98 97 94 91 88 85 81 77 人 口 ( 千 人 ) 1,838 1,840 1,860 1,859 1,842 1,817 1,776 1,725 1,666 1,603 1,538 1,467 指 標 100 100 101 101 100 99 97 94 91 87 84 80 人 口 ( 千 人 ) 1,819 1,798 1,794 1,786 1,753 1,706 1,650 1,588 1,522 1,454 1,386 1,314 指 標 100 99 99 98 96 94 91 87 84 80 76 72 120 110 ( 指 標 )S60=100 100 90 80 実 績 想 定 70 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 ( 年 ) 全 国 都 圏 近 畿 圏 福 岡 県 佐 賀 県 熊 本 県 児 島 県 図 2-2 人 口 の 推 移 首 都 圏 : 東 京 都 神 奈 川 県 埼 玉 県 千 葉 県 近 畿 圏 : 大 阪 府 京 都 府 兵 庫 県 奈 良 県 実 績 値 は 総 務 省 国 勢 調 査 想 定 値 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 )( 中 位 ) を 基 に 作 成 2-2
(2) 人 口 構 造 の 推 移 人 口 構 造 の 推 移 をみると 年 少 人 口 (0~14 歳 )は 昭 和 60 年 の 約 2,600 万 人 から 平 成 27 年 の 約 1,600 万 人 を 経 て 平 成 52 年 には 約 1,100 万 人 に 年 々 減 少 していく 見 込 みで ある 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 )は 平 成 7 年 の 約 8,700 万 人 をピークに 平 成 27 年 の 約 7,700 万 人 を 経 て 平 成 52 年 には 約 5,800 万 人 に 年 々 減 少 していく 見 込 みである 反 対 に 老 年 人 口 (65 歳 以 上 )は 昭 和 60 年 の 約 1,200 万 人 から 平 成 27 年 の 3,400 万 人 を 経 て 平 成 52 年 には 約 3,900 万 人 に 年 々 増 加 していく 見 込 みである これらに 伴 い 高 齢 化 率 (65 歳 以 上 の 老 年 人 口 が 総 人 口 に 占 める 割 合 )は 昭 和 60 年 の 約 10%から 平 成 27 年 の 約 27%を 経 て 平 成 52 年 には 約 36%に 年 々 増 加 していく 見 込 みである 実 績 想 定 ( 年 ) 実 績 値 は 総 務 省 国 勢 調 査 図 2-3 人 口 構 造 の 推 移 想 定 値 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 )( 中 位 ) を 基 に 作 成 2-3
2-3 沿 線 人 口 の 状 況 各 新 幹 線 の 沿 線 人 口 の 状 況 を 以 下 に 示 す 山 陽 九 州 新 幹 線 東 海 道 新 幹 線 は 東 京 大 阪 名 古 屋 博 多 といった 人 口 規 模 が 大 き な 都 市 を 結 んでいることに 加 え その 間 にも 70 万 人 以 上 の 政 令 指 定 都 市 が 連 なっている 一 方 東 北 新 幹 線 上 越 新 幹 線 北 陸 新 幹 線 の 沿 線 では 70 万 人 以 上 の 都 市 は 少 ないが 30~40 万 人 規 模 の 中 核 都 市 を 結 んでいる 図 2-4 沿 線 人 口 の 状 況 資 料 : 総 務 省 平 成 22 年 国 勢 調 査 を 基 に 作 成 沿 線 人 口 は 新 幹 線 駅 が 存 在 する 市 町 村 人 口 とした 東 京 駅 の 沿 線 人 口 は 東 京 23 区 人 口 とした 2-4
2-4 幹 線 旅 客 流 動 の 変 化 全 国 の 幹 線 旅 客 流 動 量 分 担 率 ( 平 日 )の 推 移 を 代 表 交 通 機 関 別 にみると 乗 用 車 等 が 約 70~75%を 占 め 鉄 道 航 空 がこれに 続 いているが 特 に 大 きな 変 化 は 見 られない 自 動 車 の 保 有 台 数 については 年 々 増 加 しており 平 成 2 年 では 約 3,300 万 台 平 成 26 年 で 約 6,100 万 台 と 約 1.8 倍 になっている 図 2-5 代 表 交 通 機 関 別 幹 線 旅 客 流 動 量 分 担 率 の 推 移 ( 平 日 ) 資 料 : 国 土 交 通 省 第 5 回 (2010 年 ) 全 国 幹 線 旅 客 純 流 動 調 査 を 基 に 作 成 7000 6000 5122 5629 5790 6052 保 有 台 数 ( 万 台 ) 5000 4000 3000 2000 3294 4296 1000 0 H2 H7 H12 H17 H22 H27 年 度 図 2-6 自 動 車 保 有 台 数 ( 乗 用 車 )の 推 移 資 料 : 自 動 車 検 査 登 録 情 報 協 会 自 動 車 保 有 台 数 を 基 に 作 成 2-5
2-5 新 幹 線 の 速 度 向 上 新 幹 線 の 最 高 速 度 は 1980 年 代 半 ばまでは 210km/h であった その 後 各 線 区 におい て 段 階 的 に 最 高 速 度 の 向 上 が 図 られている 九 州 新 幹 線 と 直 通 運 行 している 山 陽 新 幹 線 においては 1993 年 に 300 系 のぞみ の 導 入 により 最 高 速 度 270km/h となり 1997 年 には 500 系 のぞみ の 導 入 により 最 高 速 度 300km/h となっている また 九 州 新 幹 線 の N700 系 みずほ さくら も 山 陽 新 幹 線 区 間 で 最 高 速 度 300km/h で 走 行 しているほか 東 北 新 幹 線 の 宇 都 宮 盛 岡 間 では 最 高 速 度 320km/h による 運 行 が 実 現 している なお 320km/h を 超 える 速 度 での 運 行 については JR 東 日 本 の FASTECH360 に 関 す るテクニカルレビュー(SPRING2010 No.31)によると 集 電 方 法 の 変 更 や 地 震 対 策 高 速 域 での 機 動 変 位 と 走 行 安 全 性 の 相 関 の 把 握 騒 音 対 策 などの 技 術 的 課 題 を 解 決 する 必 要 があるとされている 350 325 東 海 道 新 幹 線 350 325 東 北 新 幹 線 E5 系 E6 系 320km/h 最 高 速 度 (km/h) 300 275 250 225 210km/h 220km/h 270km/h N700A N700 改 造 車 285km/h 最 高 速 度 (km/h) 300 275 250 225 上 野 大 宮 間 開 業 (1985 年 3 月 ) 大 宮 盛 岡 間 開 業 (1982 年 6 月 ) 東 京 上 野 間 開 業 (1991 年 6 月 ) 210km/h 240km/h 275km/h 300km/h 最 高 速 度 (km/h) 200 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 350 325 300 275 250 225 山 陽 新 幹 線 新 大 阪 岡 山 間 開 業 (1972 年 3 月 ) 岡 山 博 多 間 開 業 (1975 年 3 月 ) 230km/h 220km/h 210km/h 270km/h 500 系 N700 系 300km/h 200 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 最 高 速 度 (km/h) 200 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 350 325 300 275 250 225 上 越 新 幹 線 大 宮 新 潟 間 開 業 (1982 年 11 月 ) 240km/h 210km/h 275km/h E2 系 E4 系 240km/h 200 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 図 2-7 新 幹 線 の 速 度 向 上 について 資 料 : 公 益 財 団 法 人 交 通 協 力 会 新 幹 線 50 年 史 を 基 に 作 成 図 2-8 最 速 所 要 時 間 の 変 化 2-6
資 料 :JR 西 日 本 データで 見 る JR 西 日 本 2014 JR 東 日 本 プレスリリース JR 時 刻 表 を 基 に 作 成 整 備 新 幹 線 の 最 高 設 計 速 度 は 1973 年 11 月 に 決 定 された 整 備 計 画 に 基 づく 建 設 の 指 示 において 260km/h に 設 定 されている 機 構 は JR の 速 度 向 上 に 対 する 取 り 組 み 等 の 実 情 を 踏 まえて 1993 年 以 降 に 計 画 された 整 備 新 幹 線 では いったん 施 工 すると 変 更 が 困 難 な 緩 和 曲 線 と 縦 曲 線 について 対 応 可 能 な 範 囲 で 360km/h で 走 行 可 能 な 線 形 を 確 保 し 将 来 の 速 度 向 上 に 対 する 技 術 的 発 達 を 阻 害 しないように 配 慮 している 高 速 化 対 応 表 2-2 高 速 化 対 応 の 線 形 ( 一 例 ) 曲 線 半 径 緩 和 曲 線 長 の 見 直 し 縦 曲 線 半 径 の 見 直 し 4,000m 505m(V=260km/h) 620m(V=319km/h) 15,000m 6,000m 340m(V=260km/h) 25,000m 685m(V=360km/h) 主 な 曲 線 半 径 における 線 形 見 直 し V: 計 算 上 の 速 度 0 系 N700 系 800 系 E7 系 2-7
2-6 高 速 交 通 施 設 の 整 備 状 況 の 変 化 (1) 空 港 施 設 の 整 備 状 況 近 年 における 九 州 新 幹 線 沿 線 3 空 港 ( 鹿 児 島 熊 本 福 岡 )の 滑 走 路 長 の 延 長 や 増 設 に 変 化 はみられないものの 着 陸 回 数 は 変 化 が 生 じている 鹿 児 島 空 港 の 着 陸 回 数 の 推 移 をみると 平 成 12 年 の 約 3.4 万 回 をピークにここ 数 年 は 3 万 回 前 半 を 推 移 している また 熊 本 空 港 福 岡 空 港 の 着 陸 回 数 は 年 々 増 加 傾 向 で あり 福 岡 空 港 に 着 目 すると 平 成 26 年 は 平 成 2 年 に 対 し 約 2.0 倍 の 約 8.6 万 回 であ る 福 岡 空 港 は 平 成 5 年 に 市 営 地 下 鉄 が 乗 り 入 れし アクセス 利 便 性 は 大 きく 向 上 して いる 一 方 関 西 の 主 要 空 港 の 整 備 状 況 をみると 関 西 国 際 空 港 は 平 成 19 年 8 月 に 4,000m の B 滑 走 路 が 新 設 され 平 成 24 年 10 月 に LCC 専 用 の 第 2 ターミナルビルが 供 用 開 始 さ れ 現 在 第 3 ターミナルビルを 建 設 中 である 伊 丹 空 港 関 西 国 際 空 港 合 わせての 着 陸 回 数 は 平 成 26 年 は 平 成 2 年 に 対 し 約 2.1 倍 の 約 14 万 回 に 達 している 表 2-3 空 港 の 整 備 状 況 等 の 変 化 H2 年 H7 年 H12 年 H17 年 H22 年 H26 年 鹿 児 島 空 港 着 陸 回 数 滑 走 路 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 国 際 688 502 455 379 365 646 国 内 24,762 30,650 33,873 32,149 31,364 32,214 計 25,450 31,152 34,328 32,528 31,729 32,860 滑 走 路 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 3,000 x45m 熊 本 空 港 着 陸 回 数 国 際 129 189 32 199 174 252 国 内 15,595 15,420 15,455 17,873 17,851 19,593 計 15,724 15,609 15,487 18,072 18,025 19,845 滑 走 路 2,800 x60m 2,800 x60m 2,800 x60m 2,800 x60m 2,800 x60m 2,800 x60m 福 岡 空 港 伊 丹 空 港 関 西 国 際 空 港 着 陸 回 数 着 陸 回 数 着 陸 回 数 滑 走 路 滑 走 路 国 際 4,938 7,053 7,185 8,247 8,237 11,707 国 内 38,472 46,280 62,790 60,508 60,438 74,114 計 43,410 53,333 69,975 68,755 68,675 85,821 3,000 x60m 1,828 x45m 3,000 x60m 1,828 x45m 3,000 x60m 1,828 x45m 3,000 x60m 1,828 x45m 3,000 x60m 1,828 x45m 3,000 x60m 1,828 x45m 国 際 10,348 7 2 7 2 3 国 内 55,153 48,432 51,540 66,252 64,003 69,539 計 65,501 48,439 51,542 66,259 64,005 69,542 H6 開 港 3,500 x60m 3,500 x60m 3,500 x60m 3,500 x60m 4,000 x60m 3,500 x60m 4,000 x60m 国 際 0 23,372 34,880 36,214 37,571 46,604 国 内 0 28,914 26,721 19,626 15,785 24,183 計 0 52,286 61,601 55,840 53,356 70,787 資 料 : 航 空 振 興 財 団 数 字 でみる 航 空 ( 各 年 ) 国 土 交 通 省 航 空 局 HP を 基 に 作 成 2-8
(2) 高 速 道 路 の 整 備 状 況 九 州 自 動 車 道 は 福 岡 県 北 九 州 市 の 門 司 IC から 鹿 児 島 県 鹿 児 島 市 の 鹿 児 島 IC に 至 る 路 線 で 平 成 7 年 7 月 に 全 線 が 開 通 した また 平 成 11 年 3 月 に 福 岡 都 市 高 速 道 路 と 接 続 された その 後 平 成 16 年 12 月 に 全 線 4 車 線 化 され 平 成 18 年 2 月 には 東 九 州 自 動 車 道 平 成 26 年 3 月 には 九 州 中 央 自 動 車 道 とそれぞれ 接 続 された 表 2-4 九 州 地 方 の 高 速 道 路 の 整 備 状 況 等 年 月 道 路 名 区 間 内 容 H07.07 九 州 自 動 車 道 門 司 IC~ 鹿 児 島 IC 全 線 開 通 H11.03 福 岡 都 市 高 速 道 路 大 宰 府 IC 接 続 H16.12 九 州 自 動 車 道 門 司 IC~ 鹿 児 島 IC 全 線 4 車 線 化 H18.02 東 九 州 自 動 車 道 北 九 州 IC 接 続 H26.03 九 州 中 央 自 動 車 道 嘉 島 JCT 接 続 高 速 道 路 事 業 中 事 業 中 ( 新 直 轄 方 式 ) NEXCO 以 外 が 管 轄 する 高 速 道 路 図 2-9 九 州 地 方 の 高 速 道 路 の 整 備 状 況 資 料 :NEXCO 西 日 本 HP より 抜 粋 2-9
2-7 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 の 変 化 (1) 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 の 推 移 出 国 日 本 人 旅 行 者 数 が 1990 年 代 後 半 から 伸 び 悩 んでいるのに 対 し 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 は 近 年 急 増 している ビジット ジャパン キャンペーン(VJC)が 開 始 された 2003 年 以 降 増 加 傾 向 がより 強 くなっており 2009 年 は 世 界 的 景 気 後 退 円 高 と 新 型 インフルエンザの 流 行 2011 年 は 東 日 本 大 震 災 及 びこれに 伴 う 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 影 響 で 落 ち 込 みがあっ たものの ここ 数 年 は 急 激 に 増 加 している 増 加 の 理 由 としては 最 近 の 円 安 傾 向 2013 年 観 光 立 国 推 進 閣 僚 会 議 による 観 光 立 国 実 現 に 向 けたアクション プログラム における 訪 日 旅 行 プロモーションの 実 施 2014 年 10 月 からの 消 費 税 免 税 制 度 の 拡 充 LCC を 含 めた 航 空 路 線 の 拡 大 クルーズ 船 の 大 幅 な 寄 港 増 加 および 一 部 の 国 に 対 する 査 証 免 除 要 件 緩 和 が 挙 げられる 2,000 400 1,800 360 1,600 320 1,400 旅 1,200 者 数 1,000 ( 万 ) 800 600 280 240 200 160 120 為 替 レー ト ( 円 / $ ) 400 80 200 40 0 0 ( 年 ) 日 本 海 外 海 外 日 本 為 替 レート 図 2-10 出 国 入 国 旅 行 者 数 と 為 替 レート 資 料 : 日 本 政 府 観 光 局 の 統 計 データを 基 に 作 成 2-10
(2)ジャパン レール パスの 売 上 枚 数 ジャパン レール パスは 外 国 から 日 本 を 観 光 目 的 で 訪 れる 人 を 対 象 にJRグループ 各 社 が 発 行 するJR 各 社 の 鉄 道 路 線 バス(のぞみ みずほ 号 など 一 部 を 除 く)が 乗 り 降 り 自 由 で 利 用 できる 特 別 企 画 乗 車 券 である JR 東 日 本 販 売 分 のジャパン レール パスの 売 上 枚 数 は 2011 年 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 一 時 的 に 減 少 したものの その 後 訪 日 外 国 人 客 数 の 増 加 に 伴 って 伸 びている 図 2-11 ジャパン レール パスの 売 上 枚 数 (JR 東 日 本 販 売 分 ) 資 料 : 日 本 政 府 観 光 局 の 統 計 データ JR 東 日 本 要 覧 を 基 に 作 成 2-11
2-8 事 業 手 続 きの 変 化 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )は 平 成 10 年 3 月 に 船 小 屋 新 八 代 間 平 成 13 年 4 月 に 博 多 船 小 屋 間 が 認 可 され 平 成 23 年 3 月 に 完 成 した この 間 環 境 への 意 識 や 事 業 計 画 の 透 明 性 公 正 性 への 関 心 の 高 まり 等 により 事 業 実 施 において 手 順 の 変 化 があった 環 境 については 早 い 段 階 からより 広 範 な 環 境 への 配 慮 を 行 うため 平 成 18 年 4 月 に 閣 議 決 定 された 第 三 次 環 境 基 本 計 画 に 沿 って 戦 略 的 環 境 アセスメント(SEA)の 制 度 化 が 進 められており 平 成 19 年 4 月 に 環 境 省 は 戦 略 的 環 境 アセスメント 導 入 ガイドライン を 策 定 している このガイドラインに 基 づき 平 成 23 年 4 月 には 環 境 影 響 評 価 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 が 成 立 公 布 され 柔 軟 な 環 境 保 全 措 置 を 取 ることを 目 的 として これま で 個 別 の 事 業 実 施 段 階 で 実 施 されてきた 環 境 影 響 評 価 を 事 業 の 位 置 規 模 等 の 検 討 段 階 から 環 境 の 保 全 のために 配 慮 すべき 事 項 を 検 討 する 計 画 段 階 環 境 配 慮 書 手 続 の 導 入 が 法 令 化 された また 環 境 影 響 評 価 実 施 時 に 予 測 の 不 確 実 性 が 大 きく 事 後 調 査 を 実 施 した 場 合 には 環 境 保 全 措 置 等 の 結 果 を 報 告 公 表 することが 定 められた また 平 成 24 年 4 月 に 閣 議 決 定 された 第 四 次 環 境 基 本 計 画 において より 上 位 の 戦 略 的 環 境 アセスメントの 制 度 化 に 向 けた 取 組 を 検 討 することが 決 まっている 事 業 計 画 については 社 会 資 本 整 備 を 円 滑 に 推 進 していくために 国 土 交 通 省 により 平 成 15 年 6 月 に 国 土 交 通 省 所 管 の 公 共 事 業 の 構 想 段 階 における 住 民 参 加 手 続 きガイドラ イン 平 成 20 年 4 月 には 公 共 事 業 の 構 想 段 階 における 計 画 策 定 プロセスガイドライン が 策 定 されている これらのガイドラインや 法 改 正 は 構 想 段 階 の 事 業 の 進 め 方 に 関 するものであったため 既 に 事 業 実 施 段 階 となっていた 本 事 業 に 該 当 しないが 環 境 への 配 慮 事 業 への 理 解 を 深 める 地 元 への 説 明 等 に 努 めてきた 2-12
3. 事 業 に 関 する 基 本 的 事 項 の 分 析 3-1 分 析 の 考 え 方 (1) 分 析 の 対 象 とする 基 礎 要 因 分 析 を 行 う 基 礎 要 因 として 事 業 費 工 期 輸 送 密 度 を 対 象 とする それぞ れの 基 礎 要 因 の 想 定 値 と 実 績 値 の 諸 元 は 以 下 の 通 りである 表 3-1 対 象 とする 基 礎 要 因 基 礎 要 因 想 定 値 実 績 値 事 業 費 8,134 億 円 ( 平 成 17 年 12 月 その 2 認 可 時 ) 8,794 億 円 ( 事 業 完 了 時 : 平 成 25 年 度 ) 工 期 平 成 22 年 度 末 平 成 23 年 3 月 ( 平 成 17 年 12 月 その 2 認 可 時 ) 輸 送 密 度 17,900 人 キロ/ 日 km 15,400 人 キロ/ 日 km ( 博 多 鹿 児 島 中 央 間 ) 政 府 与 党 整 備 線 検 討 委 員 会 の 想 定 値 ( 開 業 3 年 目 ( 平 成 25 年 度 )の 実 績 値 ) ( 平 成 12 年 11 月 の 平 成 22 年 度 の 想 定 値 ) (2) 想 定 値 の 考 え 方 基 礎 要 因 のうち 事 業 費 及 び 工 期 についてはその 1 及 びその 2 認 可 時 の 考 え 方 を 整 理 し 実 績 値 と 比 較 を 行 った 実 績 値 と 比 較 する 事 業 費 については 平 成 17 年 12 月 の 博 多 新 八 代 間 のその 2 認 可 額 を 想 定 値 とした また 輸 送 密 度 については 平 成 12 年 12 月 18 日 の 整 備 新 幹 線 の 取 扱 いについて 政 府 与 党 申 合 せ の 根 拠 となった 平 成 12 年 11 月 21 日 の 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 会 議 ) の 需 要 推 計 値 を 想 定 値 とし 輸 送 密 度 の 実 績 値 との 比 較 を 行 った 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 は 平 成 11 年 12 月 21 日 の 政 府 与 党 間 の 了 解 事 項 に 基 づき 整 備 新 幹 線 の 整 備 について 建 設 費 や 需 要 推 計 収 支 採 算 性 について 検 討 し 着 工 の 優 先 順 位 を 決 定 するために 設 立 された 委 員 会 である 検 討 委 員 会 の 下 に ワーキンググループが 置 かれ 第 1 回 ( 平 成 12 年 4 月 )~ 第 11 回 ( 平 成 12 年 12 月 ) が 開 催 され 第 8 回 に 各 ケースの 需 要 推 計 データが 示 されている 3-1
3-2 事 業 費 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )は 平 成 10 年 3 月 の 認 可 から 平 成 21 年 8 月 の 認 可 の 間 に 整 備 区 間 が 変 更 となっている 整 備 区 間 が 現 行 となったのは 平 成 13 年 4 月 の 認 可 であ り 事 業 費 は 5,834 億 円 であった この 認 可 以 降 工 事 実 施 計 画 の 追 加 認 可 変 更 認 可 を 受 け 事 業 費 を 変 更 し 8,794 億 円 で 完 成 させた なお 平 成 10 年 の 認 可 時 は 整 備 区 間 が 船 小 屋 新 八 代 間 での 認 可 であり 事 業 費 は 3,727 億 円 であった その 後 平 成 10 年 10 月 に 工 事 区 間 ( 工 事 延 長 約 3km 減 少 )の 変 更 及 び 新 八 代 駅 が 削 除 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 で 整 備 )され 事 業 費 は 3,588 億 円 とな った 平 成 13 年 4 月 には 博 多 新 八 代 間 のフル 規 格 での 整 備 に 変 更 され 事 業 費 は 5,834 億 円 となった そして 平 成 17 年 12 月 には 軌 道 電 気 等 の 開 業 関 係 設 備 についても 追 加 認 可 を 受 け 事 業 費 は 8,134 億 円 となった 平 成 21 年 8 月 には 変 更 認 可 を 受 け 事 業 費 は 8,920 億 円 となった 事 業 費 が 3,086 億 円 増 額 となっているが 開 業 関 係 設 備 の 追 加 を 除 いた 要 因 は 建 設 物 価 の 上 昇 環 境 対 策 の 増 加 地 質 不 良 対 策 の 増 加 等 によるものである フル 規 格 スーパー 特 急 急 速 施 工 地 盤 不 良 運 行 システム 環 境 対 策 等 建 設 物 価 の 上 昇 新 資 材 の 開 発 工 法 設 計 の 見 直 し コスト 縮 減 : : : : : : : : 23 億 円 201 億 円 40 億 円 588 億 円 530 億 円 28 億 円 204 億 円 364 億 円 工 事 実 施 計 画 (その2) : 2,066 億 円 の 追 加 認 可 : : : 環 境 対 策 等 大 規 模 工 場 移 転 博 多 駅 改 修 船 小 屋 駅 ホーム 増 設 : 建 設 物 価 の 下 落 : 179 億 円 95 億 円 372 億 円 66 億 円 478 億 円 +786 億 円 126 億 円 フル 規 格 認 可 新 鳥 栖 駅 新 玉 名 駅 追 加 :2,122 億 円 熊 本 車 両 基 地 面 積 変 更 博 多 駅 ホーム 増 設 船 小 屋 駅 追 加 +2,300 億 円 線 路 延 長 の 減 : 139 億 円 熊 本 車 両 基 地 :124 億 円 +2,122 億 円 8,134 億 円 8,920 億 円 8,794 億 円 5,834 億 円 5,834 億 円 3,727 億 円 3,588 億 円 3,712 億 円 図 3-1 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 事 業 費 の 推 移 3-2
3-3 工 期 整 備 区 間 が 博 多 新 八 代 間 となった 平 成 13 年 4 月 の 認 可 では 工 事 完 了 予 定 時 期 は 認 可 の 日 から 概 ね 12 年 ( 平 成 25 年 度 初 )とされていた その 後 平 成 16 年 12 月 の 政 府 与 党 申 合 せでは 開 業 効 果 をできる 限 り 早 期 に 発 揮 させることが 国 民 経 済 上 重 要 との 観 点 から 工 期 短 縮 が 検 討 され 平 成 17 年 12 月 の 工 事 実 施 計 画 (その 2)の 追 加 認 可 時 に 完 了 予 定 時 期 が 平 成 22 年 度 末 と 2 年 前 倒 しとなった 平 成 22 年 度 末 の 完 成 には 軌 道 電 気 等 の 開 業 設 備 の 工 事 工 程 を 考 慮 した 土 木 工 事 の 工 期 短 縮 を 図 る 必 要 があった また この 時 点 で 用 地 協 議 が 難 航 していた 地 域 もあり 平 成 22 年 度 末 の 完 成 には 極 めて 厳 しい 状 況 にあったが 土 木 用 地 部 門 が 一 丸 となって 精 力 的 に 用 地 協 議 を 進 め 新 技 術 による 急 速 施 工 法 などを 採 用 し 予 定 通 り 工 事 の 完 成 を 迎 え 平 成 23 年 3 月 12 日 の 開 業 を 迎 えることができた これにより 開 業 効 果 を 早 期 に 発 揮 させることを 実 現 している 表 3-2 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 工 程 表 ( 計 画 実 績 ) 平 成 23 年 3 月 開 業 年 度 計 画 時 平 成 10 年 3 月 (その1) 認 可 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 平 成 13 年 4 月 (その1) 認 可 平 成 17 年 12 月 (その2) 認 可 実 績 計 画 (スーパー 特 急 ) 計 画 (フル 規 格 ) 実 績 (フル 規 格 ) 平 成 10 年 3 月 は 船 小 屋 新 八 代 間 の 認 可 主 にその 1 は 土 木 施 設 関 係 その 2 は 開 業 設 備 関 係 の 認 可 申 請 となる 整 備 新 幹 線 は 工 事 期 間 が 長 期 に 渡 るため 土 木 工 事 完 了 後 の 開 業 設 備 関 係 工 事 については その 間 の 設 備 機 器 等 の 技 術 革 新 が 著 しいことから 分 割 して 申 請 を 行 う 3-3
3-4 輸 送 の 状 況 (1) 開 業 前 後 の 輸 送 人 員 新 幹 線 開 業 前 後 の 博 多 熊 本 間 の 輸 送 人 員 は 開 業 前 の 平 成 22 年 は 17,900 人 / 日 開 業 1 年 目 の 平 成 23 年 の 実 績 は 24,500 人 / 日 となった これは 対 前 年 の 約 137%の 実 績 となっている 開 業 2 年 目 以 降 の 実 績 は 2 年 目 は 24,900 人 / 日 3 年 目 は 25,500 人 / 日 4 年 目 は 26,300 人 / 日 となっており 継 続 的 に 利 用 されている また 熊 本 鹿 児 島 中 央 間 の 輸 送 人 員 は 九 州 新 幹 線 全 線 開 業 前 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 のみ 開 業 時 )の 平 成 22 年 は 8,500 人 / 日 開 業 1 年 目 の 平 成 23 年 の 実 績 は 14,000 人 / 日 となった これは 対 前 年 の 約 165%の 実 績 となっており 九 州 新 幹 線 が 全 線 開 業 したことにより 広 範 囲 に 影 響 が 及 んでいる 開 業 2 年 目 以 降 の 実 績 は 2 年 目 は 13,700 人 / 日 3 年 目 は 13,600 人 / 日 4 年 目 は 13,600 人 / 日 となっており 継 続 的 に 影 響 が 及 んでいる 約 137% 約 165% 図 3-2 輸 送 人 員 の 実 績 資 料 :JR 九 州 ニュースリリース 及 び 提 供 資 料 九 州 運 輸 局 資 料 を 基 に 作 成 3-4
(2) 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 ( 輸 送 密 度 ) 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 輸 送 密 度 の 実 績 値 ( 平 成 25 年 度 )と 想 定 値 ( 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 の 平 成 22 年 度 の 推 計 値 : 以 下 想 定 値 と 略 す )を 比 較 する 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 輸 送 密 度 ( 定 期 外 )の 実 績 値 は 15,400 人 キロ/ 日 km 想 定 値 は 17,900 人 キロ/ 日 km となっており 実 績 値 が 想 定 値 の 約 86%と 小 さくなっている なお 実 績 値 は 開 業 ブームの 影 響 が 落 ち 着 いたと 思 われる 開 業 3 年 目 の 平 成 25 年 度 の 値 を 採 用 した 実 績 は 想 定 の 86% ( 年 度 ) 図 3-3 輸 送 密 度 ( 博 多 鹿 児 島 中 央 間 )の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 想 定 値 : 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 平 成 12 年 11 月 ) 資 料 実 績 値 : 鉄 道 輸 送 統 計 年 報 (H23~H25) コラム 輸 送 人 員 : 輸 送 した 旅 客 の 総 人 員 数 輸 送 密 度 : 旅 客 営 業 キロ 1 キロメートル 当 たりの 1 日 平 均 旅 客 輸 送 人 員 線 区 年 間 輸 送 人 キロ 営 業 キロ 365 輸 送 人 キロ : 輸 送 した 各 々の 旅 客 ( 人 )にそれぞれの 旅 客 が 乗 車 した 距 離 (キロ) を 乗 じたものの 累 積 資 料 : 一 般 財 団 法 人 運 輸 政 策 研 究 機 構 数 字 でみる 鉄 道 2014 を 基 に 作 成 3-5
(3) 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 (OD) 県 間 OD または 地 域 間 OD について 実 績 値 (H25)と 想 定 値 を 比 較 する 福 岡 鹿 児 島 県 間 OD( 鉄 道 利 用 )では 実 績 値 は 5,600 人 / 日 想 定 値 は 4,900 人 / 日 であり 実 績 値 は 想 定 値 より 700 人 / 日 程 度 上 回 っている 福 岡 熊 本 県 間 OD( 鉄 道 利 用 )の 実 績 値 は 9,300 人 / 日 想 定 値 は 13,600 人 / 日 であ り 実 績 値 は 想 定 値 よりも 4,300 人 / 日 程 度 下 回 っている 一 方 福 岡 熊 本 県 間 OD(バ ス 利 用 )の 実 績 値 は 想 定 値 より 2,600 人 / 日 程 度 上 回 っている 10,000 8,000 ( 人 / 日 ) 航 空 鉄 道 バス 6,000 0 200 200 200 4,000 4,900 5,600 5,400 5,600 2,000 0 800 1,000 800 700 想 定 値 (H22) 実 績 値 (H23) 実 績 値 (H24) 実 績 値 (H25) ( 年 度 ) 図 3-4 福 岡 鹿 児 島 県 間 OD の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 20,000 17,500 15,000 12,500 10,000 7,500 5,000 2,500 0 ( 人 / 日 ) 0 13,600 8,600 8,900 9,300 2,100 想 定 値 (H22) 100 100 100 4,600 4,400 4,700 実 績 値 (H23) 航 空 鉄 道 バス 実 績 値 (H24) 実 績 値 (H25) ( 年 度 ) 図 3-5 福 岡 熊 本 県 間 OD の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 想 定 値 : 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 平 成 12 年 11 月 ) 資 料 実 績 値 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 鉄 道 :JR 定 期 外 バス: 乗 合 バス 3-6
熊 本 鹿 児 島 県 間 OD では 鉄 道 利 用 バス 利 用 とも 実 績 値 と 想 定 値 は 同 程 度 である 一 方 関 西 熊 本 + 鹿 児 島 県 間 OD では 全 交 通 機 関 の 合 計 においては 実 績 値 と 想 定 値 は 約 8,000 人 / 日 と 同 程 度 であるが 交 通 機 関 別 では 差 異 が 生 じている 鉄 道 利 用 については 実 績 値 は 3,300 人 / 日 想 定 値 は 6,300 人 / 日 であり 実 績 値 は 想 定 値 より 3,000 人 / 日 程 度 下 回 っている 5,000 4,000 ( 人 / 日 ) 航 空 鉄 道 バス 3,000 2,000 1,000 0 0 0 2,000 1,900 1,800 0 1,800 0 400 400 400 200 想 定 値 (H22) 実 績 値 (H23) 実 績 値 (H24) 実 績 値 (H25) ( 年 度 ) 図 3-6 熊 本 鹿 児 島 県 間 OD の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 10,000 8,000 6,000 ( 人 / 日 ) 1,800 4,200 航 空 鉄 道 バス 4,400 4,500 4,000 2,000 6,300 3,600 3,200 3,300 0 0 100 100 200 想 定 値 実 績 値 実 績 値 実 績 値 (H22) (H23) (H24) (H25) ( 年 度 ) 図 3-7 関 西 熊 本 + 鹿 児 島 県 間 OD の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 想 定 値 : 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 平 成 12 年 11 月 ) 資 料 実 績 値 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 鉄 道 :JR 定 期 外 バス: 乗 合 バス 3-7
(4) 実 績 値 と 想 定 値 の 差 異 の 要 因 分 析 需 要 推 計 の 前 提 条 件 となる 人 口 と 経 済 成 長 率 は 推 計 時 点 と 開 業 時 点 で 人 口 は 1~2% 経 済 成 長 率 は 12%の 乖 離 が 生 じている 前 項 で 述 べたように 九 州 新 幹 線 ( 博 多 鹿 児 島 中 央 間 )の 輸 送 密 度 の 想 定 値 は 17,900 人 キロ/ 日 km 平 成 25 年 度 の 輸 送 密 度 の 実 績 値 は 15,400 人 キロ/ 日 km と 約 14%の 乖 離 となっている 以 下 主 な 乖 離 の 要 因 と 考 えられる 人 口 経 済 成 長 率 交 通 サービスについて 実 績 値 と 想 定 値 を 比 較 する 1 人 口 平 成 12 年 当 時 の 人 口 の 将 来 予 測 については 平 成 9 年 5 月 時 点 の 推 計 人 口 ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 都 道 府 県 別 将 来 人 口 推 計 )を 用 いている 需 要 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすと 考 えられる 福 岡 県 では 実 績 値 (H22)は 想 定 値 の 約 99% 同 様 に 熊 本 県 鹿 児 島 県 の 実 績 値 は 想 定 値 の 98% 99%と 小 さくなっている また 関 西 の 実 績 値 は 想 定 値 の 101%と 大 きくなっている 7,500 人 口 ( 千 人 ) 5,000 2,500 0 福 岡 県 実 績 値 想 定 値 実 績 値 は 想 定 値 の99% S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 ( 年 度 ) 人 口 ( 千 人 ) 2,000 1,500 1,000 500 0 熊 本 県 実 績 値 想 定 値 実 績 値 は 想 定 値 の98% S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 ( 年 度 ) 図 3-8 人 口 の 実 績 値 と 想 定 値 の 乖 離 について 想 定 値 : 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 平 成 12 年 11 月 ) 資 料 実 績 値 : 総 務 省 国 勢 調 査 資 料 3-8
2,000 鹿 児 島 県 人 口 ( 千 人 ) 1,500 1,000 500 0 実 績 値 想 定 値 実 績 値 は 想 定 値 の99% S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 ( 年 度 ) 人 口 ( 千 人 ) 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 関 西 実 績 値 想 定 値 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 図 3-9 人 口 の 実 績 値 と 想 定 値 の 乖 離 について 実 績 値 は 想 定 値 の101% ( 年 度 ) 想 定 値 : 政 府 与 党 整 備 新 幹 線 検 討 委 員 会 ワーキンググループ( 第 8 回 平 成 12 年 11 月 ) 資 料 実 績 値 : 総 務 省 国 勢 調 査 資 料 関 西 : 大 阪 府 京 都 府 兵 庫 県 奈 良 県 滋 賀 県 和 歌 山 県 3-9
2 経 済 成 長 率 平 成 12 年 当 時 の 設 定 では 平 成 11 年 7 月 の 閣 議 決 定 経 済 社 会 のあるべき 姿 と 経 済 新 生 の 財 政 方 針 について ( 参 考 )2010 年 の 経 済 社 会 において 示 された 経 済 成 長 率 を 基 に 年 2.0%で 推 移 すると 想 定 していた 実 績 の 成 長 率 はバブル 景 気 の 崩 壊 以 降 平 成 14 年 1 月 まで 複 合 不 況 失 われた 10 年 と 呼 ばれる 低 成 長 率 で 推 移 した その 後 平 成 20 年 2 月 までは 景 気 回 復 し 年 2% 程 度 で 推 移 したが 平 成 20 年 9 月 の リーマンショック により マイナス 成 長 率 と なった その 結 果 平 成 22 年 度 の 実 績 値 は 想 定 値 の 約 88%と 小 さくなっている H12 年 度 基 準 指 標 経 済 成 長 率 5.0% 2.5% 0.0% 2.5% 5.0% 1.500 1.250 1.000 0.750 0.500 2.0% 実 績 値 想 定 値 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 1.000 実 績 値 想 定 値 1.219 1.077 実 績 値 は 想 定 値 の88% H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 ( 年 度 ) ( 年 度 ) 図 3-10 経 済 成 長 率 の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 資 料 : 内 閣 府 平 成 25 年 度 国 民 経 済 計 算 確 報 を 基 に 作 成 3-10
3 交 通 サービス 水 準 の 変 化 博 多 熊 本 間 新 大 阪 熊 本 間 の 交 通 サービス 水 準 の 変 化 について 実 績 値 ( 平 成 25 年 4 月 )と 想 定 値 ( 平 成 12 年 4 月 )の 変 化 を 以 下 に 整 理 する また 交 通 サービス 水 準 の 実 績 値 と 想 定 値 の 比 較 を 表 3-3 に 示 す 1) 博 多 熊 本 間 鉄 道 サービス 水 準 の 変 化 所 要 時 間 では 実 績 値 は 想 定 値 より 1 分 長 く 想 定 値 の 約 103% 運 賃 料 金 では 実 績 値 は 想 定 値 と 同 等 2) 新 大 阪 熊 本 間 鉄 道 サービス 水 準 の 変 化 所 要 時 間 では 実 績 値 は 想 定 値 より 7 分 長 く 想 定 値 の 約 104% 運 賃 料 金 では 実 績 値 は 想 定 値 より 810 円 高 く 想 定 値 の 約 105% 新 大 阪 熊 本 間 で 運 賃 料 金 の 実 績 値 と 想 定 値 に 乖 離 が 生 じるのは 九 州 山 陽 新 幹 線 における 料 金 併 算 制 の 影 響 と 考 えられる 航 空 サービス 水 準 の 変 化 所 要 時 間 では 実 績 値 は 想 定 値 より 6 分 長 く 想 定 値 の 約 103% 運 賃 では 実 績 値 は 想 定 値 より 6,900 円 高 く 想 定 値 の 約 139% ( 正 規 運 賃 ) 運 賃 では 実 績 値 は 想 定 値 より 1,500 円 高 く 想 定 値 の 約 108% ( 実 勢 運 賃 ) 3-11
表 3-3 所 要 時 間 運 賃 料 金 の 開 業 後 の 想 定 値 と 実 績 値 の 比 較 想 定 値 ( 平 成 12 年 4 月 ) 実 績 値 ( 平 成 25 年 4 月 ) 想 定 と 実 績 の 比 較 所 要 時 間 32 分 33 分 想 定 より 1 分 長 い 博 多 ~ 熊 本 運 賃 料 金 4,990 円 4,990 円 ( 正 規 料 金 ) 4,010 円 ( 参 考 割 引 料 金 ) 想 定 と 同 等 ( 正 規 料 金 ) 想 定 より 980 円 安 い ( 参 考 割 引 料 金 ) 鉄 道 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 新 大 阪 ~ 熊 本 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 所 要 時 間 1 時 間 17 分 1 時 間 17 分 想 定 と 同 等 運 賃 料 金 10,160 円 10,170 円 ( 正 規 料 金 ) 9,510 円 ( 参 考 割 引 料 金 ) 想 定 より 10 円 高 い ( 正 規 料 金 ) 想 定 より 650 円 安 い ( 参 考 割 引 料 金 ) 所 要 時 間 2 時 間 51 分 2 時 間 58 分 想 定 より 7 分 長 い 運 賃 料 金 17,510 円 18,320 円 想 定 より 810 円 高 い 所 要 時 間 3 時 間 36 分 3 時 間 42 分 想 定 より 6 分 長 い 運 賃 料 金 20,280 円 21,600 円 想 定 より 1,320 円 高 い 所 要 時 間 2 時 間 35 分 2 時 間 28 分 想 定 より 7 分 短 い 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 運 賃 料 金 14,650 円 20,050 円 ( 正 規 運 賃 ) 15,150 円 ( 実 勢 運 賃 ) 想 定 より 5,400 円 高 い ( 正 規 運 賃 ) 想 定 より 500 円 高 い ( 実 勢 運 賃 ) 航 空 新 大 阪 ~ 熊 本 所 要 時 間 3 時 間 14 分 3 時 間 20 分 想 定 より 6 分 長 い 運 賃 料 金 17,760 円 24,660 円 ( 正 規 運 賃 ) 19,260 円 ( 実 勢 運 賃 ) 想 定 より 6,900 円 高 い ( 正 規 運 賃 ) 想 定 より 1,500 円 高 い ( 実 勢 運 賃 ) 所 要 時 間 3 時 間 20 分 3 時 間 8 分 想 定 より 12 分 短 い 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 運 賃 料 金 20,790 円 28,490 円 ( 正 規 運 賃 ) 21,190 円 ( 実 勢 運 賃 ) 想 定 より 7,700 円 高 い ( 正 規 運 賃 ) 想 定 より 400 円 高 い ( 実 勢 運 賃 ) 資 料 : 実 績 値 は JR 時 刻 表 を 基 に 作 成 航 空 の 実 勢 運 賃 は 2010 年 航 空 旅 客 動 態 調 査 をもとに 低 減 率 を 設 定 し 算 出 航 空 の 所 要 時 間 費 用 は アクセス イグレスを 考 慮 鉄 道 の 料 金 は 通 常 期 指 定 席 として 算 出 参 考 として 鉄 道 の 割 引 料 金 は 九 州 新 幹 線 2 枚 きっぷ( 自 由 席 )の 1 枚 分 に 指 定 席 料 金 510 円 を 加 算 し 算 出 したものを 記 載 3-12
4 感 度 分 析 当 初 の 推 計 時 点 に 該 当 する 平 成 22 年 度 に 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )が 開 業 する として 社 会 経 済 状 況 ( 人 口 経 済 成 長 率 ) 交 通 サービス 水 準 の 条 件 を 変 化 させた ケースで 需 要 推 計 を 実 施 し それぞれの 状 況 に 対 する 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 需 要 ( 輸 送 密 度 )について 感 度 分 析 を 行 い 前 提 条 件 の 想 定 と 実 績 の 乖 離 が 需 要 推 計 値 に 与 える 影 響 を 定 量 的 に 分 析 する 表 3-4 感 度 分 析 ケース ケース 設 定 条 件 基 本 ケース 感 度 分 析 Ⅰ 感 度 分 析 Ⅱ 感 度 分 析 Ⅲ 感 度 分 析 Ⅳ 2010 年 の 実 績 値 人 口 を 想 定 値 の 設 定 に 変 更 経 済 成 長 率 を 想 定 値 の 設 定 に 変 更 人 口 経 済 成 長 率 を 想 定 値 の 設 定 に 変 更 交 通 サービス 水 準 を 想 定 値 の 設 定 に 変 更 1) 分 析 方 法 感 度 分 析 は 費 用 便 益 分 析 に 用 いた 需 要 推 計 モデルを 用 いて 行 うため 想 定 時 の 前 提 条 件 に 適 合 するように 計 算 条 件 を 設 定 する 2) 条 件 設 定 感 度 分 析 の 条 件 設 定 は 以 下 のとおり 人 口 夜 間 人 口 都 道 府 県 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 9 年 5 月 推 計 )の 平 成 22 年 の 予 測 値 を 想 定 値 に 設 定 する 就 業 者 数 今 回 の 事 後 評 価 では 就 業 者 数 も 説 明 変 数 としているため 下 記 の 式 により 算 出 される 値 を 就 業 者 数 の 想 定 値 として 設 定 する 就 業 者 数 ( 想 定 値 )= 就 業 者 数 ( 実 績 値 ) 夜 間 人 口 ( 予 測 値 ) 夜 間 人 口 ( 実 績 値 ) 3-13
経 済 成 長 率 県 内 総 生 産 (GRP) 今 回 の 事 後 評 価 では 県 内 総 生 産 も 説 明 変 数 としているため 経 済 成 長 率 の 予 測 値 と 実 績 値 との 比 率 を 県 内 総 生 産 に 一 律 に 乗 じ 設 定 する GRP( 想 定 値 )=GRP( 実 績 値 ) 経 済 成 長 率 ( 予 測 値 ) 経 済 成 長 率 ( 実 績 値 ) 交 通 サービス 条 件 交 通 サービス 条 件 は 全 ODについて 想 定 時 の 条 件 を 設 定 することが 困 難 である ため 博 多 熊 本 間 博 多 鹿 児 島 中 央 間 新 大 阪 熊 本 間 新 大 阪 鹿 児 島 中 央 間 のODの 交 通 サービスについて 所 要 時 間 運 賃 等 を 想 定 時 の 条 件 に 変 更 する 加 えて 九 州 山 陽 新 幹 線 の 料 金 併 算 制 の 影 響 を 検 討 するため 山 陽 新 幹 線 駅 ~ 熊 本 駅 までは 一 律 810 円 山 陽 新 幹 線 駅 ~ 熊 本 以 南 の 駅 までは 一 律 1,320 円 と した 感 度 分 析 も 実 施 する 3) 分 析 結 果 社 会 経 済 条 件 の 分 析 結 果 分 析 結 果 は 以 下 の 通 りである 社 会 経 済 条 件 を 変 更 して 推 計 された 輸 送 密 度 ( 博 多 鹿 児 島 中 央 間 )は 人 口 を 想 定 値 に 変 更 した 場 合 には 0.5% 減 少 経 済 成 長 率 を 想 定 値 に 変 更 した 場 合 には 7.3% 増 加 した 人 口 及 び 経 済 成 長 率 を 想 定 値 に 変 更 した 場 合 には 6.8%の 増 加 となった 表 3-5 感 度 分 析 結 果 ( 社 会 経 済 条 件 ) 社 会 経 済 指 標 の 設 定 需 要 予 測 人 口 経 済 成 長 率 断 面 輸 送 密 度 ( 人 キロ/ 日 km) 2010 年 度 実 績 を 100%とした 時 の 変 化 率 基 本 ケース 2010 年 度 実 績 2010 年 度 実 績 15,610 100.0% 感 度 分 析 Ⅰ 想 定 値 15,536 99.5% 感 度 分 析 Ⅱ 2010 年 度 実 績 想 定 値 16,753 107.3% 感 度 分 析 Ⅲ 想 定 値 16,673 106.8% 3-14
交 通 サービス 条 件 の 分 析 結 果 鉄 道 の 所 要 時 間 を 変 更 した 場 合 の 需 要 ( 輸 送 密 度 )への 影 響 は 0.3% 特 定 OD 間 のみ 鉄 道 費 用 を 変 更 した 場 合 の 影 響 は 0.6% 料 金 併 算 制 の 影 響 は 4.4% 航 空 の 所 要 時 間 運 賃 を 変 更 した 場 合 には-0.2% 上 記 の 条 件 すべてを 変 更 した 場 合 には 0.8%となった 1 鉄 道 所 要 時 間 感 度 分 析 Ⅳ 博 多 ~ 熊 本 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 新 大 阪 ~ 熊 本 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 表 3-6 感 度 分 析 結 果 ( 交 通 サービス) :-1 分 :±0 分 :-7 分 :-6 分 2 鉄 道 費 用 ( 特 定 OD 間 のみ) 博 多 ~ 熊 本 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 新 大 阪 ~ 熊 本 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 :±0 円 :-10 円 :-810 円 :-1,320 円 3 鉄 道 費 用 (2+ 料 金 併 算 制 ) 博 多 ~ 熊 本 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 山 陽 ~ 熊 本 まで 山 陽 ~ 熊 本 以 南 4 航 空 博 多 ~ 鹿 児 島 中 央 所 要 時 間 航 空 運 賃 新 大 阪 ~ 熊 本 所 要 時 間 航 空 運 賃 新 大 阪 ~ 鹿 児 島 中 央 所 要 時 間 航 空 運 賃 :±0 円 :-10 円 :-810 円 :-1,320 円 :+7 分 :-500 円 :-6 分 :-1,500 円 :+12 分 :-400 円 断 面 輸 送 密 度 変 化 分 ( 人 キロ/ 日 km) 基 本 ケース 感 度 分 析 輸 送 密 度 増 加 率 15,610 15,662 52 0.3% 15,702 92 0.6% 16,291 681 4.4% 15,582-28 -0.2% 1,2,4の 条 件 を 変 更 15,728 118 0.8% 1,3,4の 条 件 を 変 更 16,316 706 4.5% 3-15
5 要 因 分 析 まとめ 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )の 開 業 に 伴 う 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 需 要 の 想 定 値 と 実 績 値 の 乖 離 について 要 因 分 析 を 以 下 にまとめる 社 会 経 済 条 件 としての 人 口 国 内 総 生 産 (GDP)の 乖 離 は 以 下 のとおりである 福 岡 県 の 人 口 (H22)は 実 績 値 (507 万 人 )が 想 定 値 (515 万 人 )より 小 (99%) 熊 本 県 の 人 口 (H22)は 実 績 値 (182 万 人 )が 想 定 値 (185 万 人 )より 小 (98%) 鹿 児 島 県 の 人 口 (H22)は 実 績 値 (171 万 人 )が 想 定 値 (172 万 人 )より 小 (99%) 経 済 成 長 率 は 実 績 値 が 想 定 値 より 小 (88%) 交 通 サービス 条 件 としての 鉄 道 所 要 時 間 の 乖 離 は 以 下 のとおりである 博 多 熊 本 間 の 実 績 値 (33 分 )が 想 定 値 (32 分 )より 大 (103%) 博 多 鹿 児 島 中 央 間 の 実 績 値 (1 時 間 17 分 )が 想 定 値 (1 時 間 17 分 )と 同 等 これらの 条 件 変 更 による 需 要 への 影 響 は 以 下 のとおりである 社 会 経 済 条 件 を 変 更 した 場 合 の 需 要 への 影 響 は 7% 特 定 OD 間 の 交 通 サービス 条 件 を 変 更 した 場 合 の 需 要 への 影 響 は 1% 九 州 山 陽 新 幹 線 の 料 金 併 算 制 を 考 慮 した 場 合 の 需 要 への 影 響 は 5% 3-16
4. 事 業 効 率 4-1 費 用 便 益 分 析 における 便 益 の 計 測 手 法 事 業 効 率 は 費 用 便 益 分 析 によって 社 会 経 済 的 な 視 点 から 事 業 効 率 性 を 評 価 する 便 益 の 評 価 手 法 は 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニュアル 2012 年 改 訂 版 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 監 修 ) により 利 用 者 便 益 と 供 給 者 便 益 を 合 算 した 直 接 便 益 を 計 測 することとする 4-2 費 用 便 益 分 析 に 関 する 前 提 条 件 費 用 便 益 分 析 を 行 うための 需 要 推 計 の 前 提 条 件 を 表 4-1 に 示 す 項 目 表 4-1 需 要 推 計 の 前 提 条 件 内 容 各 交 通 機 関 の 整 備 状 況 各 交 通 機 関 の 運 賃 水 準 経 済 成 長 率 人 口 航 空 路 線 鉄 道 高 速 バス フェリー 高 速 道 路 航 空 鉄 道 高 速 バス フェリー 2011 年 までは 実 績 2013 年 までは 最 新 の 政 府 予 測 である 平 成 25 年 度 の 経 済 見 通 しと 経 済 財 政 運 営 の 基 本 的 態 度 ( 平 成 25 年 2 月 28 日 閣 議 決 定 )を 適 用 2014 年 以 降 は 直 近 10 年 間 ( 実 績 値 )の 年 平 均 変 化 額 を 加 算 して 設 定 2030 年 以 降 は 一 定 過 去 の 人 口 については 国 勢 調 査 (2010 年 )を 適 用 将 来 の 人 口 については 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 )の 中 位 推 計 値 を 適 用 2014 年 4 月 の 実 績 2014 年 4 月 の 実 績 2014 年 4 月 の 実 績 2014 年 4 月 の 実 績 及 び 第 4 回 国 土 開 発 自 動 車 道 建 設 会 議 ( 平 成 21 年 4 月 )を 考 慮 2014 年 4 月 の 運 賃 水 準 ( 平 成 22 年 度 航 空 旅 客 動 態 調 査 を 考 慮 した 実 勢 運 賃 ) 2014 年 4 月 の 運 賃 水 準 2014 年 4 月 の 運 賃 水 準 所 要 時 間 運 行 本 数 高 速 道 路 九 州 新 幹 線 既 設 新 幹 線 関 連 する 優 等 列 車 With Without 2014 年 4 月 の 運 賃 水 準 2014 年 4 月 時 刻 表 緩 行 型 準 速 達 型 速 達 型 の 3 通 りに 分 類 して 設 定 所 要 時 間 は 平 均 的 所 要 時 間 を 設 定 2010 年 11 月 時 刻 表 緩 行 型 速 達 型 の 2 通 りに 分 類 して 設 定 所 要 時 間 は 平 均 的 所 要 時 間 を 設 定 2014 年 4 月 時 刻 表 緩 行 型 準 速 達 型 速 達 型 の 3 通 りに 分 類 して 設 定 所 要 時 間 は 平 均 的 所 要 時 間 を 設 定 With 2014 年 4 月 時 刻 表 所 要 時 間 は 代 表 列 車 の 所 要 時 間 を 設 定 Without 2010 年 11 月 時 刻 表 所 要 時 間 は 代 表 列 車 の 所 要 時 間 を 設 定 その 他 優 等 列 車 2014 年 4 月 時 刻 表 所 要 時 間 は 代 表 列 車 の 所 要 時 間 を 設 定 航 空 2014 年 4 月 時 刻 表 所 要 時 間 は 平 均 的 所 要 時 間 を 設 定 高 速 バス フェリー 2014 年 4 月 時 刻 表 所 要 時 間 は 平 均 的 所 要 時 間 を 設 定 自 動 車 平 成 22 年 度 道 路 交 通 センサスに 基 づき 設 定 4-1
4-3 費 用 便 益 分 析 に 用 いた 需 要 費 用 便 益 分 析 に 用 いた 需 要 を 表 4-2 に 示 す 表 4-2 費 用 便 益 分 析 に 用 いた 需 要 ( 輸 送 密 度 ) ( 定 期 外 人 キロ/ 日 km) 線 区 年 次 需 要 推 計 平 成 22 年 度 平 成 32 年 度 平 成 42 年 度 平 成 62 年 度 博 多 整 備 なし 11,900 12,200 12,200 10,900 ~ 新 八 代 整 備 あり 19,200 19,700 19,700 17,600 博 多 整 備 なし 8,700 8,900 8,900 7,900 ~ 鹿 児 島 中 央 整 備 あり 15,600 16,000 16,000 14,200 整 備 なしの 輸 送 密 度 は 鹿 児 島 本 線 と 九 州 新 幹 線 より 算 出 整 備 ありの 輸 送 密 度 は 九 州 新 幹 線 より 算 出 4-4 費 用 便 益 分 析 結 果 費 用 便 益 分 析 の 計 算 結 果 は 表 4-3 のとおりである 分 析 の 結 果 純 現 在 価 値 (B-C)15,974 億 円 費 用 便 益 比 (B/C)は 2.1 であった 今 回 の 分 析 では 博 多 鹿 児 島 中 央 間 で 55 分 と 大 きな 時 間 短 縮 効 果 があった これに 加 え 山 陽 新 幹 線 との 直 通 運 転 により 新 大 阪 鹿 児 島 中 央 間 で 80 分 短 縮 され 山 陽 地 域 関 西 地 域 と 九 州 地 域 の 鉄 道 需 要 が 高 まり 大 きな 便 益 が 発 現 したものと 考 えられる 表 4-3 費 用 便 益 分 析 結 果 便 益 費 用 純 現 在 価 値 費 用 便 益 比 経 済 的 (B) (C) (B-C) (B/C) 内 部 収 益 率 30,308 億 円 14,334 億 円 15,974 億 円 2.1 8.8% 1 便 益 および 費 用 は 年 度 ごとに 現 在 価 値 化 し 開 業 後 50 年 までの 累 計 額 2 現 在 価 値 化 基 準 年 度 : 平 成 27 年 度 4-2
5. 事 業 による 効 果 影 響 の 発 現 状 況 5-1 輸 送 交 通 の 変 化 (1) 交 通 機 関 の 輸 送 量 分 担 率 等 の 変 化 1 鉄 道 の 輸 送 量 の 変 化 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 開 業 により 九 州 新 幹 線 ( 鹿 児 島 ルート)が 全 線 開 業 した これに 伴 い 平 成 25 年 度 の 輸 送 人 員 輸 送 密 度 は 平 成 22 年 度 と 比 較 して それ ぞれ 約 2.8 倍 約 1.8 倍 と 大 幅 に 増 加 している また 開 業 後 3 年 間 の 傾 向 は 定 期 外 輸 送 はほぼ 横 ばいであるが 定 期 輸 送 は 増 加 傾 向 であり 新 幹 線 の 生 活 路 線 化 が 進 んでいる 定 期 輸 送 が 輸 送 全 体 に 占 める 割 合 は 平 成 25 年 度 で 輸 送 人 員 では 約 19% 輸 送 密 度 では 約 10%となっている 40,000 ( / ) 定 期 定 期 外 3/11 東 本 震 災 3/12 全 線 開 業 33,178 33,696 35,030 30,000 合 計 27,544 27,449 28,392 20,000 10,000 0 10,542 10,866 11,082 11,432 11,403 10,529 12,225 5,634 6,247 6,638 9,537 9,282 9,096 9,232 9,055 9,436 7,967 1,005 1,584 1,986 2,199 2,348 2,562 2,789 平 成 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 図 5-1 輸 送 人 員 の 推 移 ( 九 州 新 幹 線 ) 資 料 : 国 土 交 通 省 鉄 道 輸 送 統 計 年 報 を 基 に 作 成 20,000 15,000 ( キロ/ km) 定 期 定 期 外 合 計 3/11 東 本 震 災 3/12 全 線 開 業 17,157 16,825 17,203 15,673 15,156 15,438 10,000 8,087 8,135 8,218 8,528 8,479 7,668 9,252 5,000 7,653 7,432 7,331 7,533 7,409 6,497 8,014 0 434 703 887 995 1,070 1,171 1,237 1,484 1,670 1,765 平 成 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 図 5-2 輸 送 密 度 の 推 移 ( 九 州 新 幹 線 ) 資 料 : 国 土 交 通 省 鉄 道 輸 送 統 計 年 報 を 基 に 作 成 5-1
図 5-3 に 九 州 新 幹 線 及 び 山 陽 新 幹 線 ( 小 倉 博 多 間 )の 月 別 輸 送 人 員 を 示 す 九 州 新 幹 線 の 輸 送 人 員 は 平 成 23 年 3 月 の 全 線 開 業 に 伴 い 大 きく 増 加 している また 月 毎 に 変 動 はあるものの 継 続 的 に 1 日 30,000 人 以 上 に 利 用 されている 山 陽 新 幹 線 ( 小 倉 博 多 間 )も 同 様 に 九 州 新 幹 線 の 全 線 開 業 により 輸 送 人 員 が 増 加 している 70,000 九 州 新 幹 線 及 び 山 陽 新 幹 線 ( 小 倉 ~ 博 多 )の 輸 送 人 員 九 州 新 幹 線 山 陽 新 幹 線 ( 小 倉 ~ 博 多 ) 60,000 50,000 人 / 日 40,000 30,000 20,000 10,000 平 成 16 年 3 月 13 日 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 ~ 鹿 児 島 中 央 ) 開 業 平 成 23 年 3 月 12 日 九 州 新 幹 線 ( 博 多 ~ 新 八 代 ) 開 業 全 線 開 業 0 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 6 月 9 月 平 成 16 年 平 成 17 年 平 成 18 年 平 成 19 年 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 平 成 27 年 図 5-3 月 別 の 輸 送 人 員 の 推 移 資 料 : 国 土 交 通 省 九 州 運 輸 局 九 州 のうんゆ を 基 に 作 成 5-2
福 岡 鹿 児 島 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 の 推 移 をみると 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 ) 開 業 により 平 成 16 年 度 に 大 きく 増 加 した 後 平 成 22 年 度 までは 横 ばいで 推 移 してい た 平 成 22 年 度 末 の 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 開 業 により 九 州 新 幹 線 ( 鹿 児 島 ルート)が 全 線 開 業 したことに 伴 い 平 成 23 年 度 以 降 にさらに 増 加 している 250 200 ( 万 人 ) JR 民 鉄 ( 定 期 ) JR 民 鉄 ( 定 期 外 ) JR 民 鉄 ( 定 期 + 定 期 外 ) 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 207 199 204 150 142 142 143 148 144 126 134 100 83 88 93 100 50 0 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 0.00 0.00 0.02 0.02 0.02 0.00 0.02 0.06 0.00 0.00 0.06 1.20 1.34 1.24 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-4 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 福 岡 熊 本 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 の 推 移 をみると 平 成 22 年 度 までは 横 ばいで 推 移 して いたが 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 ) 開 業 に 伴 い 増 加 している また 定 期 外 利 用 だけでなく 定 期 利 用 も 増 加 傾 向 である 700 600 500 400 300 200 100 ( 万 人 ) JR 民 鉄 ( 定 期 ) JR 民 鉄 ( 定 期 外 ) JR 民 鉄 ( 定 期 + 定 期 外 ) 440 426 419 415 320 308 307 306 412 414 415 412 416 300 301 303 302 306 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 396 402 288 289 120 117 112 109 111 113 112 109 110 108 113 504 482 460 314 325 338 146 157 167 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-5 福 岡 熊 本 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 5-3
関 西 鹿 児 島 県 間 関 西 熊 本 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 の 推 移 をみると 九 州 新 幹 線 ( 鹿 児 島 ルート)が 全 線 開 業 した 平 成 23 年 度 以 降 に 大 きく 増 加 している 全 線 開 業 に 伴 い 九 州 新 幹 線 山 陽 新 幹 線 の 直 通 運 転 が 開 始 されたことにより 九 州 地 域 内 だけでな く 関 西 圏 までの 広 い 範 囲 に 影 響 が 及 んでいる なお 関 西 とは 大 阪 府 京 都 府 兵 庫 県 奈 良 県 滋 賀 県 和 歌 山 県 を 示 す ( 以 下 同 様 ) 70 60 50 ( 万 人 ) JR 民 鉄 ( 定 期 外 ) 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 57 47 47 40 30 20 10 9 9 8 9 14 12 12 14 13 13 18 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-6 関 西 鹿 児 島 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 80 70 60 ( 万 人 ) JR 民 鉄 ( 定 期 外 ) 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 73 69 73 50 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 40 30 21 22 22 23 25 26 28 31 30 28 35 20 10 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-7 関 西 熊 本 県 間 の 鉄 道 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 5-4
2その 他 公 共 交 通 機 関 の 輸 送 量 の 変 化 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 航 空 利 用 者 数 の 推 移 をみると 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 ) 開 業 にともない 平 成 16 年 度 以 降 減 少 傾 向 が 続 いている 一 方 乗 合 バスの 利 用 者 数 の 推 移 をみると 平 成 15 年 度 までは 増 加 傾 向 であり 平 成 16 年 度 以 降 は 横 ばいで 推 移 している 各 公 共 交 通 機 関 でみると 利 用 者 数 の 増 加 減 少 はあるものの 全 体 でみると 九 州 新 幹 線 ( 鹿 児 島 ルート)が 全 線 開 業 した 平 成 23 年 度 以 降 大 きく 増 加 しており 地 域 間 の 交 流 が 活 発 になっていると 思 われる 福 岡 熊 本 県 間 の 乗 合 バスの 利 用 実 績 の 推 移 をみると ほぼ 横 ばいで 推 移 している 300 250 200 ( 万 人 ) 178 航 空 JR 定 期 外 乗 合 バス 合 計 190 195 195 215 209 207 207 203 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 174 177 250 205 234 235 198 203 150 142 142 143 148 144 126 134 100 83 88 93 100 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 50 0 71 70 71 56 39 38 40 38 40 33 30 36 28 40 34 25 23 32 31 28 25 21 18 15 13 9 8 7 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25( 年 度 ) 図 5-8 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 の 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 800 700 ( 万 人 ) 航 空 JR 定 期 外 乗 合 バス 合 計 661 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 600 500 454 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 475 480 482 478 486 473 475 454 445 485 488 515 400 300 320 350 308 307 306 300 301 303 302 306 288 289 314 325 338 200 100 127 160 166 170 172 179 164 167 162 153 167 160 173 0 7 7 7 6 6 6 6 6 4 4 4 4 4 5 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25( 年 度 ) 図 5-9 福 岡 熊 本 県 間 の 各 交 通 機 関 の 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 乗 合 バスの 流 動 調 査 は 全 国 における 総 輸 送 量 の 精 度 を 確 保 する 設 定 となっており 地 域 を 細 分 化 した 輸 送 量 の 精 度 は 総 輸 送 量 よりも 低 い 精 度 となっているため H20 年 度 の 輸 送 量 が 突 出 していると 考 えられる 5-5
関 西 鹿 児 島 県 間 関 西 熊 本 県 間 の 航 空 利 用 者 数 の 推 移 をみると 関 西 鹿 児 島 県 間 では 平 成 23 年 度 を 底 として 平 成 24 年 度 以 降 は 回 復 傾 向 がみられる これは 平 成 24 年 度 に 関 西 鹿 児 島 間 でLCCが 就 航 した 影 響 と 考 えられる 関 西 熊 本 県 間 では 減 少 傾 向 であるが 平 成 26 年 度 には 関 西 熊 本 間 でもLCCが 就 航 されたため 今 後 は 航 空 の 利 用 者 増 加 も 予 想 される また 各 公 共 交 通 機 関 でみると 利 用 者 数 の 増 加 減 少 はあるものの 全 体 でみると 九 州 新 幹 線 ( 鹿 児 島 ルート)が 全 線 開 業 した 平 成 23 年 度 以 降 大 きく 増 加 しており 地 域 間 の 交 流 が 活 発 になっていると 思 われる 200 180 160 ( 万 人 ) 航 空 JR 定 期 外 乗 合 バス 合 計 153 153 153 154 148 149 146 150 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 145 159 165 168 140 127 130 120 100 80 60 141 141 141 135 137 130 129 132 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 127 109 110 101 57 116 119 47 47 40 20 9 9 8 9 14 12 12 14 13 13 18 0 3 4 4 4 4 4 4 4 5 6 3 1 2 2 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25( 年 度 ) 図 5-10 関 西 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 の 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 140 120 100 80 ( 万 人 ) 107 82 航 空 JR 定 期 外 乗 合 バス 合 計 111 112 85 87 107 80 102 103 105 74 74 74 102 69 67 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 99 89 96 128 73 116 69 121 73 60 40 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 21 22 22 23 25 26 28 31 30 28 59 58 35 54 45 44 20 0 3 4 3 3 4 3 3 2 2 2 2 1 2 5 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25( 年 度 ) 図 5-11 関 西 熊 本 県 間 の 各 交 通 機 関 の 利 用 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 5-6
3 高 速 道 路 の 交 通 量 の 変 化 高 速 道 路 の 走 行 台 数 を 九 州 自 動 車 道 の 区 間 でみると 開 業 後 に 微 減 し その 後 は 横 ば いで 推 移 している 図 5-12 福 岡 熊 本 鹿 児 島 県 間 の 高 速 道 路 の IC 間 の 走 行 台 数 資 料 : 高 速 道 路 と 自 動 車 を 基 に 作 成 5-7
4 交 通 機 関 分 担 率 の 変 化 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 の 変 化 をみると 平 成 15 年 度 末 の 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 の 開 業 に 伴 い 鉄 道 の 分 担 率 は 70% 程 度 航 空 の 分 担 率 は 10% 程 度 で 推 移 し ていた 平 成 22 年 度 末 の 全 線 開 業 に 伴 い 鉄 道 の 分 担 率 はさらに 高 まり 80% 以 上 とな り 航 空 の 分 担 率 は 5% 以 下 となっている 一 方 福 岡 熊 本 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 は ほぼ 横 ばいで 推 移 しており 鉄 道 の 分 担 率 は 約 65% 乗 合 バスの 分 担 率 が 約 35%となっている 乗 合 バス JR 定 期 外 航 空 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 40% 37% 36% 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 28% 16% 14% 12% 10% 9% 8% 7% 3% 3% 3% 66% 68% 69% 72% 71% 73% 76% 82% 84% 86% 47% 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 46% 48% 51% 13% 17% 16% 20% 18% 18% 19% 18% 20% 19% 17% 14% 12% 11% H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-13 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 の 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 乗 合 バス JR 定 期 外 航 空 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% 71% 65% 64% 63% 63% 62% 64% 64% 46% 63% 65% 65% 67% 66% 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 28% 34% 35% 35% 36% 37% 35% 35% 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 53% 36% 34% 34% 33% 34% H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-14 福 岡 熊 本 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 の 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 5-8
関 西 鹿 児 島 県 間 関 西 熊 本 県 間 における 各 交 通 機 関 の 分 担 率 の 変 化 をみると 平 成 22 年 度 末 の 全 線 開 業 に 伴 い 鉄 道 の 分 担 率 が 増 加 し 航 空 の 分 担 率 が 減 少 している ま た 全 線 開 業 以 降 では 関 西 鹿 児 島 県 間 では 航 空 分 担 率 ( 約 70%)が 鉄 道 分 担 率 ( 約 30%)より 大 きいのに 対 し 関 西 熊 本 県 間 では 航 空 分 担 率 ( 約 40%)よりも 鉄 道 分 担 率 ( 約 60%)の 方 が 大 きくなっている 関 西 熊 本 県 間 では 全 線 開 業 に 伴 い 航 空 と 鉄 道 の 分 担 率 が 逆 転 している 乗 合 バス JR 定 期 外 航 空 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 92% 92% 92% 91% 88% 89% 89% 88% 88% 86% 84% 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 63% 70% 71% 36% 28% 28% 6% 6% 5% 6% 9% 8% 8% 9% 9% 10% 13% 2% 3% 2% 3% 3% 3% 3% 3% 3% 4% 2% 1% 1% 1% H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-15 関 西 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 の 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 乗 合 バス JR 定 期 外 航 空 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 77% 77% 78% 75% 72% 72% 70% 68% 67% 66% 61% 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 3/11 東 日 本 大 震 災 3/12 全 線 開 業 20% 20% 20% 22% 24% 25% 27% 30% 30% 32% 37% 42% 39% 36% 3% 4% 3% 3% 4% 3% 2% 2% 2% 2% 3% 1% 2% 4% 57% 59% 60% H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 ) 図 5-16 関 西 熊 本 県 間 の 各 交 通 機 関 分 担 率 の 実 績 資 料 : 国 土 交 通 省 旅 客 地 域 流 動 調 査 を 基 に 作 成 5-9
5 利 用 交 通 手 段 の 変 化 新 幹 線 開 業 前 の 利 用 交 通 手 段 について 新 幹 線 利 用 者 のアンケート 結 果 を 以 下 に 示 す 全 目 的 別 にみると 航 空 から 変 更 した 人 が 約 18% 高 速 バスから 変 更 した 人 が 約 15% 自 動 車 から 変 更 した 人 が 約 15%となっている 目 的 別 にみると 航 空 から 新 幹 線 利 用 に 変 更 した 人 は 業 務 目 的 の 利 用 者 では 19% 観 光 レクレーション 目 的 の 利 用 者 では 約 6%となっている 一 方 自 動 車 から 新 幹 線 利 用 に 変 更 した 人 は 業 務 目 的 の 利 用 者 では 約 11% 観 光 レクレーション 目 的 の 利 用 者 では 約 24%となっており 目 的 により 新 幹 線 開 業 による 利 用 交 通 手 段 の 変 化 が 異 なっ ている 業 務 (n=8,997) 52.7 19.4 16.4 11.1 0.4 観 光 レクレーション (n=2,361) 39.4 5.6 16.3 24.4 1.7 合 計 (n=14,864) 50.9 18.0 15.4 14.7 1.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 在 来 線 航 空 機 高 速 バス 自 動 車 その 他 図 5-17 新 幹 線 利 用 者 の 新 幹 線 開 業 前 に 利 用 していた 交 通 機 関 資 料 : 一 般 財 団 法 人 運 輸 政 策 研 究 機 構 アンケート 調 査 (2012.11 平 日 )を 基 に 作 成 5-10
(2) 交 通 ネットワークの 変 化 1 運 行 本 数 の 変 化 1) 福 岡 鹿 児 島 県 間 鉄 道 の 運 行 本 数 は 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 )の 開 業 により 14 本 から 30 本 程 度 に 大 幅 に 増 加 している また 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )の 開 業 では 5 本 増 加 となっていることに 加 え 新 八 代 駅 での 対 面 乗 換 の 必 要 がなくなっている 航 空 の 運 行 本 数 は 平 成 12 年 度 の 13 便 から 徐 々に 減 少 し 現 在 では 2 便 となって いる 一 方 高 速 バスの 運 行 本 数 に 変 化 はみられない 60 50 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 開 業 博 多 新 八 代 間 開 業 運 行 本 数 ( 便 / 日 ) 40 30 20 10 0 35 36 36 36 36 30 30 30 31 31 31 24 24 24 24 25 14 14 14 14 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 3 3 13 13 2 2 2 11 9 10 9 7 6 7 6 7 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 航 空 鉄 道 高 速 バス ( 年 度 ) 図 5-18 福 岡 鹿 児 島 県 間 の 各 交 通 機 関 の 運 行 本 数 の 推 移 資 料 :JR 時 刻 表 ( 各 年 3 月 )を 基 に 作 成 航 空 は 福 岡 空 港 鹿 児 島 空 港 の 運 行 本 数 鉄 道 は つばめ (H12~15) リレーつばめ (H16~H22) みずほ さくら つばめ (H23~H27)の 運 行 本 数 2) 福 岡 熊 本 県 間 鉄 道 の 運 行 本 数 は 九 州 新 幹 線 ( 新 八 代 鹿 児 島 中 央 間 )の 開 業 では 微 増 となっ ているが 九 州 新 幹 線 ( 博 多 新 八 代 間 )の 開 業 に 伴 い 44 本 から 60 本 程 度 まで 増 加 している また 高 速 バスの 運 行 本 数 も 増 加 傾 向 を 示 している 5-11