( Drug Information News ) NO.370 2015 年 10 月 徳 山 医 師 会 病 院 薬 局 TEL:0834-31-7716 FAX:0834-32-5349 e-mail:yaku@tokuyamaishikai.com 薬 局 ホームヘ ーシ アト レス http://www.tokuyamaishikai.com/yaku/index.htm 1.お 知 らせ イグザレルト 錠 10 mg 15 mg(ハ イエル)の 警 告 禁 忌 効 能 効 果 用 法 用 量 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 が 一 部 追 記 されました ( 下 線 部 追 記 箇 所 ) 警 告 [ 全 効 能 共 通 ] < 変 更 なし 記 載 省 略 > [ 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 ] (1) 深 部 静 脈 血 栓 症 又 は 肺 血 栓 塞 栓 症 発 症 後 の 初 期 3 週 間 の 15mg1 日 2 回 投 与 時 においては 特 に 出 血 の 危 険 性 が 高 まる 可 能 性 を 考 慮 するとともに 患 者 の 出 血 リスクに 十 分 配 慮 し 特 に 腎 障 害 高 齢 又 は 低 体 重 の 患 者 では 出 血 の 危 険 性 が 増 大 するおそれがあること また 抗 血 小 板 剤 を 併 用 する 患 者 では 出 血 傾 向 が 増 大 するおそれがあることから これらの 患 者 については 治 療 上 の 有 益 性 が 危 険 性 を 上 回 ると 判 断 された 場 合 のみ 本 剤 を 投 与 すること (2) 脊 椎 硬 膜 外 麻 酔 あるいは 腰 椎 穿 刺 等 との 併 用 により 穿 刺 部 位 に 血 腫 が 生 じ 神 経 の 圧 迫 によ る 麻 痺 があらわれるおそれがある 深 部 静 脈 血 栓 症 又 は 肺 血 栓 塞 栓 症 を 発 症 した 患 者 が 硬 膜 外 カテーテル 留 置 中 もしくは 脊 椎 硬 膜 外 麻 酔 又 は 腰 椎 穿 刺 後 日 の 浅 い 場 合 は 本 剤 の 投 与 を 控 え ること 禁 忌 [ 全 効 能 共 通 ] (1)~(7) (9) < 変 更 なし 記 載 省 略 > (8)アゾール 系 抗 真 菌 剤 (イトラコナゾール ボリコナゾール ミコナゾール ケトコナゾール)の 経 口 又 は 注 射 剤 を 投 与 中 の 患 者 [ 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 ] 腎 不 全 (クレアチニンクリアランス 15mL/min 未 満 )の 患 者 [ 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 ] 重 度 の 腎 障 害 (クレアチニンクリアランス 30mL/min 未 満 )のある 患 者 効 能 効 果 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 用 法 用 量 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 通 常 成 人 にはリバーロキサバンとして 15mg を 1 日 1 回 食 後 に 経 口 投 与 する なお 腎 障 害 の ある 患 者 に 対 しては 腎 機 能 の 程 度 に 応 じて 10mg1 日 1 回 に 減 量 する 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 通 常 成 人 には 深 部 静 脈 血 栓 症 又 は 肺 血 栓 塞 栓 症 発 症 後 の 初 期 3 週 間 はリバーロキサバンとし て 15mg を 1 日 2 回 食 後 に 経 口 投 与 し その 後 は 15mg を 1 日 1 回 食 後 に 経 口 投 与 する 370-1
~ 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 ~ [ 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 ] (1)ショックや 低 血 圧 が 遷 延 するような 血 行 動 態 が 不 安 定 な 肺 血 栓 塞 栓 症 患 者 もしくは 血 栓 溶 解 療 法 又 は 肺 塞 栓 摘 除 術 が 必 要 な 肺 血 栓 塞 栓 症 患 者 に 対 する 本 剤 の 安 全 性 及 び 有 効 性 は 検 討 され ていないので これらの 患 者 に 対 してヘパリンの 代 替 療 法 として 本 剤 を 投 与 しないこと (2) 下 大 静 脈 フィルターが 留 置 された 患 者 に 対 する 本 剤 の 安 全 性 及 び 有 効 性 は 検 討 されていない ~ 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 ~ [ 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 ] < 変 更 なし 記 載 省 略 > [ 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 治 療 及 び 再 発 抑 制 ] (1) 特 に 深 部 静 脈 血 栓 症 又 は 肺 血 栓 塞 栓 症 発 症 後 の 初 期 3 週 間 の 15mg1 日 2 回 投 与 中 は 出 血 のリ スクに 十 分 注 意 すること (2) 本 剤 の 投 与 期 間 については 症 例 ごとの 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 の 再 発 リスク 並 び に 出 血 リスクを 考 慮 して 決 定 し 漫 然 と 継 続 投 与 しないこと アンカロン 錠 100(サノフィ)の 併 用 禁 忌 が 一 部 追 記 されました ( 下 線 部 追 記 箇 所 ) 併 用 禁 忌 薬 剤 名 等 エリグルスタット 酒 石 酸 塩 (サデルガ ) 臨 床 症 状 措 置 方 法 併 用 により QT 延 長 等 を 生 じるおそれがある 機 序 危 険 因 子 併 用 により QT 延 長 作 用 が 増 強 すると 考 えられる 本 剤 の CYP2D6 及 び CY P3A 阻 害 作 用 によりエリグルスタット 酒 石 酸 塩 の 代 謝 が 阻 害 されるおそ れがある < 他 は 変 更 なし 記 載 省 略 > シンメトレル 錠 50mg(ノハ ルティス)の 警 告 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 が 一 部 改 訂 されました ( 下 線 部 改 訂 箇 所 ) 警 告 1. A 型 インフルエンザウイルス 感 染 症 に 本 剤 を 用 いる 場 合 ( 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 の 項 参 照 ) (1) 本 剤 は 医 師 が 特 に 必 要 と 判 断 した 場 合 にのみ 投 与 すること (2) 本 剤 を 治 療 に 用 いる 場 合 は 本 剤 の 必 要 性 を 慎 重 に 検 討 すること (3) 本 剤 を 予 防 に 用 いる 場 合 は ワクチンによる 予 防 を 補 完 するものであることを 考 慮 すること (4) 本 剤 は A 型 以 外 のインフルエンザウイルス 感 染 症 には 効 果 がない (5) インフルエンザの 予 防 や 治 療 に 短 期 投 与 中 の 患 者 で 自 殺 企 図 の 報 告 があるので 精 神 障 害 の ある 患 者 又 は 中 枢 神 経 系 に 作 用 する 薬 剤 を 投 与 中 の 患 者 では 治 療 上 の 有 益 性 が 危 険 性 を 上 回 ると 判 断 される 場 合 のみ 投 与 すること < 以 下 変 更 なし 記 載 省 略 > ~ 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 ~ A 型 インフルエンザウイルス 感 染 症 に 本 剤 を 用 いる 場 合 (1)(2) < 変 更 なし 省 略 > (3) 本 剤 を 予 防 に 用 いる 場 合 は ワクチンによる 予 防 を 補 完 するものであることを 考 慮 し 下 記 の 場 合 にのみ 用 いること ワクチンの 入 手 が 困 難 な 場 合 ワクチン 接 種 が 禁 忌 の 場 合 ワクチン 接 種 後 抗 体 を 獲 得 するまでの 期 間 < 以 下 変 更 なし 省 略 > 370-2
クラビット 点 滴 静 注 バッグ 500 mg( 第 一 三 共 )の 効 能 効 果 が 一 部 追 記 されました ( 下 線 部 追 記 箇 所 ) 効 能 効 果 < 適 応 菌 種 >レボフロキサシンに 感 性 のブドウ 球 菌 属 レンサ 球 菌 属 肺 炎 球 菌 腸 球 菌 属 モラクセ ラ(ブランハメラ) カタラーリス 炭 疽 菌 大 腸 菌 チフス 菌 パラチフス 菌 シトロバ クター 属 クレブシエラ 属 エンテロバクター 属 セラチア 属 プロテウス 属 モルガネ ラ モルガニー プロビデンシア 属 ペスト 菌 インフルエンザ 菌 緑 膿 菌 アシネトバク ター 属 レジオネラ 属 ブルセラ 属 野 兎 病 菌 ペプトストレプトコッカス 属 プレボテラ 属 Q 熱 リケッチア(コクシエラ ブルネティ) トラコーマクラミジア(クラミジア トラコマティス) 肺 炎 クラミジア(クラミジア ニューモニエ) 肺 炎 マイコプラズマ (マイコプラズマ ニューモニエ) < 適 応 症 > 外 傷 熱 傷 及 び 手 術 創 等 の 二 次 感 染 肺 炎 慢 性 呼 吸 器 病 変 の 二 次 感 染 膀 胱 炎 腎 盂 腎 炎 前 立 腺 炎 ( 急 性 症 慢 性 症 ) 精 巣 上 体 炎 ( 副 睾 丸 炎 ) 腹 膜 炎 胆 嚢 炎 胆 管 炎 腸 チフス パラチフス 子 宮 内 感 染 子 宮 付 属 器 炎 炭 疽 ブルセラ 症 ペスト 野 兎 病 Q 熱 2. 医 薬 品 医 療 機 器 等 安 全 性 情 報 (No.326)2015 年 9 月 厚 生 労 働 省 医 薬 食 品 局 概 要 1 ワクチン 接 種 と 乳 幼 児 の 突 然 死 に 関 する 疫 学 調 査 事 業 について 1.はじめに 厚 生 労 働 省 では ワクチン 接 種 と 乳 幼 児 の 突 然 死 との 関 連 について 検 討 するため 全 国 の 日 本 小 児 科 学 会 専 門 医 研 修 施 設 及 び 関 連 施 設 に 御 協 力 をいただき 平 成 24 年 12 月 より 全 国 疫 学 調 査 を 実 施 し ています 本 稿 では 本 調 査 事 業 の 概 要 について 紹 介 します 2. 調 査 の 目 的 この 疫 学 調 査 は 平 成 23 年 3 月 に 開 催 された 薬 事 食 品 衛 生 審 議 会 医 薬 品 等 安 全 対 策 部 会 安 全 対 策 調 査 会 子 宮 頸 がん 等 ワクチン 予 防 接 種 後 副 反 応 検 討 会 合 同 会 議 において 死 亡 や 重 篤 な 有 害 事 象 とワクチンの 関 連 性 の 検 証 のためには 関 係 者 の 協 力 を 得 て 今 後 積 極 的 疫 学 調 査 を 行 う 仕 組 みを 構 築 すべきである と 指 摘 されたことを 踏 まえ 実 施 することとしたものです 乳 幼 児 期 はワクチン 接 種 の 機 会 が 多 く また 原 因 不 明 の 突 然 死 が 起 こる 時 期 でもあるため ワクチ ン 接 種 と 死 亡 が 一 定 頻 度 で 偶 発 的 に 重 なるおそれがあります しかしながら ワクチン 接 種 後 に 死 亡 した 症 例 について その 後 の 検 討 によりワクチン 接 種 との 直 接 的 な 明 確 な 因 果 関 係 は 否 定 された 場 合 であっても 国 内 ではそれを 疫 学 的 に 検 証 したデータが 無 いために 小 さなお 子 様 を 持 つ 多 くの 保 護 者 の 方 のワクチン 接 種 に 対 する 不 安 を 解 消 することができません 厚 生 労 働 省 では ワクチン 接 種 の 安 全 性 についてより 正 確 な 情 報 を 提 供 できるように 今 回 の 疫 学 調 査 を 実 施 しています 3. 調 査 の 実 施 方 法 本 調 査 は 厚 生 労 働 省 から 依 頼 を 受 けた 国 立 感 染 症 研 究 所 を 中 心 とした 研 究 グループによって 前 向 きの 症 例 対 照 研 究 として 実 施 しており 全 国 の 日 本 小 児 科 学 会 専 門 医 研 修 施 設 及 び 関 連 施 設 に 原 因 不 明 の 乳 幼 児 の 突 然 死 症 例 及 びその 対 照 児 に 係 る 情 報 の 提 供 をお 願 いしています 原 因 不 明 の 乳 幼 児 の 突 然 死 が 生 じた 場 合 は 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS)を 適 切 に 診 断 するために 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS) 診 断 ガイドライン( 第 2 版 ) において 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS) 診 断 のための 問 診 チェックリスト を 活 用 することとされています 研 究 協 力 医 療 機 関 において 原 因 不 明 の 乳 幼 児 の 突 然 死 が 生 じた 場 合 は 診 療 録 に 保 存 されている 同 チェックリストのコピーを 御 提 出 いただくとともに 対 照 乳 幼 児 2 例 について 本 調 査 用 に 別 途 用 意 した 対 照 調 査 用 紙 に 必 要 事 項 を 医 療 機 関 で 記 入 の 上 ご 提 出 いただきます 370-3
収 集 した 情 報 は 国 立 感 染 症 研 究 所 において 疫 学 的 及 び 統 計 学 的 に 解 析 を 実 施 するとともに 調 査 結 果 については 評 価 検 討 会 等 において 公 表 を 行 うことを 予 定 しております 4. 調 査 への 御 協 力 のお 願 い 本 調 査 事 業 は 原 因 不 明 の 乳 幼 児 の 突 然 死 という 非 常 に 少 ない 症 例 を 対 象 とすることから 可 能 な 限 り 多 くの 症 例 を 収 集 することが 必 要 となっています つきましては 平 成 24 年 10 月 24 日 付 け 通 知 にて 周 知 されている 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS) 診 断 ガイドライン( 第 2 版 ) に 含 まれている 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS) 診 断 のための 問 診 チ ェックリスト について 原 因 不 明 の 乳 幼 児 の 突 然 死 の 診 断 法 医 病 理 連 絡 用 紙 として 活 用 いただく とともに 本 調 査 事 業 の 趣 旨 を 御 理 解 いただき 症 例 情 報 の 収 集 に 御 協 力 をお 願 いいたします 参 考 ワクチン 接 種 と 乳 幼 児 の 突 然 死 に 関 する 疫 学 調 査 事 業 ウェブサイト: http://www.nih.go.jp/niid/ja/vaccine-j/3047-vaccine-d.html 事 業 開 始 時 の 報 道 発 表 資 料 :http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002q33r.html ワクチン 接 種 と 乳 幼 児 の 突 然 死 に 関 する 疫 学 調 査 評 価 検 討 会 : http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-iyaku.html?tid=128769 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 (SIDS) 診 断 ガイドライン( 第 2 版 ): http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids_guideline.html 2 重 要 な 副 作 用 等 に 関 する 情 報 1 滅 菌 調 整 タルク 当 院 採 用 品 :なし 販 売 名 :ユニタルク 胸 膜 腔 内 注 入 用 懸 濁 剤 4g 使 用 上 の 注 意 ( 下 線 部 追 加 改 訂 部 分 ) [ 慎 重 投 与 ] 間 質 性 肺 疾 患 のある 患 者 [ 副 作 用 ( 重 大 な 副 作 用 )] 間 質 性 肺 疾 患 : 間 質 性 肺 疾 患 があらわれることがあるので 咳 嗽 呼 吸 困 難 発 熱 等 の 臨 床 症 状 を 十 分 に 観 察 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 胸 部 X 線 胸 部 CT 等 の 検 査 を 実 施 すること 間 質 性 肺 疾 患 が 疑 われた 場 合 には 副 腎 皮 質 ホルモン 剤 の 投 与 等 の 適 切 な 処 置 を 行 うこと 2 パニツムマブ( 遺 伝 子 組 換 え) 当 院 採 用 品 :なし 販 売 名 :ベクティビックス 点 滴 静 注 100mg 同 点 滴 静 注 400mg 使 用 上 の 注 意 ( 下 線 部 追 加 改 訂 部 分 ) [ 副 作 用 ( 重 大 な 副 作 用 )] 中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症 (Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群 (Stevens- Johnson 症 候 群 ): 中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群 があらわれることがあるので 観 察 を 十 分 に 行 い 異 常 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと 370-4
3. 薬 事 委 員 会 報 告 平 成 27 年 9 月 1. 新 規 常 備 医 薬 品 1) 新 有 効 成 分 品 名 規 格 薬 価 薬 効 アイミクス 配 合 錠 LD 141.40 長 時 間 作 用 型 ARB/ 持 続 性 Ca 拮 抗 薬 配 合 剤 フロリネフ 錠 0.1 mg 0.1mg 345.30 合 成 鉱 質 コルチコイド 剤 外 用 品 名 規 格 薬 価 薬 効 パタノール 点 眼 液 0.1% 0.1% 987.50/ 本 抗 アレルギー 点 眼 剤 エイゾプト 懸 濁 性 点 眼 液 1% 1% 2253.50/ 本 眼 圧 下 降 剤 ザラカム 配 合 点 眼 液 3028.75/ 本 緑 内 障 高 眼 圧 症 治 療 剤 2) 規 格 及 び 剤 型 の 追 加 品 名 規 格 薬 価 薬 効 オルメテック 錠 10 mg 10mg 64.70 高 親 和 性 AT1 レセプターブロッカー 3) 後 発 品 注 射 品 名 規 格 薬 価 薬 効 点 滴 静 注 用 バンコマイシン 0.5 0.5g 1132.00 グリコペプチド 系 抗 生 物 質 製 剤 MEEK デキサート 注 射 液 1.65mg 1.65mg 56.00 副 腎 皮 質 ホルモン 製 剤 2. 常 備 中 止 医 薬 品 1) 後 発 品 を 採 用 したため 品 名 規 格 薬 効 代 替 医 薬 品 ガスターD 錠 10mg 10mg ファモチジン OD 錠 10 mg テハ H2 受 容 体 拮 抗 剤 ガスターD 錠 20mg 20mg ファモチジン OD 錠 20 mg テハ タケプロン OD 錠 15mg 15mg プロトンポンプインヒビ ランソプラゾール OD 錠 15 mg テハ タケプロン OD 錠 30mg 30mg ター ランソプラゾール OD 錠 30 mg テハ セルベックスカフ セル 50mg 50mg テプレノンカフ セル 50 mg サワイ 胃 炎 胃 潰 瘍 治 療 剤 セルベックス 細 粒 10% 10% テプレノン 細 粒 10% サワイ ムコスタ 錠 100mg 100mg 胃 炎 胃 潰 瘍 治 療 剤 レバミピド 錠 100 mg タナヘ 注 射 品 名 規 格 薬 効 代 替 医 薬 品 デカドロン 注 射 液 1.65mg 1.65mg 副 腎 皮 質 ホルモン 製 剤 デキサート 注 射 液 1.65mg 塩 酸 バンコマイシン 点 滴 静 注 用 0.5g(シオノキ ) 0.5g グリコペプチド 系 抗 生 物 質 製 剤 点 滴 静 注 用 バンコマイシン 0.5 MEEK 2) 期 限 切 れのため 品 名 薬 効 代 替 医 薬 品 イサロン 顆 粒 50% 胃 炎 消 化 性 潰 瘍 治 療 剤 イサロン 錠 100mg ノイエル 細 粒 40% ツムラ 119 苓 甘 姜 味 辛 夏 仁 湯 漢 方 製 剤 370-5
3) 在 庫 整 理 の 為 ( 在 庫 無 しの 為 中 止 ) ツムラ 2 葛 根 湯 加 川 芎 辛 夷 ツムラ 82 桂 枝 人 参 湯 ツムラ 108 人 参 養 栄 湯 ツムラ 6 十 味 敗 毒 湯 ツムラ 83 抑 肝 散 加 陳 皮 半 夏 ツムラ 119 苓 甘 姜 味 辛 夏 仁 湯 ツムラ 34 白 虎 加 人 参 湯 ツムラ 87 六 味 丸 ツムラ 120 黄 連 湯 ツムラ 55 麻 杏 甘 石 湯 ツムラ 89 治 打 撲 一 方 ツムラ 121 三 物 黄 芩 湯 ツムラ 56 五 淋 散 ツムラ 93 滋 陰 降 火 湯 ツムラ 127 麻 黄 附 子 細 辛 湯 ツムラ 59 治 頭 瘡 一 方 ツムラ 96 柴 朴 湯 ツムラ 135 茵 ちん 蒿 湯 ツムラ 64 炙 甘 草 湯 ツムラ 97 大 防 風 湯 ツムラ 136 清 暑 益 気 湯 ツムラ 70 香 蘇 散 ツムラ 103 酸 棗 仁 湯 ツムラ 79 平 胃 散 ツムラ 105 通 導 散 4. 臨 時 採 用 薬 の 紹 介 アセリオ 静 注 液 1000mg 薬 価 332.0 円 効 能 又 は 効 果 経 口 製 剤 及 び 坐 剤 の 投 与 が 困 難 な 場 合 における 疼 痛 及 び 発 熱 用 法 又 は 用 量 下 記 のとおり 本 剤 を 15 分 かけて 静 脈 内 投 与 すること. < 成 人 における 疼 痛 > 通 常 成 人 にはアセトアミノフェンとして 1 回 300~1000mg を 15 分 かけて 静 脈 内 投 与 し 投 与 間 隔 は 4~6 時 間 以 上 とする なお 年 齢 症 状 により 適 宜 増 減 す るが 1 日 総 量 として 4000mg を 限 度 とする ただし 体 重 50kg 未 満 の 成 人 にはアセ トアミノフェンとして 体 重 1kg あたり 1 回 15mg を 上 限 として 静 脈 内 投 与 し 投 与 間 隔 は 4~6 時 間 以 上 とする 1 日 総 量 として 60mg/kg を 限 度 とする < 成 人 における 発 熱 > 通 常 成 人 にはアセトアミノフェンとして 1 回 300~500mg を 15 分 かけて 静 脈 内 投 与 し 投 与 間 隔 は 4~6 時 間 以 上 とする なお 年 齢 症 状 により 適 宜 増 減 す るが 原 則 として 1 日 2 回 までとし 1 日 最 大 1500mg を 限 度 とする <2 歳 以 上 の 幼 児 及 び 小 児 における 疼 痛 及 び 発 熱 > 通 常 2 歳 以 上 の 幼 児 及 び 小 児 にはアセトアミ ノフェンとして 体 重 1kg あたり 1 回 10~15mg を 15 分 かけて 静 脈 内 投 与 し 投 与 間 隔 は 4~6 時 間 以 上 とする なお 年 齢 症 状 により 適 宜 増 減 するが 1 日 総 量 として 6 0mg/kg を 限 度 とする ただし 成 人 の 用 量 を 超 えない < 乳 児 及 び 2 歳 未 満 の 幼 児 における 疼 痛 及 び 発 熱 > 通 常 乳 児 及 び 2 歳 未 満 の 幼 児 にはアセトア ミノフェンとして 体 重 1kg あたり 1 回 7 5mg を 15 分 かけて 静 脈 内 投 与 し 投 与 間 隔 は 4~6 時 間 以 上 とする なお 年 齢 症 状 により 適 宜 増 減 するが 1 日 総 量 として 3 0mg/kg を 限 度 とする 通 常 成 人 にはピルフェニドンとして 初 期 用 量 1 回 200mg を 1 日 3 回 (1 日 600mg) 食 後 に 経 口 投 与 し 患 者 の 状 態 を 観 察 しながら 1 回 量 を 200mg ず つ 漸 増 し 1 回 600mg(1 日 1800mg)まで 増 量 する なお 症 状 により 適 宜 増 減 する 警 告 1. 本 剤 により 重 篤 な 肝 障 害 が 発 現 するおそれがあることに 注 意 し 1 日 総 量 1500mg を 超 す 高 用 量 で 長 期 投 与 する 場 合 には 定 期 的 に 肝 機 能 等 を 確 認 するなど 慎 重 に 投 与 すること. 2. 本 剤 とアセトアミノフェンを 含 む 他 の 薬 剤 ( 一 般 用 医 薬 品 を 含 む)との 併 用 により アセ トアミノフェンの 過 量 投 与 による 重 篤 な 肝 障 害 が 発 現 するおそれがあることから これ らの 薬 剤 との 併 用 を 避 けること 禁 忌 1. 重 篤 な 肝 障 害 のある 患 者 2. 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 3. 消 化 性 潰 瘍 のある 患 者 4. 重 篤 な 血 液 の 異 常 のある 患 者 5. 重 篤 な 腎 障 害 のある 患 者 370-6
6. 重 篤 な 心 機 能 不 全 のある 患 者 7. アスピリン 喘 息 ( 非 ステロイド 性 消 炎 鎮 痛 剤 による 喘 息 発 作 の 誘 発 ) 又 はその 既 往 歴 の ある 患 者 リクシアナ 錠 30mg 薬 価 748.1 円 効 能 又 は 効 果 1 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 2 静 脈 血 栓 塞 栓 症 ( 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 )の 治 療 及 び 再 発 抑 制 3 下 記 の 下 肢 整 形 外 科 手 術 施 行 患 者 における 静 脈 血 栓 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 膝 関 節 全 置 換 術 股 関 節 全 置 換 術 股 関 節 骨 折 手 術 用 法 又 は 用 量 121 日 1 回 以 下 の 用 量 を 経 口 投 与 する 体 重 60kg 以 下 :30mg 体 重 60kg 超 :60mg なお 腎 機 能 併 用 薬 に 応 じて 1 日 1 回 30mg に 減 量 する 31 日 1 回 30mg 警 告 1. 本 剤 の 投 与 により 出 血 が 発 現 し 重 篤 な 出 血 の 場 合 には 死 亡 に 至 るおそれがある 本 剤 の 使 用 にあたっては 出 血 の 危 険 性 を 考 慮 し 本 剤 投 与 の 適 否 を 慎 重 に 判 断 すること 本 剤 による 出 血 リスクを 正 確 に 評 価 できる 指 標 は 確 立 されておらず 本 剤 の 抗 凝 固 作 用 を 中 和 する 薬 剤 はないため 本 剤 投 与 中 は 血 液 凝 固 に 関 する 検 査 値 のみならず 出 血 や 貧 血 等 の 徴 候 を 十 分 に 観 察 すること これらの 徴 候 が 認 められた 場 合 には 直 ちに 適 切 な 処 置 を 行 うこと 2. 脊 椎 硬 膜 外 麻 酔 あるいは 腰 椎 穿 刺 等 との 併 用 により 穿 刺 部 位 に 血 腫 が 生 じ 神 経 の 圧 迫 による 麻 痺 があらわれるおそれがある 併 用 する 場 合 には 神 経 障 害 の 徴 候 及 び 症 状 に ついて 十 分 注 意 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 直 ちに 適 切 な 処 置 を 行 うこと 禁 忌 全 効 能 共 通 (1) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 (2) 出 血 している 患 者 ( 頭 蓋 内 出 血 後 腹 膜 出 血 又 は 他 の 重 要 器 官 における 出 血 等 ) (3) 急 性 細 菌 性 心 内 膜 炎 の 患 者 非 弁 膜 症 性 心 房 細 動 患 者 における 虚 血 性 脳 卒 中 及 び 全 身 性 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 静 脈 血 栓 塞 栓 症 ( 深 部 静 脈 血 栓 症 及 び 肺 血 栓 塞 栓 症 )の 治 療 及 び 再 発 抑 制 (1) 腎 不 全 (クレアチニンクリアランス 15mL/min 未 満 )のある 患 者 (2) 凝 血 異 常 を 伴 う 肝 疾 患 の 患 者 下 肢 整 形 外 科 手 術 施 行 患 者 における 静 脈 血 栓 塞 栓 症 の 発 症 抑 制 高 度 の 腎 機 能 障 害 (クレアチニンクリアランス 30mL/min 未 満 )のある 患 者 セイブル 錠 50mg 薬 価 52.9 円 効 能 又 は 効 果 糖 尿 病 の 食 後 過 血 糖 の 改 善 (ただし 食 事 療 法 運 動 療 法 を 行 っている 患 者 で 十 分 な 効 果 が 得 られない 場 合 又 は 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてスルホニルウレア 剤 ビグアナイド 系 薬 剤 若 しくは インスリン 製 剤 を 使 用 している 患 者 で 十 分 な 効 果 が 得 られない 場 合 に 限 る) 用 法 又 は 用 量 通 常 成 人 にはミグリトールとして 1 回 50mg を 1 日 3 回 毎 食 直 前 に 経 口 投 与 する なお 効 果 不 十 分 な 場 合 には 経 過 を 十 分 に 観 察 しながら 1 回 量 を 75mg まで 増 量 す ることができる 禁 忌 1. 重 症 ケトーシス 糖 尿 病 性 昏 睡 又 は 前 昏 睡 の 患 者 2. 重 症 感 染 症 手 術 前 後 重 篤 な 外 傷 のある 患 者 3. 本 剤 の 成 分 に 対 する 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 4. 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 婦 人 370-7
5.Q&Aコーナー リスパダール 内 用 液 と 飲 料 水 との 配 合 変 化 は? 茶 葉 抽 出 飲 料 ( 紅 茶 烏 龍 茶 日 本 茶 等 ) 及 びコーラは 混 合 すると 含 量 が 低 下 することがあるの で 希 釈 して 使 用 することは 避 けること 参 考 : 配 合 変 化 試 験 で 変 化 を 認 められなかったもの 南 アルプスの 水 ドリップ コーヒー モンカフェ 松 茸 の 味 お 吸 い 物 即 席 みそ 汁 はと 麦 茶 麦 茶 ( 大 麦 100%) 牛 乳 ( 乳 脂 肪 分 3.5% 以 上 無 脂 乳 固 形 分 8.3%) トマトジュース(トマト 食 塩 ) なっちゃん(オレンジジュース: 果 汁 30%) グレープフルーツ ジュース( 濃 縮 還 元 果 汁 100%) カルピス ウォーター C.C.レモン( 炭 酸 飲 料 : 果 汁 1%) ポカリスエット アセリオ 静 注 液 の 投 与 方 法 とアミグランド 輸 液 との 配 合 変 化 は? 投 与 方 法 用 量 に 関 わらず 15 分 かけて 静 注 する 配 合 変 化 基 本 は 単 独 投 与 生 食 及 び 5%ブドウ 糖 液 に 希 釈 した 場 合 20~25 で 60 分 間 安 定 であることが 確 認 されている アミグランド 輸 液 は 側 管 からは OK 投 与 時 の 注 意 点 バイアル 内 部 が 陰 圧 になっているため 必 ずエアー 針 を 先 に 刺 すこと バイアルから 直 接 投 与 可 能 又 はシリンジポンプで 投 与 することも 可 能 開 封 後 は 速 やかに 使 用 すること 残 液 は 使 用 しないこと 結 晶 が 析 出 した 場 合 は 湯 煎 (60 以 下 )にて 溶 解 必 要 量 を 投 与 する 不 要 な 薬 液 はバイアルから 抜 いて 使 用 する ジクアス 点 眼 液 (ドライアイ 治 療 薬 )に 代 わるものは? ヒアレイン 点 眼 液 又 は 人 工 涙 液 マイティア 点 眼 液 オキシコンチン 錠 30mg/ 日 をデュロテップ MT パッチに 換 算 すると? デュロテップ MT パッチ 4.2mg が 相 当 量 になります ノーベル 生 理 医 学 賞 を 受 賞 した 大 村 氏 が 発 見 開 発 した イベルメクチン とは? 1979 年 に 放 線 菌 が 生 産 する 物 質 エバーメクチンを 発 見 し 回 虫 鈎 虫 やダニ 蠅 の 幼 虫 などに 強 い 活 性 を 示 すことを 確 認 しました エバーメクチンの 毒 性 を 減 らし 活 性 を 高 める 目 的 で 開 発 され たジヒドロ 誘 導 体 がイベルメクチンです 世 界 的 には 1981 年 に 動 物 薬 としてメルクが 発 売 し 多 大 な 売 り 上 げを 記 録 1987 年 にヒト 用 の メクチザン の 商 品 名 で 同 社 が 無 償 供 与 を 開 始 しまし た 日 本 国 内 では ストロメクトール 錠 として 腸 管 糞 線 虫 症 および 疥 癬 の 治 療 薬 で 使 われてい ます 当 院 の 院 内 感 染 に 関 する 規 定 の 疥 癬 対 策 のところに 記 載 されています 食 欲 増 進 の 効 果 がある 水 剤 はあるか? 当 院 採 用 薬 にはない 過 去 には ペリアクチンシロップに 食 欲 不 振 体 重 減 少 の 改 善 の 効 能 効 果 がありましたが その 後 再 評 価 が 行 なわれ,1996 年 6 月 に 有 用 性 を 示 す 根 拠 がないとの 理 由 で 削 除 されました 370-8
6. 季 節 性 インフルエンザワクチンに 2015/16 年 の 季 節 性 インフルエンザワクチンに 4 種 類 のウイルス 株 が 含 まれた(4 価 ワクチン)の 導 入 が 厚 生 労 働 省 から 発 表 されました これまでのインフルエンザワクチン 株 は A/H1N1pdm09 A/H3N2(A 香 港 型 ) B 型 の 3 種 類 (3 価 )が 含 まれ このうち B 型 株 については 山 形 系 統 あるいはビクトリア 系 統 のどちらかを 選 定 していま した しかし 近 年 B 型 は 山 形 系 統 とビクトリア 系 統 の 混 合 流 行 が 続 いており どちらの 株 が 流 行 するか の 予 測 が 難 しい 状 況 でした WHO も 2013 年 シーズン( 南 半 球 向 け)から4 価 ワクチン 向 けに B 型 2 系 統 からそれぞれワクチン 株 を 推 奨 しています また 米 国 においては 2013/14 シーズンから 4 価 ワクチンが 製 造 承 認 され 世 界 の 動 向 は 4 価 ワクチンへと 移 行 してきています このことから わが 国 においても 4 価 ワクチン 導 入 の 是 非 を 検 討 し(インフルエンザワクチン 株 選 定 の ための 検 討 会 議 ) 2015-16 シーズンより A/H1N1pdm09 A/H3N2 に 加 えて B/ 山 形 系 統 および B/ ビクトリア 系 統 の 4 価 ワクチンとしました 平 成 27 年 度 インフルエンザ HA ワクチン 製 造 株 A 型 株 A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09* A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H.3N2) B 型 株 B/プーケット/3073/2013( 山 形 系 統 ) B/テキサス/2/2013(ビクトリア 系 統 ) * pdm とは pandemic(パンデミック 世 界 的 な 大 流 行 )を 意 味 しています 注 ) X- NIB- は 野 生 株 からワクチン 株 を 作 製 する 施 設 が 付 けたウイルス 認 識 記 号 です インフルエンザウイルスの 命 名 法 例 ) A / / カリフォルニア / 7 / 2009 (H1N1) 1 2 3 4 5 6 1 型 2 分 離 された 動 物 種 または 材 料 3 分 離 された 場 所 4ウイルスの 整 理 番 号 5 分 離 された 年 6 亜 型 インフルエンザ 感 染 発 症 の 予 防 には 気 道 分 泌 型 IgA 抗 体 と 下 気 道 からの IgG 抗 体 が 重 要 です 全 身 のウイルス 感 染 の 抑 制 には 血 中 の IgG 抗 体 が 重 要 な 役 割 を 果 たしているものと 考 えられています 現 在 使 われている 皮 下 接 種 ワクチンでは 血 中 IgG-HI 抗 体 が 作 られ 重 症 化 防 止 には 効 果 がみられますが 感 染 防 止 には 問 題 があります 米 国 では 鼻 からスプレーするインフルエンザの 生 ワクチン(FluMist)が 健 康 上 のリスクの 少 ない 年 齢 範 囲 のみを 対 象 としてですが 承 認 されています 感 染 部 位 で 中 和 抗 体 が 作 られますので ウイルス の 感 染 そのものを 防 止 するのに 役 立 つと 考 えられます また 気 道 粘 膜 にできる 抗 体 (IgA 抗 体 )は 特 異 性 が 低 いため 少 しくらいウイルスの 型 が 変 化 しても 効 果 があるかもしれません さらに 経 鼻 接 種 型 不 活 化 ワクチン あるいは 免 疫 賦 活 剤 (アジュバント) 添 加 経 鼻 接 種 型 ワクチンの 開 発 が 進 んでおり それらのワクチンの 実 用 化 が 期 待 されています 参 照 : 武 田 薬 品 工 業 ホームヘ ーシ 第 一 三 共 ホームヘ ーシ SAFE-DI Q&A より ラシ オ NIKKEI Monthly ワクチン info 370-9