IPA グローバルシンポジウム2010 1. IT 産 業 の 維 新 へ アジャイル 開 発 のめざすべきもの 2. 要 求 工 学 で 要 求 獲 得 できてこそ アジャイル 開 発 がいきてくる 3. IT 産 業 の 構 造 改 革 ->アジャイルの 成 功 秘 訣 請 負 契 約 から 委

IPAグローバル シンポジウム2010 2010 年 6 月 8 日 IT 産 業 の 維 新 -アジャイルの 本 質 と 今 カリフォルニア 州 立 大 学 ポモナ 校 教 授 一 色 浩 一 郎 Mail: krisshiki@csupomona.edu Web site: www.sei-cpp.com copyright@koichiro isshiki 0

IPA グローバルシンポジウム2010 1. IT 産 業 の 維 新 へ アジャイル 開 発 のめざすべきもの 2. 要 求 工 学 で 要 求 獲 得 できてこそ アジャイル 開 発 がいきてくる 3. IT 産 業 の 構 造 改 革 ->アジャイルの 成 功 秘 訣 請 負 契 約 から 委 任 契 約 へ 4. グローバルに 通 用 する 人 材 育 成 5. カリフォルニア 州 立 大 学 コース 6. 日 本 の 若 者 に 夢 をーキラキラした 目 の 若 者 に 1

米 国 アジャイル 開 発 のステップ 上 流 設 計 事 業 戦 略 委 任 上 流 コンサル 中 流 業 務 設 計 業 務 機 能 委 任 仮 工 数 精 算 中 流 コンサル コーチング 外 部 設 計 下 流 業 務 設 計 業 務 機 能 非 機 能 要 求 委 任 実 工 数 精 算 請 負 下 流 アジャイ ル 開 発 下 流 Outsourcing Offshore 開 発 内 部 設 計 (コン ピュ ータ 化 )

カリフォルニア 州 立 大 学 コース 体 系 図 ソフトウェ ア 工 学 エントレプ レニュア 組 織 工 学 経 営 工 学 C I O Cal Poly Seminar コース 体 系 図 C I O O PMO-PMP project management office RequirementsEngineering 要 求 工 学 行 動 科 学 心 理 経 済 学 Statement of work 工 数 精 算 要 件 定 義 書 RequirementsSpecification 要 求 獲 得 RFP Request For Proposal 要 求 仕 様 化 要 求 検 証 要 求 管 理 Enterprise 2.0 システム 開 発 Systems 管 理 Development Agile RUP Rational Unified Process CRC All rights reserv ed by Dr. Koichiro Isshiki( 一 色 浩 一 郎 ) & Takaaki Yaguchi( 矢 口 隆 明 )2009 OOM Object oriented Methodology PSP Personal Sof tware Process オフショア 開 発 Offshore Development SECURITY Computer Forensics RTE Round Trip Engineering 世 界 一 会 社 研 究 訪 問 New Technology Speakersと 討 論 3D CSS Web2.0-3.0 Blog AJAX Wiki Folksonomies Pod Cast GIS RSS GPS http://www.sei-cpp.com Flex

適 した 開 発 手 法 選 択 計 画 性 安 定 性 Waterfall 相 互 依 存 継 続 的 関 係 要 件 の 未 決 定 要 件 の 変 動 最 後 のテストま で 分 からない 完 了 判 断 難 し い 開 発 規 模 変 化 の 対 応 性 迅 速 性 Agile プロジェクトの 性 質 や 環 境 5

当 大 学 で 教 えている 代 表 的 な アジャイル 手 法 の 特 徴 1 開 発 手 法 特 徴 規 模 XP( extreme Programming) Scrum 最 もポピュラーな 開 発 手 法 4 基 礎 : communication, simple, feedback, courage. 12の 基 本 プラクテイス:customer team member, user stories, test acceptance, pair programming, short cycle(2 weeks), collective ownership, Sustainable pace(not allowed to work over time) 明 確 なPMと 要 求 管 理 重 視 しばしばXPと 組 み 合 わせる 30 分 以 内 のmeeting. 基 本 的 開 発 サ イクルは30 日 小 規 模 (4-1 0 人 程 度 ) Kent Beck, Ward Cunningham Any size. Ken Schwaber 他 RUP( Rational Unified Process) 4 フェーズ( 方 向 付 け 推 敲 作 成 移 行 ) OOMのtoolsを 使 う 中 規 模 以 上 Rational Software(IBM) FDD( Feature Driven Development) 軽 量 なアーキテクチャを 重 視 UMLやOOM 手 小 規 模 (4-2 法 を 使 う 前 提 0 人 ) copyright@koichiro isshiki Peter Coad 6

当 大 学 で 教 えている 代 表 的 な アジャイル 手 法 の 特 徴 2 開 発 手 法 特 徴 規 模 ASD(Adaptive Software Development) Crystal Family DSDM(Dynamic System Development Method) EUP(Enterprise Unified Process 反 復 型 customer focus group review, leadership collaboration management, 目 の 前 の 仕 事 に 適 応 させつづける 重 要 度 にあわせて レベルを 使 い 分 けられる the darker the color, the heavier the project. しば しば XPやScrumと 組 み 合 わせる ISO9001 資 格 の 開 発 手 法 RAD(Rapid Application Development) から 普 及 プロセス マネージメントを 重 視 エンタープライズ アーキテクチャ 再 利 用 管 理 ポートフォリオ 人 的 資 源 管 理 含 む Any size. Jim Highsmith 中 小 規 模. Alistair Cockburn Any size 複 雑 なビジネ ス プロジェクト に 適 す. DSDM コンソーシアム 7

Crystal Methodologies D6 Denotes a project with a maximum of six persons delivering a system of maximum criticality of discretionary C=Comfort D=Discretionary E=Essential L=Life

アジャイル 手 法 の 導 入 問 題 日 本 の 請 負 契 約 から 委 任 契 約 型 に 顧 客 の 要 求 定 義 参 加 型 顧 客 重 要 決 定 参 加 型 -その 例 1. 問 題 への 迅 速 な 決 定 2. 要 件 の 優 先 順 位 の 決 定 3. リリース 毎 の 検 収 4.プログレスレポートへの 参 加

米 国 のアジャイル 開 発 契 約 プロジェクト 管 理 と 実 施 プロセス 規 定 のみ ( 開 発 範 囲 の 規 定 と 期 間 ) 注 : 日 本 の 大 手 SIerのような 一 括 請 負 会 社 ない 10

日 本 の 調 達 モデル ユーザー 大 手 システム インテグレータ ハードウ エア データ ベース パッ ケージ システム 内 部 開 発 経 営 シス テム 外 部 設 計 ハードウエア データベース ベンダー パッケージ ベンダー システム 開 発 ベンダー 経 営 システムコンサル copyright@koichiro isshiki 11

米 国 の 調 達 モデル ユーザー ハードウ エア データ ベース パッ ケージ システム 内 部 開 発 経 営 シス テム 外 部 設 計 ハードウエア データベース ベンダー パッケージ ベンダー システム 開 発 ベンダー 経 営 システムコンサル copyright@koichiro isshiki 12

日 本 型 の 契 約 方 式 請 負 契 約 User 契 約 金 額 と 期 限 設 定 Vendor 業 務 機 能 盛 り 込 む 機 能 抑 え 要 求 だけ 実 現 提 案 控 え 機 能 肥 大 化 複 雑 化 過 酷 な 労 働 環 境 弊 害 とコスト 増 加 利 益 減 少 若 者 ITばなれ IT 部 門 は 経 営 者 エンド ユーザー 双 方 から 信 頼 をうしなう!

システム 契 約 形 態 別 の 換 算 欠 陥 率 1. 品 質 = 委 任 > 委 任 > 請 負 契 約 形 態 が 最 も 良 い 2. 工 期 遅 延 度 = 委 任 > 委 任 > 請 負 が 最 も 遅 延 度 が 低 い 3. 委 任 > 請 負 > 請 負 が 最 も 遅 延 度 が 大 きい フェーズごとの 契 約 形 態 工 期 遅 延 度 換 算 欠 陥 率 要 件 定 義 設 計 実 装 件 数 平 均 値 中 央 値 標 準 偏 差 件 数 平 均 値 中 央 値 標 準 偏 差 委 任 委 任 委 任 29 0.05 0.00 0.13 22 0.29 0.06 0.59 委 任 委 任 請 負 10 0.02 0.00 0.04 8 0.22 0.22 0.16 委 任 請 負 請 負 32 0.09 0.00 0.40 35 0.32 0.14 0.42 請 負 請 負 請 負 77 0.05 0.00 0.28 61 0.65 0.15 1.83 自 社 開 発 自 社 開 発 自 社 開 発 35 0.04 0.00 0.10 23 0.29 0.14 0.50 総 計 183 0.05 0.00 0.26 149 0.44 0.14 1.23 日 本 情 報 システムユーザー 協 会 JUAS 14

米 国 型 の 契 約 方 式 要 求 工 学 に 基 づく 工 数 精 算 User 委 任 Vendor 業 務 設 計 機 能 シンプル 工 数 おさえ コスト 低 下 IT 経 営 の 同 期 競 争 力 に システムアーキテクチャ 設 計 重 視 良 い 機 能 提 案 工 数 拡 大 ユーザーの 信 頼 工 数 増 加 売 上 増 加 IT 技 術 と 付 加 価 値 製 品 化 提 案 教 育

アジャイル 開 発 具 体 例 User 要 求 工 学 で 業 務 機 能 設 計 機 能 の シンプル 化 経 営 者 ユーザー へのIT 部 門 の 価 値 上 昇 他 ベンダー 仮 工 数 精 算 生 産 性 弱 し 1 時 間 のサー ビス 単 価 決 定 作 業 範 囲 決 め 目 標 時 間 ( 金 額 ) 決 め 作 業 内 容 時 間 明 示 継 続 交 渉 継 続 妥 当 仮 工 数 精 算 実 工 数 精 算 コスト 高 単 価 引 き 下 げ 交 渉 Vendor 付 加 価 値 提 案 作 業 拡 大 開 発 ベンダー IT skills 実 力 重 要 製 品 化 部 品 再 利 用 アイデアの 体 系 化

開 発 手 法 の 選 択 対 象 の 性 質 と 規 模 ( 中 小 ) XP ( extreme Programming) 最 もポピュラーな 開 発 手 法 4 基 礎 :communication, simple, feedback, courage. 12の 基 本 プラクテイス:customer team member, user stories, test acceptance, pair programming, short cycle(2 weeks), collective ownership, Sustainable pace(not allowed to work over time) 小 規 模 (4-1 0 人 程 度 ) Kent Beck, Ward Cunningham Scrum Crystal Family FDD( Feature Driven Development) 明 確 なPMと 要 求 管 理 重 視 しばしばXPと 組 み 合 わせ る 30 分 以 内 のmeeting. 基 本 的 開 発 サイクルは30 日 重 要 度 にあわせて レベルを 使 い 分 けられる しばしば XP,Scrumと 組 み 合 わされる 軽 量 なアーキテクチャを 重 視 UMLやOOM 手 法 を 使 う 前 提 Any size. Ken Schwaber 他 中 小 規 模. Alistair Cockburn 小 規 模 (4-2 0 人 ) Peter Coad 17

開 発 手 法 の 選 択 対 象 の 性 質 と 規 模 ( 大 ) 手 法 ASD(Adaptive Software Development) DSDM(Dynamic System Development Method) EUP(Enterprise Unified Process 反 復 型 customer focus group review, leadership collaboration management, 目 の 前 の 仕 事 に 適 応 させつづける ISO9001 資 格 の 開 発 手 法 RAD (Rapid Application Development) から 普 及 プロセス マネージメントを 重 視 エンタープライズ アーキテクチャ 再 利 用 管 理 ポートフォリオ 人 的 資 源 管 理 含 む Any size. Jim Highsmith Any size 複 雑 なビジネス プロジェクト に 適 す. DSDM コンソーシアム RUP( Rational Unified Process 4 フェーズ( 方 向 付 け 推 敲 作 成 移 行 ) OOMのtoolsを 使 う 中 規 模 以 上 Rational Software(IBM) 18

AgileUP 分 からない 5.3% 導 入 されているアジャイル 手 法 の 種 類 ( 海 外 ) 2.1% 2.2% 2.2% その 他 3.7% 独 自 / 組 合 せ FDD Lean 開 発 XP 1.4% 0.6% 1.9% 0.6% 8.0% DSDM Scrum/XPの 組 合 せ 22.3% OpenUP 0.5% Scrum 49.1% アジャイル モデリング Crystal Scrum Scrum/XPの 組 合 せ XP 独 自 / 組 合 せ 分 からない AgileUP その 他 FDD Lean 開 発 DSDM OpenUP アジャイル モデリング Crystal (VersionOne 社 アジャイル 開 発 の 現 状 調 査 第 3 回 2008より)

航 空 宇 宙 局 (NASA) Fast Adaptive Aero Space Tools(FAAST) 次 世 代 の 航 空 宇 宙 分 析 やデザインを 行 うツー ル 開 発 次 世 代 システムを 研 究 しながら 開 発 要 求 仕 様 が 固 まっておらず 開 発 途 中 で 常 に 変 化 し 続 け るソフトウェア 開 発 成 熟 度 の 高 いXP を 使 用 30 分 以 内 のミーティングを 毎 日 行 い 進 捗 や 方 向 性 を 確 認 す るという Scrum の 手 法 も 導 入 20

米 陸 軍 U.S. Army Environmental Center (USAEC) 陸 軍 基 地 の 環 境 クリーンアップ 関 連 ミッション に 使 われるソフト 開 発 会 計 システムへの 機 能 追 加 :1 ヶ 月 近 く 納 期 を 短 縮 した 半 年 で 約 5 万 ドルのコスト 削 減 >XPのペア プログラミング(Pair Programming)を 採 用 : 二 人 のプログラマが1 台 のコンピュータに 向 かってコード 作 成 (プログラミングをしながら 同 時 にレビュー 可 能 といった 要 素 から 実 際 に はプログラマのコストは 他 の 開 発 手 法 の15% 増 だけ) 21

日 本 でのアジャイル 手 法 の 導 入 の 促 進 アジャイル 手 法 の 理 解 促 進 のため 日 本 アジャイル 開 発 コンソーシアム 設 立 提 案 1. 日 本 のアジャイル 開 発 ベンダー 育 成 2. 顧 客 の 経 営 開 発 担 当 のアジャイル 開 発 理 解 促 進 3. 発 注 顧 客 と 開 発 受 託 ベンダーの 相 互 理 解 促 進 4. 会 員 向 けに 専 門 知 識 コンサルティング 及 びトレーニングを 提 供

米 国 アジャイル 開 発 コンソーシアム (1) Agile Alliance: 開 発 手 法 も 非 常 に 広 範 (2) Systems and Software Consortium (SSCI) 航 空 宇 宙 防 衛 IT 通 信 金 融 政 府 及 び 大 学 といった 各 分 野 の 第 一 級 の 機 関 から 構 成 されている 民 間 企 業 としては BEA Systems Computer Science Corporation (CSC) EDS (Electronic Data Systems) General Dynamics Lockheed Martin Raytheon Unisys などが 参 加 (3) Cutter Consortium 会 員 向 けに 専 門 知 識 コンサルティング 及 びトレーニングを 提 供 Jim Highsmith を 筆 頭 として Kent Beck Ken Schwaber Alistair Cockburn など Agile Alliance の 創 設 者 として 有 名 なアジャイル ソフトウェア 開 発 研 究 者 23

米 国 アジャイル 開 発 企 業 ベンダーサンプル (1) Thought Works(イリノイ 州 シカゴ) アジャイル 開 発 手 法 :XP Scrum Crystal その 他 (2)Role Model Software(ノースカロライナ 州 ホーリー ス プリングス)アジャイル 開 発 手 法 :XP (3) Agile Logic(カリフォルニア 州 フラートン) アジャイル 開 発 手 法 :XP Scrum DSDM (4) Object Mentor(イリノイ 州 ガーニー) アジャイル 開 発 手 法 :XP 24

日 本 のITを 輸 出 産 業 にしませんか! 世 界 のIT 市 場 と 動 向 日 本 のITを 輸 出 産 業 にするにはー 世 界 のstandardを 知 る まがったきゅうり 世 界 のstandard 5 stars hotel IT 社 長 があやまる 25

日 本 のIT 産 業 ソフトの 輸 出 入 比 較 輸 入 ソフト 3000 億 輸 出 ソフト 100 億 何 故 輸 出 が 低 い?

世 界 のIT 市 場 by WITCSA2006 27

世 界 IT 市 場 2006 年 by WITCSA copyright@koichiro isshiki 28

日 本 の 若 者 に 夢 を! 要 求 工 学 とアジャイルで > 目 のきらきらした 若 者 に IT 維 新 会 3Kから3Tへ 大 志 楽 しい 高 い 報 酬 or 定 時 に 帰 る 29

Facebookfounders, Obamaの 選 挙 運 動, Chris Hughes(25 歳 ) 今 度 の 仕 事 はGeneral Catalyst 200 万 を 超 えるボランティアたちがプロフィールを 作 り 20 万 のオフラインイベントを 企 画 し 35000のグループを 作 り 40 万 のブログ 記 事 を 投 稿 し 7 万 の 個 人 献 金 ページから$30M( 3000 万 ドル)を 集 めた

Thanks for Listening Dr. Isshiki