ネイル 業 の 生 成 発 展 について サロンワークの 考 察 1140474 藤 村 莉 菜 高 知 工 科 大 学 マネジメント 学 部 1. 研 究 の 目 的 美 容 業 界 の 中 で 日 本 のネイル 産 業 は 時 代 とともに 変 化 し 急 成 長 を 遂 げている ことに 近 年 における 変 化 は 非 常 に 顕 著 で ある しかし その 変 化 に 伴 い チェーン サロンと 個 人 サロンの 格 差 が 生 じているよ うに 思 う 原 因 として 考 えられる 大 きな 変 化 に 上 記 にもあげたチェーンサロンのメ ディア 進 出 そして 規 模 の 拡 大 がある そ こで 本 研 究 では 日 本 におけるネイル 産 業 の 変 遷 とその 要 因 を 明 らかにし チェー ンサロンとの 差 別 化 を 図 れば 個 人 サロンも 成 功 できる という 仮 定 を 設 定 検 討 した 上 で 個 人 経 営 のネイルサロンの 成 功 でき るという 糸 口 をつかむことを 目 的 とする 2. 論 考 手 順 本 研 究 では まず 初 めに チェーンサロン との 差 別 化 を 図 れば 個 人 サロンも 成 功 で きる という 仮 定 を 設 定 する 次 に ネイ ル 産 業 全 体 について 美 容 業 界 の 変 化 とと もにあるネイルの 変 遷 とその 要 因 ネイル 産 業 の 現 状 のそれぞれをまとめる 続 いて 現 状 の 問 題 点 を 挙 げた 上 で 個 人 経 営 のネ イルサロンの 経 営 戦 略 について 説 いていく 業 界 関 係 者 から 一 般 消 費 者 チェーンサロ ン 派 から 個 人 サロン 派 中 立 派 まで 立 場 や 主 張 の 異 なる 多 数 の 意 見 を 参 考 に 持 論 を 展 開 する それらを 踏 まえ 設 定 した 仮 定 の 適 否 を 検 討 し 最 終 的 には 個 人 サロ ンも 成 功 できるという 手 がかりを 考 察 する 3.ネイル 業 界 について 3.1 ネイル 産 業 の 変 遷 ネイルアートの 誕 生 は 縄 文 時 代 にまで 遡 る ネイルアートは 昔 から 様 々な 国 で 行 われていたが 唐 の 時 代 ( 西 暦 618 年 ~907 年 頃 の 中 国 )に 爪 を 染 色 していた 楊 貴 妃 の 習 慣 が 平 安 時 代 の 日 本 に 伝 来 したとされて いる 日 本 にネイルアートが 伝 わってからの 流 れだが 平 安 時 代 には 高 貴 な 人 々の 趣 味 と して 鳳 仙 花 や 紅 花 などの 汁 で 爪 に 着 色 をし ていた 江 戸 時 代 に 入 ると 原 料 のホウセン カのことや 爪 に 色 を 塗 る 行 為 を 爪 紅 (つ まべに) と 呼 び 主 に 遊 女 が 行 っていた そ の 後 フランスから 磨 爪 術 (まそうじゅつ) と 呼 ばれる 爪 磨 きのテクニックが 明 治 時 代 の 日 本 に 伝 わり 発 達 した 1920 年 代 に ネイルラッカーというもの が 登 場 した 近 代 では ネイルエナメルな どと 呼 ばれているネイルラッカーは 乾 き が 速 く 水 に 強 い 自 動 車 の 塗 料 からヒント を 得 てアメリカで 発 明 されたものだ その 後 ネイルエナメルが 市 販 されるようにな り ネイリストという 職 業 も 誕 生 した 1980 年 代 の 初 めには 日 本 初 のネイルサ ロンがオープンし 1985 年 には 日 本 ネイリ
スト 協 会 (JNA)が 創 設 されたのである そして 1990 年 代 日 本 でネイルアートが 大 ヒットし 近 年 では 女 性 の 約 4 割 がネイ ルカラーやネイルアートを 楽 しんでいる 日 本 では 日 本 ネイリスト 協 会 が 主 催 す るネイリスト 技 能 検 定 試 験 などの 試 験 制 度 があり ネイリストの 技 術 を 評 価 する 目 安 になっている ネイリストとは 爪 の 美 容 と 健 康 の 手 入 れ(ネイルケア)や ネイルチップ(つけ 爪 ) を 付 けたり 爪 に 装 飾 やアートを 施 すネイ ルアートなどを 行 う 人 のことを 指 す 現 在 女 性 の 間 でもネイルアートが 流 行 を 超 えて もはや 普 遍 のものになりつつある 一 昔 前 までは ネイルといえばマニキュアだった のだが 現 在 ではネイルサロンでも 主 流 な ものは ジェルネイルになっている 発 祥 は 南 アフリカで 研 究 者 によって 1990 年 半 ばに 作 られたものである ジェルは 日 本 上 陸 当 時 は 高 価 なものであったが 徐 々に 国 内 産 も 開 発 商 品 化 され 現 在 ではかなり 手 頃 な 価 格 になり 今 では 日 本 製 のものが 世 界 トップの 品 質 である ここ 数 年 では 普 及 に 伴 い 正 しく 高 度 な 技 術 と 知 識 も 必 要 とされ 日 本 ネイリスト 協 会 によるジェルネイルに 特 化 した 検 定 試 験 も 行 なわれている 今 やネイルシーンで は 欠 かせないジェルネイルには こうい った 背 景 があり ますます 進 化 を 遂 げてい るのである 3.2 美 容 サービス 産 業 の 現 状 美 容 サービスの 概 念 についてだが 美 容 師 法 によると 美 容 とは パーマネント ウエーブ 結 髪 化 粧 等 の 方 法 により 容 姿 を 美 しくすることをいうようだ しかし 現 在 ではエステやネイルなど 様 々な 美 容 が 溢 れており 今 や 髪 のみにならず 美 容 は 人 の 体 を 対 象 とし 容 姿 を 美 しく 整 えるす べての 行 為 を 意 味 している つまり 身 体 を 対 象 とする 人 間 の 活 動 であり 業 として 行 われる 場 合 には その 成 果 に 対 価 が 伴 わ れる 美 容 サービスには 専 門 技 術 と 接 客 技 術 が 重 要 である 専 門 技 術 は 美 容 その ものを 提 供 するスキルであり 接 客 技 術 は 顧 客 と 関 係 を 持 ちながら 形 成 していくもの である この 要 素 を 持 つ 人 材 が 美 容 サー ビス 産 業 では 必 要 不 可 欠 であり 求 められ ている ネイルサロンの 中 心 的 なサービスは 手 足 の 爪 の 手 入 れや 手 足 のマッサージを 提 供 することである 美 容 サロンを 訪 れる 客 は こうなりたいという 理 想 を 描 き 期 待 どお りの 変 化 を 求 めている また 美 容 サ ービスではさまざまな 道 具 や 薬 品 を 用 いる ので 安 全 性 衛 生 面 にも 気 を 使 わなけれ ばならない 清 潔 で 快 適 な 環 境 の 提 供 をす ることで サロン 同 士 の 競 争 力 も 高 められ ている 会 話 などの 接 客 も 美 容 サービスの 中 ではとても 重 要 である サービスを 提 供 する 側 は 専 門 用 語 ではなく わかりやす い 言 葉 で 客 に 説 明 し 知 識 を 共 有 する 必 要 がある 他 愛 のない 会 話 も 顧 客 の 職 業 や 性 格 好 みなどを 把 握 する 機 会 であり リレ ーションシップマーケティングにも 繋 がる 会 話 できる 時 間 をどのように 利 用 するかに よって その 客 がリピーターになるか 大 き く 左 右 される 日 本 の 美 容 サービス 産 業 は 世 界 におい ても 優 秀 な 技 術 を 有 しているが 国 内 市 場 での 成 長 余 地 は 限 られているのが 現 状 だ 顧 客 のニーズは 多 様 化 し さまざまなサー
ビスを 求 めている これに 対 応 できない 美 容 サービス 企 業 は 衰 退 していくであろう この 状 況 に 対 応 し 成 長 し 続 けるためには 個 々の 美 容 サービス 企 業 は 何 よりも 優 秀 な 人 材 を 育 成 し 確 保 することである 効 率 的 な 方 法 で 顧 客 を 開 拓 し リレーションシ ップマーケティングを 通 じ 顧 客 を 維 持 し 顧 客 満 足 度 を 向 上 させることが 大 切 である 女 性 は 年 齢 に 関 係 なく 美 容 により 自 己 を 高 めており メイクアップというものは 単 に 美 しくなるためだけの 行 動 ではなく 心 理 にもつながる 側 面 を 持 っている 日 本 では 健 康 美 容 癒 し を 提 供 する 新 し いサービスが 次 々と 誕 生 しており 美 容 に 癒 しを 求 めている 人 が 増 えていると 言 える スキンケアやメイクアップには 老 人 性 痴 呆 症 や 鬱 病 の 症 状 を 改 善 進 行 を 阻 止 す る 効 果 があり 回 復 にも 効 果 があるとされ ている このように 多 くの 臨 床 心 理 研 究 において 美 容 活 動 の 効 果 が 明 らかになっ ている 人 間 は 社 会 生 活 を 行 う 上 で 他 人 の 眼 を 意 識 せざるを 得 ない 社 会 との 関 わ りにおいて 容 姿 は 重 要 な 役 割 を 果 たして いるのである 図 1 化 粧 療 法 による 高 齢 者 の 変 化 3.3 ネイル 市 場 の 現 状 と 消 費 者 の 動 向 美 容 産 業 の 中 でもネイル 業 界 は 特 に 女 性 の 社 会 進 出 にも 貢 献 している ネイルケ アやネイルアートなど ネイルに 関 するサ ービスの 人 気 が 高 まるとともに ネイリス トという 職 業 も 社 会 的 に 立 場 が 確 立 されて きているのだ ネイリストという 仕 事 は やりがいも 沢 山 ある 施 術 を 喜 んでくれた とき そしてまた 来 店 して 指 名 してくれた ときがネイリストにとっては 一 番 嬉 しい 瞬 間 のひとつである デートの 前 日 や 結 婚 式 用 のアートをしに 来 る 人 もいるので 大 切 な 日 をプロデュースできる というやりが いを 感 じることもできる 女 性 なら 誰 しも 考 える 結 婚 と 出 産 もし 結 婚 や 出 産 などのブランクを 経 て 仕 事 に 復 帰 をしたいと 思 っても 一 般 的 な 企 業 では それが 難 しいこともあるが ネイリストと いう 職 業 は 資 格 や 実 績 があれば 色 々な 店 で 通 用 する 可 能 性 がある 多 少 のブランク があっても 再 就 職 ができるケースも 多 々あ る そして 女 性 が 独 立 開 業 しやすいという 意 味 でもネイリストは 魅 力 的 な 職 業 である 比 較 的 狭 いスペースでも 開 業 できるので マンションの 一 室 を 店 にし 最 初 は 友 人 や 知 人 を 中 心 に 招 いて 自 宅 サロンからスター トすることもできる 女 性 のライフスタイ ルによって 働 きやすい 環 境 を 選 べるとい うのもネイリストの 魅 力 と 言 えるだろう 現 在 ネイルアートは 若 い 女 性 を 中 心 に 人 気 が 年 々 高 まっている 洋 服 や 髪 型 にお 金 をかけるのと 同 じくらい ファッション の 一 部 として 一 般 化 してきていて 最 近 は 身 だしなみとしてネイルケアをする 男 性 も
増 えてきている 近 年 では 全 国 的 にネイ ルサロンの 数 も 増 えているので 比 較 的 就 職 には 不 自 由 しにくい 職 種 ともいえる 未 経 験 でもアルバイトなどから 採 用 してくれ るサロンも 多 数 あり チャンスは 広 がって いる 業 界 と 言 える ネイルアートは 今 流 行 のひとつといっ た 形 だけでなく 文 化 として 定 着 しつつあ るのも 事 実 である ネイリストという 職 業 に 対 する 評 価 も 今 後 上 がっていくことも 期 待 されている ネイルサービスを 提 供 するサロン 全 般 に おいて 2011 年 には 19500 店 とネイルサロ ンが 増 加 し ジェルネイルを 中 心 として 全 国 的 に 確 実 に 消 費 者 に 浸 透 している それ に 伴 い 競 争 激 化 によるサービス 価 格 の 低 下 が 起 きて 1 店 舗 当 たりの 売 上 高 は 2009 年 を 頂 点 に 減 収 傾 向 にある こうした 傾 向 により コスト 面 での 市 場 規 模 の 拡 大 傾 向 は 鈍 化 しているが ネイルサービスを 日 常 的 に 利 用 している 消 費 者 は 着 実 に 増 加 して いると 言 える 今 後 のネイルサロンは 未 経 験 層 の 取 り 込 みを 進 め ニーズを 増 やしていくだろう そしてさらなる 市 場 規 模 の 広 大 が 期 待 され ている 図 2 ネイル 市 場 規 模 と 売 上 推 移 日 本 のネイルサロンの 市 場 は 約 1000 億 と 言 われている 美 容 の 市 場 としてはま だまだであり そして 最 後 の 美 と 言 われた ものがネイルである 世 界 で 最 もネイルサロンが 浸 透 している 国 はアメリカだと 言 われているが アメリ カと 日 本 のネイル 文 化 や 流 行 っているもの の 内 容 は 全 く 違 っている 日 本 の 人 口 でネイルをしている 人 ( 基 本
女 性 )は 大 体 30%と 言 われている ネイ ル 自 体 禁 止 の 職 業 もあり またセルフネイ ルをする 人 もいるため 日 本 にはまだまだ ネイル 人 口 はそこまでいないのが 現 状 であ る しかし だからこそチャンスの 広 がっ ている 業 界 でもある ネイル 人 口 がそこま で 急 激 に 増 えていかないのに 対 し ネイル サロンは 沢 山 出 来 ているのがネイル 市 場 の 現 状 である だが 需 要 と 供 給 が 合 わなく 潰 れていくサロンも 多 々あるということも 頭 に 入 れ 経 営 戦 略 を 考 えていく 必 要 があ る このような 背 景 のあるネイル 市 場 である が ネット 調 査 によれば 爪 の 手 入 れを 行 なっている 女 性 は 約 3 割 年 代 別 で 見 てみ ると 10 代 と 20 代 が 約 4 割 30 代 と 50 代 が 約 3 割 40 代 と 60 代 が 約 2 割 となっ ている その 中 で ネイルサロンを 利 用 し ている 人 は 全 体 の 約 4 割 であった 年 代 別 で 見 ると 20 代 が 一 番 多 く 半 数 の 人 がネ イルサロンを 利 用 している 状 況 である お 店 を 選 ぶポイントは 価 格 よりも 清 潔 感 や 雰 囲 気 が 重 視 されている 結 果 となって いる ネイルカラーやネイルアートを 行 っ ていない 女 性 は 女 性 の 中 で 約 8 割 である 行 わない 人 の 理 由 の 上 位 は 面 倒 家 事 ができない 高 い お 金 がかかる など の 意 見 がある ネイルサロンを 選 ぶ 理 由 と 同 様 お 金 より 気 になる 理 由 がある 結 果 と なっていた 図 3 ネイルサロンを 選 ぶポイント サロンを 利 用 する 女 性 のみ 図 4 ネイルカラーやネイルアートを 行 なっていない 理 由 女 性 のみ また 様 々な 年 齢 層 の 女 性 にネイルサロ ンを 利 用 したことがあるか 調 査 したところ 100 人 中 41 人 という 結 果 であった 技 術 雰 囲 気 コストの 中 で 一 番 なにを 重 視 するかいう 質 問 では 技 術 13 人 雰 囲
気 21 人 コスト 7 人 という 結 果 となった 雰 囲 気 を 重 視 する 人 が 多 く お 店 がお 洒 落 だったり 店 員 の 接 客 が 良 かったり サー ビスが 良 くて 落 ち 着 く 空 間 でまた 行 きたい と 思 ったという 声 が 沢 山 あった 利 用 した ことのない 人 は 技 術 4 人 雰 囲 気 24 人 コスト 31 人 という 結 果 であった 金 額 がど のように 決 められているかがネイルはわか りにくく 利 用 したことのない 人 は 基 準 が わからないので コスト 面 を 気 にする 人 が 多 いということがわかる チェーンサロン 個 人 サロン 自 宅 サロ ンの 中 でどのネイルサロンに 一 番 行 きたい かという 質 問 では チェーンサロン 16 人 個 人 サロン 22 人 自 宅 サロン 3 人 という 結 果 となった 個 人 サロンが 最 も 多 かった 理 由 として 人 目 を 気 にせずリラックスでき るという 意 見 が 多 かった チェーンサロン 派 と 比 べてもあまり 大 差 がないので 落 ち 着 いた 空 間 を 重 視 する 人 は 個 人 サロンを 選 んだという 感 じである 利 用 したことのな い 人 は チェーンサロン 32 人 個 人 サロン 17 人 自 宅 サロン 10 人 という 結 果 となっ た 利 用 したことのある 人 に 比 べると チ ェーンサロンの 支 持 が 高 く 自 宅 サロンも 少 しだが 高 い チェーンサロンは 初 めてい く 時 に 下 調 べがしやすい 人 気 があるなら 行 ってみたいという 意 見 が 多 く 自 宅 サロ ンはチェーンサロンなどよりも 安 価 なイメ ージがあるので お 試 しということで 行 っ てみたいという 意 見 が 多 かった ネイルサロンを 利 用 したことがある 0 59 人 図 5 100 人 に 聞 いたネイルサロンの 利 用 状 況 4.サロンワークの 向 上 4.1 サロンワークの 質 2003 年 から 渋 谷 店 新 宿 店 池 袋 店 名 古 屋 店 大 阪 店 吉 祥 寺 店 と 次 々にサロ ン 展 開 をしているエスネイルサロン 2012 年 には 海 外 進 出 を 果 たし 年 々 急 成 長 して いる 大 規 模 なネイルサロンである 雑 誌 に も 多 く 取 り 上 げられ 芸 能 人 やモデルも 支 持 するものが 多 い 1.2 人 ある ない 41 人 ネイルアートが 日 本 にも 身 近 なものにな ってきたが エスネイルはネイルアートを 爪 にアートをするだけのものと 捉 えず ネ イルアートはファッションや 生 活 の 一 部 と なり ライフスタイル 自 体 をデザインする ものであると 考 えているそうだ 年 々ネイ ルサロンも 増 えており エスネイルよりも 低 価 格 なネイルサロンが 多 数 出 店 し 決 し てエスネイルは 安 いネイルサロンとは 言 え ないが エスネイルにはいつも 新 しいもの がある 今 のトレンドがわかる ここでし かできないネイルがあるというイメージ (お 洒 落 の 最 先 端 )により 今 の 地 位 を 創 り 上 げてきている 決 して 安 価 ではない 料 金 設 定 だからこそ 常 に 高 いクオリティで 新 しい 提 案 を 生 み 出 し 続 けることが 可 能 に
なると 考 えている 流 行 や 技 術 も 積 極 的 に 広 く 海 外 からも 取 り 入 れ スタッフの 育 成 に 力 を 入 れ ここにしかないもの ここで しかできないネイルができるサロンを 目 指 し 他 のサロンにはないもので 質 を 高 めて いるのである エスネイルサロンがここま で 成 長 できたのは 他 のサロンよりワンラン ク 上 の 質 があったからだと 言 える ネイルは 美 容 業 界 の 中 で 唯 一 の 審 美 美 容 であり ネイリストとお 客 との 距 離 が 最 も 近 く ネイリストのコミュニケーション 力 も 重 要 となってくる 何 を 求 めていて どのようなネイルにしてほしいかなどを 考 え 的 確 にお 客 にアドバイスしなければな らない もちろん 技 術 もだが お 客 から 信 頼 され 魅 力 のあるネイリストには 必 ずリ ピーターがつく サロンというものは プ ロのネイリストにとって 大 切 な 基 盤 となる 場 である 的 確 な 判 断 力 と 手 早 さ スピ ード 感 とリズム 今 を 読 む 力 とセンスなど このどれもがネイリストには 必 要 不 可 欠 で ある 接 客 業 のすべてがそうであるが お 客 に 対 する 気 配 りができなければならない ネイリストの 第 一 は 技 術 であるが それを 生 かすのはお 客 の 目 線 で 物 事 を 考 えられた 気 配 りにある チェーンサロンのようにお 客 が 増 えるの は 早 くないかもしれないが 宣 伝 の 仕 方 に よれば 個 人 サロンも 十 分 集 客 は 可 能 であ る そのサロンを 気 に 入 れば お 客 はまた 必 ずリピーターになってくれる 口 コミで 人 気 になったサロンは 数 えきれない やり 方 やサロンの 質 を 上 げる 努 力 をすることで 個 人 サロンもニーズがあると 言 える 3.2 ネイルサロンの 未 来 ネイルビジネスは アメリカから 日 本 へ と 渡 ってきた アメリカでは 既 に 成 熟 し たビジネスとして 認 知 されているが 日 本 のネイルビジネスはそれに 比 べ 10 年 ~20 年 ほど 遅 れている 発 展 途 上 であると 言 われ ている しかし 日 本 ネイリスト 協 会 が 発 足 して 20 年 ほどたつのだが 生 まれてから ずっとネイルに 親 しんでいる 世 代 が 大 人 に なり 髪 を 定 期 的 に 切 るのと 同 様 に 誰 も が 生 活 の 一 部 としてネイルを 楽 しむ 時 代 に なりつつある トータルビューティーの 一 つとしての 地 位 を 築 いたネイルビジネスは 毎 年 拡 大 傾 向 にあり 今 後 もさらに 増 大 す ることが 予 想 されている どちらかという と 現 在 は 若 い 世 代 からのニーズが 高 いネ イルだが 今 後 はどんな 世 代 でもネイルを 楽 しむ 時 代 になっていくことは 間 違 いない だろう それに 合 わせて ネイルサロンも 現 在 の 美 容 院 のような 身 近 な 存 在 となって くると 思 われる また これまでは アー トやお 洒 落 の 一 環 というイメージが 強 かっ たネイルだが 今 後 は 癒 しの 部 分 が 強 く 求 められそうだ ネイルケアなどによるスキ ンケアシップは ヒーリング 効 果 があると 言 われており 手 を 美 しくすること 自 体 も 心 の 癒 しに 繋 がるからである こうした 効 果 を 考 え セラピスト 的 な 役 割 を 持 たせた ネイルサロンや 福 祉 の 分 野 で 活 躍 するネ イリストも 増 えてくるだろう ネイルサロン 業 界 の 今 後 についてだが 今 日 女 性 の 間 では 美 容 院 に 通 うように ネイルサロンを 利 用 する 時 代 となり より 満 足 のいくサービスを 提 供 できるように サロン 側 でも 日 々 次 なる 展 開 を 目 指 してい る
ネイルケア= 女 性 という 印 象 があり 世 の 男 性 達 は 自 分 のネイルケアについてほ とんど 無 関 心 な 印 象 を 受 けている 人 がほと んどだろう 爪 を 切 る やすりで 削 るとい った 普 通 のことだけで ネイルケアはして いないのが 現 在 は 一 般 的 である しかし 今 では 営 業 職 や 接 客 業 マスコミ 関 係 など 何 かと 指 先 が 人 目 に 触 れる 機 会 がある 職 業 の 方 で 清 潔 感 や 好 印 象 を 保 つ 為 に 手 入 れに 行 っているという 人 もいる 男 性 歓 迎 といった 店 舗 や 恋 人 や 奥 さんと 一 緒 に 来 店 し ネイルケアを 受 けるというサービ スの 店 舗 も 増 えてきている 最 近 では 美 容 室 でもネイルケアのサービスがあるよう で 髪 を 整 えたついでに 爪 も 綺 麗 にする という 形 で トライしている 男 性 が 増 えて きている 時 代 と 共 に 男 性 にも 清 潔 感 や 美 的 な 要 素 を 求 められる 傾 向 が 強 くなってきており いつの 日 か 男 性 のネイルサロン 通 いも 美 容 院 に 通 うのと 同 様 当 たり 前 となっていく のではないだろうか 第 4 章 結 論 仮 定 チェーンサロンとの 差 別 化 を 図 れ ば 個 人 サロンも 成 功 できる というのは 可 能 だという 結 論 に 達 した 全 国 にチェーン 展 開 しているネイルサロ ンについてエスネイルを 例 に 取 り 上 げて 検 討 してみたが やはり 有 名 なネイリストが プロデュースしているということもあり ファッション 雑 誌 やテレビ 等 のメディアに 出 ることで 個 人 サロンより 認 知 度 ははるか に 上 げやすい やはり 人 気 というだけで 流 行 るという 印 象 が 強 かった しかし 初 め に 述 べたように 芸 能 人 が 通 っているから などという 理 由 で 流 行 っているネイルサロ ンの 技 術 が 必 ずしも 他 よりも 高 いとは 言 えないというのは 私 の 思 い 込 みだったよ うに 思 う チェーンサロンが 展 開 できてい るのはそれなりの 理 由 があるからである エスネイルは 常 にトレンドをおさえ 流 行 の 最 先 端 におり 価 格 は 安 いとは 言 えない が それに 見 合 った 技 術 と 接 客 を 提 供 して いる ネイル 業 界 の 先 を 行 っているという ことである どのネイルサロンも ここに しかないサロンを 作 る ことに 力 を 入 れて おり それはチェーンサロンも 個 人 サロン も 同 じである ネイルというものは 技 術 なしでは 語 れな い 個 人 経 営 のネイルサロンでも 技 術 が 高 く 雰 囲 気 や 接 客 に 力 を 入 れれば 十 分 ニー ズはある サロンの 質 が 高 まれば 自 然 とリ ピーターもつき チェーンサロンほどでは ないだろうが 口 コミで 話 題 となるネイル サロンにだってなれる 差 別 化 を 図 り 顧 客 の 居 心 地 の 良 いプライベート 空 間 を 提 供 しつつ 顧 客 がなにを 求 めているのかを 考 えながらサロンワークを 行 えば チェーン サロンに 負 けないサロンを 作 り 上 げること は 可 能 である 参 考 文 献 [1] 誰 も 教 えてくれないネイルサロンの 始 め 方 儲 け 方 木 下 美 穂 里 [2]es NAIL HP [3]ネイル 白 書 2012-13 [4] 株 式 会 社 バルク ネイルに 関 する 調 査 [5]career garden サロンのサービスを 劇 的 に 変 える [7] 美 容 サービス 産 業 の 現 状 と 課 題 立 命 館 大 学 経 営 学