熊 本 市 東 アジア 戦 略 ~ 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 し 東 アジアから 選 ばれる 都 市 になる!~ 札 幌 北 京 東 京 蔚 山 ソウル プサン 蘇 州 無 錫 上 海 熊 本 大 阪 ハイズオン ハノイ 桂 林 台 北 アモイ 香 港 高 雄 バンコク クアラルンプール シンガポール ジャカルタ 改 訂 版 熊 本 市
~ 目 次 ~ Ⅰ 基 本 方 針 1 目 的 2 位 置 づけ 3 期 間 4 ターゲット 都 市 Ⅱ 戦 略 の 目 標 と 視 点 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 し 東 アジアから 選 ばれる 都 市 になる! Ⅲ 4つのチャレンジ チャレンジ1: 東 アジアに 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 す 都 市 ブランドの 確 立 と マ イ ス 観 光 振 興 MICE誘 致 チャレンジ2: 東 アジアと 連 携 した 学 術 都 市 づくり チャレンジ3: 東 アジアとのビジネスの 促 進 チャレンジ4: 東 アジアの 中 の 環 境 先 進 都 市 の 実 現 Ⅳ 計 画 の 推 進 に 向 けて 1 都 市 連 携 によるネットワークの 活 用 2 多 様 な 都 市 連 携 の 推 進 3 推 進 体 制
Ⅰ 基 本 方 針 1 目 的 本 市 は 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートの 全 線 開 業 と 政 令 指 定 都 市 への 移 行 により 都 市 としての 魅 力 と 存 在 感 の 高 まりを 見 せている MICE 施 設 整 備 を 中 心 とした 桜 町 花 畑 周 辺 地 区 のまちづくりや 熊 本 駅 周 辺 の 整 備 など 中 心 市 街 地 のまちづくりは 大 き な 転 換 期 を 迎 えており 大 変 重 要 な 時 期 にある このような 中 本 市 と 地 理 的 に 近 く 歴 史 的 にもつながりが 強 い 中 国 韓 国 や 近 年 経 済 成 長 著 しいアセアン 諸 国 を 含 む 東 アジア 諸 国 は 市 場 としての 魅 力 が 高 い 地 域 である 本 市 と 東 アジア 諸 国 との 交 流 は 観 光 食 品 産 業 などを 中 心 に 取 り 組 まれている 状 況 にあるが 今 後 さらに 経 済 活 動 の 様 々な 分 野 で 相 互 依 存 関 係 を 深 め 東 アジアと ともに 成 長 する 熊 本 市 を 目 指 していく 必 要 がある また 経 済 以 外 の 分 野 においても 本 市 の 強 みである 学 術 研 究 高 等 教 育 機 関 の 集 積 や 地 球 環 境 問 題 など 東 アジア 共 通 の 新 たな 課 題 を 踏 まえ 本 市 と 東 アジア 地 域 との 更 なる 連 携 協 力 を 深 めていくことが 考 えられる そこで 東 アジア 地 域 との 交 流 連 携 情 報 発 信 などを 戦 略 的 に 進 め 東 アジアか ら 選 ばれる 都 市 となることを 目 的 に 熊 本 市 東 アジア 戦 略 を 策 定 し 産 学 官 が 連 携 した 取 り 組 みの 強 化 を 図 るものである 2 位 置 づけ 第 6 次 総 合 計 画 に 基 づく 部 門 計 画 と 位 置 づける 特 に 第 6 次 総 合 計 画 の 重 点 的 取 り 組 み ( 出 会 いわくわくプロジェクト)や シティブランド 戦 略 プラン 国 際 化 指 針 観 光 振 興 計 画 コンベンションシティ 基 本 構 想 MICE 施 設 整 備 基 本 計 画 など の 関 連 計 画 と 連 動 させ 全 庁 的 な 取 り 組 みとする 3 期 間 第 6 次 総 合 計 画 と 合 わせ 平 成 30 年 度 までを 計 画 期 間 とする また 社 会 経 済 動 向 の 変 化 に 対 応 するため 中 間 年 である 平 成 26 年 度 に 見 直 しを 行 った 4 ターゲット 都 市 本 計 画 では 上 海 市 桂 林 市 蘇 州 国 家 高 新 区 アモイ 市 香 港 台 北 市 高 雄 市 釜 山 市 ソウル 市 蔚 山 市 や アセアン 諸 国 の 主 要 都 市 等 本 市 と 距 離 的 に 近 く か つ 人 口 規 模 が 大 きく 市 場 の 獲 得 や 観 光 客 等 の 誘 致 あるいは 学 術 や 環 境 面 での 交 流 連 携 が 見 込 める 都 市 を 当 面 のターゲットとする また これら 以 外 の 都 市 であっても 本 市 の 東 アジア 戦 略 の 展 開 に 重 要 となる 都 市 との 交 流 連 携 にも 取 り 組 んでいく 本 計 画 における 東 アジアの 定 義 : 中 国 香 港 台 湾 韓 国 アセアン 諸 国 (インドネシア マレーシア フィリピン ベトナ ム シンガポール タイ ブルネイ ラオス ミャンマー カンボジア) 1
Ⅱ 戦 略 の 目 標 と 視 点 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 し 東 アジアから 選 ばれる 都 市 になる! 本 市 の 特 徴 東 アジアの 中 のオアシス ( 東 アジア 一 の 地 下 水 都 市 森 の 都 田 園 都 市 温 泉 やゴルフ 場 に 近 い 都 市 など) 日 本 文 化 の 宝 庫 ( 熊 本 城 城 下 町 水 前 寺 成 趣 園 霊 厳 洞 歴 史 文 化 芸 能 の 継 承 創 造 さらに 国 内 外 に 発 信 していく 意 欲 の 高 い 人 材 など) 高 等 教 育 機 関 の 集 積 ( 人 口 当 たりの 大 学 定 員 数 の 多 さ 被 引 用 論 文 数 の 多 さなど) + 環 境 変 化 アクセス 向 上 ( 九 州 新 幹 線 201 1)と 都 市 機 能 強 化 ( 政 令 指 定 都 市 201 2) + 情 報 発 信 本 市 の 魅 力 を 東 アジアに 向 けて 積 極 的 に 情 報 発 信 選 ばれる 都 市 熊 本 この 目 標 を 実 現 するため 次 の4つにチャレンジする 2
Ⅲ 4つのチャレンジ チャレンジ1 東 アジアに 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 す 都 市 ブランド の 確 立 と 観 光 振 興 MICE 誘 致 チャレンジ2 東 アジアと 連 携 した 学 術 都 市 づくり チャレンジ3 東 アジアとのビジネスの 促 進 チャレンジ4 東 アジアの 中 の 環 境 先 進 都 市 の 実 現 3
チャレンジ1: 東 アジアに 熊 本 市 の 存 在 感 を 示 す 都 市 ブランドの 確 立 と 観 光 振 興 MICE 誘 致 現 状 と 課 題 本 市 には 韓 国 を 中 心 として 東 アジア 諸 国 から 多 くの 観 光 客 が 訪 れている 外 国 人 観 光 客 数 の 動 向 については 平 成 23 年 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 から 減 少 に 転 じたが その 後 は 回 復 基 調 にある 韓 国 中 国 とは 政 府 間 の 問 題 はあるものの 観 光 客 については 依 然 として 大 きな 割 合 を 占 めており また 高 雄 市 との 国 際 交 流 促 進 覚 書 の 締 結 や 定 期 便 就 航 に 向 けた 誘 致 活 動 等 の 効 果 により 台 湾 からの 観 光 客 が 順 調 に 増 加 している さらに 最 近 では 経 済 成 長 や 訪 日 ビザ 緩 和 等 の 施 策 を 背 景 にタイやシンガポール などのアセアン 諸 国 からの 観 光 客 も 増 えてきており 今 後 更 なる 増 加 が 期 待 される ところであり 本 市 は 今 後 とも 更 にまちの 魅 力 を 磨 き 情 報 発 信 を 続 けるとともに これらの 地 域 からの 観 光 客 の 誘 致 活 動 や 受 入 態 勢 整 備 にも 積 極 的 に 取 り 組 んでいく 必 要 がある また 本 市 滞 在 の 満 足 度 を 高 めるためには おもてなしの 向 上 多 言 語 による 案 内 板 等 の 表 示 ( 英 中 韓 )など 個 人 観 光 客 でも 快 適 で 安 心 して 観 光 できる 環 境 づく りが 不 可 欠 である さらに より 多 くの 人 々に 訪 れてもらうためには くまもとMI CE 誘 致 推 進 機 構 を 中 心 に 行 政 関 係 団 体 企 業 大 学 などが 連 携 し 国 際 会 議 や スポーツ 大 会 をはじめとするMICE 誘 致 を 強 化 することが 必 要 である そして これらを 熊 本 市 だけでなく 県 や 県 内 各 都 市 及 び 九 州 各 都 市 と 連 携 する など 県 全 体 または 九 州 全 体 で 取 り 組 んでいくことが 重 要 である 一 方 四 都 市 連 携 のパートナーである 福 岡 市 は 20 年 以 上 にも 及 ぶ 全 市 的 なアジ アンパーティー( 旧 アジアンマンス)の 開 催 などにより 多 くの 市 民 がアジアを 身 近 に 感 じる 事 業 を 展 開 しており 単 に 都 市 を 売 り 込 むだけではなく 相 手 の 文 化 を 理 解 し 受 け 入 れる 姿 勢 で 交 流 を 進 めている 本 市 においては 国 際 交 流 会 館 や 民 間 の 国 際 交 流 団 体 等 によって 様 々な 交 流 や 協 力 活 動 が 行 われているが 今 後 はさらにその 輪 を 広 げ 本 市 と 東 アジア 諸 都 市 間 の 相 互 理 解 を 深 めていく 必 要 がある チャレンジ 方 針 1 東 アジアに 向 けた 都 市 ブランドの 確 立 と 情 報 発 信 2 官 民 が 一 体 となったおもてなしの 向 上 や 観 光 客 MICE 等 の 誘 致 3 本 市 と 東 アジア 諸 都 市 間 の 異 文 化 相 互 理 解 の 推 進 主 な 取 り 組 み 1 東 アジアに 向 けた 都 市 ブランドの 確 立 と 情 報 発 信 本 市 の 特 徴 である 歴 史 文 化 清 らかな 地 下 水 安 全 安 心 で 良 質 な 農 水 産 物 などの 情 報 発 信 をさらに 充 実 する ( 特 に 東 アジアでも 人 気 がある 日 本 の 漫 画 アニメや 映 画 ゲームなどの 魅 力 や もっこす のこだわりと わさもん の 情 熱 にあふれた 市 民 の 創 造 力 を 活 か して わくわく 都 市 としてまちの 魅 力 を 磨 き 上 げる など) 東 アジアにおける 本 市 の 認 知 度 を 高 めるため 市 長 によるトップセールスをはじ 4
め 市 民 企 業 大 学 行 政 わくわく 親 善 大 使 など 様 々な 機 関 人 材 が 連 携 し 情 報 収 集 発 信 を 行 う 熊 本 上 海 事 務 所 を 拠 点 とし 県 や 大 学 と 連 携 した 情 報 収 集 発 信 を 行 うとともに アセアン 諸 国 における 拠 点 づくりについても 検 討 する 情 報 の 受 け 手 を 意 識 し それぞれの 地 域 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 情 報 発 信 をさ らに 充 実 する ( 外 国 人 現 地 事 情 に 詳 しい 人 材 やメディア インターネット SNS 映 画 等 の 活 用 それぞれの 言 語 ( 英 中 韓 )による 情 報 発 信 など) 鹿 児 島 市 福 岡 市 北 九 州 市 との 四 都 市 連 携 や 各 観 光 ルート 協 議 会 等 を 活 用 し た 九 州 他 都 市 と 連 携 したプロモーション 国 のビジット ジャパン 地 方 連 携 事 業 を 活 用 した 広 域 観 光 周 遊 ルートの 造 成 など 九 州 全 体 の 魅 力 を 集 結 することで 情 報 の 発 信 力 を 高 める など 2 官 民 が 一 体 となったおもてなしの 向 上 や 観 光 客 MICE 等 の 誘 致 市 民 地 域 団 体 NPO 事 業 者 によるおもてなしを 提 供 するとともに 外 国 人 にも 分 かりやすい 多 言 語 による 案 内 板 等 の 表 示 ( 英 中 韓 )や 様 々な 情 報 提 供 など 快 適 で 安 心 して 旅 行 できる 環 境 づくりを 進 めるほか ムスリム(イ スラム 教 徒 ) 観 光 客 の 受 入 態 勢 の 整 備 を 図 り ムスリムフレンドリーシティを 目 指 す 本 市 を 訪 れた 外 国 人 が 食 事 や 買 い 物 などをしやすい 環 境 を 整 備 する ( 免 税 店 ( 輸 出 物 品 販 売 場 )を 増 やす 取 り 組 みを 進 める など) 個 人 旅 行 が 増 加 し 旅 行 目 的 が 多 様 化 していることから 体 験 型 ツアーなど それぞれの 国 の 嗜 好 やニーズに 合 わせた 新 たな 観 光 を 促 進 する (まち 歩 きや 郷 土 料 理 伝 統 工 芸 の 体 験 ツアー 実 施 和 太 鼓 や 日 本 舞 踊 などの 日 本 文 化 に 触 れ る 場 の 提 供 を 推 進 する など) くまもとMICE 誘 致 推 進 機 構 を 中 心 に 地 域 の 企 業 関 係 団 体 大 学 行 政 などが 連 携 し 国 際 会 議 やインセンティブツアー また2020 年 の 東 京 オリ ンピック パラリンピック 開 催 に 伴 うキャンプや 国 際 スポーツ 大 会 等 のMI CEを 誘 致 するとともに 市 域 を 越 えた 協 議 会 等 を 積 極 的 に 活 用 し 他 都 市 と ともに 観 光 客 等 が 九 州 の 中 の 熊 本 へ 来 たくなる 仕 掛 けや 仕 組 み 受 け 皿 づく りを 進 める 観 光 客 が 自 ら 情 報 を 収 集 し また 実 際 に 体 験 した 熊 本 の 魅 力 をリアルタイムで 発 信 してもらうために 交 通 施 設 や 観 光 施 設 を 中 心 とした 公 衆 Wi-Fiの 整 備 を 進 める 県 や 民 間 と 一 体 となって 上 海 市 や 高 雄 市 等 との 直 行 便 誘 致 を 働 きかけるとと もに これらの 都 市 の 魅 力 を 市 民 に 発 信 するなど 本 市 からの 送 客 を 支 援 する 成 田 空 港 や 関 西 空 港 中 部 空 港 など 国 内 の 主 要 国 際 空 港 と 熊 本 空 港 を 結 ぶ 路 線 を 活 用 した 観 光 客 誘 致 に 取 り 組 む 友 好 都 市 友 好 協 力 都 市 交 流 都 市 等 との 連 携 による 観 光 客 MICE 誘 致 に 取 り 組 む など 3 本 市 と 東 アジア 諸 都 市 間 の 異 文 化 相 互 理 解 の 推 進 アジアンホリデーinくまもと など 本 市 の 催 しに 東 アジアの 文 化 や 特 産 物 等 を 紹 介 するコーナーを 設 けるなど 市 民 が 東 アジアを 身 近 に 感 じ 異 文 化 を 理 解 する 機 会 の 創 出 に 努 める 5
教 育 文 化 などの 青 少 年 の 交 流 や 本 市 の 歴 史 文 化 自 然 等 の 魅 力 の 発 信 等 を 通 して 修 学 旅 行 や 留 学 先 等 として 本 市 が 選 ばれるよう 働 きかけるとともに 本 市 市 民 との 交 流 の 機 会 を 提 供 し 相 互 交 流 を 促 進 する 東 アジア 各 国 の 大 使 館 政 府 観 光 局 等 と 連 携 し 市 民 に 東 アジアの 情 報 を 発 信 す る など MICE:Meeting( 企 業 等 のミーティング) Incentive( 企 業 等 の 報 奨 研 修 旅 行 ) Convention( 国 際 会 議 ) Exhibition/Event( 展 示 会 イベント)の 総 称 SNS:ソーシャルネットワーキングサービス インターネット 上 での 人 と 人 との 交 流 やネットワークを 構 築 するウェブサイト 主 なも のに フェイスブック ツイッター ミクシー ラインなどがある 成 果 指 標 ホームページやSNS(フェイスブック ツイッター ブロ グ 等 )のアクセス 数 及 びファン 数 1 東 アジア 諸 国 からの 宿 泊 客 数 ( 暦 年 ) 2 単 位 基 準 値 (H21) H25 実 績 ( 目 標 値 ) 目 標 値 (H30) 件 - 2 万 6 千 5 万 千 人 45 (H20) 32(H24) (68) 64 ムスリムフレンドリーホテル 飲 食 店 数 3 店 舗 - 6 20 国 際 コンベンション 開 催 数 4 件 - 13 26 東 アジアの 国 々の 人 々との 交 流 に 関 心 がある 市 民 の 割 合 5 % 40.6 39.3 (50) 50 1 満 遊 くまもとHP 及 び 熊 本 シティブランドWEB の 多 言 語 版 アクセス 数 わくわく 都 市 くまもとフェイスブックページ 及 びツイッター の 東 アジア 諸 国 のファン 数 上 海 事 務 所 運 営 のミニブログのファン 数 などの 合 計 値 2 出 典 : 熊 本 市 観 光 統 計 より 抜 粋 3 ムスリムの 方 が 安 心 して 食 事 や 飲 食 及 び 宿 泊 できるホテルや 飲 食 店 4 出 典 : 熊 本 国 際 観 光 コンベンション 協 会 が 実 施 する コンベンション 統 計 国 際 コンベンションとは 2カ 国 以 上 ( 日 本 を 除 く)から 30 人 以 上 が 参 加 する 学 術 会 議 セミナー シンポジウム その 他 会 議 スポーツコンベンション 20 人 以 上 が 参 加 するスポーツキャン プ 5 出 典 : 熊 本 市 市 民 アンケート 調 査 熊 本 上 海 事 務 所 四 都 市 連 携 海 外 プロモーション 6
チャレンジ2: 東 アジアと 連 携 した 学 術 都 市 づくり 現 状 と 課 題 本 市 には 明 治 期 に 旧 制 第 五 高 等 学 校 が 設 置 されるなど 学 術 研 究 高 等 教 育 の 中 心 としての 歴 史 があり 現 在 においても 全 国 レベルで 人 口 あたりの 大 学 入 学 定 員 数 が 多 く また 自 然 科 学 系 では 論 文 の 被 引 用 数 が 多 いといった 学 園 都 市 学 術 都 市 に 見 合 う 要 素 が 見 られる しかしながら 国 際 的 に 見 た 場 合 本 市 の 学 術 研 究 高 等 教 育 の 拠 点 性 にはなお 向 上 の 余 地 がある 例 えば 本 市 内 の 大 学 への 留 学 生 数 ( 平 成 26 年 現 在 674 名 ) は 九 州 の 他 都 市 と 比 較 すると 少 なく 本 市 の 持 つ 特 徴 が 十 分 に 活 かされていない また 研 究 機 関 や 人 材 の 集 積 の 面 からも 東 アジアにおける 学 術 研 究 の 拠 点 とまでは 言 えない 状 況 である また 留 学 先 としての 日 本 の 魅 力 が 低 下 していると 言 われており 今 後 の 留 学 生 誘 致 には 更 なる 工 夫 が 必 要 となっている そこで 留 学 生 数 を 増 やすためには 東 ア ジアと 本 市 の 大 学 間 の 交 流 促 進 や 本 市 が 持 つ 豊 かな 生 活 環 境 と 安 価 な 物 価 安 心 安 全 な 街 など 生 活 上 の 長 所 や 本 市 内 大 学 の 強 みや 魅 力 をアピールしていく 必 要 が ある また 来 熊 した 留 学 生 に 対 しては 住 居 など 生 活 面 での 支 援 の 他 に 行 政 や 企 業 での 研 修 や 就 労 機 会 の 提 供 などが 必 要 であり このような 総 合 的 な 受 け 皿 づくりに 取 り 組 むことが 求 められている さらに 産 学 官 での 連 携 の 下 で 国 際 的 な 学 会 やシンポジウム 等 の 開 催 を 促 進 し 研 究 者 の 往 来 を 活 性 化 するとともに 研 究 機 関 や 人 材 の 集 積 を 図 るほか 本 市 におけ る 学 術 研 究 高 等 教 育 の 拠 点 性 の 向 上 に 努 める 必 要 がある チャレンジ 方 針 1 東 アジアから 留 学 生 等 が 集 まるための 情 報 発 信 と 受 け 皿 づくり 2 研 究 の 核 となる 機 関 や 人 材 の 集 積 の 促 進 主 な 取 り 組 み 1 東 アジアから 留 学 生 等 が 集 まるための 情 報 発 信 と 受 け 皿 づくり 海 外 の 学 生 から 留 学 先 として 選 ばれるように 熊 本 上 海 事 務 所 と 各 大 学 が 連 携 し 本 市 及 び 本 市 内 大 学 の 魅 力 を 発 信 する また 各 大 学 が 東 アジア 諸 都 市 で 実 施 す る 留 学 説 明 会 や 現 地 入 試 を 支 援 する ( 特 に アセアン 諸 国 をターゲットとした 情 報 発 信 を 行 う ) 本 市 内 大 学 と 本 市 の 交 流 都 市 等 の 大 学 との 連 携 協 定 を 進 め 学 生 の 相 互 派 遣 や 交 流 を 促 進 する 県 や 大 学 コンソーシアム 熊 本 と 連 携 し 留 学 生 が 暮 らしやすい 生 活 環 境 の 中 で 研 究 留 学 生 活 が 送 れるように 留 学 生 のためのワンストップ 窓 口 の 設 置 や 各 種 情 報 の 提 供 をはじめ 住 宅 など 生 活 面 での 支 援 を 行 う また SNSによるネッ 7
トワークの 活 性 化 など 留 学 生 を 通 じた 新 たな 交 流 の 創 出 を 図 る 留 学 生 に 対 して 企 業 等 と 連 携 し インターンシップの 受 け 入 れや 就 職 活 動 の 支 援 を 行 う など 2 研 究 の 核 となる 機 関 や 人 材 の 集 積 の 促 進 国 際 的 な 学 会 やシンポジウム 等 の 開 催 を 促 進 し 研 究 者 の 往 来 を 活 性 化 すること により 人 材 の 集 積 を 図 る 特 に 本 市 内 の 大 学 で 充 実 している 自 然 科 学 系 医 学 薬 学 系 や 行 政 都 市 の 特 徴 でもある 公 共 政 策 系 等 の 大 学 大 学 院 に 東 アジア 地 域 における 将 来 有 望 な 技 術 者 や 政 府 関 係 者 が 集 うための 支 援 や 働 きかけを 行 う 起 業 化 や 政 策 研 究 などを 目 的 とした 産 学 官 連 携 の 共 同 事 業 や 研 究 活 動 の 活 性 化 を 図 り 地 域 の 発 展 につなげるとともに これをさらに 強 化 するために 研 究 の 核 となる 機 関 等 の 設 置 や 誘 致 を 促 進 する など 学 術 都 市 とは 一 般 的 に 複 数 の 大 学 や 研 究 所 が 立 地 していたり 国 を 代 表 する 大 学 がキャンパスを 構 えるなど 研 究 学 術 が 産 業 や 文 化 で 大 きな 役 割 を 果 たしている 都 市 を 指 す 成 果 指 標 単 位 基 準 値 (H21) 東 アジア 諸 国 から 本 市 内 の 大 学 への 留 学 生 数 1 人 45 東 アジア 諸 国 の 大 学 と 本 市 内 の 大 学 間 等 の 連 携 協 定 数 2 件 73 1 出 典 : 熊 本 留 学 生 交 流 推 進 会 議 データから 総 留 学 生 数 のうち 東 アジア 諸 国 出 身 者 分 を 抜 粋 2 市 内 各 大 学 HP 等 参 照 H25 実 績 目 標 値 540 (720) 136 ( 増 加 ) 目 標 値 (H30) 810 20 留 学 生 ワンストップ 窓 口 上 海 大 学 院 生 インターンシップ 受 け 入 れ 8
東 アジアと 本 市 内 の 大 学 の 主 な 大 学 間 協 定 中 国 広 西 師 範 大 学 ( 崇 城 大 ) 天 津 大 学 ( 崇 城 大 ) ハルビン 医 科 大 学 ( 崇 城 大 )( 熊 大 ) 中 国 人 民 大 学 ( 学 園 大 ) 広 西 師 範 大 学 ( 熊 大 ) 同 済 大 学 ( 熊 大 ) 南 昌 大 学 ( 熊 大 ) 大 連 理 工 大 学 ( 熊 大 ) シンセン 大 学 ( 学 園 大 ) 北 京 外 国 語 大 学 ( 学 園 大 ) 北 京 語 言 大 学 ( 学 園 大 ) 北 京 第 二 外 国 語 学 院 ( 学 園 大 ) 広 西 大 学 ( 県 立 大 ) 華 東 政 法 大 学 ( 熊 大 ) 中 国 医 学 科 学 院 ( 熊 大 ) 中 国 科 学 院 力 学 研 究 所 ( 熊 大 ) 四 川 大 学 理 学 部 工 学 部 ( 熊 大 ) 山 東 大 学 工 学 系 学 院 ( 熊 大 ) 桂 林 理 工 大 学 ( 熊 大 ) 中 国 科 学 院 上 海 実 験 動 物 センター( 熊 大 ) 広 東 省 医 学 実 験 動 物 センター( 熊 大 ) 延 辺 大 学 理 学 院 ( 熊 大 ) 上 海 師 範 大 学 ( 熊 大 ) 復 旦 大 大 学 院 ( 熊 大 ) 広 西 大 学 土 木 建 築 工 程 学 院 化 学 化 工 学 院 ( 熊 大 ) 広 西 医 科 大 学 ( 熊 大 ) など 韓 国 忠 清 大 学 ( 崇 城 大 ) 培 材 大 学 校 ( 熊 大 ) 東 亜 大 学 校 ( 熊 大 ) 韓 国 科 学 技 術 院 ( 熊 大 ) 大 田 大 学 校 ( 学 園 大 ) 朝 鮮 大 学 校 人 文 大 学 ( 熊 大 ) 江 南 大 学 校 教 育 学 部 ( 熊 大 ) 韓 南 大 学 校 法 科 大 学 ( 熊 大 ) 国 立 釜 慶 大 学 校 工 科 大 学 ( 熊 大 ) 韓 国 生 産 技 術 研 究 院 非 晶 質 ナノ 素 材 開 発 事 業 団 ( 熊 大 ) 湖 西 大 学 校 工 科 大 学 ( 熊 大 ) 仁 荷 大 学 熱 プラズマ 環 境 技 術 地 域 研 究 センター( 熊 大 ) 湖 西 大 学 校 ナノ 素 材 及 び 応 用 製 品 地 域 技 術 革 新 センター( 熊 大 ) 高 麗 大 学 校 保 健 科 学 大 学 ( 熊 大 ) 祥 明 大 學 校 ( 県 立 大 ) 韓 国 海 洋 大 學 校 ( 県 立 大 ) 平 澤 大 学 校 (ルーテル 大 ) 仁 徳 大 学 校 (ルーテル 大 ) など ラオス ラオス 国 立 大 学 ( 熊 大 ) ラオス 保 健 科 学 大 学 薬 学 部 ( 熊 大 ) など 台 湾 南 栄 技 術 学 院 ( 熊 大 ) 南 台 科 技 大 学 工 学 院 ( 熊 大 ) 台 北 科 技 大 學 ( 県 立 大 ) 慈 済 大 学 東 方 語 文 学 系 ( 尚 絅 大 ) など タイ モンクット 王 ラカバン 工 科 大 学 ( 東 海 大 ) カセサート 大 学 ( 熊 大 ) コンケン 大 学 ( 熊 大 )( 東 海 大 ) チュラロンコーン 大 学 ( 学 園 大 )( 熊 大 ) ワライラック 大 学 ( 県 立 大 ) スラナリ 技 術 大 学 など マレーシア マレーシア 理 科 大 学 ( 熊 大 ) ペトロナス 工 科 大 学 ( 熊 大 ) など ベトナム ハノイ 建 設 大 学 ( 崇 城 大 ) ベトナム 国 立 大 学 ハノイ 校 ハノイ 科 学 大 学 ( 熊 大 ) ベトナム 国 家 大 学 ハノイ 校 ( 学 園 大 ) ハノイ 建 設 大 学 ( 熊 大 ) ベトナム 自 然 環 境 省 地 質 鉱 物 資 源 研 究 所 ( 熊 大 ) ダナン 工 科 大 学 ( 崇 城 大 ) など フィリピン セントラル ルソンフ 国 立 大 学 ( 東 海 大 ) フィリピン 大 学 ロス パニョス 校 ( 東 海 大 ) フィリピン 大 学 ディリマン 校 ( 熊 大 ) デラサール 大 学 工 学 部 ( 熊 大 ) など インドネシア スラバヤ 工 科 大 学 ( 熊 大 ) ブラウィジャヤ 大 学 ( 熊 大 ) など 9
チャレンジ3: 東 アジアとのビジネスの 促 進 現 状 と 課 題 本 市 は 香 港 上 海 台 北 釜 山 ソウルなど 東 アジアの 大 都 市 に 対 して 地 理 的 優 位 性 を 持 っているが 同 じ 優 位 性 を 有 する 北 部 九 州 と 比 較 すると 輸 出 入 や 投 資 な どのビジネス 面 での 実 績 は 大 きな 開 きがあり 今 後 更 なる 物 流 機 能 の 充 実 や 市 場 の 開 拓 獲 得 が 求 められる このような 中 近 年 本 市 では 食 品 産 業 を 中 心 に 東 アジア 諸 国 で 積 極 的 に 店 舗 展 開 している 事 例 や 見 本 市 商 談 会 などへの 参 加 を 契 機 として 海 外 との 商 取 引 を 開 始 し たり 検 討 する 動 きが 見 られる このような 企 業 の 動 きを さらに 他 の 業 種 に 広 げ 本 市 全 体 としての 展 開 につなげていくことが 課 題 である そこで ジェトロ 熊 本 県 貿 易 協 会 等 関 係 機 関 との 連 携 のもと これまで 以 上 に 細 やかなビジネスサポート 機 能 の 充 実 強 化 を 図 るとともに 商 談 会 開 催 や 見 本 市 出 展 関 連 情 報 の 発 信 などによってビジネス 機 会 を 創 出 することが 必 要 である さらに 上 記 関 係 機 関 に 加 え 県 物 産 振 興 協 会 県 農 畜 産 物 輸 出 支 援 協 議 会 等 で 組 織 する くまもとうまかもん 輸 出 支 援 協 議 会 による オール 熊 本 や 政 令 指 定 都 市 移 行 に 伴 い 加 入 した 九 州 経 済 国 際 化 推 進 機 構 や 九 州 貿 易 振 興 協 議 会 による オー ル 九 州 での 輸 出 拡 大 に 向 けた 事 業 展 開 についても 協 力 して 進 めて 行 くことが 必 要 で ある また それらを 支 える 人 材 として セミナー 等 による 東 アジアで 活 躍 できる 人 材 育 成 留 学 生 をはじめとした 海 外 の 人 材 の 活 用 さらには 行 政 においても 職 員 の 語 学 やコーディネート 力 の 向 上 はもとより 外 国 人 などの 外 部 人 材 を 積 極 的 に 登 用 する ことも 必 要 である チャレンジ 方 針 1 本 市 産 出 の 製 品 農 水 産 物 等 の 東 アジアにおける 市 場 の 獲 得 2 東 アジアとのビジネスを 拡 大 する 人 材 の 確 保 と 育 成 主 な 取 り 組 み 1 本 市 産 出 の 製 品 農 水 産 物 等 の 東 アジアにおける 市 場 の 獲 得 香 港 台 湾 はもとより 最 近 台 頭 が 著 しいシンガポール 等 アセアン 諸 国 に 対 する 地 場 企 業 の 販 路 開 拓 拡 大 のため 見 本 市 への 出 展 商 談 会 の 開 催 等 を 実 施 する 県 ジェトロ 熊 本 県 貿 易 協 会 くまもとうまかもん 輸 出 支 援 協 議 会 等 貿 易 関 係 機 関 や 熊 本 上 海 事 務 所 東 アジア 戦 略 推 進 アドバイザー 等 と 連 携 し 地 場 企 業 への 海 外 市 場 の 情 報 やハラールに 関 する 情 報 提 供 のほか ハラール 認 証 に 関 する 支 援 ポートセールスの 推 進 など 海 外 ビジネスサポート 機 能 を 充 実 させる 東 アジア 経 済 交 流 推 進 機 構 に 加 入 し 環 黄 海 地 域 の 各 都 市 と 連 携 するとともに 九 州 各 都 市 との 連 携 を 図 り 東 アジア 都 市 のアクセスポイントを 増 やし 環 境 農 業 医 療 分 野 といった 本 市 の 特 性 を 活 かした 産 業 を 中 心 にビジネスしやすい 環 境 づくりを 進 める など 2 東 アジアとのビジネスを 拡 大 する 人 材 の 確 保 と 育 成 県 ジェトロ 熊 本 県 貿 易 協 会 くまもとうまかもん 輸 出 支 援 協 議 会 等 貿 易 関 係 機 関 と 連 携 した 海 外 ビジネス 研 修 講 座 等 の 開 催 や 東 アジア 戦 略 推 進 アドバイ 10
ザーによる 個 別 相 談 などを 通 して 東 アジアで 活 躍 できる 人 材 育 成 を 行 う 熊 本 へ 留 学 経 験 のある 海 外 の 人 材 のネットワーク 化 を 図 ることにより 本 市 の 東 アジア 戦 略 展 開 への 活 用 を 進 める 行 政 においても 職 員 の 語 学 やコーディネート 力 の 向 上 を 図 るとともに 外 国 人 などの 外 部 人 材 を 積 極 的 に 登 用 する など ジェトロ: 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 日 本 の 貿 易 の 振 興 に 関 する 事 業 を 総 合 的 に 実 施 する 機 関 ハラール:イスラム 法 により 定 められた 合 法 なもの ハラール 認 証 は 各 国 が 定 めたハラールに 関 わる 食 品 医 薬 品 化 粧 品 等 の 認 証 制 度 成 果 指 標 単 位 基 準 値 :H21 H25 実 績 ( 目 標 値 ) H30 目 標 値 本 市 企 業 の 東 アジア 諸 国 への 進 出 数 1 件 35 商 談 会 見 本 市 での 商 談 成 約 数 ( 累 計 ) 2 件 5 東 アジアに 関 するビジネス 研 修 講 座 等 への 参 加 者 数 3 人 30 (H20) 57 (70) 90 54 (30) 10 701 ( 増 加 ) 80 1 出 典 : 九 州 経 済 産 業 局 国 際 化 レポート 及 び( 財 ) 九 州 経 済 調 査 協 会 2008 九 州 山 口 地 場 企 業 の 海 外 進 出 のデータを 本 市 で 作 成 2 出 典 : 本 市 が 主 催 共 催 等 を 行 ったものに 限 る 3 出 典 : 行 政 ジェトロ 熊 本 県 貿 易 協 会 など 公 的 機 関 が 実 施 したものに 限 る( 都 市 圏 ) 香 港 国 際 食 品 見 本 市 (FoodExpo201 3) シンガポール 日 本 食 品 見 本 市 (OishiJAPAN201 3) シンガポール 伊 勢 丹 熊 本 フェア 11
チャレンジ4: 東 アジアの 中 の 環 境 先 進 都 市 の 実 現 現 状 と 課 題 本 市 は 人 口 74 万 人 の 都 市 活 動 が 営 まれる 快 適 な 都 市 機 能 と 清 らかな 地 下 水 や 森 の 都 と 称 される 緑 などの 豊 かな 自 然 環 境 を 併 せ 持 つ 都 市 である しかしながら 近 年 本 市 においても 都 市 化 の 進 展 や 生 活 様 式 の 多 様 化 などによ り この 恵 まれた 環 境 が 損 なわれることが 懸 念 されており 地 下 水 の 保 全 やごみ 減 量 などをはじめとする 様 々な 環 境 保 全 への 取 り 組 みを 進 め 世 界 に 誇 れる 環 境 先 進 都 市 を 目 指 している 現 在 地 球 温 暖 化 など 世 界 的 規 模 での 環 境 問 題 が 深 刻 化 しており 国 境 を 越 えた 喫 緊 の 課 題 となっている 特 に 東 アジア 地 域 においては 昨 今 大 陸 から 日 本 へ 飛 来 す るPM2.5 大 気 中 の 水 銀 の 量 の 増 大 が 懸 念 されるなど 東 アジア 地 域 における 経 済 発 展 と 環 境 保 全 の 両 立 は 本 市 との 共 通 の 課 題 となってきている このような 中 平 成 25 年 には 本 市 における 地 下 水 保 全 の 取 り 組 みが 国 連 生 命 の 水 最 優 秀 賞 を 受 賞 するとともに 本 市 が 水 銀 及 び 水 銀 化 合 物 の 人 為 的 な 排 出 及 び 放 出 から 人 の 健 康 及 び 環 境 を 保 護 することを 目 的 とする 国 際 条 約 である 水 銀 に 関 す る 水 俣 条 約 の 採 択 の 地 となるなど 環 境 保 全 の 取 り 組 みにおいて 世 界 からも 注 目 されるようになった そこで 今 後 も 本 市 は 市 民 事 業 者 行 政 が 協 力 しながら この 恵 まれた 環 境 を 保 全 し その 素 材 に 磨 きをかけ 持 続 可 能 な 環 境 先 進 都 市 づくりを 進 めるとともに 東 アジアの 中 においては 積 極 的 に 環 境 保 全 に 協 力 するなどの 役 割 と 責 務 を 果 たす 必 要 がある チャレンジ 方 針 1 世 界 に 誇 れる 東 アジアの 中 の 環 境 先 進 都 市 づくりと 情 報 発 信 2 共 に 環 境 保 全 に 貢 献 するための 国 際 協 力 の 推 進 3 地 場 環 境 ビジネスの 東 アジアへの 展 開 主 な 取 り 組 み 1 世 界 に 誇 れる 東 アジアの 中 の 環 境 先 進 都 市 づくりと 情 報 発 信 地 球 温 暖 化 対 策 や 生 物 多 様 性 の 保 全 への 対 応 など 今 日 の 環 境 課 題 に 率 先 して 取 り 組 み 世 界 に 誇 る 地 下 水 都 市 森 の 都 といった 良 好 な 環 境 の 形 成 と 持 続 可 能 な 循 環 型 環 境 先 進 都 市 熊 本 をアピールする 水 銀 に 関 する 水 俣 条 約 に 基 づき 水 銀 含 有 製 品 の 分 別 収 集 など 水 銀 フリー 社 会 の 実 現 に 向 けた 先 導 的 な 取 組 みを 行 う など 2 共 に 環 境 保 全 に 貢 献 するための 国 際 協 力 の 推 進 イ ク レ イ ジ ャ イ カ ICLEI やJICAなどの 日 本 の 政 府 機 関 や 国 際 機 関 また 大 学 をはじめとす る 教 育 機 関 や 民 間 企 業 と 積 極 的 に 連 携 を 図 り 環 境 政 策 や 環 境 技 術 等 の 視 察 団 研 修 生 の 受 け 入 れ 等 を 通 して 大 気 や 水 環 境 の 保 全 温 暖 化 対 策 などで 東 アジア の 環 境 保 全 に 貢 献 する 環 境 保 全 活 動 を 自 主 的 に 展 開 しているNPOや 市 民 団 体 が 実 施 するシンポジウ 12
ムや 情 報 交 流 会 視 察 等 の 活 動 を 支 援 する など 3 地 場 環 境 ビジネスの 東 アジアへの 展 開 環 境 関 連 の 地 場 企 業 に 対 し 海 外 情 報 の 提 供 を 行 い 海 外 でのビジネス 展 開 をサ ポートする など ICLEI: 持 続 可 能 をめざす 自 治 体 協 議 会 持 続 可 能 な 開 発 を 公 約 した 自 治 体 で 構 成 される 国 際 連 合 組 織 JICA: 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 日 本 の 政 府 開 発 援 助 を 行 う 実 施 機 関 として 開 発 途 上 国 への 国 際 協 力 を 行 っている 成 果 指 標 東 アジア 地 域 からの 視 察 研 修 生 の 受 け 入 れ 件 数 1 単 位 件 基 準 値 (H21) 1 (23 名 ) 地 場 環 境 ビジネスの 東 アジアでの 展 開 数 2 件 1 1 出 典 : 本 市 及 び 関 連 施 設 での 受 け 入 れ 実 数 H25 実 績 ( 目 標 値 ) 7 件 37 名 (5 件 10 名 ) 4 ( 増 加 ) 目 標 値 (H30) 増 加 増 加 2 出 典 :( 財 ) 九 州 経 済 調 査 協 会 2008 九 州 山 口 地 場 企 業 の 海 外 進 出 のデータ 及 びジェトロ 熊 本 等 関 係 機 関 のデータを 基 に 本 市 で 作 成 蔚 山 市 訪 問 団 の 江 津 湖 視 察 国 連 生 命 の 水 最 優 秀 賞 受 賞 13
Ⅳ 計 画 の 推 進 に 向 けて 1 都 市 連 携 によるネットワークの 活 用 四 都 市 連 携 等 による 海 外 都 市 との 相 互 ネットワーク 化 県 はもとより 鹿 児 島 市 や 福 岡 市 北 九 州 市 等 の 海 外 交 流 都 市 との 間 で 海 外 ネットワークの 共 有 に 努 める 他 都 市 にある 資 源 の 積 極 的 活 用 交 通 物 流 インフラ 外 国 公 館 研 究 機 関 など 九 州 にある 様 々な 資 源 ネッ トワークを 積 極 的 に 活 用 する 2 多 様 な 都 市 連 携 の 推 進 東 アジア 各 都 市 との 多 様 な 連 携 の 推 進 従 来 の 友 好 姉 妹 都 市 交 流 に 加 え 具 体 的 成 果 が 見 込 める 分 野 において 交 流 を 進 める 友 好 協 力 都 市 や 交 流 都 市 との 連 携 を 行 う また 協 定 の 有 無 に 関 わらず 市 場 の 獲 得 や 観 光 客 の 誘 致 をはじめ 学 術 文 化 環 境 などの 分 野 において 様 々 な 都 市 との 多 様 な 交 流 を 行 う 大 学 間 企 業 間 市 民 間 等 の 連 携 促 進 大 学 間 企 業 間 市 民 間 等 の 交 流 を 支 援 するとともに それぞれが 独 自 に 行 う 交 流 提 携 と 都 市 間 の 交 流 の 連 携 を 促 進 することにより 交 流 の 相 乗 効 果 を 発 揮 させる 3 推 進 体 制 庁 内 推 進 組 織 の 設 置 等 熊 本 市 東 アジア 戦 略 庁 内 推 進 会 議 東 アジア 戦 略 を 推 進 する 人 材 の 育 成 と 活 用 一 般 財 団 法 人 熊 本 市 国 際 交 流 振 興 事 業 団 や 一 般 財 団 法 人 熊 本 国 際 観 光 コンベ ンション 協 会 との 連 携 強 化 外 部 アドバイザーの 設 置 熊 本 市 東 アジア 戦 略 推 進 アドバイザーの 設 置 既 存 会 議 体 等 の 活 用 くまもとMICE 誘 致 推 進 機 構 鹿 児 島 市 熊 本 市 福 岡 市 北 九 州 市 による 四 都 市 連 携 会 議 九 州 観 光 推 進 機 構 大 学 コンソーシアム 熊 本 アジア 太 平 洋 都 市 サミット 東 アジア 経 済 交 流 推 進 機 構 くまもと 都 市 戦 略 会 議 など 14
熊 本 市 の 友 好 姉 妹 都 市 友 好 協 力 都 市 交 流 都 市 蔚 山 熊 本 蘇 州 国 家 高 新 区 桂 林 高 雄 桂 林 市 : 友 好 都 市 1979 年 10 月 1 日 締 結 蔚 山 広 域 市 : 友 好 協 力 都 市 201 0 年 4 月 26 日 締 結 蘇 州 国 家 高 新 区 : 交 流 都 市 201 3 年 5 月 22 日 締 結 高 雄 市 : 交 流 都 市 2013 年 9 月 9 日 締 結 他 に 友 好 姉 妹 都 市 として サンアントニオ 市 ローム 市 ハイデルベルク 市 交 流 都 市 として エクサ ンプロヴァンス 市 がある 15
アジア 太 平 洋 都 市 サミット 会 員 都 市 (13カ 国 30 都 市 ) ウラジオストク 大 連 ウルムチ 浦 項 長 沙 光 陽 プサン 済 州 上 海 熊 本 日 本 の 会 員 都 市 北 九 州 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 那 覇 広 州 香 港 バンコク マニラ ホーチミン イポー クアラルンプール シンガポール その 他 ブリスベン オークランド ホノルル ジャカルタ 16
東 アジア 経 済 交 流 推 進 機 構 会 員 都 市 (3カ 国 10 都 市 ) 天 津 大 連 仁 川 蔚 山 青 島 煙 台 プサン 下 関 北 九 州 福 岡 17
熊 本 市 東 アジア 戦 略 発 行 : 平 成 22 年 3 月 改 訂 : 平 成 26 年 12 月 編 集 : 熊 本 市 シティプロモーション 課