子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 案 ) 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 第 二 条 ) 第 二 章 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 等 ( 第 三 条 第 六 条 ) 第 三 章 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 具 体 的 な 施 策 第 一 節 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 等 ( 第 七 条 第 八 条 ) 第 二 節 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 の 推 進 ( 第 九 条 第 十 四 条 ) 第 三 節 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 の 推 進 ( 第 十 五 条 第 十 九 条 ) 第 四 節 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 に 係 る 適 切 な 医 療 の 提 供 の 実 施 の 推 進 ( 第 二 十 条 ) 附 則 第 一 章 総 則 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 子 宮 頚 (けい)がんの 罹 (り) 患 が 女 性 の 生 活 の 質 に 多 大 な 影 響 を 与 えるもの であり 近 年 の 子 宮 頸 がんの 罹 患 の 若 年 化 の 進 行 が 当 該 影 響 を 一 層 深 刻 なものとしている 状 況 及 びそ の 罹 患 による 死 亡 率 が 高 い 状 況 にあること 並 びに 大 部 分 の 子 宮 頸 がんにヒトパピローマウイルスが 関 与 しており 予 防 ワクチンの 接 種 及 び 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 ( 子 宮 頸 がんに 係 る 子 宮 頸 部 の 異 形 成 そ の 他 の 子 宮 頸 がんの 発 症 前 における 子 宮 頸 部 の 病 変 をいう 以 下 同 じ )の 早 期 発 見 と 早 期 治 療 等 の 適 時 かつ 適 切 な 予 防 措 置 を 講 ずることにより 相 当 程 度 の 高 い 確 率 で 子 宮 頸 がんを 予 防 することができ ることが 科 学 的 に 解 明 されていることを 踏 まえ 子 宮 頸 がんに 対 するがん 対 策 として 早 急 に 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 を 普 及 することが 極 めて 重 要 であることにかんがみ 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 策 定 子 宮
頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 及 び 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 に 係 る 医 療 の 提 供 をいう 2 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 とは 子 宮 頸 がんに 関 与 するヒトパピローマ ウイルスに 対 する 免 疫 の 効 果 を 得 させるため 当 該 ヒトパピローマウイルスの 感 染 の 防 止 に 有 効 であ ることが 確 認 されているワクチンを 人 体 に 注 射 し 又 は 接 種 することをいう 3 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 とは 細 胞 診 ( 子 宮 頸 部 から 採 取 した 細 胞 により 行 う 検 査 及 び 診 断 をいう )とヒトパピローマウイルス 核 酸 検 査 ( 子 宮 頸 がんに 関 与 するヒトパピローマ ウイルスの 感 染 の 有 無 を 診 断 するための 検 査 をいう )を 併 用 して 行 う 検 査 及 び 診 断 をいう 第 二 章 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 等 ( 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 策 定 ) 第 三 条 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 るため この 法 律 に 基 づく 施 策 を 円 滑 かつ 着 実 に 実 施 するための 方 針 ( 以 下 この 条 において 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 という )を 策 定 しなければ ならない 2 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 は 次 に 掲 げる 事 項 について 定 めるものとする 一 子 宮 頸 がんの 予 防 を 推 進 する 意 義 及 び 目 標 に 関 する 事 項 二 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 並 びに 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 に する 国 民 の 意 識 の 啓 発 に 関 する 事 項 三 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 の 推 進 に 関 する 事 項
四 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 の 推 進 に 関 する 事 項 五 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 に 係 る 適 切 な 医 療 の 提 供 の 実 施 の 推 進 に 関 する 事 項 六 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 体 制 の 整 備 に 関 する 事 項 七 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 施 策 の 実 施 に 当 たっての 関 係 者 相 互 の 連 携 及 び 協 力 に 関 する 事 項 八 子 宮 頸 がんの 予 防 の 状 況 の 把 握 及 び 分 析 に 関 する 事 項 九 その 他 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 施 策 の 円 滑 かつ 着 実 な 実 施 に 関 する 重 要 事 項 3 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 策 定 に 当 たっては 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 国 際 的 動 向 に 十 分 配 慮 するよう 努 めなければならない 4 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 を 策 定 しようとするときは あらかじめ 関 係 行 政 機 関 の 長 に 協 議 するとともに がん 対 策 推 進 協 議 会 及 び 厚 生 科 学 審 議 会 の 意 見 を 聴 かなければならない 5 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 を 策 定 したときは 遅 滞 なく これを 公 表 しなければなら ない 6 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 施 策 の 効 果 に 関 する 評 価 を 踏 まえ 少 なくとも 三 年 ごとに 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 に 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 めるときは これを 変 更 しなければなら ない 7 第 三 項 から 第 五 項 までの 規 定 は 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 変 更 について 準 用 する ( 関 係 者 相 互 の 連 携 及 び 協 力 ) 第 四 条 国 地 方 公 共 団 体 医 療 機 関 健 康 増 進 事 業 実 施 者 ( 健 康 増 進 法 ( 平 成 十 四 年 法 律 第 百 三 号 ) 第 六 条 に 規 定 する 健 康 増 進 事 業 実 施 者 をいう 以 下 同 じ ) 教 育 機 関 その 他 の 関 係 者 は 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 推 進 するため この 法 律 に 基 づく 施 策 の 実 施 に 当 たり 相 互 に 連 携 を 図 りなが ら 協 力 するよう 努 めなければならない
( 子 宮 頸 がんの 予 防 の 状 況 に 関 する 登 録 制 度 の 実 施 の 促 進 等 ) 第 五 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 施 策 の 検 証 及 び 見 直 しにより 子 宮 頸 がん の 予 防 の 一 層 の 推 進 が 図 られるよう 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 状 況 ヒトパピローマウイルス の 感 染 の 状 況 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 の 発 生 及 び 保 有 の 状 況 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 に 係 る 医 療 の 提 供 の 状 況 子 宮 頸 がんへの 進 行 の 状 況 その 他 の 子 宮 頸 がんの 予 防 の 状 況 を 把 握 し 分 析 するための 取 組 を 支 援 するため これらに 係 る 事 実 を 収 集 するための 登 録 に 関 する 制 度 の 実 施 の 促 進 その 他 の 必 要 な 施 策 を 講 ずるものとする ( 財 政 上 の 措 置 についての 適 切 な 配 慮 ) 第 六 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 第 十 四 条 及 び 第 十 九 条 に 定 めるもののほか この 法 律 に 基 づく 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 施 策 を 実 施 するため 必 要 な 財 政 上 の 措 置 について 適 切 な 配 慮 をするものとする 第 三 章 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 具 体 的 な 施 策 第 一 節 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 正 しい 知 識 の 普 及 等 ( 知 識 の 普 及 及 び 意 識 の 啓 発 ) 第 七 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 学 校 教 育 社 会 教 育 及 び 家 庭 教 育 における 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 教 育 の 推 進 これらに 関 する 広 報 活 動 の 充 実 等 により 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予 防 に 関 する 正 しい 知 識 を 普 及 し 並 びにこれを 通 じた 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 に 関 する 国 民 の 意 識 の 啓 発 を 図 るため 必 要 な 施 策 を 講 ずるものとする ( 相 談 体 制 等 の 整 備 ) 第 八 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 国 民 自 らの 子 宮 頸 がんの 予 防 に 向 けた 取 組 を 支 援 するため 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 に 関 する 相 談 に 応 じ 的 確 な 情 報 の 提 供 及 び 適 切 な 指 導 又 は 助 言 を 行 うことができ るよう 必 要 な 体 制 の 整 備 を 図 るものとする
第 二 節 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 の 推 進 ( 実 施 の 推 進 及 び 実 施 体 制 の 整 備 ) 第 九 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 相 互 に 連 携 を 図 り 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 を 推 進 す るとともに 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 受 けようとする 者 がその 者 の 居 住 する 地 域 にかかわら ず 等 しく 適 時 かつ 適 切 な 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 機 会 を 確 保 することができるよう 医 療 機 関 健 康 増 進 事 業 実 施 者 教 育 機 関 その 他 の 関 係 者 の 理 解 と 協 力 を 求 め これらの 者 による 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 への 取 組 を 促 進 するための 援 助 を 行 うこと 等 により 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチ ン 接 種 を 実 施 するための 体 制 の 整 備 を 図 るものとする ( 予 防 効 果 の 観 点 からの 重 点 化 ) 第 十 条 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 については 我 が 国 における 子 宮 頸 がんの 罹 患 の 現 状 を 踏 ま え 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 受 けることによる 予 防 効 果 が 高 いと 認 められる 範 囲 の 年 齢 の 者 に 対 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 機 会 が 確 実 に 確 保 されるようにすることに 特 に 重 点 を 置 い て 推 進 されなければならない 2 前 項 の 規 定 により 重 点 を 置 いて 推 進 される 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 であって 同 項 の 範 囲 の 年 齢 の 者 の 一 般 的 な 心 身 の 発 達 の 程 度 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 予 防 効 果 の 持 続 期 間 との 関 係 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 受 けることが 最 も 適 切 であると 認 められ る 年 齢 として 政 令 で 定 める 年 齢 の 者 に 対 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 については 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む 以 下 同 じ )がこれを 実 施 するよう 努 めるものとする この 場 合 において 市 町 村 は 医 療 機 関 及 び 教 育 機 関 に 対 し 当 該 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 について 必 要 な 協 力 を 求 めることができる ( 適 切 かつ 有 効 な 実 施 のための 情 報 の 提 供 等 )
第 十 一 条 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 適 切 かつ 有 効 な 実 施 を 図 るため 市 町 村 健 康 増 進 事 業 実 施 者 医 療 機 関 教 育 機 関 その 他 の 関 係 者 に 対 し その 有 効 性 及 び 安 全 性 を 確 保 するために 必 要 な 事 項 その 他 の 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 に 当 たり 認 識 することが 必 要 な 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 うものとする 2 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 受 けようとする 者 又 はその 保 護 者 ( 親 権 を 行 う 者 又 は 後 見 人 をいう )に 対 し 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 有 効 性 及 び 安 全 性 に 関 する 事 項 接 種 時 期 及 び 接 種 回 数 その 他 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 受 け 又 は 受 けさせることの 判 断 に 資 す る 重 要 な 事 項 に 関 する 情 報 が 確 実 に 提 供 されるよう 適 切 な 措 置 を 講 ずるものとする ( 安 全 な 実 施 のための 措 置 ) 第 十 二 条 厚 生 労 働 大 臣 は 医 師 その 他 の 医 療 従 事 者 に 対 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 に 関 す る 研 修 の 機 会 の 確 保 その 他 の 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 安 全 な 実 施 を 図 るために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする (ワクチンの 安 定 供 給 の 確 保 及 び 研 究 開 発 等 の 促 進 ) 第 十 三 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 円 滑 な 実 施 に 資 するよう 必 要 なワクチンの 供 給 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずるとともに 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 に よる 子 宮 頸 がんの 予 防 効 果 の 一 層 の 向 上 を 図 るため 予 防 効 果 の 高 い 新 型 のワクチン 並 びに 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 予 防 効 果 の 持 続 性 の 向 上 及 び 接 種 回 数 の 減 少 によるこれを 受 ける 者 の 負 担 を 軽 減 することができるワクチンの 開 発 に 関 する 調 査 研 究 を 促 進 するものとする ( 国 庫 補 助 ) 第 十 四 条 国 は 市 町 村 に 対 し 第 十 条 第 二 項 の 規 定 により 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワク チン 接 種 について これに 要 する 費 用 の 全 部 を 補 助 するものとする
2 前 項 に 規 定 するもののほか 国 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 を 実 施 する 者 に 対 し 予 算 の 範 囲 内 において 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 に 要 する 費 用 の 一 部 を 補 助 することができる 第 三 節 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 の 推 進 ( 実 施 の 推 進 及 び 実 施 体 制 の 整 備 ) 第 十 五 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 相 互 に 連 携 を 図 り 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 を 推 進 するとと もに 健 康 増 進 事 業 実 施 者 及 び 医 療 機 関 の 理 解 と 協 力 を 求 め これらの 者 による 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 への 取 組 及 び 必 要 な 人 材 の 確 保 を 促 進 するための 援 助 を 行 うこと 等 により 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 実 施 するための 体 制 の 整 備 を 図 るものとする 2 前 項 の 規 定 による 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 実 施 するための 体 制 の 整 備 に 当 たっては 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 受 診 率 の 向 上 が 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 の 早 期 発 見 と 適 切 な 医 療 の 提 供 による 子 宮 頸 が んへの 進 行 の 防 止 及 び 生 活 の 質 の 向 上 に 資 することを 踏 まえ 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 受 診 しようと する 者 がその 居 住 する 地 域 にかかわらず 等 しく 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 受 ける 機 会 を 確 保 することが できるようにするものとする ( 市 町 村 が 行 う 子 宮 頸 がん 検 診 の 拡 充 による 実 施 ) 第 十 六 条 厚 生 労 働 大 臣 は 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 検 診 ( 健 康 増 進 法 第 十 九 条 の 二 の 規 定 に より 実 施 する 子 宮 頸 がん 検 診 をいう 第 十 九 条 において 同 じ )について 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 に まで 拡 充 して 実 施 され かつ その 受 診 を 促 すための 通 知 の 送 付 その 他 の 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 受 診 率 の 向 上 に 資 するための 措 置 が 併 せてとられることとなるよう 市 町 村 に 対 し 必 要 な 協 力 を 求 め るとともに そのために 必 要 な 援 助 その 他 の 措 置 を 講 ずるものとする ( 適 切 かつ 有 効 な 実 施 のための 情 報 の 提 供 等 ) 第 十 七 条 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 適 切 かつ 有 効 な 実 施 を 図 るため 市 町 村 その 他
の 健 康 増 進 事 業 実 施 者 医 療 機 関 その 他 の 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 実 施 する 者 に 対 し 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 項 目 及 び 方 法 並 びに 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 に 当 たり 留 意 すべき 事 項 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 結 果 に 関 し 通 知 に 記 載 すべき 事 項 及 び 当 該 受 診 者 に 対 して 説 明 すべき 内 容 に 関 する 事 項 等 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 実 施 に 関 し 必 要 な 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 うものとする 2 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 受 けようとする 者 に 対 し 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 安 全 性 及 び 有 効 性 検 査 の 方 法 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 結 果 に 応 じた 対 処 の 方 法 その 他 の 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 適 切 かつ 有 効 に 受 診 するために 必 要 な 情 報 が 確 実 に 提 供 されるよう 適 切 な 措 置 を 講 ずる ものとする ( 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 精 度 の 向 上 のための 施 策 ) 第 十 八 条 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 に 資 するよう 医 師 その 他 の 医 療 従 事 者 に 対 する 研 修 の 機 会 を 確 保 すること 等 により 精 度 の 高 い 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 を 行 うことができる 知 識 及 び 能 力 を 有 する 人 材 の 育 成 を 促 進 するものとする 2 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 精 度 の 向 上 を 図 るため 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 方 法 等 に 関 する 調 査 研 究 及 びその 成 果 の 活 用 を 促 進 するものとする ( 市 町 村 に 対 する 国 庫 補 助 等 ) 第 十 九 条 国 は 市 町 村 に 対 し 第 十 六 条 の 規 定 により 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 にまで 拡 充 して 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 検 診 のうち 子 宮 頸 がんの 予 防 効 果 の 観 点 から 特 にその 受 診 率 を 向 上 させる ことが 必 要 な 政 令 で 定 める 年 齢 で 実 施 されるものについて これに 要 する 費 用 の 全 部 を 補 助 するも のとする 2 前 項 に 規 定 するもののほか 国 は 市 町 村 に 対 し 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 にまで 拡 充 して 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 検 診 に 要 する 費 用 について 必 要 な 財 政 上 の 措 置 を 講 ずるものとする
第 四 節 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 に 係 る 適 切 な 医 療 の 提 供 の 実 施 の 推 進 第 二 十 条 厚 生 労 働 大 臣 は 子 宮 頸 がん 予 防 検 診 の 結 果 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 が 発 見 された 場 合 に おける 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 の 状 態 に 関 する 的 確 な 診 断 及 びその 結 果 に 基 づく 適 切 な 対 処 により 子 宮 頸 部 の 前 がん 病 変 が 子 宮 頸 がんに 進 行 することを 防 止 するため 医 師 その 他 の 医 療 従 事 者 に 対 す る 適 切 な 医 療 の 提 供 に 関 する 研 修 の 機 会 の 確 保 その 他 の 適 切 な 医 療 の 提 供 の 実 施 のために 必 要 な 施 策 を 講 ずるものとする 附 則 ( 施 行 期 日 ) 1 この 法 律 は 公 布 の 日 から 起 算 して 六 月 を 超 えない 範 囲 内 において 政 令 で 定 める 日 から 施 行 する ( 検 討 ) 2 政 府 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 実 施 状 況 等 を 勘 案 し 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 の 法 制 上 の 位 置 付 け 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 に 係 る 健 康 被 害 の 救 済 措 置 の 在 り 方 等 について 速 や かに 検 討 を 加 え その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずるものとする ( 厚 生 労 働 省 設 置 法 の 一 部 改 正 ) 3 厚 生 労 働 省 設 置 法 ( 平 成 十 一 年 法 律 第 九 十 七 号 )の 一 部 を 次 のように 改 正 する 第 四 条 第 一 項 中 第 十 七 号 の 三 を 第 十 七 号 の 四 とし 第 十 七 号 の 二 の 次 に 次 の 一 号 を 加 える 十 七 の 三 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 二 十 二 年 法 律 第 号 ) 第 三 条 けい 第 一 項 に 規 定 する 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 策 定 に 関 すること 第 八 条 第 一 項 第 四 号 中 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 年 法 律 第 百 十 四 号 ) を 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 法 律 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 年 法 律 第 百 十 四 号 ) に 改 める
一 第 十 一 条 の 三 中 (これに 基 づく 命 令 を 含 む ) を 及 び 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 す る 法 律 並 びにこれらに 基 づく 命 令 に 改 める
一 理 由 子 宮 頸 がんの 罹 患 が 女 性 の 生 活 の 質 に 多 大 な 影 響 を 与 えるものであり 近 年 の 子 宮 頸 がんの 罹 患 の 若 年 化 の 進 行 が 当 該 影 響 を 一 層 深 刻 なものとしている 状 況 及 びその 罹 患 による 死 亡 率 が 高 い 状 況 にあるこ と 並 びに 大 部 分 の 子 宮 頸 がんにヒトパピローマウイルスが 関 与 しており 予 防 ワクチンの 接 種 及 び 前 が ん 病 変 の 早 期 発 見 と 早 期 治 療 等 の 適 時 かつ 適 切 な 予 防 措 置 を 講 ずることにより 相 当 程 度 の 高 い 確 率 で 子 宮 頸 がんを 予 防 することができることが 科 学 的 に 解 明 されていることを 踏 まえ 子 宮 頸 がんに 対 するが ん 対 策 として 早 急 に 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 を 普 及 することが 極 めて 重 要 であることにかんがみ 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 るため 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 の 策 定 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 める 必 要 がある これが この 法 律 案 を 提 出 する 理 由 である
一 この 法 律 の 施 行 に 伴 い 必 要 となる 経 費 この 法 律 の 施 行 に 伴 い 必 要 となる 経 費 は 平 年 度 約 五 百 五 十 億 円 の 見 込 みである