平 成 27 年 度 NO.4 兵 庫 県 植 物 防 疫 情 報 平 成 27 年 度 4 平 成 28 年 3 月 25 日 発 行 目 次 < 特 集 > 平 成 28 年 度 版 農 作 物 病 害 虫 雑 草 防 除 指 導 指 針 の 主 な 改 正 点 2 < 試 験 研 究 情 報 > 平 成 27 年 度 試 験 研 究 成 果 の 速 報 虫 害 農 薬 5 病 害 6 < 県 植 防 情 報 > 植 物 防 疫 推 進 表 彰 表 彰 式 を 開 催 7 < 連 載 > 植 物 防 疫 基 礎 講 座 ( 第 4 回 ) - 野 菜 のアブラムシ 類 - 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 技 術 顧 問 河 野 哲 8 < 別 冊 折 込 > 登 録 が 失 効 した 農 薬 の 一 覧 (27.11-28.1) 137 6.11~27.1) 129 - 田 畑 の 草 草 - 蕨 藁 火 (ワラビ)と 薇 銭 巻 (ゼンマイ) コバノイシカグマ 科 ワラビ 属 の 夏 緑 性 の 多 年 生 シダ 植 物 茎 は 地 下 を 這 いよく 伸 びる 葉 は 成 長 すると 1mくらいにまで 大 きくなる 多 様 な 型 を 持 つ 1 種 が 世 界 中 に 分 布 し 日 本 には そのうちの 1 変 種 が 分 布 する 春 に 新 芽 を 出 し これを 摘 んで 灰 汁 抜 きし 食 用 とする 地 下 茎 を 叩 きほぐして 抽 出 したデンプンから 作 られた 菓 子 がわらび 餅 である 一 方 のゼンマイは ゼンマイ 科 ゼンマイ 属 の 夏 緑 生 の 多 年 生 シダ 植 物 日 本 には 5 種 が 分 布 する ゼンマイには 栄 養 葉 と 胞 子 葉 があるが ワラビにはない 胞 子 葉 は 栄 養 葉 が 展 開 し て 成 葉 になったころに 出 てくるが 出 てきた 胞 子 嚢 は 茶 色 ~ 茶 褐 色 で 赤 い 胞 子 囊 を 火 と 見 立 てた 藁 火 の 名 はゼンマイの 方 がふさわしい 成 葉 は ゼンマイでは 2 回 羽 状 複 葉 であるが ワラビでは 3 回 羽 状 基 部 では 4 回 羽 状 複 葉 となる 蕨 も 薇 も 万 葉 の 時 代 から 日 本 で 知 られる 万 葉 集 に 志 貴 皇 子 の 春 の 懽 (よろこび) を 歌 った 歌 がある 石 走 る 垂 水 の 上 のさ 蕨 の 萌 え 出 づる 春 になりにけるかも( 巻 8) 岩 を 流 れる 滝 の 上 ではもう 蕨 が 芽 を 出 す 春 になったのだなあという 歌 であるが ちょっと 待 ってほしい 志 貴 皇 子 は 本 当 に 岩 場 の 滝 の 上 に 蕨 を 見 たのであろうか そもそもワラビは 草 原 や 原 野 火 入 れや 植 林 などで 攪 乱 されたような 日 当 たりのいい 場 所 を 好 み 森 や 林 の 中 の 岩 場 や 滝 の 上 などの 水 辺 には 群 生 しない 水 辺 で 群 生 するのはゼンマイの 方 である 水 辺 を 好 むゼンマイであるが 渓 流 の 側 まで 生 息 域 を 広 げることは 少 ない 渓 流 のすぐ 側 まで 広 がって 芽 を 出 してくるのは ゼンマイ 属 の 中 でも 日 本 固 有 種 であるヤシャゼンマイの 方 である そう 考 えた 方 がこの 歌 の 説 明 がつきやすい 志 貴 皇 子 は 早 春 に 芽 を 出 したヤシ ャゼンマイを 蕨 と 歌 ったのではなかろうか ゼンマイの 和 名 は 本 草 書 にもみられるというが ゼンマイを 歌 った 歌 を 浅 学 な 筆 者 は 知 らない ご 存 知 の 方 がおられたらご 教 示 願 いたい - 1 - ( 赤 松 幸 )
< 特 集 > 平 成 28 年 度 版 農 作 物 病 害 虫 雑 草 防 除 指 導 指 針 の 主 な 改 正 点 兵 庫 県 は 平 成 25 年 度 から 農 作 物 病 害 虫 雑 草 防 除 指 導 指 針 の 冊 子 の 発 行 に 替 え インターネ ットを 活 用 した 兵 庫 県 農 薬 情 報 システム (URL:http://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/hyogo)を 運 用 しています このシステムでは 従 来 の 冊 子 の 印 の 薬 に 指 針 採 用 と 記 載 し 各 薬 の 適 用 情 報 において 該 当 する 作 物 病 害 虫 の 兵 庫 県 基 準 欄 に 印 を 記 載 しています また 従 来 の 冊 子 では 各 作 物 の 病 害 虫 別 に 耕 種 的 対 策 等 を 記 載 していましたが 別 途 電 子 デ ータにまとめて 兵 庫 県 農 薬 情 報 システム に 掲 載 します 以 下 に 殺 菌 殺 虫 の 順 で 追 加 削 除 した 主 な 薬 を 記 載 します なお 除 草 は 薬 の 選 定 が 困 難 であるためいずれの 除 草 も 指 針 採 用 印 は 付 けて いません また 成 分 と 適 用 条 件 が 同 一 で 複 数 の 商 品 がある 場 合 等 は 種 類 名 で 記 載 しています 殺 菌 作 物 名 対 象 病 害 虫 等 改 正 内 容 稲 ( 箱 育 苗 ) ごま 葉 枯 病 ( 穂 枯 れ) 薬 追 加 稲 ( 箱 育 苗 ) 内 穎 褐 変 病 薬 追 加 Dr.オリゼ 箱 粒 Dr.オリセ フ リンス 粒 10 イソチアニル 粒 稲 ( 箱 育 苗 ) 紋 枯 病 薬 追 加 ペンフルフェン 粒 Dr.オリセ フ リンス 粒 10 Dr.オリセ フェルテ ラ 粒 イソチアニル 粒 稲 いもち 病 薬 追 加 は 種 時 ( 播 種 同 時 施 薬 機 を 用 いて 土 中 施 用 する) スタウトダントツ 箱 粒 スタウトダントツ ディアナ 箱 粒 トマト すすかび 病 薬 追 加 シグナム WDG ピーマン 炭 疽 病 薬 追 加 シグナム WDG キャベツ 菌 核 病 薬 追 加 ミニタン WG キャベツを 除 く 野 菜 類 菌 核 病 薬 追 加 ミニタン WG かんきつ 灰 色 かび 病 そうか 病 薬 追 加 ぺンチオピラド きく 褐 斑 病 黒 斑 病 薬 追 加 ストロビーフロアブル ゆり 灰 色 かび 病 薬 追 加 アフェットフロアブル プリムラ 灰 色 かび 病 薬 追 加 トップジン M ゾル 殺 虫 作 物 名 対 象 病 害 虫 等 改 正 内 容 稲 スクミリンゴガイ 薬 追 加 ジャンボたにしくん 稲 スクミリンゴガイ 薬 削 除 キタジンP 大 豆 ハスモンヨトウ 薬 追 加 トルネードエースDF こまつな アブラムシ 類 薬 追 加 ダントツ 水 溶 - 2 -
はくさい はくさい はくさい キャベツ キャベツ 作 物 名 対 象 病 害 虫 等 改 正 内 容 ヨトウムシ ハスモンヨトウ ア オムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノ メイガ アブラムシ 類 ハイマダラノメイガ アブラム シ 類 アオムシ ハスモンヨトウ ネ ギアザミウマ アオムシ ハイマダラノメイ ガ ネギアザミウマ - 3 - 薬 削 除 薬 追 加 薬 追 加 薬 追 加 薬 追 加 オルトラン 水 和 ベリマークSC プリロッソ 粒 ベリマークSC プリロッソ 粒 ブロッコリー ハイマダラノメイガ ヨトウムシ 薬 追 加 ディアナSC ブロッコリー アオムシ アブラムシ 類 薬 追 加 ベリマークSC ねぎ ネギアザミウマ 薬 追 加 ベリマークSC たまねぎ レタス ネギアザミウマ ハスモンヨト ウ ハスモンヨトウ オオタバコ ガ ナモグリバエ 薬 追 加 薬 追 加 ディアナSC ベリマークSC レタス オオタバコガ ナモグリバエ 薬 追 加 プリロッソ 粒 にら ネダニ 薬 追 加 トクチオン 乳 しゅんぎく セルリー アブラムシ 類 ハモグリバエ 類 マメハモグリバエ 薬 追 加 アクタラ 顆 粒 水 溶 アクタラ 粒 5 対 象 害 虫 変 更 セルリー ハモグリバエ 類 薬 追 加 ハモグリバエ 類 (マメハモグリバエ ナモ グリバエ 等 ) ダントツ 水 溶 モスピラン 顆 粒 水 溶 モスピラン 粒 みつば アブラムシ 類 薬 追 加 トレボン 乳 ダントツ 水 溶 ほうれんそう コナダニ 類 薬 追 加 エルサン 乳 なす アブラムシ 類 コナジラミ 類 アザミウマ 類 薬 追 加 ベリマーク SC プリロッソ 粒 なす ネキリムシ 類 薬 追 加 プレバソンフロアブル5 なす ミナミキイロアザミウマ 薬 追 加 スワルスキー( 天 敵 ) トマト ミニトマト コナジラミ 類 薬 削 除 サンマイトフロアブル トマト トマト アブラムシ 類 コナジラミ 類 アザミウマ 類 アブラムシ 類 コナジラミ 類 ハモグリバエ 類 薬 追 加 薬 追 加 プリロッソ 粒 ベリマーク SC トマト ミニトマト トマトサビダニ 薬 追 加 ダニトロンフロアブル トマト ミニトマト トマトサビダニ 薬 削 除 ハチハチ 乳 ピーマン アブラムシ 類 薬 追 加 プリロッソ 粒 きゅうり コナジラミ 類 ミナミキイロア ザミウマ 薬 追 加 プリロッソ 粒 きゅうり ミナミキイロアザミウマ 薬 追 加 ベリマーク SC きゅうり コナジラミ 類 薬 追 加 ディアナ SC
作 物 名 対 象 病 害 虫 等 改 正 内 容 オクラ アブラムシ 類 薬 追 加 コルト 顆 粒 水 和 さやえんどう ナモグリバエ 薬 追 加 プレバソンフロアブル5 すいか アブラムシ 類 薬 追 加 ベリ-マーク SC すいか アブラムシ 類 薬 削 除 オリオン 水 和 40 メロン コナジラミ 類 薬 追 加 ディアナ SC ベリマーク SC だいこん カブラハバチ 薬 追 加 トルネードエース DF だいこん アオムシ アブラムシ 類 薬 追 加 プリロッソ 粒 かぶ コナガ 薬 追 加 アニキ 乳 かぶ アブラムシ 類 薬 追 加 アクタラ 顆 粒 水 溶 ダントツ 水 溶 かんきつ コアオハナムグリ 薬 削 除 オリオン 水 和 40 ぶどう ハマキムシ 類 薬 削 除 オリオン 水 和 40 なし ナシヒメシンクイ ハマキムシ 類 薬 追 加 サムコルフロアブル 10 びわ アブラムシ 類 薬 追 加 ダントツ 水 溶 うめ オビカレハ 薬 追 加 サムコルフロアブル 10 りんご ハマキムシ 類 薬 追 加 サムコルフロアブル 10 りんご ナシヒメシンクイ 薬 削 除 ラービンフロアブル かき イラガ 類 薬 追 加 サムコルフロアブル 10 かき イラガ 類 薬 削 除 ラービンフロアブル キウイフルーツ クワシロカイカ ラムシ 薬 追 加 コルト 顆 粒 水 和 ブルーベリー イラガ 類 薬 追 加 コテツフロアブル 茶 チャノコカクモンハマキ 薬 追 加 エクシレルSE 茶 カンザワハダニ 薬 追 加 ダニコングフロアブル チューリップ アブラムシ 類 薬 追 加 ハチハチフロアブル チューリップ チューリップサビダニ 薬 追 加 モベントフロアブル りんどう アザミウマ 類 薬 追 加 ディアナ SC ( 兵 庫 県 立 農 林 水 産 技 術 総 合 センター 企 画 調 整 経 営 支 援 部 専 門 技 術 員 福 井 謙 一 郎 ) - 4 -
< 試 験 研 究 情 報 > 平 成 27 年 度 試 験 研 究 成 果 の 速 報 虫 害 農 薬 - 平 成 27 年 度 の 主 な 研 究 成 果 を 紹 介 します 1. 稲 麦 二 毛 作 地 域 におけるイネ 縞 葉 枯 病 総 合 防 除 (H27 29) イネ 縞 葉 枯 ウイルスを 保 毒 媒 介 するヒメトビウンカの 生 態 及 び 縞 葉 枯 病 の 感 染 生 態 を 明 らかにす るため 水 田 におけるヒメトビウンカ 密 度 保 毒 虫 率 発 病 程 度 の 関 係 について 解 析 した 縞 葉 枯 病 は 水 田 へ 侵 入 するヒメトビウンカ 第 1 世 代 の 次 世 代 にあたる 第 2 世 代 の 発 生 量 が 多 いほど 発 病 が 多 く なること 秋 季 の 保 毒 虫 率 が 高 いほど 翌 春 の 保 毒 虫 率 が 高 くなる 傾 向 がみられることを 明 らかにした 2. 紫 外 線 を 用 いたイチゴのハダニ 類 密 度 抑 制 技 術 の 開 発 (H26-28) 施 設 イチゴにおいて 紫 外 線 (UV-B) 照 射 による 難 防 除 害 虫 ナミハダニの 密 度 抑 制 効 果 を 検 証 した 低 コストの 電 球 形 UV-B 蛍 光 灯 と 光 反 射 シート(タイベック)を 組 合 せた 試 験 区 では 約 6ヶ 月 にわたり ハダニ 類 密 度 を 低 く 維 持 することができ UV-B 照 射 により うどんこ 病 とハダニ 類 の 同 時 防 除 が 可 能 であった さらに アザミウマ 類 による 被 害 も 軽 減 した 今 後 は UV-B 照 射 量 を 変 えた 試 験 を 実 施 し 防 除 効 果 とコスト 収 量 等 を 比 較 することで 最 適 な 使 用 条 件 を 明 らかにし さらには 高 設 栽 培 におけ る 効 果 実 証 を 行 う 3. 交 信 攪 乱 によるナシのシンクイムシ 防 除 (H27) 神 戸 市 のナシ 園 で 多 発 しているナシヒメシンクイに 対 し 被 害 果 率 が50% 以 上 の 多 発 生 ほ 場 約 1.5haを 対 象 に 2015 年 5 月 下 旬 にコンフューザーNを150 本 /10a 7 月 下 旬 にナシヒメコンを50 本 /10aを 設 置 した その 結 果 設 置 区 のフェロモン 誘 引 数 は 無 処 理 比 で1.9%となり 高 い 交 信 攪 乱 効 果 が 認 め られた 最 終 的 な 被 害 果 率 は 設 置 区 で0.9%(1519 果 調 査 ) 出 荷 数 も 昨 年 度 の1.5 倍 となり 高 い 防 除 効 果 が 認 められた 交 信 攪 乱 はほ 場 全 体 及 び 周 辺 の 害 虫 密 度 を 下 げるのに2~3 年 を 要 するため 次 年 度 以 降 も 生 産 現 場 では 継 続 して 設 置 し 効 果 を 確 認 していく 予 定 である 4. 徒 歩 1 分 事 務 所 前 のフェロモントラップでハスモンヨトウの 発 生 予 察 (H27) 総 合 防 除 のためのハスモンヨトウ 発 生 予 測 支 援 技 術 の 開 発 ( 平 成 24~26 年 度 )で 取 り 組 んでい た 結 果 をもとに ハスモンヨトウの 発 生 予 察 におけるフェロモントラップの 省 力 的 で 精 度 の 高 い 利 用 方 法 について 今 年 度 から 上 記 のようなタイトルでパネル 研 修 会 成 果 情 報 等 で 紹 介 している ビル 屋 上 や 駐 車 場 等 の 身 近 な 場 所 に 設 置 したフェロモントラップでも 明 瞭 な 発 生 消 長 が 得 られ 発 生 予 察 データとして 利 用 可 能 なこと 及 び 次 世 代 発 生 時 期 予 測 では 有 効 積 算 温 度 シミュレーションに 用 いる 気 温 データをプラスに 補 正 することで 予 測 精 度 が 高 くなることを 明 らかにしている 5. 露 地 野 菜 における 残 留 農 薬 の 非 破 壊 による 簡 易 分 析 データの 集 積 (H26~) 現 在 レタス 及 びキャベツにおいて FT-IR を 用 いた 農 薬 の 簡 易 分 析 技 術 の 開 発 を 行 なっている 結 球 野 菜 を 拭 き 取 って 農 薬 量 を 調 べるためには 拭 き 取 る 位 置 が 重 要 となる そこで 結 球 部 の 部 位 毎 の 農 薬 付 着 量 を 調 査 するため スズラン 噴 口 で 農 薬 を 通 常 散 布 した 後 風 乾 し レタス 及 びキャベツをほ 場 からランダムに 5 個 採 取 した そして 表 面 を 約 30 カ 所 に 分 けて 農 薬 濃 度 を 調 べた その 結 果 キャベ ツ 結 球 部 は 上 部 1/3 の 部 分 に 95% 程 度 の 農 薬 が 付 着 しており レタスは 上 半 分 に 約 90%が 付 着 してい た また レタスでは 結 球 部 に 最 も 近 い 外 葉 裏 に 付 着 した 農 薬 濃 度 が 結 球 部 の 濃 度 との 相 関 が 比 較 的 高 かった 今 後 さらに 知 見 を 収 集 すると 共 に 農 薬 の 簡 易 分 析 への 応 用 を 検 討 する 予 定 である ( 兵 庫 県 立 農 林 水 産 技 術 総 合 センター 農 業 技 術 センター 病 害 虫 部 二 井 八 瀬 望 月 田 中 栁 澤 ) - 5 -
平 成 27 年 度 試 験 研 究 成 果 の 速 報 病 害 - 平 成 27 年 度 の 主 な 研 究 成 果 を 下 記 のとおり 紹 介 します 1.ピーマン 炭 疽 病 防 除 システムの 開 発 (H25~27) アメダス( 豊 岡 香 住 和 田 山 福 知 山 : 気 温 降 水 量 及 び 降 水 時 間 )または 栽 培 支 援 装 置 クロ ップナビ のデータ( 気 温 濡 れ 時 間 )から 炭 疽 病 菌 の 感 染 リスクが 表 示 される 予 測 システムを 民 間 企 業 と 協 力 して 開 発 した H26~27 年 の 2 年 間 にわたり 感 染 リスクと 炭 疽 病 発 病 の 関 係 を 調 査 した 結 果 感 染 リスクが 高 まった 約 7 日 後 にピーマン 果 実 に 炭 疽 病 の 病 徴 が 現 れることが 確 認 された また 収 穫 後 のピーマンに 炭 疽 病 菌 を 接 種 した 実 験 では 30μW/cm2 で 8 時 間 紫 外 光 を 照 射 して 出 荷 用 防 曇 袋 に 入 れると 対 照 に 比 べて 発 病 が 6 分 の 1 に 抑 えられた 2. 連 作 ほ 場 における 土 壌 データの 蓄 積 (H25~27) レタスビッグベイン 病 では 耐 病 性 品 種 栽 培 後 に 比 べ 罹 病 性 品 種 栽 培 後 の 土 壌 ウイルス 濃 度 が 高 い 傾 向 があることを 明 らかにした 菌 核 病 については 水 稲 移 植 初 期 における 田 面 水 でのすくい 取 りに よる 土 壌 菌 核 採 取 法 を 新 たに 開 発 した また 水 稲 収 穫 後 に 圃 場 額 縁 の 土 壌 を 塩 水 選 することにより 生 き 残 った 菌 核 が 採 取 できることを 明 らかにした レタスビッグベイン 病 とレタス 菌 核 病 について 既 往 の 研 究 成 果 と 3 年 間 の 現 地 調 査 の 結 果 をまとめ 共 同 研 究 機 関 と 指 導 者 向 けの 圃 場 診 断 マニュア ルを 作 成 した 3. 微 生 物 農 薬 の 病 害 虫 防 除 効 果 の 検 定 (H26~28) 従 来 殺 虫 であったペキロマイセス テヌイペス 乳 をトマトの 青 枯 病 やうどんこ 病 の 防 除 に 応 用 する 試 験 を 実 施 した 特 に 青 枯 病 に 対 しては かん 注 処 理 を 行 うと 少 発 生 圃 場 の 条 件 ではあるが 防 除 価 が 70 程 度 となり 非 常 に 高 い 防 除 効 果 が 得 られ 実 用 性 のある 結 果 となった 4. 紫 外 光 照 射 によるトマト 等 の 空 気 伝 染 性 病 害 防 除 技 術 の 確 立 (H26~27) 冬 作 トマトについて UV-B 電 球 形 蛍 光 灯 と 改 良 型 反 射 傘 を 用 いて 温 室 内 に 設 置 し 上 方 から 夜 間 3 時 間 照 射 すると ハウス 桃 太 郎 中 玉 系 のレッドオーレとも 同 様 にうどんこ 病 の 発 生 が 強 く 抑 えられ た( 中 発 生 下 で 防 除 価 90 以 上 ) また レッドオーレでは 紫 外 光 照 射 によって 果 実 の 糖 度 が 高 まる 傾 向 にあった 5.QoI 耐 性 菌 に 対 応 したイネいもち 病 に 対 する IPM 技 術 の 検 証 (H26~28) プロベナゾール とイソチアニル の 播 種 時 及 び 移 植 時 処 理 のいもち 病 に 対 する 防 除 効 果 について 検 討 した プロベナゾール の 移 植 時 処 理 イソチアニルの 播 種 時 及 び 移 植 時 処 理 は 移 植 後 60~70 日 後 頃 まで 高 い 防 除 効 果 が 得 られた プロベナゾールの 播 種 時 処 理 は 移 植 後 45 日 後 頃 ( 播 種 後 73 日 後 頃 )から 防 除 効 果 が 低 下 する 傾 向 を 示 した 6. 新 規 ph 降 下 型 肥 料 を 核 としたレタスビッグベイン 病 の 防 除 対 策 (H26~28) 慣 行 肥 料 をベースに 本 病 の 感 染 時 期 である 定 植 直 後 にpHが 低 下 するように 窒 素 成 分 などの 組 成 溶 出 速 度 を 改 良 した 10 種 類 の 肥 料 を 用 いて 圃 場 試 験 を 行 ったところ 2015-10 が 最 も 効 果 が 高 く 少 発 生 条 件 ながら 慣 行 区 の 半 分 以 下 に 発 病 を 抑 制 した 夏 季 の 休 耕 期 間 を 利 用 した 土 壌 中 のウイ ルス 濃 度 抑 制 技 術 では カラシナ 栽 培 すき 込 み 区 の 濃 度 が 最 も 低 下 した 殺 菌 の 簡 易 処 理 技 術 で は アシベンゾラルSメチル のセルトレイへの 定 植 直 前 散 布 が 防 除 価 87 と 効 果 が 高 かった 本 研 究 の 一 部 は 総 合 科 学 技 術 イノベーション 会 議 の SIP( 戦 略 的 イノベーション 創 造 プログラム) 次 世 代 農 林 水 産 業 創 造 技 術 ( 管 理 法 人 : 農 研 機 構 生 物 系 特 定 産 業 技 術 研 究 支 援 センター)の 支 援 を 受 け て 行 った ( 兵 庫 県 立 農 林 水 産 技 術 総 合 センター 農 業 技 術 センター 病 害 虫 部 病 害 G 神 頭 西 口 岩 本 内 橋 松 浦 ) - 6 -
< 県 植 防 情 報 > 兵 庫 県 知 事 賞 は 農 事 組 合 法 人 ファームくだわ( 朝 来 市 )が 受 賞 - 平 成 27 年 度 植 物 防 疫 推 進 表 彰 式 開 催 - 平 成 28 年 3 月 11 日 ( 金 ) 兵 庫 県 農 業 共 済 会 館 において 平 成 27 年 度 植 物 防 疫 推 進 表 彰 式 を 山 内 農 林 水 産 局 長 をはじめとする 県 関 係 者 を 来 賓 に 迎 え 本 協 会 会 員 並 び に 賛 助 会 員 等 に 参 集 いただき 開 催 しました 昭 和 41 年 から 農 作 物 病 害 虫 防 除 技 術 等 に 優 れた 団 体 等 を 表 彰 してきましたが 平 成 6 年 度 から 植 物 防 疫 推 進 表 彰 として 病 害 虫 の 発 生 予 察 農 薬 の 安 全 使 用 防 除 技 術 の 向 上 に 貢 献 した 優 秀 な 団 体 等 を 表 彰 しています また 当 日 は 県 知 事 賞 受 賞 団 体 の 農 事 組 合 法 人 ファームくだわ 代 表 者 の 清 田 正 巳 氏 に よる 事 例 発 表 も 行 われました 平 成 27 年 度 の 被 表 彰 者 は 次 のとおりです 兵 庫 県 知 事 賞 団 体 の 部 朝 来 市 農 事 組 合 法 人 ファームくだわ 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 長 賞 個 人 の 部 養 父 市 梅 津 隆 行 個 人 の 部 南 あわじ 市 濱 口 晴 一 山 内 農 林 水 産 局 長 より 県 知 事 賞 を 授 与 兵 庫 県 知 事 賞 農 事 組 合 法 人 ファームくだわの 皆 様 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 長 賞 梅 津 隆 行 様 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 長 賞 濱 口 晴 一 様 - 7 -
< 連 載 > 植 物 防 疫 基 礎 講 座 ( 第 4 回 ) - 野 菜 のアブラムシ 類 - 河 野 哲 アブラムシ 類 は 野 菜 果 樹 花 等 の 最 も 重 要 な 害 虫 と 見 なされています 今 回 は 作 付 面 積 の 多 い 代 表 的 な 野 菜 のアブラムシ 類 について 述 べることにします 野 菜 につくアブラムシ 類 の 種 類 と 被 害 アブラムシ 類 は 実 に 様 々な 植 物 の 若 い 葉 に 群 がって 寄 生 吸 汁 し 葉 を 黄 変 萎 縮 させ 植 物 の 生 育 を 抑 制 したり 各 種 ウイルスを 伝 搬 し モザイク 病 などをおこします 虫 自 体 は 小 さ く 弱 い 体 質 ですが 増 殖 率 が 極 めて 旺 盛 であることが 重 要 害 虫 となる 要 因 です 野 菜 では モモアカアブラムシとワタアブラムシ( 写 真 )が 代 表 的 な 種 であり 前 者 はアブラナ 科 ナス 科 野 菜 のほかレタス キュウリ ホウレンソウ 等 に 後 者 はナス 科 野 菜 キュウリ イチゴなど に 寄 生 し 加 害 します ニセダイコンアブラムシ ダイコナブラムシはアブラナ 科 野 菜 を 加 害 し 前 者 は 秋 季 に 後 者 は 春 季 に 発 生 が 多 くなります タイワンヒゲナガアブラムシはレタス ジャガイモヒゲナガアブラムシ( 写 真 )はジャガイモ 等 を イチゴクギケアブラムシ イチゴネ アブラムシはイチゴを 加 害 します( 表 1) アブラムシ 類 によって 伝 搬 されるウイルスはアブラナ 科 のカブモザイクウイルス(TuMV) ナス 科 ウリ 科 レタス ホウレンソウのキュウリモザ イクウイルス(CMV)が 代 表 的 です( 表 1) 表 1 野 菜 を 加 害 する 主 なアフ ラムシ 類 と 伝 搬 される 病 原 ウイルス 科 作 物 主 なアフ ラムシ 類 病 原 ウイルス ハクサイ モモアカアブラムシ ニセダイコンアブラムシ カブモザイクウイルス(TuMV) アブ キャベツ モモアカアブラムシ ダイコンアブラムシ ラナ ダイコン モモアカアブラムシ ニセダイコンアブラムシ TuMV キク レタス タイワンヒゲナガアブラムシ モモアカアブラ レタスモザイクウイルス(LMV) キュウリモザイ ムシ クウイルス(CMV) ナス モモアカアブラムシ ワタアブラムシ CMV トマト モモアカアブラムシ ワタアブラムシ CMV ナス ピーマン モモアカアブラムシ ワタアブラムシ CMV トマトモザイクウイルス(TMV) ジャガイ モ モモアカアブラムシ ワタアブラムシ ジャガイ モヒゲナガアブラムシ ジャガイモYウイルス(PVY) ジャガイモ X ウイ ルス(PVX) ウリ キュウリ モモアカアブラムシ ワタアブラムシ CMV バラ イチゴ ワタアブラムシ イチゴクギケアブラムシ イチ イチゴモットルウイルス(SMoV) イチゴマイル ゴネアブラムシ ドイエローエッジウイルス(SMYEV) ヒユ ホウレン ソウ モモアカアブラムシ TuMV CMV 生 活 環 アブラムシ 類 は 植 物 体 の 若 い 組 織 を 吸 汁 し 多 くは 葉 裏 に 生 息 します 代 表 的 な 生 活 環 を 以 下 に 示 します 春 から 秋 にかけては 胎 生 雌 のみの 単 性 世 代 を 送 り 秋 季 になると 有 翅 胎 生 雌 が 現 れ 夏 寄 生 植 物 から 冬 寄 主 植 物 へ 移 住 飛 行 します 晩 秋 には 産 生 雌 から 産 まれた 雄 と 卵 生 雌 が 出 現 して 交 尾 が 行 われ( 両 性 世 代 ) 受 精 卵 が 寄 主 植 物 上 に 生 み 付 けられ 卵 で 越 冬 します 越 冬 卵 は 春 季 に 孵 化 して 幼 虫 が 出 現 して 幹 母 と 呼 ばれる 1 世 代 目 の 無 翅 胎 生 雌 になります 幹 母 の 産 子 する 2 世 代 目 雌 成 虫 が 有 翅 になり 移 動 します このように 一 年 に 両 性 単 性 の 両 世 代 を 経 過 する 生 活 様 式 を 完 全 生 活 環 と 呼 び 一 方 単 性 世 代 の 胎 生 雌 のみで 一 年 を 経 過 するの を 不 完 全 生 活 環 と 呼 びます 施 設 などでは 後 者 の 生 活 様 式 が 多 く 冬 でも 増 殖 するので 翌 春 - 8 -
の 多 発 要 因 となります 防 除 対 策 主 要 な 野 菜 類 のアブラムシ 類 に 対 する 主 な 防 除 薬 を 表 2 に 示 しました ネオニコチノイド 系 薬 は 長 期 残 効 性 があり ナス ピーマン キュウリなど 多 くの 野 菜 に 登 録 があります こ のほか 有 機 リン 系 カーバメート 系 ピレスロイド 系 摂 食 阻 害 等 があります ここに 示 し た 薬 のほかにも 多 くの 登 録 薬 がありますので 最 新 の 詳 細 は 兵 庫 県 農 薬 情 報 システム で 確 認 して 下 さい アブラムシ 類 は 繁 殖 力 が 大 きく 短 期 間 で 密 度 が 急 増 しますので 早 期 発 見 に 努 め 低 密 度 のうちに 防 除 します 播 種 時 や 定 植 時 の 撒 き 溝 や 植 穴 の 薬 処 理 は 出 芽 や 定 植 後 に 飛 来 して くるアブラムシの 初 期 密 度 を 抑 制 する 効 率 的 な 防 除 法 です 農 薬 使 用 に 当 たっては 同 一 薬 あるいは 同 一 系 統 薬 の 連 用 を 避 け 異 なる 系 統 の 薬 に よるローテション 散 布 により 抵 抗 性 発 達 の 回 避 ないし 遅 延 に 努 めます 耕 種 的 防 除 として ナス トマト ピーマン 等 では 定 植 時 に 光 反 射 マルチを 行 います これ によって アブラムシは 下 方 から 光 を 受 けることになるので 嫌 がって 圃 場 への 侵 入 が 抑 制 され ます 植 物 体 がマルチを 覆 い 始 めると 効 果 が 次 第 に 低 下 するので 生 育 初 期 ~ 中 期 の 対 策 に 有 効 です 表 2 主 要 な 野 菜 類 のアブラムシ 類 に 対 する 主 な 防 除 薬 系 統 種 類 名 ハクサ イ キャヘ ツ タ イコ ン レタス ナス トマト ネオニコチ イミダクロプリド 粒 ノイド イミダクロプリド 水 和 シ ノテフラン 粒 シ ノテフラン 水 溶 ヒ ーマ ン シ ャカ イモ キュウリ アセタミフ リト 粒 アセタミフ リト 水 溶 クロチアニジン 水 溶 ニテンピラム 粒 ニテンピラム 水 溶 チアメトキサム 粒 チアメトキサム 水 溶 有 機 リン アセフェート 粒 アセフェート 水 和 カーハ メート カルホ スルファン 粒 ピレスロイド エトフェンフ ロックス 乳 シヘ ルメトリン 水 和 シヘ ルメトリン 乳 摂 食 阻 害 フロニカミト 水 和 ヒ メトロシ ン 粒 ヒ メトロシ ン 水 和 登 録 有 ( 商 品 によって 登 録 内 容 が 異 なる 場 合 があるのでラベルを 確 認 して 下 さい) イチコ ホウレ ンソウ 平 成 28 年 3 月 25 日 現 在 モモアカアフ ラムシ ワタアフ ラムシ シ ャカ イモヒケ ナカ アフ ラムシ ( 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 技 術 顧 問 ) - 9 -
兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 だより 農 薬 名 称 読 替 一 覧 第 4 版 の 販 売 平 成 27 年 2 月 に 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 では 農 薬 名 称 読 替 一 覧 第 4 版 を 刊 行 しま した 農 薬 には 種 類 名 と 商 品 名 があり 専 門 家 ですら 困 惑 することが 多 々あります これは 同 じ 農 薬 でも 書 籍 試 験 成 績 書 マスコミなどで 公 表 される 場 合 は 種 類 名 が 使 われ 広 く 販 売 されている 農 薬 にはなじみのある 商 品 名 が 使 われているためです そこで そのような 煩 わしさを 解 消 するために 農 薬 の 名 称 が 相 互 に 即 座 に 読 み 取 れる 農 農 薬 名 称 読 替 一 覧 < 第 4 版 > 平 成 26 年 9 月 末 現 在 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 薬 名 称 読 替 一 覧 を 発 行 して 関 係 者 の 皆 様 にご 好 評 を 頂 いているところです 第 4 版 では 第 3 版 の 発 刊 か ら3 年 が 経 過 し その 間 に 多 くの 薬 が 新 規 に 登 録 さ れましたので 新 たにのべ 500 余 りの 農 薬 を 追 加 しま した なお 登 録 が 失 効 した 農 薬 もありますが 読 替 一 覧 という 性 格 上 一 部 失 効 農 薬 も 載 せています 品 名 の 必 携 の 1 冊 としてご 活 用 願 います 本 書 は 種 類 名 商 品 名 一 般 名 と 商 種 類 名 の2 部 構 成 となっています 例 えば 殺 虫 の 種 類 名 ジノテフラン を 引 けば 商 品 名 ス タークル などが 出 てきます 逆 に 商 品 名 で スタ ークル を 引 けば 種 類 名 は ジノテフラン であるこ とがわかります A6 版 本 文 195 頁 本 体 価 格 850 円 ( 税 込 み) 送 料 実 費 生 産 者 指 導 者 研 究 者 をはじめ 農 薬 を 扱 う 関 係 者 お 問 合 せ 申 込 先 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 事 務 局 650-0011 神 戸 市 中 央 区 下 山 手 通 4 丁 目 15-3 兵 庫 県 農 業 共 済 会 館 内 TEL 078-332-7144 FAX 078-332-7152 メール hyogo-syokubo@mountain.ocn.ne.jp - 10 -
編 集 後 記 平 成 27 年 度 4 をお 届 けします 今 年 度 の 植 物 防 疫 情 報 の 発 行 は 本 号 が 最 終 号 となります ご 愛 読 いただいております 皆 さま また ご 多 忙 の 中 日 ごろの 研 究 成 果 や 事 業 の 推 移 などの 情 報 をご 寄 稿 いただいた 関 係 各 所 のご 愛 顧 ご 尽 力 のおかげで 今 年 1 年 間 発 行 する ことができましたことに 深 く 感 謝 申 し 上 げます 今 年 は 5 月 に 三 重 県 伊 勢 志 摩 で 主 要 国 首 脳 会 議 G7 サミット 開 催 夏 の 参 議 院 選 挙 ( 衆 議 院 選 挙 と 同 日!?) 8 月 のリオデジャネイロオリンピック 開 催 11 月 にアメリカ 第 45 代 大 統 領 が 決 定 とビッグイベントが 相 次 いで 行 われ 注 目 されるところです 一 方 桜 の 開 花 がはじまるこの 季 節 は 人 の 動 きが 活 発 な 時 期 でもあり 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 でも 人 事 異 動 がありました 次 年 度 も 新 体 制 のもと 皆 さま 方 には 尚 一 層 のご 指 導 ご 鞭 撻 のほどよろしくお 願 い 申 し 上 げます (N) 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 今 後 の 予 定 H28 年 4 月 15 日 H28 年 度 新 農 薬 等 展 示 ほ 設 置 打 合 せ 会 ( 神 戸 市 ) 5 月 監 事 会 ( 中 旬 ) 運 営 委 員 会 ( 下 旬 ) 6 月 通 常 総 会 ( 上 旬 ) 虫 供 養 ( 上 旬 ) 発 行 元 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 神 戸 市 中 央 区 下 山 手 通 4-15-3 TEL 078-332-7144 F A X 078-332-7152 M ail hyogo-syokubo@mountain.ocn.ne.jp - 11 -
兵 庫 県 植 物 防 疫 情 報 平 成 27 年 度 No.4 別 冊 折 込 登 録 が 失 効 し た 農 薬 の 一 覧 日 本 植 物 防 疫 協 会 植 物 防 疫 より 兵 庫 県 植 物 防 疫 協 会 再 編 集 ( 平 成 27 年 11 月 1 日 ~ 平 成 28 年 1 月 3 1 日 ) 区 分 失 効 年 月 日 登 録 失 効 農 薬 名 商 品 名 種 類 名 登 録 メ-カ- 殺 虫 11 月 01 日 2345 日 産 EPN 粉 1.5 EPN 粉 日 産 化 学 11 月 26 日 15290 ヤシマハ ッサ 粉 30DL BPMC 粉 協 友 アク リ 殺 菌 11 月 06 日 16217 ハ シタックヘ フラン 粉 DL イミノクタシ ン 酢 酸 塩 メフ ロニル 粉 クミアイ 化 学 11 月 01 日 17950 サンケイフ ラシン 粉 DL フェリムソ ン フサライト 粉 サンケイ 化 学 11 月 01 日 17953 サンケイフ ラシンハ リタ 粉 ハ リタ マイシン フェリムソ ン フサライト 粉 サンケイ 化 学 DL 11 月 01 日 17961 ヤシママテリーナ 水 和 オキソリニック 酸 ストレフ トマイシン 水 和 協 友 アク リ 11 月 21 日 18827 ヤシマヘ ルクート 水 和 イミノクタシ ンアルヘ シル 酸 塩 水 和 協 友 アク リ 11 月 26 日 20049 ク レータム 1 キロ 粒 チフルサ ミト 粒 日 産 化 学 除 草 11 月 19 日 21114 ハ イエルタ フ ルスター SB 顆 粒 ヒ ラソ スルフロンエチル フェントラサ ミト ヘ ンソ ハ イエルクロッフ サ ヒ シクロン 水 和 11 月 26 日 21121 イノーハ DX1 キロ 粒 51 タ イムロン フェントラサ ミト フ ロモフ チト テ ュホ ン ヘ ンスルフロンメチル 粒 11 月 26 日 21124 イノーハ DX1 キロ 粒 75 フェントラサ ミト フ ロモフ チト ヘ ンスルフロ テ ュホ ン ンメチル 粒 殺 虫 12 月 26 日 18878 検 疫 専 用 フ ロムメチル 検 疫 用 臭 化 メチルくん 蒸 日 宝 化 学 殺 菌 12 月 11 日 14218 ヤシマフシ ワン 粒 イソフ ロチオラン 粒 協 友 アク リ 12 月 11 日 14220 ヤシマフシ ワン 乳 イソフ ロチオラン 乳 協 友 アク リ 12 月 16 日 18018 サンケイフ ラシン 水 和 フェリムソ ン フサライト 水 和 サンケイ 化 学 12 月 26 日 18875 ヒ ームモンセレン 粉 DL トリシクラソ ール ヘ ンシクロン 粉 クミアイ 化 学 12 月 22 日 19833 ウインフロアフ ル カルフ ロハ ミト 水 和 ハ イエルクロッフ サ 12 月 22 日 19834 ウイン 箱 粒 カルフ ロハ ミト 粒 ハ イエルクロッフ サ 殺 虫 12 月 01 日 17143 明 治 オリセ メートアト ハ ンテーシ カルホ スルファン フ ロヘ ナソ ール 粒 MeijiSeika フ 殺 菌 粒 ァルマ 12 月 22 日 19836 ウインアト マイヤー 箱 粒 イミタ クロフ リト カルフ ロハ ミト 粒 ハ イエルクロッフ サ 12 月 16 日 22546 アフ ライスタークル 粒 シ ノテフラン チアシ ニル 粒 三 井 化 学 アク ロ 除 草 12 月 22 日 19857 科 研 サ ワンフロアフ ル イマソ スルフロン タ イムロン ヘ ントキサソ ン 水 科 研 製 薬 和 12 月 22 日 19860 科 研 サ ワン 1 キロ 粒 イマソ スルフロン タ イムロン ヘ ントキサソ ン 粒 科 研 製 薬 12 月 04 日 20489 サットフル L フロアフ ル オキサシ クロメホン タ イムロン ヒ リミノハ ックメ クミアイ 化 学 チル ヘ ンスルフロンメチル 水 和 12 月 05 日 20505 サンアッタク 水 和 エトキシスルフロン カフェンストロール 水 和 三 井 化 学 アク ロ 12 月 21 日 20512 ヒ ック シュア 1 キロ 粒 シクロスルファムロン タ イムロン フェントラサ ミト 粒 ハ イエルクロッフ サ - 137 -
区 分 失 効 年 月 日 登 録 失 効 農 薬 名 商 品 名 種 類 名 登 録 メ-カ- 除 草 12 月 21 日 20514 ハ イエルイノーハ 1 キロ 粒 51 タ イムロン フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル ハ イエルクロッフ サ 粒 12 月 21 日 20515 イノーハ 1 キロ 粒 51 タ イムロン フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル テ ュホ ン 粒 12 月 21 日 20516 クミアイイノーハ 1 キロ 粒 51 タ イムロン フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル クミアイ 化 学 粒 12 月 21 日 20517 ハ イエルト ニチ 1 キロ 粒 イマソ スルフロン タ イムロン フェントラサ ミト 粒 ハ イエルクロッフ サ 12 月 21 日 20519 SDS ト ニチ 1 キロ 粒 イマソ スルフロン タ イムロン フェントラサ ミト 粒 エス テ ィー エス ハ オテック 12 月 21 日 20521 ハ イエルイノーハ 1 キロ 粒 75 フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル 粒 ハ イエルクロッフ サ 12 月 21 日 20522 イノーハ 1 キロ 粒 75 フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル 粒 テ ュホ ン 12 月 26 日 20537 ハ イエルイノーハ フロアフ ル フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル 水 和 ハ イエルクロッフ サ 12 月 26 日 20538 イノーハ フロアフ ル フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル 水 和 テ ュホ ン 12 月 26 日 20541 ハ イエルイノーハ L フロアフ ル タ イムロン フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル ハ イエルクロッフ サ 水 和 12 月 26 日 20542 イノーハ L フロアフ ル タ イムロン フェントラサ ミト ヘ ンスルフロンメチル テ ュホ ン 水 和 12 月 26 日 20552 タ フ ルスター 顆 粒 ヒ ラソ スルフロンエチル フェントラサ ミト 水 和 日 産 化 学 12 月 26 日 20553 ハ イエルタ フ ルスター 顆 粒 ヒ ラソ スルフロンエチル フェントラサ ミト 水 和 ハ イエルクロッフ サ 12 月 03 日 21127 ワイト ウェイ E 粒 イソウロン DBN DCMU 粒 保 土 谷 アク ロテ ック 12 月 03 日 21128 ネコソキ エース A 粒 イソウロン DBN DCMU 粒 レインホ ー 薬 品 12 月 03 日 21129 ロニー 粒 イソウロン DBN 粒 保 土 谷 アク ロテ ック 12 月 03 日 21130 タッチタ ウン iq ク リホサートカリウム 塩 液 シンシ ェンタシ ャ ハ ン 12 月 17 日 21151 ハ ットフルエースシ ャンホ オキサシ クロメホン クロメフ ロッフ ヒ リミノハ ック クミアイ 化 学 メチル ヘ ンスルフロンメチル 殺 そ 12 月 14 日 6605 メリーネコタリウム タウリム 粒 大 丸 合 成 薬 品 誘 引 12 月 22 日 17152 スカシハ コン チュリトルア 信 越 化 学 工 誘 業 殺 交 尾 阻 害 殺 虫 01 月 07 日 21178 テンネンムシトール テ ンフ ン 液 保 土 谷 アク ロテ ック 殺 菌 01 月 19 日 17162 オキサシン 水 和 フェナリモル 有 機 銅 水 和 ア ク ロカネショウ 01 月 28 日 19973 アミスターオリセ メート 粒 アソ キシストロヒ ン フ ロヘ ナソ ール 粒 MeijiSeika フ 01 月 28 日 20074 側 条 オリセ メート 粒 フ ロヘ ナソ ール 粒 ァ ル マ MeijiSeika フ ァルマ - 138 -
区 分 失 効 年 月 日 登 録 失 効 農 薬 名 商 品 名 種 類 名 登 録 メ-カ- 殺 虫 01 月 28 日 21263 Dr. オリセ フ リンス 粒 10H フィフ ロニル フ ロヘ ナソ ール 粒 MeijiSeika フ 殺 菌 ァルマ 01 月 28 日 22022 ヒ ルタ ーフ リンスアト マイヤー 粒 イミタ クロフ リト フィフ ロニル フ ロヘ ナソ ール MeijiSeika フ 粒 ァルマ 01 月 28 日 22026 フ リンスオリセ メート 嵐 5 粒 フィフ ロニル オリサストロヒ ン フ ロヘ ナソ ール MeijiSeika フ 粒 ァルマ 01 月 28 日 22065 ヒ ルタ ーフ リンススタークル 粒 シ ノテフラン フィフ ロニル フ ロヘ ナソ ール 粒 MeijiSeika フ ァルマ 01 月 28 日 22218 Dr.オリセ フ リンスエース 粒 フィフ ロニル オリサストロヒ ン フ ロヘ ナソ ール MeijiSeika フ 粒 ァルマ 除 草 01 月 28 日 21204 タスマート ト レクスレラモノセラス 三 井 化 学 アク ロ 01 月 28 日 21211 ホ ス 1 キロ 粒 インタ ノファン ヒ ラソ スルフロンエチル ヘ ンソ 日 産 化 学 ヒ シクロン 粒 01 月 28 日 21213 SDS ホ ス 1 キロ 粒 インタ ノファン ヒ ラソ スルフロンエチル ヘ ンソ エス テ ィー エ ヒ シクロン 粒 スハ イオテック 01 月 20 日 22574 K ワイト ウェイ 粒 イソウロン DCBN DCMU 粒 白 元 アース 01 月 16 日 23188 クサフーシ キンク 粒 シアナシ ン ターハ シル DBN 粒 キンク 園 芸 肥 料 01 月 25 日 18902 日 産 テマナックス フ ロシ アミン 複 合 肥 料 日 産 化 学 農 薬 - 139 -