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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

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2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

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湯沢町耐震改修促進計画

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

(8) 危 険 物 火 災 等 で 逗 子 北 化 学 1を 必 要 とする 火 災 指 令 時 は 逗 子 北 1を 同 時 編 成 する (9) 未 承 認 対 象 物 からの 即 時 通 報 は 当 該 署 所 の1ケ 部 隊 編 成 とする (10) 通 常 災 害 時 及 び 異 常 災

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

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学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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加 古 川 市 市 街 化 調 整 区 域 における 地 区 計 画 制 度 の 運 用 基 準 ( 概 要 ) 第 1 章 総 則 運 用 基 準 の 目 的 地 区 計 画 制 度 の 運 用 により 良 好 な 居 住 環 境 の 維 持 及 び 育 成 を 目 的 とする ( 第 1 条 )

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第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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主要生活道路について

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

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対 象 外 区 域 以 下 の 区 域 は 原 則 として 策 定 区 域 に 含 めないこと (1) 農 業 振 興 地 域 の 整 備 に 関 する 法 律 に 規 定 する 農 用 地 区 域 (2) 優 良 農 地 ( 一 団 のまとまりのある 農 地 や 農 業 水 利 施 設 の 整 備

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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首 都 直 下 地 震 緊 急 対 策 推 進 基 本 計 画 平 成 27 年 3 月 31 日 閣 議 決 定

目 次 はじめに... 1 1 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 の 意 義 に 関 する 事 項. 2 (1) 首 都 直 下 地 震 対 策 の 対 象 とする 地 震... 2 (2) 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 の 意 義... 2 1 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 による 影 響... 2 2 巨 大 過 密 都 市 を 襲 う 膨 大 な 被 害... 3 2 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 のために 政 府 が 着 実 に 実 施 すべき 施 策 に 関 する 基 本 的 な 方 針... 6 (1) 首 都 中 枢 機 能 の 確 保... 6 1 首 都 中 枢 機 関 の 業 務 継 続 体 制 の 構 築... 6 2 首 都 中 枢 機 能 を 支 えるライフライン 及 びインフラの 維 持... 6 (2) 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 への 対 応... 7 1 あらゆる 対 策 の 大 前 提 としての 耐 震 化 と 火 災 対 策... 7 2 深 刻 な 道 路 交 通 麻 痺 対 策 等... 7 3 膨 大 な 数 の 避 難 者 帰 宅 困 難 者 等... 8 (3) 地 方 公 共 団 体 への 支 援 等... 8 (4) 社 会 全 体 での 首 都 直 下 地 震 対 策 の 推 進... 9 (5)2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 に 向 けた 対 応... 9 3 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 における 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 に 関 する 事 項... 10 (1) 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 るための 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 10 1 首 都 中 枢 機 能 及 び 首 都 中 枢 機 関... 10 - i -

2 首 都 中 枢 機 関 の 機 能 目 標... 10 3 首 都 中 枢 機 関 が 講 ずべき 施 策... 11 ア 政 府 全 体 としての 業 務 継 続 体 制 の 構 築... 11 イ 金 融 決 済 機 能 の 継 続 性 の 確 保 や 企 業 の 事 業 継 続 のための 取 組.. 13 (2) 首 都 中 枢 機 能 の 全 部 又 は 一 部 を 維 持 することが 困 難 となった 場 合 における 当 該 中 枢 機 能 の 一 時 的 な 代 替 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 14 1 行 政 中 枢 機 能 の 維 持 のための 一 時 的 な 代 替 に 関 する 事 項 等... 14 2 経 済 中 枢 機 能 の 維 持 のための 一 時 的 な 代 替 に 関 する 事 項... 15 (3)ライフライン 及 びインフラの 維 持 に 係 る 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 15 1 ライフライン 及 びインフラの 機 能 目 標... 15 2 1に 掲 げるライフライン 及 びインフラの 機 能 目 標 を 果 たすための 対 策... 17 (4) 緊 急 輸 送 を 確 保 する 等 のために 必 要 な 港 湾 空 港 等 の 機 能 の 維 持 に 係 る 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 18 1 交 通 インフラの 機 能 目 標... 18 2 1に 掲 げる 交 通 インフラの 機 能 目 標 を 果 たすための 対 策... 19 (5)その 他... 21 4 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 地 区 の 指 定 及 び 基 盤 整 備 等 計 画 の 認 定 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 23 (1) 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 地 区 の 指 定 について... 23 (2) 基 盤 整 備 等 計 画 の 認 定 について... 23 5 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 基 本 となるべき 事 項... 24 (1) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 目 的... 24 (2) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 記 載 事 項... 24 - ii -

(3) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 に 基 づき 実 施 すべき 首 都 直 下 地 震 対 策... 25 (4)その 他... 28 6 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 認 定 に 関 する 基 本 的 な 事 項... 29 (1) 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 認 定 基 準... 29 7 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 に 関 し 政 府 が 講 ずべき 措 置... 30 (1) 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 の 確 保... 30 (2) 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 への 対 応... 30 1 計 画 的 かつ 早 急 な 予 防 対 策 の 推 進... 30 2 津 波 対 策... 41 3 円 滑 かつ 迅 速 な 災 害 応 急 対 策 災 害 復 旧 復 興 への 備 え... 44 4 各 個 人 の 防 災 対 策 の 啓 発 活 動... 54 5 企 業 活 動 等 の 回 復 維 持... 54 (3)2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 に 向 けた 対 応 等. 55 (4) 長 周 期 地 震 動 対 策 ( 中 長 期 的 対 応 )... 56 8 その 他 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 に 関 し 必 要 な 事 項... 57 (1) 計 画 の 効 果 的 な 推 進... 57 (2) 災 害 対 策 基 本 法 に 規 定 する 防 災 計 画 との 関 係... 57 - iii -

はじめに 首 都 地 域 は 政 治 中 枢 や 行 政 中 枢 あるいは 経 済 中 枢 といった 首 都 中 枢 機 能 が 極 めて 高 度 に 集 積 し かつ 人 口 や 建 築 物 が 密 集 している このような 首 都 地 域 に おいて 大 きな 地 震 が 発 生 した 場 合 広 域 的 な 災 害 応 急 対 策 に 不 可 欠 な 政 治 行 政 中 枢 機 能 や 我 が 国 の 経 済 中 枢 機 能 などの 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 の 確 保 が 課 題 となる また 他 の 地 域 と 比 べ 格 段 に 高 い 集 積 性 から 人 的 物 的 被 害 や 経 済 被 害 は 甚 大 なものになると 予 想 され その 軽 減 策 の 推 進 は 我 が 国 の 存 亡 に 関 わる 喫 緊 の 根 幹 的 課 題 である このため 政 府 においては 平 成 17 年 9 月 に 中 央 防 災 会 議 で 決 定 された 首 都 直 下 地 震 対 策 大 綱 に 基 づき 諸 施 策 を 講 じてきたところである しかしながら 平 成 23 年 3 月 に 発 生 し 甚 大 な 被 害 をもたらした 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 受 け 首 都 直 下 地 震 対 策 について 地 震 モデルから 改 めて 見 直 しを 行 い 被 害 発 生 につ いてあらゆる 可 能 性 を 直 視 し より 厳 しい 事 態 を 想 定 することが 必 要 となった そこで 中 央 防 災 会 議 の 下 に 首 都 直 下 地 震 対 策 検 討 ワーキンググループ を 設 置 し 地 震 モデルと 首 都 直 下 地 震 対 策 の 検 討 を 行 い 平 成 25 年 12 月 に 首 都 直 下 地 震 の 被 害 想 定 と 対 策 について( 最 終 報 告 ) を 取 りまとめた このような 中 で 平 成 25 年 11 月 に 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 において 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 るとともに 首 都 直 下 地 震 による 災 害 から 国 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 保 護 することを 目 的 として 首 都 直 下 地 震 対 策 特 別 措 置 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 88 号 以 下 法 という )が 制 定 され 同 年 12 月 に 施 行 された 本 計 画 は 法 第 4 条 に 規 定 する 首 都 直 下 地 震 に 係 る 地 震 防 災 上 緊 急 に 講 ずべ き 対 策 の 推 進 に 関 する 基 本 的 な 計 画 ( 以 下 緊 急 対 策 推 進 基 本 計 画 という ) として 上 記 の 検 討 を 踏 まえ 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 始 めとする 首 都 直 下 地 震 に 関 する 施 策 の 基 本 的 な 事 項 を 定 めることにより 円 滑 かつ 迅 速 な 首 都 直 下 地 震 対 策 を 図 ることを 目 的 とするものである なお 強 くしなやかな 国 民 生 活 の 実 現 を 図 るための 防 災 減 災 等 に 資 する 国 土 強 靱 化 基 本 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 95 号 )において 国 の 計 画 は 国 土 強 靱 化 に 関 する 部 分 は 国 土 強 靱 化 基 本 計 画 を 基 本 とするとされており 本 計 画 も 国 土 強 靱 化 に 関 する 部 分 については 人 命 の 保 護 が 最 大 限 図 られる 等 の 国 土 強 靱 化 に 関 する 基 本 目 標 を 踏 まえ 作 成 しているものである - 1 -

1 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 の 意 義 に 関 する 事 項 (1) 首 都 直 下 地 震 対 策 の 対 象 とする 地 震 南 関 東 地 域 では 二 百 年 から 四 百 年 の 間 隔 で 相 模 トラフ 沿 いのプレート 境 界 を 震 源 断 層 域 とするマグニチュード( 以 下 M という )8クラスの 大 規 模 な 地 震 が 発 生 してきた また 過 去 四 百 年 ほどの 記 録 では この 大 規 模 な 地 震 の 前 に 浅 い 地 盤 やプレート 内 などを 震 源 断 層 域 とするM7クラスの 地 震 が 複 数 回 発 生 している 前 者 のタイプの 地 震 で 最 も 新 しいものが 大 正 関 東 地 震 であり したがって このようなM8クラスの 地 震 に 関 しては 当 面 発 生 す る 可 能 性 は 低 いと 考 えられる 一 方 後 者 のタイプのM7クラスの 地 震 は 様 々なタイプが 考 えられ どこで 発 生 するかわからないが 切 迫 性 は 高 く 発 生 した 場 合 には 甚 大 な 被 害 をもたらすことが 想 定 される このため 本 計 画 においては 首 都 直 下 地 震 の 当 面 の 脅 威 に 対 する 地 震 対 策 を 講 ずる 対 象 を 切 迫 性 の 高 いM7クラスの 地 震 とする また M8クラス の 大 正 関 東 地 震 タイプの 地 震 に 関 しては 当 面 発 生 する 可 能 性 は 低 いが M 7クラスの 地 震 対 策 がM8クラスの 地 震 対 応 にもつながるものであり これ を 着 実 に 進 めることで 対 策 を 講 じるとともに 中 長 期 的 な 対 応 が 必 要 な 地 震 として 位 置 付 けるものとする また 津 波 対 策 の 対 象 としては 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 の 震 源 域 の 南 側 に 震 源 断 層 域 が 位 置 し 同 地 震 に 誘 発 される 可 能 性 があるとされる 延 宝 房 総 沖 地 震 タイプの 地 震 と 当 面 発 生 する 可 能 性 は 低 いが 百 年 先 頃 に 発 生 する 可 能 性 が 高 くなっていると 考 えられる 大 正 関 東 地 震 タイプの 地 震 による 津 波 を 対 象 とする (2) 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 の 意 義 首 都 直 下 地 震 により 想 定 される 被 害 の 特 徴 は 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 による 影 響 と 巨 大 過 密 都 市 を 襲 う 膨 大 な 被 害 の 二 点 であり これらの 被 害 を 軽 減 するため 緊 急 対 策 区 域 ( 法 第 3 条 に 規 定 する 緊 急 に 首 都 直 下 地 震 対 策 を 推 進 すべき 区 域 をいう 以 下 同 じ )において 緊 急 対 策 ( 首 都 直 下 地 震 に 係 る 地 震 防 災 上 緊 急 に 講 ずべき 対 策 をいう 以 下 同 じ )の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 を 図 り 首 都 直 下 地 震 発 生 時 に 少 しでも 被 害 を 軽 減 させることが 必 要 である 1 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 による 影 響 首 都 地 域 には 我 が 国 の 政 治 行 政 及 び 経 済 の 中 枢 を 担 う 機 関 が 高 度 に 集 積 しており 首 都 直 下 地 震 の 発 生 により これらの 中 枢 機 能 に 障 害 が 発 生 し - 2 -

た 場 合 災 害 応 急 対 策 に 大 きな 支 障 を 来 すおそれがある 加 えて 我 が 国 全 体 の 国 民 生 活 や 経 済 活 動 に 支 障 が 生 じるほか 海 外 にも 影 響 が 波 及 することが 想 定 される 政 府 機 関 等 の 業 務 継 続 に 支 障 が 生 じた 場 合 には 情 報 の 収 集 分 析 が 円 滑 に 行 われず 災 害 対 策 を 講 じるに 当 たっての 政 治 的 措 置 の 遅 延 が 生 じたり 政 府 の 緊 急 災 害 対 策 本 部 等 からの 指 示 や 調 整 等 が 円 滑 に 実 施 されないなど 消 火 活 動 や 救 命 救 助 活 動 が 遅 れ 多 くの 人 命 が 危 険 にさらされたり 膨 大 な 数 の 被 災 者 への 対 応 や 首 都 居 住 者 の 生 活 企 業 活 動 等 に 大 きな 支 障 が 生 じる おそれがある また 我 が 国 の 経 済 社 会 の 状 況 や 被 害 等 について 国 内 外 に 正 確 な 事 実 を 知 らせることができなければ 得 てして 被 害 の 状 況 が 過 剰 に 捉 えられるなど 国 内 外 に 社 会 的 混 乱 を 招 くおそれもある 経 済 面 では 首 都 地 域 には 重 要 な 金 融 決 済 機 能 や 大 企 業 の 本 社 等 の 拠 点 が 集 中 しており 首 都 直 下 地 震 の 発 生 により 資 金 決 済 機 能 や 株 式 債 券 の 決 済 機 能 等 の 支 障 に 加 え 災 害 応 急 対 策 災 害 復 旧 に 必 要 な 物 資 等 を 提 供 する 企 業 活 動 等 に 支 障 を 来 すおそれがある 加 えて 首 都 地 域 は 我 が 国 の 生 産 サー ビス 及 び 消 費 の 中 心 地 であり 企 業 本 社 機 能 等 のほか 生 産 規 模 の 小 さな 中 小 企 業 や オンリーワン 企 業 も 数 多 く オフィスや 店 舗 等 の 耐 震 化 も 十 分 で ないことから 首 都 地 域 のみならず 全 国 の 経 済 活 動 の 停 滞 を 招 くおそれがあ る さらに 湾 岸 地 域 等 を 中 心 に 集 積 しているプラントや 工 場 等 が 被 災 し サ プライチェーンが 寸 断 されることにより 国 内 外 の 企 業 等 の 生 産 活 動 等 に 甚 大 な 影 響 を 及 ぼすことになるものであり まさに 我 が 国 全 体 の 経 済 の 行 方 を 左 右 すると 言 っても 過 言 ではない 以 上 のように 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 は 首 都 直 下 地 震 のもう 一 つの 特 徴 で ある 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 の 発 生 をさらに 拡 大 させるおそれがあり ま た 震 災 後 の 混 乱 を 長 期 化 させるおそれがある これらの 被 害 の 特 徴 を 踏 まえれば 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 を 確 保 するため の 体 制 の 構 築 が 必 要 不 可 欠 であり このために 講 ずべき 緊 急 対 策 は 以 下 の とおりである 首 都 中 枢 機 関 の 業 務 継 続 体 制 の 構 築 首 都 中 枢 機 能 を 支 えるライフライン 及 びインフラの 維 持 2 巨 大 過 密 都 市 を 襲 う 膨 大 な 被 害 首 都 地 域 は 人 口 や 建 築 物 が 密 集 しており 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 他 の 地 域 と 比 べ 格 段 に 高 い 集 積 性 から 人 的 物 的 被 害 や 経 済 被 害 は 甚 大 なも のとなると 予 想 される - 3 -

震 度 6 強 以 上 の 強 い 揺 れの 地 域 では 特 に 都 心 部 を 囲 むように 分 布 してい る 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 等 において 老 朽 化 が 進 んでいたり 耐 震 性 の 低 い 木 造 家 屋 等 が 多 数 倒 壊 するほか 急 傾 斜 地 の 崩 壊 等 の 発 生 や 余 震 等 による 土 砂 災 害 の 拡 大 による 家 屋 等 の 損 壊 で 家 屋 の 下 敷 きによる 死 傷 等 多 数 の 人 的 被 害 が 発 生 することが 想 定 される 地 震 発 生 直 後 から 火 災 が 連 続 的 同 時 に 多 発 し 深 刻 な 道 路 交 通 渋 滞 に よる 消 火 活 動 救 命 救 助 活 動 の 難 航 等 により 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 が 広 域 的 に 連 担 している 地 区 を 中 心 に 大 規 模 な 延 焼 火 災 に 至 り 家 屋 被 害 と 人 的 被 害 が 拡 大 することが 想 定 される 膨 大 な 数 の 負 傷 者 の 発 生 に 対 しては 道 路 交 通 の 麻 痺 と 相 まって 医 師 看 護 師 医 薬 品 等 が 不 足 し 十 分 な 医 療 ができない 可 能 性 がある また 家 屋 が 被 災 したり 停 電 や 断 水 等 ライフラインが 途 絶 した 住 宅 の 人 々 生 活 物 資 が 不 足 した 人 々 等 が 大 量 に 避 難 所 へ 避 難 することが 想 定 されるとともに 膨 大 な 数 の 帰 宅 困 難 者 が 発 生 することが 想 定 される このほか 被 災 地 域 内 の 道 路 の 被 災 と 深 刻 な 交 通 渋 滞 で 被 災 地 域 への 物 資 搬 入 が 滞 ることによる 深 刻 な 物 資 不 足 火 力 発 電 所 の 停 止 による 電 力 供 給 量 の 減 少 による 電 力 供 給 の 不 安 定 化 発 災 直 後 の 携 帯 電 話 固 定 電 話 の 音 声 通 話 の 大 幅 規 制 メールの 遅 配 等 による 情 報 収 集 や 伝 達 機 能 の 大 幅 な 低 下 など が 想 定 される 以 上 のように 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 の 発 生 は 我 が 国 の 存 亡 に 関 わるも のであるが 例 えば 一 定 の 条 件 下 において 建 物 の 耐 震 化 率 を 100%にした 場 合 全 壊 棟 数 と 死 者 数 が 約 9 割 減 少 し 感 震 ブレーカー 等 の 設 置 による 出 火 防 止 対 策 や 初 期 消 火 成 功 率 の 向 上 等 により 焼 失 棟 数 と 死 者 数 が9 割 以 上 減 少 すると 試 算 されているほか 経 済 被 害 についても 建 物 の 耐 震 化 率 を 100% とし 感 震 ブレーカー 等 の 設 置 による 出 火 防 止 対 策 や 初 期 消 火 成 功 率 の 向 上 を 図 った 場 合 に 約 5 割 減 少 すると 試 算 されており 予 防 対 策 及 び 円 滑 かつ 迅 速 な 応 急 対 策 を 講 ずることにより その 被 害 は 大 きく 減 少 させることができ る これらの 被 害 の 特 徴 を 踏 まえれば 被 害 を 未 然 に 防 ぐための 予 防 対 策 及 び 円 滑 かつ 迅 速 な 応 急 対 策 の 備 えを 計 画 的 戦 略 的 に 進 め 地 震 に 強 いまち の 形 成 を 図 ることが 必 要 不 可 欠 であり このために 講 ずべき 緊 急 対 策 は あらゆる 対 策 の 大 前 提 としての 耐 震 化 と 火 災 対 策 深 刻 な 道 路 交 通 麻 痺 対 策 等 膨 大 な 数 の 避 難 者 帰 宅 困 難 者 等 の 対 策 に 重 点 を 置 き 被 害 の 絶 対 量 を 軽 減 する 計 画 的 かつ 早 急 な 事 前 防 災 対 策 と - 4 -

一 人 でも 多 くの 命 を 救 うための 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 対 策 等 への 備 えを 行 うものとする このほか 自 助 共 助 公 助 による 社 会 全 体 での 首 都 直 下 地 震 対 策 の 推 進 及 び 2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 に 向 けた 対 応 を 行 う - 5 -

2 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 のために 政 府 が 着 実 に 実 施 すべき 施 策 に 関 する 基 本 的 な 方 針 首 都 直 下 地 震 対 策 については 1(2) 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 の 意 義 で 示 したとおり 首 都 中 枢 機 能 の 確 保 と 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 への 対 応 を 二 つの 柱 とし 以 下 の 施 策 を 緊 急 対 策 として 展 開 していく 必 要 がある (1) 首 都 中 枢 機 能 の 確 保 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 の 確 保 のためには 政 治 行 政 又 は 経 済 の 各 中 枢 機 能 を 担 う 機 関 において 首 都 直 下 地 震 発 生 時 においてもその 機 能 を 途 絶 させ ることがないよう 業 務 継 続 体 制 を 構 築 するとともに これを 支 えるライフ ラインやインフラの 機 能 を 継 続 させるための 体 制 構 築 が 必 要 である 1 首 都 中 枢 機 関 の 業 務 継 続 体 制 の 構 築 首 都 直 下 地 震 発 生 時 においては 政 府 は どのような 事 態 に 対 しても 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 り 国 民 生 活 及 び 国 民 経 済 に 及 ぼす 影 響 を 最 小 化 する ため 行 政 中 枢 機 能 の 継 続 性 を 確 保 する 必 要 がある また 経 済 中 枢 機 能 の 担 い 手 である 中 央 銀 行 や 金 融 機 関 首 都 地 域 に 集 積 する 企 業 等 においては 金 融 決 済 機 能 や 企 業 本 社 機 能 等 を 維 持 することが 必 要 である このため 政 府 は 3 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 における 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 に 関 する 事 項 及 び 法 第 5 条 に 基 づく 行 政 中 枢 機 能 の 維 持 に 係 る 緊 急 対 策 実 施 計 画 ( 以 下 実 施 計 画 という )の 定 めるところにより 政 府 全 体 としての 業 務 継 続 体 制 の 構 築 政 府 の 業 務 継 続 のための 執 行 体 制 の 整 備 及 び 執 務 環 境 の 確 保 を 図 るとともに 企 業 等 においては 金 融 決 済 機 能 の 継 続 性 の 確 保 や 企 業 等 の 事 業 継 続 のための 施 策 を 進 める 企 業 等 の 事 業 継 続 性 を 確 保 することは 首 都 地 域 のみならず 全 国 の 経 済 活 動 の 停 滞 を 回 避 するために 極 めて 重 要 である 企 業 等 は サプライチェーンの 寸 断 は 国 内 外 の 企 業 の 生 産 活 動 等 に 甚 大 な 影 響 を 及 ぼすこと 通 勤 困 難 が 発 生 することを 視 野 に 入 れ 事 業 継 続 計 画 (BC P)の 作 成 と 見 直 しを 継 続 的 に 実 施 する 必 要 がある さらに 最 悪 の 事 態 を 想 定 し 首 都 中 枢 機 能 の 全 部 又 は 一 部 を 維 持 するこ とが 困 難 となった 場 合 の 一 時 的 な 代 替 拠 点 の 確 保 についてあらかじめ 検 討 し ておくこととする 2 首 都 中 枢 機 能 を 支 えるライフライン 及 びインフラの 維 持 電 気 上 下 水 道 ガスといったライフライン 情 報 通 信 インフラや 交 通 イ ンフラは 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のために 必 要 不 可 欠 な 基 盤 である こ れらのライフラインやインフラについて 耐 震 化 多 重 化 等 を 図 るとともに - 6 -

災 害 発 生 時 には 首 都 中 枢 機 関 への 供 給 に 関 わる 部 分 を 優 先 的 に 復 旧 させる よう ライフラインやインフラの 機 能 の 維 持 に 係 る 施 策 を 進 める (2) 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 への 対 応 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 の 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 や 経 済 被 害 を 減 少 さ せるため 計 画 的 かつ 早 急 な 予 防 対 策 を 推 進 するとともに 一 人 でも 多 くの 命 を 救 うための 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 対 策 を 講 じるための 備 えを 図 るもの とする 1 あらゆる 対 策 の 大 前 提 としての 耐 震 化 と 火 災 対 策 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 に 対 応 するためには 都 市 計 画 の 根 本 に 防 災 を 置 き 地 震 発 生 前 から 地 震 発 生 時 の 被 害 量 を 軽 減 するためのミティゲーショ ン 策 ( 減 災 対 策 )に 計 画 的 に 取 り 組 み 地 震 に 強 いまちづくり を 進 めるこ とが 重 要 である 特 に 建 築 物 の 被 害 は 首 都 直 下 地 震 発 生 時 の 死 者 発 生 の 主 要 因 であり さらに 火 災 の 延 焼 避 難 者 の 発 生 救 命 救 助 活 動 の 妨 げ 災 害 廃 棄 物 の 発 生 等 の 被 害 拡 大 の 要 因 でもある 膨 大 な 被 害 量 をできる 限 り 減 少 させるため あらゆる 対 策 の 大 前 提 として 国 地 方 公 共 団 体 等 は 建 築 物 の 耐 震 化 の 取 組 を 強 力 に 推 進 する また 首 都 地 域 は 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 が 広 域 的 に 連 担 していることから 極 めて 大 規 模 な 延 焼 被 害 や 同 時 多 発 の 市 街 地 火 災 が 発 生 することが 想 定 され る このため 危 険 性 の 高 い 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 等 の 解 消 に 向 けた 取 組 を 引 き 続 き 推 進 しつつ 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるため 感 震 自 動 消 火 装 置 等 を 備 え た 電 熱 器 具 の 普 及 などの 出 火 防 止 対 策 発 災 時 の 速 やかな 初 期 消 火 常 備 消 防 の 充 実 などの 消 火 活 動 体 制 の 強 化 を 推 進 する さらに ライフライン 及 びインフラについて 耐 震 化 多 重 化 等 を 進 めると ともに 人 命 に 関 わる 重 要 施 設 に 係 るものについて 優 先 的 に 復 旧 できるよう 復 旧 体 制 を 強 化 するなど 計 画 的 かつ 早 急 な 予 防 対 策 を 推 進 する 2 深 刻 な 道 路 交 通 麻 痺 対 策 等 首 都 直 下 地 震 発 生 時 には 瓦 礫 の 散 乱 電 柱 の 倒 壊 等 に 加 え 放 置 車 両 の 発 生 等 が 相 まって 深 刻 な 道 路 交 通 麻 痺 が 発 生 し 消 火 活 動 救 命 救 助 活 動 等 に 著 しい 支 障 が 生 じることが 想 定 される また 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 等 にお ける 大 規 模 な 延 焼 火 災 多 数 の 負 傷 者 や 自 力 脱 出 困 難 者 等 の 発 生 も 想 定 され る これらに 対 応 していくためには 災 害 応 急 対 策 を 円 滑 かつ 迅 速 に 実 施 す - 7 -

るための 体 制 を 構 築 することが 必 要 である 特 に 深 刻 な 道 路 交 通 麻 痺 は 消 火 活 動 救 命 救 助 活 動 医 薬 品 や 食 料 水 燃 料 等 の 物 流 ライフラインの 復 旧 などあらゆる 震 災 対 策 を 行 う 上 で 最 大 の 障 害 となるものであり 道 路 交 通 の 確 保 に 向 けて 早 急 な 対 策 を 講 ずるも のとする また 一 人 でも 多 くの 命 を 救 うためには 首 都 直 下 地 震 特 有 の 被 害 を 想 定 しながら 応 急 対 策 のための 行 動 を 綿 密 にシミュレートし できる 限 り 具 体 化 しておくことが 必 要 であり この 検 討 を 踏 まえた 災 害 応 急 対 策 のための 備 えを 行 うものとする 3 膨 大 な 数 の 避 難 者 帰 宅 困 難 者 等 首 都 地 域 は 極 めて 高 度 に 人 口 が 集 積 しており 首 都 直 下 地 震 により 延 焼 拡 大 する 火 災 から 避 難 する 人 や 家 屋 が 倒 壊 したり 停 電 や 断 水 等 ライフ ラインが 途 絶 した 人 が 避 難 所 に 大 量 に 移 動 することが 見 込 まれ 避 難 所 の 不 足 混 乱 等 が 生 じることが 想 定 される このため 避 難 所 の 確 保 や 食 料 飲 料 水 等 の 備 蓄 衛 生 環 境 の 確 保 避 難 所 の 運 営 マニュアル 等 の 明 確 化 などを 図 る 必 要 がある 特 に 首 都 地 域 にお いては 自 力 での 災 害 対 応 が 困 難 な 要 配 慮 者 だけでも 膨 大 な 数 に 上 るため 要 配 慮 者 への 対 応 を 優 先 することが 必 要 である また 首 都 地 域 への 通 勤 者 や 来 訪 者 も 膨 大 な 数 に 上 るため 災 害 時 に 膨 大 な 数 の 帰 宅 困 難 者 が 発 生 することが 想 定 される このため むやみに 移 動 を 開 始 しない という 基 本 原 則 を 徹 底 するとともに 一 斉 帰 宅 の 抑 制 や 一 時 滞 在 施 設 の 確 保 等 の 取 組 を 推 進 する さらに 空 き 家 空 室 の 提 供 民 間 住 宅 の 借 上 げ ホテル 旅 館 の 活 用 応 急 仮 設 住 宅 の 早 期 提 供 等 の 体 制 を 整 備 しておくことにより 膨 大 な 被 災 者 の 応 急 住 宅 需 要 に 対 応 する (3) 地 方 公 共 団 体 への 支 援 等 首 都 直 下 地 震 の 発 生 による 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 や 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 に 対 応 するためには 国 と 地 方 公 共 団 体 が 緊 密 に 連 携 して 被 害 の 軽 減 に 取 り 組 むとともに 発 災 時 には 広 域 かつ 甚 大 な 被 害 に 対 応 するため 国 や 地 方 公 共 団 体 間 の 連 携 による 広 域 的 かつ 一 体 的 な 応 急 対 応 が 円 滑 に 行 われる 体 制 を 構 築 する 必 要 がある また 認 定 基 盤 整 備 等 計 画 や 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 等 の 法 に 基 づく 計 画 に 位 置 付 けられた 事 業 等 地 方 公 共 団 体 が 自 主 的 かつ 主 体 的 に 取 り 組 む 首 都 直 - 8 -

下 地 震 対 策 について 法 第 36 条 等 の 趣 旨 も 踏 まえ 国 が 支 援 することが 必 要 であり 首 都 直 下 地 震 に 関 する 調 査 研 究 成 果 を 始 めとする 各 種 情 報 の 提 供 助 言 その 他 の 必 要 な 支 援 を 行 う (4) 社 会 全 体 での 首 都 直 下 地 震 対 策 の 推 進 膨 大 な 量 の 被 害 に 対 しては 災 害 対 策 の 主 体 である 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む 以 下 同 じ )と 国 都 県 との 連 携 による 対 応 の 強 化 充 実 は 不 可 欠 であるが 行 政 による 公 助 だけでは 限 界 がある 自 助 共 助 公 助 のバランスのと れた 防 災 対 策 の 重 要 性 については 国 民 の 意 識 も 高 まっているところであり 社 会 のあらゆる 構 成 員 が 連 携 しながら 総 力 を 挙 げて 対 処 しなければならない 特 に 首 都 地 域 における 膨 大 な 人 物 の 集 積 は 一 つ 一 つの 被 災 が 災 害 対 応 需 要 となり その 膨 大 な 集 積 が 首 都 直 下 地 震 への 対 応 を 困 難 なものにすること から 適 切 な 避 難 行 動 自 動 車 の 利 用 の 自 粛 必 要 な 水 食 料 等 の 備 蓄 といっ た 各 個 人 が 実 施 すべき 防 災 対 策 を 啓 発 することが 必 要 である また 各 企 業 等 においても 社 会 に 与 える 影 響 の 大 きさを 勘 案 し 事 業 継 続 のための 備 え を 行 うとともに 多 くの 企 業 従 事 者 等 が 帰 宅 困 難 者 という 意 識 を 持 つのでは なく 救 助 活 動 や 被 災 者 支 援 等 地 域 の 防 災 の 担 い 手 として 活 動 すること ま た 他 の 帰 宅 困 難 者 の 一 時 滞 在 施 設 を 提 供 することなど 地 域 の 一 員 として の 地 域 社 会 への 貢 献 が 望 まれるものであり 国 等 はそのための 環 境 整 備 を 行 うことが 必 要 である このように 社 会 全 体 で 自 助 共 助 公 助 により 首 都 直 下 地 震 の 被 害 の 軽 減 に 向 けた 備 えを 実 践 することを 推 進 する (5)2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 に 向 けた 対 応 2020 年 のオリンピック パラリンピック 東 京 大 会 に 向 け 日 本 国 民 及 び 世 界 各 国 からの 来 訪 者 が 安 心 して 同 大 会 に 参 加 観 戦 できるよう 首 都 地 域 の 防 災 対 策 に 万 全 を 期 することが 必 要 である このため 同 大 会 で 使 用 する 施 設 の 耐 震 化 や 外 国 人 観 光 客 の 避 難 誘 導 の 取 組 等 を 強 化 する - 9 -

3 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 における 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 に 関 する 事 項 (1) 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 るための 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項 1 首 都 中 枢 機 能 及 び 首 都 中 枢 機 関 首 都 中 枢 機 能 は 首 都 地 域 における 政 治 行 政 経 済 等 の 中 枢 機 能 をいい これらの 機 能 の 枢 要 部 分 を 担 う 機 関 を 首 都 中 枢 機 関 とし 以 下 のとおりと する ア 政 治 中 枢 : 国 会 イ 行 政 中 枢 : 内 閣 官 房 内 閣 法 制 局 復 興 庁 内 閣 府 各 省 各 委 員 会 及 び 各 庁 ( 以 下 府 省 等 という )の 本 省 等 の 中 央 組 織 ( 以 下 中 央 省 庁 と いう ) 東 京 都 庁 並 びに 駐 日 外 国 公 館 等 ウ 経 済 中 枢 : 金 融 決 済 業 務 を 行 う 中 央 銀 行 及 び 主 要 な 金 融 機 関 等 首 都 地 域 に 集 中 する 企 業 の 本 社 等 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 のためには 首 都 中 枢 機 関 及 びこれらを 支 えるための ライフラインやインフラなどの 機 能 の 維 持 のための 対 策 を 講 じる 必 要 がある 2 首 都 中 枢 機 関 の 機 能 目 標 首 都 中 枢 機 能 は 特 に 発 災 直 後 においても 途 絶 することなく 継 続 性 が 確 保 されることが 求 められる 各 々の 首 都 中 枢 機 能 が 果 たすべき 役 割 に 着 目 し 発 災 直 後 においても 最 低 限 果 たすべき 機 能 目 標 を 以 下 のように 設 定 する ア 政 治 中 枢 機 能 発 災 直 後 から 国 会 と 各 機 関 との 連 絡 手 段 を 確 保 し 必 要 な 政 治 的 措 置 が 執 れる 環 境 を 整 備 する イ 行 政 中 枢 機 能 中 央 省 庁 は 被 災 地 域 における 被 災 者 の 保 護 を 行 い 被 災 地 域 の 混 乱 の 回 避 を 図 るとともに 国 民 経 済 上 の 混 乱 を 回 避 するために 必 要 な 措 置 を 講 じるほか 公 共 サービスの 確 保 提 供 を 行 う さらに 我 が 国 の 存 立 に 不 可 欠 な 防 衛 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 及 び 外 交 の 処 理 を 中 断 なく 実 施 できる 環 境 を 整 備 する 東 京 都 庁 は 首 都 中 枢 機 能 の 存 する 地 域 の 行 政 機 関 として ライフライ ンやインフラの 復 旧 など 首 都 中 枢 機 関 の 機 能 の 維 持 を 図 るとともに 被 災 地 域 における 被 災 者 の 保 護 被 災 地 域 の 混 乱 の 回 避 公 共 サービスの 確 保 提 供 等 を 行 う 各 国 の 駐 日 外 国 公 館 等 は 首 都 地 域 に 居 住 する 自 国 民 への 対 応 や 海 外 か - 10 -

らの 支 援 窓 口 等 の 役 割 を 担 っている 我 が 国 においては 国 境 を 越 えた 経 済 社 会 活 動 が 拡 大 する 中 で 在 日 訪 日 外 国 人 が 増 加 しており 災 害 時 でも 外 国 人 が 安 全 を 確 保 できるようにするための 防 災 情 報 の 伝 達 や 避 難 誘 導 等 の 施 策 を 講 ずることはもとより 駐 日 外 国 公 館 等 に 適 切 な 情 報 提 供 を 行 うなど により 安 否 確 認 等 に 協 力 するとともに できるだけ 早 期 に 本 国 との 連 絡 が 可 能 となる 環 境 を 整 備 する ウ 経 済 中 枢 機 能 中 央 銀 行 及 び 主 要 な 金 融 機 関 等 は 地 震 が 発 生 しても 必 要 な 要 員 が 参 集 し 必 要 に 応 じてバックアップへの 切 替 を 行 うこと 等 により 重 要 な 金 融 決 済 機 能 を 地 震 発 生 当 日 中 に 復 旧 させる 体 制 を 整 備 する また 金 融 決 済 に 関 わる 重 要 なアナウンスを 国 内 外 に 発 信 し 日 本 の 金 融 決 済 機 能 に 対 する 信 用 不 安 を 軽 減 する 役 割 を 果 たすようにする また 企 業 の 本 社 等 は 災 害 応 急 対 策 災 害 復 旧 に 必 要 な 物 資 等 を 提 供 す る 企 業 活 動 等 に 支 障 を 来 さないような 体 制 を 整 備 するとともに 我 が 国 の 経 済 活 動 の 停 滞 を 最 小 限 に 留 めるように 努 めるものとする 3 首 都 中 枢 機 関 が 講 ずべき 施 策 ア 政 府 全 体 としての 業 務 継 続 体 制 の 構 築 首 都 直 下 地 震 発 生 時 においては 政 府 は どのような 事 態 に 対 しても 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 り 国 民 生 活 及 び 国 民 経 済 に 及 ぼす 影 響 を 最 小 化 する ため 行 政 中 枢 機 能 の 継 続 性 を 確 保 する 業 務 継 続 体 制 を 構 築 する 必 要 がある 首 都 直 下 地 震 発 生 時 に 政 府 として 維 持 すべき 必 須 機 能 は 次 の(ア)から(カ) までに 掲 げるものであり 政 府 は これに 該 当 する 非 常 時 優 先 業 務 ( 首 都 直 下 地 震 発 生 時 に 優 先 的 に 実 施 する 業 務 をいう 以 下 同 じ )を 円 滑 に 実 施 する ことができるよう 必 要 となる 執 行 体 制 及 び 執 務 環 境 を 確 保 するものとし その 詳 細 は 実 施 計 画 において 定 めるものとする (ア) 内 閣 機 能 (イ) 被 災 地 域 への 対 応 (ウ) 金 融 経 済 の 安 定 (エ) 国 民 の 生 活 基 盤 の 維 持 (オ) 防 衛 及 び 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 (カ) 外 交 関 係 の 処 理 各 府 省 等 は 実 施 計 画 に 基 づき 上 記 の6つの 機 能 に 該 当 する 所 掌 事 務 を 非 常 時 優 先 業 務 として 位 置 付 け これに 必 要 な 執 行 体 制 執 務 環 境 等 を 定 め る 業 務 継 続 計 画 を 作 成 し 継 続 的 に 見 直 しを 図 るものとする また 東 京 都 は - 11 -

実 施 計 画 等 を 参 考 に 業 務 継 続 計 画 を 作 成 し 継 続 的 に 見 直 しを 図 るものと する なお 政 治 中 枢 機 関 ( 国 会 )や 裁 判 所 についても 政 府 に 準 じた 措 置 を 講 じるなど その 機 能 の 維 持 を 図 るための 施 策 が 必 要 であり 政 府 は 国 会 等 に おける 検 討 に 資 するよう 政 府 における 取 組 状 況 の 情 報 提 供 等 を 行 うものと する 目 標 (ⅰ) 執 行 体 制 及 び 執 務 環 境 の 確 保 各 府 省 等 首 都 直 下 地 震 発 生 時 に 1 週 間 にわたり 中 央 省 庁 の 庁 舎 において 非 常 時 優 先 業 務 を 実 施 することができる 執 行 体 制 及 び 執 務 環 境 を 確 保 する 参 集 要 員 の 確 保 参 集 要 員 へ 参 集 を 指 示 するシステム 及 び 職 員 安 否 確 認 システムの 構 築 率 平 成 28 年 100%を 目 指 す 庁 舎 の 耐 震 化 等 中 央 省 庁 の 庁 舎 の 耐 震 化 について 首 都 直 下 地 震 モデル 検 討 会 における 検 討 等 を 踏 まえ 所 要 の 耐 震 性 能 を 速 やかに 確 保 する 中 央 省 庁 の 庁 舎 内 における 什 器 の 固 定 率 平 成 28 年 100%を 目 指 す 中 央 省 庁 の 庁 舎 内 における 特 定 天 井 について 速 やかに 耐 震 化 を 行 う 中 央 省 庁 の 庁 舎 内 における 特 定 天 井 以 外 の 非 構 造 部 材 の 耐 震 化 につい て 速 やかに 検 討 を 行 う 電 力 の 確 保 中 央 省 庁 の 庁 舎 において 非 常 時 優 先 業 務 及 び 管 理 事 務 を1 週 間 程 度 継 続 するために 必 要 な 非 常 用 発 電 設 備 の 燃 料 タンクについて 速 やかに 増 設 を 行 う 中 央 省 庁 の 庁 舎 における 非 常 用 発 電 設 備 に 係 る 非 常 時 優 先 業 務 及 び 管 理 事 務 を1 週 間 程 度 継 続 するために 必 要 な 燃 料 について 速 やかに 確 保 する 情 報 システムの 確 保 同 時 被 災 しない 場 所 への 非 常 時 優 先 業 務 及 び 管 理 事 務 に 係 る 情 報 シス テムのバックアップシステムについて 速 やかに 確 保 する( 同 等 の 措 置 を 含 む ) - 12 -

物 資 の 備 蓄 参 集 要 員 の1 週 間 分 及 び 参 集 要 員 以 外 の 職 員 等 の3 日 分 程 度 の 食 料 飲 料 水 医 薬 品 毛 布 簡 易 トイレ 等 の 物 資 の 備 蓄 率 平 成 28 年 100%を 目 指 す (ⅱ) 教 育 及 び 訓 練 の 実 施 各 府 省 等 平 常 時 から 職 員 に 対 し 非 常 時 優 先 業 務 の 継 続 に 係 る 教 育 及 び 訓 練 を 実 施 する 引 き 続 き 教 育 及 び 訓 練 の 毎 年 度 実 施 率 100%を 維 持 し 内 容 の 充 実 強 化 を 図 る (ⅲ) 業 務 継 続 計 画 の 見 直 し 各 府 省 等 業 務 継 続 計 画 の 実 効 性 について 有 識 者 等 による 評 価 を 行 い 当 該 評 価 等 を 踏 まえ 継 続 的 に 見 直 す 業 務 継 続 計 画 については 平 成 27 年 度 から 評 価 を 行 い 必 要 に 応 じて 継 続 的 に 見 直 しを 行 う イ 金 融 決 済 機 能 の 継 続 性 の 確 保 や 企 業 の 事 業 継 続 のための 取 組 経 済 中 枢 機 能 の 担 い 手 である 企 業 等 においては 金 融 決 済 機 能 の 継 続 性 の 確 保 や 企 業 等 の 事 業 継 続 のための 取 組 に 努 める 必 要 がある 中 央 銀 行 や 主 要 な 金 融 機 関 等 においては 分 野 全 体 としての 事 業 継 続 の 確 保 対 策 が 比 較 的 進 んでおり 今 後 とも 強 靱 な 事 業 継 続 体 制 を 構 築 する 取 組 の 継 続 を 目 指 すも のとする また 金 融 中 枢 機 能 を 構 成 する 市 場 等 の 間 の 連 携 強 化 を 図 るとと もに ライフライン 事 業 者 インフラ 事 業 者 等 の 協 力 を 得 ながら 実 践 的 な 発 災 対 応 訓 練 等 の 継 続 的 な 実 施 を 目 指 すものとする 首 都 地 域 に 集 中 する 企 業 の 本 社 等 においては 自 社 製 品 の 供 給 が 途 絶 した 場 合 における 社 会 的 影 響 の 大 きさ 等 を 勘 案 しながら 事 業 継 続 計 画 (BCP) の 作 成 及 び 事 業 継 続 マネジメント(BCM)を 進 めるとともに 非 常 用 発 電 設 備 及 び 必 要 な 燃 料 の 確 保 通 信 手 段 の 確 保 データのバックアップ 等 の 必 要 な 対 策 を 講 じることにより 首 都 直 下 地 震 発 生 時 においても 本 社 機 能 や 提 供 する 商 品 サービスの 供 給 等 が 維 持 されることを 目 指 すものとする - 13 -

目 標 (ⅰ) 金 融 決 済 機 能 の 継 続 性 の 確 保 金 融 庁 首 都 直 下 地 震 の 様 々な 被 害 想 定 に 対 し 重 要 な 金 融 決 済 機 能 を 地 震 発 生 当 日 中 に 復 旧 させる 体 制 を 整 備 するとともに 主 要 拠 点 や 役 職 員 の 機 能 の 毀 損 度 等 に 応 じた 業 務 継 続 手 段 の 強 化 を 図 る (ⅱ) 事 業 継 続 計 画 (BCP)の 作 成 内 閣 府 事 業 継 続 計 画 (BCP)の 作 成 と 事 業 継 続 マネジメントを 通 じた 同 計 画 の 見 直 しを 継 続 的 に 実 施 する 事 業 継 続 計 画 を 策 定 している 大 企 業 の 割 合 を 100%( 全 国 )に 近 づけるこ とを 目 指 す また 中 堅 企 業 の 割 合 50%( 全 国 ) 以 上 を 目 指 す ( 平 成 23 年 度 日 本 の 大 企 業 で 策 定 済 み 45.8%( 全 国 ) 策 定 中 26.5%( 全 国 ) 中 堅 企 業 で 策 定 済 み 20.8%( 全 国 ) 策 定 中 14.9%( 全 国 )) (2) 首 都 中 枢 機 能 の 全 部 又 は 一 部 を 維 持 することが 困 難 となった 場 合 における 当 該 中 枢 機 能 の 一 時 的 な 代 替 に 関 する 基 本 的 な 事 項 1 行 政 中 枢 機 能 の 維 持 のための 一 時 的 な 代 替 に 関 する 事 項 等 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 首 都 中 枢 機 能 が 障 害 を 受 けるおそれがあり こうした 中 で 政 府 が 業 務 を 継 続 できるよう 総 理 大 臣 官 邸 や 中 央 省 庁 の 庁 舎 の 全 部 又 は 一 部 が 使 用 できなくなるという 最 悪 の 事 態 を 想 定 し 政 府 の 代 替 拠 点 についてあらかじめ 検 討 する 必 要 があり その 詳 細 は 実 施 計 画 において 定 めるものとする 各 府 省 等 においても 実 施 計 画 に 基 づき 庁 舎 の 全 部 又 は 一 部 が 使 用 不 能 となる 場 合 を 想 定 して 代 替 庁 舎 を 確 保 するものとし これに 係 る 必 要 事 項 を 当 該 各 府 省 等 の 業 務 継 続 計 画 に 定 めるものとする なお 政 治 中 枢 機 関 ( 国 会 )や 裁 判 所 においても 万 一 の 事 態 に 備 え 東 京 で 国 会 の 機 能 や 司 法 機 能 が 果 たせない 場 合 における 対 応 を 検 討 する 必 要 があ り 政 府 は その 検 討 に 資 するよう 政 府 における 取 組 状 況 の 情 報 提 供 等 を 行 うものとする 目 標 代 替 庁 舎 の 確 保 各 府 省 等 首 都 直 下 地 震 発 生 時 に 中 央 省 庁 の 庁 舎 の 全 部 又 は 一 部 が 使 用 不 能 となる 場 合 を 想 定 して 代 替 庁 舎 を 確 保 し 執 務 環 境 の 整 備 を 進 める - 14 -

代 替 庁 舎 の 確 保 率 平 成 27 年 100%を 目 指 す 代 替 庁 舎 における 通 信 情 報 システムの 整 備 について 速 やかに 検 討 を 行 う 2 経 済 中 枢 機 能 の 維 持 のための 一 時 的 な 代 替 に 関 する 事 項 企 業 等 は 本 社 又 は 自 社 の 中 枢 機 能 を 担 っている 拠 点 について これらの 施 設 が 被 災 により 使 用 不 能 となる 場 合 を 想 定 して 代 替 拠 点 を 確 保 すること が 必 要 であり 同 時 に 被 災 しない 拠 点 を 代 替 拠 点 として 確 保 することに 努 め るとともに これに 係 る 必 要 事 項 を 企 業 等 の 事 業 継 続 計 画 (BCP)に 定 め るよう 努 めるものとする 目 標 事 業 継 続 計 画 (BCP)の 作 成 内 閣 府 ( 再 掲 ) 事 業 継 続 計 画 (BCP)の 作 成 と 事 業 継 続 マネジメントを 通 じた 同 計 画 の 見 直 しを 継 続 的 に 実 施 する 事 業 継 続 計 画 を 策 定 している 大 企 業 の 割 合 を 100%( 全 国 )に 近 づけるこ とを 目 指 す また 中 堅 企 業 の 割 合 50%( 全 国 ) 以 上 を 目 指 す ( 平 成 23 年 度 日 本 の 大 企 業 で 策 定 済 み 45.8%( 全 国 ) 策 定 中 26.5%( 全 国 ) 中 堅 企 業 で 策 定 済 み 20.8%( 全 国 ) 策 定 中 14.9%( 全 国 )) (3)ライフライン 及 びインフラの 維 持 に 係 る 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項 電 力 上 水 道 等 のライフラインや 情 報 通 信 インフラは 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のために 必 要 不 可 欠 な 基 盤 である これらのライフラインやイン フラの 機 能 目 標 及 びこれを 果 たすための 対 策 は 以 下 のとおりである 1 ライフライン 及 びインフラの 機 能 目 標 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のため これを 支 えるライフライン 及 びインフ ラについて 発 災 後 3 日 間 程 度 での 復 旧 を 念 頭 に 置 いて 以 下 のとおり 果 た すべき 機 能 目 標 を 定 める 電 力 電 力 は 情 報 通 信 照 明 等 への 動 力 の 提 供 等 の 役 割 を 担 う このため 以 下 に 示 す 首 都 中 枢 機 関 の 重 要 設 備 は 電 力 の 供 給 を 途 絶 させないようにする - 15 -

ア 国 会 の 設 備 ( 情 報 通 信 施 設 等 ) イ 中 央 省 庁 の 設 備 ( 情 報 通 信 施 設 災 害 応 急 対 策 支 援 システム 等 ) ウ 金 融 決 済 業 務 設 備 ( 情 報 通 信 施 設 日 銀 ネット 全 銀 システム 証 券 決 済 システム 等 ) また 仮 に 停 電 した 場 合 でも 上 記 の 首 都 中 枢 機 関 の 重 要 設 備 の 電 力 を 1 日 以 内 に 供 給 できるようにする 上 水 道 上 水 は 各 種 機 器 の 冷 却 水 等 の 役 割 を 担 う このため 速 やかに 首 都 中 枢 機 関 の 重 要 な 機 器 ( 非 常 用 電 源 装 置 電 算 機 等 )の 稼 働 に 必 要 な 冷 却 水 が 利 用 できるようにする 下 水 道 下 水 道 は 復 旧 に1か 月 以 上 を 要 する 可 能 性 もあるが できるだけ 早 期 の 復 旧 を 目 指 すものとする ガス 低 圧 ガスについては 首 都 中 枢 機 関 に 関 わる 地 域 の 復 旧 作 業 に 優 先 的 に 着 手 し できるだけ 早 期 の 復 旧 を 目 指 すものとする 高 圧 中 圧 ガスについては 強 度 に 優 れた 溶 接 接 合 鋼 管 の 採 用 導 管 のル ープ 化 により 供 給 の 継 続 を 目 指 すものとする 放 送 放 送 は 災 害 時 の 被 災 状 況 や 国 として 重 要 なアナウンスを 国 内 外 に 伝 達 する 役 割 を 担 う このため 発 災 から1 時 間 以 内 に 被 害 速 報 を 放 送 し 1 日 以 内 には 国 内 外 への 重 要 なアナウンスを 放 送 する さらに その 後 引 き 続 き 被 害 状 況 や 復 旧 状 況 を 放 送 できるようにする 無 線 中 央 防 災 無 線 は 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 を 図 るために 重 要 な 役 割 を 担 う 連 絡 手 段 である このため 発 災 直 後 においてもその 利 用 に 支 障 がない よう 機 能 を 確 保 する 電 話 衛 星 通 信 中 央 防 災 無 線 の 他 にも 衛 星 通 信 など 多 様 な 通 信 手 段 を 確 保 する 必 要 が ある 特 に 災 害 時 優 先 電 話 回 線 は 寸 断 させないようにする インターネット インターネットは 被 害 の 状 況 や 災 害 対 策 の 活 動 状 況 等 を 情 報 提 供 する 役 割 を 担 う このため 首 都 中 枢 機 関 から 重 要 情 報 を 継 続 的 に 発 信 できるよ うにする - 16 -

2 1に 掲 げるライフライン 及 びインフラの 機 能 目 標 を 果 たすための 対 策 ライフライン 電 力 及 び 上 水 道 のライフライン 事 業 者 は 首 都 中 枢 機 関 への 供 給 に 関 わ るライフラインの 多 重 化 と 施 設 の 耐 震 化 や 液 状 化 対 策 等 を 進 める この 際 道 路 管 理 者 は ライフライン 事 業 者 と 共 同 して 共 同 溝 や 電 線 共 同 溝 の 整 備 を 推 進 する また 災 害 発 生 時 に 首 都 中 枢 機 関 への 供 給 に 関 わるライフライ ン 施 設 が 万 が 一 被 災 した 場 合 には 優 先 的 に 復 旧 する 下 水 道 やガスについても 首 都 中 枢 機 関 における 災 害 応 急 対 応 等 に 重 要 な 役 割 を 果 たすものであり 引 き 続 き 耐 震 化 や 液 状 化 対 策 等 を 推 進 する 発 災 時 には 他 のライフラインの 復 旧 作 業 との 関 係 等 により 復 旧 に1か 月 以 上 を 要 する 場 合 も 想 定 されるが できるだけ 早 期 の 復 旧 を 目 指 す 目 標 (ⅰ) 発 電 送 電 システムの 耐 震 化 等 経 済 産 業 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 への 長 期 的 な 電 力 供 給 支 障 が 生 じないよう 発 電 送 電 システ ム 等 の 耐 震 性 の 向 上 や 供 給 裕 度 の 確 保 等 を 図 る (ⅱ) 都 市 ガス 設 備 の 耐 震 化 経 済 産 業 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 への 長 期 的 なガス 供 給 支 障 が 生 じないよう 耐 震 性 の 高 い 導 管 への 取 替 えを 積 極 的 に 促 進 し 耐 震 化 の 向 上 を 図 る 低 圧 本 支 管 延 長 に 占 めるポリエチレン 管 等 の 高 い 耐 震 性 を 有 する 導 管 の 割 合 平 成 37 年 度 90%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 25 年 末 81.1%( 全 国 )) (ⅲ) 水 道 の 基 幹 管 路 の 耐 震 化 厚 生 労 働 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 への 長 期 的 な 水 供 給 支 障 が 生 じないよう 基 幹 管 路 である 導 水 管 送 水 管 配 水 本 管 の 耐 震 化 を 図 る (ⅳ) 下 水 道 施 設 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 における 長 期 的 な 排 水 処 理 に 支 障 が 生 じないよう 基 幹 的 な 下 水 道 施 設 ( 下 水 処 理 場 ポンプ 場 管 きょ)の 耐 震 化 を 図 る (ⅴ) 電 気 ガス 上 下 水 道 の 復 旧 体 制 の 充 実 厚 生 労 働 省 経 済 産 業 省 国 土 交 通 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 に 関 わるライフラインの 早 期 復 旧 のための 体 制 を 充 実 する - 17 -

放 送 情 報 通 信 インフラ 放 送 事 業 者 は 放 送 設 備 等 の 耐 震 性 の 確 保 や 首 都 圏 における 放 送 機 能 が 喪 失 した 場 合 におけるバックアップ 放 送 機 能 の 確 保 等 を 図 る 電 気 通 信 事 業 者 は 首 都 中 枢 機 関 に 関 わる 情 報 インフラ 拠 点 施 設 として 電 話 局 電 話 線 サーバ 等 の 耐 震 化 多 重 化 を 図 る また 停 電 に 備 えた 非 常 用 電 源 設 備 を 整 備 するとともに これに 必 要 な 燃 料 の 備 蓄 を 行 う 災 害 発 生 時 には 首 都 中 枢 機 関 の 利 用 する 情 報 通 信 インフラ 施 設 が 万 が 一 被 災 し た 場 合 には 優 先 的 に 復 旧 する 目 標 (ⅰ) 放 送 機 能 の 確 保 総 務 省 首 都 直 下 地 震 にも 対 応 できる 放 送 設 備 と 体 制 を 確 保 する 首 都 圏 の 放 送 機 能 のバックアップ 機 能 の 確 保 予 備 の 伝 送 機 能 等 の 確 保 を 図 る 国 内 外 への 情 報 発 信 の 確 保 を 図 る (ⅱ) 電 話 等 通 信 機 能 の 確 保 総 務 省 内 閣 府 首 都 中 枢 機 関 に 関 わる 通 信 回 線 について 被 災 リスクが 低 い とう 道 等 に 収 容 するとともに 多 ルート 化 等 に 努 める (ⅲ) 情 報 通 信 インフラの 復 旧 体 制 の 充 実 総 務 省 内 閣 府 災 害 救 助 機 関 を 始 めとする 首 都 中 枢 機 関 に 関 わる 情 報 通 信 インフラの 早 期 復 旧 のための 体 制 を 充 実 する (4) 緊 急 輸 送 を 確 保 する 等 のために 必 要 な 港 湾 空 港 等 の 機 能 の 維 持 に 係 る 施 策 に 関 する 基 本 的 な 事 項 道 路 港 湾 空 港 鉄 道 等 の 交 通 インフラは 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のために 必 要 な 人 員 物 資 の 緊 急 輸 送 基 盤 として 重 要 な 役 割 を 担 う これら の 交 通 インフラの 機 能 目 標 及 びこれを 果 たすための 対 策 は 以 下 のとおりであ る 1 交 通 インフラの 機 能 目 標 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のため これを 支 える 交 通 インフラについて 発 災 後 3 日 間 程 度 での 復 旧 を 念 頭 に 置 いて 以 下 のとおり 果 たすべき 機 能 目 標 を 定 める - 18 -

道 路 道 路 は 災 害 対 策 要 員 や 資 機 材 の 緊 急 輸 送 基 盤 として 重 要 な 役 割 を 担 う このため 緊 急 輸 送 道 路 のうち 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のために 特 に 重 要 な 区 間 については 道 路 橋 の 被 災 沿 道 建 築 物 の 倒 れ 込 み 渋 滞 等 による 通 行 障 害 が 発 生 しても 1 日 以 内 に 緊 急 自 動 車 等 の 通 行 機 能 を 確 保 できるようにする 航 空 航 空 は 国 内 外 からの 閣 僚 等 の 参 集 や 緊 急 を 要 する 人 員 物 資 の 輸 送 の ため または 被 害 状 況 の 迅 速 な 把 握 のための 基 盤 として 重 要 な 役 割 を 担 う このため 1 時 間 以 内 に 空 港 の 被 災 状 況 の 確 認 を 行 い その 後 順 次 応 急 復 旧 を 実 施 した 滑 走 路 等 により 運 用 を 開 始 する 港 湾 港 湾 は 緊 急 物 資 の 海 上 輸 送 基 盤 としての 役 割 を 担 う このため 緊 急 物 資 輸 送 に 対 応 した 岸 壁 等 については1 日 以 内 に 利 用 できるようにする 鉄 道 鉄 道 は 政 府 の 災 害 対 策 要 員 や 企 業 本 社 等 の 従 業 員 などの 輸 送 基 盤 とし ての 役 割 を 担 う このため 鉄 道 は 地 下 鉄 の 運 転 再 開 に1 週 間 程 度 を 要 す ると 見 込 まれるが できるだけ 早 期 の 復 旧 を 目 指 すものとする 2 1に 掲 げる 交 通 インフラの 機 能 目 標 を 果 たすための 対 策 道 路 管 理 者 空 港 管 理 者 港 湾 管 理 者 鉄 道 事 業 者 等 は 地 震 による 機 能 の 低 下 を 最 小 化 するため 施 設 の 耐 震 化 老 朽 化 対 策 や 各 インフラ 管 理 者 が 連 携 した 総 合 啓 開 等 の 取 組 を 推 進 するものとする また その 機 能 目 標 を 果 たすため 以 下 の 対 策 を 実 施 する 道 路 道 路 管 理 者 は 緊 急 輸 送 道 路 のうち 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のため に 特 に 重 要 な 区 間 について 重 点 的 に 橋 梁 の 耐 震 補 強 を 実 施 する また 首 都 圏 における 環 状 道 路 の 整 備 等 により 災 害 時 における 代 替 性 を 考 慮 した 道 路 ネットワークの 多 重 化 を 推 進 する 道 路 啓 開 については 道 路 管 理 者 は 緊 急 交 通 路 緊 急 輸 送 道 路 等 につき 発 災 後 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 等 に 基 づき 速 やかに 一 体 的 かつ 状 況 に 合 わせた 最 適 な 道 路 啓 開 を 実 施 するため 各 機 関 が 結 んでいる 建 設 会 社 等 との 災 害 協 定 の 運 用 に 当 たって 優 先 順 位 や 資 機 材 投 入 等 発 災 時 に 円 滑 な 調 整 を 行 う 枠 組 等 を 構 築 するよう 努 める 発 災 時 には 都 県 警 察 は 緊 急 交 通 路 を 指 定 して 交 通 規 制 を 行 うととも - 19 -

に 道 路 管 理 者 等 は 緊 急 輸 送 道 路 のうち 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のた めに 特 に 重 要 な 区 間 について 状 況 に 応 じて 優 先 的 な 道 路 啓 開 復 旧 作 業 を 行 う 航 空 空 港 管 理 者 は 滑 走 路 等 の 耐 震 化 液 状 化 対 策 を 進 める また 国 及 び 空 港 管 理 者 は 航 空 保 安 業 務 に 係 る 施 設 の 耐 震 化 多 重 化 を 図 る 地 方 公 共 団 体 においては 臨 時 ヘリポートを 開 設 する 候 補 地 を 検 討 する 発 災 時 には 国 空 港 管 理 者 地 方 公 共 団 体 は 速 やかな 飛 行 場 の 応 急 復 旧 臨 時 ヘリポートの 開 設 を 行 う また 航 空 運 送 事 業 者 は 要 人 災 害 対 策 要 員 の 優 先 的 輸 送 を 行 う 目 標 東 京 国 際 空 港 の 機 能 維 持 国 土 交 通 省 滑 走 路 の 液 状 化 対 策 を 含 め 空 港 運 用 のために 機 能 確 保 が 必 要 な 基 本 施 設 等 の 耐 震 化 を 推 進 するとともに 空 港 へのアクセス 経 路 の 耐 震 化 を 推 進 す る 滑 走 路 等 基 本 施 設 に 係 る 耐 震 対 策 の 整 備 方 針 を 定 める 東 京 国 際 空 港 の 耐 震 化 計 画 を 平 成 27 年 度 中 に 策 定 し 早 期 の 耐 震 性 の 確 保 を 目 指 す 港 湾 国 及 び 港 湾 管 理 者 は 緊 急 物 資 等 の 海 上 輸 送 基 盤 としての 役 割 を 担 う 岸 壁 や 航 路 沿 いの 護 岸 等 の 耐 震 化 を 図 る 特 に 東 京 湾 内 の 港 湾 機 能 や 航 路 の 維 持 については 東 京 湾 臨 海 部 基 幹 的 広 域 防 災 拠 点 ( 東 扇 島 地 区 )の 活 用 や 緊 急 物 資 輸 送 用 の 耐 震 強 化 岸 壁 の 整 備 東 京 湾 における 一 元 的 な 海 上 交 通 管 制 の 構 築 を 進 めるとともに 東 京 湾 内 の 航 路 啓 開 実 施 体 制 のほか 災 害 発 生 時 の 代 替 輸 送 ルートの 確 保 や 代 替 港 湾 の 利 用 のための 体 制 の 構 築 等 につ いて 関 係 者 と 検 討 調 整 しておくものとする 発 災 時 には 国 及 び 港 湾 管 理 者 は 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 のため 護 岸 等 の 倒 壊 等 により 閉 塞 した 航 路 等 について 状 況 に 応 じ 優 先 的 な 啓 開 復 旧 作 業 を 行 う 目 標 航 路 啓 開 体 制 の 構 築 国 土 交 通 省 - 20 -

首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 や 緊 急 物 資 等 の 海 上 輸 送 ルートを 確 保 するた め 航 路 啓 開 体 制 の 構 築 を 図 る 東 京 湾 における 緊 急 確 保 航 路 の 航 路 啓 開 計 画 を 平 成 28 年 度 末 までに 作 成 する 鉄 道 鉄 道 事 業 者 は 鉄 道 施 設 の 復 旧 に 当 たり 各 路 線 の 被 災 状 況 や 復 旧 の 見 込 み 広 域 的 な 需 要 等 を 勘 案 しながら ネットワーク 全 体 として 円 滑 かつ 効 率 的 に 復 旧 作 業 や 運 行 の 再 開 が 行 えるような 方 策 枠 組 について 検 討 して おくものとする 発 災 時 には 鉄 道 は 地 下 鉄 の 運 転 再 開 には1 週 間 程 度 を 要 すると 見 込 まれるが できるだけ 早 期 の 復 旧 を 目 指 す 目 標 鉄 道 施 設 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 特 定 鉄 道 等 施 設 に 係 る 耐 震 補 強 に 関 する 省 令 ( 平 成 25 年 国 土 交 通 省 令 第 16 号 )に 基 づき 主 要 駅 や 高 架 橋 等 の 鉄 道 施 設 の 耐 震 化 を 図 る 首 都 直 下 地 震 で 震 度 6 強 以 上 が 想 定 される 地 域 等 に 存 在 する 主 要 鉄 道 路 線 の 耐 震 化 率 平 成 29 年 度 概 ね 100%を 目 指 す ( 平 成 25 年 度 末 94%) (5)その 他 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 のためには 東 京 都 を 始 め 関 係 機 関 が 有 機 的 に 連 携 協 力 することで 首 都 直 下 地 震 発 生 時 においても 業 務 の 継 続 体 制 を 確 保 する ことが 必 要 である このため 首 都 中 枢 機 関 以 外 の 国 の 機 関 においても 業 務 継 続 計 画 の 作 成 等 により 業 務 継 続 体 制 の 確 保 を 図 るとともに 業 務 継 続 計 画 の 実 効 性 を 確 保 するため 必 要 な 資 源 の 確 保 定 期 的 な 教 育 訓 練 等 の 実 施 訓 練 等 を 踏 まえた 計 画 の 見 直 しを 行 うものとする また 国 は 地 方 公 共 団 体 等 の 防 災 関 係 機 関 についても 同 様 に 業 務 継 続 体 制 の 確 保 を 図 るよ う 助 言 や 情 報 提 供 等 を 行 うものとする 目 標 (ⅰ) 首 都 中 枢 機 関 以 外 の 国 の 機 関 の 業 務 継 続 体 制 の 確 保 各 府 省 等 首 都 中 枢 機 関 以 外 の 国 の 機 関 において 業 務 継 続 計 画 の 作 成 等 により - 21 -

業 務 継 続 体 制 の 確 保 を 図 るとともに 必 要 な 見 直 しを 行 う (ⅱ) 地 方 公 共 団 体 の 業 務 継 続 の 取 組 の 推 進 内 閣 府 消 防 庁 地 方 公 共 団 体 向 けの 業 務 継 続 の 手 引 きの 充 実 や 研 修 の 実 施 により 業 務 継 続 への 取 組 を 推 進 する 業 務 継 続 計 画 の 策 定 率 平 成 27 年 100%( 緊 急 対 策 区 域 の 全 ての 指 定 地 方 行 政 機 関 )を 目 指 す ( 平 成 27 年 3 月 94%( 緊 急 対 策 区 域 の 全 ての 指 定 地 方 行 政 機 関 )) 業 務 継 続 計 画 の 策 定 率 100%( 緊 急 対 策 区 域 の 全 ての 地 方 公 共 団 体 ) を 目 指 す ( 平 成 25 年 8 月 都 道 府 県 60%( 全 国 ) 市 町 村 13%( 全 国 )) - 22 -

4 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 地 区 の 指 定 及 び 基 盤 整 備 等 計 画 の 認 定 に 関 する 基 本 的 な 事 項 (1) 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 地 区 の 指 定 について 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 地 区 は 政 治 行 政 経 済 等 の 首 都 中 枢 機 能 を 担 う 各 機 関 の 集 積 状 況 昼 夜 間 人 口 等 を 勘 案 し 緊 急 対 策 区 域 のうち 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 における 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 るために 必 要 な 基 盤 の 整 備 及 び 滞 在 者 等 の 安 全 の 確 保 を 図 るために 必 要 な 待 避 施 設 備 蓄 倉 庫 等 の 整 備 等 を 緊 急 に 行 う 必 要 がある 地 区 を 指 定 することとする (2) 基 盤 整 備 等 計 画 の 認 定 について 基 盤 整 備 等 計 画 の 法 第 8 条 第 10 項 の 認 定 に 関 する 具 体 的 な 判 断 基 準 は 以 下 のとおりとする 1 緊 急 対 策 推 進 基 本 計 画 に 適 合 するものであること( 第 一 号 基 準 ) 基 盤 整 備 等 計 画 の 内 容 が 本 計 画 の 各 項 目 の 内 容 と 適 合 していることを もって 判 断 する 2 当 該 基 盤 整 備 等 計 画 の 実 施 が 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 を 図 るために 必 要 な 基 盤 の 整 備 及 び 滞 在 者 等 の 安 全 の 確 保 を 図 るために 必 要 な 安 全 確 保 施 設 の 整 備 等 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 に 寄 与 するものであると 認 められること( 第 二 号 基 準 ) 当 該 基 盤 整 備 が 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 に 寄 与 するものであること 又 は 当 該 施 設 整 備 等 が 滞 在 者 等 の 安 全 の 確 保 に 寄 与 するものであることが 合 理 的 に 説 明 されていることをもって 判 断 する 3 円 滑 かつ 確 実 に 実 施 されると 見 込 まれるものであること( 第 三 号 基 準 ) 基 盤 整 備 事 業 等 について ア 事 業 等 の 主 体 が 特 定 されているか 又 は 特 定 される 見 込 みが 高 いこと イ 首 都 中 枢 機 能 維 持 基 盤 整 備 等 協 議 会 等 において 事 業 等 の 実 施 主 体 又 は 実 施 が 見 込 まれる 主 体 と 十 分 に 調 整 がなされ 計 画 の 内 容 について 協 議 が 調 っていること ウ 事 業 等 の 実 施 スケジュールが 明 確 であること をもって 判 断 する - 23 -

5 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 基 本 となるべき 事 項 首 都 直 下 地 震 対 策 については 政 治 行 政 経 済 等 の 首 都 中 枢 機 能 や 人 口 や 建 築 物 等 が 極 めて 高 度 に 集 積 している 首 都 地 域 の 特 性 に 鑑 み 特 に 都 市 機 能 が 集 積 した 地 域 において 耐 震 化 と 火 災 対 策 道 路 交 通 麻 痺 対 策 膨 大 な 数 の 避 難 者 帰 宅 困 難 者 等 の 対 策 が 重 要 である また M7クラスの 地 震 は ど こで 発 生 するかわからないため これ 以 外 の 地 域 においても 建 築 物 の 耐 震 化 等 の 予 防 対 策 災 害 応 急 体 制 の 整 備 訓 練 等 を 着 実 に 実 施 することが 必 要 であ る さらに M8クラスの 大 正 関 東 地 震 タイプの 地 震 へは 中 長 期 的 に 対 応 すべ きものであるが 建 築 物 等 の 耐 震 化 等 のM7クラスの 地 震 対 策 は M8クラス の 地 震 対 応 につながるものであり M7クラスの 地 震 対 策 を 着 実 に 進 めるも のとする 津 波 対 策 については 延 宝 房 総 沖 地 震 タイプの 地 震 が 発 生 した 場 合 千 葉 県 茨 城 県 の 太 平 洋 側 等 で 大 正 関 東 地 震 タイプの 地 震 が 発 生 した 場 合 神 奈 川 県 千 葉 県 等 での 津 波 の 発 生 が 想 定 されており 津 波 の 浸 水 が 想 定 される 地 域 に おいては 津 波 対 策 を 着 実 に 実 施 することが 必 要 である (1) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 目 的 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 は 関 係 都 県 知 事 が 地 域 の 実 情 を 勘 案 し 地 方 公 共 団 体 自 らの 判 断 によって 様 々な 首 都 直 下 地 震 対 策 を 計 画 的 に 推 進 すること を 目 的 としたものである (2) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 記 載 事 項 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 には 以 下 の 事 項 を 記 載 する 1 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 区 域 計 画 の 対 象 とする 区 域 を 具 体 的 に 記 載 するものとする 2 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 目 標 計 画 に 位 置 付 けた 事 業 等 の 実 施 により 達 成 すべき 目 標 について 可 能 な 範 囲 で 定 量 的 な 目 標 を 含 め 具 体 的 に 設 定 するものとする 3 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 期 間 計 画 に 位 置 付 けた 事 業 等 の 実 施 に 要 すると 見 込 まれる 期 間 を 計 画 の 期 間 とする 計 画 期 間 については 同 計 画 が 首 都 直 下 地 震 に 備 え 緊 急 に 講 ず べき 対 策 を 定 めるものであることに 鑑 み あまり 長 期 間 とならないよう 概 ね5か 年 以 内 の 計 画 期 間 となるようにする 事 業 が 完 了 するまでに 長 期 間 必 要 になるなどにより 5か 年 以 上 の 計 画 期 間 を 設 定 する 際 にも 計 画 - 24 -

作 成 から5か 年 の 間 に 行 うべき 事 業 等 を 明 らかにするなど 早 期 に 実 施 す べき 対 策 が 明 確 になるよう 留 意 する 4 首 都 直 下 地 震 対 策 のうち 必 要 なもの (3)において 示 す 首 都 直 下 地 震 対 策 のうち 当 該 地 域 において 必 要 な ものを 位 置 付 ける (3) 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 に 基 づき 実 施 すべき 首 都 直 下 地 震 対 策 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 に 位 置 付 けて 実 施 すべき 主 な 対 策 は 以 下 のとおり である なお 同 計 画 には 計 画 の 作 成 主 体 である 関 係 都 県 が 実 施 する 対 策 のほか 市 町 村 や 事 業 者 など 関 係 都 県 以 外 の 者 が 実 施 する 対 策 についても 当 該 関 係 者 と 調 整 同 意 を 得 た 上 で 位 置 付 けることが 可 能 であり 対 策 を 実 施 する 際 の 役 割 分 担 を 明 確 にして 計 画 に 位 置 付 けるよう 努 めるものとする また 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 は 地 域 の 判 断 と 創 意 工 夫 によって 作 成 され るものであることから 以 下 に 掲 げる 対 策 のうち 当 該 地 域 にとって 緊 急 に 推 進 することが 必 要 な 対 策 を 選 択 して 位 置 付 けることで 差 支 えない 1 地 震 防 災 上 緊 急 に 実 施 する 必 要 があるもの ア 高 層 建 築 物 地 下 街 駅 等 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 エレベー ター 等 の 設 備 の 安 全 の 確 保 高 層 ビル 地 下 街 百 貨 店 ターミナル 駅 等 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 において 施 設 設 備 の 耐 震 化 火 災 防 止 対 策 落 下 物 防 止 対 策 及 びエレベーター 等 の 設 備 の 安 全 対 策 の 推 進 などを 記 載 する イ 工 場 事 業 場 等 の 集 積 地 や 石 油 高 圧 ガス 等 の 貯 蔵 所 製 造 所 等 の 改 築 補 強 石 油 コンビナート 等 災 害 防 止 法 ( 昭 和 50 年 法 律 第 84 号 )に 基 づ く 対 策 や 災 害 発 生 時 の 消 防 の 即 応 体 制 の 強 化 避 難 体 制 の 整 備 な どを 記 載 する ウ その 他 緊 急 に 整 備 すべき 施 設 等 道 路 空 港 港 湾 鉄 道 等 の 交 通 インフラの 耐 震 化 やネットワー クの 構 築 河 川 海 岸 堤 防 の 耐 震 化 など 緊 急 に 対 応 が 必 要 な 施 設 等 の 整 備 を 記 載 する 2 建 築 物 等 について 地 震 防 災 上 実 施 する 必 要 があるもの ア 建 築 物 の 耐 震 化 住 宅 その 他 の 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 建 て 替 えの 促 進 緊 急 対 応 が 必 要 な 密 集 市 街 地 や 緊 急 輸 送 道 路 沿 いの 建 築 物 の 耐 震 化 様 々な 応 - 25 -

急 対 策 活 動 や 避 難 所 となり 得 る 公 共 施 設 等 の 耐 震 化 と 数 値 目 標 の 設 定 等 を 記 載 する イ 建 築 物 の 不 燃 化 延 焼 の 防 止 等 の 火 災 の 発 生 の 防 止 及 び 被 害 の 軽 減 建 築 物 の 不 燃 化 の 促 進 や 地 域 における 初 期 消 火 の 成 功 率 の 向 上 消 火 活 動 体 制 の 充 実 等 の 延 焼 の 防 止 対 策 を 記 載 する ウ 延 焼 の 防 止 避 難 路 の 確 保 等 街 区 の 整 備 緊 急 避 難 場 所 等 として 機 能 する 公 園 等 のオープンスペースの 確 保 や 河 川 の 整 備 避 難 路 の 整 備 危 険 性 の 高 い 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 等 の 解 消 無 電 柱 化 の 取 組 など 延 焼 の 拡 大 を 防 ぐ 火 災 に 強 い 都 市 づくり まちづ くりの 推 進 について 記 載 する エ 住 居 内 の 安 全 の 確 保 屋 内 に 設 置 された 家 具 等 の 固 定 を 促 進 するなど 居 住 空 間 内 の 安 全 確 保 について 記 載 する オ 土 砂 災 害 地 盤 の 液 状 化 土 砂 災 害 危 険 箇 所 等 の 把 握 や 発 災 時 の 緊 急 点 検 調 査 及 び 応 急 対 策 の 実 施 体 制 の 整 備 急 傾 斜 地 崩 壊 対 策 等 の 土 砂 災 害 対 策 人 家 周 辺 等 の 治 山 対 策 ライフライン 施 設 及 びインフラ 施 設 並 びに 臨 海 部 等 の 軟 弱 地 盤 地 域 の 液 状 化 対 策 など 土 砂 災 害 地 盤 の 液 状 化 対 策 等 を 記 載 する 3 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 の 円 滑 かつ 的 確 な 実 施 のために 必 要 なもの ア 被 災 者 の 救 難 及 び 救 助 の 実 施 救 命 救 助 活 動 のための 要 員 の 確 保 育 成 や 必 要 資 機 材 の 配 備 活 動 拠 点 の 確 保 等 の 体 制 の 充 実 などを 記 載 する また 緊 急 交 通 路 緊 急 輸 送 道 路 等 の 優 先 的 な 道 路 啓 開 交 通 規 制 復 旧 作 業 等 について 記 載 する イ 医 療 の 提 供 災 害 医 療 情 報 の 共 有 化 地 域 における 医 療 活 動 体 制 の 構 築 医 薬 品 等 必 要 物 資 の 備 蓄 など 災 害 時 に 大 量 の 発 生 が 予 測 される 重 傷 者 等 への 医 療 の 提 供 について 記 載 する ウ 滞 在 者 等 に 対 する 支 援 帰 宅 困 難 者 等 を 支 援 する 飲 料 水 トイレ 情 報 等 を 提 供 する 設 備 の 確 保 や 一 時 滞 在 施 設 の 確 保 外 国 人 観 光 客 を 始 めとする 来 訪 者 への 的 確 な 情 報 提 供 膨 大 な 避 難 者 等 への 対 応 避 難 所 の 設 置 運 営 など 滞 在 者 避 難 者 等 に 対 する 支 援 について 記 載 する エ 電 気 ガス 水 道 等 の 供 給 体 制 の 確 保 電 気 ガス 及 び 上 下 水 道 のライフライン 設 備 の 多 重 化 施 設 の 耐 震 化 液 状 化 対 策 の 推 進 などライフラインの 供 給 体 制 の 確 保 につい - 26 -

て 記 載 する また 災 害 拠 点 病 院 等 の 人 命 に 関 わる 重 要 施 設 や 首 都 中 枢 機 関 への 供 給 確 保 方 策 を 記 載 する オ 災 害 応 急 対 策 復 旧 に 必 要 な 物 資 の 流 通 の 確 保 早 期 の 道 路 啓 開 のほか 災 害 発 生 時 の 代 替 輸 送 ルートの 確 保 等 による 緊 急 輸 送 機 能 の 維 持 避 難 所 医 療 施 設 ライフライン 等 の 重 要 施 設 の 非 常 用 電 源 のための 優 先 的 な 燃 料 の 確 保 などを 記 載 する カ 通 信 手 段 の 確 保 情 報 インフラの 重 点 的 な 耐 震 化 や 携 帯 電 話 の 基 地 局 における 非 常 用 電 源 の 確 保 ( 燃 料 の 確 保 を 含 む )などを 記 載 する キ ボランティアの 活 動 環 境 の 整 備 災 害 ボランティアの 受 付 や 各 種 活 動 の 調 整 を 行 う 災 害 ボランティア センターの 活 動 を 支 援 するなど 活 動 環 境 の 整 備 について 記 載 する ク 海 外 からの 支 援 の 円 滑 な 受 入 れ 外 国 からの 救 援 部 隊 を 始 め 海 外 からの 支 援 ( 在 日 米 軍 からの 支 援 を 含 む )の 円 滑 な 受 入 れについて 国 地 方 公 共 団 体 が 連 携 した 体 制 の 整 備 等 を 記 載 する ケ 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 用 地 の 確 保 等 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 用 地 として 様 々な 用 途 の 土 地 の 活 用 も 視 野 に 入 れ 利 用 可 能 な 用 地 をリスト 化 することや 空 き 家 空 室 の 提 供 民 間 住 宅 の 借 上 げ ホテル 旅 館 の 活 用 応 急 仮 設 住 宅 の 早 期 提 供 体 制 等 応 急 住 宅 需 要 への 対 応 について 記 載 する コ 災 害 廃 棄 物 の 一 時 的 な 保 管 場 所 の 確 保 等 災 害 廃 棄 物 の 適 切 な 処 理 のため 仮 置 場 として 利 用 可 能 な 空 地 のリス ト 化 最 終 処 分 場 の 確 保 災 害 廃 棄 物 の 広 域 的 な 連 携 を 含 めた 事 前 計 画 の 策 定 などについて 記 載 する 4 住 民 等 の 協 働 による 防 災 対 策 の 推 進 行 政 が 住 民 等 が 揺 れから 身 を 守 ることや 適 切 な 避 難 行 動 をとるた めに 求 められる 各 人 の 行 動 について 必 要 な 啓 発 活 動 等 を 行 うなど 住 民 等 の 協 働 について 記 載 する また 法 第 23 条 に 定 める 住 民 防 災 組 織 制 度 は 住 民 の 隣 保 協 同 の 精 神 に 基 づく 自 発 的 な 防 災 組 織 のうち 被 害 の 軽 減 に 効 果 的 な 活 動 を 行 っている 組 織 を 関 係 都 県 知 事 が 認 定 するものであり 必 要 に 応 じ 住 民 防 災 組 織 制 度 の 活 用 についても 記 載 する 5 防 災 訓 練 の 実 施 首 都 直 下 地 震 の 特 殊 性 を 十 分 考 慮 した 各 機 関 の 事 業 継 続 の 確 保 に 係 る - 27 -

訓 練 広 域 的 応 急 対 策 訓 練 や 現 地 対 策 本 部 訓 練 などを 記 載 する 6 地 震 防 災 に 関 する 技 術 の 研 究 開 発 耐 震 免 震 制 震 技 術 や 安 全 な 火 気 器 具 等 について 地 震 防 災 に 関 す る 新 たな 技 術 の 研 究 開 発 の 促 進 などを 記 載 する 7 津 波 対 策 津 波 対 策 については 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 の 震 源 域 の 南 側 に 位 置 し 同 地 震 に 誘 発 される 可 能 性 が 高 い 延 宝 房 総 沖 地 震 タイプの 地 震 により 津 波 の 浸 水 が 想 定 される 千 葉 県 茨 城 県 の 太 平 洋 側 等 においては 海 岸 堤 防 等 の 整 備 や 津 波 避 難 からの 避 難 体 制 の 充 実 などを 記 載 する また 大 正 関 東 地 震 タイプの 地 震 は 当 面 発 生 する 可 能 性 が 低 いものの この 地 震 により 津 波 の 発 生 が 想 定 される 神 奈 川 県 千 葉 県 等 においては 避 難 訓 練 の 実 施 等 の ソフト 対 策 を 記 載 する 併 せて 中 長 期 的 視 野 に 立 ち 海 岸 堤 防 等 の 整 備 津 波 避 難 ビル 等 の 整 備 避 難 路 の 確 保 等 についても 必 要 なものを 記 載 する 8 その 他 1~7に 掲 げる 対 策 と 一 体 となって 推 進 するものや 犯 罪 の 予 防 等 の 社 会 秩 序 の 維 持 に 関 するもの 災 害 時 の 情 報 収 集 伝 達 に 関 するものなど 1~7 以 外 で 地 域 の 特 性 に 即 して 当 該 地 域 で 必 要 と 認 められるものを 記 載 する また 国 や 近 隣 の 地 方 公 共 団 体 との 広 域 防 災 体 制 の 確 保 について も 記 載 する (4)その 他 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 については 首 都 地 域 における 地 域 防 災 計 画 のうち 地 震 防 災 対 策 に 係 る 部 分 と 内 容 の 多 くが 重 複 する 場 合 が 考 えられる 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 の 作 成 に 当 たっては 当 該 計 画 を 作 成 する 地 方 公 共 団 体 の 地 域 防 災 計 画 のうち 該 当 する 部 分 を 引 用 して 地 方 緊 急 対 策 実 施 計 画 として 定 めるなど 地 域 防 災 計 画 の 内 容 を 活 用 して 定 めることで 差 支 えない - 28 -

6 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 認 定 に 関 する 基 本 的 な 事 項 (1) 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 認 定 基 準 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 法 第 24 条 第 8 項 の 認 定 に 関 する 具 体 的 な 判 断 基 準 は 以 下 のとおりとする 1 緊 急 対 策 推 進 基 本 計 画 に 適 合 するものであること( 第 一 号 基 準 ) 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 内 容 が 本 計 画 の 各 項 目 の 内 容 と 適 合 して いることをもって 判 断 する 2 当 該 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 実 施 が 当 該 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 の 区 域 における 首 都 直 下 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 に 寄 与 するものであること( 第 二 号 基 準 ) 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 に 位 置 付 けた 事 業 が 首 都 直 下 地 震 防 災 対 策 に 寄 与 するものであることが 合 理 的 に 説 明 されていることをもって 判 断 す る 3 円 滑 かつ 確 実 に 実 施 されると 見 込 まれるものであること( 第 三 号 基 準 ) 特 定 緊 急 対 策 事 業 推 進 計 画 に 位 置 付 けた 事 業 について ア 事 業 の 主 体 が 特 定 されているか 又 は 特 定 される 見 込 みが 高 いこと イ 地 震 防 災 対 策 推 進 協 議 会 等 において 事 業 の 実 施 主 体 又 は 実 施 が 見 込 まれる 主 体 と 十 分 に 調 整 がなされ 計 画 の 内 容 について 協 議 が 調 ってい ること ウ 事 業 のスケジュールが 明 確 であること をもって 判 断 する - 29 -

7 緊 急 対 策 区 域 における 緊 急 対 策 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 に 関 し 政 府 が 講 ずべき 措 置 政 府 は 緊 急 対 策 区 域 において 以 下 に 掲 げる 事 項 について 地 方 公 共 団 体 公 共 機 関 事 業 者 等 様 々な 主 体 と 連 携 した 対 策 を 実 施 するとともに これら 主 体 による 地 震 防 災 対 策 を 促 進 することで 首 都 直 下 地 震 の 発 生 に 備 えた 地 震 防 災 対 策 を 推 進 するものとする これらの 基 本 的 な 施 策 の 実 施 により 人 的 物 的 両 面 にわたって 被 害 の 絶 対 量 を 減 らすとともに 可 能 な 限 り 早 期 の 復 旧 を 図 るものとする 例 えば 東 京 都 区 部 の 南 部 を 震 源 とする 地 震 が 発 生 した 場 合 死 者 数 は 最 大 で 約 2 万 3 千 人 建 築 物 の 全 壊 焼 失 棟 数 は 最 大 で 約 61 万 棟 の 被 害 が 発 生 する 可 能 性 があ るものと 想 定 されているが このような 人 的 物 的 被 害 の 軽 減 に 関 し 死 者 数 及 び 建 築 物 の 全 壊 焼 失 棟 数 をそれぞれ 今 後 10 年 間 で 概 ね 半 減 させることを 減 災 目 標 とする 減 災 目 標 を 達 成 するための 様 々な 施 策 について 具 体 目 標 又 は 定 性 的 な 目 標 を 掲 げる 具 体 目 標 は 基 本 的 に 平 成 27 年 度 からの 今 後 10 年 間 で 達 成 すべ き 目 標 を 取 りまとめたものである (1) 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 の 確 保 国 は 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 の 確 保 を 図 るため 3 首 都 直 下 地 震 が 発 生 した 場 合 における 首 都 中 枢 機 能 の 維 持 に 関 する 事 項 に 記 載 したところに より 地 震 防 災 対 策 を 推 進 する (2) 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 への 対 応 1 計 画 的 かつ 早 急 な 予 防 対 策 の 推 進 ア 建 築 物 施 設 の 耐 震 化 の 推 進 家 具 等 の 固 定 等 国 警 察 庁 消 防 庁 文 部 科 学 省 厚 生 労 働 省 国 土 交 通 省 都 県 市 町 村 等 は 建 築 物 の 耐 震 化 の 取 組 を 強 力 に 推 進 する 特 に 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 や 緊 急 輸 送 道 路 沿 いの 建 築 物 オフィス 店 舗 ホテル 旅 館 等 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 に 重 点 的 に 取 り 組 む 耐 震 化 を 促 進 する 環 境 整 備 のため 国 国 土 交 通 省 都 県 及 び 市 町 村 は 補 助 制 度 や 税 制 等 の 支 援 策 の 活 用 促 進 により 住 宅 を 始 めとする 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 建 て 替 えを 促 進 するとともに 耐 震 化 に 向 けた 定 量 的 な 目 標 の 設 定 耐 震 診 断 の 義 務 化 や 所 管 行 政 庁 による 耐 震 診 断 結 果 の 公 表 等 を 実 施 する - 30 -

また 庁 舎 災 害 応 急 対 策 活 動 の 拠 点 施 設 学 校 病 院 公 民 館 駅 等 様 々な 応 急 対 応 活 動 や 避 難 所 となり 得 る 公 共 施 設 等 の 耐 震 化 及 び 耐 震 化 に 向 けた 定 量 的 な 目 標 の 設 定 天 井 脱 落 防 止 対 策 等 の 取 組 を 継 続 する さらに 家 具 や 家 電 製 品 事 務 機 器 等 の 固 定 ブロック 塀 の 倒 壊 自 動 販 売 機 の 転 倒 ビルの 窓 ガラスの 落 下 に 伴 う 被 災 防 止 等 建 築 物 内 外 における 安 全 確 保 及 び 緊 急 地 震 速 報 の 精 度 向 上 を 推 進 する 目 標 (ⅰ) 住 宅 等 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 建 築 物 の 耐 震 性 の 基 準 は 昭 和 56 年 に 大 きく 改 正 されており それ 以 前 に 建 築 されたものには 十 分 な 耐 震 性 を 有 していないものがあること から 特 に 生 命 財 産 に 係 る 被 害 の 軽 減 に 大 きく 関 係 する 住 宅 及 び 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 を 図 る 住 宅 の 耐 震 化 率 平 成 32 年 95%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 20 年 推 計 値 約 79%( 全 国 )) 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 率 平 成 32 年 95%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 20 年 推 計 値 約 80%( 全 国 )) (ⅱ) 家 具 の 固 定 内 閣 府 消 防 庁 住 宅 内 の 安 全 確 保 のため 住 宅 における 地 震 被 害 軽 減 の 指 針 の 普 及 を 図 るとともに ホームページ パンフレットなどにより 家 具 の 固 定 に ついての 周 知 を 図 る 家 具 の 固 定 率 65%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 25 年 度 40%( 全 国 )) (ⅲ) 学 校 の 耐 震 化 文 部 科 学 省 地 震 発 生 時 における 児 童 生 徒 等 の 安 全 を 確 保 するとともに 地 域 住 民 の 安 全 な 避 難 所 等 の 役 割 を 担 う 学 校 施 設 の 耐 震 化 を 図 る また 併 せて 天 井 脱 落 防 止 対 策 等 の 非 構 造 部 材 の 耐 震 対 策 を 推 進 する 公 立 学 校 については 平 成 27 年 度 までのできるだけ 早 期 の 耐 震 化 の 完 了 を 目 指 す ( 小 中 学 校 : 平 成 26 年 92.5%( 全 国 ) 97.2%( 埼 玉 県 ) 87.8%( 千 葉 県 ) 99.3%( 東 京 都 ) 98.4%( 神 奈 川 県 )) 国 立 学 校 については 第 3 次 国 立 大 学 法 人 等 施 設 整 備 5か 年 計 画 を - 31 -

踏 まえ できるだけ 早 期 の 耐 震 化 の 完 了 を 目 指 す ( 平 成 26 年 94.2% ( 全 国 )) 私 立 学 校 については 国 公 立 学 校 の 耐 震 化 の 状 況 を 勘 案 しつつ できる だけ 早 期 の 耐 震 化 の 完 了 を 目 指 す ( 大 学 等 : 平 成 26 年 85.2%( 全 国 ) 高 校 等 : 平 成 26 年 80.6%( 全 国 ) 81.0%( 埼 玉 県 ) 82.5%( 千 葉 県 ) 92.1%( 東 京 都 ) 89.8%( 神 奈 川 県 )) (ⅳ) 医 療 施 設 の 耐 震 化 厚 生 労 働 省 災 害 時 の 医 療 の 拠 点 となる 災 害 拠 点 病 院 及 び 救 命 救 急 センターの 耐 震 性 が 不 十 分 な 建 物 について 耐 震 補 強 等 を 図 る (ⅴ) 防 災 拠 点 となる 公 共 施 設 等 の 耐 震 化 警 察 庁 消 防 庁 避 難 所 や 災 害 対 策 の 拠 点 となる 公 共 公 用 施 設 及 び 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 公 共 施 設 等 の 耐 震 化 を 図 るとともに 平 成 28 年 度 までに 消 防 庁 舎 の 耐 震 化 を 図 る 警 察 本 部 警 察 署 の 耐 震 化 率 平 成 30 年 度 95%(1 都 3 県 )を 目 指 す ( 平 成 26 年 度 84%(1 都 3 県 )) 防 災 拠 点 となる 公 共 施 設 等 の 耐 震 化 率 100%(1 都 3 県 )を 目 指 す ( 平 成 25 年 度 92.1%(1 都 3 県 )) (ⅵ) 官 庁 施 設 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 建 築 基 準 法 に 基 づく 耐 震 性 能 を 満 たしていない 官 庁 施 設 及 び 災 害 応 急 対 策 活 動 の 拠 点 としての 所 要 の 耐 震 性 能 を 満 たしていない 官 庁 施 設 に ついて 人 命 の 安 全 の 確 保 を 図 るとともに 防 災 機 能 の 強 化 と 災 害 に 強 い 地 域 づくりを 推 進 するため 総 合 的 な 耐 震 安 全 性 を 確 保 する 官 庁 施 設 について 所 要 の 耐 震 性 能 の 確 保 率 100%を 目 指 す ( 平 成 25 年 度 約 88%) (ⅶ) 緊 急 地 震 速 報 の 精 度 向 上 気 象 庁 地 震 による 被 害 の 軽 減 に 資 するため 緊 急 地 震 速 報 の 精 度 向 上 を 図 る 震 度 4 以 上 を 観 測 又 は 予 想 した 地 域 について 予 想 誤 差 が±1 階 級 に 収 まる 割 合 平 成 27 年 度 85% 以 上 ( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 25 年 度 63% - 32 -

( 全 国 )) イ 出 火 防 止 対 策 発 災 時 の 速 やかな 初 期 消 火 延 焼 被 害 の 抑 制 対 策 等 国 内 閣 府 消 防 庁 経 済 産 業 省 都 県 市 町 村 及 び 関 係 事 業 者 は 電 気 等 に 起 因 する 火 災 の 発 生 を 抑 制 するため 感 震 自 動 消 火 装 置 等 を 備 えた 電 熱 器 具 の 普 及 や 市 街 地 延 焼 火 災 の 発 生 の 危 険 性 の 高 い 地 域 を 中 心 として 大 規 模 な 地 震 発 生 時 に 出 火 の 原 因 となる 可 能 性 のある 電 力 供 給 やガス 供 給 を 速 やかに 停 止 する 措 置 を 含 めた 出 火 防 止 対 策 を 推 進 する 電 気 に 起 因 する 火 災 の 発 生 の 抑 制 については 感 震 ブレーカー 等 の 性 能 評 価 ガイドライン 等 を 踏 まえながら 当 該 ガイドラインに 適 合 する 感 震 ブレーカー 等 の 設 置 の 促 進 や 住 民 が 自 宅 から 避 難 する 際 ブレーカーを 落 として 避 難 するよう 啓 発 する また 国 消 防 庁 都 県 及 び 市 町 村 は 住 宅 用 火 災 警 報 器 住 宅 用 消 火 器 等 の 住 宅 火 災 等 を 防 止 する 機 器 の 普 及 を 促 進 する 地 域 においては 初 期 消 火 の 成 功 率 の 向 上 が 極 めて 重 要 であり 国 消 防 庁 国 土 交 通 省 都 県 市 町 村 等 は 常 備 消 防 及 び 地 域 防 災 力 の 中 核 とな る 消 防 団 の 充 実 自 身 の 安 全 が 確 保 できる 範 囲 内 で 消 火 活 動 を 行 う 自 主 防 災 組 織 の 活 動 体 制 の 充 実 等 による 地 域 防 災 力 の 向 上 可 搬 ポンプ 等 の 装 備 の 充 実 断 水 時 に 利 用 が 可 能 な 簡 易 なものも 含 めた 防 火 水 槽 や 防 火 用 水 の 確 保 等 を 推 進 するとともに 基 盤 施 設 の 整 備 が 遅 れている 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 での 道 路 拡 幅 など 活 動 空 間 の 確 保 を 進 める また 国 国 土 交 通 省 都 県 及 び 市 町 村 は 延 焼 被 害 の 抑 制 のため 緊 急 避 難 場 所 等 として 機 能 する 公 園 等 のオープンスペースの 確 保 や 河 川 の 整 備 安 全 に 避 難 するための 避 難 路 の 整 備 等 を 進 めるとともに 住 民 等 に 対 し て 緊 急 避 難 場 所 の 位 置 や 避 難 経 路 の 周 知 を 行 う 加 えて 建 物 の 不 燃 化 や 危 険 性 の 高 い 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 等 の 解 消 に 向 けた 取 組 を 継 続 するなど 避 難 の 安 全 性 の 確 保 と 延 焼 の 拡 大 を 防 ぐ 火 災 に 強 い 都 市 づくり まちづくりを 推 進 する 加 えて 電 柱 の 倒 壊 による 道 路 閉 塞 を 防 ぐため 無 電 柱 化 の 取 組 を 推 進 する さらに 同 時 多 発 市 街 地 火 災 に 至 った 場 合 を 想 定 し 効 果 的 かつ 効 率 的 な 消 火 活 動 や 避 難 行 動 要 支 援 者 を 含 め 住 民 等 の 円 滑 な 避 難 誘 導 を 行 うため 地 方 公 共 団 体 による 要 員 の 育 成 や 資 機 材 の 配 備 消 防 団 自 主 防 災 組 織 等 に よる 適 切 な 避 難 誘 導 体 制 の 強 化 消 防 水 利 の 整 備 等 を 促 進 する この 際 自 主 防 災 組 織 による 初 期 消 火 が 困 難 となることを 踏 まえ 避 難 のための 一 定 の 行 動 指 針 を 設 けるなどの 備 えを 促 進 する - 33 -

目 標 (ⅰ) 住 宅 等 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 ( 再 掲 ) 住 宅 等 の 耐 震 化 を 図 ることにより 建 物 被 害 に 伴 う 出 火 を 軽 減 する 住 宅 の 耐 震 化 率 平 成 32 年 95%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 20 年 推 計 値 約 79%( 全 国 )) 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 率 平 成 32 年 95%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 20 年 推 計 値 約 80%( 全 国 )) (ⅱ) 電 気 に 起 因 する 出 火 の 防 止 内 閣 府 消 防 庁 経 済 産 業 省 大 規 模 地 震 発 生 時 における 通 電 火 災 対 策 を 含 む 電 気 に 起 因 する 出 火 の 防 止 を 図 るため 感 震 ブレーカー 等 の 普 及 を 加 速 させる 特 に 危 険 性 の 高 い 木 造 住 宅 密 集 市 街 地 については 集 中 的 な 取 組 を 行 う 延 焼 のおそれのある 密 集 市 街 地 における 普 及 率 25%( 緊 急 対 策 区 域 )を 目 指 す (ⅲ) 電 熱 器 具 等 への 安 全 装 置 の 整 備 等 経 済 産 業 省 電 熱 器 具 等 の 安 全 装 置 付 機 器 の 販 売 割 合 を 100%にすることを 目 指 す (ⅳ) 地 震 に 対 する 初 期 消 火 対 策 消 防 庁 地 震 発 生 時 の 住 宅 火 災 の 発 生 を 抑 えるため 地 震 時 の 住 宅 火 災 の 発 生 を 抑 えるため 住 宅 用 火 災 警 報 器 や 防 炎 カーテン 等 の 防 炎 品 住 宅 用 消 火 器 やエアゾール 式 簡 易 消 火 具 の 普 及 を 促 進 する 大 規 模 集 客 施 設 に 設 置 される 自 衛 消 防 組 織 の 要 員 の 消 防 団 加 入 を 始 め とする 充 実 強 化 を 図 る 大 規 模 集 客 施 設 におけるスプリンクラー 設 備 の 耐 震 化 を 推 進 する (ⅴ) 常 備 消 防 力 の 強 化 消 防 庁 消 防 職 員 数 の 確 保 や 消 防 防 災 施 設 設 備 の 整 備 等 を 行 う (ⅵ) 消 防 団 の 充 実 強 化 消 防 庁 地 域 防 災 体 制 の 中 核 的 存 在 である 消 防 団 について 団 員 数 の 増 加 に 努 め - 34 -

る 消 防 団 の 避 難 誘 導 や 救 助 活 動 を 安 全 に 行 うために 必 要 な 資 機 材 車 両 施 設 等 の 整 備 充 実 及 び 教 育 訓 練 の 充 実 を 図 る (ⅶ) 自 主 防 災 組 織 の 育 成 充 実 消 防 庁 自 主 防 災 組 織 による 地 域 防 災 力 強 化 の 必 要 性 の 周 知 防 災 知 識 の 普 及 啓 発 を 図 るとともに 消 防 職 団 員 等 が 自 主 防 災 組 織 等 に 対 して 訓 練 等 を 行 い 自 主 防 災 組 織 を 始 めとする 地 域 の 防 災 リーダーの 育 成 を 図 る 自 主 防 災 組 織 による 活 動 カバー 率 を 100%(1 都 3 県 )に 近 づけること を 目 指 す ( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 75.8%(1 都 3 県 )) (ⅷ) 密 集 市 街 地 の 整 備 国 土 交 通 省 避 難 地 避 難 路 の 整 備 建 築 物 の 不 燃 化 共 同 化 等 を 進 めることにより 密 集 市 街 地 において 最 低 限 の 安 全 性 を 確 保 する 地 震 時 等 に 著 しく 危 険 な 密 集 市 街 地 の 解 消 割 合 を 平 成 32 年 度 までに 100%に 近 づけることを 目 指 す ( 平 成 23 年 度 約 2,500ha( 緊 急 対 策 区 域 )) ウ ライフライン 等 の 耐 震 化 発 災 時 の 速 やかな 機 能 回 復 電 気 水 道 ガスを 始 めとするライフラインは 災 害 時 の 救 命 救 助 活 動 医 療 救 護 及 び 消 火 活 動 等 の 応 急 対 策 活 動 を 効 果 的 に 進 める 上 で 重 要 である ことから 国 厚 生 労 働 省 経 済 産 業 省 都 県 市 町 村 及 びライフライン 事 業 者 は これらの 機 能 が 寸 断 することがないよう 耐 震 化 や 液 状 化 対 策 多 重 化 分 散 化 等 に 取 り 組 む 通 信 等 の 情 報 インフラについては 国 内 閣 府 総 務 省 都 県 市 町 村 及 び 電 気 通 信 事 業 者 は 耐 震 化 多 重 化 衛 星 の 活 用 等 を 進 めるとともに 携 帯 電 話 の 基 地 局 における 非 常 用 電 源 及 び 燃 料 の 確 保 等 停 電 が 長 時 間 に 及 んだ 場 合 にあっても 通 信 手 段 を 途 絶 させないための 取 組 を 推 進 する 下 水 道 施 設 については 国 国 土 交 通 省 都 県 及 び 市 町 村 は 震 災 後 の 公 衆 衛 生 の 保 全 雨 水 排 水 機 能 の 確 保 等 のため 耐 震 化 液 状 化 対 策 等 を 推 進 する これらのライフラインやインフラについては 災 害 発 生 時 に 特 に 人 命 に 関 わる 重 要 施 設 への 供 給 ラインの 重 点 的 な 耐 震 化 多 重 化 等 の 対 応 を 進 める - 35 -

とともに 優 先 的 に 早 期 に 復 旧 させることができるよう 人 材 確 保 や 資 機 材 の 配 備 など 復 旧 体 制 を 強 化 する 目 標 (ⅰ) 発 電 送 電 システムの 耐 震 化 等 経 済 産 業 省 長 期 的 かつ 広 範 囲 に 電 力 供 給 支 障 が 生 じないよう 発 電 送 電 システム 等 の 耐 震 性 の 向 上 や 供 給 裕 度 の 確 保 等 を 図 る (ⅱ) 都 市 ガス 設 備 の 耐 震 化 経 済 産 業 省 ( 再 掲 ) 低 圧 ガス 導 管 については ポリエチレン 管 など 耐 震 性 の 高 い 導 管 への 取 替 え を 積 極 的 に 促 進 し 耐 震 化 の 向 上 を 図 る 低 圧 本 支 管 延 長 に 占 めるポリエチレン 管 等 の 高 い 耐 震 性 を 有 する 導 管 の 割 合 平 成 37 年 度 90%( 全 国 )を 目 指 す ( 平 成 25 年 末 81.1%( 全 国 )) (ⅲ) 水 道 の 基 幹 管 路 の 耐 震 化 厚 生 労 働 省 基 幹 管 路 である 導 水 管 送 水 管 配 水 本 管 の 耐 震 化 を 図 る (ⅳ) 下 水 道 施 設 の 耐 震 化 国 土 交 通 省 下 水 道 施 設 ( 下 水 処 理 場 ポンプ 場 管 きょ)の 耐 震 化 を 図 る (ⅴ) 上 下 水 道 電 気 ガス 通 信 の 復 旧 体 制 の 充 実 厚 生 労 働 省 経 済 産 業 省 総 務 省 国 土 交 通 省 ライフラインの 早 期 復 旧 のための 体 制 を 充 実 する (ⅵ) 拠 点 地 区 におけるエネルギーの 自 立 化 多 重 化 国 土 交 通 省 都 市 機 能 が 集 積 した 拠 点 地 区 において 災 害 時 の 業 務 継 続 に 必 要 なエネルギ ーを 確 保 するためのエネルギーの 自 立 化 多 重 化 を 支 援 する エ 燃 料 の 供 給 対 策 医 療 施 設 や 避 難 所 となる 学 校 ライフライン 等 の 重 要 施 設 に 迅 速 に 燃 料 を 供 給 するため 国 経 済 産 業 省 は 石 油 事 業 者 等 による 以 下 の 取 組 を 促 進 する 製 油 所 の 石 油 製 品 の 生 産 入 出 荷 機 能 の 早 期 回 復 のための 設 備 の 安 全 対 策 非 常 用 発 電 設 備 の 充 実 等 製 品 の 安 定 供 給 機 能 の 確 保 - 36 -