として,このワクチンの 積 極 的 勧 奨 をしていないこと, 有 効 性 とリスクを 理 解 した 上 で 受 けて ください としている しかし,このワクチンは 2009 年 に 製 造 販 売 承 認 後, 接 種 を 開 始 し,2013 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが,その



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第 22 回 国 民 の 医 薬 シンポジウム 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 必 要 性 安 全 性 有 効 性 に 関 するレポート 宮 地 典 子 2013 年 11 月 24 日, 第 22 回 国 民 の 医 薬 シンポジウムを, 平 和 と 労 働 センター 全 労 連 会 館 ホール( 東 京 )で 開 催 した 午 前 の 部 では, 医 薬 品 の 安 全 性 確 保 と TPP の 講 演 を, 午 後 の 部 では, 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 必 要 性 安 全 性 有 効 性 に 関 するシンポジウムを 行 っ た ここでは 午 後 のシンポジウムの 内 容 を 報 告 する 報 告 1 HPV ワクチンの 情 報 が 国 民 に 届 いていない 隈 本 邦 彦 ( 江 戸 川 大 学 メディアコミュニケーション 学 部 教 授 ) 隈 本 邦 彦 氏 は,NHK で 報 道 局 社 会 部 および 科 学 文 化 部 に 所 属 し, 厚 生 労 働 省 担 当 として 医 療 学 術 分 野 で 優 れた 番 組 制 作 の 実 績 があり, 現 在 薬 害 オンブズパースン 会 議 のメンバーである ヒトパピローマウイルス( 以 下 HPV)ワクチンは, 国 民 に 対 して 正 確 な 情 報 を 伝 えることな く 接 種 を 促 すような 雰 囲 気 がつくられ, 今, 深 刻 な 事 態 を 生 み 出 しているとして,HPV ワクチ ンの 有 効 性 とリスクが 正 しく 国 民 に 伝 えられているかという 視 点 から 問 題 点 を 報 告 した 厚 生 労 働 省 の HP での 情 報 提 供 と 子 宮 頸 がんの 死 者 数 に 関 する 情 報 2013 年 6 月 付 けの 厚 生 労 働 省 HP では, 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 接 種 を 受 ける 皆 さまへ - 110 -

として,このワクチンの 積 極 的 勧 奨 をしていないこと, 有 効 性 とリスクを 理 解 した 上 で 受 けて ください としている しかし,このワクチンは 2009 年 に 製 造 販 売 承 認 後, 接 種 を 開 始 し,2013 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが,その 間, 有 効 性 とリスクを 理 解 した 上 で 受 けてください とは 言 っていなかった また, 子 宮 頸 がんの 実 態 について,HPV ワクチンを 紹 介 するパンフレットでは, 日 本 人 全 体 では 年 間 15,000 人 が 発 症 し, 約 3,500 人 が 死 亡 している として 若 い 女 性 に 子 宮 頸 がんの 発 症 率 が 高 いことを 取 り 上 げている しかし, 子 宮 頸 がんによる 死 者 数 が 戦 後 一 貫 して 減 ってきた ことを 示 すデータはまったく 報 道 されていないこと,ワクチン 接 種 による 抗 体 価 の 上 昇 につい ては, 反 応 性 に 1,000 倍 もの 差 があり, 接 種 後, 自 然 感 染 レベルを 下 回 る 例 があることも 知 ら されていないことをグラフを 用 いて 指 摘 した HPV ワクチンの 目 標 は 極 めてハードルが 高 い HPV の 感 染 の 仕 組 みと HPV ワクチンの 設 計 目 標 について, 従 来 のワクチンとの 違 いを 以 下 の ように 説 明 した HPV ワクチンは, 血 液 中 の 抗 体 価 を 異 常 なまでに 高 めて, 毛 細 血 管 から 粘 膜 に 浸 み 出 した IgG 抗 体 によってウイルスが 基 底 細 胞 に 入 る 前 にはね 飛 ばそうという 考 え 方 で 設 計 されている 通 常 のワクチンが, 局 所 感 染 はするが 病 気 の 発 病 や 重 症 化 するのを 防 ぐことを 目 標 としているの に 対 して,HPV ワクチンは, 皮 膚 粘 膜 の 表 面 にいるウイスルすべてを 撃 退 するという, 極 めて 高 いハードルを 目 標 としたワクチンである 論 点 整 理 HPV ワクチンに 関 する 問 題 点 を 以 下 のように 整 理 した (1) 保 護 者 への 説 明 が 不 十 分 (2)そもそもこのワクチンに 許 容 される 副 作 用 頻 度 はどの 程 度 か (3) 副 作 用 調 査 は 十 分 か (4) 予 防 効 果 の 限 界 と 検 診 の 重 要 性 (5) 公 衆 衛 生 政 策 として 300 億 円 は 適 切 か HPV ワクチンの 有 効 性 について 保 護 者 への 説 明 が 不 十 分 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 添 付 文 書 には,< 効 能 効 果 に 関 連 する 接 種 上 の 注 意 >として, 1サーバリックスの 場 合 は,HPV16 型 および 18 型 以 外 の HPV 感 染,ガーダシルの 場 合 は,HPV6, 11,16 及 び 18 型 以 外 の HPV 感 染 に 起 因 する 子 宮 頸 がん 等 の 予 防 効 果 は 確 認 されていないこと, 2 接 種 時 に 感 染 が 成 立 している HPV の 排 除 および 病 変 の 進 行 予 防 効 果 は 期 待 できないこと,3 本 剤 の 接 種 が 定 期 検 診 の 代 わりとなるものではないこと,4 本 剤 の 予 防 効 果 の 持 続 期 間 は 確 立 していないことが 記 載 されている しかし,この 重 要 な 内 容 は 保 護 者 に 説 明 されているのかと 問 いかけた 有 効 性 試 験 データより ワクチンの 有 効 性 に 関 して,ガーダシルもサーバリックスも, 有 効 性 試 験 の 結 果 として, 有 - 111 -

効 率 が 97~100%という 数 字 が 添 付 文 書 等 に 掲 載 されているが,このデータは,3 回 接 種 終 了 後 に HPV 感 染 していないケースのみを 集 計 した 結 果 である 全 接 種 集 団 (1 回 でもワクチン 接 種 をしてその 後 フォローできた 集 団 )に 関 するガーダシル とサーバリックスの 臨 床 データは,16 型 18 型 に 関 連 する 病 変 でも 有 効 率 は 28~57% 程 度 で あり,すべての 型 による 病 変 への 有 効 率 は 22~37%に 下 がる しかも 日 本 の 子 宮 頸 がんのうち 16 または 18 型 によるものは 半 分 であるから,そのうちの 28~57%にしか 効 かないというのが, 本 来 の 臨 床 試 験 のデータである ガーダシルの 臨 床 試 験 データによると,16,18 型 以 外 の 型 に 関 わる 前 がん 病 変 ( 異 形 成 )は, プラセボ 群 (142 例 )よりもガーダシル 群 (169 例 )の 方 が 高 い 結 果 を 示 しているが,このデー タは 添 付 文 書 には 引 用 されていない また,ワクチン 接 種 により 新 たな 型 による 異 形 成 を 誘 発 する 危 険 性 が 知 らされていないことを 指 摘 した HPV ワクチンは, 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンではなく, 単 に 発 病 を 遅 らせるだけか ワクチンの 効 能 としては 子 宮 頸 がん 予 防 とされているが, 感 染 症 予 防 法 上 の 名 前 は ヒトパ ピローマウイルス 感 染 症 予 防 ワクチン である 臨 床 試 験 のデザインは, 前 がん 状 態 になるこ とを 防 いでいるかを 調 べる 研 究 である 異 形 成 が 見 つかればその 時 点 で 切 除 するため,この 臨 床 試 験 デザインでは,ワクチン 群 でもプラセボ 群 でも 誰 にも 子 宮 頸 がんは 発 生 しないことにな り,がん 予 防 効 果 は 期 待 される だけで, 永 久 に 証 明 できない つまり, 予 防 が 期 待 され る ワクチンでしかない また, 抗 体 価 の 持 続 期 間 は 確 認 されておらず, 局 所 感 染 防 御 可 能 レベル 自 体 も 分 かっていな い このワクチンは 子 宮 頸 がんを 予 防 する ものではなく, 子 宮 頸 がんになることを 単 に 遅 らせる だけのワクチンである 可 能 性 もある これらのことが 保 護 者 へ 説 明 されているであろうかと 問 いかけた 副 反 応 の 説 明 は 十 分 か, 副 反 応 に 関 して 誤 解 はないか 添 付 文 書 には 重 大 な 副 反 応 として,アナフィラキーシー 反 応 等 の 過 敏 性 反 応 以 外 に,ギ ラン バレー 症 候 群, 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病, 急 性 散 在 性 脳 脊 髄 膜 炎 が 記 載 されているが,これ らのメカニズムはすべて 自 己 免 疫 疾 患 だと 考 えられている 自 己 免 疫 疾 患 の 症 状 は 非 常 に 多 様 であり,マクロファージが 筋 肉 の 膜 の 細 胞 を 攻 撃 するマクロファージ 性 筋 膜 炎 (MMF)も 起 きて いる 可 能 性 が 指 摘 されている このような 副 反 応 の 危 険 に 対 し,よくある 誤 解 として 以 下 の 3 点 から,HPV ワクチンの 安 全 性 問 題 を 説 明 した 1 臨 床 試 験 で 安 全 性 は 確 かめられているのではという 誤 解 限 られた 患 者 数 での 臨 床 試 験 結 果 であること,メーカーが 依 頼 した 研 究 者 が 行 った 試 験 であ ること さらに,プラセボにはアジュバントが 入 った A 型 肝 炎 ワクチンか B 型 肝 炎 ワクチンが 使 われているが,アジュバント 自 身 が 人 間 の 免 疫 機 構 を 強 く 刺 激 するため, 対 アジュバントで 実 施 された 試 験 では 有 害 反 応 は 同 じ 程 度 に 現 れること これら 慢 性 疾 患 や 自 己 免 疫 疾 患 の 発 生 率 がプラセボと 変 わらないから, 自 然 発 生 率 と 同 程 度 であり 安 全 だとしている 点 は 誤 りである - 112 -

HPV ワクチンは HPV 本 体 ではなく, 遺 伝 子 組 み 換 えでつくらせたウイルス 外 側 の 壁 のかけら のようなものを 使 用 するために, 人 間 の 免 疫 システムはそれを 異 物 とは 認 めず 反 応 しない HPV ワクチンは 人 間 の 免 疫 機 構 を 非 常 に 強 く 刺 激 するアジュバントなしには 存 在 し 得 ないワクチン である 2 接 種 した 場 所 とまったく 関 係 ないところに 出 る 症 状 は, 副 作 用 ではないとする 誤 解 自 己 免 疫 疾 患 の 症 状 は 非 常 に 多 様 であり,ワクチンを 打 った 場 所 以 外 から 出 てくる 症 状 もワ クチンとの 関 連 性 を 疑 わなくてはいけない また, 接 種 半 年 後 に 自 己 免 疫 疾 患 と 診 断 されたと しても,ワクチンによる 副 反 応 と 結 びつけることが 困 難 であり, 副 作 用 としても 報 告 されない 血 液 検 査 に 異 常 が 認 められず, 心 の 病 として 対 応 されている 実 情 がある 3 自 己 免 疫 疾 患 はワクチン 接 種 していない 人 にも 起 こるという 誤 解 自 己 免 疫 疾 患 は 女 性 に 起 こりやすい 病 気 であるが, 問 題 は 頻 度 である ワクチンメーカーが 出 している 臨 床 試 験 データ(ガーダシルとサーバリックスを 比 較 した 論 文 )によれば, 接 種 後 6 か 月 から 2 年 までの 間 に 新 たな 慢 性 疾 患 が 10 万 人 あたり 3,600~3,800 人 発 生 している 論 文 では,この 数 値 がプラセボと 変 わらないので 安 全 であるとしている このことを 真 に 明 らか にするためには 長 期 間 にわたり, 接 種 者 と 非 接 種 者 を 追 跡 して,この 疾 患 がどの 程 度 の 頻 度 で 発 生 しているかを 統 計 的 に 調 査 することが 必 要 である 許 容 される 副 作 用 頻 度 であろうか すべてのワクチンには 副 作 用 があるとは 言 え, 許 容 される 副 作 用 頻 度 であろうか 効 果 と 副 作 用 の 実 態 を 次 のように 紹 介 した 日 本 における 子 宮 頸 がんによる 年 間 の 死 者 数 は 最 大 でも 約 3,500 人 であり, 女 性 人 口 は 約 6,500 万 人 として, 人 口 10 万 人 当 たり 4.2~5.3 人 になる HPV16 と 18 型 は 子 宮 頸 がん 全 体 の 2 分 の 1 であり, 防 ぐことができるのは 10 万 人 当 たり 年 間 2.1~2.6 人 となる 副 作 用 に 関 しては,65 万 人 の 子 どもにワクチンを 打 ったところ,2013 年 4~7 月 の 4 か 月 間 で, 重 篤 な 副 作 用 が 10 万 人 当 たりサーバリクス 273 人,ガーダシル 78 人 と 報 告 されている この 数 値 は 同 期 間 の 出 荷 本 数 から 1 人 当 たり 接 種 回 数 2.4~2.7 で 除 した 数 値 であり, 実 際 の 接 種 者 数 は 不 明 である このように 多 数 の 副 作 用 が 報 告 されているにもかかわらず, 接 種 者 数 も 把 握 せず, 副 作 用 収 集 体 制 も 自 発 報 告 に 委 ねている 厚 生 労 働 省 の 不 誠 実 な 姿 勢 と,このワクチンの 効 果 と 副 作 用 の 許 容 しがたいアンバランスを 鋭 く 指 摘 した 検 診 率 を 上 げることに 力 を 注 ぐべき 厚 労 省 ファクトシートによると, 日 本 の 子 宮 頸 がん 検 診 率 は 単 純 比 較 でも, 韓 国, 米 国, 英 国 に 比 べて 格 段 に 低 い 数 値 である 19 歳 以 下 の 1,000 万 人 の 女 性 にはワクチン 接 種 費 用 を 300 億 円 もつぎ 込 むのに 対 し,20 歳 以 上 の 女 性 に 対 しては 検 診 率 を 向 上 させる 対 策 も 追 加 予 算 もな い 明 らかにおかしな 税 金 の 使 い 方 ではないか 英 国 のように, 受 診 者 が 普 通 のベッドに 寝 た 状 態 で 女 性 看 護 師 が 検 査 するシステムが 実 現 すれば, 子 宮 頸 がんの 検 診 率 は 向 上 し, 死 亡 率 を - 113 -

下 げることは 十 分 に 期 待 できる 検 診 率 を 上 げる 対 策 こそ 重 要 であることを 強 調 した 利 益 相 反 にまみれた 副 反 応 検 討 部 会 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 積 極 勧 奨 中 止 を 決 定 した 副 反 応 検 討 部 会 (6 月 14 日 )の 委 員 16 名 の 利 益 相 反 に 関 する 調 査 結 果 を 示 し, 半 数 はメーカーからお 金 をもらっていること, 採 決 に 参 加 できない 委 員 が 3 名 いる( 注 1)という 実 態 を 紹 介 し,このような 体 制 で 副 反 応 問 題 が 検 討 されていることを 見 なければならないと 結 んだ 注 1: 過 去 3 年 度 内 でもっとも 受 領 額 の 多 い 年 度 につき 自 主 申 告 が 求 められ, 個 別 企 業 から の 受 領 額 が 500 万 円 を 超 える 委 員 は 審 議 に 参 加 できない 50 万 円 超 500 万 円 以 下 の 委 員 は 審 議 には 参 加 できるが 議 決 には 加 われない( 薬 事 食 品 衛 生 審 議 会 食 品 衛 生 分 科 会 における 利 益 相 反 の 取 扱 についてより 筆 者 補 記 ) 報 告 2 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 必 要 性 安 全 性 有 効 性 打 出 喜 義 ( 金 沢 大 学 附 属 病 院 産 科 婦 人 科 ) 子 宮 頸 がんという 病 気 打 出 喜 義 氏 は, 産 婦 人 科 医 の 立 場 から, 子 宮 頸 がんについて, 検 査 診 断 方 法, 初 期 であれ ば 簡 単 な 治 療 で 完 治 し 妊 娠 も 可 能 な 病 気 であること,そして 治 療 に 関 する 説 明 の 後, 子 宮 頸 が んの 罹 患 率 死 亡 率 について 以 下 のように 報 告 した 国 立 がん 研 究 センターがん 対 策 情 報 センターのサイトのデータによると,20~29 歳 の 年 齢 階 級 別 推 定 罹 患 率 は,ごく 初 期 の 上 皮 内 がんを 含 めると 子 宮 頸 がん の 罹 患 率 は 跳 ね 上 がって いるが, 浸 潤 した 子 宮 頸 がんそのものはそのような 増 加 は 示 していない 年 齢 別 階 級 別 死 亡 率 は,20~25 歳 で 10 万 人 あたり 約 0.1 人,25~29 歳 で 約 0.5 人,30 歳 代 で 約 2.5 人 であり, 子 宮 頸 がんの 死 亡 率 は 決 して 高 くはない また, 子 宮 頸 がんの 罹 患 率 が 増 えたのは, 性 経 験 率 が 増 加 して HPV 感 染 率 が 増 加 したことによるとされているが, 中 学 生 高 校 生 女 子 の 性 経 験 率 の 年 次 推 移 からはそのような 傾 向 を 読 み 取 ることはできないことをグラフで 示 した 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンは,HPV 感 染 を 予 防 するかもしれないワクチン 子 宮 頸 がんワクチンの 有 効 性 について,Lancet 誌 に 掲 載 されたサーバリックスの 有 効 性 を 論 じる 文 献 を 示 し,その 論 文 では CIN( 異 形 成 )2+( 注 2)を 指 標 に 有 効 性 を 評 価 しているが,HPV 感 染 から CIN までに 10 年 以 上 かかり,しかも, 自 然 に 正 常 に 戻 る 割 合 が,CIN2 で 54%,CIN3 で 18%あること, 喫 煙 歴 や 女 性 ホルモンなどのファクターも 影 響 することから,CIN は 代 替 指 標 であり, 浸 潤 がんを 評 価 の 対 象 にしていないことを 指 摘 した 注 2:CIN とは, 異 形 成 と 上 皮 内 がんを 一 括 した cervical intraepithelial neoplasia の 略 称 である CIN1,CIN2,CIN3 の 3 段 階 に 分 類 され,CIN2 は 中 等 度 異 形 成,CIN2+は, 進 行 段 階 が CIN2 以 上 の 状 態 を 指 す HPV ワクチン 安 全 性 の 根 拠 - 114 -

HPV ワクチンの 安 全 性 評 価 について, 根 拠 となった Lancet の 論 文 の 問 題 点 を 以 下 のように 指 摘 した 2007~2009 年 のワクチン 関 連 の 重 篤 副 反 応 は,10 万 人 当 たりワクチン 群 107 に 対 し,コン トロール 群 82.2 であり, ワクチンの 副 反 応 で 救 急 受 診 が 必 要 な 状 態 に 占 める ワクチン 関 連 の 重 篤 副 反 応 の 割 合 は,ワクチン 群 がコントロール 群 に 対 して,2007 年 1.53 倍,2009 年 1.87 倍,2012 年 2.05 倍 と 高 くなっている, しかし, 論 文 は ワクチンの 副 反 応 で 救 急 受 診 が 必 要 な 状 態 は,2007~2012 年 にかけてワ クチン 群 とコントロール 群 で 同 様 に 上 昇 しているので,ワクチンは 安 全 であると 結 論 づけてい る このコントロール 群 は,アジュバントが 入 ったワクチンを 使 っており,コントロール 群 と 同 じであるから 安 全 といえるのか アジュバントを 含 むプラセボと 生 理 食 塩 水 だけのプラセボを 比 較 した 接 種 後 1~5 日 の 副 反 応 は 生 理 食 塩 水 の 方 が 低 いことを 示 しているのに,1~15 日 のデータではプラセボとして 生 理 食 塩 水 とアジュバントの 結 果 を 合 わせた 副 反 応 率 を 示 し,ガーダシルのそれとほとんど 変 わら ず, 安 全 性 に 問 題 はない としている 2011 年 の アジュバントにより 引 き 起 こされる 自 己 免 疫 性 / 炎 症 性 症 候 群 という 論 文 ( 注 3)を 紹 介 した そこに 示 されている 診 断 基 準 としての 臨 床 症 状 に, 筋 肉 痛, 筋 力 低 下, 関 節 痛, 関 節 炎, 慢 性 疲 労, 睡 眠 障 害, 神 経 変 性 による 症 状, 認 知 障 害, 記 憶 喪 失, 発 熱, 口 腔 内 乾 燥 があげられており,これらはマスコミで 報 道 されている 接 種 した 女 子 に 起 こっている 症 状 に そっくりであると 述 べた 注 3:Yehuda Shoenfeld et al., Autoimmune/inflammatory syndrome induced by adjuvants. Jounal of Autoimmunity 36 (2011). また,マクロファージ 筋 膜 炎 (MMF)に 関 するレポート(Lupus,2012)を 紹 介 し,アジュバ ントの 関 与 が 示 されており,その 機 序 はわからないが, 遅 発 性 の 筋 肉 痛, 慢 性 疲 労, 認 知 障 害 等 が 起 こることが 記 載 されていることを 示 した ワクチン 開 発 と 利 益 相 反 HPV ワクチンの 安 全 性 の 根 拠 となった Lancet の 論 文 は,グラクソ スミスライン(GSK)か らの 利 益 相 反 の 申 告 者 が,2007 年 は 24 人 中 16 人,2009 年 は 27 人 中 24 人,2012 年 は 30 人 中 26 人 であったこと,2008 年 の Vaccine 誌 には,68,000 人 を 対 象 に 行 われたサーバリクスの 臨 床 試 験 で, 自 己 免 疫 にかかわる 副 反 応 はコントロール 群 との 間 に 差 を 認 めなかったとする 論 文 の 末 尾 には, すべての 著 者 は GSK の 従 業 員 です と 書 かれていたことを 紹 介 し, 論 文 執 筆 者 の 所 属 をチェックすることの 重 要 性 を 指 摘 した active follow( 予 断 なく 副 反 応 を 拾 い 上 げる) 米 国 でのワクチン 副 反 応 報 告 システム VAERS(Vaccine Adverse Event Reporting System) では,2006 年 から 2012 年 のワクチン 接 種 の 全 有 害 事 象 の 8 割 が HPV ワクチン 接 種 によるもの であったことを 紹 介 し,ワクチンと 副 反 応 の 関 連 性, 大 きさを 確 定 するには,active follow が 求 められることを 指 摘 した - 115 -

HPV ワクチン 定 期 接 種 化 は 疑 問 最 後 に, 子 宮 頸 がんは, 子 宮 頸 がん 検 診 ガイドライン では, 上 皮 内 がん(0 期 )では,100% 治 療 可 能,IA1の 浸 潤 がんでも 95% 以 上 の 5 年 生 存 率 がキープされており 妊 娠 も 可 能 であるこ と,HPV ワクチンの 有 効 性 は 代 替 指 標 によってしか 評 価 されておらず, 信 頼 性 は 低 い その 一 方 で,ワクチン 接 種 後 に 発 症 したとされる 疾 病 は 多 岐 にわたり,その 因 果 関 係 は 否 定 されてい ない HPV ワクチンはいまだ 市 販 後 調 査 の 段 階 にあると 考 えており, 少 なくとも 義 務 を 伴 う 定 期 接 種 化 することには 疑 義 がある 子 宮 頸 がんは 発 見 しやすく 進 行 が 遅 い 病 気 であることから, 子 宮 がん 検 診 を 気 軽 に 受 けられ るように 検 診 システムを 改 善 すべきである 以 上 を 考 慮 して,これからの 日 本 を 背 負 っていく 子 どもたちに 必 要 なワクチンなのか 議 論 を 深 めることが 必 要 であると 結 んだ 報 告 3 子 供 たちを 薬 害 から 守 りたい 安 田 美 絵 ( 健 康 料 理 教 室 主 宰 市 民 活 動 家 ) 安 田 美 絵 氏 は,ご 自 分 の 虚 弱 体 質 を 食 の 改 善 で 回 復 し,マクロビオティック 料 理 教 室 & 持 続 可 能 な 食 の 学 校 を 主 宰 している 食 の 安 全 を 脅 かす TPP について サルでもわかる TPP をイ ンターネットで 拡 散 している 子 宮 頸 がんワクチンをつくるグラクソ スミスクライン 社,メ ルク 社 はともに TPP 推 進 企 業 連 合 に 名 を 連 ねる 企 業 であり, 定 期 接 種 化 は, 税 金 の 無 駄 使 いで あり, 多 国 籍 企 業 をもうけさせるためだけのものであると, You Tube にて 緊 急 事 態! 子 宮 頸 がんワクチンが 法 定 接 種 に!? を 投 稿 した 経 緯 を 話 し,その 解 説 動 画 サルでもわかる 子 宮 頸 がんワクチン の 内 容 を 説 明 した サルでもわかる 子 宮 頸 がんワクチン 子 宮 頸 がんワクチンの 問 題 点 は,1 効 果 が 定 かでない,2 副 反 応 の 危 険 性 が 高 い,3 必 要 性 がない,4 税 金 の 無 駄 使 いの 4 点 である ワクチン 接 種 は 1 回 16,000 円,3 回 接 種 により 1 人 約 50,000 円, 対 象 者 約 60 万 人 に 接 種 すると 300 億 円 かかる 定 期 接 種 化 による 副 作 用 被 害 の 補 償 は 自 治 体 や 国 の 責 任 になり, 企 業 にとって 訴 訟 のリスクはない しかもワクチンは 健 康 な 人 を 対 象 にしていることから 潜 在 顧 客 がはるかに 多 く, 企 業 は 薬 よりワクチンの 開 発 に 力 を 注 ぐ このような 社 会 構 造 に 気 付 いてほしい このサイトでは, 日 本 の 被 害 の 実 例 と, 遺 伝 子 組 み 換 え 技 術 の 危 険 性 も 解 説 している ちな みに,いちばん 反 響 が 大 きかったのは, ワクチン 推 進 に 最 も 力 を 発 揮 したのが 松 あきら 元 参 議 院 議 員 であり,その 夫 がグラクソ スミスクラインの 顧 問 弁 護 士 である というページだと いう 遺 伝 子 組 み 換 え 技 術 による 危 険 性 2 つのワクチンとも 遺 伝 子 組 み 換 え 技 術 によってつくられており,その 危 険 性 を 詳 しく 指 摘 する 人 があまりいないとして, 問 題 提 起 した サーバリックスはイラクサギンウワバ( 蛾 )の 細 胞,ガーダシルは 酵 母 菌 を 組 み 換 え,HPV - 116 -

の 外 側 にある L1 タンパク 質 をつくらせている 目 的 とするタンパク 質 以 外 に 必 ず 不 純 物 が 産 生 される 遺 伝 子 組 み 換 え 技 術 による 薬 害 の 例 として,1989 年 発 売 の 昭 和 電 工 製 サプリメント L- トリプトファン による 好 酸 球 増 加 筋 痛 症 候 群 (EMS)を 紹 介 した この L-トリプトファンに 含 まれていた 不 純 物 は 0.01~0.02%であり, 含 量 規 格 である 日 本 薬 局 方 (98.5%), 食 品 添 加 物 公 定 書 (98~102%)を 十 分 クリアしていながら, 被 害 者 1,500 人 以 上, 死 者 38 名 という 大 規 模 の 薬 害 を 引 き 起 こした この 好 酸 球 増 多 筋 痛 症 候 群 (EMS)は, 子 宮 頸 がんワクチンの 副 作 用 被 害 者 の 症 状 ( 繊 維 筋 痛 症 と 診 断 される 人 もいる)と 類 似 しており, 専 門 家 の 間 でも 臨 床 的, 血 清 学 的 に 類 似 性 を 持 つことが 指 摘 されている 世 界 各 国 でガーダシルを 購 入 して 検 査 した 結 果, 個 容 器 1 ダース 以 上 で 組 み 換 え 遺 伝 子 を 発 見 したという 調 査 報 告 もある(San Vax の 調 査 ) 組 み 換 え 遺 伝 子 が 血 液 中 でどのような 挙 動 を するかは 予 測 がつかず, 人 体 に 悪 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある 組 み 換 え 遺 伝 子 さえとり 除 かれ ておらず,それ 以 外 の 不 純 物 もかなり 混 入 している 可 能 性 も 高 く, 副 反 応 の 一 因 になっている ことを 疑 っている 食 品 ですら 表 示 義 務 があることからすると,このワクチンが 遺 伝 子 組 み 換 え 技 術 によってつくられていることを 明 確 に 知 らせるべきではないか こんなにあぶない 子 宮 頸 がんワクチン 少 女 たちの 体 を 守 るために ( 合 同 出 版 2013 年 7 月 発 行 )を 出 版 し, 東 京 都 内 中 学 200 校 をはじめ, 有 志 の 協 力 も 得 て 計 250 校 の 中 学 校 に 寄 贈 した 世 田 谷 区 では 校 長 会 でこの 本 を 図 書 室 に 置 かないと 申 し 合 わせされたが, 保 健 室 で 生 かしたいと 養 護 教 諭 からの 連 絡 があった 最 後 に,2013 年 3 月 に 全 国 子 宮 頸 がん 被 害 者 連 絡 会 が 発 足 し,700 件 以 上 の 相 談 が 寄 せられ, その 一 部 として, 全 身 の 関 節 が 腫 れ 上 がって 痛 む, 計 算 できない, 記 憶 できない, 髪 がほ とんど 抜 け 落 ちる, 痛 みに 耐 えられない, 殺 してほしい, 体 中 を 次 々 痛 みが 移 動 する な どの 症 状 の 訴 えや, 田 村 厚 生 労 働 大 臣 宛 の 被 害 者 本 人 や 母 親 からの 切 実 な 訴 えを 紹 介 した こ のような 事 実 を 周 りの 方 々に 伝 え, 本 当 にそれでも 受 けるのですか? と 問 いかけてほしいと の 言 葉 で 結 んだ 報 告 終 了 後 の 討 議 メディアが 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンとの 名 称 を 使 い 続 けている 問 題,HPV ワクチンのコ ンジローマ 予 防 のための 男 子 対 象 の 臨 床 試 験 募 集 が 実 施 されていること, 現 在 1,000 人 程 度 に 対 して 8~9 年 間 の 異 形 成 出 現 のフォローがされていることらも 報 告 され,フロアーから, 副 作 用 被 害 救 済 制 度 の 申 請 に 対 して, 請 求 19 件 に 対 して 6 件 が 不 支 給, 窓 口 で 申 請 辞 退 されている 事 例 もあること 等 の 発 言 があった 当 日 は 104 名 の 参 加 があり, 終 了 後 のアンケートでは, 詳 細 を 学 ぶことができ 有 意 義 であっ た, 学 んだことを 広 く 知 らせたい, 実 際 に 何 をすべきか 考 えたい 等 々の 感 想 が 寄 せられたた 被 害 の 深 刻 な 実 態 を 知 り,ワクチンの 積 極 的 勧 奨 を 再 開 させる 動 きを 世 論 によってストップ させ,これ 以 上 の 被 害 の 拡 大 を 防 ぐこと, 実 態 解 明 のための 接 種 者 の 実 態 調 査, 被 害 者 への 救 済 と 補 償 を 国 の 責 任 において 実 施 させること, 真 の 有 効 性, 安 全 性 を 明 確 にするための 長 期 的 - 117 -

なフォロー 体 制 を 実 現 させることなどが 求 められているのではないだろうか (みやち のりこ 立 川 市 在 住 ) - 118 -