神奈川県メインバンク動向調査(2020年)

Similar documents
第7回 福島県内企業のメーンバンク実態調査

神奈川県下メーンバンク調査(2016年)

新潟県内企業のメーンバンク調査(第9回)

熊本県メーンバンク調査

道内メーンバンク調査(2015年)

神奈川県下メーンバンク調査(2015年)

新潟県内企業のメーンバンク調査(第7回)

神奈川県下メーンバンク調査(2017年)

第6回千葉県内企業のメーンバンク実態調査

国内主要112行の第2四半期決算(中間期)預金・貸出金等実態調査

四国地方 主要8行の預金・貸出金等分析(2017年第2四半期(中間期)決算)

国内企業22万社の融資等の保全状況実態調査

東京23区信用金庫 預金積金・貸出金調査

2017年 北陸3県後継者問題に関する企業の実態調査

四国地区 社長出身大学分析(2018年)

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

東京都内に本店を置く23信用金庫 預金・貸出金調査

リオおよび東京五輪に対する埼玉県内企業の意識調査

新電力会社(登録小売電気事業者)の実態調査2018年

個人消費活性化に対する長野県内企業の意識調査

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

2017年 後継者問題に関する企業の実態調査

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >


第13回兵庫県メーンバンク調査

第9回大阪府下メーンバンク調査

マイナンバー制度に対する宮崎県企業の意識調査

消費税増税後の仕入・販売単価に関する東北6県企業の動向調査

新規株式上場意向調査2019

第8回大阪府下メーンバンク調査

untitled


九州・沖縄地区のメーンバンク調査

貸出は積極的だが消費者向けの環境に変化

四国地区の紙製品製造企業業績調査

長野県女性社長分析

レンタカー業者の経営実態調査

マイナンバー制度に対する多摩地区企業の意識調査

2016年度の雇用動向に関する静岡県内企業の意識調査

第3回 太陽光関連業者の倒産動向調査

個人消費活性化に対する九州企業の意識調査

北陸3県、法人税改革に対する企業の意識調査

国内タクシー業者の経営実態調査

2015年度の雇用動向に関する群馬県内企業の意識調査

. 次世代決済プラットフォームの構築 ネット決済 No. の GMO ペイメントゲートウェイ株式会社と 三井住友カード株式会社を中心としてリアル決済 No. のSMBCグループが 次世代決済プラットフォームの構築に向けた協議を開始 SMBCグループとしては新たな領域への参入となり 事業者にトータルな

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

経済見通し

平成10年7月8日

概要 1. 概観 2. 中小企業向け事業分野における位置 3. 営業戦略 4. 要約 Seite 2

2014年2月●日

<4D F736F F D2091E F18E9197BF81698C6F8DCF8E598BC68FC8816A2E646F63>

東北銀行 七十七銀行 *1/1 21:00~1/2 5:30 は利用不可 東邦銀行 7:00~23:00 群馬銀行 足利銀行 常陽銀行 筑波銀行 武蔵野銀行 千葉銀行 0:10~23:50 * 毎月第 3 土曜 23:00~ 翌 8:00 は利用不可 21:00~ 翌 8:00 は利用不可 *1/1

九州・沖縄地区のスーパーストア経営業者の実態調査

第4回中国進出企業実態調査

東北銀行 七十七銀行 *1/1 21:00~1/2 5:30 は利用不可 東邦銀行 7:00~23:00 群馬銀行 足利銀行 常陽銀行 筑波銀行 武蔵野銀行 千葉銀行 0:10~23:50 * 毎月第 3 土曜 23:00~ 翌 8:00 は利用不可 21:00~ 翌 8:00 は利用不可 *1/1

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

東北銀行 七十七銀行 *1/1 21:00~1/2 5:30 は利用不可 東邦銀行 7:00~23:00 群馬銀行 足利銀行 常陽銀行 筑波銀行 0:10~23:50 * 毎月第 3 土曜 23:00~ 翌 8:00 は利用不可 21:00~ 翌 8:00 は利用不可 *1/1 0:00~21:00

横浜銀行 第四銀行 平日 土 7:00~23:00 日 7:00~21:00 北越銀行 * 月曜日が祝日の場合 前日の日曜日 21:00~~ 翌月曜日の 6:00 は利用不可 山梨中央銀行 8:00~21:00 八十二銀行 平日 土 * 日曜日の21:00~ 翌月曜日の7:00は利用不可 *12/3

口座振替受付ネットサービス_提携金融機関一覧

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

トピックス

教育関連業者の倒産動向調査

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

太陽光関連業者の倒産動向調査

金融行政の動向について

【大同】中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」-平成28年11月度調査-~ 「景況感」と「中小企業等経営強化法の活用」についてお聞きしました ~

PowerPoint プレゼンテーション

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

01 年 月 1 人あたりオフィス面積の分布と推移 図表 1は 01 年の東京 区における 1 人あたりオフィス面積の分布で 中央値は.9 坪であった ( 半数のテナントは.9 坪より小さく 残りの半数のテナントは.9 坪より大きい ) 01 年 月 17 日 図表 1 1 人あたりオフィス面積の分

TCS_AI_STUDY_PART201_PRINT_170426_fhj

地域密着型金融 の進捗状況 芝信用金庫 当金庫は 地域密着型金融 を恒久的な取組み課題として位置付け 中期経営計画 の重点課題として また経営方針の重点施策にもかかげ 取引先企業への支援及び地域経済への貢献に向けて取組んでおります 平成 22 年 4 月 ~ 平成 22 年 9 月までの進捗状況をご

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

企業経営動向調査0908

News Release No.214(14-5) 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 13 日 東商記者クラブ 日銀クラブで 資料投函させていただいております 平成 26 年 5 月度貸金情報統計概況 貸金業法の指定信用情報機関シー アイ シー (CIC) は 毎月 貸金情報統計を公表して

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

平成22年7月30日

平成29年3月期   決算概要

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

「新地域密着型金融」の進捗譲許

ご挨拶 連結財務ハイライト 未曾有の経済危機の中 19期連続 で増収 営業増益を達成 個別ベース 連結ベースでは 連結決算開始以来13期連続 売 上 高 D O N 株主 投資家の皆さまへ 4,89億円 前期比18.8 増 億円 営業利益/経常利益 172億円 前期比7.5 増 /16億円 前期比7

日本の富裕層は 122 万世帯、純金融資産総額は272 兆円

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx)

研究成果報告書

第3回全国女性社長分析

<4D F736F F F696E74202D A A F193B994AD955C28834B838A836F815B29817A837C E E >

<4D F736F F D FAC8AE98BC6897E8A8A89BB96408F4997B982C98C5782E989658BBF92B28DB F18D908F F1939A8E968BC68F8A >

金融仲介機能のベンチマークについて 平成 29 年 3 月 ( 東証 1 部証券コート :8370 )

有価証券報告書・CG報告書比較分析

北陸 短観(2019年6月調査)

経済学でわかる金融・証券市場の話③

北陸 短観(2016年12月調査)

北陸 短観(2019年3月調査)

地域金融機関 CLO シンセティック型 ( 合同会社クローバー 2016) 発行後情報開示サマリー ( 平成 31 年 3 月 31 日時点 ) 1. 発行の概要 項目 A 号無担保社債 C 号無担保保証付社債 発行証券総額 6,000,000,000 1,500,000,000 利率 ( 注 1)

cover_a

_統合報告書2017(TISインテックグループについて)

企業結合審査の意義 〇独占禁止法に基づく企業結合審査の結果, 競争環境が維持されることにより, 以下のような利益が生じる 1 消費者 需要者 十分な選択肢が確保されることにより効用が増加 2 3 企業 消費者 需要者の需要に適切に対応しようとするインセンティブが生まれ, 企業自身の価値が増加 経済

Transcription:

横浜支店横浜市中区弁天通 4-51 TEL: 045-641-0380 https://www.tdb.co.jp 横浜銀行がシェア 20% 超 調査開始以来 11 年連続トップ ~2 位は 2 年連続で横浜信金 ~ はじめに日本銀行のマイナス金利政策による超低金利の長期化が響き 金融機関にとって厳しい経営環境が続いている 各金融機関ではこれまで 店舗統廃合や人員削減を推し進めるコスト圧縮や Fintech など IT 化の推進 活動基盤の拡大に伴う越境融資など 攻防含めた生き残り策を続けてきた しかし 新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の事態に直面するなか 融資先企業の業績悪化などから与信費用が増加するなど逆風が吹いている 折しも 菅義偉首相が 地銀は多すぎる と述べるなど金融機関の再編圧力が高まり 生き残り競争が加速している こうしたなか 長期で安定した資金供給や債権管理 経営支援を通じた成長が期待できる取引企業の確保は 金融機関にとってこれまで以上に重要となってくる 帝国データバンク横浜 店では 2020 年 10 末時点の企業概要データベース COSMOS2 ( 約 147 万社収録 特殊法 個 事業 主含む ) のうち 神奈川県内企業 ( 約 7 万 1400 社 ) が メインバンク と認識する 融機関を抽出し 集計 分析した また 企業に複 数のメインがあるケースでは 各企業が最上位として認識している 融機関をメインバンクとして集計した なお 調査開始は 2010 年 8 [ 注 ] 本調査は帝国データバンクが独 に調査 保有する企業概要データベース COSMOS2 に収録された企業データであるため 各 融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある 調査結果 ( 要旨 ) 1. 神奈川県内企業のメインバンク社数トップは 2020 年も 横浜銀行 となった 企業数は 1 万 4738 社となり 県内シェア 20.64% と圧倒的な存在感を誇る 2 位は前年に続き 横浜信金 の 6382 社 シェア増加率は前年比 0.09pt 増となり 社数上位 20 行の中でトップ 2. 業態別に見ると 信用金庫 のシェア拡大ぶりが際立った 従前から業態別でトップのシェアとなっていたが 前年の 33.30% から 33.53%( 前年比 0.23pt 増 ) に拡大させ 全業態の中で最もシェアを伸ばした 3 メガバンクを含む 都市銀行 のシェアは 28.46%( 前年比 0.19pt 減 ) と 全業態の中で唯一シェアを落とした 3. 業種別では 7 業種すべてで 横浜銀行 が 1 位を独占した 4. 売上規模別にみると 年売上高 5000 万円未満 から 同 50 億円以上 まで 各分類で 横浜銀行 のシェアがトップ なお 年売上高 5000 万 ~1 億円未満 と 1~5 億円未満 では 横浜信金 がともに 2 位となった 1

1. 神奈川県メインバンク社数上位 20 行 神奈川県内企業のメインバンク社数トップは 2020 年も 横浜銀行 となった 企業数は 1 万 4738 社となり 2019 年 12 月の調査時に比べて 115 社減少したものの 県内シェア 20.64% と引き続き圧倒的な存在感を誇っている なお 全国企業の中でも 1 万 6190 社 ( シェア 1.11%) で 静岡銀行 (1 万 6725 社 シェア 1.15%) に次いで 全体の 11 位に入った 2 位は 横浜信金 の 6382 社 ( シェア 8.94% 前年比 0.09pt 増 ) 前年に初めて 2 位となったが 2020 年も前年の増加率 (0.24pt 増 ) には及ばなかったものの さらにシェアを伸ばした シェア増加率 = 前年比 0.09pt 増は 社数上位 20 行の中でトップとなった 3 位から 5 位は メガバンク 3 行が名を連ねた 3 位は 三菱 UFJ 銀行 で 6184 社 ( シェア 8.66% 前年比 0.12pt 減 ) 4 位は みずほ銀行 で 6092 社 ( シェア 8.53% 同 0.04pt 増 ) 5 位は 三井住友銀行 で 5689 社 ( シェア 7.97% 同 0.09pt 減 ) となった 6 位は 川崎信金 の 5189 社 ( シェア 7.27% 前年比 0.02 pt 増 ) 6 位の川崎信金まで 5000 社を上回る社数となった 以下 7 位 きらぼし銀行 (2891 社 シェア 4.05%) 8 位 かながわ信金 (2362 社 同 3.31%) 9 位 湘南信金 (2355 社 同 3.30%) などが続いた 経年 較 2020 年 2019 年 順位 融機関社数シェア前年 順位社数シェア前年 ( 社 ) (pt) ( 社 ) (pt) 1 横浜 14,738 20.64% +0.01 1 14,853 20.63% 0.07 2 横浜信 6,382 8.94% +0.09 2 6,373 8.85% +0.24 3 三菱 UFJ 6,184 8.66% 0.12 3 6,319 8.78% 0.15 4 みずほ 6,092 8.53% +0.04 4 6,113 8.49% +0.03 5 三井住友 5,689 7.97% 0.09 5 5,801 8.06% 0.09 6 川崎信 5,189 7.27% +0.02 6 5,217 7.25% +0.07 7 きらぼし 2,891 4.05% +0.05 7 2,879 4.00% 0.01 8 かながわ信 2,362 3.31% 0.02 8 2,396 3.33% +0.03 9 湘南信 2,355 3.30% ±0.00 9 2,372 3.30% +0.05 10 りそな 2,335 3.27% 0.02 10 2,368 3.29% 0.06 11 城南信 1,897 2.66% 0.01 11 1,919 2.67% 0.02 12 さがみ信 1,762 2.47% +0.04 12 1,751 2.43% +0.01 13 平塚信 1,485 2.08% +0.04 13 1,466 2.04% +0.01 14 神奈川 1,252 1.75% 0.01 14 1,265 1.76% +0.03 15 スルガ 1,162 1.63% 0.01 15 1,184 1.64% 0.04 16 静岡中央 707 0.99% +0.03 17 690 0.96% ±0.00 17 静岡 675 0.95% 0.01 16 692 0.96% ±0.00 18 中栄信 558 0.78% +0.03 19 543 0.75% ±0.00 19 中南信 553 0.77% +0.01 18 545 0.76% 0.03 20 芝信 398 0.56% ±0.00 20 402 0.56% ±0.00 2

2. 業態別 業態別に見ると 3 メガバンクを含む 都市銀行 のシェアは 28.46%( 前年比 0.19pt 減 ) と 全業態の中で唯一シェアを落とした 一方 地方銀行 のシェアは 27.79%( 同 0.02pt 増 ) 第二地方銀行 のシェアは 3.40%( 同 0.02pt 増 ) となっている 信用金庫 のシェア拡大ぶりが際立った 従前から業態別でトップのシェアとなっていたが 前年の 33.30% から 33.53%( 前年比 0.23pt 増 ) に拡大させ 全業態の中で最もシェアを伸ばしている 業態別 調査年 信 庫都市銀 地 銀 第 地 銀 その他 2018 2019 2020 32.93% 28.91% 27.84% 3.37% 2.36% 33.30% 28.65% 27.77% 3.38% 2.37% 33.53% 28.46% 27.79% 3.40% 2.38% 前年 (pt) +0.23 0.19 +0.02 +0.02 +0.01 ( 参考 ) 全国 2020 信 庫都市銀 地 銀 第 地 銀 その他 23.30% 19.78% 40.10% 9.96% 0.30% 前年 (pt) +0.06 0.04 +0.03 ±0.00 +0.01 3

3. 業種別 業種別でみると 7 業種すべてで 横浜銀行 が 1 位を独占した 第 2 位には 製造 卸売 小売 サービスの 4 業種で 三菱 UFJ 銀行 建設 運輸 通信の 2 業種で 横浜信金 不動産の 1 業種で 三井住友銀行 がそれぞれ入った 建設 製造 経年 較 2020 年 2019 年 経年 較 2020 年 2019 年 1 横浜 5,190 20.33% 0.04 1 5,206 20.37% 0.03 1 横浜 1,222 17.88% 0.11 1 1,257 17.99% +0.09 2 横浜信 2,965 11.62% +0.13 2 2,937 11.49% +0.40 2 三菱 UFJ 699 10.23% 0.09 2 721 10.32% 0.29 3 川崎信 2,540 9.95% +0.01 3 2,541 9.94% +0.06 3 横浜信 692 10.13% +0.08 3 702 10.05% +0.03 4 みずほ 1,747 6.84% +0.03 4 1,740 6.81% +0.09 4 みずほ 622 9.10% +0.10 4 629 9.00% +0.14 5 三井住友 1,529 5.99% 0.14 5 1,567 6.13% 0.12 5 三井住友 555 8.12% 0.04 5 570 8.16% 0.20 6 三菱 UFJ 1,450 5.68% 0.03 6 1,459 5.71% 0.11 6 川崎信 522 7.64% 0.09 6 540 7.73% +0.06 7 きらぼし 1,277 5.00% +0.01 7 1,276 4.99% 0.05 7 きらぼし 384 5.62% +0.21 7 378 5.41% +0.03 8 湘南信 1,030 4.04% +0.08 9 1,013 3.96% +0.02 8 城南信 336 4.92% 0.06 8 348 4.98% 0.04 9 かながわ信 1,002 3.93% 0.04 8 1,014 3.97% +0.05 9 りそな 261 3.82% 0.10 9 274 3.92% 0.11 10 さがみ信 803 3.15% +0.08 11 784 3.07% +0.02 10 かながわ信 161 2.36% 0.06 10 169 2.42% +0.06 卸売 売 1 横浜 1,376 19.37% 0.22 1 1,421 19.59% +0.01 1 横浜 1,407 21.63% +0.17 1 1,447 21.46% +0.01 2 三菱 UFJ 923 12.99% 0.27 2 962 13.26% ±0.00 2 三菱 UFJ 536 8.24% 0.08 3 561 8.32% 0.30 3 みずほ 819 11.53% 0.08 3 842 11.61% 0.09 3 三井住友 527 8.10% 0.31 2 567 8.41% 0.04 4 三井住友 765 10.77% +0.07 4 776 10.70% ±0.00 4 みずほ 509 7.82% +0.11 4 520 7.71% 0.05 5 横浜信 652 9.18% +0.10 5 659 9.08% +0.43 5 横浜信 472 7.26% +0.08 5 484 7.18% +0.12 6 川崎信 372 5.24% +0.11 6 372 5.13% +0.03 6 川崎信 360 5.53% +0.16 6 362 5.37% +0.09 7 りそな 267 3.76% +0.11 7 265 3.65% 0.16 7 かながわ信 309 4.75% +0.05 7 317 4.70% +0.03 8 きらぼし 258 3.63% +0.03 8 261 3.60% +0.14 8 湘南信 288 4.43% 0.12 8 307 4.55% +0.02 9 城南信 214 3.01% +0.10 9 211 2.91% +0.06 9 きらぼし 249 3.83% +0.06 9 254 3.77% 0.02 10 かながわ信 194 2.73% 0.01 10 199 2.74% 0.03 10 さがみ信 238 3.66% ±0.00 10 247 3.66% +0.08 運輸 通信 サービス 1 横浜 484 22.54% +0.12 1 485 22.42% 0.20 1 横浜 3,558 21.98% +0.17 1 3,519 21.81% 0.11 2 横浜信 227 10.57% 0.06 2 230 10.63% +0.22 2 三菱 UFJ 1,747 10.79% 0.17 2 1,769 10.96% +0.01 3 三井住友 207 9.64% 0.07 3 210 9.71% 0.19 3 みずほ 1,648 10.18% +0.13 3 1,622 10.05% +0.15 4 みずほ 199 9.27% 0.07 5 202 9.34% +0.22 4 三井住友 1,465 9.05% 0.09 4 1,475 9.14% +0.02 5 三菱 UFJ 195 9.08% 0.31 4 203 9.39% 0.14 5 横浜信 1,013 6.26% +0.06 5 1,000 6.20% +0.13 6 川崎信 99 4.61% 0.06 6 101 4.67% 0.21 6 川崎信 798 4.93% 0.03 6 800 4.96% +0.05 7 きらぼし 83 3.87% 0.06 7 85 3.93% 0.08 7 りそな 504 3.11% +0.03 7 497 3.08% 0.05 8 りそな 74 3.45% +0.03 8 74 3.42% +0.01 8 きらぼし 406 2.51% +0.06 8 396 2.45% +0.01 9 かながわ信 72 3.35% 0.07 8 74 3.42% +0.10 9 湘南信 377 2.33% 0.07 9 388 2.40% +0.05 10 平塚信 62 2.89% +0.07 10 61 2.82% +0.10 10 かながわ信 371 2.29% 0.04 10 376 2.33% ±0.00 不動産経年 較 2020 年 2019 年 順位 融機関 社数 シェア 前年 順位社数 シェア 前年 ( 社 ) (pt) ( 社 ) (pt) 1 横浜 1,343 20.74% 0.11 1 1,359 20.85% 0.49 2 三井住友 584 9.02% +0.08 2 583 8.94% 0.13 3 三菱 UFJ 568 8.77% 0.10 3 578 8.87% 0.23 4 みずほ 491 7.58% 0.14 4 503 7.72% 0.18 5 川崎信 480 7.41% ±0.00 5 483 7.41% 0.02 6 湘南信 358 5.53% 0.01 6 361 5.54% +0.04 7 横浜信 338 5.22% +0.07 7 336 5.15% ±0.00 8 りそな 254 3.92% +0.01 8 255 3.91% 0.05 9 かながわ信 240 3.71% +0.09 9 236 3.62% 0.01 10 きらぼし 223 3.45% +0.09 10 219 3.36% 0.10 4

4. 売上規模別 売上規模別にみると すべての分類で 横浜銀行 のシェアがトップとなった 年売上高 5000 万 ~1 億円未満 と 1~5 億円未満 では 横浜信金 がともに 2 位 また 年売上高 10~50 億円未満 と 50 億円以上 では いずれも みずほ銀行 が 2 位に入った 総じて 年商規模の小さい企業のメインバンクで 横浜信金 川崎信金 といった地元信金の顔ぶれが目立つ一方 規模が大きくなるにつれてメガバンクの存在感が増す傾向が続いた 5000 万円未満 5000 万 1 億円未満 経年 較 2020 年 2019 年 経年 較 2020 年 2019 年 1 横浜 5,193 20.30% 0.09 1 5,282 20.39% 0.10 1 横浜 2,576 19.60% 0.21 1 2,615 19.81% +0.10 2 三菱 UFJ 2,152 8.41% 0.03 2 2,185 8.44% 0.07 2 横浜信 1,263 9.61% 0.16 2 1,290 9.77% +0.04 3 みずほ 2,046 8.00% +0.10 3 2,047 7.90% +0.03 3 川崎信 1,136 8.65% +0.14 3 1,123 8.51% +0.32 4 横浜信 1,993 7.79% +0.14 4 1,981 7.65% +0.13 4 三菱 UFJ 1,017 7.74% +0.07 4 1,013 7.67% 0.20 5 川崎信 1,851 7.24% 0.05 5 1,889 7.29% 0.06 5 みずほ 978 7.44% +0.02 5 979 7.42% 0.10 6 三井住友 1,836 7.18% 0.11 5 1,889 7.29% 0.09 6 三井住友 940 7.15% +0.11 6 930 7.04% 0.21 7 きらぼし 1,086 4.25% 0.01 7 1,103 4.26% 0.04 7 きらぼし 557 4.24% +0.04 7 554 4.20% ±0.00 8 湘南信 971 3.80% +0.04 8 973 3.76% +0.01 8 かながわ信 501 3.81% +0.05 8 497 3.76% +0.15 9 かながわ信 886 3.46% 0.08 9 918 3.54% +0.07 9 湘南信 450 3.42% 0.09 9 463 3.51% +0.03 10 りそな 810 3.17% 0.01 10 823 3.18% ±0.00 10 りそな 401 3.05% ±0.00 10 402 3.05% 0.08 1 5 億円未満 5 10 億円未満 1 横浜 4,345 19.40% +0.37 1 4,292 19.03% 0.03 1 横浜 1,041 23.61% 0.72 1 1,079 24.33% 0.53 2 横浜信 2,405 10.74% +0.13 2 2,392 10.61% +0.42 2 三菱 UFJ 451 10.23% +0.49 2 432 9.74% 0.11 3 三井住友 1,776 7.93% 0.23 3 1,841 8.16% 0.02 3 横浜信 446 10.12% +0.47 3 428 9.65% +0.27 4 川崎信 1,760 7.86% +0.04 6 1,763 7.82% 0.02 4 三井住友 420 9.53% +0.24 5 412 9.29% 0.59 5 みずほ 1,749 7.81% 0.03 5 1,767 7.84% +0.08 5 みずほ 393 8.91% 0.47 4 416 9.38% +0.32 6 三菱 UFJ 1,726 7.71% 0.35 4 1,817 8.06% 0.25 6 川崎信 282 6.40% 0.10 6 288 6.50% +0.62 7 きらぼし 964 4.30% +0.09 7 949 4.21% 0.05 7 りそな 166 3.77% +0.07 7 164 3.70% 0.46 8 かながわ信 772 3.45% ±0.00 8 779 3.45% 0.13 8 きらぼし 166 3.77% +0.32 8 153 3.45% +0.15 9 城南信 733 3.27% +0.06 10 723 3.21% 0.11 9 かながわ信 124 2.81% +0.01 9 124 2.80% +0.09 10 りそな 725 3.24% 0.07 9 746 3.31% 0.08 10 湘南信 100 2.27% 0.35 10 116 2.62% +0.20 10 50 億円 50 億円以上 1 横浜 1,179 28.10% 0.29 1 1,188 28.39% +0.01 1 横浜 332 24.48% +0.88 2 324 23.60% +0.10 2 みずほ 580 13.82% +0.67 3 550 13.15% 0.38 2 みずほ 320 23.60% 0.65 1 333 24.25% +1.04 3 三菱 UFJ 557 13.27% 0.64 2 582 13.91% 0.11 3 三菱 UFJ 252 18.58% 0.43 3 261 19.01% 0.77 4 三井住友 458 10.92% 0.48 4 477 11.40% 0.01 4 三井住友 232 17.11% +0.43 4 229 16.68% 0.04 5 横浜信 240 5.72% +0.32 5 226 5.40% +0.24 5 りそな 46 3.39% +0.33 5 42 3.06% 0.15 6 りそな 180 4.29% 0.11 6 184 4.40% +0.07 6 横浜信 16 1.18% 0.20 6 19 1.38% +0.14 7 川崎信 131 3.12% +0.20 7 122 2.92% +0.05 7 川崎信 13 0.96% +0.09 9 12 0.87% 0.15 8 きらぼし 100 2.38% 0.01 8 100 2.39% +0.22 8 湘南信 12 0.88% 0.07 7 13 0.95% ±0.00 9 湘南信 97 2.31% +0.06 10 94 2.25% 0.18 9 商 中 9 0.66% 0.29 7 13 0.95% 0.07 10 商 中 96 2.29% +0.02 9 95 2.27% 0.07 10 きらぼし 6 0.44% ±0.00 10 6 0.44% 0.14 5

5. 今後の見通し 金融機関を取り巻く経営環境は 2020 年に入っても改善の兆しが見えない 長引く日銀の超低金利政策 人口減少などによる地域経済の停滞などにより 企業への貸出利息などこれまで安定して得られた銀行業本来の収益が期待できず 経営戦略の見直しを余儀なくされている これまで活発化した地銀同士の経営統合に代わり 経営の独立性は維持しつつもハード ソフトの共有で緩やかな連携を目指す動きが広がっている 独立性を堅持した緩やかな地銀連合は 経営統合に比べて過当な低金利競争の緩和といった根本的な課題解決には至らない点で意義が薄まる しかし 基幹システムや事務作業のプラットフォーム化などスケールメリットを生かした低コスト運営の実現と 各行それぞれが地域に根を張ったきめ細かな顧客対応の両立が可能な点は特徴的で 金融機関にメリットがある また 加盟各行が有する金融サービスの連携 補完効果により 企業がメインバンクを変えることなく付加価値の高い金融サービスが受けられるなど 既存の取引企業が享受できる恩恵も大きくなる 中小企業では 事業承継や創業支援などコンサルティングメニューの充実など 低金利での融資以外に求める金融サービスのニーズが依然根強い インターネットやスマートフォンの普及を背景に IT 技術を活用し店舗網を持たないネット銀行の攻勢も強まり メインバンクとしてネット銀行を選択する企業も増加している 地域によってはコロナ融資などで地域密着型の金融機関をより選択する傾向もあり 金利競争以外の魅力度を高めた金融機関が様々な課題を持つ企業から幅広い支持を得る形でメインバンクシェアに変化が訪れる可能性がある 内容に関する問い合わせ先 ( 株 ) 帝国データバンク横浜支店情報部内藤修 TEL 045-641-0380 FAX 045-641-2555 e-mail osamu.naitou@mail.tdb.co.jp 当レポートの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します 当レポートはプレスリリース用資料として作成しております 著作権法の範囲内でご利用いただき 私的利用を超えた複製および転載を固く禁じます 6