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以 下 本 ガイドラインの 構 成 は 次 のとおりとなっている 第 2 用 語 の 定 義 等 においては 本 ガイドラインで 使 用 する 用 語 の 定 義 等 を 記 載 している 第 3 総 論 においては 本 ガイドラインの 位 置 付 け 特 定 個 人 情 報 に 関 する 番 号 法 上 の 保 護 措 置 の 概 略 等 について 解 説 している 第 4 各 論 においては 各 項 目 に 要 点 を 枠 囲 みにして 示 すとともに 番 号 法 上 の 保 護 措 置 及 び 安 全 管 理 措 置 について 解 説 している また 実 務 上 の 指 針 及 び 具 体 例 を 記 述 しているほか 留 意 すべきルールとなる 部 分 につい てはアンダーラインを 付 している * 印 は 事 業 者 の 実 際 の 事 務 に 即 した 具 体 的 な 事 例 を 記 述 したものである なお 事 例 の 記 述 は 理 解 を 助 けることを 目 的 として 典 型 的 な 例 を 示 したも のであり 全 ての 事 案 を 網 羅 することを 目 的 とするものではない 2

第 2 用 語 の 定 義 等 本 ガイドラインで 使 用 する 用 語 の 定 義 等 については 法 令 上 の 定 義 等 に 従 い 次 の 表 のとおりとする 項 番 用 語 定 義 等 1 個 人 情 報 生 存 する 個 人 に 関 する 情 報 であって 当 該 情 報 に 含 まれる 氏 名 生 年 月 日 その 他 の 記 述 等 により 特 定 の 個 人 を 識 別 することができるもの( 他 の 情 報 と 容 易 に 照 合 することができ それにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなるものを 含 む )をいう 番 号 法 第 2 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 1 項 2 個 人 番 号 番 号 法 第 7 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 により 住 民 票 コードを 変 換 して 得 られる 番 号 であって 当 該 住 民 票 コードが 記 載 された 住 民 票 に 係 る 者 を 識 別 するために 指 定 されるものをいう( 番 号 法 第 2 条 第 6 項 及 び 第 7 項 第 8 条 並 びに 第 51 条 並 びに 附 則 第 3 条 第 1 項 から 第 3 項 まで 及 び 第 5 項 にお ける 個 人 番 号 ) 番 号 法 第 2 条 第 5 項 3 特 定 個 人 情 報 個 人 番 号 ( 個 人 番 号 に 対 応 し 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 記 号 その 他 の 符 号 であっ て 住 民 票 コード 以 外 のものを 含 む 番 号 法 第 7 条 第 1 項 及 び 第 2 項 第 8 条 並 びに 第 51 条 並 びに 附 則 第 3 条 第 1 項 から 第 3 項 まで 及 び 第 5 項 を 除 く )をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 をいう 番 号 法 第 2 条 第 8 項 生 存 する 個 人 の 個 人 番 号 についても 特 定 個 人 情 報 に 該 当 する( 番 号 法 第 1 条 参 照 ) 3

項 番 用 語 定 義 等 4 個 人 情 報 データ ベース 等 個 人 情 報 を 含 む 情 報 の 集 合 物 であって 特 定 の 個 人 情 報 について 電 子 計 算 機 を 用 いて 検 索 すること ができるように 体 系 的 に 構 成 したもののほか 特 定 の 個 人 情 報 を 容 易 に 検 索 することができるよう に 体 系 的 に 構 成 したものとして 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 施 行 令 ( 平 成 15 年 政 令 第 507 号 以 下 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 という )で 定 め るものをいう 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 2 項 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 1 条 5 個 人 情 報 ファイ ル 個 人 情 報 データベース 等 であって 行 政 機 関 及 び 独 立 行 政 法 人 等 以 外 の 者 が 保 有 するものをいう 番 号 法 第 2 条 第 4 項 6 特 定 個 人 情 報 フ ァイル 個 人 番 号 をその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 ファイルをい う 番 号 法 第 2 条 第 9 項 7 個 人 データ 個 人 情 報 データベース 等 を 構 成 する 個 人 情 報 をい う 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 4 項 8 保 有 個 人 データ 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 ( 項 番 14)が 開 示 内 容 の 訂 正 追 加 又 は 削 除 利 用 の 停 止 消 去 及 び 第 三 者 への 提 供 の 停 止 を 行 うことのできる 権 限 を 有 す る 個 人 データであって その 存 否 が 明 らかになる ことにより 公 益 その 他 の 利 益 が 害 されるものとし て 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 で 定 めるもの 又 は6か 月 以 内 に 消 去 することとなるもの 以 外 のものをい う 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 5 項 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 3 条 第 4 条 4

項 番 用 語 定 義 等 9 情 報 提 供 等 の 記 録 総 務 大 臣 情 報 照 会 者 及 び 情 報 提 供 者 は 番 号 法 第 19 条 第 7 号 の 規 定 により 情 報 提 供 ネットワーク システムを 使 用 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 求 め 又 は 提 供 があった 場 合 には 情 報 提 供 ネットワーク システムに 接 続 されたその 者 の 使 用 する 電 子 計 算 機 ( 総 務 大 臣 においては 情 報 提 供 ネットワークシ ステム)に 情 報 照 会 者 及 び 情 報 提 供 者 の 名 称 提 供 の 求 め 及 び 提 供 の 日 時 特 定 個 人 情 報 の 項 目 等 を 記 録 することとされており 当 該 記 録 をいう ( 第 4-72B) 番 号 法 第 23 条 10 個 人 番 号 利 用 事 務 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 その 他 の 行 政 事 務 を 処 理 する 者 が 番 号 法 第 9 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 によりその 保 有 する 特 定 個 人 情 報 ファイルにおいて 個 人 情 報 を 効 率 的 に 検 索 し 及 び 管 理 するために 必 要 な 限 度 で 個 人 番 号 を 利 用 し て 処 理 する 事 務 をいう( 第 4-1-⑴1 A a) 番 号 法 第 2 条 第 10 項 11 個 人 番 号 関 係 事 務 番 号 法 第 9 条 第 3 項 の 規 定 により 個 人 番 号 利 用 事 務 に 関 して 行 われる 他 人 の 個 人 番 号 を 必 要 な 限 度 で 利 用 して 行 う 事 務 をいう( 第 4-1-⑴1A b) 番 号 法 第 2 条 第 11 項 12 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 をいう 番 号 法 第 2 条 第 12 項 13 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 者 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 をいう 番 号 法 第 2 条 第 13 項 5

項 番 用 語 定 義 等 14 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 個 人 情 報 データベース 等 を 事 業 の 用 に 供 している 者 ( 国 の 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 を 除 く )であって 個 人 情 報 データベース 等 を 構 成 する 個 人 情 報 によって 識 別 される 特 定 の 個 人 の 数 ( 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 で 定 める 者 を 除 く )の 合 計 が 過 去 6か 月 以 内 の いずれの 日 においても5,000を 超 えない 者 以 外 の 者 をいう 個 人 情 報 保 護 法 第 2 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 2 条 15 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 でない 個 人 番 号 取 扱 事 業 者 特 定 個 人 情 報 ファイルを 事 業 の 用 に 供 している 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 であって 国 の 機 関 地 方 公 共 団 体 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 以 外 のもの ( 番 号 法 第 31 条 )から 14の 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 を 除 いた 者 をいう 番 号 法 第 32 条 から 第 35 条 まで 6

第 3 総 論 第 3-1 目 的 個 人 情 報 保 護 委 員 会 ( 以 下 委 員 会 という )は 個 人 情 報 保 護 法 第 51 条 に 基 づき 個 人 情 報 の 適 正 かつ 効 果 的 な 活 用 が 新 たな 産 業 の 創 出 並 び に 活 力 ある 経 済 社 会 及 び 豊 かな 国 民 生 活 の 実 現 に 資 するものであることそ の 他 の 個 人 情 報 の 有 用 性 に 配 慮 しつつ 個 人 の 権 利 利 益 を 保 護 するため 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いの 確 保 を 図 ること( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 する 指 導 及 び 助 言 その 他 の 措 置 を 講 ずること を 含 む )を 任 務 としている 本 ガイドラインは 番 号 法 第 4 条 及 び 個 人 情 報 保 護 法 第 51 条 に 基 づき 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いを 確 保 するための 具 体 的 な 指 針 を 定 めるものである 第 3-2 本 ガイドラインの 適 用 対 象 等 ⑴ 本 ガイドラインの 適 用 対 象 番 号 法 は 行 政 機 関 等 ( 行 政 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 をいう 以 下 同 じ ) 又 は 事 業 者 の 別 を 問 わず 個 人 番 号 を 取 り 扱 う 全 ての 者 に 適 用 される また 個 人 情 報 保 護 法 が 適 用 ( 注 の 対 象 を 一 定 の 範 囲 の 者 ) に 限 定 しているのに 対 し 番 号 法 は 全 ての 事 業 者 を 適 用 の 対 象 としており 本 ガイドラインは 番 号 法 の 適 用 を 受 ける 者 のうち 事 業 者 を 対 象 とするものである なお 事 業 者 のうち 金 融 機 関 が 行 う 金 融 業 務 に 関 しては 第 4 各 論 に 相 当 する 部 分 について ( 別 冊 ) 金 融 業 務 における 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いに 関 するガイドライン を 適 用 するものとする ( 注 ) 個 人 情 報 保 護 法 においては 同 法 の 適 用 の 対 象 者 である 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 範 囲 について 個 人 情 報 データベース 等 を 事 業 の 用 に 供 している 者 ( 国 の 機 関 地 方 公 共 団 体 独 立 行 政 法 人 等 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 を 除 く )であって 個 人 情 報 データベース 等 を 構 成 する 個 人 情 報 によって 識 別 される 特 定 の 個 人 の 数 ( 同 法 施 行 令 で 定 める 者 を 除 く )の 合 計 が 過 去 6か 月 以 内 のいずれの 日 に おいても5,000を 超 えない 者 以 外 の 者 としている ⑵ 事 業 者 が 番 号 法 の 適 用 を 受 ける 場 面 全 ての 事 業 者 は 個 人 番 号 の 提 供 の 求 めの 制 限 ( 番 号 法 第 15 条 ) 並 び に 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 制 限 ( 同 法 第 19 条 ) 及 び 収 集 等 の 制 限 ( 同 法 第 20 条 )の 規 定 の 適 用 を 受 ける また 事 業 者 が 番 号 法 の 規 定 の 適 用 を 受 ける 主 な 事 務 は 次 のとおりである 事 業 者 が 従 業 員 等 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けて これを 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 給 与 支 払 報 告 書 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 等 の 必 要 な 書 類 に 記 載 して 税 務 署 長 市 区 町 村 長 日 本 年 金 機 構 等 に 提 出 する 事 務 ( 同 法 第 9 条 第 3 項 ) 7

金 融 機 関 が 顧 客 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けて これを 配 当 等 の 支 払 調 書 に 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 する 事 務 ( 同 法 第 9 条 第 3 項 ) 健 康 保 険 組 合 全 国 健 康 保 険 協 会 等 ( 以 下 健 康 保 険 組 合 等 とい う )が 個 人 番 号 を 利 用 して 個 人 情 報 を 検 索 管 理 する 事 務 ( 同 法 第 9 条 第 1 項 ) 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 等 において 金 融 機 関 が 個 人 番 号 を 利 用 し て 金 銭 を 支 払 う 事 務 ( 同 法 第 9 条 第 4 項 ) さらに 事 業 者 が 行 政 機 関 等 又 は 他 の 事 業 者 から 個 人 番 号 を 取 り 扱 う 事 務 の 委 託 を 受 けた 場 合 も 番 号 法 の 適 用 を 受 ける 第 3-3 本 ガイドラインの 位 置 付 け 等 ⑴ 番 号 法 と 個 人 情 報 保 護 法 との 関 係 全 ての 事 業 者 は 番 号 法 が 特 定 個 人 情 報 について 規 定 している 部 分 の 適 用 を 受 ける 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 番 号 法 第 29 条 により 適 用 除 外 となる 部 分 を 除 き 特 定 個 人 情 報 について 一 般 法 である 個 人 情 報 保 護 法 の 規 定 の 適 用 も 受 ける また 番 号 法 においては 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 でない 個 人 番 号 取 扱 事 業 者 に 対 しても 特 定 個 人 情 報 に 関 しては 個 人 情 報 保 護 法 に 規 定 され ている 重 要 な 保 護 措 置 に 相 当 する 規 定 を 設 けていることに 留 意 する 必 要 がある 具 体 的 には 特 定 個 人 情 報 の 目 的 外 利 用 の 制 限 ( 番 号 法 第 32 条 ) 安 全 管 理 措 置 ( 同 法 第 33 条 ) 及 び 特 定 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 従 業 者 に 対 する 監 督 義 務 ( 同 法 第 34 条 )である ただし これらの 規 定 は 番 号 法 第 35 条 各 号 に 掲 げる 者 については その 特 定 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 目 的 の 全 部 又 は 一 部 が 当 該 各 号 に 定 める 特 定 の 目 的 であるときには 適 用 されない ⑵ 本 ガイドラインの 位 置 付 け 本 ガイドラインは 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いについての 具 体 的 な 指 針 を 定 めるものである また 特 定 個 人 情 報 に 関 し 番 号 法 に 特 段 の 規 定 がなく 個 人 情 報 保 護 法 が 適 用 される 部 分 については 個 人 情 報 保 護 法 上 の 主 務 大 臣 が 定 める ガイドライン 指 針 等 ( 以 下 主 務 大 臣 のガイドライン 等 という ) を 遵 守 することを 前 提 としている 第 3-4 番 号 法 の 特 定 個 人 情 報 に 関 する 保 護 措 置 ⑴ 保 護 措 置 の 概 要 個 人 番 号 は 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 の 分 野 において 個 人 情 報 を 複 数 の 機 関 の 間 で 紐 付 けるものであり 住 民 票 を 有 する 全 ての 者 に 一 人 一 番 号 で 重 複 のないように 住 民 票 コードを 変 換 して 得 られる 番 号 であ 8

る したがって 個 人 番 号 が 悪 用 され 又 は 漏 えいした 場 合 個 人 情 報 の 不 正 な 追 跡 突 合 が 行 われ 個 人 の 権 利 利 益 の 侵 害 を 招 きかねない そこで 番 号 法 においては 特 定 個 人 情 報 について 個 人 情 報 保 護 法 よりも 厳 格 な 各 種 の 保 護 措 置 を 設 けている この 保 護 措 置 は 特 定 個 人 情 報 の 利 用 制 限 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 等 及 び 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 等 の 三 つに 大 別 される ア 特 定 個 人 情 報 の 利 用 制 限 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 の 利 用 目 的 についてできる 限 り 特 定 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 )した 上 で 原 則 として 当 該 利 用 目 的 の 範 囲 内 でのみ 利 用 することができるとしている( 同 法 第 16 条 )が 個 人 情 報 を 利 用 することができる 事 務 の 範 囲 については 特 段 制 限 していない これに 対 し 番 号 法 においては 個 人 番 号 を 利 用 することができる 範 囲 について 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 に 関 する 特 定 の 事 務 に 限 定 している( 番 号 法 第 9 条 ) また 本 来 の 利 用 目 的 を 超 えて 例 外 的 に 特 定 個 人 情 報 を 利 用 することができる 範 囲 について 個 人 情 報 保 護 法 における 個 人 情 報 の 利 用 の 場 合 よりも 限 定 的 に 定 めている( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 第 32 条 ) さらに 必 要 な 範 囲 を 超 えた 特 定 個 人 情 報 フ ァイルの 作 成 を 禁 止 している( 同 法 第 28 条 ) イ 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 等 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 に 対 して 個 人 データに 関 する 安 全 管 理 措 置 を 講 ずることとし( 個 人 情 報 保 護 法 第 20 条 ) 従 業 者 の 監 督 義 務 及 び 委 託 先 の 監 督 義 務 を 課 している( 同 法 第 21 条 第 22 条 ) 番 号 法 においては これらに 加 え 全 ての 事 業 者 に 対 して 個 人 番 号 ( 生 存 する 個 人 のものだけでなく 死 者 のものも 含 む )について 安 全 管 理 措 置 を 講 ずることとされている( 番 号 法 第 12 条 ) また 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 再 委 託 する 場 合 に は 委 託 者 による 再 委 託 の 許 諾 を 要 件 とする( 同 法 第 10 条 )とともに 委 託 者 の 委 託 先 に 対 する 監 督 義 務 を 課 している( 同 法 第 11 条 ) ウ 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 等 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 に 対 し 個 人 データについ て 法 令 の 規 定 に 基 づく 場 合 等 を 除 くほか 本 人 の 同 意 を 得 ないで 第 三 者 に 提 供 することを 認 めていない( 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 ) 番 号 法 においては 特 定 個 人 情 報 の 提 供 について 個 人 番 号 の 利 用 制 限 と 同 様 に 個 人 情 報 保 護 法 における 個 人 情 報 の 提 供 の 場 合 よりも 限 定 的 に 定 めている( 番 号 法 第 19 条 ) また 何 人 も 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 けることが 認 められている 場 合 を 除 き 他 人 ( 自 己 と 同 一 9

の 世 帯 に 属 する 者 以 外 の 者 をいう 同 法 第 20 条 において 同 じ )に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない( 同 法 第 15 条 ) さらに 特 定 個 人 情 報 の 収 集 又 は 保 管 についても 同 様 の 制 限 を 定 め ている( 同 法 第 20 条 ) なお 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 には 本 人 確 認 を 義 務 付 けている( 同 法 第 16 条 ) ⑵ 委 員 会 による 監 視 監 督 委 員 会 は 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 する 監 視 監 督 を 行 うため 次 に 掲 げる 権 限 を 有 している 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 し 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 し 必 要 な 指 導 及 び 助 言 をすることができる この 場 合 において 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いを 確 保 するために 必 要 があると 認 めるときは 当 該 特 定 個 人 情 報 と 共 に 管 理 されている 特 定 個 人 情 報 以 外 の 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 し 併 せて 指 導 及 び 助 言 をす ることができる( 番 号 法 第 36 条 ) 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 して 法 令 違 反 行 為 が 行 われた 場 合 におい て その 適 正 な 取 扱 いの 確 保 のために 必 要 があると 認 めるときには 当 該 違 反 行 為 をした 者 に 対 し 期 限 を 定 めて 当 該 違 反 行 為 の 中 止 そ の 他 違 反 を 是 正 するために 必 要 な 措 置 をとるべき 旨 を 勧 告 することが できる( 同 法 第 37 条 第 1 項 ) 勧 告 を 受 けた 者 が 正 当 な 理 由 なく 勧 告 に 係 る 措 置 をとらなかったと きには その 者 に 対 し 期 限 を 定 めて 勧 告 に 係 る 措 置 をとるべきこ とを 命 ずることができる( 同 条 第 2 項 ) さらに 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 して 法 令 違 反 行 為 が 行 われた 場 合 において 個 人 の 重 大 な 権 利 利 益 を 害 する 事 実 があるため 緊 急 に 措 置 をとる 必 要 があると 認 めるときは 当 該 違 反 行 為 をした 者 に 対 し 期 限 を 定 めて 当 該 違 反 行 為 の 中 止 その 他 違 反 を 是 正 するために 必 要 な 措 置 をとるべき 旨 を 命 ずることができる( 同 条 第 3 項 ) 特 定 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 者 その 他 の 関 係 者 に 対 し 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 し 必 要 な 報 告 若 しくは 資 料 の 提 出 を 求 めること 又 は 立 入 検 査 を 行 うことができる( 同 法 第 38 条 ) ⑶ 罰 則 の 強 化 個 人 情 報 保 護 法 における 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 に 対 する 罰 則 の 適 用 は 主 務 大 臣 からの 是 正 命 令 に 違 反 した 場 合 虚 偽 報 告 を 行 った 場 合 等 に 限 られている 一 方 番 号 法 においては 類 似 の 刑 の 上 限 が 引 き 上 げられ ているほか 正 当 な 理 由 なく 特 定 個 人 情 報 ファイルを 提 供 したとき 不 正 な 利 益 を 図 る 目 的 で 個 人 番 号 を 提 供 盗 用 したとき 人 を 欺 く 等 して 個 人 番 号 を 取 得 したときの 罰 則 を 新 設 する 等 罰 則 が 強 化 されている( 番 10

号 法 第 51 条 から 第 58 条 まで) なお 次 表 1から5までは 日 本 国 外 においてこれらの 罪 を 犯 した 者 にも 適 用 される( 同 法 第 59 条 ) また 法 人 ( 法 人 でない 団 体 で 代 表 者 又 は 管 理 人 の 定 めのあるものを 含 む 以 下 この 項 目 において 同 じ )の 代 表 者 若 しくは 管 理 人 又 は 法 人 若 しくは 人 の 代 理 人 使 用 人 その 他 の 従 業 者 が その 法 人 又 は 人 の 業 務 に 関 して 次 表 1 2 4 又 は6から8 までの 違 反 行 為 をしたときは その 行 為 者 を 罰 するほか その 法 人 又 は 人 に 対 しても 罰 金 刑 が 科 される( 同 法 第 60 条 第 1 項 ) 項 番 行 為 番 号 法 1 2 3 4 5 6 7 8 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 に 従 事 する 者 又 は 従 事 して いた 者 が 正 当 な 理 由 なく 特 定 個 人 情 報 ファイルを 提 供 上 記 の 者 が 不 正 な 利 益 を 図 る 目 的 で 個 人 番 号 を 提 供 又 は 盗 用 情 報 提 供 ネットワークシステムの 事 務 に 従 事 する 者 又 は 従 事 してい た 者 が 情 報 提 供 ネットワークシ ステムに 関 する 秘 密 を 漏 えい 又 は 盗 用 人 を 欺 き 人 に 暴 行 を 加 え 人 を 脅 迫 し 又 は 財 物 の 窃 取 施 設 への 侵 入 不 正 アクセス 等 により 個 人 番 号 を 取 得 国 の 機 関 の 職 員 等 が 職 権 を 濫 用 して 専 らその 職 務 の 用 以 外 の 用 に 供 する 目 的 で 特 定 個 人 情 報 が 記 録 された 文 書 等 を 収 集 委 員 会 から 命 令 を 受 けた 者 が 委 員 会 の 命 令 に 違 反 委 員 会 に 対 する 虚 偽 の 報 告 虚 偽 の 資 料 提 出 検 査 拒 否 等 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 個 人 番 号 カード 等 を 取 得 4 年 以 下 の 懲 役 若 しくは200 万 円 以 下 の 罰 金 又 は 併 科 ( 第 51 条 ) 3 年 以 下 の 懲 役 若 しくは150 万 円 以 下 の 罰 金 又 は 併 科 ( 第 52 条 ) 同 上 ( 第 53 条 ) 3 年 以 下 の 懲 役 又 は150 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 54 条 ) 2 年 以 下 の 懲 役 又 は100 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 55 条 ) 2 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 56 条 ) 1 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 57 条 ) 6 月 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 58 条 ) 個 人 情 報 保 護 法 の 類 似 規 定 - - - - - 6 月 以 下 の 懲 役 又 は30 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 74 条 ) 30 万 円 以 下 の 罰 金 ( 第 75 条 ) - 11

第 3-5 特 定 個 人 情 報 保 護 のための 主 体 的 な 取 組 について 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いを 確 保 するためには 経 営 者 自 ら が 特 定 個 人 情 報 に 対 する 保 護 措 置 の 重 要 性 について 十 分 な 認 識 を 持 って 適 切 な 経 営 管 理 を 行 うことが 重 要 である その 上 で 事 業 者 は 番 号 法 等 関 係 法 令 並 びに 本 ガイドライン 及 び 主 務 大 臣 のガイドライン 等 に 従 い 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いを 確 保 するための 具 体 的 な 方 策 について 検 討 し 実 践 するとともに 業 務 の 実 態 技 術 の 進 歩 等 を 踏 まえ 点 検 見 直 しを 継 続 的 に 行 う 体 制 を 主 体 的 に 構 築 することが 重 要 である なお 番 号 法 第 6 条 において 個 人 番 号 を 利 用 する 事 業 者 は 基 本 理 念 にのっとり 国 及 び 地 方 公 共 団 体 が 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 実 施 する 施 策 に 協 力 するよう 努 めるものとするとされている 第 3-6 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 の 発 生 等 個 人 情 報 保 護 法 違 反 又 は 同 法 違 反 のおそ れが 発 覚 した 場 合 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 主 務 大 臣 のガイドライン 等 に 基 づき 報 告 が 求 められているところであるが 事 業 者 の 特 定 個 人 情 報 の 漏 え い 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 については 関 係 省 庁 等 と 連 携 を 図 ること とし 別 に 定 める 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 の 具 体 的 な 内 容 については 番 号 法 第 28 条 の4 及 び 特 定 個 人 情 報 の 漏 えいその 他 の 特 定 個 人 情 報 の 安 全 の 確 保 に 係 る 重 大 な 事 態 の 報 告 に 関 する 規 則 ( 平 成 27 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 規 則 5 号 ) 並 びに 事 業 者 における 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 に ついて ( 平 成 27 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 告 示 第 2 号 )を 参 照 のこと 第 3-7 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 でない 個 人 番 号 取 扱 事 業 者 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 い 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 でない 個 人 番 号 取 扱 事 業 者 においても 特 定 個 人 情 報 について 個 人 情 報 保 護 法 における 個 人 情 報 より 厳 格 な 保 護 措 置 を 求 め ている 番 号 法 の 趣 旨 に 鑑 み 番 号 法 に 特 段 の 規 定 が 置 かれていない 事 項 に ついては 個 人 情 報 保 護 法 における 個 人 情 報 の 保 護 措 置 に 関 する 規 定 及 び 当 該 部 分 に 係 る 主 務 大 臣 のガイドライン 等 に 従 い 適 切 に 取 り 扱 うことが 望 ましい 第 3-8 本 ガイドラインの 見 直 しについて 本 ガイドラインについては 社 会 情 勢 の 変 化 国 民 の 意 識 の 変 化 技 術 動 向 の 変 化 等 諸 環 境 の 変 化 を 踏 まえ 必 要 に 応 じ 見 直 しを 行 うものとする 12

第 4 各 論 第 4-1 特 定 個 人 情 報 の 利 用 制 限 第 4-1-⑴ 個 人 番 号 の 利 用 制 限 要 点 個 人 番 号 を 利 用 できる 事 務 については 番 号 法 によって 限 定 的 に 定 め られており 事 業 者 が 個 人 番 号 を 利 用 するのは 主 として 源 泉 徴 収 票 及 び 社 会 保 障 の 手 続 書 類 に 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 記 載 して 行 政 機 関 等 及 び 健 康 保 険 組 合 等 に 提 出 する 場 合 である 1 また 例 外 的 な 利 用 について 番 号 法 は 個 人 情 報 保 護 法 に 比 べ より 限 定 的 に 定 めている 事 業 者 の 場 合 利 用 目 的 を 超 えて 個 人 番 号 を 利 用 することができるのは 1 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 等 に 金 融 機 関 が 金 銭 の 支 払 をするために 個 人 番 号 を 利 用 する 場 合 及 び2 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 個 人 番 号 を 利 用 する 必 要 がある 場 合 である 2 ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 9 条 第 29 条 第 3 項 第 32 条 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 1 個 人 番 号 の 原 則 的 な 取 扱 い ( 注 個 人 番 号 ) は 番 号 法 があらかじめ 限 定 的 に 定 めた 事 務 の 範 囲 の 中 から 具 体 的 な 利 用 目 的 を 特 定 した 上 で 利 用 するのが 原 則 である 事 業 者 が 個 人 番 号 を 利 用 するのは 個 人 番 号 利 用 事 務 及 び 個 人 番 号 関 係 事 務 の 二 つの 事 務 である このうち 健 康 保 険 組 合 等 以 外 の 事 業 者 が 個 人 番 号 を 利 用 するのは 個 人 番 号 関 係 事 務 として 個 人 番 号 を 利 用 する 場 合 である なお 行 政 機 関 等 又 は 健 康 保 険 組 合 等 から 個 人 番 号 利 用 事 務 の 委 託 を 受 けた 場 合 には 個 人 番 号 利 用 事 務 として 個 人 番 号 を 利 用 することとなる 事 業 者 は 個 人 情 報 保 護 法 とは 異 なり 本 人 の 同 意 があったとしても 例 外 として 認 められる 場 合 を 除 き(2 参 照 ) これらの 事 務 以 外 で 個 人 番 号 を 利 用 してはならない * 事 業 者 は 社 員 の 管 理 のために 個 人 番 号 を 社 員 番 号 として 利 用 してはならない ( 注 ) 個 人 番 号 には 個 人 番 号 に 対 応 して 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 等 も 含 まれる( 番 号 法 第 2 条 第 8 項 ) 例 えば 数 字 をアルファベットに 読 み 替 えるという 法 則 に 従 って 個 人 番 号 をアルファベットに 置 き 換 えた 場 合 であって も 当 該 アルファベットは 個 人 番 号 に 該 当 することとなる 一 方 事 業 者 が 社 員 を 管 理 するために 付 している 社 員 番 号 等 ( 当 該 社 員 の 個 人 番 号 を 一 定 の 法 則 に 従 って 変 換 したものではないもの)は 個 人 番 号 には 該 当 しない 13

A 個 人 番 号 を 利 用 することができる 事 務 の 範 囲 a 個 人 番 号 利 用 事 務 ( 番 号 法 第 9 条 第 1 項 及 び 第 2 項 ) 個 人 番 号 利 用 事 務 とは 主 として 行 政 機 関 等 が 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 に 関 する 特 定 の 事 務 において 保 有 している 個 人 情 報 の 検 索 管 理 のために 個 人 番 号 を 利 用 することをいう 事 業 者 においては 健 康 保 険 組 合 等 の 一 部 の 事 業 者 が 法 令 に 基 づきこの 事 務 を 行 う なお 個 人 番 号 利 用 事 務 の 委 託 を 受 けた 事 業 者 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 行 うことができる この 場 合 において 行 政 機 関 等 から 委 託 を 受 けた ときは 委 託 に 関 する 契 約 の 内 容 に 応 じて 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いに 関 するガイドライン( 行 政 機 関 等 地 方 公 共 団 体 等 編 ) が 適 用 されることとなる b 個 人 番 号 関 係 事 務 ( 番 号 法 第 9 条 第 3 項 ) およそ 従 業 員 等 を 有 する 全 ての 事 業 者 が 個 人 番 号 を 取 り 扱 うこととな るのが 個 人 番 号 関 係 事 務 である 具 体 的 には 事 業 者 が 法 令 に 基 づき 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 支 払 調 書 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 等 の 書 類 に 記 載 して 行 政 機 関 等 及 び 健 康 保 険 組 合 等 に 提 出 する 事 務 である 行 政 機 関 等 及 び 健 康 保 険 組 合 等 の 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は このようにして 提 出 された 書 類 等 に 記 載 さ れている 特 定 個 人 情 報 を 利 用 して 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 に 関 する 特 定 の 事 務 を 行 うこととなる なお 個 人 番 号 関 係 事 務 の 委 託 を 受 けた 事 業 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 行 うことができる * 事 業 者 が 講 師 に 対 して 講 演 料 を 支 払 った 場 合 において 所 得 税 法 第 225 条 第 1 項 の 規 定 に 従 って 講 師 の 個 人 番 号 を 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 に 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 することは 個 人 番 号 関 係 事 務 に 当 たる * 従 業 員 等 が 所 得 税 法 第 194 条 第 1 項 の 規 定 に 従 って 扶 養 親 族 の 個 人 番 号 を 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 記 載 して 勤 務 先 である 事 業 者 に 提 出 することも 個 人 番 号 関 係 事 務 に 当 たる B 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 a 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 1 項 番 号 法 第 32 条 ) 事 業 者 は 個 人 番 号 の 利 用 目 的 をできる 限 り 特 定 しなければならない ( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 第 1 項 )が その 特 定 の 程 度 としては 本 人 が 自 らの 個 人 番 号 がどのような 目 的 で 利 用 されるのかを 一 般 的 かつ 合 理 的 に 予 想 できる 程 度 に 具 体 的 に 特 定 する 必 要 がある 14

* 個 人 番 号 関 係 事 務 の 場 合 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 のように 特 定 することが 考 えられる 番 号 法 は 個 人 情 報 保 護 法 とは 異 なり 本 人 の 同 意 があったとしても 利 用 目 的 を 超 えて 特 定 個 人 情 報 を 利 用 してはならないと 定 めている したがって 個 人 番 号 についても 利 用 目 的 ( 個 人 番 号 を 利 用 できる 事 務 の 範 囲 で 特 定 した 利 用 目 的 )の 範 囲 内 でのみ 利 用 することができる 利 用 目 的 を 超 えて 個 人 番 号 を 利 用 する 必 要 が 生 じた 場 合 には 当 初 の 利 用 目 的 と 相 当 の 関 連 性 を 有 すると 合 理 的 に 認 められる 範 囲 内 で 利 用 目 的 を 変 更 して 本 人 への 通 知 等 を 行 うことにより 変 更 後 の 利 用 目 的 の 範 囲 内 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 第 2 項 第 18 条 第 3 項 ) ( 利 用 目 的 の 範 囲 内 として 利 用 が 認 められる 場 合 ) * 当 年 以 後 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 に 用 いる 場 合 前 年 の 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 につい ては 同 一 の 雇 用 契 約 に 基 づいて 発 生 する 当 年 以 後 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のため に 利 用 することができると 解 される * 退 職 者 について 再 雇 用 契 約 が 締 結 された 場 合 前 の 雇 用 契 約 を 締 結 した 際 に 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 については 後 の 雇 用 契 約 に 基 づく 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のために 利 用 することができると 解 される * 講 師 との 間 で 講 演 契 約 を 再 度 締 結 した 場 合 前 の 講 演 契 約 を 締 結 した 際 に 講 演 料 の 支 払 に 伴 う 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 については 後 の 契 約 に 基 づく 講 演 料 の 支 払 に 伴 う 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 作 成 事 務 のため に 利 用 することができると 解 される * 不 動 産 の 賃 貸 借 契 約 を 追 加 して 締 結 した 場 合 前 の 賃 貸 借 契 約 を 締 結 した 際 に 支 払 調 書 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 については 後 の 賃 貸 借 契 約 に 基 づく 賃 料 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 のため に 利 用 することができると 解 される ( 利 用 目 的 の 変 更 が 認 められる 場 合 ) * 雇 用 契 約 に 基 づく 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 を 雇 用 契 約 に 基 づく 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 に 利 用 しようとする 場 合 は 利 用 目 的 を 変 更 して 本 人 への 通 知 等 を 行 うことにより 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 に 個 人 番 号 を 利 用 することができる 15

事 業 者 は 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のほか 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 を 行 う 場 合 従 業 員 等 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けるに 当 たって これら の 事 務 の 全 てを 利 用 目 的 として 特 定 して 本 人 への 通 知 等 を 行 うことにより 利 用 目 的 の 変 更 をすることなく 個 人 番 号 を 利 用 することができる なお 通 知 等 の 方 法 としては 従 来 から 行 っている 個 人 情 報 の 取 得 の 際 と 同 様 に 社 内 LANに おける 通 知 利 用 目 的 を 記 載 した 書 類 の 提 示 就 業 規 則 への 明 記 等 の 方 法 が 考 え られる b 合 併 等 の 場 合 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 合 併 等 の 理 由 で 事 業 を 承 継 することに 伴 って 他 の 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 から 当 該 事 業 者 の 従 業 員 等 の 特 定 個 人 情 報 を 取 得 した 場 合 には 承 継 前 に 特 定 されていた 利 用 目 的 に 従 って 特 定 個 人 情 報 を 利 用 することができる ただし 本 人 の 同 意 があったとしても 承 継 前 に 特 定 されていた 利 用 目 的 を 超 えて 特 定 個 人 情 報 を 利 用 してはなら ない * 事 業 者 甲 が 事 業 者 乙 の 事 業 を 承 継 し 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 のために 乙 が 保 有 していた 乙 の 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 承 継 した 場 合 当 該 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 当 該 従 業 員 等 に 関 する 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 の 範 囲 で 利 用 することができる 2 例 外 的 な 取 扱 いができる 場 合 番 号 法 では 次 に 掲 げる 場 合 に 例 外 的 に 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 を 認 めている a 金 融 機 関 が 激 甚 災 害 時 等 に 金 銭 の 支 払 を 行 う 場 合 ( 番 号 法 第 9 条 第 4 項 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 3 項 ( 注 ) 第 1 号 番 号 法 第 32 条 番 号 法 施 行 令 第 10 条 ) 銀 行 等 の 預 金 取 扱 金 融 機 関 等 が 激 甚 災 害 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 37 年 法 律 第 150 号 ) 第 2 条 第 1 項 の 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 等 に 支 払 調 書 の 作 成 等 の 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 目 的 で 保 有 している 個 人 番 号 を 顧 客 に 対 する 金 銭 の 支 払 を 行 うという 目 的 の ために 顧 客 の 預 金 情 報 等 の 検 索 に 利 用 することができる ( 注 ) 番 号 法 施 行 令 とは 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 するための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 施 行 令 ( 平 成 26 年 政 令 第 155 号 )をいう( 以 下 同 じ ) b 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 であって 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 である 場 合 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 3 項 第 16

2 号 番 号 法 第 32 条 ) 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 であって 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 であるときは 支 払 調 書 の 作 成 等 の 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 目 的 で 保 有 している 個 人 番 号 につ いて 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 を 保 護 するために 利 用 することができる 17

第 4-1-⑵ 特 定 個 人 情 報 ファイルの 作 成 の 制 限 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 範 囲 に 限 って 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 することができる ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 28 条 特 定 個 人 情 報 ファイルの 作 成 の 制 限 ( 番 号 法 第 28 条 ) 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 することができるのは 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 範 囲 に 限 られている 法 令 に 基 づき 行 う 従 業 員 等 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 作 成 事 務 等 に 限 って 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 する ことができるものであり これらの 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 してはならない * 事 業 者 は 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 利 用 して 営 業 成 績 等 を 管 理 する 特 定 個 人 情 報 フ ァイルを 作 成 してはならない * 事 業 者 から 従 業 員 等 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 について 委 託 を 受 けた 税 理 士 等 の 受 託 者 に ついても 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 該 当 することから 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 す るために 必 要 な 範 囲 で 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 することができる 18

第 4-2 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 等 第 4-2-⑴ 委 託 の 取 扱 い 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 をする 者 は 委 託 先 において 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるよう 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなけれ ばならない 1A 2C 必 要 かつ 適 切 な 監 督 には 1 委 託 先 の 適 切 な 選 定 2 安 全 管 理 措 置 に 関 する 委 託 契 約 の 締 結 3 委 託 先 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 状 況 の 把 握 が 含 まれる 1B 安 全 管 理 措 置 の 具 体 的 な 内 容 については 第 4-2-⑵ 安 全 管 理 措 置 及 び ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 のこと 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 は 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 再 委 託 を 行 うことができ る 2A 再 委 託 を 受 けた 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 委 託 を 受 けた 者 とみなされ 最 初 の 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 更 に 再 委 託 することができる 2B ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 10 条 第 11 条 個 人 情 報 保 護 法 第 22 条 1 委 託 先 の 監 督 ( 番 号 法 第 11 条 個 人 情 報 保 護 法 第 22 条 ) A 委 託 先 における 安 全 管 理 措 置 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 をする 者 ( 以 下 委 託 者 という )は 委 託 した 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 で 取 り 扱 う 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 が 適 切 に 講 じられるよう 委 託 を 受 けた 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない このため 委 託 者 は 委 託 を 受 けた 者 において 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるよう 必 要 か つ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない なお 委 託 を 受 けた 者 を 適 切 に 監 督 するために 必 要 な 措 置 を 講 じず 又 は 必 要 かつ 十 分 な 監 督 義 務 を 果 たすための 具 体 的 な 対 応 をとらなかっ た 結 果 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 等 が 発 生 した 場 合 番 号 法 違 反 と 判 断 され る 可 能 性 がある 19

B 必 要 かつ 適 切 な 監 督 必 要 かつ 適 切 な 監 督 には 1 委 託 先 の 適 切 な 選 定 2 委 託 先 に 安 全 管 理 措 置 を 遵 守 させるために 必 要 な 契 約 の 締 結 3 委 託 先 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 状 況 の 把 握 が 含 まれる 委 託 先 の 選 定 については 委 託 者 は 委 託 先 において 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるか 否 かに ついて あらかじめ 確 認 しなければならない 具 体 的 な 確 認 事 項 としては ( 注 委 託 先 の 設 備 技 術 水 準 従 業 者 ) に 対 する 監 督 教 育 の 状 況 その 他 委 託 先 の 経 営 環 境 等 が 挙 げられる 委 託 契 約 の 締 結 については 契 約 内 容 として 秘 密 保 持 義 務 事 業 所 内 からの 特 定 個 人 情 報 の 持 出 しの 禁 止 特 定 個 人 情 報 の 目 的 外 利 用 の 禁 止 再 委 託 における 条 件 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 委 託 先 の 責 任 委 託 契 約 終 了 後 の 特 定 個 人 情 報 の 返 却 又 は 廃 棄 従 業 者 に 対 する 監 督 教 育 契 約 内 容 の 遵 守 状 況 について 報 告 を 求 める 規 定 等 を 盛 り 込 まなければなら ない また これらの 契 約 内 容 のほか 特 定 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 従 業 者 の 明 確 化 委 託 者 が 委 託 先 に 対 して 実 地 の 調 査 を 行 うことができる 規 定 等 を 盛 り 込 むことが 望 ましい ( 注 ) 従 業 者 とは 事 業 者 の 組 織 内 にあって 直 接 間 接 に 事 業 者 の 指 揮 監 督 を 受 け て 事 業 者 の 業 務 に 従 事 している 者 をいう 具 体 的 には 従 業 員 のほか 取 締 役 監 査 役 理 事 監 事 派 遣 社 員 等 を 含 む 2 再 委 託 ( 番 号 法 第 10 条 第 11 条 ) A 再 委 託 の 要 件 ( 第 10 条 第 1 項 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 け た 者 は 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 再 委 託 をすることができる * 事 業 者 甲 が 従 業 員 等 の 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 を 事 業 者 乙 に 委 託 している 場 合 乙 は 委 託 者 である 甲 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 同 事 務 を 別 の 事 業 者 丙 に 委 託 することが できる B 再 委 託 の 効 果 ( 第 10 条 第 2 項 ) 再 委 託 を 受 けた 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 とみなされ 再 委 託 を 受 けた 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 行 うことができるほか 最 初 の 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り その 事 務 を 更 に 再 委 託 することができる * 更 に 再 委 託 をする 場 合 も その 許 諾 を 得 る 相 手 は 最 初 の 委 託 者 である したがって 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 が 甲 乙 丙 丁 と 順 次 委 託 される 場 合 丙 は 最 初 の 委 託 者 である 甲 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 別 の 事 業 者 20

丁 に 再 委 託 を 行 うことができる 更 に 再 委 託 が 繰 り 返 される 場 合 も 同 様 である なお 乙 は 丙 を 監 督 する 義 務 があるため 乙 丙 間 の 委 託 契 約 の 内 容 に 丙 が 再 委 託 する 場 合 の 取 扱 いを 定 め 再 委 託 を 行 う 場 合 の 条 件 再 委 託 した 場 合 の 乙 に 対 する 通 知 義 務 等 を 盛 り 込 むことが 望 ましい C 再 委 託 先 の 監 督 ( 第 11 条 ) 1Aにおける 委 託 を 受 けた 者 とは 委 託 者 が 直 接 委 託 する 事 業 者 を 指 すが 甲 乙 丙 丁 と 順 次 委 託 される 場 合 乙 に 対 する 甲 の 監 督 義 務 の 内 容 には 再 委 託 の 適 否 だけではなく 乙 が 丙 丁 に 対 して 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 っているかどうかを 監 督 することも 含 まれる したがって 甲 は 乙 に 対 する 監 督 義 務 だけではなく 再 委 託 先 である 丙 丁 に 対 しても 間 接 的 に 監 督 義 務 を 負 うこととなる 21

第 4-2-⑵ 安 全 管 理 措 置 安 全 管 理 措 置 ( 番 号 法 第 12 条 第 33 条 第 34 条 個 人 情 報 保 護 法 第 20 条 第 21 条 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 である 事 業 者 は 個 人 番 号 及 び 特 定 個 人 情 報 ( 以 下 特 定 個 人 情 報 等 という )の 漏 えい 滅 失 又 は 毀 損 の 防 止 等 特 定 個 人 情 報 等 の 管 理 のために 必 要 かつ 適 切 な 安 全 ( 注 管 理 措 置 を 講 じなければならない また 従 業 者 ) に 特 定 個 人 情 報 等 を 取 り 扱 わせるに 当 たっては 特 定 個 人 情 報 等 の 安 全 管 理 措 置 が 適 切 に 講 じられ るよう 当 該 従 業 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない ( 注 ) 従 業 者 とは 事 業 者 の 組 織 内 にあって 直 接 間 接 に 事 業 者 の 指 揮 監 督 を 受 け て 事 業 者 の 業 務 に 従 事 している 者 をいう 具 体 的 には 従 業 員 のほか 取 締 役 監 査 役 理 事 監 事 派 遣 社 員 等 を 含 む 安 全 管 理 措 置 の 具 体 的 な 内 容 については ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 のこと 22

第 4-3 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 等 第 4-3-⑴ 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 がある 場 合 に 限 っ て 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 若 しくは 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 して 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 14 条 1 提 供 の 要 求 ( 番 号 法 第 14 条 第 1 項 ) 事 業 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 行 うため 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 若 しくは 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 必 要 がある 番 号 法 第 14 条 第 1 項 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めるための 根 拠 となる 規 定 である 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は 本 条 により 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 がある 場 合 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 若 しくは 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる A 本 人 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 事 業 者 は 本 条 を 根 拠 として 従 業 員 等 に 対 し 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 に 必 要 な 個 人 番 号 の 提 供 を また 講 演 料 地 代 等 に 係 る 個 人 の 支 払 先 に 対 し 支 払 調 書 作 成 事 務 に 必 要 な 個 人 番 号 の 提 供 をそれぞれ 求 めることとなる B 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 事 業 者 は 本 条 を 根 拠 として 従 業 員 等 に 対 し 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 の ため 当 該 従 業 員 等 の 扶 養 親 族 の 個 人 番 号 を 記 載 した 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 を 求 めることとなる この 場 合 従 業 員 等 は 扶 養 親 族 の 個 人 番 号 を 記 載 した 扶 養 控 除 等 申 告 書 を 提 出 する 法 令 ( 所 得 税 法 ( 昭 和 40 年 法 律 第 33 号 ) 第 194 条 第 1 項 ) 上 の 義 務 を 負 っていることから 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 として 取 り 扱 われる 23

2 提 供 を 求 める 時 期 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 があるときに 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる 事 業 者 が 行 う 個 人 番 号 関 係 事 務 においては 個 人 番 号 関 係 事 務 が 発 生 した 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることが 原 則 であるが 本 人 との 法 律 関 係 等 に 基 づき 個 人 番 号 関 係 事 務 の 発 生 が 予 想 される 場 合 には 契 約 を 締 結 した 時 点 等 の 当 該 事 務 の 発 生 が 予 想 できた 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることが 可 能 であると 解 される なお 契 約 内 容 等 から 個 人 番 号 関 係 事 務 が 明 らかに 発 生 しないと 認 められる 場 合 には 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない * 従 業 員 等 の 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 に 伴 う 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 等 の 作 成 事 務 の 場 合 は 雇 用 契 約 の 締 結 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることも 可 能 であると 解 される * 非 上 場 会 社 の 株 主 に 対 する 配 当 金 の 支 払 に 伴 う 支 払 調 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 所 得 税 法 第 224 条 第 1 項 及 び 同 法 施 行 令 第 336 条 第 1 項 の 規 定 により 支 払 の 確 定 の 都 度 個 人 番 号 の 告 知 を 求 めることが 原 則 であるが 当 該 株 主 が 株 主 としての 地 位 を 得 た 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることも 可 能 であると 解 される * 地 代 等 の 支 払 に 伴 う 支 払 調 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 賃 料 の 金 額 により 契 約 の 締 結 時 点 で 支 払 調 書 の 作 成 が 不 要 であることが 明 らかである 場 合 を 除 き 契 約 の 締 結 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることが 可 能 であると 解 される 24

第 4-3-⑵ 個 人 番 号 の 提 供 の 求 めの 制 限 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 要 点 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めては ならない 1 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 提 供 しては ならない 2 ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 15 条 第 19 条 第 29 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 1 提 供 の 求 めの 制 限 ( 番 号 法 第 15 条 ) 何 人 も 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 し 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 け ( 注 ることができる 場 合 を 除 き 他 人 ) の 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない 事 業 者 が 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなるのは 従 業 員 等 に 対 し 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 に 関 する 特 定 の 事 務 のために 個 人 番 号 の 提 供 を 求 める 場 合 等 に 限 られる * 事 業 者 は 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 を 処 理 する 目 的 で 従 業 員 等 に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる( 番 号 法 第 19 条 第 3 号 に 該 当 ) 一 方 従 業 員 等 の 営 業 成 績 等 を 管 理 する 目 的 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない ( 注 ) 番 号 法 第 15 条 及 び 第 20 条 において 他 人 とは 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 以 外 の 者 であり 子 配 偶 者 等 の 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 に 対 しては 同 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 しなくても 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる 2 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 ( 番 号 法 第 19 条 ) 何 人 も 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはならない 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できるのは 社 会 保 障 税 及 び 災 害 対 策 に 関 する 特 定 の 事 務 のために 従 業 員 等 の 特 定 個 人 情 報 を 行 政 機 関 等 及 び 健 康 保 険 組 合 等 に 提 供 する 場 合 等 に 限 られる A 提 供 の 意 義 について 提 供 とは 法 的 な 人 格 を 超 える 特 定 個 人 情 報 の 移 動 を 意 味 するもの であり 同 一 法 人 の 内 部 等 の 法 的 な 人 格 を 超 えない 特 定 個 人 情 報 の 移 動 は 提 供 ではなく 利 用 に 当 たり 利 用 制 限 ( 番 号 法 第 9 条 第 28 条 第 29 条 第 3 項 第 32 条 )に 従 うこととなる なお 個 人 情 報 保 護 法 においては 個 人 データを 特 定 の 者 との 間 で 共 同 25

して 利 用 する 場 合 には 第 三 者 提 供 に 当 たらないとしている( 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 第 4 項 第 3 号 )が 番 号 法 においては 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 第 4 項 第 3 号 の 適 用 を 除 外 している( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 )ことから こ の 場 合 も 通 常 の 提 供 に 当 たり 提 供 制 限 ( 同 法 第 14 条 から 第 16 条 まで 第 19 条 第 20 条 第 29 条 第 3 項 )に 従 うこととなる * 提 供 に 当 たらない 場 合 事 業 者 甲 の 中 のX 部 からY 部 へ 特 定 個 人 情 報 が 移 動 する 場 合 X 部 Y 部 はそれ ぞれ 甲 の 内 部 の 部 署 であり 独 立 した 法 的 人 格 を 持 たないから 提 供 には 当 た らない 例 えば 営 業 部 に 所 属 する 従 業 員 等 の 個 人 番 号 が 営 業 部 庶 務 課 を 通 じ 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 を 作 成 する 目 的 で 経 理 部 に 提 出 された 場 合 には 提 供 に は 当 たらず 法 令 で 認 められた 利 用 となる * 提 供 に 当 たる 場 合 事 業 者 甲 から 事 業 者 乙 へ 特 定 個 人 情 報 が 移 動 する 場 合 は 提 供 に 当 たる 同 じ 系 列 の 会 社 間 等 での 特 定 個 人 情 報 の 移 動 であっても 別 の 法 人 である 以 上 提 供 に 当 たり 提 供 制 限 に 従 うこととなるため 留 意 が 必 要 である 例 えば ある 従 業 員 等 が 甲 から 乙 に 出 向 又 は 転 籍 により 異 動 し 乙 が 給 与 支 払 者 ( 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 の 提 出 義 務 者 )になった 場 合 には 甲 乙 間 で 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 受 け 渡 すこ とはできず 乙 は 改 めて 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けなければならない * 同 じ 系 列 の 会 社 間 等 で 従 業 員 等 の 個 人 情 報 を 共 有 データベースで 保 管 しているよ うな 場 合 従 業 員 等 が 現 在 就 業 している 会 社 のファイルにのみその 個 人 番 号 を 登 録 し 他 の 会 社 が 当 該 個 人 番 号 を 参 照 できないようなシステムを 採 用 していれば 共 有 データベースに 個 人 番 号 を 記 録 することが 可 能 であると 解 される * 上 記 の 事 例 において 従 業 員 等 の 出 向 に 伴 い 本 人 を 介 在 させることなく 共 有 データベース 内 で 自 動 的 にアクセス 制 限 を 解 除 する 等 して 出 向 元 の 会 社 のファイル から 出 向 先 の 会 社 のファイルに 個 人 番 号 を 移 動 させることは 提 供 制 限 に 違 反 する ことになるので 留 意 する 必 要 がある 一 方 共 有 データベースに 記 録 された 個 人 番 号 を 出 向 者 本 人 の 意 思 に 基 づく 操 作 により 出 向 先 に 移 動 させる 方 法 をとれば 本 人 が 新 たに 個 人 番 号 を 出 向 先 に 提 供 し たものとみなすことができるため 提 供 制 限 には 違 反 しないものと 解 される なお この 場 合 には 本 人 の 意 思 に 基 づかない 不 適 切 な 個 人 番 号 の 提 供 が 行 われないよう 本 人 のアクセス 及 び 識 別 について 安 全 管 理 措 置 を 講 ずる 必 要 がある また 本 人 確 認 については 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 するための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 平 成 26 年 内 閣 府 総 務 省 令 第 3 号 以 下 番 号 法 施 行 規 則 という ) 第 4 条 又 は 代 理 人 が 行 う 場 合 は 同 施 行 規 則 第 10 条 に 従 って 手 続 を 整 備 しておけば 本 人 確 認 に 係 る 事 務 を 効 率 的 に 行 うことが 可 能 と 解 される 26

B 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 ( 番 号 法 第 19 条 第 1 号 から 第 14 号 まで) 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 として 番 号 法 第 19 条 各 号 が 定 めている もののうち 事 業 者 が 関 わるものは 次 のとおりである a 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 からの 提 供 ( 第 1 号 ) 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 個 人 番 号 利 用 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 限 度 で 本 人 代 理 人 又 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 特 定 個 人 情 報 を 提 供 する 場 合 である * 市 区 町 村 長 ( 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 )は 住 民 税 を 徴 収 ( 個 人 番 号 利 用 事 務 ) するために 事 業 者 に 対 し その 従 業 員 等 の 個 人 番 号 と 共 に 特 別 徴 収 税 額 を 通 知 することができる b 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 からの 提 供 ( 第 2 号 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 法 令 に 基 づき 行 政 機 関 等 健 康 保 険 組 合 等 又 はその 他 の 者 に 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することとなる * 事 業 者 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )は 所 得 税 法 第 226 条 第 1 項 の 規 定 に 従 って 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 の 提 出 という 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 従 業 員 等 の 個 人 番 号 が 記 載 された 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 を 作 成 し 税 務 署 長 に 提 出 することとなる * 事 業 者 の 従 業 員 等 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )は 所 得 税 法 第 194 条 第 1 項 の 規 定 に 従 って 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 という 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するた めに 事 業 者 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )に 対 し その 扶 養 親 族 の 個 人 番 号 を 記 載 した 扶 養 控 除 等 申 告 書 を 提 出 することとなる c 本 人 又 は 代 理 人 からの 提 供 ( 第 3 号 ) 本 人 又 はその 代 理 人 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 又 は 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 に 対 し 本 人 の 個 人 番 号 を 含 む 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することと なる * 本 人 は 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 のために 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 である 事 業 者 に 対 し 自 己 ( 又 はその 扶 養 親 族 )の 個 人 番 号 を 書 類 に 記 載 して 提 出 することとなる d 委 託 合 併 に 伴 う 提 供 ( 第 5 号 ) 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 全 部 若 しくは 一 部 の 委 託 又 は 合 併 その 他 の 事 由 による 事 業 の 承 継 が 行 われたときは 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することが 27

認 められている * 事 業 者 が 源 泉 徴 収 票 作 成 事 務 を 含 む 給 与 事 務 を 子 会 社 に 委 託 する 場 合 その 子 会 社 に 対 し 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 含 む 給 与 情 報 を 提 供 することができる * 甲 社 が 乙 社 を 吸 収 合 併 した 場 合 吸 収 される 乙 社 は その 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 含 む 給 与 情 報 等 を 存 続 する 甲 社 に 提 供 することができる e 情 報 提 供 ネットワークシステムを 通 じた 提 供 ( 第 7 号 番 号 法 施 行 令 第 21 条 ) 番 号 法 別 表 第 2に 記 載 されている 行 政 機 関 等 及 び 健 康 保 険 組 合 等 の 間 で 同 表 の 事 務 に 関 し 情 報 提 供 ネットワークシステムを 使 用 して 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 行 うものである したがって 健 康 保 険 組 合 等 以 外 の 事 業 者 は 情 報 提 供 ネットワークシステムを 使 用 することはない f 委 員 会 からの 提 供 の 求 め( 第 11 号 ) 委 員 会 が 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 し 番 号 法 第 38 条 第 1 項 の 規 定 により 特 定 個 人 情 報 の 提 出 を 求 めた 場 合 には この 求 めに 応 じ 委 員 会 に 対 し 特 定 個 人 情 報 を 提 供 しなければならない g 各 議 院 審 査 等 その 他 公 益 上 の 必 要 があるときの 提 供 ( 第 12 号 番 号 法 施 行 令 第 26 条 同 施 行 令 別 表 ) 1 各 議 院 の 審 査 調 査 の 手 続 2 訴 訟 手 続 その 他 の 裁 判 所 における 手 続 3 裁 判 の 執 行 4 刑 事 事 件 の 捜 査 5 租 税 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づく 犯 則 事 件 の 調 査 6 会 計 検 査 院 の 検 査 が 行 われるとき 7 公 益 上 の 必 要 があるときには 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる 7の 公 益 上 の 必 要 があるときは 番 号 法 施 行 令 第 26 条 で 定 められており 私 的 独 占 の 禁 止 及 び 公 正 取 引 の 確 保 に 関 する 法 律 ( 昭 和 22 年 法 律 第 54 号 ) の 規 定 による 犯 則 事 件 の 調 査 ( 番 号 法 施 行 令 別 表 第 2 号 ) 金 融 商 品 取 引 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 25 号 )の 規 定 による 犯 則 事 件 の 調 査 ( 同 表 第 4 号 ) 租 税 調 査 ( 同 表 第 8 号 ) 個 人 情 報 保 護 法 の 規 定 による 報 告 徴 収 ( 同 表 第 19 号 ) 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 22 号 )の 規 定 による 届 出 ( 同 表 第 23 号 ) 等 がある h 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のための 提 供 ( 第 13 号 ) 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 において 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 であるときは 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる * 客 が 小 売 店 で 個 人 番 号 カードを 落 としていった 場 合 その 小 売 店 は 警 察 に 遺 失 28

物 として 当 該 個 人 番 号 カードを 届 け 出 ることができる C 個 人 情 報 保 護 法 上 の 第 三 者 提 供 との 違 い 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 に 対 し 個 人 データについて 本 人 の 同 意 がある 場 合 法 令 の 規 定 に 基 づく 場 合 等 には 第 三 者 に 提 供 す ることができることとしている 番 号 法 においては 全 ての 事 業 者 を 対 象 に 同 法 第 19 条 で 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 を 限 定 的 に 定 めており 特 定 個 人 情 報 の 提 供 については 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 は 適 用 されない 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 求 められた 場 合 には その 提 供 を 求 める 根 拠 が 番 号 法 第 19 条 各 号 に 該 当 するものかどうかをよく 確 認 し 同 条 各 号 に 該 当 しない 場 合 には 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはならない * 個 人 情 報 保 護 法 第 25 条 に 基 づく 開 示 の 求 め 同 法 第 26 条 に 基 づく 訂 正 等 の 求 め 又 は 同 法 第 27 条 に 基 づく 利 用 停 止 等 の 求 めにおいて 本 人 から 個 人 番 号 を 付 して 求 めが 行 われた 場 合 や 本 人 に 対 しその 個 人 番 号 又 は 特 定 個 人 情 報 を 提 供 する 場 合 は 番 号 法 第 19 条 各 号 に 定 めはないものの 法 の 解 釈 上 当 然 に 特 定 個 人 情 報 の 提 供 が 認 められるべき 場 合 であり 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる 29

第 4-3-⑶ 収 集 保 管 制 限 要 点 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 収 集 又 は 保 管 してはならない ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 20 条 収 集 保 管 の 制 限 ( 番 号 法 第 20 条 ) ( 注 何 人 も 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 を 除 き 他 人 ) の 個 人 番 号 を 含 む 特 定 個 人 情 報 を 収 集 又 は 保 管 してはならない ( 注 ) 番 号 法 第 15 条 及 び 第 20 条 において 他 人 とは 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 以 外 の 者 であり 子 配 偶 者 等 の 自 己 と 同 一 の 世 帯 に 属 する 者 の 特 定 個 人 情 報 は 同 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 しなくても 収 集 又 は 保 管 することができる A 収 集 制 限 収 集 とは 集 める 意 思 を 持 って 自 己 の 占 有 に 置 くことを 意 味 し 例 えば 人 から 個 人 番 号 を 記 載 したメモを 受 け 取 ること 人 から 聞 き 取 った 個 人 番 号 をメモすること 等 直 接 取 得 する 場 合 のほか 電 子 計 算 機 等 を 操 作 して 個 人 番 号 を 画 面 上 に 表 示 させ その 個 人 番 号 を 書 き 取 ること プリ ントアウトすること 等 を 含 む 一 方 特 定 個 人 情 報 の 提 示 を 受 けただけで は 収 集 に 当 たらない * 事 業 者 の 給 与 事 務 担 当 者 として 個 人 番 号 関 係 事 務 に 従 事 する 者 が その 個 人 番 号 関 係 事 務 以 外 の 目 的 で 他 の 従 業 員 等 の 特 定 個 人 情 報 をノートに 書 き 写 してはな らない * 事 業 者 の 中 で 単 に 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 り 支 払 調 書 作 成 事 務 に 従 事 する 者 に 受 け 渡 す 立 場 の 者 は 独 自 に 個 人 番 号 を 保 管 する 必 要 がないため 個 人 番 号 の 確 認 等 の 必 要 な 事 務 を 行 った 後 はできるだけ 速 やかにその 書 類 を 受 け 渡 すこととし 自 分 の 手 元 に 個 人 番 号 を 残 してはならない 例 えば 事 業 者 が 講 師 に 対 して 講 演 料 を 支 払 う 場 合 において 講 師 から 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 る 担 当 者 と 支 払 調 書 作 成 事 務 を 行 う 担 当 者 が 異 なると きは 書 類 等 を 受 け 取 る 担 当 者 は 支 払 調 書 作 成 事 務 を 行 う 担 当 者 にできるだけ 速 やかにその 書 類 を 受 け 渡 すこととし 自 分 の 手 元 に 個 人 番 号 を 残 してはならない なお 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 る 担 当 者 も 個 人 番 号 関 係 事 務 に 従 事 する 事 業 者 の 一 部 として 当 該 事 務 に 従 事 するのであるから 当 該 個 人 番 号 により 特 定 される 本 人 から 当 該 書 類 等 を 受 け 取 る 際 に 当 該 書 類 等 の 不 備 がないかどうか 30

個 人 番 号 を 含 めて 確 認 することができる B 保 管 制 限 と 廃 棄 個 人 番 号 は 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 事 務 を 処 理 するために 収 集 又 は 保 管 されるものであるから それらの 事 務 を 行 う 必 要 がある 場 合 に 限 り 特 定 個 人 情 報 を 保 管 し 続 けることができる また 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 については 所 管 法 令 によって 一 定 期 間 保 存 が 義 務 付 けられている ものがあるが これらの 書 類 等 に 記 載 された 個 人 番 号 については その 期 間 保 管 することとなる 一 方 それらの 事 務 を 処 理 する 必 要 がなくなった 場 合 で 所 管 法 令 にお いて 定 められている 保 存 期 間 を 経 過 した 場 合 には 個 人 番 号 をできるだけ 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければならない なお その 個 人 番 号 部 分 を 復 元 できない 程 度 にマスキング 又 は 削 除 した 上 で 保 管 を 継 続 することは 可 能 である * 事 業 者 は 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 を 処 理 する 目 的 で 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 保 管 す ることができる( 番 号 法 第 19 条 第 3 号 に 該 当 ) 一 方 従 業 員 等 の 営 業 成 績 等 を 管 理 する 目 的 で 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 保 管 することはできない * 雇 用 契 約 等 の 継 続 的 な 契 約 関 係 にある 場 合 には 従 業 員 等 から 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 を 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 のために 翌 年 度 以 降 も 継 続 的 に 利 用 する 必 要 が 認 められることから 特 定 個 人 情 報 を 継 続 的 に 保 管 で きると 解 される なお 従 業 員 等 が 休 職 している 場 合 には 復 職 が 未 定 であっても 雇 用 契 約 が 継 続 していることから 特 定 個 人 情 報 を 継 続 的 に 保 管 できると 解 される 土 地 の 賃 貸 借 契 約 等 の 継 続 的 な 契 約 関 係 にある 場 合 も 同 様 に 支 払 調 書 の 作 成 事 務 のために 継 続 的 に 個 人 番 号 を 利 用 する 必 要 が 認 められることから 特 定 個 人 情 報 を 継 続 的 に 保 管 できると 解 される * 扶 養 控 除 等 申 告 書 は 所 得 税 法 施 行 規 則 第 76 条 の3により 当 該 申 告 書 の 提 出 期 限 ( 毎 年 最 初 に 給 与 等 の 支 払 を 受 ける 日 の 前 日 まで)の 属 する 年 の 翌 年 1 月 10 日 の 翌 日 から7 年 を 経 過 する 日 まで 保 存 することとなっていることから 当 該 期 間 を 経 過 した 場 合 には 当 該 申 告 書 に 記 載 された 個 人 番 号 を 保 管 しておく 必 要 はなく 原 則 として 個 人 番 号 が 記 載 された 扶 養 控 除 等 申 告 書 をできるだけ 速 やかに 廃 棄 し なければならない そのため 個 人 番 号 が 記 載 された 扶 養 控 除 等 申 告 書 等 の 書 類 については 保 存 期 間 経 過 後 における 廃 棄 を 前 提 とした 保 管 体 制 をとることが 望 ましい * 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 支 払 調 書 等 の 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 特 定 個 人 情 報 を 電 磁 的 記 録 として 保 存 している 場 合 においても その 事 務 に 用 いる 必 要 がなく 所 管 法 令 で 定 められている 保 存 期 間 を 経 過 した 場 合 には 原 則 として 個 人 番 号 を 31

できるだけ 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければならない そのため 特 定 個 人 情 報 を 保 存 するシステムにおいては 保 存 期 間 経 過 後 におけ る 廃 棄 又 は 削 除 を 前 提 としたシステムを 構 築 することが 望 ましい 廃 棄 方 法 等 の 具 体 的 な 内 容 については ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 のこと 32

第 4-3-⑷ 本 人 確 認 本 人 確 認 ( 番 号 法 第 16 条 ) 本 人 確 認 については 番 号 法 番 号 法 施 行 令 番 号 法 施 行 規 則 及 び 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 認 める 方 法 に 従 うこととなるため 適 切 に 対 応 する 必 要 がある 参 考 番 号 法 番 号 法 施 行 令 及 び 番 号 法 施 行 規 則 における 本 人 確 認 の 概 要 は 次 のとおりである この 項 目 において 法 は 番 号 法 令 は 番 号 法 施 行 令 規 は 番 号 法 施 行 規 則 をいう( 番 号 法 施 行 規 則 第 1 条 第 1 項 第 1 号 の 場 合 は 規 11 一 と 表 記 する ) 1 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 ⅰ 個 人 番 号 カードの 提 示 を 受 ける 場 合 個 人 番 号 カード ( 法 16) ⅱ 通 知 カードの 提 示 を 受 ける 場 合 通 知 カード + 本 人 の 身 元 確 認 書 類 ( 法 16) ( 規 11) 運 転 免 許 証 等 ( 規 11 一 二 ) 困 難 な 場 合 ( 規 11 三 ) 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 13 一 から 四 まで) 困 難 な 場 合 ( 規 13 五 ) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 35) ⅲ ⅰ ⅱ 以 外 の 場 合 (ⅰ) 書 類 の 提 示 を 受 ける 場 合 等 番 号 確 認 書 類 + 本 人 の 身 元 確 認 書 類 ( 令 121 一 ) ( 令 121 二 ) 住 民 票 の 運 転 免 許 証 等 ( 規 2) 写 し 等 困 難 な 場 合 ( 規 32) 困 難 な 場 合 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 33) ( 規 31) 電 話 による 場 合 ( 規 34) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 35) (ⅱ) 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 して 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 個 人 番 号 カードのICチップの 読 み 取 り 電 子 署 名 等 の 送 信 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 による 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 への 確 認 等 ( 規 4) 33

2 本 人 の 代 理 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 ⅰ 書 類 の 提 示 を 受 ける 場 合 等 代 理 権 確 認 書 類 + 代 理 人 の 身 元 確 認 書 類 + 本 人 の 番 号 確 認 書 類 ( 令 122 一 ) ( 令 122 二 ) ( 令 122 三 ) 戸 籍 謄 本 個 人 番 号 カード 本 人 に 係 る 委 任 状 等 運 転 免 許 証 等 個 人 番 号 カード 等 ( 規 61 一 二 ) ( 規 71) ( 規 8) 困 難 な 場 合 代 理 人 が 法 人 の 場 合 困 難 な 場 合 ( 規 61 三 ) ( 規 72) ( 規 95) 代 理 人 が 法 人 の 困 難 な 場 合 場 合 ( 規 62) ( 規 91) 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 92) 電 話 による 場 合 電 話 による 場 合 ( 規 93) ( 規 93) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 94) ⅱ 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 して 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 代 理 権 証 明 情 報 及 び 代 理 人 の 電 子 署 名 等 の 送 信 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 による 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 への 確 認 等 ( 規 10) 書 面 の 送 付 により 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 は 上 記 で 提 示 を 受 けることとさ れている 書 類 又 はその 写 しの 提 出 を 受 けなければならない( 規 11) 34

第 4-4 第 三 者 提 供 の 停 止 に 関 する 取 扱 い 要 点 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができるのは 番 号 法 第 19 条 各 号 に 当 て はまる 場 合 に 限 定 されている したがって 特 定 個 人 情 報 が 違 法 に 第 三 者 に 提 供 されていることを 知 った 本 人 から その 提 供 の 停 止 が 求 められ た 場 合 であって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときには 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しなければならない なお 特 定 個 人 情 報 を 適 正 に 取 り 扱 っていれば 第 三 者 への 提 供 の 停 止 を 求 められる 事 態 は 生 じない ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 29 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 三 者 提 供 の 停 止 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 2 項 ) 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができるのは 番 号 法 第 19 条 各 号 に 当 てはま る 場 合 に 限 定 されており それ 以 外 の 場 合 で 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはなら ない 保 有 個 人 データである 特 定 個 人 情 報 が 同 条 各 号 に 違 反 して 違 法 に 第 三 者 に 提 供 されているという 理 由 により 本 人 から 第 三 者 への 当 該 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 停 止 を 求 められた 場 合 であって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときには 遅 滞 なく 当 該 特 定 個 人 情 報 の 第 三 者 への 提 供 を 停 止 し なければならない ただし 第 三 者 への 提 供 を 停 止 することが 困 難 であり 本 人 の 権 利 利 益 を 保 護 するために 代 わりの 措 置 をとるときは 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しないこ とが 認 められており この 点 は 従 来 の 個 人 情 報 保 護 法 の 取 扱 いと 同 様 である 35

第 4-5 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 ( 番 号 法 第 26 条 第 27 条 ) 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 とは 情 報 提 供 ネットワークシステムを 使 用 して 情 報 連 携 を 行 う 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 の 漏 えいその 他 の 事 態 を 発 生 させるリ スクを 分 析 し そのようなリスクを 軽 減 するための 適 切 な 措 置 を 講 ずること を 宣 言 するものである 行 政 機 関 等 以 外 の 者 で 情 報 提 供 ネットワークシステムを 使 用 して 情 報 連 携 を 行 う 事 業 者 としては 健 康 保 険 組 合 等 が 挙 げられる 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 実 施 が 義 務 付 けられていない 事 業 者 が 任 意 に 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 手 法 を 活 用 することは 特 定 個 人 情 報 の 保 護 の 観 点 か ら 有 益 である 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 詳 細 については 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 に 関 する 規 則 ( 平 成 26 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 規 則 第 1 号 ) 及 び 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 指 針 ( 平 成 26 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 告 示 第 4 号 )を 参 照 のこと 36

第 4-6 個 人 情 報 保 護 法 の 主 な 規 定 事 業 者 のうち 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いに ついて 次 のとおり 個 人 情 報 保 護 法 の 適 用 を 受 けるので 留 意 する 必 要 があ る A 利 用 目 的 の 特 定 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 ) a 利 用 目 的 の 特 定 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 個 人 情 報 を 取 り 扱 うに 当 たっては その 利 用 目 的 をできる 限 り 特 定 しなければならない b 利 用 目 的 の 変 更 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 を 変 更 する 場 合 には 変 更 前 の 利 用 目 的 と 相 当 の 関 連 性 を 有 すると 合 理 的 に 認 められる 範 囲 を 超 えて 行 ってはな らない B 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 18 条 ) a 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 個 人 情 報 を 取 得 した 場 合 は あらかじめその 利 用 目 的 を 公 表 している 場 合 を 除 き 速 やかに その 利 用 目 的 を 本 人 に 通 知 し 又 は 公 表 しなければならない b 利 用 目 的 の 明 示 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 にかかわらず 本 人 との 間 で 契 約 を 締 結 することに 伴 って 契 約 書 その 他 の 書 面 ( 電 子 的 方 式 等 で 作 られる 記 録 を 含 む 以 下 bにおいて 同 じ )に 記 載 された 当 該 本 人 の 個 人 情 報 を 取 得 す る 場 合 その 他 本 人 から 直 接 書 面 に 記 載 された 当 該 本 人 の 個 人 情 報 を 取 得 す る 場 合 は あらかじめ 本 人 に 対 し その 利 用 目 的 を 明 示 しなければなら ない ただし 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 緊 急 に 必 要 がある 場 合 は この 限 りでない c 変 更 された 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 を 変 更 した 場 合 は 変 更 された 利 用 目 的 について 本 人 に 通 知 し 又 は 公 表 しなければならない d 適 用 除 外 ( 第 4 項 ) aからcまでの 規 定 は ⅰ 本 人 等 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅱ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 権 利 又 は 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅲ 国 の 行 政 機 関 又 は 地 方 公 共 団 体 が 法 令 の 定 める 事 務 を 遂 行 すること に 対 して 協 力 する 必 要 がある 場 合 であって 当 該 事 務 の 遂 行 に 支 障 を 及 ぼ すおそれがあるとき ⅳ 取 得 の 状 況 からみて 利 用 目 的 が 明 らかであると 認 37

められる 場 合 には 適 用 しない C データ 内 容 の 正 確 性 の 確 保 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 19 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 の 達 成 に 必 要 な 範 囲 内 において 個 人 デ ータを 正 確 かつ 最 新 の 内 容 に 保 つよう 努 めなければならない D 適 正 取 得 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 17 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 個 人 情 報 を 取 得 して はならない E 保 有 個 人 データに 関 する 事 項 の 公 表 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 24 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 5 条 ) a 保 有 個 人 データに 関 する 事 項 の 公 表 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 保 有 個 人 データに 関 し ⅰ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 氏 名 又 は 名 称 ⅱ 全 ての 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 (Bdⅰからⅲ までに 該 当 する 場 合 を 除 く ) ⅲ 利 用 目 的 の 通 知 開 示 訂 正 等 利 用 停 止 等 の 求 めに 応 じる 手 続 等 ⅳⅰからⅲまでに 掲 げるもののほか 保 有 個 人 データの 適 正 な 取 扱 いの 確 保 に 関 し 必 要 な 事 項 として 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 5 条 で 定 めるものについて 本 人 の 知 り 得 る 状 態 ( 本 人 の 求 めに 応 じて 遅 滞 なく 回 答 する 場 合 を 含 む )に 置 かなければならない b 利 用 目 的 の 通 知 の 求 め( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 利 用 目 的 の 通 知 を 求 められたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく これを 通 知 しなければならない ただし ⅰaの 規 定 により 当 該 本 人 が 識 別 され る 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 が 明 らかな 場 合 ⅱBdⅰからⅲまでに 該 当 する 場 合 のいずれかに 該 当 する 場 合 は この 限 りでない c 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は bの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 を 通 知 しない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく そ の 旨 を 通 知 しなければならない F 開 示 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 25 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 6 条 ) a 開 示 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 開 示 ( 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 データが 存 在 しないときにその 旨 を 知 らせることを 含 む 以 下 同 じ )を 求 められたときは 本 人 に 対 し 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 6 条 で 定 める 方 法 により 遅 滞 なく 当 該 保 有 個 人 データを 開 示 しなければならない ただし 開 示 することにより ⅰ 本 38

人 等 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅱ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 業 務 の 適 正 な 実 施 に 著 しい 支 障 を 及 ぼすおそれがある 場 合 ⅲ 他 の 法 令 に 違 反 することとなる 場 合 のいずれかに 該 当 する 場 合 は その 全 部 又 は 一 部 を 開 示 しないことができる b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 又 は 一 部 について 開 示 しない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 を 通 知 しなければならない c 他 の 法 令 による 開 示 ( 第 3 項 ) 他 の 法 令 の 規 定 により 本 人 に 対 しaの 本 文 に 規 定 する 方 法 に 相 当 する 方 法 により 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 データの 全 部 又 は 一 部 を 開 示 す ることとされている 場 合 には 当 該 全 部 又 は 一 部 の 保 有 個 人 データについ ては aの 規 定 は 適 用 しない G 訂 正 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 26 条 ) a 訂 正 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 内 容 が 事 実 でないという 理 由 によって 当 該 保 有 個 人 データの 内 容 の 訂 正 追 加 又 は 削 除 ( 以 下 a 及 びbにおいて 訂 正 等 という )を 求 めら れた 場 合 には その 内 容 の 訂 正 等 に 関 して 他 の 法 令 の 規 定 により 特 別 の 手 続 が 定 められている 場 合 を 除 き 利 用 目 的 の 達 成 に 必 要 な 範 囲 内 において 遅 滞 なく 必 要 な 調 査 を 行 い その 結 果 に 基 づき 当 該 保 有 個 人 データの 内 容 の 訂 正 等 を 行 わなければならない b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 内 容 の 全 部 若 しくは 一 部 について 訂 正 等 を 行 ったとき 又 は 訂 正 等 を 行 わ ない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 ( 訂 正 等 を 行 ったときは その 内 容 を 含 む )を 通 知 しなければならない H 利 用 停 止 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 ) a 利 用 停 止 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タが 第 4-1-⑴1 B( 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 )の 規 定 に 違 反 して 取 り 扱 われているという 理 由 又 はDの 規 定 に 違 反 して 取 得 された ものであるという 理 由 によって 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 の 停 止 又 は 消 去 ( 以 下 a 及 びbにおいて 利 用 停 止 等 という )を 求 められた 場 合 で あって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときは 違 反 を 是 正 するた 39

めに 必 要 な 限 度 で 遅 滞 なく 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 停 止 等 を 行 わな ければならない ただし 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 停 止 等 に 多 額 の 費 用 を 要 する 場 合 その 他 の 利 用 停 止 等 を 行 うことが 困 難 な 場 合 であって 本 人 の 権 利 利 益 を 保 護 するため 必 要 なこれに 代 わるべき 措 置 をとるときは こ の 限 りでない b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 若 しくは 一 部 について 利 用 停 止 等 を 行 ったとき 若 しくは 利 用 停 止 等 を 行 わない 旨 の 決 定 をしたとき 又 は 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 若 しくは 一 部 について 第 三 者 への 提 供 を 停 止 したとき 若 しくは 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しない 旨 の 決 定 をした ときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 を 通 知 しなければならない I 理 由 の 説 明 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 28 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は Ec Fb Gb 又 はHbの 規 定 により 本 人 か ら 求 められた 措 置 の 全 部 又 は 一 部 について その 措 置 をとらない 旨 を 通 知 す る 場 合 又 はその 措 置 と 異 なる 措 置 をとる 旨 を 通 知 する 場 合 は 本 人 に 対 し その 理 由 を 説 明 するよう 努 めなければならない J 開 示 等 の 求 めに 応 じる 手 続 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 29 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 7 条 第 8 条 ) a 開 示 等 の 求 めの 受 付 方 法 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は Eb Fa Ga 又 はHa 若 しくは 第 4-4 ( 第 三 者 提 供 の 停 止 に 関 する 取 扱 い)の 規 定 による 求 め( 以 下 aからdま でにおいて 開 示 等 の 求 め という )に 関 し 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 7 条 で 定 めるところにより その 求 めを 受 け 付 ける 方 法 を 定 めることがで きる この 場 合 において 本 人 は 当 該 方 法 に 従 って 開 示 等 の 求 めを 行 わなければならない b 特 定 するに 足 りる 事 項 の 提 示 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 に 対 し 開 示 等 の 求 めに 関 し その 対 象 と なる 保 有 個 人 データを 特 定 するに 足 りる 事 項 の 提 示 を 求 めることができる この 場 合 において 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 が 容 易 かつ 的 確 に 開 示 等 の 求 めをすることができるよう 当 該 保 有 個 人 データの 特 定 に 資 する 情 報 の 提 供 その 他 本 人 の 利 便 を 考 慮 した 適 切 な 措 置 をとらなければならない c 代 理 人 ( 第 3 項 ) 開 示 等 の 求 めは 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 8 条 で 定 めるところにより 代 理 人 によってすることができる 40