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目 次 本 書 について 5 1 リソース 管 理 について 7 リソース 管 理 とは 7 リソース 割 り 当 て 設 定 の 構 成 8 リソース 割 り 当 て 情 報 の 表 示 11 アドミッション コントロール 14 2 CPU リソースの 管 理 15 CPU 仮 想 化 の 基 礎 15 CPU リソースの 管 理 16 3 メモリ リソースの 管 理 23 メモリ 仮 想 化 の 基 礎 23 メモリ リソースの 管 理 26 4 リソース プールの 管 理 35 リソース プールを 使 用 する 理 由 36 リソース プールの 作 成 37 リソース プールへの 仮 想 マシンの 追 加 38 リソース プールからの 仮 想 マシンの 削 除 39 リソース プールのアドミッション コントロール 39 5 DRS クラスタの 作 成 43 アドミッション コントロールと 初 期 配 置 44 仮 想 マシンの 移 行 45 DRS クラスタの 前 提 条 件 47 DRS クラスタの 作 成 48 仮 想 マシンのカスタム 自 動 化 レベルの 設 定 49 DRS の 無 効 化 50 6 DRS クラスタを 使 用 したリソース 管 理 51 DRS のルールの 使 用 51 クラスタへのホストの 追 加 53 クラスタへの 仮 想 マシンの 追 加 54 クラスタからのホストの 削 除 55 クラスタからの 仮 想 マシンの 削 除 56 DRS クラスタの 妥 当 性 56 電 力 リソースの 管 理 61 VMware, Inc. 3

7 DRS クラスタ 情 報 の 表 示 65 クラスタの [サマリ] タブの 表 示 65 [DRS] タブの 使 用 66 8 NUMA システムと ESX/ESXi の 併 用 69 NUMA とは 69 ESX/ESXi の NUMA スケジュール 設 定 の 機 能 70 VMware NUMA 最 適 化 のアルゴリズムと 設 定 71 NUMA アーキテクチャでのリソース 管 理 72 NUMA 制 御 の 指 定 73 A パフォーマンス 監 視 ユーティリティ: resxtop および esxtop 77 esxtop ユーティリティの 使 用 77 resxtop ユーティリティの 使 用 77 対 話 モードでの esxtop または resxtop の 使 用 78 バッチ モードの 使 用 91 再 生 モードの 使 用 93 B 詳 細 属 性 95 ホストの 詳 細 属 性 の 設 定 95 仮 想 マシンの 詳 細 属 性 の 設 定 97 インデックス 99 4 VMware, Inc.

本 書 について vsphere リソース 管 理 ガイド では vsphere 環 境 のリソース 管 理 について 説 明 します 主 に 次 の 項 目 を 取 り 扱 います リソース 割 り 当 ておよびリソース 管 理 の 概 念 仮 想 マシンの 属 性 とアドミッション コントロール リソース プールとその 管 理 方 法 クラスタ VMware DRS (Distributed Resource Scheduler) VMware DPM (Distributed Power Management) およびこれらの 操 作 方 法 リソース 管 理 の 詳 細 オプション パフォーマンスについての 考 慮 事 項 vsphere リソース 管 理 ガイド は ESX ESXi および vcenter Server を 対 象 にしています 対 象 読 者 本 書 は システムによるリソースの 管 理 方 法 およびデフォルト 動 作 のカスタマイズ 方 法 を 理 解 する 必 要 があるシステム 管 理 者 を 対 象 としています また リソース プール クラスタ DRS または VMware DPM を 理 解 および 使 用 するユー ザーにも 本 書 が 必 要 にな ります 本 書 は ユーザーが VMware ESX VMware ESXi および vcenter Server についての 実 用 的 な 知 識 があることを 前 提 としています 本 書 へのフィードバック ドキュメントの 向 上 にご 協 力 ください 本 書 に 関 するコメントがございましたら メール アドレス docfeedback@vmware.com までフィードバックをお 寄 せください vsphere のドキュメント vsphere のドキュメントは vcenter Server のドキュメントと ESX/ESXi のドキュメントを 組 み 合 わせて 構 成 されて います テクニカル サポートおよび 教 育 リソース ここでは お 客 様 にご 利 用 いただけるテクニカル サポート リソースを 紹 介 します 本 書 やその 他 の 文 書 の 最 新 バージョンは http://www.vmware.com/jp/support/pubs でご 覧 いただけます オンライン サポートおよび 電 話 によるサポート テクニカル サポート リクエストの 提 出 や 製 品 および 契 約 情 報 の 確 認 製 品 の 登 録 は オンラインで 行 うことができます 詳 細 は http://www.vmware.com/jp/support を ご 覧 ください VMware, Inc. 5

該 当 するサポート 契 約 を 結 んでいるお 客 様 の 場 合 迅 速 な 対 応 が 必 要 な Severity1 の 問 題 に 関 しては 電 話 でのサポートをご 利 用 ください 詳 細 は http://www.vmware.com/jp/support/phone_support.html をご 覧 ください サポート サービス ヴイエムウェア プロフェッ ショナル サービス お 客 様 のビジネス ニーズに 適 した 各 種 サポートの 詳 細 については http://www.vmware.com/jp/support/services をご 覧 ください ヴイエムウェア 教 育 サービスの 有 償 トレーニングでは 広 範 なハンズオン ラボやケース スタディをご 紹 介 します また 業 務 の 際 のリファレンスとしてお 使 いいただける 資 料 も 提 供 しています トレーニングは オンサイト 講 義 形 式 およびライブ オンライ ンで 受 講 できます オンサイトのパイロット プログラムおよび 実 装 のベスト プラク ティスについては ヴイエムウェア コンサルティング サービスがご 使 用 の 仮 想 環 境 の 評 価 計 画 構 築 および 管 理 に 役 立 つサービスを 提 供 しています 教 育 トレーニング 認 定 プログラム およびコンサルティング サービスについては http://www.vmware.com/jp/services をご 覧 ください 6 VMware, Inc.

リソース 管 理 について 1 リソース 管 理 について 理 解 するには その 構 成 要 素 目 的 およびクラスタ 設 定 における 最 良 の 実 装 方 法 について 認 識 し ておく 必 要 があります 仮 想 マシンのリソース 割 り 当 て 設 定 (シェア 予 約 制 限 ) について その 設 定 方 法 と 表 示 方 法 も 含 めて 説 明 します また アドミッション コントロールのほか 既 存 リソースに 対 するリソース 割 り 当 て 設 定 の 検 証 プロセスについても 説 明 します この 章 では 次 のトピックについて 説 明 します リソース 管 理 とは (P. 7) リソース 割 り 当 て 設 定 の 構 成 (P. 8) リソース 割 り 当 て 情 報 の 表 示 (P. 11) アドミッション コントロール (P. 14) リソース 管 理 とは リソース 管 理 とは リソースの 提 供 者 からリソースの 消 費 者 へリソースを 割 り 当 てることです リソース 管 理 の 必 要 性 は リソースのオーバーコミット つまり 容 量 を 上 回 る 需 要 から 生 じ また 需 要 と 容 量 が 時 間 と ともに 変 化 するという 事 実 からも 発 生 します リソース 管 理 を 使 用 すると 使 用 可 能 な 容 量 をより 効 率 的 に 使 用 できるよう リソースを 動 的 に 割 り 当 て 直 すことができます リソースのタイプ リソースには CPU メモリ 電 力 ストレージ およびネットワーク リソースなどがあります ここでは CPU およびメモリのリソース 管 理 について 重 点 的 に 説 明 します また VMware DPM (Distributed Power Management) 機 能 で どのように 電 力 リソースの 消 費 を 削 減 できるかについても 説 明 します 注 意 ESX/ESXi はホストごとにネットワーク バンド 幅 とディスク リソースを 管 理 し その 際 ネットワーク トラフィック シェーピングと 比 例 的 なシェア メカニズムが それぞれ 使 用 されます リソースの 提 供 者 ホストとクラスタは 物 理 リソースの 提 供 者 です ホストの 場 合 使 用 可 能 なリソースとは 仮 想 化 ソフトウェアによって 使 用 されるリソースをホストのハードウェア 仕 様 から 差 し 引 いた 分 です クラスタは ホストのグループです VMware vcenter Server を 使 用 してクラスタを 作 成 し そのクラスタに 複 数 のホ ストを 追 加 できます vcenter Server は それらのホストのリソースをまとめて 管 理 します クラスタは すべてのホストの CPU とメモリをすべて 所 有 します 共 通 のロード バランシングとフェイルオーバーについて クラスタを 有 効 にするこ とができます 詳 細 については 第 5 章 DRS クラスタの 作 成 (P. 43) を 参 照 してください VMware, Inc. 7

リソースの 消 費 者 仮 想 マシンは リソースの 消 費 者 です 作 成 時 に 割 り 当 てるデフォルトのリソース 設 定 で ほとんどのマシンは 十 分 に 機 能 します 仮 想 マシンの 設 定 をあとで 編 集 して リソースの 提 供 者 の CPU とメモリの 合 計 または 保 証 された CPU とメモリの 予 約 に 対 するシェア ベースの 割 合 を 割 り 当 てることができます 仮 想 マシンをパワーオンする 場 合 サーバは 未 予 約 の 十 分 なリソースが 使 用 可 能 かど うかを 確 認 して 十 分 なリソースがある 場 合 にのみパワーオンすることを 許 可 します このプロセスをアドミッション コ ントロールと 呼 びます リソース プールは リソースを 柔 軟 に 管 理 するための 論 理 上 の 抽 象 概 念 です リソース プールは 階 層 にグループ 化 する ことができ 使 用 可 能 な CPU リソースとメモリ リソースを 階 層 状 にパーティショニングするために 使 用 できます した がって リソース プールはリソースの 提 供 者 と 消 費 者 の 両 方 であるとみなすことができます リソース プールは 子 リソース プールと 仮 想 マシンにリソースを 提 供 しますが 親 のリソースを 消 費 するので リソースの 消 費 者 でもあります 第 4 章 リソース プールの 管 理 (P. 35) を 参 照 してください ESX/ESXi ホストは 次 のようないくつかの 要 素 に 基 づいて 基 盤 となるハードウェア リソースの 一 部 を 各 仮 想 マシンに 割 り 当 てます ESX/ESXi ホスト (またはクラスタ) 用 に 使 用 可 能 なリソースの 合 計 パワーオンする 仮 想 マシンの 数 およびそれらの 仮 想 マシンによるリソースの 使 用 率 仮 想 化 の 管 理 に 必 要 なオーバーヘッド ユーザーが 定 義 するリソースの 制 限 リソース 管 理 の 目 的 リソースを 管 理 する 場 合 その 目 的 が 何 であるかを 認 識 しておく 必 要 があります リソース 管 理 は リソースのオーバーコミットを 解 決 できるだけでなく 次 のことの 実 現 にも 役 立 ちます パフォーマンスの 分 離 : 仮 想 マシンがリソースを 独 占 するのを 防 ぎ 予 測 可 能 なサービス 率 を 保 証 する 効 率 的 な 利 用 : アンダーコミットされているリソースを 活 用 し 性 能 低 下 を 抑 えたオーバーコミットを 行 う 容 易 な 管 理 : 仮 想 マシンの 相 対 的 な 重 要 度 を 制 御 し 柔 軟 な 動 的 パーティショニングを 提 供 し 絶 対 的 なサービス レベル アグリーメントを 達 成 する リソース 割 り 当 て 設 定 の 構 成 使 用 可 能 なリソース 容 量 がリソースの 消 費 者 (および 仮 想 化 オーバーヘッド) の 需 要 を 満 たさない 場 合 管 理 者 は 仮 想 マシンまたは 仮 想 マシンが 配 置 されているリソース プールに 割 り 当 てるリソースの 量 をカスタマイズする 必 要 がある 場 合 があります リソース 割 り 当 て 設 定 (シェア 予 約 制 限 ) は 仮 想 マシンに 提 供 する CPU およびメモリ リソースの 量 を 決 定 するた めに 使 用 します 特 に システム 管 理 者 にはリソース 割 り 当 てのオプションがいくつかあります ホストまたはクラスタの 物 理 リソースを 予 約 する 仮 想 マシン 用 の 一 定 のメモリ 量 が ESX/ESXi マシンの 物 理 メモリから 提 供 されるようにする 特 定 の 仮 想 マシンに 常 にほかの 仮 想 マシンより 高 い 割 合 の 物 理 リソースが 割 り 当 てられることを 保 証 する 仮 想 マシンに 割 り 当 てることができるリソースの 上 限 を 設 定 する 8 VMware, Inc.

第 1 章 リソース 管 理 について リソース 割 り 当 てのシェア シェアは 仮 想 マシン (またはリソース プール) の 相 対 的 な 優 先 順 位 または 重 要 度 を 指 定 します ある 仮 想 マシンのリ ソースのシェアが 別 の 仮 想 マシンの 2 倍 である 場 合 その 仮 想 マシンは 別 の 仮 想 マシンの 2 倍 のリソースを 消 費 できます (2 台 の 仮 想 マシンがリソースを 獲 得 するために 競 合 する 場 合 ) シェアは 通 常 [ 高 ] [ 標 準 ] または [ 低 ] で 指 定 され これらの 値 によって それぞれのシェア 値 が 4:2:1 の 割 合 で 指 定 されます 特 定 のシェア 数 ( 比 重 を 表 す) を 各 仮 想 マシンに 割 り 当 てる 場 合 は [カスタム] を 選 択 することもできます シェアの 指 定 が 意 味 を 持 つのは 同 レベルの 仮 想 マシンまたはリソース プール (つまり リソース プール 階 層 内 で 親 が 同 じである 仮 想 マシンまたはリソース プール) に 関 してだけです 同 レベルの 場 合 予 約 および 制 限 によって 制 限 される 相 対 的 なシェア 値 に 応 じてリソースを 共 有 します 仮 想 マシンにシェアを 割 り 当 てる 場 合 は その 仮 想 マシンの パワー オンされたそれ 以 外 の 仮 想 マシンに 対 する 相 対 的 な 優 先 順 位 を 常 に 指 定 します 次 の 表 は 仮 想 マシンについて CPU とメモリのデフォルトのシェア 値 を 示 しています リソース プールの 場 合 CPU とメモリのデフォルトのシェア 値 は 同 じですが そのリソース プールを 4 つの VCPU と 16 GB のメモリを 備 えた 1 台 の 仮 想 マシンと 見 なして 乗 算 する 必 要 があります 表 1-1. シェア 値 設 定 CPU シェア 値 メモリ シェア 値 高 仮 想 CPU あたり 2000 シェア 構 成 された 仮 想 マシン メモリ 1MB あたり 20 シェア 標 準 仮 想 CPU あたり 1000 シェア 構 成 された 仮 想 マシン メモリ 1MB あたり 10 シェア 低 仮 想 CPU あたり 500 シェア 構 成 された 仮 想 マシン メモリ 1MB あたり 5 シェア たとえば 2 つの 仮 想 CPU と 1GB の RAM を 持 ち CPU とメモリのシェアが [ 標 準 ] に 設 定 されている SMP 仮 想 マシンは 2 1,000 = 2,000 シェアの CPU と 10 1,024 = 10,240 シェアのメモリを 持 ちます 注 意 複 数 の 仮 想 CPU を 持 つ 仮 想 マシンを SMP ( 対 称 型 マルチプロセシング) 仮 想 マシンと 呼 びます ESX/ESXi は 1 台 の 仮 想 マシンにつき 最 大 8 つの 仮 想 CPU をサポートします これは 8 方 向 SMP サポートとも 呼 ばれます 各 シェアによって 表 される 相 対 的 な 優 先 順 位 は 新 しい 仮 想 マシンがパワーオンされると 変 化 します これは 同 じリソース プールのすべての 仮 想 マシンに 影 響 を 与 えます すべての 仮 想 マシンは 同 じ 数 の VCPU を 持 ちます 次 の 例 について 考 えます 2 台 の CPU バインドの 仮 想 マシンが 全 体 の CPU 容 量 が 8GHz であるホスト 上 で 稼 働 しています CPU シェアは [ 標 準 ] に 設 定 されていて それぞれ 4GHz を 獲 得 します 3 台 目 の CPU バインドの 仮 想 マシンがパワーオンされます その 仮 想 マシンの CPU シェア 値 は [ 高 ] に 設 定 されて います これは その 仮 想 マシンが [ 標 準 ] に 設 定 されているマシンの 2 倍 のシェアを 持 つことを 意 味 します こ の 新 しい 仮 想 マシンは 4GHz を 獲 得 し ほかの 2 台 のマシンはそれぞれ 2GHz だけを 獲 得 します ユーザーが 3 台 目 の 仮 想 マシンで カスタム シェア 値 を 2,000 に 指 定 した 場 合 も 同 じ 結 果 になります リソース 割 り 当 ての 予 約 予 約 は 仮 想 マシンに 保 証 される 最 小 割 り 当 てを 指 定 します vcenter Server または ESX/ESXi では 仮 想 マシンの 予 約 を 達 成 するのに 十 分 な 未 予 約 リソースが 存 在 する 場 合 にのみ 仮 想 マシンをパワーオンできます サーバは 物 理 サーバの 負 荷 が 大 きくても その 量 を 保 証 します 予 約 は 具 体 的 な 単 位 (メガヘルツまたはメガバイト) で 表 されます たとえば 2GHz が 使 用 可 能 であり VM1 に 1GHz の 予 約 を 指 定 し VM2 に 1GHz の 予 約 を 指 定 するとします これで 必 要 な 場 合 に 各 仮 想 マシンが 1GHz を 獲 得 できることが 保 証 されます ただし VM1 が 500MHz しか 使 用 していない 場 合 VM2 は 1.5GHz を 使 用 できます 予 約 は デフォルトでは 0 です 仮 想 マシンが 最 低 限 必 要 な CPU またはメモリを 常 に 使 用 できることを 保 証 する 必 要 が ある 場 合 に 予 約 を 指 定 してください VMware, Inc. 9

リソース 割 り 当 て 制 限 制 限 は 仮 想 マシンに 割 り 当 てることができる CPU またはメモリ リソースの 上 限 を 指 定 します サーバは 予 約 より 多 くの 量 を 仮 想 マシンに 割 り 当 てることができますが システムに 未 使 用 の CPU またはメモリがあっ ても 制 限 を 超 える 割 り 当 ては 行 いません 制 限 は 具 体 的 な 単 位 (メガヘルツまたはメガバイト) で 表 されます CPU とメモリの 制 限 は デフォルトでは 制 限 なしです メモリの 制 限 が 制 限 なしのときは ほとんどの 場 合 仮 想 マシン を 作 成 するときに 構 成 されたメモリの 量 が 効 果 的 な 制 限 になります ほとんどの 場 合 制 限 を 指 定 する 必 要 はありません 制 限 には メリットとデメリットがあります メリット: 少 数 の 仮 想 マシンから 使 用 をはじめて ユーザーの 要 望 に 対 応 する 場 合 に 制 限 を 割 り 当 てると 役 立 ちます 仮 想 マシンを 追 加 するごとに パフォーマンスは 低 下 します 制 限 を 指 定 することによって 使 用 可 能 なリソースが 少 なくなることをシミュレートできます デメリット: 制 限 を 指 定 すると アイドル リソースが 無 駄 になることがあります システムが 活 用 されていない 状 態 で アイドル リソースが 使 用 可 能 な 場 合 でも システムは 制 限 以 上 のリソースを 仮 想 マシンが 使 用 することを 許 可 し ません 適 切 な 理 由 がある 場 合 にのみ 制 限 を 指 定 します リソース 割 り 当 て 設 定 の 推 奨 事 項 使 用 する ESX/ESXi 環 境 に 適 切 なリソース 割 り 当 て 設 定 (シェア 予 約 制 限 ) を 選 択 します 次 のガイドラインは 仮 想 マシンのパフォーマンスを 向 上 させるのに 役 立 ちます 合 計 使 用 可 能 リソースが 頻 繁 に 変 化 することが 予 想 される 場 合 は [シェア] を 使 用 して 仮 想 マシン 間 で 適 正 にリ ソースを 割 り 当 てます [シェア] を 使 用 していて ホストをアップグレードする 場 合 各 シェアがより 多 くのメモ リまたは CPU 量 を 表 していても 各 仮 想 マシンの 優 先 順 位 は 変 わりません ( 同 じシェア 数 のままです) [ 予 約 ] では ユーザーが 使 用 可 能 にしたい 量 ではなく 条 件 に 合 った 最 小 の CPU またはメモリの 量 を 指 定 します ホストは 仮 想 マシンのシェア 数 需 要 予 測 および 制 限 に 基 づいて 使 用 可 能 な 追 加 のリソースを 割 り 当 てます 予 約 によって 表 される 具 体 的 なリソースの 量 は 仮 想 マシンの 追 加 や 削 除 など 環 境 を 変 更 しても 変 化 しません 仮 想 マシンの 予 約 を 指 定 する 場 合 すべてのリソースをコミットしないでください (10% 以 上 を 未 予 約 にしてくだ さい) システム 内 のすべての 容 量 が 完 全 に 予 約 された 状 態 に 近 づくほど アドミッション コントロールに 違 反 せず に 予 約 とリソース プール 階 層 に 変 更 を 加 えることが 困 難 になっていきます DRS の 有 効 なクラスタでは クラスタ の 容 量 またはクラスタ 内 の 個 々のホストの 容 量 を 完 全 にコミットする 予 約 によって DRS が 仮 想 マシンをホスト 間 で 移 行 できなくなることがあります リソース 割 り 当 て 設 定 の 変 更 : 例 次 の 例 は リソース 割 り 当 て 設 定 を 変 更 して 仮 想 マシンのパフォーマンスを 向 上 させる 方 法 を 示 しています ESX/ESXi ホストで 2 台 の 新 しい 仮 想 マシンを 作 成 したとします この 2 台 はそれぞれ QA (VM-QA) 部 門 とマーケ ティング (VM- マーケティング) 部 門 用 です 図 1-1. 2 台 の 仮 想 マシンを 持 つ 単 一 ホスト ESX/ESXi ホスト VM-QA VM- マーケティング 10 VMware, Inc.

第 1 章 リソース 管 理 について 次 の 例 では VM-QA が 多 くのメモリを 必 要 とし そのために 2 台 の 仮 想 マシンのリソース 割 り 当 て 設 定 を 変 更 して 次 のことを 行 うものとします システム メモリがオーバーコミットされる 場 合 に VM-QA が VM- マーケティングの 2 倍 のメモリと CPU を 使 用 できるように 指 定 する VM-QA のメモリ シェアと CPU シェアを [ 高 ] に 設 定 し VM- マーケティングでは [ 標 準 ] に 設 定 する VM- マーケティングが 一 定 量 の 保 証 された CPU リソースを 所 有 するようにする これは 予 約 設 定 を 使 用 して 実 手 順 行 できます 1 vsphere Client を 起 動 し vcenter Server に 接 続 します 2 [VM-QA] (シェアを 変 更 する 仮 想 マシン) を 右 クリックして [ 設 定 の 編 集 ] を 選 択 します 3 [リソース] を 選 択 し CPU パネルで [シェア] ドロップダウン メニューから [ 高 ] を 選 択 します 4 メモリ パネルで [シェア] ドロップダウン メニューから [ 高 ] を 選 択 します 5 [OK] をクリックします 6 マーケティング 仮 想 マシン ( [VM- マーケティング] ) を 右 クリックし [ 設 定 の 編 集 ] を 選 択 します 7 CPU パネルで [ 予 約 ] フィールドの 値 を 目 的 の 数 値 に 変 更 します 8 [OK] をクリックします クラスタの [リソース 割 り 当 て] タブを 選 択 して [CPU] をクリックすると [VM-QA] のシェアがほかの 仮 想 マシンの シェアの 2 倍 になっていることがわかります また 仮 想 マシンがパワーオンされていないので [ 使 用 済 みの 予 約 ] フィールドは 変 化 していません リソース 割 り 当 て 情 報 の 表 示 vsphere Client を 使 用 して インベントリ パネルでクラスタ リソース プール スタンドアローン ホスト または 仮 想 マシンを 選 択 し [リソース 割 り 当 て] タブをクリックすることによって リソースがどのように 割 り 当 てられているかを 表 示 できます その 後 この 情 報 をリソース 管 理 の 決 定 に 役 立 てることができます クラスタの [リソース 割 り 当 て] タブ インベントリ パネルからクラスタを 選 択 すると [リソース 割 り 当 て] タブを 使 用 できます [リソース 割 り 当 て] タブには クラスタの CPU およびメモリのリソースに 関 する 情 報 が 表 示 されます CPU セクション CPU リソース 割 り 当 てに 関 する 次 の 情 報 が 表 示 されます 表 1-2. CPU リソース 割 り 当 て フィールド 合 計 容 量 説 明 このオブジェクトに 予 約 されている 保 証 された CPU 割 り 当 て (メガヘルツ (MHz) 単 位 ) 予 約 済 みの 容 量 このオブジェクトが 使 用 している 予 約 済 み 割 り 当 てのメガヘルツ (MHz) 数 使 用 可 能 な 容 量 予 約 されていないメガヘルツ (MHz) 数 メモリ セクション メモリ リソース 割 り 当 てに 関 する 次 の 情 報 が 表 示 されます VMware, Inc. 11

表 1-3. メモリ リソース 割 り 当 て フィールド 説 明 合 計 容 量 このオブジェクトに 保 証 されたメモリ 割 り 当 て (メガバイト (MB) 単 位 ) 予 約 済 みの 容 量 このオブジェクトが 使 用 している 予 約 済 み 割 り 当 てのメガバイト (MB) 数 オーバーヘッド 予 約 仮 想 化 オーバーヘッド 用 に 予 約 される 予 約 済 みの 容 量 フィールドの 量 使 用 可 能 な 容 量 予 約 されていない 容 量 (MB) 注 意 VMware HA に 有 効 なクラスタのルート リソース プールの 予 約 が クラスタ 内 で 明 示 的 に 使 用 されるリソースの 合 計 より 大 きい 場 合 があります これらの 予 約 は クラスタ 内 の 稼 働 中 の 仮 想 マシンと 階 層 に 含 まれる ( 子 の) リソース プールの 予 約 だけでなく VMware HA のフェイルオーバーをサポートするために 必 要 な 予 約 も 反 映 しています vsphere 可 用 性 ガイド を 参 照 してください [リソース 割 り 当 て] タブには DRS クラスタ 内 のリソース プールと 仮 想 マシンを 次 の CPU またはメモリ 使 用 量 情 報 と 一 緒 に 示 したチャートも 表 示 されます CPU またはメモリの 情 報 を 表 示 するには それぞれ [CPU] ボタンまたは [メモリ] ボタンをクリックします 表 1-4. CPU またはメモリの 使 用 量 情 報 フィールド 説 明 名 前 オブジェクトの 名 前 予 約 : MHz このオブジェクトに 予 約 されている 保 証 された 最 小 CPU 割 り 当 て (メガヘルツ (MHz) 単 位 ) 予 約 : MB このオブジェクトに 保 証 された 最 小 メモリ 割 り 当 て (メガバイト (MB) 単 位 ) 限 度 : MHz オブジェクトが 使 用 できる CPU の 最 大 量 限 度 : MB オブジェクトが 使 用 できるメモリの 最 大 量 シェア 割 り 当 てる CPU またはメモリの 容 量 の 相 対 的 なメトリック 値 の [ 低 ] [ 標 準 ] [ 高 ] [カスタム] は リソース プール 内 にあるすべての 仮 想 マシンのすべてのシェアの 合 計 と 比 較 されます シェア 値 リソースおよびオブジェクトの 設 定 に 基 づいた 実 際 の 値 シェア 率 割 り 当 ての 最 低 限 度 このオブジェクトに 割 り 当 てられたクラスタ リソースのパーセンテージ ユーザーが 構 成 したリソース 割 り 当 てポリシー (たとえば 予 約 シェア 限 度 など) に 基 づいて 仮 想 マシンに 割 り 当 てられるリソース (CPU またはメモリ) の 量 ただし クラスタ 内 のすべての 仮 想 マシ ンが 割 り 当 てられたリソースをすべて 消 費 すると 仮 定 します このフィールドの 値 は [F5] キーを 押 して 手 動 で 更 新 する 必 要 があります タイプ 予 約 済 みの CPU またはメモリの 割 り 当 てのタイプ ( [ 拡 張 可 能 ] または [ 固 定 ] ) 仮 想 マシンの [リソース 割 り 当 て] タブ インベントリ パネルから 仮 想 マシンを 選 択 すると [リソース 割 り 当 て] タブを 使 用 できます この [リソース 割 り 当 て] タブには 選 択 した 仮 想 マシンの CPU およびメモリのリソースに 関 する 情 報 が 表 示 されます CPU セクション これらのバーには ホスト CPU の 使 用 率 に 関 する 次 の 情 報 が 表 示 されます 表 1-5. ホスト CPU フィールド 説 明 消 費 仮 想 マシンによる CPU リソースの 実 際 の 消 費 有 効 リソースの 競 合 がない 場 合 の 仮 想 マシンが 消 費 するリソースの 見 積 もり 量 制 限 値 を 明 示 的 に 設 定 している 場 合 は この 値 はその 制 限 値 を 超 えることはありません 12 VMware, Inc.

第 1 章 リソース 管 理 について 表 1-6. リソース 設 定 フィールド 説 明 予 約 この 仮 想 マシン 用 に 保 証 された 最 小 CPU 割 り 当 て 制 限 この 仮 想 マシン 用 の 最 大 CPU 割 り 当 て シェア 割 り 当 ての 最 低 限 度 この 仮 想 マシンの CPU シェア ユーザーが 構 成 したリソース 割 り 当 てポリシー (たとえば 予 約 シェア 限 度 など) に 基 づいて 仮 想 マシ ンに 割 り 当 てられるリソース (CPU またはメモリ) の 量 ただし クラスタ 内 のすべての 仮 想 マシンが 割 り 当 てられたリソースをすべて 消 費 すると 仮 定 します メモリ セクション これらのバーには ホスト メモリの 使 用 率 に 関 する 次 の 情 報 が 表 示 されます 表 1-7. ホスト メモリ フィールド 説 明 消 費 仮 想 マシンに 割 り 当 てられている 物 理 メモリの 実 際 の 消 費 オーバーヘッドの 消 費 仮 想 化 の 目 的 に 使 用 されている 消 費 メモリの 量 [オーバーヘッドの 消 費 ] は [ 消 費 ] に 表 示 される 量 に 含 まれます これらのバーには ゲスト メモリの 使 用 率 に 関 する 次 の 情 報 が 表 示 されます 表 1-8. ゲスト メモリ フィールド 説 明 プライベート ホスト メモリをベースとし 共 有 されていないメモリの 量 共 有 共 有 されているメモリの 量 スワップ 済 み スワップによって 解 放 されたメモリの 量 バルーン 済 み バルーニングによって 解 放 されたメモリの 量 未 アクセス ゲストによって 決 して 参 照 されないメモリの 量 有 効 最 近 アクセスされたメモリの 量 表 1-9. リソース 設 定 フィールド 説 明 予 約 この 仮 想 マシン 用 に 保 証 されたメモリ 割 り 当 て 制 限 この 仮 想 マシンのメモリ 割 り 当 ての 上 限 シェア 構 成 済 み 割 り 当 ての 最 低 限 度 この 仮 想 マシンのメモリ シェア ユーザー 指 定 のゲスト 物 理 メモリ サイズ ユーザーが 構 成 したリソース 割 り 当 てポリシー (たとえば 予 約 シェア 限 度 など) に 基 づいて 仮 想 マシ ンに 割 り 当 てられるリソース (CPU またはメモリ) の 量 ただし クラスタ 内 のすべての 仮 想 マシンが 割 り 当 てられたリソースをすべて 消 費 すると 仮 定 します オーバーヘッド 予 約 仮 想 化 オーバーヘッド 用 に 予 約 されているメモリの 量 VMware, Inc. 13

アドミッション コントロール 仮 想 マシンをパワーオンすると まだ 予 約 されていない CPU リソースとメモリ リソースの 量 をシステムが 確 認 します システムは 未 予 約 の 使 用 可 能 なリソースに 基 づいて 仮 想 マシンが 構 成 されている 予 約 を 保 証 できるかどうかを 判 定 します ( 予 約 がある 場 合 ) このプロセスをアドミッション コントロールと 呼 びます 未 予 約 の CPU とメモリが 十 分 に 使 用 可 能 な 場 合 または 予 約 がない 場 合 仮 想 マシンはパワーオンされます それ 以 外 の 場 合 は リソース 不 足 です という 警 告 が 表 示 されます 注 意 ユーザー 指 定 のメモリ 予 約 のほかに 仮 想 マシンごとにオーバーヘッド メモリがあります この 余 分 なメモリ コ ミットは アドミッション コントロールの 計 算 に 含 まれます VMware DPM 機 能 が 有 効 になっている 場 合 電 力 の 消 費 を 減 らすために ホストがスタンバイ モード (パワーオフ 状 態 ) になることがあります これらのホストが 提 供 する 未 予 約 のリソースは アドミッション コントロールに 使 用 できると 見 なされます これらのリソースがないと 仮 想 マシンをパワーオンできない 場 合 十 分 なスタンバイ ホストをパワーオンす る 推 奨 が 作 成 されます 14 VMware, Inc.

CPU リソースの 管 理 2 ESX/ESXi ホストは CPU 仮 想 化 をサポートします CPU 仮 想 化 を 利 用 する 場 合 は その 機 能 さまざまなタイプ およびプロセッサ 固 有 の 動 作 を 理 解 する 必 要 があります また CPU 仮 想 化 によるパフォーマンスの 影 響 についても 認 識 しておく 必 要 があります この 章 では 次 のトピックについて 説 明 します CPU 仮 想 化 の 基 礎 (P. 15) CPU リソースの 管 理 (P. 16) CPU 仮 想 化 の 基 礎 CPU 仮 想 化 はパフォーマンスを 重 視 し 可 能 なかぎりプロセッサ 上 で 直 接 実 行 されます 基 盤 となる 物 理 リソースが 可 能 なかぎり 使 用 され 必 要 な 場 合 にだけ 仮 想 化 レイヤーが 命 令 を 実 行 して あたかも 物 理 マシン 上 で 直 接 実 行 されているか のように 仮 想 マシンを 動 作 させます CPU 仮 想 化 は エミュレーションと 同 じものではありません エミュレーションでは すべての 処 理 がソフトウェア 内 で エミュレータによって 実 行 されます ソフトウェア エミュレータにより プログラムが 元 々 記 述 されたコンピュータ シ ステム 以 外 のシステム 上 でそのプログラムを 実 行 できるようになります エミュレータは これを 行 うために 同 じデー タまたは 入 力 を 受 け 入 れて 同 じ 結 果 を 達 成 することで 元 のコンピュータの 動 作 をエミュレート ( 再 生 ) します エ ミュレーションは 移 植 性 を 提 供 し 1 つのプラットフォーム 用 に 設 計 されたソフトウェアをいくつかのプラットフォーム をまたいで 実 行 します CPU リソースがオーバーコミットされている 場 合 ESX/ESXi ホストは すべての 仮 想 マシンにわたって 物 理 プロセッサ を 時 分 割 するため 指 定 された 数 の 仮 想 プロセッサが 備 わっているかのように 各 仮 想 マシンが 実 行 されます ESX/ESXi ホストが 複 数 の 仮 想 マシンを 実 行 する 場 合 ESX/ESXi ホストは 物 理 リソースのシェアを 各 仮 想 マシンに 割 り 当 てます デフォルトのリソース 割 り 当 て 設 定 では 同 じホストに 関 連 付 けられているすべての 仮 想 マシンは 1 つの 仮 想 CPU に つき 同 等 の CPU シェアを 取 得 します つまり 単 一 プロセッサ 仮 想 マシンには デュアル プロセッサ 仮 想 マシンのリソー スの 半 分 だけが 割 り 当 てられます ソフトウェア ベースの CPU 仮 想 化 ソフトウェア ベースの CPU 仮 想 化 では ゲスト アプリケーション コードはプロセッサ 上 で 直 接 実 行 されます このとき ゲスト 特 権 コードは 変 換 され 変 換 されたコードがプロセッサ 上 で 実 行 されます 変 換 されたコードはわずかに 大 きくなり 通 常 はネイティブ バージョンより 実 行 速 度 が 遅 くなります 結 果 として 小 さ な 特 権 コード コンポーネントを 持 つゲスト プログラムは ネイティブに 非 常 に 近 い 速 度 で 実 行 されます 大 きな 特 権 コード コンポーネント (システム 呼 び 出 し トラップ ページ テーブル アップデートなど) を 持 つプログラムは 仮 想 化 環 境 では 実 行 速 度 が 遅 くなる 場 合 があります VMware, Inc. 15

ハードウェア アシストによる CPU 仮 想 化 一 部 のプロセッサ (Intel VT や AMD SVM など) では CPU を 仮 想 化 するハードウェア アシストが 提 供 されます このアシストを 使 用 すると ゲストではゲスト モードと 呼 ばれる 個 別 の 実 行 モードを 使 用 できます ゲスト コードは アプリケーション コードか 特 権 コードかにかかわらず ゲスト モードで 実 行 されます 場 合 によっては プロセッサがゲスト モードを 終 了 し ルート モードを 開 始 します この 場 合 ハイパーバイザーがルート モードで 実 行 され ゲスト モード を 終 了 した 理 由 を 判 断 し 必 要 なアクションを 実 行 し ゲスト モードでゲストを 再 起 動 します 仮 想 化 にハードウェア アシストを 使 用 すると コードを 変 換 する 必 要 がなくなります その 結 果 システム 呼 び 出 しやト ラップを 多 用 するワークロードが ネイティブに 近 い 速 度 で 実 行 されます 一 部 のワークロード (ページ テーブルのアッ プデートを 行 うものなど) では ゲスト モードからルート モードへの 移 行 が 頻 繁 に 発 生 します この 移 行 の 回 数 および 移 行 で 費 やされる 合 計 時 間 によっては 実 行 速 度 が 大 幅 に 遅 くなることがあります 仮 想 化 とプロセッサ 固 有 の 動 作 VMware ソフトウェアは CPU を 仮 想 化 しますが 仮 想 マシンは 実 行 しているプロセッサの 特 定 のモデルを 認 識 します 各 プロセッサ モデルは 提 供 する CPU 機 能 が 異 なる 場 合 があり 仮 想 マシン 内 で 実 行 されるアプリケーションは それ らの 機 能 を 使 用 できます したがって 異 なる 機 能 セットを 備 えたプロセッサ 上 で 実 行 されているシステム 間 で VMotion を 使 用 して 仮 想 マシンを 移 行 させることはできません この 制 限 は 回 避 できる 場 合 もあり そのためには この 機 能 をサ ポートするプロセッサで Enhanced VMotion Compatibility (EVC) を 使 用 します 詳 細 については 基 本 システム 管 理 を 参 照 してください CPU 仮 想 化 によるパフォーマンスの 影 響 CPU 仮 想 化 によって 追 加 されるオーバーヘッドの 量 は ワークロードと 使 用 する 仮 想 化 のタイプによって 異 なります アプリケーションの 時 間 のほとんどが 外 部 イベント (ユーザーの 対 話 デバイス 入 力 データ 検 索 など) の 待 機 のた めではなく 命 令 の 実 行 に 費 やされる 場 合 そのアプリケーションは CPU バインドです そのようなアプリケーションの 場 合 CPU 仮 想 化 オーバーヘッドには 実 行 する 必 要 がある 追 加 命 令 が 含 まれます このオーバーヘッドは アプリケーション 自 体 が 使 用 できる CPU 処 理 時 間 を 奪 います 通 常 CPU 仮 想 化 オーバーヘッドによって 全 体 的 にパフォーマンスが 低 下 します CPU バインドでないアプリケーションの 場 合 CPU 仮 想 化 は CPU 使 用 率 の 増 加 を 意 味 することが 多 くなります オー バーヘッドを 吸 収 するのに 予 備 の CPU 容 量 を 使 用 できる 場 合 CPU は 全 体 的 なスループットに 関 して 同 等 のパフォー マンスを 提 供 できます ESX/ESXi は 1 台 の 仮 想 マシンにつき 最 大 8 つの 仮 想 プロセッサ (CPU) をサポートします 注 意 最 高 のパフォーマンスとリソース 使 用 率 を 得 るためには 単 一 スレッド アプリケーションを (SMP 仮 想 マシンで はなく) 単 一 プロセッサ 仮 想 マシンに 導 入 してください 単 一 スレッド アプリケーションは 単 一 CPU のみを 活 用 できます そのようなアプリケーションをデュアルプロセッサ 仮 想 マシンに 導 入 しても アプリケーションの 速 度 は 向 上 しません それどころか ほかの 仮 想 マシンが 使 用 可 能 な 物 理 リソースを 2 番 目 の 仮 想 CPU が 使 用 してしまいます CPU リソースの 管 理 1 つまたは 複 数 の 仮 想 プロセッサを 使 用 して それぞれ 独 自 のレジスタ セットおよび 制 御 構 造 を 備 える 仮 想 マシンを 構 成 できます 仮 想 マシンをスケジュール 設 定 すると その 仮 想 プロセッサが 物 理 プロセッサ 上 で 実 行 するようにスケジュール 設 定 され ます VMkernel リソース マネージャは 物 理 CPU 上 に 仮 想 CPU をスケジュール 設 定 することによって 仮 想 マシンの 物 理 CPU リソースへのアクセスを 管 理 します ESX/ESXi は 最 大 8 つの 仮 想 プロセッサを 持 つ 仮 想 マシンをサポートします 16 VMware, Inc.

第 2 章 CPU リソースの 管 理 プロセッサ 情 報 の 表 示 vsphere Client または vsphere SDK を 使 用 して 現 在 の CPU 構 成 に 関 する 情 報 にアクセスできます 手 順 1 vsphere Client でホストを 選 択 し [ 構 成 ] タブをクリックします 2 [プロセッサ] を 選 択 します 物 理 プロセッサの 数 とタイプ および 論 理 プロセッサの 数 についての 情 報 を 参 照 できます 注 意 ハイパースレッド システムでは 各 ハードウェア スレッドが 論 理 プロセッサになります たとえば ハイパー スレッドが 有 効 なデュアル コア プロセッサでは コアが 2 つで 論 理 プロセッサが 4 つになります 3 (オプション) [プロパティ] をクリックして ハイパースレッドを 無 効 または 有 効 にすることもできます CPU 構 成 の 指 定 CPU 構 成 を 指 定 して リソース 管 理 を 向 上 できます ただし CPU 構 成 をカスタマイズしない 場 合 ESX/ESXi ホストは ほとんどの 状 況 で 良 好 に 機 能 するデフォルトを 使 用 します 次 の 方 法 で CPU 構 成 を 指 定 できます vsphere Client 通 じて 使 用 可 能 な 属 性 と 特 殊 な 機 能 を 使 用 します vsphere Client のグラフィカル ユーザー イン ターフェイス (GUI) により ESX/ESXi ホストまたは vcenter Server システムに 接 続 できます 特 定 の 状 況 下 で 高 度 な 設 定 を 使 用 します スクリプト 化 した CPU 割 り 当 てに vsphere SDK を 使 用 します ハイパースレッドを 使 用 します マルチコア プロセッサ ESX/ESXi ホストが 仮 想 マシンのマルチタスクを 実 行 する 場 合 マルチコア プロセッサにはさまざまな 利 点 があります Intel および AMD は 複 数 のプロセッサ コアを 1 つの 集 積 回 路 ( 通 常 はパッケージまたはソケットと 呼 ばれます) に 組 み 合 わせたプロセッサをそれぞれ 開 発 しました 当 社 では 1 つまたは 複 数 のプロセッサ コアを 装 備 できる 1 つのまとま りを 表 すのにソケットという 用 語 を 使 用 します 各 プロセッサ コア 内 には 1 つまたは 複 数 の 論 理 プロセッサが 含 まれます たとえば デュアルコア プロセッサは 同 時 に 2 つの 仮 想 CPU を 実 行 できるため シングルコア プロセッサのほぼ 2 倍 のパフォーマンスを 発 揮 します 同 じプロセッサ 内 のコアは 通 常 すべてのコアが 使 用 する 最 終 レベルの 共 有 キャッ シュを 装 備 して 構 成 されており より 低 速 のメイン メモリにアクセスする 必 要 性 は 軽 減 されます 実 行 中 の 仮 想 マシンが 同 じメモリ バス リソースで 競 合 するようなメモリを 多 用 するワークロードを 実 行 している 場 合 物 理 プロセッサをメイン メモリに 接 続 する 共 有 メモリ バスによって 論 理 プロセッサのパフォーマンスが 制 限 されることがあります 仮 想 マシンを 実 行 する ESX CPU スケジューラによって 各 プロセッサ コアの 各 論 理 プロセッサを 独 立 して 使 用 できるため SMP システムと 同 様 のパフォーマンスが 得 られます たとえば 2 方 向 の 仮 想 マシンは 仮 想 プロセッサを 同 じコアに 属 する 論 理 プロセッサ 上 で 実 行 することも 異 なる 物 理 コア 上 の 論 理 プロセッサで 実 行 することもできます ESX CPU スケジューラは プロセッサ トポロジと そのプロセッサ コアと 論 理 プロセッサとの 関 係 を 検 出 します この 情 報 を 使 用 して 仮 想 マシンをスケジュール 設 定 し パフォーマンスを 最 適 化 します ESX CPU スケジューラは ソケット コア および 論 理 プロセッサ 間 の 関 係 も 含 め プロセッサ トポロジを 認 識 できます スケジューラはトポロジ 情 報 を 使 用 して さまざまなソケットへの 仮 想 CPU の 配 置 を 最 適 化 します これにより キャッ シュ 全 体 の 使 用 率 が 最 大 化 され 仮 想 CPU の 移 行 が 最 小 化 されるために キャッシュのアフィニティが 向 上 します VMware, Inc. 17

アンダーコミットされているシステムでは ESX CPU スケジューラはデフォルトですべてのソケットに 負 荷 を 分 散 します これにより 稼 働 中 の 仮 想 CPU が 使 用 できるキャッシュの 合 計 量 が 最 大 になり パフォーマンスが 向 上 します その 結 果 単 一 の SMP 仮 想 マシンの 複 数 の 仮 想 CPU が 複 数 のソケットに 分 散 されます (ただし 各 ソケットが NUMA ノードでも ある 場 合 は 除 きます その 場 合 NUMA スケジューラは 仮 想 マシンのすべての 仮 想 CPU が 同 じソケット 上 に 存 在 するよ う 制 限 します) 場 合 によっては たとえば SMP 仮 想 マシンが 仮 想 CPU 間 での 顕 著 なデータ 共 有 を 示 している 場 合 は このデフォルト の 動 作 は 次 善 の 策 になる 可 能 性 があります そのようなワークロードでは ESX/ESXi ホストがアンダーコミットされて いても 同 じソケット 上 にあるすべての 仮 想 CPU を 最 終 レベルの 共 有 キャッシュ 付 きでスケジュール 設 定 した 方 がメリッ トがある 場 合 があります そのようなシナリオでは 仮 想 CPU を 複 数 のパッケージにわたって 分 散 するデフォルト 動 作 は 仮 想 マシンの.vmx 構 成 ファイルに 次 の 構 成 オプションを 組 み 込 むことによってオーバーライドできます sched.cpu.vsmpconsolidate="true" ハイパースレッド ハイパースレッド テクノロジーを 使 用 すると 単 一 の 物 理 プロセッサ コアを 2 つの 論 理 プロセッサのように 機 能 させる ことができます プロセッサは 同 時 に 2 つの 異 なるアプリケーションを 実 行 できます 論 理 プロセッサと 物 理 プロセッ サの 混 同 を 避 けるために Intel は 物 理 プロセッサをソケットと 呼 んでおり このセクションの 説 明 でもこの 用 語 を 使 用 し ます Intel Corporation は Pentium IV および Xeon のプロセッサ ラインのパフォーマンスを 向 上 させるハイパースレッド テクノロジーを 開 発 しました ハイパースレッド テクノロジーにより 単 一 のプロセッサ コアが 2 つの 独 立 したスレッ ドを 同 時 に 実 行 できます ハイパースレッドはシステムのパフォーマンスを 2 倍 にするわけではありませんが アイドル リソースを 有 効 に 活 用 する ことによってパフォーマンスを 向 上 でき 特 定 の 重 要 なワークロード タイプについてスループットを 向 上 させます ビ ジーなコアの 1 つの 論 理 プロセッサ 上 で 実 行 中 のアプリケーションは 非 ハイパースレッド プロセッサ 上 で 単 独 で 実 行 さ れる 場 合 に 取 得 するスループットの 半 分 よりわずかに 多 いスループットを 期 待 できます ハイパースレッドのパフォーマ ンス 向 上 はアプリケーションに 強 く 依 存 し アプリケーションによっては ハイパースレッドを 使 用 するとパフォーマン スが 低 下 する 場 合 があります これは 両 方 の 論 理 プロセッサ 間 で 多 くのプロセッサ リソース (キャッシュなど) が 共 有 されるためです 注 意 Intel ハイパースレッド テクノロジーを 使 用 するプロセッサでは メモリ キャッシュや 機 能 単 位 など コアのリソー スの 大 部 分 を 共 有 する 2 つの 論 理 プロセッサを 1 つのコアに 担 当 させることができます このような 論 理 プロセッサを 通 常 スレッドと 呼 びます 多 くのプロセッサはハイパースレッドをサポートしておらず その 結 果 1 つのコアにつき 1 つのスレッドだけを 備 えて います それらのプロセッサの 場 合 コアの 数 も 論 理 プロセッサの 数 に 一 致 します 次 の 各 プロセッサはハイパースレッ ドをサポートしており 1 つのコアにつき 2 つのスレッドを 備 えています Intel Xeon 5500 プロセッサ マイクロアーキテクチャに 基 づいたプロセッサ Intel Pentium 4 (HT 有 効 ) Intel Pentium EE 840 (HT 有 効 ) ハイパースレッドと ESX/ESXi ホスト ハイパースレッドが 有 効 な ESX/ESXi ホストは ハイパースレッドがないホストと 同 様 に 機 能 する 必 要 があります しかし ハイパースレッドを 有 効 にする 場 合 は 特 定 の 要 素 について 検 討 する 必 要 があることがあります ESX/ESXi ホストは プロセッサ 時 間 をインテリジェントに 管 理 して システム 内 のプロセッサ コア 間 で 負 荷 が 円 滑 に 分 散 されるように 保 証 します CPU 0 と 1 はともに 第 1 のコア 上 にあり CPU 2 と 3 は 第 2 のコア 上 にあるといったように 同 じコア 上 の 論 理 プロセッサは 連 続 した CPU 番 号 を 持 ちます 仮 想 マシンは 同 じコアの 2 つの 論 理 プロセッサ 上 よりも 2 つの 異 なるコア 上 に 優 先 的 にスケジュール 設 定 されます 18 VMware, Inc.

第 2 章 CPU リソースの 管 理 論 理 プロセッサの 作 業 がない 場 合 論 理 プロセッサは 停 止 状 態 になり 論 理 プロセッサの 実 行 リソースが 解 放 されて 同 じコア 上 のほかの 論 理 プロセッサ 上 で 実 行 中 の 仮 想 マシンが コアの 実 行 リソース 全 体 を 使 用 できます VMware スケ ジューラは この 停 止 時 間 を 適 切 に 捕 捉 し コアのリソース 全 体 を 使 用 して 実 行 中 の 仮 想 マシンを 半 分 のコア 上 で 実 行 されている 仮 想 マシンよりも 多 くチャージします このプロセッサ 管 理 方 法 により 標 準 の ESX/ESXi リソース 割 り 当 て ルールにサーバが 違 反 しないようにします ハイパースレッドを 使 用 するホストでは CPU アフィニティを 有 効 にする 前 にリソース 管 理 の 必 要 性 を 検 討 してください たとえば 優 先 順 位 の 高 い 仮 想 マシンを CPU 0 にバインドしていて 別 の 優 先 順 位 の 高 い 仮 想 マシンを CPU 1 にバイン ドしている 場 合 この 2 台 の 仮 想 マシンは 同 じ 物 理 コアを 共 有 する 必 要 があります この 場 合 これらの 仮 想 マシンのリ ソース 要 求 を 満 たせないことがあります カスタム アフィニティ 設 定 が ハイパースレッド システムにとって 意 味 があ ることを 確 認 してください ハイパースレッドの 有 効 化 ハイパースレッドを 有 効 にするには 最 初 に 使 用 するシステムの BIOS 設 定 でハイパースレッドを 有 効 にし vsphere Client でオンにする 必 要 があります ハイパースレッドは デフォルトで 有 効 になっています 一 部 の Intel プロセッサ たとえば Xeon 5500 プロセッサまたは P4 マイクロアーキテクチャに 基 づいた Xeon 5500 プロセッサは ハイパースレッドをサポートしています 使 用 している CPU がハイパースレッドをサポートしているか どうかを 確 認 するには システムのドキュメントを 参 照 してください ESX/ESXi には 64 個 の CPU という 論 理 的 な 制 限 があるので 物 理 コアの 数 が 32 個 を 上 回 るシステムでは ESX/ESXi はハイパースレッドを 有 効 にできません 手 順 1 システムがハイパースレッド テクノロジーをサポートしていることを 確 認 します 2 システムの BIOS でハイパースレッドを 有 効 にします メーカーによって このオプションは [ 論 理 プロセッサ] と 呼 ばれることもあれば [ハイパースレッディングの 有 効 化 ] と 呼 ばれることもあります 3 必 ず ESX/ESXi ホスト 用 にハイパースレッドをオンにしてください a b c vsphere Client でホストを 選 択 し [ 構 成 ] タブをクリックします [プロセッサ] を 選 択 し [プロパティ] をクリックします ダイアログ ボックスでハイパースレッドの 状 態 を 確 認 して ハイパースレッドをオフまたはオン (デフォルト) にすることができます これで ハイパースレッドが 有 効 になりました 仮 想 マシンのハイパースレッド 共 有 オプションの 設 定 ハイパースレッド システム 上 の 物 理 コアを 仮 想 マシンの 仮 想 CPU がどのように 共 有 できるかを 指 定 できます 2 つの 仮 想 CPU がコアの 論 理 CPU 上 で 同 時 に 実 行 されている 場 合 それらの 仮 想 CPU はコアを 共 有 します これは 個 々の 仮 想 マシンについて 設 定 できます 手 順 1 vsphere Client のインベントリ パネルで 仮 想 マシンを 右 クリックし [ 設 定 の 編 集 ] を 選 択 します 2 [リソース] タブをクリックして [CPU の 詳 細 ] をクリックします 3 [モード] ドロップダウン メニューから この 仮 想 マシンのハイパースレッド モードを 選 択 します ハイパースレッド コア 共 有 オプション vsphere Client を 使 用 して 仮 想 マシンにハイパースレッド コア 共 有 モードを 設 定 できます このモードには 次 の 選 択 項 目 があります VMware, Inc. 19

表 2-1. ハイパースレッド コア 共 有 モード オプション 説 明 任 意 ハイパースレッド システムのすべての 仮 想 マシンに 対 するデフォルトです この 設 定 の 仮 想 マシンの 仮 想 CPU は この 仮 想 マシンまたはほかの 仮 想 マシンの 仮 想 CPU と いつでも 自 由 にコアを 共 有 できます なし 内 部 仮 想 マシンの 仮 想 CPU は 互 いに またはほかの 仮 想 マシンの 仮 想 CPU とコアを 共 有 できません つまり その コア 上 のほかの 論 理 CPU を 停 止 状 態 にして この 仮 想 マシンからの 各 仮 想 CPU が 常 にコア 全 体 を 取 得 する 必 要 があります このオプションは [なし] に 似 ています この 仮 想 マシンからの 仮 想 CPU は ほかの 仮 想 マシンからの 仮 想 CPU とコアを 共 有 することはできません 同 じ 仮 想 マシンの 別 の 仮 想 CPU とは コアを 共 有 できます このオプションは SMP 仮 想 マシンについてのみ 選 択 できます 単 一 プロセッサ 仮 想 マシンに 適 用 された 場 合 シ ステムのオプションを [なし] に 変 更 します これらのオプションは 公 平 性 または CPU 時 間 の 割 り 当 てには 影 響 しません 仮 想 マシンのハイパースレッド 設 定 にか かわらず CPU シェアに 比 例 する CPU 時 間 を 受 け 取 り CPU 予 約 と CPU 制 限 の 値 によって 制 約 されます 通 常 のワークロードの 場 合 カスタム ハイパースレッド 設 定 は 不 要 のはずです これらのオプションは ハイパースレッ ドと 不 適 切 に 対 話 する 異 常 なワークロードの 場 合 に 役 に 立 ちます たとえば キャッシュ スラッシングの 問 題 があるアプ リケーションは 物 理 コアを 共 有 するアプリケーションの 速 度 を 低 下 させる 場 合 があります アプリケーションを 実 行 中 の 仮 想 マシンのハイパースレッド 状 態 を [なし] または [ 内 部 ] にして ほかの 仮 想 マシンから 隔 離 できます 仮 想 CPU に 別 の 仮 想 CPU とのコアの 共 有 を 許 可 しないハイパースレッドの 制 約 がある 場 合 システムは ほかの 仮 想 CPU がプロセッサ 時 間 を 消 費 する 資 格 を 与 えられた 場 合 にそのスケジュール 設 定 を 解 除 します ハイパースレッドの 制 約 がな い 場 合 は 同 じコア 上 の 両 方 の 仮 想 CPU をスケジュール 設 定 できます ( 仮 想 マシンあたりの) コア 数 が 制 限 されているシステムでは 問 題 がさらに 悪 化 します そのような 場 合 スケジュー ル 設 定 が 解 除 された 仮 想 マシンを 移 行 できるコアがない 場 合 があります 結 果 的 に ハイパースレッドが [なし] または [ 内 部 ] に 設 定 された 仮 想 マシンのパフォーマンスが 特 にコア 数 の 制 限 されたシステム 上 で 低 下 する 可 能 性 があります 隔 離 まれにですが 特 定 の 環 境 では ESX/ESXi ホストがアプリケーションと Pentium IV ハイパースレッド テクノロジーと の 対 話 の 不 良 を 検 出 する 場 合 があります (これは Intel Xeon 5500 プロセッサ マイクロアーキテクチャに 基 づいたシ ステムには 当 てはまりません) このような 場 合 ユーザーに 対 して 透 過 的 な 隔 離 が 必 要 になる 場 合 があります たとえば 特 定 のタイプの 自 己 修 正 コードが Pentium IV トレース キャッシュの 正 常 な 動 作 を 妨 害 し 問 題 のあるコード とコアを 共 有 しているアプリケーションの 速 度 を 大 きく ( 最 大 90 パーセント) 低 下 させることがあります このような 場 合 ESX/ESXi ホストは このコードを 実 行 している 仮 想 CPU を 隔 離 して 仮 想 マシンを 適 宜 [なし] モードまたは [ 内 部 ] モードにします 隔 離 を 無 効 にするには ホストの Cpu.MachineClearThreshold の 詳 細 設 定 を [0] に 設 定 します CPU アフィニティの 使 用 各 仮 想 マシンに CPU アフィニティ 設 定 を 指 定 することにより 仮 想 マシンの 割 り 当 てをマルチプロセッサ システム 内 の 使 用 可 能 なプロセッサのサブセットに 制 限 できます この 機 能 を 使 用 することで 各 仮 想 マシンを 指 定 したアフィニティ セットのプロセッサに 割 り 当 てることができます ここでは CPU という 用 語 はハイパースレッド システム 上 の 論 理 プロセッサを 指 しますが 非 ハイパースレッド システ ム 上 のコアのことでもあります 仮 想 マシンの CPU アフィニティ 設 定 は その 仮 想 マシンに 関 連 付 けられているすべての 仮 想 CPU に 適 用 されるだけでは なく その 仮 想 マシンに 関 連 付 けられているその 他 のすべてのスレッド (ワールドとも 呼 ばれる) にも 適 用 されます これらの 仮 想 マシン スレッドは マウス キーボード 画 面 CD-ROM およびその 他 のレガシー デバイスのエミュレー ションに 必 要 な 処 理 を 実 行 します 20 VMware, Inc.

第 2 章 CPU リソースの 管 理 表 示 を 多 用 するワークロードなど 一 部 のケースでは 仮 想 CPU とその 他 の 仮 想 マシン スレッドの 間 で 大 量 の 通 信 が 発 生 することがあります 仮 想 マシンのアフィニティ 設 定 によって 仮 想 マシンの 仮 想 CPU と 同 時 に 追 加 のスレッドをス ケジュール 設 定 できないようになっていると (たとえば 単 一 CPU とのアフィニティが 設 定 されている 単 一 プロセッサ 仮 想 マシンや 2 つの CPU とだけアフィニティが 設 定 されている 2 方 向 の SMP 仮 想 マシンなど) パフォーマンスが 低 下 します 最 大 のパフォーマンスを 得 るために 手 動 アフィニティ 設 定 を 使 用 する 場 合 は 少 なくとも 1 つの 仮 想 マシン スレッドを 仮 想 CPU として 同 時 にスケジュール 設 定 できるように アフィニティ 設 定 に 少 なくとも 1 つの 物 理 CPU を 含 めることをお 勧 めします (たとえば 2 つ 以 上 の CPU とのアフィニティが 設 定 されている 単 一 プロセッサ 仮 想 マシンや 3 つ 以 上 の CPU とのアフィニティが 設 定 されている 2 方 向 の SMP 仮 想 マシンなど) 注 意 CPU アフィニティは 仮 想 マシンのプロセッサへの 配 置 の 制 約 を 指 定 します これは 仮 想 マシンの 仮 想 マシン ホス トへの 配 置 の 制 約 を 指 定 する DRS ルールに 基 づくアフィニティとは 異 なります 特 定 のプロセッサへの 仮 想 マシンの 割 り 当 て CPU アフィニティを 使 用 すると 特 定 のプロセッサに 仮 想 マシンを 割 り 当 てることができます これにより 仮 想 マシン の 割 り 当 てをマルチプロセッサ システム 内 で 使 用 可 能 な 特 定 のプロセッサだけに 制 限 できます 手 順 1 vsphere Client のインベントリ パネルで 仮 想 マシンを 選 択 し [ 設 定 の 編 集 ] を 選 択 します 2 [リソース] タブを 選 択 して [CPU の 詳 細 ] を 選 択 します 3 [ 次 のプロセッサで 実 行 します] ボタンをクリックします 4 仮 想 マシンを 実 行 するプロセッサを 選 択 し [OK] をクリックします CPU アフィニティでの 潜 在 的 な 問 題 CPU アフィニティを 使 用 する 前 に いくつかの 問 題 について 検 討 する 必 要 がある 場 合 があります CPU アフィニティでの 潜 在 的 な 問 題 には 次 のようなものがあります マルチプロセッサ システムの 場 合 ESX/ESXi システムは 自 動 ロード バランシングを 実 行 します 仮 想 マシン アフィ ニティを 手 動 で 指 定 しないようにすると プロセッサ 間 の 負 荷 を 均 衡 させるためのスケジューラの 機 能 が 向 上 します アフィニティは 仮 想 マシンに 指 定 された 予 約 とシェアを 満 たす ESX/ESXi ホストの 機 能 を 妨 害 する 場 合 があります CPU アドミッション コントロールはアフィニティを 考 慮 しないので 手 動 のアフィニティ 設 定 を 持 つ 仮 想 マシンは 予 約 を 完 全 に 受 け 取 るとはかぎりません 手 動 のアフィニティ 設 定 がない 仮 想 マシンは 手 動 のアフィニティ 設 定 がある 仮 想 マシンから 不 都 合 な 影 響 を 受 けま せん あるホストから 別 のホストへ 仮 想 マシンを 移 動 する 場 合 新 しいホストの 持 つプロセッサの 数 が 異 なる 場 合 があるので アフィニティが 適 用 しなくなることがあります NUMA スケジューラは アフィニティを 使 用 してすでに 特 定 のプロセッサに 割 り 当 て 済 みの 仮 想 マシンを 管 理 でき ない 場 合 があります アフィニティは マルチコア プロセッサまたはハイパースレッド プロセッサ 上 の 仮 想 マシンをスケジュール 設 定 する ESX/ESXi の 機 能 に 影 響 を 及 ぼすため そういったプロセッサで 共 有 されるリソースを 最 大 限 に 活 用 できます VMware, Inc. 21

CPU 電 力 管 理 CPU 電 力 効 率 を 向 上 させるために ワークロードの 需 要 に 基 づいて CPU 周 波 数 を 動 的 に 切 り 替 えるように ESX/ESXi ホ ストを 構 成 できます このタイプの 電 力 管 理 は Dynamic Voltage and Frequency Scaling (DVFS) と 呼 ばれます これは ACPI インターフェイスを 通 じて VMkernel で 使 用 可 能 になるプロセッサ パフォーマンス 状 態 (P- 状 態 ) を 使 用 します ESX/ESXi は Enhanced Intel SpeedStep および Enhanced AMD PowerNow! の CPU 電 力 管 理 テクノロジーをサ ポートしています これらのテクノロジーによって 提 供 される 電 力 管 理 機 能 を VMkernel で 利 用 するには 最 初 に BIOS 内 で Demand-Based Switching (DBS) とも 呼 ばれる 電 力 管 理 機 能 を 有 効 にする 必 要 がある 場 合 があります CPU 電 力 管 理 ポリシーを 設 定 するには ホストの 詳 細 属 性 Power.CpuPolicy を 使 用 します この 属 性 設 定 はホスト 構 成 内 に 保 存 され ブート 時 に 再 使 用 できますが いつでも 変 更 ができ サーバの 再 起 動 を 必 要 としません この 属 性 には 次 の 値 を 設 定 できます スタティック 動 的 デフォルトです VMkernel はホスト 上 で 使 用 可 能 な 電 力 管 理 機 能 を 検 出 しますが パ ワー キャッピング イベントまたは 熱 イベントで BIOS から 要 求 されないかぎり その 機 能 を 積 極 的 には 使 用 しません VMkernel はパフォーマンスに 影 響 を 及 ぼさずに 電 力 効 率 を 向 上 させるために 各 CPU の 周 波 数 を 需 要 に 合 わせて 最 適 化 します CPU の 需 要 が 増 加 すると このポリシー 設 定 では CPU 周 波 数 も 増 加 します 22 VMware, Inc.

メモリ リソースの 管 理 3 現 代 のすべてのオペレーティング システムは 仮 想 メモリをサポートして マシンに 物 理 的 に 存 在 する 以 上 のメモリをソ フトウェアが 使 用 できるようにしています 同 様 に ESX/ESXi ハイパーバイザーは 仮 想 マシン メモリのオーバーコミッ トに 対 応 します これによって すべての 仮 想 マシン 用 に 構 成 されたゲスト メモリの 量 が 物 理 ホスト メモリの 量 より も 多 くなる 場 合 があります メモリ 仮 想 化 を 使 用 する 場 合 は ESX/ESXi ホストによるメモリの 割 り 当 て 課 税 解 放 の 方 法 について 理 解 する 必 要 が あります また 仮 想 マシンによるメモリ オーバーヘッドについても 認 識 しておく 必 要 があります この 章 では 次 のトピックについて 説 明 します メモリ 仮 想 化 の 基 礎 (P. 23) メモリ リソースの 管 理 (P. 26) メモリ 仮 想 化 の 基 礎 メモリ リソースを 管 理 する 前 に メモリ リソースが ESX/ESXi によってどのように 仮 想 化 され 使 用 されるかを 理 解 して おく 必 要 があります VMkernel は すべてのマシン メモリを 管 理 します (ただし ESX のサービス コンソールに 割 り 当 てられたメモリは 例 外 です) VMkernel は この 管 理 対 象 マシン メモリの 一 部 を 自 身 専 用 にします 残 りが 仮 想 マシン 用 に 使 用 可 能 にな ります 仮 想 マシンは マシン メモリを 2 つの 目 的 で 使 用 します 各 仮 想 マシンは 自 身 のメモリを 必 要 とし VMM は コードとデータ 用 にいくらかのメモリと 動 的 オーバーヘッド メモリを 必 要 とします 仮 想 メモリ スペースは ページと 呼 ばれるブロック ( 通 常 は 4KB) に 区 分 されます 物 理 メモリも (これも 通 常 は 4KB である) ブロックに 区 分 されます 物 理 メモリが 一 杯 になった 場 合 物 理 メモリ 内 に 存 在 しない 仮 想 ページのデータは ディスクに 格 納 されます ESX/ESXi も 大 きなページ (2MB) に 対 応 します メモリの 詳 細 属 性 (P. 96) を 参 照 し てください 仮 想 マシンのメモリ 各 仮 想 マシンは 構 成 されたサイズに 基 づいてメモリを 消 費 し 加 えて 仮 想 化 のためのオーバーヘッド メモリを 消 費 します 構 成 済 みサイズ 構 成 済 みサイズは 仮 想 マシンの 仮 想 化 レイヤーで 管 理 される 構 造 です これはゲスト OS に 提 供 されるメモリの 合 計 で すが 後 述 のリソース 設 定 (シェア 予 約 制 限 ) に 依 存 し 仮 想 マシンに 割 り 当 てられる 物 理 RAM の 量 とは 異 なります VMware, Inc. 23

たとえば 構 成 済 みサイズが 1GB の 仮 想 マシンについて 考 えます ゲスト OS は 起 動 するときに 物 理 メモリが 1GB の 専 用 マシンで 実 行 していると 考 えています この 仮 想 マシンに 割 り 当 てられる 物 理 ホスト メモリの 実 際 の 容 量 は ESX/ESXi ホストのメモリ リソース 設 定 およびメモリの 競 合 に 依 存 します 場 合 によっては 仮 想 マシンに 1GB が 完 全 に 割 り 当 て られます 別 の 場 合 には より 小 さな 割 り 当 てを 受 けることがあります 実 際 の 割 り 当 てにかかわらず ゲスト OS は 物 理 メモリが 1GB の 専 用 マシンで 実 行 している 場 合 と 同 じ 動 作 を 続 けます シェア 予 約 予 約 以 外 に 指 定 可 能 な 場 合 ここで 仮 想 マシンの 相 対 的 な 優 先 順 位 を 指 定 します メモリがオーバーコミットされる 場 合 でも ホストが 仮 想 マシン 用 に 予 約 する 物 理 メモ リ 容 量 の 保 証 された 下 限 です 過 大 なページングがなく 効 率 的 に 動 作 するのに 十 分 な メモリを 仮 想 マシンが 確 実 に 利 用 できるよう 予 約 のレベルを 設 定 します 仮 想 マシンは 予 約 分 全 体 にアクセスしたあと たとえアイドル 状 態 になった 場 合 でも その 量 のメモリを 保 持 することができ そのメモリは 解 放 されません たとえば 一 部 のゲスト OS (Linux など) は 起 動 直 後 に 構 成 済 みメモリの 全 部 にはアクセスでき ない 場 合 があります 仮 想 マシンがその 予 約 分 全 体 にアクセスするまで VMkernel は その 予 約 の 任 意 の 未 使 用 部 分 をほかの 仮 想 マシンに 割 り 当 てることができます しかし ゲストのワークロードが 増 加 し ゲストの 予 約 分 全 体 が 消 費 された 場 合 ゲストはその メモリを 保 持 できます 制 限 ホストが 仮 想 マシンに 割 り 当 てることができる 物 理 メモリ 容 量 の 上 限 です 仮 想 マシン のメモリ 割 り 当 ては 構 成 済 みサイズでも 暗 黙 的 に 制 限 されます オーバーヘッド メモリには 仮 想 マシンのフレーム バッファと 各 種 の 仮 想 化 データ 構 造 のために 予 約 されたスペースが 含 まれます メモリのオーバーコミット システムは 実 行 中 の 仮 想 マシンごとに 仮 想 マシンの 予 約 (ある 場 合 ) と 仮 想 マシンの 仮 想 化 オーバーヘッド 用 の 物 理 メモリを 予 約 します ESX/ESXi ホストのメモリ 管 理 手 法 のおかげで 仮 想 マシンは 物 理 マシン (ホスト) で 利 用 可 能 なメモリより 多 いメモ リを 使 用 できます たとえば 2GB のメモリを 持 つホストがある 場 合 に それぞれ 1GB のメモリを 持 つ 4 台 の 仮 想 マシ ンを 実 行 できます この 場 合 メモリがオーバーコミットされます オーバーコミットが 有 用 なのは 一 般 に 仮 想 マシンには 負 荷 の 軽 いものと 負 荷 の 重 いものがあり 相 対 的 な 動 作 レベル が 時 間 とともに 変 動 するためです メモリの 使 用 率 を 向 上 させるために ESX/ESXi ホストは アイドル 状 態 の 仮 想 マシンから より 多 くのメモリを 必 要 と する 仮 想 マシンにメモリを 移 動 します 予 約 またはシェアのパラメータを 使 用 して 重 要 な 仮 想 マシンにメモリを 優 先 的 に 割 り 当 てます このメモリは 使 用 されていない 場 合 にほかの 仮 想 マシンで 利 用 できます メモリの 共 有 仮 想 マシンの 間 でメモリを 共 有 する 機 会 を 提 供 するワークロードは いくつもあります たとえば いくつかの 仮 想 マシンが 同 じゲスト OS のインスタンスを 実 行 していたり 同 じアプリケーションまたはコ ンポーネントをロードしていたり 共 通 のデータを 含 んでいたりすることがあります ESX/ESXi システムは 専 用 のペー ジ 共 有 技 法 を 使 用 して メモリ ページの 冗 長 コピーを 安 全 に 削 除 します メモリの 共 有 により 複 数 の 仮 想 マシンからなるワークロードが 消 費 するメモリが 物 理 マシン 上 で 実 行 する 場 合 の 消 費 量 よりも 少 なくなることがよくあります 結 果 的 に システムは より 高 いレベルのオーバーコミットを 効 率 的 にサポー トできます メモリの 共 有 によって 節 約 されるメモリの 量 は ワークロードの 特 性 に 依 存 します ほとんど 同 一 な 多 数 の 仮 想 マシンの ワークロードでは 30 パーセントを 超 えるメモリが 解 放 される 場 合 がある 一 方 より 多 様 なワークロードでは メモリの 5 パーセント 未 満 しか 節 約 されないことがあります 24 VMware, Inc.

第 3 章 メモリ リソースの 管 理 ソフトウェア ベースのメモリ 仮 想 化 ESX/ESXi は 特 別 なレベルのアドレス 変 換 を 追 加 することによってゲスト 物 理 メモリを 仮 想 化 します 各 仮 想 マシンの VMM は ゲスト OS の 物 理 メモリ ページから 基 盤 となるマシン 上 の 物 理 メモリ ページへのマッ ピングを 保 持 します (VMware は 基 盤 となるホスト 物 理 ページを マシン ページとして 参 照 し ゲスト OS の 物 理 ページを 物 理 ページとして 参 照 します) 各 仮 想 マシンは ゼロ ベースの 連 続 したアドレス 可 能 物 理 メモリ スペースを 参 照 します 各 仮 想 マシンによって 使 用 される サーバの 基 盤 となるマシン メモリは 必 ずしも 連 続 しません VMM は プロセッサ 上 の 実 際 の MMU (メモリ 管 理 ユニット) が 仮 想 マシンによって 直 接 更 新 されないように ゲスト OS のメモリ 管 理 構 造 を 操 作 する 仮 想 マシン 命 令 を 妨 害 します ESX/ESXi ホストは (VMM によって 保 持 される) 物 理 とマシンとのマッピングを 使 用 して 最 新 に 保 たれるシャドウ ページ テーブルに 仮 想 とマシンとのページ マッピングを 保 持 します シャドウ ページ テーブルがプロセッサのページング ハードウェアによって 直 接 使 用 されます このアドレス 変 換 方 法 により シャドウ ページ テーブルが 設 定 されたあと アドレス 変 換 オーバーヘッドが 追 加 される ことなく 仮 想 マシン 内 での 通 常 のメモリ アクセスが 実 行 可 能 になります プロセッサ 上 の TLB ( 変 換 索 引 バッファ) は シャドウ ページ テーブルから 読 み 取 られた 仮 想 とマシンとの 直 接 マッピングをキャッシュするので VMM によってオー バーヘッドが 追 加 されることなく メモリにアクセスできます パフォーマンスについての 考 慮 事 項 2 つのページ テーブルを 使 用 した 場 合 次 のようなパフォーマンスへの 影 響 があります 通 常 のゲスト メモリ アクセスの 場 合 オーバーヘッドはありません 仮 想 マシン 内 のメモリをマッピングする 追 加 の 時 間 が 必 要 です これは 次 のことを 意 味 する 場 合 があります 仮 想 マシン オペレーティング システムが 仮 想 アドレスと 物 理 アドレスとのマッピングを 設 定 または 更 新 している 仮 想 マシン オペレーティング システムが アドレス スペース 間 で 切 り 替 えを 行 なっている (コンテキスト ス イッチ) CPU の 仮 想 化 と 同 様 に メモリの 仮 想 化 オーバーヘッドはワークロードに 依 存 します ハードウェア アシストによるメモリ 仮 想 化 AMD SVM-V や Intel Xeon 5500 シリーズなどの 一 部 の CPU は ページ テーブルの 2 つのレイヤーを 使 用 することで ハードウェアからメモリ 仮 想 化 をサポートする 機 能 を 提 供 しています ページ テーブルの 1 番 目 のレイヤーには ゲストの 仮 想 メモリから 物 理 メモリへの 変 換 が 格 納 されています ページ テー ブルの 2 番 目 のレイヤーには ゲストの 物 理 メモリからマシンへの 変 換 が 格 納 されています TLB ( 変 換 索 引 バッファ) は プロセッサの MMU (メモリ 管 理 ユニット) ハードウェアが 維 持 する 変 換 のキャッシュです TLB ミスはこのキャッシュ のミスであり ハードウェアはメモリに (おそらく 複 数 回 ) アクセスして 必 要 な 変 換 を 検 索 する 必 要 があります TLB でゲストの 仮 想 アドレスが 参 照 できない 場 合 ハードウェアが 両 方 のページ テーブルを 検 索 し ゲストの 仮 想 アドレスを ホストの 物 理 アドレスに 変 換 します 図 3-1 の 図 は ESX/ESXi でのメモリ 仮 想 化 の 実 装 を 示 しています VMware, Inc. 25

図 3-1. ESX/ESXi のメモリ マッピング 仮 想 マシン 1 a b 仮 想 マシン 2 c b ゲスト 仮 想 メモリ a b b c ゲスト 物 理 メモリ a b b c マシン メモリ ボックスはページを 表 し 矢 印 はそれぞれメモリ マッピングを 表 します ゲスト 仮 想 メモリからゲスト 物 理 メモリへの 矢 印 は ゲスト OS 内 のページ テーブルが 保 持 するマッピングを 表 します ( 仮 想 メモリから x86 アーキテクチャ プロセッサのリニア メモリへのマッピングは 示 していません) ゲスト 物 理 メモリからマシン メモリへの 矢 印 は VMM が 保 持 するマッピングを 表 します 点 線 の 矢 印 は ゲストの 仮 想 メモリから シャドウ ページ テーブル (これも VMM が 保 持 ) のマシン メモリへの マッピングを 表 します 仮 想 マシンを 実 行 している 基 盤 となるプロセッサは シャドウ ページ テーブルのマッピン グを 使 用 します 仮 想 化 によって 導 入 される 特 別 なレベルのメモリ マッピングのため ESX/ESXi は すべての 仮 想 マシン 間 でメモリを 効 率 的 に 管 理 できます 仮 想 マシンの 物 理 メモリの 一 部 は 共 有 ページ またはマッピング 解 除 されるかスワップ アウトさ れるページにマッピングされる 場 合 があります ESX/ESXi ホストは ゲスト OS を 認 識 せずに かつゲスト OS 自 身 のメモリ 管 理 サブシステムを 妨 害 せずに 仮 想 メモ リ 管 理 を 実 行 します パフォーマンスについての 考 慮 事 項 ハードウェア アシストを 使 用 すると ソフトウェア メモリ 仮 想 化 のオーバーヘッドをなくすことができます 特 に ハー ドウェア アシストによって シャドウ ページ テーブルをゲスト ページ テーブルと 同 期 させておくために 必 要 なオーバー ヘッドがなくなります ただし ハードウェア アシストを 使 用 すると TLB ミスの 遅 延 が 大 幅 に 増 えます 結 果 として ハードウェア アシストを 使 用 することによってワークロードにメリットがあるかどうかは ソフトウェアによるメモリ 仮 想 化 を 使 用 した 場 合 に 発 生 するメモリ 仮 想 化 のオーバーヘッドに 大 きく 依 存 します ワークロードに 含 まれるページ テーブル アクティビティ (プロセス 作 成 メモリのマッピング コンテキスト スイッチなど) が 少 ない 場 合 ソフトウェアの 仮 想 化 では 大 きなオーバーヘッドは 発 生 しません 逆 に ワークロードに 大 量 のページ テーブル アクティビティが 含 ま れている 場 合 は ハードウェア アシストを 使 用 すると 有 益 です メモリ リソースの 管 理 vsphere Client を 使 用 して メモリ 割 り 当 ての 設 定 に 関 する 情 報 を 表 示 し それらの 設 定 を 変 更 できます メモリ リソー スを 効 果 的 に 管 理 するには メモリ オーバーヘッド アイドル メモリ 税 および ESX/ESXi ホストがメモリをどのように 解 放 するかについて よく 理 解 しておく 必 要 もあります メモリ リソースを 管 理 する 場 合 メモリ 割 り 当 てを 指 定 できます メモリ 割 り 当 てをカスタマイズしない 場 合 ESX/ESXi ホストは ほとんどの 状 況 で 良 好 に 機 能 するデフォルトを 使 用 します メモリ 割 り 当 てを 指 定 する 方 法 は いくつかあります vsphere Client 通 じて 使 用 可 能 な 属 性 と 特 殊 な 機 能 を 使 用 します vsphere Client の GUI により ESX/ESXi ホス トまたは vcenter Server システムに 接 続 できます 詳 細 設 定 を 使 用 します スクリプト 化 したメモリ 割 り 当 てに vsphere SDK を 使 用 します 26 VMware, Inc.

第 3 章 メモリ リソースの 管 理 メモリ 割 り 当 て 情 報 の 表 示 vsphere Client を 使 用 して 現 在 のメモリ 割 り 当 てに 関 する 情 報 を 表 示 できます 合 計 メモリ および 仮 想 マシンに 使 用 できるメモリに 関 する 情 報 が 表 示 されます ESX では サービス コンソールに 割 り 当 てられているメモリも 表 示 されます 手 順 1 vsphere Client でホストを 選 択 し [ 構 成 ] タブをクリックします 2 [メモリ] をクリックします ホスト メモリの 情 報 (P. 27) に 表 示 される 情 報 を 確 認 できます ホスト メモリの 情 報 vsphere Client は ホスト メモリの 割 り 当 てに 関 する 情 報 を 表 示 します ホスト メモリ フィールドについては 表 3-1 に 説 明 があります 表 3-1. ホスト メモリの 情 報 フィールド 説 明 合 計 このホストの 物 理 メモリ 合 計 システム 仮 想 マシン サービス コンソール ESX/ESXi システムが 使 用 しているメモリ ESX/ESXi は 少 なくとも VMkernel 用 に 50MB のシステム メモリとデバイス ドライバ 用 の 追 加 メモリを 使 用 します このメモリは ESX/ESXi がロードされて 構 成 可 能 でない 場 合 に 割 り 当 てられます 仮 想 レイヤーに 実 際 に 必 要 なメモリは ホスト 上 の PCI (Peripheral Component Interconnect) デバ イスの 数 とタイプに 依 存 します 一 部 のドライバは 40MB を 必 要 とし ベース システム メモリがほぼ 2 倍 になります ESX/ESXi ホストは 動 的 割 り 当 て 要 求 を 効 率 的 に 処 理 するために 一 部 のメモリを 常 に 空 けておくことも 試 みます ESX/ESXi は このレベルを 仮 想 マシンの 実 行 に 使 用 できるメモリの 約 6 パーセントに 設 定 します ESXi ホストは ESX ホストのサービス コンソールで 実 行 される 管 理 エージェント 用 に 追 加 システム メモリ を 使 用 します 選 択 したホスト 上 で 実 行 中 の 仮 想 マシンが 使 用 しているメモリ ホストのメモリのほとんどは 仮 想 マシンの 実 行 に 使 用 されます ESX/ESXi ホストは このメモリの 仮 想 マシンへの 割 り 当 てを 管 理 パラメータとシステム 負 荷 に 基 づいて 管 理 します 仮 想 化 レイヤーがある 程 度 のリソースを 消 費 するため 仮 想 マシンが 使 用 できる 物 理 メモリの 容 量 は 物 理 ホスト 内 にある 容 量 よりも 常 に 少 なくなります たとえば 3.2GHz のデュアル CPU と 2GB のメモリを 持 つホストでは 6GHz の CPU パワーと 1.5GB のメモリが 仮 想 マシンで 使 用 可 能 になります サービス コンソール 用 に 予 約 されたメモリ [プロパティ] をクリックしてサービス コンソールに 利 用 可 能 なメモリ 量 を 変 更 します このフィールドは ESX でのみ 表 示 されます ESXi には サービス コンソールがありません メモリ オーバーヘッドについて メモリ リソースの 仮 想 化 には 関 連 するいくつかのオーバーヘッドがあります ESX/ESXi 仮 想 マシンは 2 種 類 のメモリ オーバーヘッドを 被 ることがあります 仮 想 マシン 内 のメモリにアクセスするための 追 加 の 時 間 ESX/ESXi ホスト 自 身 のコードとデータ 構 造 のために ESX/ESXi ホストが 必 要 とする 各 仮 想 マシンに 割 り 当 てられ たメモリを 超 える 余 分 のスペース ESX/ESXi のメモリ 仮 想 化 では メモリ アクセスへの 時 間 のオーバーヘッドはほとんど 追 加 されません プロセッサのペー ジング ハードウェアがページ テーブル (ソフトウェア ベースのアプローチ 用 のシャドウ ページ テーブルまたはハードウェア アシストによるアプローチ 用 のネストしたページ テーブル) を 直 接 使 用 するので 仮 想 マシン 内 のほとんどのメモリ ア クセスは アドレス 変 換 のオーバーヘッドをせずに 実 行 できます VMware, Inc. 27

メモリ スペース オーバーヘッドには 2 つの 構 成 要 素 があります VMkernel とサービス コンソール (ESX のみ) の 固 定 されたシステム 全 体 のオーバーヘッド 各 仮 想 マシンの 追 加 のオーバーヘッド ESX の 場 合 サービス コンソールは 通 常 272MB を 使 用 し VMkernel はより 少 ない 量 のメモリを 使 用 します この 量 は 使 用 されているデバイス ドライバの 数 とサイズに 依 存 します オーバーヘッド メモリには 仮 想 マシンのフレーム バッファと シャドウ ページ テーブルなどの 各 種 の 仮 想 化 データ 構 造 のために 予 約 されたスペースが 含 まれます オーバーヘッド メモリは 仮 想 CPU の 数 とゲスト OS 用 に 構 成 されたメ モリに 依 存 します ESX/ESXi は メモリ 共 有 などの 最 適 化 も 提 供 して 基 盤 となるサーバ 上 で 使 用 される 物 理 メモリの 量 を 減 らします こ れらの 最 適 化 により オーバーヘッドによって 占 められるよりも 多 くのメモリを 節 約 できます 仮 想 マシン 上 のオーバーヘッド メモリ 仮 想 マシンはオーバーヘッド メモリを 被 ります このオーバーヘッドの 量 を 認 識 しておく 必 要 があります 表 3-2 に 各 VCPU 数 のオーバーヘッド メモリを 示 します (MB 単 位 ) 表 3-2. 仮 想 マシン 上 のオーバーヘッド メモリ メモリ (MB) 1 VCPU 2 VCPU 3 VCPU 4 VCPU 5 VCPU 6 VCPU 7 VCPU 8 VCPU 256 113.17 159.43 200.53 241.62 293.15 334.27 375.38 416.50 512 116.68 164.96 206.07 247.17 302.75 343.88 385.02 426.15 1024 123.73 176.05 217.18 258.30 322.00 363.17 404.34 445.52 2048 137.81 198.20 239.37 280.53 360.46 401.70 442.94 484.18 4096 165.98 242.51 283.75 324.99 437.37 478.75 520.14 561.52 8192 222.30 331.12 372.52 413.91 591.20 632.86 674.53 716.19 16384 334.96 508.34 550.05 591.76 900.44 942.98 985.52 1028.07 32768 560.27 863.41 906.06 948.71 1515.75 1559.42 1603.09 1646.76 65536 1011.21 1572.29 1616.19 1660.09 2746.38 2792.30 2838.22 2884.14 131072 1912.48 2990.05 3036.46 3082.88 5220.24 5273.18 5326.11 5379.05 262144 3714.99 5830.60 5884.53 5938.46 10142.83 10204.79 10266.74 10328.69 ESX/ESXi ホストによるメモリ 割 り 当 ての 方 法 ESX/ESXi ホストは メモリがオーバーコミットされていないかぎり 制 限 パラメータによって 指 定 されたメモリを 各 仮 想 マシンに 割 り 当 てます ESX/ESXi ホストは 指 定 された 物 理 メモリ サイズを 上 回 るメモリを 仮 想 マシンに 割 り 当 てる ことはしません たとえば 1GB の 仮 想 マシンには デフォルトの 制 限 ( 制 限 なし) またはユーザー 指 定 の 制 限 (たとえば 2GB) があ る 場 合 があります このどちらの 場 合 も ESX/ESXi ホストは 1GB ( 仮 想 マシン 用 に 指 定 された 物 理 メモリ サイズ) を 上 回 るメモリは 割 り 当 てません メモリがオーバーコミットされる 場 合 各 仮 想 マシンには [ 予 約 ] によって 指 定 された 量 と [ 制 限 ] によって 指 定 された 量 の 間 のメモリを 割 り 当 てられます 仮 想 マシンの 予 約 を 超 えて 仮 想 マシンに 与 えられるメモリの 量 は 通 常 現 在 のメ モリ 負 荷 とともに 変 動 します 28 VMware, Inc.

第 3 章 メモリ リソースの 管 理 ESX/ESXi ホストは 仮 想 マシンに 割 り 当 てられたシェアの 数 と 最 新 の 作 業 セット サイズの 概 算 に 基 づいて 各 仮 想 マシ ンへの 割 り 当 てを 決 定 します シェア: ESX/ESXi ホストは 修 正 された 比 例 的 なシェアのメモリ 割 り 当 てポリシーを 使 用 します メモリ シェアは 使 用 可 能 な 物 理 メモリの 一 部 を 仮 想 マシンに 割 り 当 てます 作 業 セット サイズ: ESX/ESXi ホストは 仮 想 マシン 実 行 時 間 の 連 続 的 な 期 間 にわたってメモリの 動 作 を 監 視 するこ とによって 仮 想 マシンの 作 業 セットを 見 積 もります 見 積 もりは いくつかの 期 間 にわたって 平 滑 化 されます こ れには 作 業 セット サイズの 拡 大 にすばやく 対 応 し 作 業 セット サイズの 縮 小 にゆっくりと 対 応 する 技 法 が 使 用 さ れます この 方 法 により アイドル メモリを 解 放 した 仮 想 マシンがメモリをより 有 効 に 使 用 し 始 めた 場 合 共 有 ベースの 割 り 当 てすべてを 短 時 間 のうちに 確 実 に 獲 得 できます 作 業 セットのサイズを 見 積 もるために デフォルトで 60 秒 間 メモリの 動 作 が 監 視 されます このデフォルトを 変 更 するには Mem.SamplePeriod 詳 細 設 定 を 調 整 します ホストの 詳 細 属 性 の 設 定 (P. 95) を 参 照 してください アイドル 仮 想 マシンのメモリ 税 現 在 割 り 当 てられているメモリのすべてを 仮 想 マシンが 有 効 に 使 用 していない 場 合 ESX/ESXi は 使 用 中 のメモリに 対 してより アイドル メモリに 対 してより 多 くのコストを 課 します これは 仮 想 マシンがアイドル メモリを 蓄 えないよ うにするのに 役 立 ちます アイドル メモリ 税 は 累 進 的 に 課 税 されます 仮 想 マシンのアクティブなメモリに 対 するアイドル メモリの 割 合 が 大 き くなるにつれて 実 効 税 率 も 増 加 します ( 以 前 のバージョン ESX は 階 層 リソース プールをサポートしておらず 仮 想 マ シンのすべてのアイドル メモリには 均 一 に 課 税 されていました) Mem.IdleTax 詳 細 設 定 を 使 用 すると アイドル メモリ 税 率 を 変 更 できます このオプションを Mem.SamplePeriod 詳 細 属 性 とともに 使 用 して 仮 想 マシンのターゲット メモリ 割 り 当 ての 決 定 方 法 を 制 御 します ホストの 詳 細 属 性 の 設 定 (P. 95) を 参 照 してください 注 意 ほとんどの 場 合 Mem.IdleTax の 変 更 は 必 要 ないか 適 切 ではありません メモリの 解 放 ESX/ESXi ホストは 仮 想 マシンからメモリを 解 放 できます ESX/ESXi ホストは 予 約 によって 指 定 された 量 のメモリを 仮 想 マシンに 直 接 割 り 当 てます 予 約 を 超 えるメモリは ホストの 物 理 リソースを 使 用 して 割 り 当 てられるか 物 理 リソースを 使 用 できない 場 合 は バルーニングやスワップなど の 特 別 な 方 法 を 使 用 して 処 理 されます ホストは 2 つの 方 法 を 使 用 して 仮 想 マシンに 割 り 当 てられたメモリの 量 を 動 的 に 拡 大 または 縮 小 します ESX/ESXi システムは 仮 想 マシン 内 で 実 行 中 のゲスト OS にロードされたメモリ バルーン ドライバ (vmmemctl) を 使 用 します メモリ バルーン ドライバ (P. 29) を 参 照 してください ESX/ESXi システムは ゲスト OS による 関 与 なしに 仮 想 マシンからサーバ スワップ ファイルにページングします 各 仮 想 マシンには 独 自 のスワップ ファイルがあります メモリ バルーン ドライバ メモリ バルーン ドライバ (vmmemctl) は サーバと 協 同 して ゲスト OS によって 最 も 価 値 がないと 見 なされたペー ジを 解 放 します このドライバは 同 様 のメモリ 制 約 下 のネイティブ システムの 動 作 と 緊 密 に 一 致 する 予 測 可 能 なパ フォーマンスを 提 供 する 専 用 のバルーニング 技 法 を 使 用 します この 技 法 は ゲスト OS に 対 するメモリ プレッシャーを 増 減 して ゲスト 独 自 のネイティブ メモリ 管 理 アルゴリズムをゲストに 使 用 させます メモリが 十 分 ではない 場 合 ゲスト OS は どのページを 解 放 するかを 決 定 し 必 要 に 応 じて それらのページを 自 身 の 仮 想 ディスクにスワップします 図 3-2 を 参 照 してください VMware, Inc. 29

図 3-2. ゲスト OS のメモリ バルーニング 1 メモリ 2 メモリ スワップ スペース 3 メモリ スワップ スペース 注 意 十 分 なスワップ スペースを 持 つゲスト OS を 構 成 する 必 要 があります ゲスト OS によっては 追 加 の 制 限 があります 必 要 な 場 合 は 特 定 の 仮 想 マシンについて [sched.mem.maxmemctl] パラメータを 設 定 することによって vmmemctl が 解 放 するメモリの 量 を 制 限 できます このオプションは 仮 想 マシンから 解 放 できるメモリの 最 大 量 をメガバイト (MB) 単 位 で 指 定 します 仮 想 マシンの 詳 細 属 性 の 設 定 (P. 97) を 参 照 してください スワップ ファイルの 使 用 スワップ ファイルの 場 所 の 指 定 メモリがオーバーコミットされている 場 合 のスワップ スペースの 予 約 およびスワップ ファイルの 削 除 が 可 能 です ESX/ESXi ホストは 次 のように vmmemctl ドライバが 使 用 できない 場 合 または 反 応 しない 場 合 スワップを 使 用 して 仮 想 マシンからメモリを 強 制 的 に 解 放 します インストールされていない 明 示 的 に 無 効 にされている 実 行 されていない (たとえば ゲスト OS の 起 動 中 ) 現 在 のシステム 要 求 を 十 分 に 満 たすほど 迅 速 にメモリを 解 放 することが 一 時 的 にできない 適 切 に 機 能 しているが 最 大 バルーン サイズに 達 している 標 準 の 要 求 ページング 技 法 は 仮 想 マシンにページが 必 要 な 場 合 ページをスワップ バックします 注 意 パフォーマンスを 最 適 化 するために ESX/ESXi ホストは 可 能 な 場 合 は 常 に (vmmemctl ドライバによって 実 装 される) バルーニングの 方 法 を 使 用 します スワップは ホストがメモリを 解 放 するのに 必 要 な 場 合 にだけ 使 用 する 最 終 的 で 確 実 なメカニズムです 30 VMware, Inc.

第 3 章 メモリ リソースの 管 理 スワップ ファイルの 場 所 デフォルトでは スワップ ファイルは 仮 想 マシンの 構 成 ファイルと 同 じ 場 所 に 作 成 されます スワップ ファイルは 仮 想 マシンをパワーオンしたときに ESX/ESXi ホストによって 作 成 されます スワップ ファイル を 作 成 できない 場 合 仮 想 マシンをパワーオンできません デフォルトを 使 用 せずに 次 のように 操 作 することもできます 仮 想 マシンごとの 構 成 オプションを 使 用 して データストアを 別 の 共 有 ストレージの 場 所 に 変 更 する ホストのローカル スワップを 使 用 して データストアをホスト 上 にローカルで 格 納 するように 指 定 する このよう に 指 定 すると ホスト レベルでスワップするため SAN の 容 量 を 節 約 できます ただし これによって VMware VMotion のパフォーマンスがわずかに 低 下 する 場 合 があります その 理 由 は ソース ホスト 上 のローカル スワップ ファイルへスワップされたページは ネットワークを 介 してターゲット ホストへ 転 送 される 必 要 があるか らです DRS クラスタでのホストのローカル スワップの 有 効 化 ホストのローカル スワップを 使 用 すると ホスト 上 にローカルに 格 納 されているデータストアをスワップ ファイルの 場 所 として 指 定 できます DRS クラスタで ホストのローカル スワップを 有 効 にすることができます 手 順 1 vsphere Client のインベントリ パネルでクラスタを 右 クリックし [ 設 定 の 編 集 ] を 選 択 します 2 表 示 されるクラスタの 設 定 ダイアログ ボックスの 左 側 のペインで [スワップファイルの 場 所 ] をクリックします 3 [ホストが 指 定 するデータストアにスワップファイルを 格 納 する] オプションを 選 択 し [OK] をクリックします 4 vsphere Client のインベントリ パネルで クラスタのホストのいずれかを 選 択 し [ 構 成 ] タブをクリックします 5 [ 仮 想 マシン スワップファイルの 場 所 ] を 選 択 します 6 [スワップファイル データストア] タブをクリックします 7 表 示 されるリストから 使 用 するローカルのデータストアを 選 択 し [OK] をクリックします 8 クラスタ 内 の 各 ホストについて 手 順 4 から 手 順 7 を 繰 り 返 します これで ホストのローカル スワップが DRS クラスタで 有 効 になりました スタンドアローン ホストでのホストのローカル スワップの 有 効 化 ホストのローカル スワップを 使 用 すると ホスト 上 にローカルに 格 納 されているデータストアをスワップ ファイルの 場 所 として 指 定 できます スタンドアローン ホストで ホストのローカル スワップを 有 効 にすることができます 手 順 1 vsphere Client のインベントリ パネルでホストを 選 択 し [ 構 成 ] タブをクリックします 2 [ 仮 想 マシン スワップファイルの 場 所 ] を 選 択 します 3 表 示 される 仮 想 マシン スワップファイルの 場 所 ダイアログ ボックスの [スワップファイルの 場 所 ] タブで [スワッ プファイル データストアにスワップファイルを 格 納 ] オプションを 選 択 します 4 [スワップファイル データストア] タブをクリックします 5 表 示 されるリストから 使 用 するローカルのデータストアを 選 択 し [OK] をクリックします これで ホストのローカル スワップが スタンドアローン ホストで 有 効 になりました スワップ スペースとメモリのオーバーコミット 仮 想 マシンごとのスワップ ファイルで 予 約 されていない 仮 想 マシン メモリ (これは 予 約 されたメモリ サイズと 構 成 済 みメモリ サイズの 差 です) に 対 して スワップ スペースを 予 約 する 必 要 があります このスワップ 予 約 は どのような 状 況 下 でも ESX/ESXi ホストが 仮 想 マシン メモリを 維 持 できるようにするのに 必 要 です 実 際 には ホスト レベルのスワップ スペースのごく 一 部 分 だけが 使 用 されます VMware, Inc. 31

バルーニングによって 生 じるゲスト 内 スワップをサポートするために ESX/ESXi でメモリをオーバーコミットする 場 合 は 必 ず ゲスト OS にも 十 分 なスワップ スペースが 存 在 することを 確 認 してください このゲスト レベルのスワップ スペー スは 仮 想 マシンの 構 成 済 みメモリ サイズと 仮 想 マシンの [ 予 約 ] の 差 以 上 である 必 要 があります 注 意 メモリがオーバーコミットされ ゲスト OS に 構 成 されたスワップ スペースが 不 十 分 な 場 合 仮 想 マシン 内 のゲスト OS は 起 動 に 失 敗 します 仮 想 マシンの 障 害 を 防 ぐには 仮 想 マシン 内 のスワップ スペースのサイズを 拡 大 します Windows ゲスト OS: Windows オペレーティング システムでは スワップ スペースをページング ファイルと 呼 びます 一 部 の Windows オペレーティング システムは 十 分 な 空 きディスク 領 域 がある 場 合 ページング ファイ ルのサイズを 自 動 的 に 拡 大 しようとします Microsoft Windows のドキュメントを 参 照 するか Windows のヘルプ ファイルで ページング ファイル を 検 索 します 仮 想 メモリ ページング ファイルのサイズを 変 更 する 手 順 に 従 ってください Linux ゲスト OS: Linux オペレーティング システムでは スワップ スペースをスワップ ファイルと 呼 びます スワップ ファイルの 拡 大 については 次 の Linux マニュアル ページを 参 照 してください mkswap: Linux スワップ 領 域 を 設 定 します swapon: ページングとスワップのためのデバイスとファイルを 有 効 にします メモリが 大 量 にあり 仮 想 ディスクが 小 さいゲスト OS (たとえば 8GB の RAM と 2GB の 仮 想 ディスクを 持 つ 仮 想 マシン) は スワップ スペースが 不 十 分 な 場 合 の 影 響 を 受 けやすくなります スワップ ファイルの 削 除 ESX/ESXi ホスト システムに 障 害 が 起 き スワップ ファイルを 使 用 していた 実 行 中 の 仮 想 マシンがそのホストにあった 場 合 それらのスワップ ファイルは 存 在 し 続 け ESX/ESXi システムが 再 起 動 したあともディスク 領 域 を 占 有 します これらの スワップ ファイルは 何 ギガバイトものディスク 領 域 を 消 費 することがあるので 適 切 に 削 除 してください 手 順 1 障 害 のあったホスト 上 の 仮 想 マシンを 再 起 動 します 2 仮 想 マシンを 停 止 します 仮 想 マシンのスワップ ファイルが 削 除 されます 仮 想 マシン 間 でのメモリ 共 有 多 くの ESX/ESXi ワークロードでは 複 数 の 仮 想 マシン 間 で ( 単 一 の 仮 想 マシン 内 でも) メモリを 共 有 する 機 会 があります たとえば いくつかの 仮 想 マシンが 同 じゲスト OS のインスタンスを 実 行 していたり 同 じアプリケーションまたはコ ンポーネントをロードしていたり 共 通 のデータを 含 んでいたりすることがあります このような 場 合 ESX/ESXi ホス トは 専 用 の 透 過 なページ 共 有 技 法 を 使 用 してメモリ ページの 冗 長 コピーを 安 全 に 削 除 します メモリの 共 有 により 仮 想 マシンで 実 行 しているワークロードが 消 費 するメモリが 物 理 マシン 上 で 実 行 する 場 合 の 消 費 量 よりも 少 なくなること がよくあります 結 果 的 に より 高 いレベルのオーバーコミットを 効 率 的 にサポートすることができます Mem.ShareScanTime と Mem.ShareScanGHz の 詳 細 設 定 を 使 用 すると メモリ 共 有 の 機 会 を 特 定 するためにシステム がメモリをスキャンする 速 度 を 制 御 できます sched.mem.pshare.enable オプション (デフォルトは [TRUE] ) を [FALSE] に 設 定 することで 個 々の 仮 想 マシ ンの 共 有 を 無 効 にすることもできます 仮 想 マシンの 詳 細 属 性 の 設 定 (P. 97) を 参 照 してください ESX/ESXi のメモリ 共 有 は 時 間 の 経 過 とともに 共 有 の 機 会 をスキャンするバックグラウンド 動 作 として 実 行 されます 節 約 されるメモリの 量 は 時 間 とともに 変 動 します ある 程 度 一 定 のワークロードの 場 合 共 有 のすべての 機 会 が 利 用 さ れるまで 量 は 一 般 にゆっくりと 増 加 します 特 定 のワークロードについてのメモリ 共 有 の 有 効 性 を 判 定 するには ワークロードを 実 行 してみて resxtop または esxtop を 使 用 して 実 際 の 節 約 を 観 察 します その 情 報 は メモリ ページの 対 話 モードの PSHARE フィールドにあります 32 VMware, Inc.