1998( 平 成 10) 年 に 岡 場 ~ 田 尾 寺 間 が 完 成 したのみで その 他 の 区 間 については 沿 線 開 発 による 地 価 高 騰 から 複 線 化 用 地 の 買 収 が 進 まず また 神 戸 電 鉄 の 経 営 状 態 から 総 事 業 費 400 億 円 (19

Similar documents
6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

スライド 1

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

コスト縮減を考慮した整備計画案について

スライド 1

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

●電力自由化推進法案

資料2 利用者負担(保育費用)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

(Microsoft Word - 20_\216s\211c\217Z\221\356.doc)

主要生活道路について

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

< CF6955C976C8EAE DE82C28E73816A2E786C73>

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

延長保育料について

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

別紙3

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

小山市保育所整備計画

H25要綱本文

別紙3

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

Taro-H19退職金(修正版).jtd

<4D F736F F D F8DC4955D89BF92B28F915F8D4C93638DBB90E895942E646F63>

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

スライド 0

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

( の 復 旧 ) 3. 南 相 馬 市 エリアの 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 及 び 居 住 制 限 区 域 内 の 路 線 数 ( ) 10 路 線 うち 被 災 した 路 線 ( 工 区 ) 数 10 路 線 52 箇 所 うち 応 急 対 策 を 実 施 した 路 線 ( 工 区

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

Microsoft Word - 目次.doc


平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

資料1:勧告の仕組みとポイント 改【完成】

人事行政の運営状況の報告について

<4D F736F F F696E74202D CA A837D F815B90A E096BE8E9197BF88C4>

瀬戸大橋開通とその影響

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

個人住民税徴収対策会議

入札公告 機動装備センター

1 狭 あい 道 路 等 整 備 事 業 について 1-1 はじめに 私 たちが 安 心 して 安 全 に 暮 らしていくうえで, 道 は 重 要 な 役 割 を 担 っています しかし, 道 が 狭 いと, 日 照 通 風 等 の 確 保 が 難 しいといった 住 環 境 の 面 だけでなく, 災

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

貸 借 対 照 表 内 訳 表 212 年 3 月 31 日 現 在 公 益 財 団 法 人 神 奈 川 県 公 園 協 会 科 目 公 益 目 的 事 業 会 計 収 益 事 業 等 会 計 法 人 会 計 内 部 取 引 消 去 合 計 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流 動 資 産 現 金 預 金

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600


<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

答申第585号

第316回取締役会議案

スライド 1

Taro-01 議案概要.jtd

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>


Microsoft Word - H27概要版

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 安 城 市 4.9 歳 32,51 369,93 36,251 愛 知 県 42.4 歳 332,11 432,53 3,945 2

新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

Transcription:

神 戸 電 鉄 1. 路 線 概 要 神 戸 電 鉄 線 は 有 馬 線 ( 湊 川 ~ 有 馬 温 泉 間 22.5km) 三 田 線 ( 有 馬 口 ~ 三 田 間 12.0km) 公 園 都 市 線 ( 横 山 ~ウッデ ィタウン 中 央 間 5.5km) 粟 生 線 ( 鈴 蘭 台 ~ 粟 生 間 29.2km) 神 戸 高 速 線 ( 湊 川 ~ 新 開 地 間 0.4km)の 計 69.6km から 成 る 新 開 地 駅 で 阪 急 電 鉄 阪 神 電 気 鉄 道 山 陽 電 気 鉄 道 に 連 絡 している 有 馬 線 は 湊 川 駅 で 神 戸 市 営 地 下 鉄 谷 上 駅 で 北 神 急 行 三 田 線 は 三 田 駅 で JR 西 日 本 福 知 山 線 粟 生 線 は 粟 生 駅 で JR 西 日 本 加 古 川 線 北 条 鉄 道 に 連 絡 している( 図 1 図 2) 1 日 当 たりの 列 車 総 本 数 は 全 線 の 平 日 で 706 本 最 高 速 度 は80km/hであり 路 線 の 特 徴 としては 急 こう 配 (50 ) 急 曲 線 (R=200)が 線 区 各 所 に 存 在 し こう 配 区 間 は 全 線 の 約 84% 曲 線 区 間 は 全 線 の 約 43%となっている 2. 各 路 線 概 説 神 戸 電 鉄 線 の 各 路 線 について 概 説 する 2.1 有 馬 線 ( 湊 川 ~ 有 馬 温 泉 間 22.5km) 図 1 神 戸 高 速 鉄 道 と 乗 り 入 れ 私 鉄 路 線 六 甲 山 地 を 50 の 勾 配 で 越 えて 神 戸 と 古 くからの 温 泉 地 である 有 馬 温 泉 を 結 ぶ 路 線 ほとんどの 列 車 は 鈴 蘭 台 駅 か ら 粟 生 線 有 馬 口 駅 から 三 田 線 へ 直 通 する 朝 夕 に 新 開 地 ~ 有 馬 温 泉 間 の 列 車 がある 以 外 原 則 として 有 馬 口 ~ 有 馬 温 泉 間 は 折 り 返 し 運 転 をしている このほか 新 開 地 ~ 鈴 蘭 台 西 鈴 蘭 台 間 の 区 間 列 車 がある 谷 上 駅 からの 北 神 急 行 の 開 業 により 谷 上 駅 以 遠 から 神 戸 市 中 心 部 までの 所 要 時 間 が 短 縮 されたが 運 賃 は 北 神 急 行 神 戸 市 営 地 下 鉄 が 別 計 算 であるため 鈴 蘭 台 経 由 の 運 賃 より 割 高 になっている 2.2 三 田 線 ( 有 馬 口 ~ 三 田 間 12.0km) 神 戸 市 北 区 の 有 馬 口 駅 から 三 田 市 の 三 田 駅 を 結 ぶ 路 線 有 馬 口 駅 で 有 馬 線 と 三 田 駅 で JR 福 知 山 線 と 接 続 し 三 田 地 区 と 神 戸 市 内 を 結 んでいる 有 馬 口 方 面 へ 向 かう 全 列 車 が 同 駅 より 有 馬 線 へ 直 通 する 運 転 体 系 が 取 られていることか ら 同 線 とまとめて 有 馬 三 田 線 と 案 内 されることがある 沿 線 は 神 戸 三 田 国 際 公 園 都 市 など 宅 地 開 発 が 進 んだため 大 阪 神 戸 双 方 への 通 勤 通 学 路 線 となっており 輸 送 力 強 化 のため 全 線 複 線 化 を 望 む 声 もあるが 1983( 昭 和 58) 年 の 複 線 化 工 事 認 可 以 来 1991( 平 成 3) 年 に 横 山 ~ 三 田 間 33

1998( 平 成 10) 年 に 岡 場 ~ 田 尾 寺 間 が 完 成 したのみで その 他 の 区 間 については 沿 線 開 発 による 地 価 高 騰 から 複 線 化 用 地 の 買 収 が 進 まず また 神 戸 電 鉄 の 経 営 状 態 から 総 事 業 費 400 億 円 (1997( 平 成 9) 年 時 点 )と 見 込 まれる 費 用 の 捻 出 は 困 難 であることから ほとんど 進 捗 していない 2.3 公 園 都 市 線 ( 横 山 ~ウッディタウン 中 央 間 5.5km) 三 田 市 の 横 山 駅 からウッディタウン 中 央 駅 までを 結 び 神 戸 三 田 国 際 公 園 都 市 のフラワータウン ウッディタウン の 中 央 を 貫 く 路 線 である 横 山 駅 では 新 開 地 側 から 分 岐 し 三 田 方 面 へ 直 通 できるようになっており 福 知 山 線 利 用 に よる 大 阪 方 面 への 利 用 に 重 点 が 置 かれている 現 在 は 全 線 単 線 だが 一 部 区 間 を 除 いて 複 線 化 用 地 が 確 保 されている 2.4 粟 生 線 ( 鈴 蘭 台 ~ 粟 生 間 29.2km) 神 戸 市 北 区 の 鈴 蘭 台 駅 から 小 野 市 の 粟 生 駅 までを 結 ぶ 路 線 鈴 蘭 台 ~ 木 津 間 の 急 峻 な 50 の 勾 配 を 越 え 神 戸 市 西 区 から 三 木 市 を 中 心 に 広 がる 住 宅 地 と 神 戸 市 の 中 心 部 を 結 ぶ 通 勤 通 学 路 線 である 粟 生 線 は 以 前 と 比 較 して 増 発 や 編 成 増 強 などでサービスアップに 努 めているものの 慢 性 的 な 赤 字 を 抱 えたままとな っており 現 状 では 路 線 の 存 続 は 危 機 的 な 状 況 が 続 いている 年 間 輸 送 人 員 は 1992( 平 成 4) 年 度 の 1420 万 人 がピー クで 2008( 平 成 20) 年 度 では 約 半 分 の 729 万 人 にまで 減 尐 している 1998( 平 成 10) 年 度 から 2007( 平 成 19) 年 度 の 10 年 間 だけでも 約 102 億 円 の 累 積 赤 字 を 抱 えており 2004( 平 成 16) 年 度 からは 神 戸 電 鉄 が 出 した 再 生 計 画 によ り 国 や 兵 庫 県 神 戸 市 三 木 市 小 野 市 など 沿 線 自 治 体 から 補 助 金 を 受 けてかろうじて 路 線 を 維 持 している 状 況 にあっ たが その 計 画 も 2009( 平 成 21) 年 度 で 終 了 し 補 助 も 終 了 した 2.5 神 戸 高 速 線 ( 新 開 地 ~ 湊 川 間 0.4km) 神 戸 市 兵 庫 区 の 新 開 地 駅 と 湊 川 駅 とを 結 ぶ 神 戸 高 速 鉄 道 の 路 線 神 戸 高 速 鉄 道 では 南 北 線 と 呼 ばれる 実 質 的 には 神 戸 電 鉄 有 馬 線 の 延 伸 であり 神 戸 電 鉄 のターミナルとなった 新 開 地 駅 で 阪 神 阪 急 山 陽 電 鉄 の 列 車 と 連 絡 している 神 戸 高 速 鉄 道 は 第 三 種 鉄 道 事 業 者 として 南 北 線 を 保 有 し 神 戸 電 鉄 が 第 二 種 鉄 道 事 業 者 として 列 車 を 運 行 している 神 戸 電 鉄 における 第 二 種 鉄 道 事 業 者 としての 路 線 名 称 は 南 北 線 ではなく 神 戸 高 速 線 である 神 戸 高 速 鉄 道 は 自 社 の 車 両 を 所 有 しておらず 南 北 線 では 全 ての 列 車 が 神 戸 電 鉄 の 車 両 により 有 馬 線 と 一 体 的 に 運 行 されている 東 西 線 とは 軌 間 が 異 なるため 直 通 はできない 3. ワンマン 化 の 経 緯 神 戸 電 鉄 におけるワンマン 運 転 の 取 り 組 みは 公 園 都 市 線 の 開 業 に 先 駆 け 鉄 道 事 業 の 効 率 的 な 運 用 を 目 指 すことを 目 的 として 1989( 平 成 元 ) 年 に 公 園 都 市 線 ワンマン 運 転 検 討 委 員 会 を 設 立 したことに 始 まる ワンマン 運 転 での 運 行 による 安 全 性 旅 客 サービスをはじめ 収 支 状 況 及 びワンマン 運 行 指 導 方 針 との 関 連 など あらゆる 角 度 から 慎 重 に 検 討 を 重 ねるとともに 先 行 実 施 されている 他 社 の 見 学 実 態 調 査 を 行 い 十 分 な 教 育 訓 練 を 経 て 1991( 平 成 3) 年 10 月 28 日 より 三 田 ~フラワータウン 間 において 神 戸 電 鉄 線 で 初 のワンマン 運 転 が 開 始 された 1995( 平 成 7) 年 1 月 に 起 きた 阪 神 淡 路 大 震 災 では 神 戸 電 鉄 線 も 大 きな 被 害 を 受 け 経 営 にも 尐 なからず 影 響 を 受 けた 神 戸 市 内 の 復 興 が 進 んでも 企 業 や 工 場 の 閉 鎖 や 移 転 により 利 用 者 数 は 回 復 せず 輸 送 人 員 は 1996( 平 成 8) 年 度 の 年 間 6850 万 人 をピークに 1998( 平 成 10) 年 度 には 6145 万 人 まで 減 尐 した 当 時 の 他 社 線 におけるワンマン 運 転 は 比 較 的 混 雑 率 の 低 い 線 区 で 実 施 されていたが 神 戸 電 鉄 線 での 最 混 雑 区 間 である 有 馬 線 丸 山 ~ 長 田 間 における 朝 ラ ッシュ 1 時 間 当 たりの 平 均 混 雑 率 は 135%で ワンマン 運 転 の 実 施 にはなかなか 踏 み 切 れない 状 況 だった しかしなが 34

ら 震 災 後 道 路 網 の 急 速 な 整 備 により 沿 線 から 都 心 部 への 車 による 移 動 が 容 易 となったこと 沿 線 と 都 心 部 とを 結 ぶバ ス 路 線 の 増 加 に 加 え 尐 子 高 齢 化 による 就 学 就 労 人 口 の 減 尐 などにより 輸 送 人 員 は 年 々 右 肩 下 がりの 傾 向 が 続 き さ らなる 運 行 コスト 削 減 が 急 務 となった これらの 状 況 に 対 応 するため 2001( 平 成 13) 年 に 混 雑 率 などから 比 較 的 ワン マン 運 転 への 移 行 が 容 易 であった 有 馬 口 ~ 有 馬 温 泉 間 2.5km を 皮 切 りに 主 要 線 区 を 大 きく 2 つに 分 け 段 階 的 に 全 線 ワンマンに 移 行 することとし 2004( 平 成 16) 年 に 新 開 地 ~ 粟 生 間 37.2km 2005( 平 成 17) 年 に 新 開 地 ~ 三 田 間 32.5km で 全 線 ワンマン 運 転 を 実 施 するに 至 った 4. 車 両 いずれの 車 両 も 急 峻 なこう 配 に 対 応 できる 設 計 となっていることが 特 徴 である 1973( 昭 和 48) 年 以 降 に 製 造 され た 車 両 は 阪 急 電 鉄 に 似 たマホガニー 調 の 内 装 や 濃 オリーブ 色 の 座 席 モケットが 採 用 されている 全 線 ワンマン 運 転 を 開 始 した 当 初 は 列 車 編 成 が 5 両 4 両 3 両 の 3 種 類 があり 5 両 編 成 列 車 のみツーマン 運 転 としていたが 輸 送 状 況 を 見 て 2009( 平 成 21) 年 のダイヤ 改 正 時 に 5 両 編 成 列 車 を 全 て 4 両 編 成 列 車 に 置 き 換 え 現 在 は 4 両 および 3 両 編 成 に よる 完 全 ワンマン 運 転 を 実 施 している 4.1 現 有 車 両 4.1.1 6000 系 神 戸 電 鉄 の 最 新 形 式 であり 2008( 平 成 20) 年 6 月 より 営 業 運 転 が 開 始 された 1994( 平 成 6) 年 の 5000 系 以 来 の 新 型 車 両 で ワンマン 運 転 に 当 初 から 対 応 している 全 車 電 動 車 の4 両 編 成 で 2 本 が 在 籍 する 最 高 速 度 は 80km/h であり 加 速 度 3.0km/h s 減 速 度 3.3km/h s( 常 用 最 大 )の 性 能 を 有 する 車 体 は 神 鉄 初 のステンレス 車 体 で 従 来 車 両 の 赤 に 黒 とゴールドのラインが 配 されている 全 車 が 川 崎 重 工 業 で 製 造 さ れ 車 外 の 種 別 行 先 表 示 器 には 字 幕 式 に 加 えてフルカラーLED を 神 鉄 では 初 めて 採 用 した 内 装 は 阪 急 電 鉄 の 車 両 と 類 似 しているが 木 目 調 パネルの 色 調 や 照 明 の 方 式 座 席 配 置 などが 異 なっている 客 室 内 に は 液 晶 ディスプレイを 設 置 し 次 駅 案 内 やドアの 開 閉 方 向 などを 知 らせる また 広 告 なども 流 せるようになっている 車 両 間 の 貫 通 扉 はセンサー 式 の 自 動 ドアとなっている 4.1.2 5000 系 1994( 平 成 6) 年 から 2000 系 をベースとし 制 御 装 置 を VVVF インバータ 制 御 とした 車 両 で 老 朽 化 した 初 期 高 性 能 電 車 を 置 き 換 えるために 製 造 された 全 車 電 動 車 の 4 両 編 成 で 10 本 40 両 が 在 籍 し 神 戸 電 鉄 の 最 大 両 数 となって いる 地 下 鉄 乗 り 入 れなどを 想 定 しない 山 岳 鉄 道 としては 南 海 電 鉄 高 野 線 のズームカーと 並 び 設 計 最 高 速 度 100km/h 起 動 加 速 度 3.0km/h s と 高 性 能 を 有 している ワンマン 運 転 には 2002( 平 成 14) 年 からの 改 造 により 対 応 している 車 内 は 他 の 神 鉄 車 両 と 異 なり ゴールデンオリーブ 色 のシート 木 目 調 の 壁 など 親 会 社 の 阪 急 電 鉄 の 車 両 に 類 似 してい る 5000 系 は 公 園 都 市 線 を 除 く 神 鉄 各 線 神 戸 高 速 線 で 特 快 速 から 普 通 まで 運 用 されている 35

4.1.3 2000 系 写 真 1,2 6000 系 ( 左 ) 5000 系 ( 右 ) (2010 年 8 月 3 日 谷 上 駅 にて( 左 ) 2009 年 12 月 12 日 新 開 地 駅 にて( 右 )) 公 園 都 市 線 の 開 業 に 合 わせ 3000 系 以 来 のフルモデルチェンジ 車 として 1991( 平 成 3) 年 に 登 場 した 2M1T の 3 両 編 成 3 本 と 3M1T の 4 両 編 成 2 本 の 計 17 両 が 在 籍 している ワンマン 運 転 には 3 両 編 成 は 登 場 時 から 4 両 編 成 は 改 造 により 対 応 している 車 体 はアルミ 合 金 製 であり 前 述 の 5000 系 はこの 車 両 をベースに VVVF 制 御 化 全 電 動 車 編 成 としたものである 3 両 編 成 は 公 園 都 市 線 有 馬 線 末 端 区 間 ( 有 馬 口 ~ 有 馬 温 泉 間 )で 4 両 編 成 は 有 馬 線 三 田 線 粟 生 線 で 主 に 運 用 さ れる 4.1.4 3000 系 1973( 昭 和 48) 年 から 1991( 平 成 3) 年 にかけて 製 造 された 神 鉄 初 のアルミ 合 金 車 体 の 冷 房 車 である 大 きく 分 け て 1973( 昭 和 48) 年 から 1981( 昭 和 56) 年 まで 製 造 された 前 期 型 と 1989( 平 成 元 ) 年 から 1991( 平 成 3) 年 にか けて 製 造 された 後 期 型 に 分 けられる 全 電 動 車 の 4 両 編 成 で 9 本 36 両 が 在 籍 する 車 体 はアルミ 地 肌 を 生 かしたクリ アラッカー 仕 上 げに 赤 を 基 調 とした 塗 装 から ウルトラマン 電 車 の 愛 称 がある 2002( 平 成 14) 年 からワンマン 運 転 工 事 が 施 工 された 3000 系 は 有 馬 線 三 田 線 粟 生 線 で 運 用 されている 写 真 3 2000 系 写 真 4 3000 系 36

4.1.5 1100 系 4.1.5.1 デ 1100 形 サ 1200 形 (いずれも 2010 年 5 月 4 日 撮 影 ) 1969( 昭 和 44) 年 から 1972( 昭 和 47) 年 に 13 編 成 が 製 造 された 2 扉 車 2001( 平 成 13) 年 から 順 次 ワンマン 化 改 造 が 施 工 され これに 伴 う 編 成 組 み 換 えにより 一 部 車 両 が 余 剰 廃 車 された 4.1.5.2 デ 1150 形 サ 1250 形 1977( 昭 和 52) 年 から 1987( 昭 和 62) 年 に 各 1 編 成 が 製 造 されたデ 1100 形 1200 形 の 3 扉 仕 様 車 2001( 平 成 13) 年 からワンマン 化 改 造 が 施 工 された 4.1.5.3 1500 形 1600 形 デ 1150 形 サ 1250 形 をベースとし 1991( 平 成 3) 年 に 製 造 された 1000 系 列 最 後 の 新 造 車 グループ 公 園 都 市 線 の 2000 系 が 検 査 入 場 する 際 の 予 備 車 として 製 造 された 公 園 都 市 線 の 運 用 に 対 応 し 製 造 時 からワンマン 運 転 対 応 で あった 4.1.6 1300 系 1971( 昭 和 46) 年 に 登 場 した 車 両 先 頭 車 中 間 車 の 区 別 と 登 場 年 代 により 4 形 式 に 分 けられる 1000 系 を 元 に 2 両 編 成 としたグループで デ 1300 形 デ 1320 形 デ 1350 形 1370 形 に 分 類 される 4.1.6.1 デ 1300 形 1971( 昭 和 46) 年 から 1973( 昭 和 48) 年 にかけて 5 編 成 が 製 造 された 2 扉 車 1996( 平 成 8) 年 から 1997( 平 成 9) 年 にかけて 4 編 成 が 廃 車 され 一 部 の 運 転 台 は 後 述 の 1370 形 に 流 用 された 現 在 は 1309 編 成 のみ 在 籍 し デ 1350 形 1361 編 成 と 4 両 固 定 編 成 を 組 み ワンマン 化 されている 4.1.6.2 デ 1320 形 1975( 昭 和 50) 年 から 1979( 昭 和 54) 年 にかけて 製 造 されたデ 1300 形 の 3 扉 中 間 電 動 車 仕 様 で 1300 形 2 両 編 成 の 中 間 に 挿 入 された 後 に 全 車 が 先 頭 車 化 改 造 により 後 述 の 1370 形 になったため 形 式 消 滅 した 4.1.6.3 デ 1350 形 デ 1300 形 の 改 良 車 で 当 初 から 冷 房 を 搭 載 した 3 扉 車 1979( 昭 和 54) 年 から 1987( 昭 和 62) 年 にかけて 6 編 成 が 製 造 された 現 在 は 全 編 成 が 4 両 固 定 編 成 化 されワンマン 化 されている 4.1.6.4 1370 形 デ 1320 形 の 先 頭 車 化 改 造 車 で 1996( 平 成 8) 年 から 1997( 平 成 9) 年 に 廃 車 となったデ 1300 形 デ 1050 形 の 運 転 台 を 接 合 して 3 編 成 が 登 場 した 2001( 平 成 13) 年 までは 主 に 粟 生 線 で 1100 系 との 5 両 編 成 運 用 に 使 用 されていた が 現 在 はワンマン 化 改 造 により 4 両 固 定 編 成 となっている 37

写 真 5 1100 系 写 真 6 1300 系 (いずれも 2010 年 5 月 4 日 撮 影 ) 5. 運 賃 収 受 方 式 全 線 でワンマン 運 転 を 実 施 しているが 列 車 内 で 料 金 を 収 受 する 方 式 ではなく 駅 の 改 札 口 を 利 用 する いわゆる 都 市 型 ワンマン の 方 式 を 採 用 している 6. 列 車 種 別 特 快 速 : 有 馬 線 三 田 線 における 最 速 達 種 別 であり 朝 ラッシュ 時 に 三 田 発 新 開 地 行 きのみ 1 日 2 本 ( 土 日 は 1 本 ) 運 行 されている 三 田 線 においては 唯 一 線 内 で 通 過 駅 のある 種 別 であり 岡 場 駅 を 出 ると 北 神 急 行 との 乗 換 駅 である 谷 上 駅 までノンストップとなり 谷 上 駅 から 新 開 地 駅 までの 停 車 駅 は 急 行 と 同 じである 快 速 の 上 位 種 別 であることから 英 語 では Special Rapid Express ( 直 訳 すると 特 別 快 速 急 行 )と 表 記 されている 種 別 名 が 特 快 速 となったのは かつて 運 転 されていた 特 急 と 快 速 との 間 の 位 置 づけのためである 快 速 : 粟 生 線 系 統 のみの 運 転 で 粟 生 ~ 新 開 地 間 で 運 転 されている 粟 生 線 における 最 速 達 種 別 でもある 下 り は 夕 ラッシュから 夜 間 にかけて 上 りは 早 朝 から 運 転 される( 土 休 日 は 下 りのみ 運 転 ) 英 語 では 他 社 と 違 い Rapid Express と 表 記 している 停 車 駅 は 急 行 の 停 車 駅 から 木 幡 駅 と 栄 駅 を 抜 いたものである かつてはこの 種 別 が 急 行 と して 運 転 されていたが 現 在 の 急 行 列 車 を 追 加 設 定 した 際 に 快 速 に 改 称 された その 後 1998( 平 成 10) 年 3 月 に 急 行 に 格 下 げされる 形 で 廃 止 されていたが 2009( 平 成 21) 年 のダイヤ 改 正 で 11 年 ぶりに 設 定 が 復 活 した 急 行 : 三 田 線 三 田 ~ 新 開 地 間 は 朝 夕 ラッシュ 時 粟 生 線 粟 生 ~ 新 開 地 間 は 朝 ラッシュ 時 に 粟 生 発 の 片 道 のみ 運 行 される かつては 夕 ラッシュ 時 の 粟 生 行 き 急 行 も 設 定 されていたが 2009( 平 成 21) 年 3 月 のダイヤ 改 正 で 快 速 に 格 上 げされた 快 速 が 廃 止 されていた 間 粟 生 線 においては 最 速 達 種 別 となっていた 準 急 : 朝 夕 ラッシュ 時 のみの 運 転 で 鈴 蘭 台 駅 以 北 は 有 馬 線 粟 生 線 とも 各 駅 に 停 車 する 2007( 平 成 19) 年 3 月 のダイヤ 改 正 前 は 日 中 にも 運 転 ( 上 りは 三 田 線 方 面 のみ 下 りは 粟 生 線 方 面 のみ)されていたが 同 改 正 で 日 中 の 準 急 は 普 通 に 格 下 げされた 普 通 : 三 田 ~ 新 開 地 間 と 粟 生 小 野 ~ 新 開 地 間 で 終 日 運 転 される 各 駅 に 停 車 し 日 中 はそれぞれ 毎 時 4 本 すなわち 鈴 蘭 台 ~ 新 開 地 駅 間 は 毎 時 8 本 になる また 有 馬 口 ~ 有 馬 温 泉 間 や 車 庫 がある 鈴 蘭 台 駅 を 始 発 や 終 着 とす る 区 間 列 車 がある 38

7. ワンマン 運 転 の 設 備 7.1 ワンマン 運 転 実 施 にあたり ワンマン 運 転 を 全 線 に 拡 大 するにあたっては 先 行 して 行 っていた 公 園 都 市 線 でのワンマン 運 転 の 設 備 取 り 扱 いを ベースにすることを 踏 まえ 公 園 都 市 線 のワンマン 運 転 を 踏 襲 することができるのか どのような 改 良 が 必 要 なのかを 取 りまとめ ここでも 他 社 の 設 備 との 比 較 検 討 も 行 い 以 下 に 安 全 運 行 を 確 保 するか 運 転 技 術 両 分 野 で 議 論 を 行 っ た 神 戸 電 鉄 線 の 線 路 条 件 は 急 曲 線 ホームが 多 いこと 連 続 急 こう 配 線 の 上 ホーム 長 の 余 裕 が 尐 ないことが 挙 げられる 特 に 曲 線 ホームの 27 駅 には ホームミラーに 加 えて ITV を 設 置 している これらの 設 備 は 乗 客 の 安 全 に 直 接 かかわ るものであることから よりよい 視 認 性 の 確 保 ためにカメラの 増 設 カメラ 位 置 の 変 更 太 陽 光 などの 写 りこみ 防 止 の フード 設 置 など 現 在 でも 年 間 を 通 しての 検 証 修 正 を 繰 り 返 している 扉 の 操 作 については できるだけホーム 上 及 び 車 内 の 様 子 を 直 接 目 視 で 確 認 することにより 安 全 性 の 向 上 を 図 るため 従 来 車 掌 が 車 掌 スイッチを 操 作 していたのと 同 じ 姿 勢 で 操 作 できるにしている 7.2 ワンマン 運 転 の 地 上 設 備 7.2.1 ホームミラー 列 車 の 停 止 位 置 から 前 方 の 適 切 な 個 所 にミラーを 設 置 し 出 発 時 運 転 士 が 列 車 付 近 の 状 況 を 確 認 するために 使 用 す る 7.2.2 ITV カメラ 曲 線 などにより 運 転 士 から 直 視 が 困 難 な 場 所 に ITV カメラを 設 置 し 運 転 士 が 乗 降 確 認 または 起 動 時 の 監 視 を 行 う 際 に 使 用 する 7.2.3 非 常 通 報 ボタン ホームと 車 体 の 隙 間 が 200mm 以 上 の 箇 所 があるホームに 設 置 し 異 常 時 に 巡 回 中 の 係 員 や 乗 客 が 非 常 通 報 ボタンを 押 すことで アクシデント 合 図 器 が 動 作 し 運 転 士 に 知 らせる 7.2.4 転 落 支 障 報 知 装 置 ホームと 車 体 の 隙 間 が 200mm 以 上 の 箇 所 に 設 置 し 乗 客 が 転 落 したときには 軌 道 に 設 置 された 検 知 マットが 転 落 を 検 知 し アクシデント 合 図 器 が 動 作 して 運 転 士 に 知 らせる 7.2.5 転 落 防 止 警 告 灯 ホームと 車 体 の 隙 間 が 200mm 以 上 の 箇 所 のホーム 側 面 部 に 設 置 し 列 車 在 線 時 に 回 転 警 告 灯 が 点 灯 し ホームと 列 車 の 隙 間 が 広 いことを 乗 客 に 知 らせる 7.3 車 両 設 備 7.3.1 乗 務 員 支 援 装 置 乗 務 員 の 扉 誤 操 作 による 事 故 を 未 然 に 防 止 し 運 転 保 安 度 の 向 上 を 図 ると 共 に 乗 務 員 の 負 担 軽 減 を 目 的 として 設 置 し ている 1ホーム 方 向 ホーム 有 効 長 判 定 機 能 ホーム 手 前 の 軌 間 に 設 置 した ID プレートから ホームの 左 右 方 向 乗 降 可 能 範 囲 データを 取 得 し 扉 開 閉 可 能 な 方 向 を 判 定 し 停 止 位 置 での 乗 降 の 可 否 を 判 定 する 2 扉 誤 操 作 防 止 機 能 39

1から 列 車 停 止 位 置 が 乗 降 可 能 範 囲 であればホーム 側 の 扉 ロックが 解 除 される 反 対 側 ホーム 方 向 の 車 掌 スイッチ を 操 作 した 場 合 及 び 列 車 停 止 位 置 が 乗 降 範 囲 を 超 えている 状 況 で 車 掌 スイッチを 操 作 した 場 合 は 扉 はロックされたま まとなり 音 声 により 警 告 する 7.3.2 発 報 信 号 装 置 列 車 防 護 が 必 要 な 場 合 に 列 車 無 線 装 置 に 付 加 した 発 報 装 置 のボタンを 押 すことにより 運 行 中 の 全 列 車 および 運 転 指 令 所 のモニタに 発 報 信 号 を 現 示 する 7.3.3 デッドマン 装 置 マスコンの 全 ての 位 置 において 手 を 離 すと 一 定 秒 数 後 に 非 常 ブレーキが 動 作 する 7.3.4 非 常 通 報 装 置 客 室 内 で 異 常 が 発 生 した 場 合 乗 客 が 非 常 通 報 装 置 ( 各 車 両 2 か 所 )の 押 ボタンを 操 作 すると 運 転 士 との 通 話 が 可 能 になる また 通 報 した 車 両 番 号 が 運 転 台 に 表 示 される 7.3.5 自 動 放 送 装 置 始 発 駅 行 先 駅 種 別 などの 運 行 設 定 により 車 内 では 案 内 放 送 (CM 放 送 タイムリー 放 送 ふくむ)および 案 内 表 示 器 の 表 示 車 外 では 到 着 時 の 車 内 放 送 出 発 時 には 注 意 喚 起 の 放 送 を 自 動 的 に 行 う 7.3.6 車 両 連 結 面 間 転 落 防 止 装 置 ホーム 停 車 中 の 列 車 連 結 部 からホームの 乗 客 が 軌 道 内 に 転 落 するのを 防 止 するため 車 両 連 結 面 にガードを 設 置 して いる 7.3.7 戸 閉 めセンサー 車 両 の 各 扉 の 上 部 ( 車 外 )に 戸 閉 めセンサーを 設 置 し 指 先 のような 厚 みの 薄 いものでも 車 外 から 扉 に 挟 んでいる 場 合 は センサーにより 検 知 し 運 転 台 に 設 置 されている 戸 閉 めセンサー 表 示 灯 により 運 転 士 に 知 らせると 共 に 列 車 が 起 動 しないシステムになっている 8. 考 察 まとめ ワンマン 運 転 は 列 車 運 行 においてトラブルが 発 生 すると 安 全 確 認 や 事 故 故 障 処 置 はもちろん 乗 客 の 案 内 や 誘 導 等 を 乗 務 員 一 人 で 対 応 しなければならない 場 面 も 多 く 運 転 指 令 員 乗 務 員 駅 係 員 がいかにうまく 連 携 をとり 協 力 して 対 応 するかが 重 要 となってくる 神 戸 電 鉄 では 様 々なワンマン 運 転 用 機 器 を 設 置 することで 乗 務 員 支 援 や 乗 客 の 安 全 快 適 性 の 確 保 に 努 めているように 見 受 けられる 路 線 概 説 の 項 でも 述 べたが 現 在 も 粟 生 線 を 中 心 に 鉄 道 利 用 者 の 減 尐 に 歯 止 めがかからず 厳 しい 状 況 が 続 いている 地 域 密 着 型 の 鉄 道 事 業 者 として きめ 細 かいサービスの 展 開 により 乗 客 の 満 足 度 向 上 とともに 鉄 道 事 業 の 根 源 である 輸 送 の 安 全 確 保 に 万 全 の 態 勢 で 取 り 組 んでいくことが 求 められるのではないか 参 考 文 献 鉄 道 ピクトリアル No.711(2001 年 12 月 臨 時 増 刊 号 ) 鉄 道 図 書 刊 行 会 有 岡 宣 夫 我 が 社 のワンマン 運 転 運 転 協 会 誌 No.613(2010 年 7 月 号 ), 日 本 鉄 道 運 転 協 会 17-21 頁 40